JP2021008439A - 多剤式化粧料、及び多剤式化粧料を用いた美容方法 - Google Patents
多剤式化粧料、及び多剤式化粧料を用いた美容方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021008439A JP2021008439A JP2019123381A JP2019123381A JP2021008439A JP 2021008439 A JP2021008439 A JP 2021008439A JP 2019123381 A JP2019123381 A JP 2019123381A JP 2019123381 A JP2019123381 A JP 2019123381A JP 2021008439 A JP2021008439 A JP 2021008439A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- agent
- hair
- cosmetic
- polyquaternium
- scalp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
Description
さらに、本発明者らは、上記知見を踏まえて多剤式化粧料の開発を進めたところ、ポリビニルピロリドン、ポリクオタニウム−51、及びカチオン性高分子の群から選ばれる1種又は2種以上が配合された剤と、ポリクオタニウム−65が配合された他の剤とを含む多剤式化粧料とすれば、複合体が生成可能な新規の多剤式化粧料が提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
上記複合体が生成する理由は明らかではないが、A剤に配合されたポリビニルピロリドン、ポリクオタニウム−51、及びカチオン性高分子の群から選ばれる1種又は2種以上と、B剤に配合されたポリクオタニウム−65との静電気的な相互作用に起因する可能性が考えられる。
本実施形態の多剤式化粧料におけるA剤は、ポリビニルピロリドン、ポリクオタニウム−51、及びカチオン性高分子の群から選ばれる1種又は2種以上、並びに水(水の配合量は、例えば、65質量%以上95質量%以下)が配合されたものである。
なお、より均一な複合体を生成させる観点から、前記A剤に少なくともポリビニルピロリドンが配合されたものであるか、又は、前記A剤に少なくともポリクオタニウム−51が配合されたものが好ましい。
本実施形態のA剤に配合されるポリビニルピロリドンは、1−ビニル−2−ピロリドン(VP)の重合体である。上記ポリビニルピロリドンは、市販品を用いることができる。
また、上記ポリビニルピロリドンは、例えば、重量平均分子量が5,000,000以下のものを用いることができる。
なお、上記「粘度」の値は、応力制御型レオメーター(例えば、HAAKE社製「Rheo Stress 6000」)を使用し、測定温度:25℃、コーンプレートセンサーの直径:35mm、コーンプレートセンサーの傾斜角:2°とし、応力依存モードで、応力:0.1Paから3000PaまでのG’を測定し(データ間隔:30ポイント)、応力(τ)が2.4PaのときのG’として求められる値を意味する(本明細書の「発明を実施するための形態」において、以下に記載される粘度の値についても同様の意味で用いる)。
本実施形態のA剤に配合されるポリクオタニウム−51は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸ブチルとの重合体である。上記ポリクオタニウム−51は、市販品を用いることができる。
本実施形態のA剤に配合されるカチオン性高分子は、陽イオン化する置換基を有する高分子であり、その置換基は、アミノ基、アンモニウム基等がある。上記カチオン性高分子は、市販品を用いることができる。
本実施形態のA剤に配合されるカチオン性高分子としては、カチオン性多糖類又はカチオン性モノマー由来の構造単位を含むカチオン性高分子が挙げられる。
上記カチオン化セルロースとしては、例えば、カチオン化セルロースの5質量%水溶液における粘度の値が10mPa・s以上100,000mPa・s以下であるものを用いることができる。また、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩としては、例えば、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩の10質量%水溶液における粘度の値が10mPa・s以上100,000mPa・s以下であるものを用いることができる。
