JP2018030783A - 毛髪変形用第2剤、毛髪変形用剤及び毛髪変形方法 - Google Patents
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また、本実施形態の毛髪変形用剤は、強酸と強塩基との正塩及び還元剤が配合され、pHが7.0以下である毛髪変形用第1剤と、毛髪変形用第1剤の後に用いられ、カチオン性高分子、アニオン性モノマー由来の構造単位とカチオン性モノマー由来の構造単位とを含む両性高分子、ジメチルポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上、及び、酸化剤が配合された毛髪変形用第2剤と、を備える。
毛髪変形用第1剤は、本実施形態に係る毛髪変形用第2剤の前に毛髪に対して用いられるものであり、還元剤、強酸と強塩基との正塩が配合され、pHが7.0以下である。これにより、高い毛髪変形効果が得られる。
毛髪変形用第1剤に配合される還元剤としては、特に限定されないが、チオール基を有する公知の還元剤を用いることができる。毛髪変形用第1剤に配合される還元剤は、毛髪形状に変形を与えることができる。毛髪変形用第1剤には、前記還元剤が1種又は2種以上配合される。
本実施形態の毛髪変形用第1剤に、前記還元剤として、チオグリコール酸以外の還元剤が配合されるときは、さらにチオグリコール酸が配合されていても良い。また、本実施形態の毛髪変形用第1剤に、後述する強酸と強塩基との正塩として、塩化ナトリウム以外の正塩が配合されるときは、還元剤としてチオグリコール酸のみが配合されていても良い。
毛髪変形用第1剤に配合される強酸と強塩基との正塩は、強酸と強塩基との中和反応によって得られる塩であって、強酸の水素と強塩基の水酸基とが過不足なく反応して生じたものである。前記強酸とは、水に溶解させた際、全ての水素が解離する酸であり、例えば、塩酸、硫酸、硝酸などが挙げられる。前記強塩基とは、水に溶解させた際、全ての水酸基が解離する塩基であり、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられる。
還元剤が配合されたpHが7.0以下の毛髪変形用第1剤に、強酸と強塩基との正塩をさらに配合すれば、高い毛髪変形効果が得られる。
前記強酸と強塩基との正塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;などが挙げられる。
毛髪変形用第1剤のpHは7.0以下である。pHが高くなると毛髪損傷の抑制効果が小さくなる虞があるから、pHの上限値は、6.0以下が好ましく、5.0以下がより好ましい。pHの下限値は、pHが低すぎると皮膚への刺激が生ずる虞があるから、1.5以上が好ましく、2.0以上がより好ましく、4.5以上がさらに好ましい。pHは、25℃における測定値が採用される。
毛髪変形用第1剤には、上記以外の成分のうち、毛髪変形用剤に用いられる公知の成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。その公知の成分としては、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、高級アルコール、低級アルコール、多価アルコール、糖類、油脂、エステル油、脂肪酸、炭化水素、ロウ、シリコーン、合成高分子化合物、半合成高分子化合物、天然高分子化合物、蛋白、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤、キレート剤、紫外線吸収剤、反応調整剤(ジチオジグリコール酸など)、色素、酸化防止剤、染料、顔料、噴射剤などが挙げられる。
上記任意成分のうち、毛髪変形用第1剤のpHを7.0以下に調整するため、pH調整剤を適宜配合することができる。pH調整剤としては、毛髪変形用剤に用いられる公知の酸又はアルカリ剤から選ばれると良い。
