JP6276540B2 - ヘアトリートメント剤 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘアトリートメント剤に関する。
従来、リンス、コンディショナー及びトリートメント等の毛髪化粧料(ヘアトリートメント剤)では、操作性や安定性に必要な粘度を確保するために、基剤として高級アルコールが一般的に配合されている。
しかしながら、高級アルコールの配合量を増加させるに伴って、使用感や仕上がり感(特にドライ時の指通り)が悪くなるという問題があった。
そのため、高重合ポリエチレングリコール等の感触向上成分を更に配合するなどして、使用感や仕上がり感の向上を目的とする毛髪化粧料の開発が検討されている(特許文献1及び2参照)。
特開2000−72628号公報 特開平9−175954号公報
しかしながら、従来技術により得られる使用感や仕上がり感の改善効果は、未だ十分に満足できるものではなく、更なる改善が求められているのが現状である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、使用感に優れ、ドライ時の指通りをよくするとともに、毛先のぱさつきを緩和することができるヘアトリートメント剤を提供することを目的とする。
本発明は以下の通りである。
[1](A)炭素数12〜22の高級アルコールと、
(B)HLB値が4〜9のポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤、及びHLB値が10〜20のポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤と、
(C)カチオン界面活性剤と、
(D)高重合ポリエチレングリコールと、
(E)流動パラフィン及びグリセリンのうちの少なくとも一方と、を含有するヘアトリートメント剤であって、
前記(A)成分の含有割合が、前記ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、1.5〜5質量%であり、
前記(B)成分の含有割合が、前記ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることを特徴とするヘアトリートメント剤。
[2]前記(B)成分に対する前記(A)成分の含有量(質量%)の比の値[(A)/(B)]が、3〜30である前記[1]に記載のヘアトリートメント剤。
[3]前記(C)成分に対する前記(B)成分の含有量(質量%)の比の値[(B)/(C)]が、0.05〜0.5である前記[1]又は[2]に記載のヘアトリートメント剤。
[4]アミノ変性シリコーンを更に含有し、前記アミノ変性シリコーンの含有割合が、前記ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、0.5〜10質量%である前記[1]乃至[3]のいずれかに記載のヘアトリートメント剤。
本発明のヘアトリートメント剤(即ち、上記[1]の構成のヘアトリートメント剤)によれば、(A)特定量の炭素数12〜22の高級アルコールと、(B)特定量のHLB値が特定されたポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤と、(C)カチオン界面活性剤と、(D)高重合ポリエチレングリコールと、(E)流動パラフィン及びグリセリンのうちの少なくとも一方とを含有しているため、使用感に優れ、ドライ時の指通りをよくするとともに、毛先のぱさつきを緩和することができる。
また、(B)成分に対する(A)成分の含有量(質量%)の比の値[(A)/(B)]が、3〜30である場合(即ち、上記[2]の構成のヘアトリートメント剤である場合)には、ウェット時毛髪への使用感に優れ、更にドライ時の指通り及び毛先のぱさつきも緩和することができる。
更に、(C)成分に対する(B)成分の含有量(質量%)の比の値[(B)/(C)]が、0.05〜0.5である場合(即ち、上記[3]の構成のヘアトリートメント剤である場合)には、ウェット時毛髪への使用感に優れ、更にドライ時の指通り及び毛先のぱさつきも緩和することができる。
また、アミノ変性シリコーンを更に含有し、その含有割合が0.5〜10質量%である場合(即ち、上記[4]の構成のヘアトリートメント剤である場合)には、更にドライ時の指通り及び毛先のぱさつきを緩和することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のヘアトリートメント剤は、(A)炭素数12〜22の高級アルコール(以下、「成分(A)」ともいう。)と、(B)HLB値が4〜9のポリオキシエチレンアルキルエーテル型(POEアルキルエーテル型)ノニオン界面活性剤、及びHLB値が10〜20のPOEアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤(以下、「成分(B)」ともいう。)と、(C)カチオン界面活性剤(以下、「成分(C)」ともいう。)と、(D)高重合ポリエチレングリコール(以下、「成分(D)」ともいう。)と、(E)流動パラフィン及びグリセリンのうちの少なくとも一方(以下、「成分(E)」ともいう。)と、を含有する。
<成分(A)>
本発明のヘアトリートメント剤は、成分(A)として、炭素数12〜22(好ましくは14〜20、より好ましくは16〜20)の高級アルコールを含有する。
上記高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。これらのなかでも、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)等が好ましい。
尚、成分(A)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、成分(A)の含有割合は、ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、1.5〜5質量%であり、より好ましくは2〜5質量%、更に好ましくは2.5〜4質量%である。
この成分(A)の含有割合が上記範囲内である場合には、ウェット時毛髪への使用感に優れ、ドライ時の指通り及び毛先のぱさつきも緩和する観点から好ましい。
<成分(B)>
本発明のヘアトリートメント剤は、成分(B)として、(b−1)HLB値が4〜9のポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤(以下、「成分(b−1)」ともいう。)、及び(b−2)HLB値が10〜20のポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤(以下、「成分(b−2)」ともいう。)を含有する。
