JP4824507B2 - ストレートパーマ剤 - Google Patents
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「SCIENCE of WAVE」日本パーマネントウェーブ液工業組合著、新美容出版株式会社発刊、『パーマネントウェーブのサイエンス』、2002年発行、第20〜64頁 「TOMOTOMO 6月号」鷲家真吾著、新美容出版株式会社発刊、『アイロンストレートパーマで、どうして縮毛がストレートになるのですか?』、2006年発行、第75〜77頁
本発明における蛋白質組成物は、毛髪から製造、調製することができる。毛髪からの構成蛋白質の抽出(分画)は、従来の2−メルカプトエタノールによる還元処理を利用した方法(例えば、「Journal of Cosmetic Science」1998年、49巻、第13〜22頁)が適切である。本発明に応用した抽出方法を下記に示す。
毛髪蛋白質溶液と試料バッファ(0.5mol/Lのトリス塩酸バッファを2mL、10質量%のSDS溶液を4mL、2−メルカプトエタノールを1.2mL、グリセロールを2mL、イオン交換水を0.8mL、1質量%BPB(ブロモフェノールブル)を数滴加え、全量10mLにする)を1:1の割合で混合し、3分間、95℃という条件で熱変性させ、電気泳動用試料とした。
アクリルアミド溶液(48質量%のアクリルアミドと1.5質量%のビスアクリルアミド)を6mL、ゲルバッファ(3.0mol/LのTrisと0.3質量%のSDS溶液の混合液、pH8.45)を10mL、グリセロールを4mL、10質量%過硫酸アンモニウムを0.15mL、TEMED(N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン)を0.15mL、残部イオン交換水からなる分離ゲルを作製した(全量30mL)。
アクリルアミド溶液(48質量%のアクリルアミドと1.5質量%のビスアクリルアミド)を1mL、ゲルバッファ(3.0mol/LのTrisと0.3質量%のSDS溶液の混合液、pH8.45)を3.1mL、10質量%過硫酸アンモニウムを0.075mL、TEMED(N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン)を0.005mL、残部イオン交換水からなる濃縮ゲルを作製した(全量12.5mL)。
カラム内部の樹脂には、DEAE(ジエチルアミノエチル)−セルロース(ナカライテスク製)を用いた。精製方法について下記に述べる。上記樹脂をカラム内に充填し、酸およびアルカリによる洗浄を行った後、イオン交換水によりカラム内を平衡化する。平衡化されたカラム内に上記毛髪蛋白質溶液を徐々にアプライする。アプライ後、0.1〜0.5mol/Lの塩でイオン勾配処理を行うことにより、目的の蛋白質を溶離させるという一般的な蛋白質精製方法により、毛髪蛋白質溶液の蛋白質を分離した。
ゲル濾過カラムクロマトグラフィによる分子量測定を下記に述べる。高速液体カラムクロマトグラフとして「Shimadzu Liquid chromatograph LC−6A」(島津製作所製)を用い、検出器として「Shimadzu UV−VIS
Spectrophotometric detector SPD−6AV」(島津製作所製)を用い、レコーダーとして「Shimadzu Chromatopac C−R6A」(島津製作所製)を用い、ガードカラムとして「TSK−GEL Guard
Column SW 7.5×7.5(mm)」(東ソー製)を用い、カラムとして「TSK−GEL G3000SW 7.5×600(mm)」(東ソー製)を用いた。
pH調整剤・酸・アルカリ類としては、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、炭酸、フマル酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、塩酸、硫酸、硝酸若しくはそれらの塩類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸水素二ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アルギニン、アンモニア水、アミノメチルプロパノール若しくはそれらの塩類等が挙げられる。
(ブリーチ処理毛の作製)
化学的処理を全く受けていない毛髪に下記のブリーチ処理を施し処理毛を作製し、その毛髪について下記のストレートパーマ剤を用いて評価した。
トーナーブリーチパウダ(粉末ブリーチ剤:中野製薬株式会社製)とキャラデコオキサイド06(過酸化水素系酸化剤:中野製薬株式会社製)を1:3(質量比)となるように混合したブリーチ剤を、毛髪に質量比1:1の割合で塗布し、30℃、30分間で処理した後、10質量%のSDS溶液(ドデシル硫酸ナトリウム溶液)によって洗浄し、その後乾燥した。