pH調整剤には、酸又はアルカリ剤の1種以上を配合してもよく、酸とアルカリ剤の両方をそれぞれ1種以上配合してもよい。前記酸としては、例えば、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などの有機酸;塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸が挙げられる。前記アルカリ剤としては、例えば、アンモニア、アミノアルコール(モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールなど)、塩基性アミノ酸(アルギニンなど)、モルホリン、苛性アルカリ(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム)などが挙げられる。
毛髪変形用第1剤の剤型は、例えば、液状、クリーム状、ゲル状、フォーム状(泡状)が挙げられる。
本実施形態の毛髪変形用第2剤は、強酸と強塩基との正塩及び還元剤が配合されたpHが7.0以下の毛髪変形用第1剤の後に用いられるものであり、カチオン性高分子、アニオン性モノマー由来の構造単位とカチオン性モノマー由来の構造単位とを含む両性高分子、ジメチルポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上、及び、酸化剤が配合されている。
本実施形態の毛髪変形用第2剤には、酸化剤が配合される。当該酸化剤は、還元後の毛髪形状を固定することができる。毛髪変形用第2剤には、酸化剤を1種又は2種以上配合することができる。
本実施形態の毛髪変形用第2剤は、カチオン性高分子、アニオン性モノマー由来の構造単位とカチオン性モノマー由来の構造単位とを含む両性高分子、ジメチルポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上が配合される。このように毛髪変形用第2剤に上記成分を配合させることにより、毛髪変形処理後の毛髪の滑らかさを向上させることができるだけでなく、毛髪変形処理後の毛髪のしっとり感を向上させることができる。また、毛髪変形用第2剤に上記成分を配合させることにより、毛髪変形処理時に毛髪が還元剤や酸化剤によって損傷を受けることがあっても、毛髪変形処理後の毛髪のごわつきを抑えることができる。
本実施形態の毛髪変形用第2剤にカチオン性高分子を配合すれば、毛髪変形処理後の毛髪の滑らかさ及びしっとり感を向上させつつ、ごわつきを抑えることが可能になる。カチオン性高分子は、毛髪変形用第2剤に一種又は二種以上配合させてもよい。
本実施形態の毛髪変形用第2剤に配合されるカチオン性高分子としては、カチオン性多糖類又はカチオン性モノマー由来の構造単位を含むカチオン性高分子が好ましい。
本実施形態の毛髪変形用第2剤にアニオン性モノマー由来の構造単位とカチオン性モノマー由来の構造単位とを含む両性高分子を配合すれば、毛髪変形処理後の毛髪の滑らかさ及びしっとり感を向上させつつ、ごわつきを抑えることが可能になる。当該両性高分子は、毛髪変形用第2剤に一種又は二種以上配合させてもよい。
両性高分子が含むカチオン性モノマー由来の構造単位としては、塩化ジメチルジアリルアンモニウム由来の構造単位、塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム由来の構造単位などが挙げられ、塩化ジメチルジアリルアンモニウム由来の構造単位がより好ましい。
したがって、両性高分子としては、アクリル酸由来の構造単位と、塩化ジメチルジアリルアンモニウム由来の構造単位とを有する両性高分子(共重合体)であることがより好ましい。
本実施形態の毛髪変形用第2剤にジメチルポリシロキサンを配合すれば、毛髪変形処理後の毛髪の滑らかさ及びしっとり感を向上させつつ、ごわつきを抑えることが可能になる。当該ジメチルポリシロキサンは、毛髪変形用第2剤に一種又は二種以上配合させてもよい。
ジメチルポリシロキサンの粘度は、1mm2/s以上100,000,000mm2/s以下であることが好ましく、10mm2/s以上3,000,000mm2/s以下がより好ましい。
ジメチルポリシロキサンの粘度(25℃での動粘度)は、化粧品原料基準一般試験法第一法により確認される25℃の動粘度の値である。
なお、毛髪変形用第2剤の酸化剤として、臭素酸塩が用いられる場合には、pHの下限は6.0以上であることが特に好ましい。毛髪変形用第2剤の酸化剤として、過ホウ酸塩が用いられる場合には、pHの下限は5.5以上であることが特に好ましい。