本実施形態のA剤に配合される任意成分(但し、ポリビニルピロリドン、ポリクオタニウム−51、及びカチオン性高分子を除く)は、化粧料に配合可能な公知の成分から、多剤式化粧料の用途、目的に応じて適宜に選定される。上記成分としては、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、アルコール、多価アルコール、糖類、エステル油、油脂、脂肪酸、炭化水素、ロウ、シリコーン、高分子化合物、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤(例えば、フェノキシエタノール等)、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
本実施形態のA剤の剤型については、特に制限はなく、液状、クリーム状、ゲル状、ローション状、スプレー状、フォーム状等の各種の剤型とすることができる。
本実施形態のA剤の粘度は、A剤の剤型等に応じて適宜設定すればよい。A剤の粘度は、特に限定されないが、例えば、1mPa・s以上5,000,000mPa・s以下である。
本実施形態のA剤のpHは、A剤の剤型等に応じて適宜設定すればよい。A剤のpHは、特に限定されないが、例えば、4以上7以下である。なお、上記pHの値は、pHメーターを用いて25℃で測定した際の測定値を意味する。
本実施形態の多剤式化粧料におけるB剤は、ポリクオタニウム−65、及び水(水の配合量は、例えば、70質量%以上95質量%以下)が配合されたものである。
本実施形態のB剤に配合されるポリクオタニウム−65は、メタクリロイルオキシエチレンホスホリルコリン、メタクリル酸ブチル及びメタクリル酸ナトリウムからなる第4級アンモニウム塩である。上記ポリクオタニウム−65は、市販品を用いることができる。
本実施形態のB剤に配合される任意成分(但し、ポリクオタニウム−65を除く)は、化粧料に配合可能な公知の成分から、多剤式化粧料の用途、目的に応じて適宜に選定される。上記成分としては、例えば、アニオン界s面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、アルコール、多価アルコール、糖類、エステル油、油脂、脂肪酸、炭化水素、ロウ、シリコーン、高分子化合物、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤(例えば、フェノキシエタノール等)、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
本実施形態のB剤の剤型については、特に制限はなく、液状、クリーム状、ゲル状、ローション状、スプレー状、フォーム状等の各種の剤型とすることができる。
本実施形態のB剤の粘度は、B剤の剤型等に応じて適宜設定すればよい。B剤の粘度については、特に限定されないが、例えば、1mPa・s以上5,000,000mPa・s以下である。
本実施形態のB剤のpHは、B剤の剤型等に応じて適宜設定すればよい。B剤のpHは、特に限定されないが、例えば、4以上7以下である。なお、上記pHの値は、pHメーターを用いて25℃で測定した際の測定値を意味する。
本実施形態の多剤式化粧料は、ポリビニルピロリドン、ポリクオタニウム−51、及びカチオン性高分子の群から選ばれる1種又は2種以上が配合されたA剤と、ポリクオタニウム−65が配合されたB剤と、を含むものである。
本実施形態の多剤式化粧料は、上記のA剤及びB剤から構成される2剤式化粧料としてもよく、多剤式化粧料の構成剤が上記のA剤及びB剤に加えて1又は2以上の別の剤を含む3剤式以上の多剤式化粧料(例えば、3剤式化粧料、4剤式化粧料等)としてもよい。なお、本実施形態の多剤式化粧料は、複合体の生成をより促進させる観点から、1又は2以上の別の剤を含まない2剤式化粧料が好ましい。
また、本実施形態の多剤式化粧料は、多剤式化粧料の使用前に1又は2以上の前処理剤を用いたものとしてよく、多剤式化粧料の使用後に1又は2以上の後処理剤を用いてもよく、上記の1又は2以上の前処理剤と1又は2以上の後処理剤との両方を用いたものとしてもよい。上記の前処理剤及び/又は後処理剤は、化粧料に使用可能な公知の成分を配合した剤を適宜設定することができる。
本実施形態の多剤式化粧料の使用方法は、多剤式化粧料における公知の使用方法を採用することができる。例えば、適用対象(例えば、毛髪、頭皮又は皮膚等)に応じて、適量のA剤及びB剤を適用対象に塗布する等により使用することができる。