上記ブリーチ処理毛髪に各処方例(表1〜6の処方例1〜31)で示すストレートパーマ第1剤を塗布し、室温で30分間放置した。その後、水洗し、ドライヤー等で乾燥させた後、高温整髪用アイロンにて、直毛になるよう施術した。次に、過酸化水素を含むストレートパーマ第2剤を塗布し、室温で5分間放置した。水洗し、乾燥後、下記の実験に用いた。このとき用いた蛋白質組成物水溶液およびシリル化加水分解蛋白液は、下記のものである。
前述した方法によって分離・精製した蛋白質組成物を用いた(純分濃度は20質量%)。
[シリル化加水分解蛋白液]
各処方例で用いたシリル化加水分解蛋白液は、各々の由来成分により、純分濃度が異なるものである。絹由来および大豆由来のシリル化加水分解蛋白液は、20質量%であり、羊毛由来の加水分解蛋白液のみ25質量%のものである。
下記表1〜6に示した処方例(処方例1〜31)の上記のストレートパーマ処理毛を用いて、帯電防止効果(パサツキ抑制効果:静電気抑制効果)について確認した。このときの測定方法は、DIGITAL ELECTROSTATIC METER MODEL[KDS−0303](春日電機株式会社製)を用いた。上記乾燥後の毛髪をビニール素材のナイロン手袋で30回毛髪の根元から毛先に向かって擦り、静電気を意図的に発生させ、その後上記測定器によって、毛髪表面の静電気電圧を測定した。測定結果を下記表1〜6に併記する。また、このときの評価基準は下記の通りである。
◎:静電気電圧が70V未満とする。
○:静電気電圧が70以上、85V未満とする。
△:静電気電圧が85以上、100V未満とする。
×:静電気電圧が100V以上とする。
(A)対象毛髪
化学的処理を受けていない毛髪に上記ブリーチ処理を1回処理した毛髪を用いて、摩擦感測定用固定ヘアピース(以下、「測定用毛束」と呼ぶ)を作製した。
(B)測定
(1)毛髪の調湿:測定用毛束を(20℃、湿度60%)で24時間以上調湿した。
(2)測定機器と条件:測定には、摩擦感テスター「KES−SE」(カトーテック株式会社製)を用いた。
(3)測定は、測定感度:H、摩擦静荷重:50gf、センサー:シリコンタイプの条件にて行った。走査は、順方向(根元からの毛束)にて行った。MIU値(算出数値)に係数0.1を掛け、摩擦係数(μ)を求めた。
下記表1〜6に示した処方例1〜31の上記のストレートパーマ処理毛を用いて、毛髪表面のコンディション(キシミ感の抑制、ツルツル感、すべりの良さ)を、専門のパネラー10名で毛束(ヘアピース)を用いて下記の評価基準で判断した。その結果を、下記表1〜6に併記する。
◎:処理前の毛髪と比較し、明らかにコンディションの良さが向上した。
○:処理前の毛髪と比較し、コンディションが良くなった。
△:処理前の毛髪と比較し、コンディションが同程度であった。
×:処理前の毛髪と比較し、コンディションが低下した。
上記ストレートパーマ処理毛を、下記強度測定試験に供した。
下記表1〜6の処方例1〜31で調製したストレートパーマ処理毛を用いて、各毛束から毛髪10本を任意に選び、「毛髪直径計測システム」(カトーテック株式会社製)により毛髪の長径(mm)と短径(mm)を計測し、横断面積(mm2)を次の式から求めた。
断面積(mm2)=(π/4)×長径(mm)×短径(mm)
/mm2)を求めた。
実施例1に示した処方例1〜7について、ストレートパーマの持続性について下記の手順にて評価した。
実施例1と同様にしてブリーチ処理した各毛髪についてストレートパーマ処理した毛髪を、室温(20℃)、湿度60%の条件で3ヶ月間放置し、下記の基準でストレートパーマの持続性を評価した。
図1は、ストレートパーマの持続性の評価基準を示した図面代用写真である。図2は、上記処方例1〜7で処理したときのストレートパーマの持続性を自然長にて比較した図面代用写真である。これらに基づいて、処方例1〜7で処理したときのストレートパーマの持続性の評価結果を下記表7に併記した。
Claims (2)
- (a)羊毛またはヒト毛髪から分離および精製されるゲル濾過カラムクロマトグラフィによる平均分子量測定値が11000の蛋白質および9700の蛋白質を含有し、且つ分子量が8000〜12000である分画蛋白質と、(b)絹由来のシリル化加水分解蛋白質と、(c)羊毛由来のシリル化加水分解蛋白質および/または大豆由来のシリル化加水分解蛋白質とを配合したものであり、前記(a)分画蛋白質の配合割合が、ストレートパーマ剤全体に占める割合で0.03〜4.0質量%であると共に、(b)絹由来のシリル化加水分解蛋白質と、(c)羊毛由来のシリル化加水分解蛋白質および/または大豆由来のシリル化加水分解蛋白質の配合割合(絹由来のシリル化加水分解蛋白質:羊毛由来のシリル化加水分解蛋白質および/または大豆由来のシリル化加水分解蛋白質)が1:1〜1:3であることを特徴とするストレートパーマ剤。
- 絹由来のシリル化加水分解蛋白質の配合割合が、ストレートパーマ剤全体に占める割合で0.001〜1.0質量%である請求項1に記載のストレートパーマ剤。
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