尚、上記HLB値は、グリフィンの方法による計算値を示す。
上記成分(b−1)におけるアルキル部位の炭素数は12〜22であることが好ましく、より好ましくは14〜20、更に好ましくは16〜18である。
具体的な成分(b−1)としては、POE(2)ステアリルエーテル(HLB;4.9)、POE(2)セチルエーテル(HLB;5.3)、POE(4)セチルエーテル(HLB;8.4)、POE(2)ラウリルエーテル(HLB;6.4)、POE(2)ミリスチルエーテル(HLB;5.8)、POE(2)ヘキシルデシルエーテル(HLB;5.3)、POE(4)ヘキシルデシルエーテル(HLB;8.4)、POE(4)ステアリルエーテル(HLB;7.9)、POE(5)ステアリルエーテル(HLB;9.0)、POE(2)オレイルエーテル(HLB;4.9)、POE(3)オレイルエーテル(HLB;6.6)、POE(2)オクチルドデシルエーテル(HLB;4.6)、POE(5)オクチルドデシルエーテル(HLB;8.5)、POE(2)ベヘニルエーテル(HLB;4.3)、POE(3)ベヘニルエーテル(HLB;5.8)、POE(5)ベヘニルエーテル(HLB;8.1)、POE(6)ベヘニルエーテル(HLB;8.9)等が挙げられる。これらの成分(b−1)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
尚、上記「POE」に続く括弧内の値はPOEの付加モル数を示す(以下同様)。
また、上記成分(b−2)におけるアルキル部位の炭素数は12〜22であることが好ましく、より好ましくは14〜20、更に好ましくは16〜18である。
具体的な成分(b−2)としては、POE(30)セチルエーテル(HLB;16.9)、POE(20)オレイルエーテル(HLB;15.3)、POE(10)ベヘニルエーテル(HLB;11.5)、POE(4.2)ラウリルエーテル(HLB;10)、POE(9)ラウリルエーテル(HLB;13.6)、POE(21)ラウリルエーテル(HLB;16.6)、POE(25)ラウリルエーテル(HLB;17.1)、POE(5)ミリスチルエーテル(HLB;10.1)、POE(10)ミリスチルエーテル(HLB;13.5)、POE(8)ヘキシルデシルエーテル(HLB;11.9)、POE(10)ステアリルエーテル(HLB;12.4)、POE(15)ステアリルエーテル(HLB;14.2)、POE(20)ステアリルエーテル(HLB;15.3)、POE(10)オレイルエーテル(HLB;12.4)、POE(40)オレイルエーテル(HLB;17.4)、POE(50)オレイルエーテル(HLB;17.8)、POE(20)オクチルドデシルエーテル(HLB;15)、POE(25)オクチルドデシルエーテル(HLB;15.7)、POE(20)ベヘニルエーテル(HLB;14.6)、POE(30)ベヘニルエーテル(HLB;16)等が挙げられる。
尚、成分(b−2)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、成分(B)の含有割合は特に限定されないが、ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.1〜5質量%、更に好ましくは0.1〜2質量%である。
この成分(B)の含有割合が上記範囲内である場合には、ウェット時毛髪への使用感に優れ、更にドライ時の指通り及び毛先のぱさつきも緩和する観点から好ましい。
更に、成分(B)における成分(b−1)の含有割合は特に限定されないが、成分(B)を100質量部とした場合に、20〜80質量部であることが好ましく、より好ましくは30〜70質量部、更に好ましくは40〜60質量部である。
即ち、成分(B)における成分(b−2)の含有割合は、成分(B)を100質量部とした場合に、20〜80質量部であることが好ましく、より好ましくは30〜70質量部、更に好ましくは40〜60質量部である。
また、本発明のヘアトリートメント剤では、上記成分(B)に対する上記成分(A)の含有量(質量%)の比の値[(A)/(B)]が、3〜30であることが好ましく、より好ましくは6〜20、更に好ましくは6〜15である。
この比の値[(A)/(B)]が上記範囲内である場合には、ウェット時毛髪への使用感に優れ、更にドライ時の指通り及び毛先のぱさつきも緩和する観点から好ましい。更には、植物油を含有するヘアトリートメント剤において、植物油に起因する剤への不快な臭いの残りを低減することができる。
<成分(C)>
本発明のヘアトリートメント剤は、成分(C)として、カチオン界面活性剤を含有する。
上記カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム等のモノアルキル(C10−C22)トリメチルアンモニウム塩型のカチオン界面活性剤、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム等のジアルキル(C10−C22)ジメチルアンモニウム塩型のカチオン界面活性剤、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミドプロピルエチルジメチルアンモニウム等のアミドアンモニウム塩型(クオタニウム−33等)のカチオン界面活性剤、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム(5E.O.)等のエーテルアンモニウム塩型のカチオン界面活性剤、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメチル硫酸塩等のエステルアンモニウム塩型のカチオン界面活性剤、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド等の中和アンモニウム塩型のカチオン界面活性剤等が挙げられる。これらのなかでも、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等が好ましい。
尚、これらの成分(C)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、成分(C)の含有割合は特に限定されないが、ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、0.5〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜8質量%、更に好ましくは2〜6質量%である。
成分(C)の含有割合が上記範囲内である場合には、ドライ時の指通りが良い観点から好ましい。