本実施形態の多剤式化粧料が2剤式化粧料である場合は、A剤とB剤の使用順は特に限定されない。そのため、A剤の使用後にB剤を使用する多剤式化粧料であって良く、B剤の使用後にA剤を使用する多剤式化粧料であって良い。使用態様としては、A剤及びB剤のいずれも使用後に洗い流す態様であって良く、A剤及びB剤のいずれも使用後に洗い流さない態様であっても良く、A剤又はB剤の一方が使用後に洗い流さない態様であり、他方の使用後に洗い流す態様であっても良い。なお、複合体の生成をより促進させる観点から、A剤又はB剤の一方を使用した後に洗い流さずに他方を使用した後に洗い流す態様、又は、A剤及びB剤のいずれも使用後に洗い流さない態様が好ましい。
本実施形態の多剤式化粧料が、A剤及びB剤に加えて1又は2以上の別の剤を含む3剤式以上の多剤式化粧料である場合は、各構成剤(A剤、B剤、1又は2以上の別の剤)の使用順は特に限定されない。使用態様としては、例えば、以下の(ア)〜(ウ)が挙げられる。
(ア)A剤の使用後にB剤を使用する場合において、B剤の使用前に1又は2以上の別の剤を使用する態様。
(イ)B剤の使用後にA剤を使用する場合において、A剤の使用前に1又は2以上の別の剤を使用する態様。
(ウ)事前にA剤、B剤及び1又は2以上の別の剤を用時混合してから使用する態様。
なお、上記(ウ)の使用態様においては、用時混合されたA剤とB剤と1又は2以上の別の剤を混合した後の剤を使用した後において、使用後に洗い流す使用態様であっても良く、使用後に洗い流さない使用態様であっても良い。
本実施形態の多剤式化粧料の用途は、化粧目的に用いるものであれば、特に限定されない。そのため、毛髪、頭皮、皮膚(頭皮を除く)を適用対象とすることができる。
毛髪及び/又は頭皮に用いられる多剤式化粧料として、例えば、多剤式のヘアケア剤、多剤式のスカルプケア剤、多剤式のスタイリング剤、多剤式のヘアカラーリング剤、多剤式のブリーチ剤、多剤式のパーマ剤、多剤式の育毛剤等が挙げられる。
多剤式のヘアケア剤としては、例えば、A剤及びB剤が、ヘアシャンプー、洗い流すヘアトリートメント(ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアパック、ヘアマスク、スタイリング兼用トリートメントも含む)、洗い流さないヘアトリートメント(スタイリング兼用リーブオントリートメントも含む)の群から選ばれる1種又は2種以上の組み合わせが挙げられる(なお、A剤及びB剤以外の他の剤を含む場合において、他の剤は上記群から任意に選ばれる)。多剤式のヘアケア剤におけるA剤、B剤としては、例えば、以下の[1a]〜[1i]が挙げられる。
[1a]A剤及びB剤がいずれもヘアシャンプー
[1b]A剤がヘアシャンプー、B剤が洗い流すヘアトリートメント
[1c]A剤がヘアシャンプー、B剤が洗い流さないヘアトリートメント
[1d]A剤が洗い流すヘアトリートメント、B剤がヘアシャンプー
[1e]A剤及びB剤がいずれも洗い流すヘアトリートメント
[1f]A剤が洗い流すヘアトリートメント、B剤が洗い流さないヘアトリートメント
[1g]A剤が洗い流さないヘアトリートメント、B剤がヘアシャンプー
[1h]A剤が洗い流さないヘアトリートメント、B剤が洗い流すヘアトリートメント
[1i]A剤及びB剤がいずれも洗い流さないヘアトリートメント
[2a]A剤及びB剤がいずれも頭皮用シャンプー
[2b]A剤が頭皮用シャンプー、B剤が洗い流す頭皮用トリートメント
[2c]A剤が頭皮用シャンプー、B剤が洗い流さない頭皮用トリートメント
[2d]A剤が洗い流す頭皮用トリートメント、B剤が頭皮用シャンプー
[2e]A剤及びB剤がいずれも洗い流す頭皮用トリートメント
[2f]A剤が洗い流す頭皮用トリートメント、B剤が洗い流さない頭皮用トリートメント
[2g]A剤が洗い流さない頭皮用トリートメント、B剤が頭皮用シャンプー
[2h]A剤が洗い流さない頭皮用トリートメント、B剤が洗い流す頭皮用トリートメント
[2i]A剤及びB剤がいずれも洗い流さない頭皮用トリートメント
多剤式の育毛剤としては、例えば、A剤及びB剤が、育毛用ローション、育毛用シャンプー、育毛用トリートメントの群から選ばれる1種又は2種以上の組み合わせが挙げられる(なお、A剤及びB剤以外の他の剤を含む場合において、他の剤は上記群から任意に選ばれる)。
皮膚に用いられる多剤式化粧料として、例えば、多剤式のスキンケア剤が挙げられる。多剤式のスキンケア剤としては、A剤及びB剤が、例えば、洗顔料、ボディシャンプー、クレンジング料、化粧水、美容液、乳液、ジェル、クリーム、化粧オイル、パック、マスクの群から選ばれる1種又は2種以上の組み合わせが挙げられる(なお、A剤及びB剤以外の他の剤を含む場合において、他の剤は上記群から任意に選ばれる)。
本実施形態の多剤式化粧料の製造方法は、A剤及びB剤の剤型に応じた公知の化粧料の製法を採用すれば、本実施形態の多剤式化粧料に係るA剤及びB剤を製造できる。また、本実施形態の多剤式化粧料に、A剤及びB剤だけでなく、A剤及びB剤以外の他の剤を含む場合であっても、公知の化粧料の製法を採用して前記他の剤を製造すればよい。