本実施形態の毛髪変形用第2剤には、上記以外の成分のうち、毛髪変形用剤に用いられる公知の成分を適宜配合してもよい。その公知の成分としては、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、アルコール、多価アルコール、糖類、油脂、エステル油、脂肪酸、炭化水素、ロウ、シリコーン、合成高分子化合物、半合成高分子化合物、天然高分子化合物、蛋白、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、色素、染料、顔料、噴射剤などが挙げられる。
本実施形態の毛髪変形用第2剤及び本実施形態の毛髪変形用剤によって処理を行う対象毛髪としては、特に限定されず、酸化染毛剤による染毛処理の履歴がある毛髪、酸化染毛剤による染毛処理の履歴がない毛髪等を対象毛髪とすることができる。
本実施形態の毛髪変形用剤を用いた毛髪変形方法は、パーマネントウェーブ、縮毛矯正に用いることができる。
パーマネントウェーブは、毛髪をウェーブ状に変形させる毛髪変形方法である。
本実施形態の毛髪変形用第2剤及び毛髪変形用剤をパーマネントウェーブに用いる場合は、パーマネントウェーブにおいて通常行われる施術工程に準じるとよい。施術工程としては、例えば、下記(1)〜(3)の工程が挙げられる。
(1)毛髪を所望の大きさのウェーブロッドに巻きつけて、毛髪に毛髪変形用第1剤を所定の時間で適用する。
(2)毛髪に、本実施形態の毛髪変形用第2剤を所定の時間で適用する。
(3)本実施形態の毛髪変形用第2剤を適用した後、ウェーブロッドを毛髪から取り除き、毛髪を水洗したのち、乾燥させる。
なお、毛髪変形効果をより高める観点から、上記(1)の工程において、ウェーブロッドに巻き付けた毛髪を加温しても良い。また、毛髪中の還元剤をすすぎ落として毛髪損傷を抑制する観点から、上記(2)の工程の前に毛髪を中間水洗しても良い。
縮毛矯正は、くせ毛、ちぢれ毛又はウェーブ毛などの毛髪に対して、毛髪形状を伸ばし変形させる毛髪変形方法である。
本実施形態の毛髪変形用第2剤及び毛髪変形用剤を縮毛矯正に用いる場合は、縮毛矯正において通常行われ得る施術工程に準じると良い。施術工程としては、例えば、下記[1]〜[3]の工程が挙げられる。
[1]毛髪に毛髪変形用第1剤を適用し、所定の時間で適用する。
[2]毛髪を直線状に伸ばし整える。
[3]毛髪に本実施形態の毛髪変形用第2剤を所定の時間で適用した後、毛髪を水洗し、乾燥させる。
なお、毛髪中の還元剤をすすぎ落として毛髪損傷を防止する観点から、上記[1]の工程の後、毛髪を水洗しても良い。また、毛髪変形効果をより高める観点から、上記[2]の工程において、毛髪を乾燥させた後、高温整髪用アイロンを使用して、直線状の形状に伸ばしても良い。
(毛髪変形用第1剤)
チオグリコール酸アンモニウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)、塩化ナトリウム及び適量の水を混合し、25%アンモニア水を加えて所定のpH値に調整した後、全量が100質量%となるようにさらに水を加え、実施例1〜8、比較例1〜3に共通の毛髪変形用第1剤を製造した(下記表1)。
この場合の毛髪変形用第1剤の製造において、各成分の配合量及びpHは表1に記載の通りとした。なお、下記表1における配合量の数値は質量%である。また、下記表1において便宜のため毛髪変形用第1剤に配合された水の記載を省略している。
過酸化水素等の下記表2に記載の各成分と水とを混合し実施例1〜8、比較例1〜3の毛髪変形用第2剤を製造した。
これらの毛髪変形用第2剤の製造において、各成分の配合量は表2に記載の通りとした。なお、下記表2における配合量の数値は質量%である。また、下記表2において便宜のため毛髪変形用第2剤に配合された水の記載を省略している。
同一人物の日本人黒髪毛髪を1.5gとなるように集めて、毛束を準備した。つづいて、当該毛束を水洗し、ミルボン社製のディーセス ノイ ドゥーエ ウィローリュクスシャンプーにより洗髪を2度行った後、タオルドライを行った。以上の処理を施した毛束を、ウェーブ処理の評価用毛束とした。
直径29mmのパーマネントウェーブロッドに評価用毛束を巻き付けた。その後、毛髪変形用第1剤を評価用毛束に1.5mL塗布し、38℃の恒温槽で15分放置した。
つづいて、中間水洗を行い、実施例又は比較例の各毛髪変形用第2剤を評価用毛束に1.5mL塗布し、室温で10分放置した。
放置時間経過後に水洗を行い、パーマネントウェーブロッドを外した評価用毛束を水洗し、ドライヤーを用いて乾燥した。