また、本発明のヘアトリートメント剤では、上記成分(C)に対する上記成分(B)の含有量(質量%)の比の値[(B)/(C)]が、0.05〜0.5であることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.3、更に好ましくは0.1〜0.2である。
この比の値[(B)/(C)]が上記範囲内である場合には、ウェット時毛髪への使用感に優れ、更にドライ時の指通り及び毛先のぱさつきも緩和する観点から好ましい。更には、植物油を含有するヘアトリートメント剤において、植物油に起因する剤への不快な臭いの残りを低減することができる。
<成分(D)>
本発明のヘアトリートメント剤は、成分(D)として、高重合ポリエチレングリコールを含有する。
上記高重合ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、30万〜650万であることが好ましく、より好ましくは100万〜600万、更に好ましくは200万〜500万である。この重量平均分子量が上記範囲内である場合には、ウェット時毛髪への使用感及びドライ時の指通りの観点から好ましい。
また、上記成分(D)は、1種単独で用いてもよいし、重量平均分子量の異なるものを2種以上組み合わせて用いてもよい。
尚、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)分析による標準ポリスチレン換算により測定される。
また、成分(D)の含有割合は特に限定されないが、ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、0.005〜1質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.5質量%、更に好ましくは0.01〜0.3質量%である。
成分(D)の含有割合が上記範囲内である場合には、ウェット時毛髪への使用感に優れる観点から好ましい。
<成分(E)>
本発明のヘアトリートメント剤は、成分(E)として、流動パラフィン及びグリセリンのうちの少なくとも一方を含有する。
上記グリセリンとしては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリン等が挙げられる。尚、これらのグリセリンは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成分(E)の含有割合は特に限定されないが、ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは3〜8質量%、更に好ましくは4〜7質量%である。
成分(E)の含有割合が上記範囲内である場合には、ドライ時の指通り及び毛先のぱさつきを緩和する観点から好ましい。
<他の成分>
本発明のヘアトリートメント剤は、上記成分(A)〜(E)以外にも、アミノ変性シリコーンを含有していてもよい。
このアミノ変性シリコーンを含有する場合、ドライ時の指通り及び毛先のぱさつきを緩和する観点から好ましい。
上記アミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:トリメチルシリルアモジメチコン)、(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマー等が挙げられる。尚、これらのアミノ変性シリコーンは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記アミノ変性シリコーンの含有割合は、ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、0.5〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜8質量%、更に好ましくは1〜4質量%である。
また、本発明のヘアトリートメント剤は、上記成分(A)〜(E)以外にも、感触向上の観点から植物油を含有していてもよい。
上記植物油としては、例えば、マカデミアナッツ油、オリーブ油、アボカド油、ローズヒップ油、ツバキ油、液状シア脂、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、カロット油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油等が挙げられる。尚、これらの植物油は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記植物油の含有割合は特に限定されず、ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、0.5〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜6質量%、更に好ましくは1〜4質量%である。
尚、従来、このような植物油を含有させる場合、剤に臭いが残り不快となるおそれがあったが、本発明におけるヘアトリートメント剤では、上記臭いの残りを低減する効果を備えている。
また、本発明のヘアトリートメント剤には、上述の各成分以外にも、必要に応じて、他の成分が1種又は2種以上配合されていてもよい。
上記他の成分としては、例えば、油性成分、溶剤、他の界面活性剤、高分子化合物、酸性染料、染毛色材、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び無機塩等を挙げることができる。
尚、これらの他の成分は、それぞれ、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記油性成分としては、例えば、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及び他のシリコーン等が挙げられる。
ロウとしては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリン等が挙げられる。
炭化水素としては、例えば、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステルとしては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチル等が挙げられる。
他のシリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン[例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー]、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーン等が挙げられる。