本実施形態に係る美容方法としては、美容目的で適用対象(例えば、毛髪、頭皮又は皮膚等)に多剤式化粧料に用いる方法である。
実施例1〜6及び比較例1〜8における各A剤、各B剤を、表1〜4に示す組成となるように各成分を混合して調製した。なお、表中のA剤及びB剤の欄における数値は質量%であり、「―」は未配合であることを示す。
実施例1〜6及び比較例1〜8の多剤式化粧料を用いて、次に示す評価方法及び評価基準に従い、「複合体の生成」、「混合後の剤の均一性」、「混合後の剤の粘着性」について官能評価を行った。
上記で調製した実施例1〜6及び比較例1〜8の各A剤及び各B剤を用いて、各A剤、各B剤をそれぞれ0.5g測りとり、別々のビニールラップの上に置いた。次に、実施例1のA剤とB剤を新たなビニールラップに移して、平面上で人差し指で円を描くようにして実施例1のA剤とB剤とを約30回混合した。また、実施例2〜6及び比較例1〜8の各A剤及び各B剤においても、実施例1のA剤とB剤と同様の手順で混合した。その後、「複合体の生成」及び「混合後の剤の均一性」の評価を下記の評価基準に従い官能評価した。なお、比較例1〜8は複合体の生成が認められなかったため(複合体の生成:評価×)、「混合後の剤の均一性」の評価を行っていない。
また、上記の手順とは別に、実施例1〜6及び比較例1〜8における0.5gの各A剤と各B剤を準備した。続いて、実施例1のA剤及びB剤を新たなビニールラップに移して、平面上で人差し指で円を描くようにして実施例1のA剤とB剤とを5回混合した際の「混合後の剤の粘着性」をそれぞれ下記評価基準に従って官能評価した。また、実施例2〜6及び比較例1〜8の各A剤及び各B剤においても、実施例1のA剤とB剤と同様の手順で混合し「混合後の剤の粘着性」を評価した。
各評価基準を次に示す。
〇:混合後の剤において複合体を生成している(混合前のA剤及びB剤をそれぞれ指で触った際に感じる粘度より、A剤とB剤とを混合した剤を指で触った際に感じる粘度が高く感じる)。
×:混合後の剤において複合体を生成していない(混合前のA剤及びB剤をそれぞれ指で触った際に感じる粘度より、A剤とB剤とを混合した剤を指で触った際に感じる粘度が、同等又は低く感じる)。
〇:混合後の剤を指で円を描くように2〜3回混ぜた際に、指に感じる粘度が剤全体で均一。
×:混合後の剤を指で円を描くように2〜3回混ぜた際に、指に感じる粘度が剤全体において高い部分と低い部分が混在しており、剤全体が不均一。
○:粘着性に優れる(混合前のA剤及びB剤をそれぞれ、片方の手の人指し指にとり、人指し指と親指で剤を伸ばした際の糸引きよりも、A剤とB剤とを混合した剤を人指し指と親指で伸ばした際の糸引きのほうが強い)。
×:粘着性に劣る(混合前のA剤及びB剤をそれぞれ、片方の手の人指し指にとり、人指し指と親指で剤を伸ばした際の糸引きよりも、A剤とB剤とを混合した剤を人指し指と親指で伸ばした際の糸引きが同等又は弱い)。
上記の官能評価とは別に、実施例1〜6及び比較例1〜8の多剤式化粧料における各A剤及び各B剤、並びに上記の「複合体の生成」及び「混合後の剤の均一性」の評価手順により得た実施例1〜6及び比較例1〜8の各A剤及び各B剤の混合後の剤の粘度測定を行った。
粘度測定は、応力制御型レオメーター(HAAKE社製「Rheo Stress 6000」)を使用し、測定温度:25℃、コーンプレートセンサーの直径:35mm、コーンプレートセンサーの傾斜角:2°とし、応力依存モードで、応力:0.1Paから3000PaまでのG’を測定し(データ間隔:30ポイント)、応力(τ)が2.4PaのときのG’として求められる値を粘度の測定値として採用した。
なお、実施例3、4は混合後の剤が不均一であり(混合後の剤の均一性:評価×)、比較例4は混合後の剤に白い析出が認められたため、それぞれ混合後の剤の粘度測定は行っていない。
増粘度パラメーター(α)=(A剤とB剤の混合後の剤の粘度値)/{(A剤の粘度値+B剤の粘度値)/2}
なお、この増粘度パラメーター(α)の値が大きいと、各A、B剤を混合した剤における理論上の粘度の値に比べて、各A、B剤を混合した剤における実際の粘度が高いことから、より増粘に優れる複合体が生成していると評価できる。
下記表1〜4に、官能評価の結果及び粘度の測定結果を示す。
実施例1、2の多剤式化粧料における増粘度パラメーター(α)は、比較例1〜3、5の多剤式化粧料における増粘度パラメーター(α)よりも大きい値であった。そのため、実施例1、2は、比較例1〜3、5に比べて、より増粘に優れる複合体を生成していることがわかる。