パネラー5名により、乾燥後の毛束を、「しっとり感」、「滑らかさ」、「ごわつきのなさ」について評価した。
毛束の毛先部分のしっとり感(しっとりと潤いを感じる手触り)について、基準(比較例1)と比較して官能評価を行った。
官能評価は、パネラーが「基準よりも、しっとり感が優れている」と回答した場合に5点、「基準よりも、しっとり感がやや優れている」と回答した場合に4点、「しっとり感が基準と同等」と回答した場合に3点、「基準よりも、しっとり感がやや劣る」と回答した場合に2点、「基準よりも、しっとり感が劣る」と回答したものを1点として、評点を付けて、パネラー5名の評点の平均点を算出することで「しっとり感」の評価を行った。
毛束の中間部分から毛先部分まで指を通した際の手触りの滑らかさについて、基準(比較例1)と比較して官能評価を行った。
官能評価は、パネラーが「基準よりも、滑らかさが優れている」と回答した場合に5点、「基準よりも、滑らかさがやや優れている」と回答した場合に4点、「滑らかさが基準と同等」と回答した場合に3点、「基準よりも、滑らかさがやや劣る」と回答した場合に2点、「基準よりも、滑らかさが劣る」と回答したものを1点として、評点を付けて、パネラー5名の評点の平均点を算出することで「滑らかさ」の評価を行った。
毛束の手触りがごわつきを感じないかについて、基準(比較例1)と比較して官能評価を行った。
官能評価は、パネラーが「基準よりも、ごわつきを感じない」と回答した場合に5点、「基準よりも、ごわつきをやや感じない」と回答した場合に4点、「ごわつきを感じる手触りが基準と同等」と回答した場合に3点、「基準よりも、ごわつきをやや感じる」と回答した場合に2点、「基準よりも、ごわつきを感じる」と回答したものを1点として、評点を付けて、パネラー5名の評点の平均点を算出することで「ごわつきのなさ」の評価を行った。
チオグリコール酸、硫酸ナトリウム及び適量の水を混合し、25%アンモニア水を加えて所定のpH値に調整した後、全量が100質量%となるようにさらに水を加え、参考例1aの毛髪変形用第1剤を製造した。また、参考例1aの毛髪変形用第1剤と同様の製造方法で、参考例1aの組成から硫酸ナトリウムの代わりにそれぞれ、塩化カリウムを配合したもの(参考例1b)、塩化ナトリウムを配合したもの(参考例1c)、水を配合したもの(参考例1d)、リン酸一水素二ナトリウム・12水和物と塩化アンモニウムを配合したもの(参考例1e)、リン酸一水素二ナトリウム・12水和物と10%HClを配合したもの(参考例1f)、塩化アンモニウムと水酸化ナトリウムを配合したもの(参考例1g)を製造した。
この場合の各参考例1a〜1gの毛髪変形用第1剤の製造において、各成分の配合量は下記表3に記載の通りとした。なお、下記表3における配合量の数値は質量%である。
毛髪変形効果の評価は、次に示す評価方法及び評価基準に従って、パーマネントウェーブ処理した毛束のセット率の算出とウェーブのかかりを評価した。
ブリーチ処理後の毛束に対して水洗を行い、さらにミルボン社製のディーセス ノイ ドゥーエ ウィローリュクスシャンプーにより洗髪を2度行った後、タオルドライを行った。以上の処理を施した毛束を、ウェーブ処理の評価用毛束とした。
なお、各参考例1a〜1gの毛髪変形用第1剤について、評価を2回行った。
セット率(%)=回転数×ロッド径(cm)×π/毛束全長(cm)×100
なお、セット率の数値が大きいと、毛髪変形効果が大きい傾向にあることを示す。当該セット率は、Wortmannの報告(Wortmann F. -J., Kure N., J.Soc. Cosmet. Chem., 41, 123(1990))による曲げセットにおけるセット率(精製水に浮かべた際の毛束直径÷ロッド径×100)の算出に準拠したものであるが、ここでは、形式的に上記報告の算出式を僅かに変更して用いている。
◎:基準に比べて、ウェーブのかかりが強い。
〇:基準に比べて、ウェーブのかかりがやや強い。
−:基準と比べて、ウェーブのかかりがほぼ同等。
△:基準に比べて、ウェーブのかかりがやや弱い。
×:基準に比べて、ウェーブのかかりが弱い。
◎:基準に比べて、ドライ後の指通りが良いと5名中5名が回答。
〇:基準に比べて、ドライ後の指通りが良いと5名中4名が回答。
−:基準に比べてドライ後の指通りが良いと5名中3名以下が回答、