上記溶剤としては、例えば、精製水等の水、及び有機溶媒等が挙げられる。
有機溶媒としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、及びグリコール等が挙げられる。
グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。
上記他の界面活性剤は、洗浄成分として配合されるほか、各成分を可溶化させる可溶化剤として配合できる。また、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために配合できる。
他の界面活性剤としては、他のノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
他のノニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、脂肪族アルカノールアミド、アルキルグルコシド等が挙げられる。
アルキレンソルビタン脂肪酸エステル又はアルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド又は脂肪族アルカノールアミドとしては、例えば、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド(但し、括弧内の記載は、オキシエチレン基の付加モル数を表す。以下同様。)、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、及びポリオキシプロピレン(12EO)ミリスチン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。なかでも、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミドが好ましい。
また、アルキルグルコシドとしては、例えば、アルキル(C8〜16)グルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、及びポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、及びテトラデセンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。また、(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ヒドロキシ(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸、及び、これらのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、有機アミン塩(例えば、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、及びモノイソプロパノールアミン塩等)等が挙げられる。更には、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、及びN−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及びココアンホ酢酸ナトリウム等が挙げられる。
上記高分子化合物としては、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、両性高分子、カチオン性高分子が挙げられる。尚、この高分子化合物の重量平均分子量は特に限定されないが、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)分析による標準ポリスチレン換算で、50,000以上とすることができる。
ノニオン性高分子としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/ビニルアセテート共重合体、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(例えば、BASF社製、商品名「ルビスコール」等)、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、ポリ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸アミド系共重合体等が挙げられる。
アニオン性高分子としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、及びカルボキシビニルポリマー等が挙げられる。
両性高分子としては、例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名;ユカフォーマーAM−75;三菱化学(株)製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名;アンフォマー28−4910;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(市販名;マーコート280,295;ルーブリゾール社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸の三元重合体(市販名;マーコートプラス3330,3331;ルーブリゾール社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名;マーコート2001;ルーブリゾール社製)等が挙げられる。
カチオン性高分子としては、例えば、セルロース誘導体、天然ガム、澱粉、及びデキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖、加水分解たん白質をカチオン化して得られるカチオン化加水分解たん白、カチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー、ポリグリコールポリアミン縮合物、アジピン酸・ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミン共重合体、並びにアミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。
カチオン化多糖の具体例として、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、及び塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース等のカチオン化セルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアーガム等のカチオン化グアーガム、並びにデキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランが挙げられる。
カチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマーの具体例として、例えば、ポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(市販名;マーコート550R;ルーブリゾール社)、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、及びビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩が挙げられる。
ポリグリコールポリアミン縮合物の具体例として、例えば、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコールが挙げられる。
これらのなかでも、ドライ時の指通り及び毛先のぱさつきを緩和することができる観点から、ジアリル系アミン型モノマーを構成単位として含有する塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体が好ましい。
尚、これらのカチオン性高分子は、それぞれ、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記糖としては、例えば、ソルビトール、マルトース、グリコシルトレハロース、及びN−アセチルグルコサミン等が挙げられる。
上記防腐剤としては、例えば、パラベン、メチルパラベン、及び安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
上記キレート化剤としては、例えば、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類等が挙げられる。
上記安定剤としては、例えば、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸等が挙げられる。
上記pH調整剤としては、例えば、乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、及びクエン酸等が挙げられる。
上記酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、及び亜硫酸塩等が挙げられる。
上記無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウム等が挙げられる。
<ヘアトリートメント剤の粘度>
本発明のヘアトリートメント剤の粘度(25℃)は、5000〜30000mPa・sであることが好ましく、より好ましくは10000〜25000mPa・s、更に好ましくは10000〜20000mPa・sである。この粘度は、通常、成分(A)や成分(B)の組み合わせや、それらの配合量に応じて調整することができる。
尚、上記粘度は、R型粘度計(例えば、RB80型粘度計VISCOMETER(東機産業株式会社製))等の粘度測定装置により測定することができる。
<ヘアトリートメント剤のpH>
本発明のヘアトリートメント剤のpHは特に限定されないが、4〜8であることが好ましく、より好ましくは5.5〜7.5である。
<ヘアトリートメント剤の剤型>
本発明のヘアトリートメント剤の剤型は特に限定されない。具体的には、例えば、クリーム状、乳液等の適宜な剤型にして用いることができる。また、エアゾール、ノンエアゾール等とすることもでき、ノンエアゾールの場合、更にスクイズフォーマー式及びポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。
また、本発明のヘアトリートメント剤は、リンス、コンディショナー、トリートメント等の洗い流すヘアトリートメント剤用途に使用できる。
以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に何ら制約されるものではない。ここで、部は、特記しない限り質量基準である。
[1]化学処理毛髪サンプルの調整
毛束サンプル(同一人毛、毛径;60〜100マイクロメートル)を用いて、「レセ パウダーブリーチ EX」(ホーユー株式会社製、ブリーチ剤)で30℃、30分処理した後、水洗し、シャンプーを行いドライヤーにて乾かした。そして、処理した毛束のうち、明度、感触が同等の化学処理毛髪を選択し、下記の性能評価に用いた。
[2]ヘアトリートメント剤の調製
下記の表1〜表4に示すように、各成分を含む実施例1〜26、比較例1〜7の各ヘアトリートメント剤を常法に従って調製した。表中における各成分の数値は、ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合における含有割合(質量%)である。
尚、表中における各成分の詳細は以下の通りである。
<成分(B)>
POE(2)ステアリルエーテル(日本油脂株式会社製、商品名「ノニオンS−202」、HLB:4.9)
POE(30)セチルエーテル(新日本理化株式会社製、商品名「コニオン67−300R」、HLB:16.9)
POE(2)セチルエーテル(日本サーファクタント工業株式会社製、商品名「ニッコールBC−2」、HLB:5.3)
POE(20)オレイルエーテル(日光ケミカルズ株式会社製、商品名「ニッコールBO−20V」、HLB:15.3)
POE(4)セチルエーテル(日光ケミカルズ株式会社製、商品名「ニッコールBC−4」、HLB:8.4)
POE(10)ベヘニルエーテル(日光ケミカルズ株式会社製、商品名「ニッコールBB−10」、HLB:11.5)
<成分(C)>
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(クラリアントジャパン株式会社製、商品名「ゲナミンKDMP−J」)
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(三洋化成工業株式会社製、商品名「レボンTM−18」)
<成分(D)>
高重合ポリエチレングリコール(明成化学工業株式会社製、商品名「アルコックス E−240」、重量平均分子量:450万〜500万)
高重合ポリエチレングリコール(明成化学工業株式会社製、商品名「アルコックス E−30」、重量平均分子量:30万〜50万)
また、表中における粘度は、下記の方法により測定した値である。
<粘度の測定方法>
