JP5037209B2 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents
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上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、下記の(A)成分と(B)成分とを含有する、毛髪化粧料組成物である。
(A)ヒアルロン酸を構成するグルクロン酸のカルボキシル基が第4級アンモニウム含有修飾基によって修飾されたカチオン化ヒアルロン酸、あるいは、このカチオン化ヒアルロン酸における前記カルボキシル基以外の官能基の少なくとも一部が塩形成及び修飾のいずれか1以上の変化を受けたカチオン化ヒアルロン酸類縁体から選ばれる少なくとも1種。
(B)アミノ酸及びその塩又は誘導体から選ばれる少なくとも1種。
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る(A)成分における第4級アンモニウム含有修飾基が、少なくとも、第4級アンモニウムと、前記カルボキシル基との結合に供される水酸基とを備える有機基である、毛髪化粧料組成物である。
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係るカチオン化ヒアルロン酸が下記の「化2」式に示す繰り返し単位からなるものであり、カチオン化ヒアルロン酸類縁体が「化2」式に示す繰り返し単位の水酸基及びN−アセチル基の少なくとも一部が塩形成及び修飾のいずれか1以上の変化を受けたものである、毛髪化粧料組成物である。
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る(B)成分が下記の(B1)成分である、毛髪化粧料組成物である。
(B1)L−フェニルアラニン、L−テアニン、タウリン、L−アルギニン及びそれらの塩又は誘導体から選ばれる少なくとも1種。
本発明に係る毛髪化粧料組成物は、少なくとも、(A)成分として特定の構造を持つカチオン化ヒアルロン酸及びその類縁体から選ばれる少なくとも1種と、(B)成分であるアミノ酸及びその塩又は誘導体から選ばれる少なくとも1種と、を含有する。
本発明の毛髪化粧料組成物の用途は、毛髪の化粧料である限りにおいて特段に限定されない。好ましくは、例えば以下のものを例示することができる。
毛髪化粧料組成物のpHは特段に限定されず、その用途等に応じて適宜に設定される。一般的には、酸性域のpH、例えばpH3.0〜6.5程度が好ましい。毛髪化粧料組成物が酸化染毛剤である場合には、中性〜アルカリ域のpH、例えばpH6.5〜12.0程度が好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物が酸化剤組成物である場合には酸化剤が配合される。本発明の毛髪化粧料組成物が毛髪着色用組成物である場合には着色剤が配合される。本発明の毛髪化粧料組成物が酸化剤組成物であり、かつ毛髪着色用組成物である場合には、酸化剤及び着色剤が配合される。
本発明の毛髪化粧料組成物には、上記の(A)成分、(B)成分、酸化剤、着色剤の他に、本発明特有の効果を阻害しない限りにおいて任意の成分を配合することができる。このような成分として、油性成分、界面活性剤、高分子化合物、ポリオール類、ビタミン類、セラミド、キレート剤、香料、殺菌・防腐剤、紫外線吸収剤、噴射剤、増粘剤、パール化剤等が例示される。これらの内の幾つかの成分について、以下に具体的に述べる。
油性成分としては、炭化水素、多価アルコール、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が例示される。
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
高分子化合物としては、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、両性ポリマー、非イオン性ポリマー、天然ポリマー等が挙げられる。カチオン性ポリマーとしてはポリクオタニウム−10等のカチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム、ポリクオタニウム−7等のジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体等が例示される。アニオン性ポリマーとしてはカルボキシビニルポリマー(カルボマー)等が例示される。両性ポリマーとしてはポリクオタニウム−39等のジアリル4級アンモニウム塩/アクリル酸共重合体等が例示される。非イオン性ポリマーとしては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系高分子、PVP、PVP/VAコポリマー等のポリビニルピロリドン系高分子、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸系高分子が例示される。天然ポリマーとしては、アラビアガム、キサンタンガム、カラギーナン、ペクチン、寒天等の植物性高分子、デキストラン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン等の動物性高分子、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸系高分子が例示される。
(毛髪の毛束感)
上記の処理後に乾燥させた各例に係る毛髪ウイッグに手櫛を通し、毛束感を生じるかどうかを目視観察により判定した。毛髪の毛束感の評価基準は、全く毛束感を認めない場合を「◎」、僅かに毛束感を認める場合を「○」、やや明瞭に毛束感を認める場合を「△」、明瞭に毛束感を認める場合を「×」とする4段階評価によった。それらの評価の結果を表1〜表5に示す。
(毛髪の水分保持性)
前記の処理後に乾燥させた各例に係る毛髪ウイッグについて、25°C、湿度50%RHに24時間放置(第1ステップ)した後、25°C、湿度10%RHに24時間放置(第2ステップ)し、次いで、五酸化二リンを入れたデシケータに収容して減圧し、1週間かけて完全に乾燥させた(第3ステップ)。そして、これらの第1〜第3ステップの完了時点の毛髪ウイッグ重量をそれぞれ精秤しておいた。第1ステップ完了時点での毛髪ウイッグ重量を「H1」、第2ステップ完了時点での毛髪ウイッグ重量を「H2」、第3ステップ完了時点の毛髪ウイッグ重量を「H3」とする。これとは別に、コントロールとして、同じ毛髪ウイッグを毛髪化粧料組成物による処理ではなく単に水洗したものについて、同上の第1〜第3ステップを行い、「H1」〜「H3」を求めた。
(毛髪のつや)
上記の処理後に乾燥させた各例に係る毛髪ウイッグについて毛髪のつやを評価した。評価基準は、毛髪のつやが非常に良好である場合を「◎」、毛髪のつやが良好である場合を「○」、毛髪のつやがやや悪い場合を「△」、毛髪のつやが悪い場合を「×」とする4段階評価である。それらの評価の結果を表1〜表5に示す。
(仕上がり後の指通り)
上記の処理後に乾燥させた各例に係る毛髪ウイッグについて、その指通りを評価した。評価基準は、指通りが非常に良好である場合を「◎」、指通りが良好である場合を「○」、指通りがやや悪い場合を「△」、指通りが悪い場合を「×」とする4段階評価である。それらの評価の結果を表1〜表5に示す。
Claims (2)
- 下記の(A)成分と(B)成分とを含有することを特徴とする毛髪化粧料組成物。
(A)下記の「化1」式に示す繰り返し単位からなるカチオン化ヒアルロン酸、あるいは、「化1」式に示す繰り返し単位からなるカチオン化ヒアルロン酸における水酸基及びN−アセチル基の少なくとも一部が塩形成の変化を受けたカチオン化ヒアルロン酸類縁体から選ばれる少なくとも1種。
- 前記(B)成分が下記の(B1)成分であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
(B1)L−フェニルアラニン、L−テアニン、L−アルギニン、グリシン、アラニン及びそれらの塩又はエステル化誘導体並びにタウリン及びその塩から選ばれる少なくとも1種。
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