また、実施例1の多剤式化粧料の増粘度パラメーター(α)は、比較例6〜8の多剤式化粧料における増粘度パラメーター(α)よりも大きい値であった。そのため、実施例1は、比較例6〜8に比べて、より増粘に優れる複合体を生成していることがわかる。
実施例1、5、6の多剤式化粧料における増粘度パラメーター(α)は、表2、3に示す比較例1〜3、5〜8の多剤式化粧料における増粘度パラメーター(α)よりも大きい値であった。そのため、実施例1、5、6は、比較例1〜3、5〜8に比べて、より増粘に優れる複合体を生成していることがわかる。また、用いるポリビニルピロリドンの種類に応じて、増粘度パラメーター(α)の値に違いが見られた(実施例1、5、6)。
図1〜4に示す結果から、実施例1〜6は、比較例1〜8に比べて混合後の剤が上方に盛り上がっており、複合体の生成が認められた。
Claims (5)
- ポリビニルピロリドン、ポリクオタニウム−51、及びカチオン性高分子の群から選ばれる1種又は2種以上が配合されたA剤と、
ポリクオタニウム−65が配合されたB剤と、を含む多剤式化粧料。 - 前記A剤に少なくともポリビニルピロリドンが配合されたものであるか、又は、前記A剤に少なくともポリクオタニウム−51が配合されたものである、請求項1に記載の多剤式化粧料。
- 前記A剤の使用と前記B剤の使用との間に他の剤が使用されないものである請求項1又は請求項2に記載の多剤式化粧料。
- 前記多剤式化粧料が毛髪及び/又は頭皮に用いられるものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の多剤式化粧料。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の多剤式化粧料を用いた美容方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019123381A JP7329897B2 (ja) | 2019-07-02 | 2019-07-02 | 多剤式化粧料、及び多剤式化粧料を用いた美容方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019123381A JP7329897B2 (ja) | 2019-07-02 | 2019-07-02 | 多剤式化粧料、及び多剤式化粧料を用いた美容方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021008439A true JP2021008439A (ja) | 2021-01-28 |
JP7329897B2 JP7329897B2 (ja) | 2023-08-21 |
Family
ID=74199297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019123381A Active JP7329897B2 (ja) | 2019-07-02 | 2019-07-02 | 多剤式化粧料、及び多剤式化粧料を用いた美容方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7329897B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023058866A (ja) * | 2021-10-14 | 2023-04-26 | 国立大学法人東海国立大学機構 | 頭皮状態改善剤及びそれを含有する化粧料 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4625357B2 (ja) | 2005-03-31 | 2011-02-02 | 株式会社コーセー | 毛髪化粧料 |
JP5530587B2 (ja) | 2007-06-04 | 2014-06-25 | ホーユー株式会社 | 毛髪処理用組成物 |
JP2011195553A (ja) | 2010-03-24 | 2011-10-06 | Kose Corp | 毛髪化粧料 |
JP2011195554A (ja) | 2010-03-24 | 2011-10-06 | Kose Corp | 毛髪化粧料 |
JP2014129267A (ja) | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Kose Corp | Dna損傷抑制剤 |
JP6786247B2 (ja) | 2016-04-12 | 2020-11-18 | クラシエホームプロダクツ株式会社 | 毛髪化粧料 |
JP7100874B2 (ja) | 2017-10-13 | 2022-07-14 | タカラベルモント株式会社 | 毛髪処理剤および毛髪処理剤セット |
-
2019