各実施例、各比較例に係るヘアトリートメント剤を調製後3日間静置して安定化させた後、25℃の条件下において、東機産業株式会社製のR型粘度計であるRB80型粘度計VISCOMETERを用いて、3号ローター又は4号ローターで1分間、12rpm/minの測定条件にて、粘度値(mPa・s)を測定した。
尚、粘度範囲が1000〜5000mPa・sの場合、3号ローターを用い、12rpm/minの条件で求めることができる。粘度範囲が5000〜50000mPa・sの場合、4号ローターを用い、12rpm/minの条件で求めることができる。
[3]性能評価(ウェット時における毛髪への伸び、ドライ時の指通り、及び毛先のぱさつきの緩和効果)
以下に示す評価方法及び評価基準により、ウェット時における毛髪への伸び、ドライ時の指通り、及び毛先のぱさつきの緩和効果について評価を行った。
(3−1)ウェット時における毛髪への伸び
上記[1]のように準備した化学処理毛髪サンプル10gを水洗し、毛髪洗浄剤(ホーユー株式会社製、「プロマスターカラーケアLX スタイリッシュライン」)で洗浄した後、再度水洗した。次いで、化学処理毛髪サンプル全体に、実施例1〜26、比較例1〜7のヘアトリートメント剤3gを均等に塗布し、ウェット時における毛髪への伸びについて評価を行った。
この評価項目に関しては、上述の手順に従って処理した評価用毛髪に対して20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが20〜17名である場合が評価点5、16〜13名である場合が評価点4、12〜9名である場合が評価点3、8〜5名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。尚、この評価結果を各表に示す。
(3−2)ドライ時の指通り
上記[1]のように準備した化学処理毛髪サンプル10gを水洗し、毛髪洗浄剤(ホーユー株式会社製、「プロマスターカラーケアLX スタイリッシュライン」)で洗浄した後、再度水洗した。次いで、化学処理毛髪サンプル全体に、実施例1〜26、比較例1〜7のヘアトリートメント剤3gを均等に塗布した後、水洗し、タオルドライ後、ドライヤーで乾かし、ドライ時の指通りについて評価を行った。
この評価項目に関しては、上述の手順に従って処理した評価用毛髪に対して20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが20〜17名である場合が評価点5、16〜13名である場合が評価点4、12〜9名である場合が評価点3、8〜5名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。尚、この評価結果を各表に示す。
(3−3)毛先のぱさつきの緩和効果
上記[1]のように準備した化学処理毛髪サンプル10gを水洗し、毛髪洗浄剤(ホーユー株式会社製、「プロマスターカラーケアLX スタイリッシュライン」)で洗浄した後、再度水洗した。次いで、化学処理毛髪サンプル全体に、実施例1〜26、比較例1〜7のヘアトリートメント剤3gを均等に塗布した後、水洗し、タオルドライ後、ドライヤーで乾かし、毛先のぱさつきの緩和効果について評価を行った。
ここで言う「毛先のぱさつき」とは、毛髪の適度な水分が足らずドライな質感であり、硬さを感じ、広がってしまって髪のまとまりが悪い状態のことである。
この評価項目に関しては、上述の手順に従って処理した評価用毛髪に対して20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが20〜17名である場合が評価点5、16〜13名である場合が評価点4、12〜9名である場合が評価点3、8〜5名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。尚、この評価結果を各表に示す。
Figure 0006276540
Figure 0006276540
Figure 0006276540
Figure 0006276540
[4]実施例の効果
表1〜表4によれば、比較例1〜7のヘアトリートメント剤における「ウェット時における毛髪への伸び」の評価結果は1又は2であり、「ドライ時の指通り」の評価結果は1〜3であり、「毛先のぱさつきの緩和効果」の評価結果は1又は2であり、ウェット時における毛髪への伸び、ドライ時の指通り、及び毛先のぱさつきの緩和効果に優れたものはなかった。
これに対して、実施例1〜26のヘアトリートメント剤における「ウェット時における毛髪への伸び」の評価結果は4又は5であり、「ドライ時の指通り」の評価結果は4又は5であり、「毛先のぱさつきの緩和効果」の評価結果は3又は5であり、ウェット時における毛髪への伸び、ドライ時の指通り、及び毛先のぱさつきの緩和効果の全てに優れており、実施例群は比較例群よりも優れた結果であった。
本発明によれば、操作性や安定性に必要な粘度を確保したもとで、使用感に優れ、ドライ時の指通りが良く、毛先のぱさつきを緩和することができるヘアトリートメント剤が提供される。

Claims (3)

  1. (A)炭素数12〜22の高級アルコールと、
    (B)HLB値が4〜9のポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤、及びHLB値が10〜20のポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤と、
    (C)カチオン界面活性剤と、
    (D)重量平均分子量が30万〜650万である高重合ポリエチレングリコールと、
    (E)流動パラフィン及びグリセリンのうちの少なくとも一方と、
    アミノ変性シリコーンと、を含有するヘアトリートメント剤であって、
    前記(A)成分の含有割合が、前記ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、1.5〜5質量%であり、
    前記(B)成分の含有割合が、前記ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であり、前記(C)成分に対する前記(B)成分の含有量(質量%)の比の値[(B)/(C)]が、0.05〜0.5であることを特徴とするヘアトリートメント剤。
  2. 前記(B)成分に対する前記(A)成分の含有量(質量%)の比の値[(A)/(B)]が、3〜30である請求項1に記載のヘアトリートメント剤。
  3. 記アミノ変性シリコーンの含有割合が、前記ヘアトリートメント剤全体を100質量%とした場合に、0.5〜10質量%である請求項1又は2に記載のヘアトリートメント剤。

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