又は、基準に比べてドライ後の指通りが悪いと5名中3名以下が回答。
△:基準に比べて、ドライ後の指通りが悪いと5名中4名が回答。
×:基準に比べて、ドライ後の指通りが悪いと5名中5名が回答。
上記参考例1a〜1gとは別に、同参考例と同様にして、チオグリコール酸の代わりにグリセリルモノチオグリコレートを配合した下記表4の参考例2a、2bの配合組成の毛髪変形用第1剤を製造した。
参考例2a、2bの評価結果を下記表4に示し、表4においてウェーブのかかりを評価した毛束の写真を図2に示す。なお、表4においては、参考例2bを基準としてウェーブのかかり及びドライ後の指通りの評価を行った。
上記参考例1a〜1gとは別に、同参考例と同様にして、チオグリコール酸の代わりにグリセリルモノチオグリコレートを配合した下記表5の参考例3a、3bの配合組成の毛髪変形用第1剤を製造した。
参考例3a、3bの評価結果を下記表5に示し、表5においてウェーブのかかりを評価した毛束の写真を図3に示す。なお、表5においては、参考例3bを基準としてウェーブのかかり及びドライ後の指通りの評価を行った。
上記参考例1a〜1gとは別に、同参考例と同様にして、チオグリコール酸の代わりにシステアミン塩酸塩を配合した下記表6の参考例4a、4bの配合組成の毛髪変形用第1剤を製造した。
参考例4a、4bの評価結果を下記表6に示し、表6においてウェーブのかかりを評価した毛束の写真を図4に示す。なお、表6においては、参考例4bを基準としてウェーブのかかり及びドライ後の指通りの評価を行った。
ブチロラクトンチオールとPOE(10)セチルエーテル及び適量の水を混合し、リン酸を所定の量で加えてpHを4.5に調整した後、全量が100質量%となるようにさらに水を加え、参考例5aの毛髪変形用第1剤を製造した。また、参考例5aの毛髪変形用第1剤と同様の製造方法で、参考例5aの組成から硫酸ナトリウムの代わりに水を配合した参考例5bを製造した。
上記参考例1a〜1gとは別に、同参考例と同様にして、下記表8の参考例6a〜6fの配合組成の毛髪変形用第1剤を製造した。
参考例6a〜6fの評価結果を下記表8に示す。なお、表8においては、参考例6fを基準としてドライ後の指通りの評価を行った。
上記参考例1a〜1gとは別に、同参考例と同様にして、下記表9の参考例7a〜7dの配合組成の毛髪変形用第1剤を製造した。
参考例7a〜7dの評価結果を下記表9に示す。なお、表9においては、参考例7dを基準としてウェーブのかかり及びドライ後の指通りの評価を行った。
Claims (7)
- 毛髪変形用第1剤の後に用いられる毛髪変形用第2剤であって、
前記毛髪変形用第1剤は、強酸と強塩基との正塩及び還元剤が配合され、pHが7.0以下であり、
前記毛髪変形用第2剤には、カチオン性高分子、アニオン性モノマー由来の構造単位とカチオン性モノマー由来の構造単位とを含む両性高分子、ジメチルポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上、及び、酸化剤が配合されたことを特徴とする毛髪変形用第2剤。 - カチオン性高分子、アニオン性モノマー由来の構造単位とカチオン性モノマー由来の構造単位とを含む両性高分子、ジメチルポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上の配合量が、0.01質量%以上5質量%以下である請求項1に記載の毛髪変形用第2剤。
- カチオン性多糖類又はカチオン性モノマー由来の構造単位を含む前記カチオン性高分子が配合された請求項1又は2に記載の毛髪変形用第2剤。
- 前記毛髪変形用第1剤に配合された強酸と強塩基との正塩が、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩である請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪変形用第2剤。
- キレート剤が配合された請求項4に記載の毛髪変形用第2剤。
- 強酸と強塩基との正塩及び還元剤が配合され、pHが7.0以下である毛髪変形用第1剤と、請求項1〜5のいずれか1項に記載の毛髪変形用第2剤と、を備える毛髪変形用剤。
- 請求項6に記載の毛髪変形用剤を用いた毛髪変形方法。
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