- 2019-07-02 JP JP2019123381A patent/JP7329897B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023058866A (ja) * | 2021-10-14 | 2023-04-26 | 国立大学法人東海国立大学機構 | 頭皮状態改善剤及びそれを含有する化粧料 |
JP7285504B2 (ja) | 2021-10-14 | 2023-06-02 | 国立大学法人東海国立大学機構 | 頭皮状態改善剤及びそれを含有する化粧料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7329897B2 (ja) | 2023-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10166179B2 (en) | Fixative polymers and hair styling compositions thereof | |
JPH04282307A (ja) | 角質繊維染色剤組成物 | |
US8551464B2 (en) | Hair styling method | |
AU2009288042B2 (en) | Hair styling method | |
US20110180093A1 (en) | Hair styling method | |
JP7329897B2 (ja) | 多剤式化粧料、及び多剤式化粧料を用いた美容方法 | |
JP5037209B2 (ja) | 毛髪化粧料組成物 | |
US9662292B2 (en) | Rinse-off volumizing hair compositions containing styling polymers and polycationic polymers | |
JP2002241244A (ja) | クリーム状毛髪化粧料 | |
JP2003171244A (ja) | 整髪剤組成物 | |
JP2015040207A (ja) | 低分子量両性共重合体を含む毛髪処理用組成物 | |
JP2015224195A (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
JP4007724B2 (ja) | 毛髪処理剤組成物 | |
JP2004010580A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2018030783A (ja) | 毛髪変形用第2剤、毛髪変形用剤及び毛髪変形方法 | |
JP6423618B2 (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
JP2015224196A (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
JP3865031B2 (ja) | 整髪剤 | |
JP6628487B2 (ja) | 整髪剤組成物 | |
EP4037652A1 (en) | Hair cosmetic compositions containing cationic polymers, acrylate-based polymers, gums, and polyols | |
JP2003171243A (ja) | 整髪剤組成物 | |
JP2022161635A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2015224198A (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220628 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20220629 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230419 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230515 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230710 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230807 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7329897 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |