JP2021143148A - 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 - Google Patents

毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、シスチンを含有する毛髪処理剤組成物において、経時的劣化が抑制された毛髪処理剤組成物を提供することである。【解決手段】上記課題を解決するために、第1剤を毛髪へ適用した後に、第2剤を毛髪に適用する毛髪処理剤組成物であって、前記第1剤は、シスチンを含有しかつ実質的に水を含まない第1組成物と、水を含む第2組成物とを有しており、前記第1剤は、前記第1剤を使用する際に前記第1組成物と前記第2組成物とが混合されて前記第1剤として毛髪へ適用するものであり、前記第1剤のpHは、8.5〜12.5であり、前記第2剤のpHは、2〜5であることを特徴とする、毛髪処理剤組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法に関する。
毛髪は、酸化染毛剤、パーマ剤等による化学処理や、ドライヤー等による熱処理等によって損傷を受けやすい。そのため、従来より、毛髪の感触等(例えば、毛髪のハリ・コシ等)の改善を目的とする毛髪処理剤の開発が検討されている。特許文献1には、シスチンとアルカリ剤を含有する第1剤と、有機酸を含有する第2剤とを有する毛髪処理剤組成物が開示されている。この毛髪処理剤組成物によれば、第1剤を毛髪に塗布した後、第2剤を毛髪に塗布する毛髪処理を行うことで、毛髪の損傷を修復することが示されている。
特許第6052863号公報
シスチンを含有する毛髪処理剤組成物は、シスチンをアルカリ性溶媒に溶解させてから時間が経過すると、毛髪処理剤組成物中のシスチンの減少による補修効果の低下や、毛髪処理剤組成物のにおいや変色が経時的劣化として発生するという問題がある。
本発明の課題は、シスチンを含有する毛髪処理剤組成物において、経時的劣化が抑制された毛髪処理剤組成物を提供することである。
[1]シスチンを含有する第1剤を毛髪へ適用した後に、pHが2〜5である第2剤を毛髪に適用する毛髪処理剤組成物であって、
前記第1剤は、固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない固体シスチン含有組成物、又は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下である含水シスチン含有組成物を備え、
毛髪への適用時における前記第1剤のpHは、8.5〜12.5であることを特徴とする、毛髪処理剤組成物。
この毛髪処理剤組成物によれば、第1剤は、固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない固体シスチン含有組成物、又は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下である含水シスチン含有組成物として流通し、毛髪適用時にシスチンをアルカリ性溶媒に溶解する。よって、シスチンをアルカリ性溶媒に溶解させた際に生じる経時的劣化を抑制することができる。
[2]前記第1剤は、前記固体シスチン含有組成物であり、前記固体シスチン含有組成物は、水に溶解した際にアルカリ性を示す無機塩を含有することを特徴とする、[1]記載の毛髪処理剤組成物。
水に溶解した際にアルカリ性を示す無機塩を含有することから、固体シスチン含有組成物にアルカリ剤を配合することが可能となる。そのため、アルカリ性に弱い原料を液剤に添加することができる。
[3]前記第1剤のシスチンの含有量と無機塩の含有量との比(シスチン/無機塩)は、0.025〜5であることを特徴とする、[2]に記載の毛髪処理剤組成物。
シスチンの含有量と無機塩の含有量との比(シスチン/無機塩)を0.025〜5に調整することにより、毛髪の補修効果と弾力感のバランスがとれ、本発明の効果をより一層発揮することができる。
[4]前記第1剤にはオリゴ糖から選択される少なくとも一種を含有することを特徴とする、[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪処理剤組成物。
オリゴ糖を含有することにより、毛髪の弾力感を向上させるという効果がある。
[5]シスチンを含有する第1剤を毛髪へ適用した後に、pHが2〜5である第2剤を毛髪に適用する毛髪処理剤組成物を用いた毛髪処理方法であって、
固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない固体シスチン含有組成物、又は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下である含水シスチン含有組成物を備え、
毛髪への適用時における前記第1剤のpHは、8.5〜12.5であることを特徴とする、毛髪処理方法。
この毛髪処理方法によれば、第1剤は、固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない固体シスチン含有組成物、又は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下である含水シスチン含有組成物として流通し、毛髪適用時にシスチンをアルカリ性溶媒に溶解する。よって、シスチンをアルカリ性溶媒に溶解させた際に生じる経時的劣化を抑制することができる。
本発明によれば、シスチンを含有する毛髪処理剤組成物において、経時的劣化が抑制された毛髪処理剤組成物を提供することができる。
以下、本発明の毛髪処理剤組成物及び毛髪処理剤組成物を用いた毛髪処理方法について説明する。本発明の毛髪処理剤組成物は、第1剤と第2剤と有する毛髪処理剤組成物である。第1剤と第2剤は、別の剤として流通し、第1剤は、固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない固体シスチン含有組成物、又は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下である含水シスチン含有組成物とを有する。
[第1剤について]
第1剤は、固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない固体シスチン含有組成物、又は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下である含水シスチン含有組成物を備える。固体シスチン含有組成物又は含水シスチン含有組成物は、アルカリ性溶媒にシスチンを溶解していないため、シスチンをアルカリ性溶媒に溶解させた際に生じる経時的劣化を抑制することができる。また、毛髪への適用時には、第1剤のpHを8.5〜12.5に調整するため、毛髪の補修感や弾力性を向上することができる。なお、毛髪に適用とは、第1剤又は第2剤を毛髪に塗布する行為をいう。
本発明の毛髪処理剤組成物における第1剤のpHは、8.5〜12.5である。pHが8.5未満である場合、シスチンを十分に溶解させることができないというおそれがある。一方、pHが12.5を超える場合、毛髪が損傷して切れ毛が発生するおそれがある。第1剤のpHの下限値は、好ましくは9.0以上であり、より好ましくは9.5以上である。第1剤のpHの上限値は、好ましくは12.0以下であり、より好ましくは11.5以下である。
なお、第1剤のpHは、第1剤を水に10質量%の濃度で溶解した際の25℃におけるpHを測定するものとする。
第1剤は、固体シスチン含有組成物又は含水シスチン含有組成物の他、pH8.5〜12.5のシスチン溶液を調製するための別の組成物が必要となる。固体シスチン含有組成物を用いる場合には、別の組成物として、固体のシスチンを溶解するための水を含有する組成物が必要となる。また、含水シスチン含有組成物を用いる場合には、別の組成物として、アルカリ剤を含有する組成物が必要となる。
(固体シスチン含有組成物)
固体シスチン含有組成物は、固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない組成物であり、第1剤を構成する組成物である。以下に、固体シスチン含有組成物を第1組成物、水を含有する組成物を第2組成物として説明する。
本発明において「実質的に水を含まない」とは、「別途、水を含有させることはしない」という意味であり、各配合成分に含まれる微量の水の配合まで除外するものではない。より具体的には、例えば、日本薬局方の乾燥減量試験法(1g、105℃、4時間)において、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下である。
第1組成物の剤型は、実質的に水を含有しない剤型であれば特に制限されない。例えば、粉剤、顆粒剤、錠剤、タブレット剤などが挙げられる。溶解性に優れるという観点では、粉剤、顆粒剤が好ましい。第2組成物との混合作業時の取り扱いに優れるという観点では、錠剤、タブレット剤が好ましい。
第2組成物の剤型は、水を含む剤型であれば特に制限されない。例えば、液剤、ジェル剤、クリーム剤、泡剤などが挙げられる。第1組成物を溶解しやすいという観点から、特に好ましくは、液剤、ジェル剤である。
なお、本発明の毛髪処理剤組成物は、アルカリ性溶媒中にシスチンが溶解した状態でなければ、第1剤の経時的劣化は発生しないことから、アルカリ剤は、固体として第1組成物に配合してもよいし、第2組成物に溶解してもよいし、第1組成物及び第2組成物とは別の剤としてもよい。例えば、シスチンを含有する第1組成物と、水を含む第2組成物と、アルカリ剤を含む第3組成物とを分離して流通させ、第1剤の使用時に第1組成物と第2組成物と第3組成物とを混合して第1剤を調製するようにしてもよい。
混合操作の簡略化の観点から、アルカリ剤は、第1組成物又は第2組成物に配合することが好ましい。第1組成物にアルカリ剤を配合する場合には、アルカリ剤は固体として添加すればよい。また、第2組成物にアルカリ剤を配合する場合には、アルカリ剤の状態は特に制限されず、固体でも液体でもよい。取り扱い性に優れるという観点から、第1組成物に固体のアルカリ剤を配合することがより好ましい。
なお、本発明における水を含有する第2組成物は、第1組成物を製造する者が流通させたものに限定されず、第1剤を使用する者が水道から水を準備し使用する場合等も含む。
(含水シスチン含有組成物)
含水シスチン含有組成物は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下であり、第1剤を構成する組成物である。含水シスチン含有組成物を用いる場合には、別の組成物として、第1剤のpHを8.5〜12.5に調整するためのアルカリ剤を含有する組成物が必要である。
含水シスチン含有組成物の剤型は、水を含む剤型であれば特に制限されない。例えば、液剤、ジェル剤、クリーム剤、泡剤などが挙げられる。
また、アルカリ剤を含有する組成物は、アルカリ剤の状態は、特に制限されず、例えば、液剤、ジェル剤、クリーム剤、泡剤などの液体製剤や、粉剤、顆粒剤、錠剤、タブレット剤などの固体製剤が挙げられる。
[第1剤に配合する材料について]
(シスチン)
第1剤は、シスチンを含有する。第1剤におけるシスチンの含有量は、特に制限されないが、例えば、0.001〜30質量%である。シスチンの含有量の下限値は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、更に好ましくは0.1質量%以上であり、特に好ましくは0.3質量%以上である。シスチンの含有量の上限値は、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、更に好ましくは5質量%以下であり、特に好ましくは3質量%以下である。シスチンの含有量を0.001〜30質量%とすることにより、本発明の効果をより一層発揮することができる。
(アルカリ剤)
第1剤は、アルカリ剤を含有する。アルカリ剤は、水に溶解してアルカリ性を呈するものであれば特に制限されるものではない。例えば、アルカリ剤としては、炭酸塩、炭酸水素塩、無機系アンモニウム塩、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、リン酸塩、水酸化物、及びそれらの塩などの無機アルカリ剤、アンモニア、アルカノールアミン、塩基性アミノ酸、有機系アンモニウム塩などの有機アルカリ剤が挙げられる。アルカリ剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
炭酸塩の具体例としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸グアニジンなどが挙げられる。
炭酸水素塩の具体例としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウムなどが挙げられる。
無機系アンモニウム塩の具体例としては、例えば、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウムなどが挙げられる。
ケイ酸塩の具体例としては、例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムなどが挙げられる。
メタケイ酸塩の具体例としては、例えば、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウムなどが挙げられる。
リン酸塩の具体例としては、例えば、リン酸二アンモニウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウムなどが挙げられる。
水酸化物の具体例としては、例えば、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。
アルカノールアミンの具体例としては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられる。
塩基性アミノ酸の具体例としては、例えば、アルギニン、リジン、及びそれらの塩などが挙げられる。
有機系アンモニウム塩の具体例としては、例えば、乳酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウムなどの有機系アンモニウム塩などが挙げられる。
第1剤におけるアルカリ剤の含有量は、目的とするアルカリ剤の作用を発揮できれば特に制限されるものではない。例えば、第1剤におけるアルカリ剤の含有量としては、好ましくは0.01質量%以上40.0質量%以下である。アルカリ剤の含有量の下限値は、より好ましくは0.05質量%以上であり、更に好ましくは0.1質量%以上であり、特に好ましくは0.2質量%以上である。一方、アルカリ剤の含有量の上限値は、より好ましくは30.0質量%以下であり、更に好ましくは20.0質量%以下であり、特に好ましくは10.0質量%以下である。
アルカリ剤としては、水に溶解した際にアルカリ性を示す無機塩(25℃で固体であり、水に溶解する無機アルカリ剤の塩。以下、単に「無機塩」という場合もある。)が好適である。水に溶解した時にアルカリ性を示す無機塩を適用した場合、アルカリ剤を固体として配合することができるため、第1組成物に配合することができる。水に対する溶解性や強アルカリ性や取扱性などの観点から、無機塩として、好ましくは炭酸塩又はリン酸塩であり、より好ましくは炭酸塩又はリン酸塩のアルカリ金属塩であり、更に好ましくはリン酸3ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムである。なお、これらの無機塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
第1剤における上記の無機塩の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.01〜40.0質量%以下である。無機塩の含有量の下限値は、より好ましくは0.05質量%以上であり、更に好ましくは0.1質量%以上であり、特に好ましくは0.2質量%以上である。一方、無機塩の含有量の上限値は、より好ましくは20.0質量%以下であり、更に好ましくは10.0質量%以下であり、特に好ましくは5.0質量%以下である。無機塩の含有量を0.01〜40.0質量%とすることにより、本発明の効果をより一層発揮することができる。
シスチンの含有量と無機塩の含有量の比(シスチン/無機塩)は、特に制限されないが、好ましくは0.01〜10である。下限値は、より好ましくは0.03以上であり、更に好ましくは0.05以上であり、特に好ましくは0.1以上である。上限値は、より好ましくは5以下であり、更に好ましくは3以下であり、特に好ましくは2以下である。シスチンの含有量と無機塩の含有量との比(シスチン/無機塩)を0.01〜10に調整することにより本発明の効果をより一層発揮することができる。より詳細には、シスチン/無機塩を0.01〜10とすることにより、毛髪の補修感と弾力感が向上する。
第2組成物、含水シスチン含有組成物は、水を含有する。なお、多価アルコールを含有してもよい。多価アルコールとしては、グリコール類及びグリセリン類が挙げられる。グリコール類としては、例えば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリン類としては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。これらの多価アルコールのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。多価アルコールを含有することにより、毛髪の感触を向上することができる。
(オリゴ糖)
第1組成物、第2組成物、含水シスチン含有組成物は、オリゴ糖を含有することが好ましい。オリゴ糖を用いた場合、本発明の効果をより一層発揮することができる。より詳細には、オリゴ糖を含有することにより、毛髪の弾力感及び補修感が向上する。
本明細書において、オリゴ糖とは、2〜20個の単糖が結合した糖鎖構造を有する化合物である。具体的には、二糖としてトレハロース、スクロース、マルトース、ラクトース、スクラロース、メリビオースなど、三糖としてラフィノース、マルトトリオース、シアリルラクトースなど、その他のオリゴ糖としてグルコシルトレハロース等が挙げられる。毛髪の弾力感が向上するという観点から、トレハロースを含有することが特に好ましい。
第1剤におけるオリゴ糖の含有量は、特に制限されないが、例えば、0.01〜50質量%である。オリゴ糖の含有量の下限値は、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、更に好ましくは2質量%以上である。オリゴ糖の含有量の上限値は、好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下であり、更に好ましくは20質量%以下であり、特に好ましくは10質量%以下である。
[第2剤に配合する材料について]
上記第2剤は、有機酸又は無機酸を含有する。この有機酸としては、例えば、酒石酸、レブリン酸、乳酸、グリコール酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、シュウ酸、アスコルビン酸等が挙げられる。また、無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸などが挙げられる。なお、これらの有機酸及び無機酸は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。取扱いが容易であるという観点から、有機酸が好ましい。
また、本発明の毛髪処理剤組成物における第2剤のpHは、2〜5である。pH2が以上であることで、毛髪の過度な引き締め効果によるきしみを防ぐことができる。また、pHが5以下であることで、1剤で毛髪内に浸透したシスチンの析出(不溶化)が起こり、毛髪の補修効果が得られる。
なお、第2剤のpHは、第2剤を水に10質量%の濃度で溶解した際の25℃におけるpHを測定するものとする。
[他の成分]
本発明の毛髪処理剤組成物における第1剤又は第2剤には、上述の各成分以外にも、必要に応じて、他の成分が配合されていてもよい。
上記他の成分としては、例えば、油性成分、溶剤、界面活性剤、高分子化合物、賦形剤、防腐剤、キレート化剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、及び紫外線吸収剤等を挙げることができる。
なお、これらの他の成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記油性成分としては、例えば、油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーン等が挙げられる。
油脂としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ロウとしては、例えば、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリン等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、油脂又はロウの配合割合は特に限定されないが、毛髪処理剤組成物に対して0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.2〜5質量%である。
炭化水素としては、例えば、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリン等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、炭化水素の配合割合は特に限定されないが、毛髪処理剤組成物に対して0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、高級脂肪酸の配合割合は特に限定されないが、毛髪処理剤組成物に対して0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、アルキルグリセリルエーテルの配合割合は特に限定されないが、毛髪処理剤組成物に対して0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
エステルとしては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチル等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、エステルの配合割合は特に限定されないが、毛髪処理剤組成物に対して0.2〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン[例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー]、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーン等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記のアミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:トリメチルシリルアモジメチコン)等が挙げられる。
また、シリコーンの配合割合は特に限定されないが、毛髪処理剤組成物に対して0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜7質量%である。
上記溶剤としては、例えば、有機溶媒等が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等が挙げられる。なお、これらの溶剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、溶剤の配合割合は特に限定されないが、毛髪処理剤組成物に対して0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜7質量%である。
上記界面活性剤は、洗浄成分として配合されるほか、各成分を可溶化させる可溶化剤として配合できる。また、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために配合できる。
界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、アルキレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、脂肪族アルカノールアミド、アルキルグルコシド等が挙げられる。
アルキレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレン(以下、「POE」ともいう)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテル等が挙げられる。
アルキレンソルビタン脂肪酸エステル又はアルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド又は脂肪族アルカノールアミドとしては、例えば、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、及びポリオキシプロピレン(12EO)ミリスチン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。なかでも、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミドが好ましい。
また、アルキルグルコシドとしては、例えば、アルキル(C8〜16)グルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、及びポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等が挙げられる。
なお、これらのノニオン性界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、ノニオン性界面活性剤の配合割合は特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、それぞれ0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、カチオン性界面活性剤の配合割合は特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、それぞれ0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜7質量%である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、及びテトラデセンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。また、(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ヒドロキシ(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸、及び、これらのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、有機アミン塩(例えば、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、及びモノイソプロパノールアミン塩等)等が挙げられる。更には、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、及びN−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、アニオン性界面活性剤の配合割合は特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、それぞれ0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及びココアンホ酢酸ナトリウム等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、両性界面活性剤の配合割合は特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、それぞれ0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。
上記高分子化合物としては、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、カチオン性高分子、両性高分子が挙げられる。なお、この高分子化合物の重量平均分子量は、100,000以上とすることができる。
ノニオン性高分子としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/ビニルアセテート共重合体、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(例えば、BASF社製、商品名「ルビスコール」等)、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂、ポリ(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸系共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、ポリ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸アミド系共重合体等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、ノニオン性高分子の配合割合は特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、それぞれ0.01〜3質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1質量%である。
アニオン性高分子としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、及びカルボキシビニルポリマー等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、アニオン性高分子の配合割合は特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、それぞれ0.01〜1質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.5質量%である。
カチオン性高分子としては、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のカチオン化セルロース;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアガム等のカチオン化グアガム;デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランのようにセルロース誘導体、天然ガム、澱粉、デキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖;塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解大豆たん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン等のように加水分解たん白質をカチオン化して得
られるカチオン化加水分解たん白;塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム等のカチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー;N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール等のポリグリコールポリアミン縮合物;アジピオン酸ジメチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体;アミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。これらのなかでも、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体等が好ましい。
なお、これらのカチオン性高分子は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、カチオン性高分子の配合割合は特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、それぞれ0.01〜3質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1質量%である。
両性高分子は、例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名;ユカフォーマーAM−75;三菱化学(株)製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名;アンフォマー28−4910;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(市販名;マーコート280,295;オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸の三元重合体(市販名;マーコートプラス3330,3331;オンデオ・ナルコ社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名;マーコート2001;オンデオ・ナルコ社製)等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、両性高分子の配合割合は特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、それぞれ0.01〜1質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1質量%である。
賦形剤は、粉剤、顆粒剤、錠剤、タブレット剤などの固体製剤の容量を調整するための原料であり、例えば、硫酸ナトリウム、澱粉、マルチトールなどが挙げられる。
上記防腐剤としては、例えば、フェノキシエタノール、パラベン、メチルパラベン、及び安息香酸ナトリウム等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記キレート化剤としては、例えば、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、亜硫酸塩、トコフェロール及び酢酸トコフェロール等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記植物抽出物としては、例えば、アロエエキス、オウゴンエキス、オトギリソウエキス、カンゾウエキス、シソエキス、セイヨウサンザシエキス、ローズマリーエキス、ウコンエキス、カイソウエキス、ゴボウエキス、ショウキョウエキス、ゼニアオイエキス、チャエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、ハマメリス葉エキス等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、植物抽出物は、ポリフェノールを含有するものが好ましく、具体的には、ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、ハマメリス葉エキス等が挙げられる。毛髪中のシステイン(チオール基)からシスチン(ジスルフィド結合)を生成するという作用を有することから、ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキスが好ましい。また、この作用を高めるという観点において、植物抽出物を含有する剤は、pHは7.0以上であることが特に好ましい。
[毛髪処理剤組成物の剤型]
本発明の毛髪処理剤組成物の剤型は特に限定されない。具体的には、例えば、第1剤及び第2剤において、それぞれ、水溶液、クリーム状、乳液等の適宜な剤型にして用いることができる。また、エアゾール、ノンエアゾール等とすることもできる。
[毛髪処理剤組成物の使用方法]
本発明の毛髪処理剤組成物を用いた毛髪処理方法は、シスチンを含有する第1剤を毛髪へ適用した後に、pHが2〜5である第2剤を毛髪に適用する。
固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない固体シスチン含有組成物、又は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下である含水シスチン含有組成物を備え、毛髪への適用時における前記第1剤のpHは、8.5〜12.5であることを特徴とする。
また、本発明の毛髪処理剤組成物を用いた毛髪処理方法は、具体的には、固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない固体シスチン含有組成物、又は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下である含水シスチン含有組成物を用いて、pH8.5〜12.5である第1剤を調製するステップ、を備える。
固体シスチン含有組成物を使用する場合には、第1剤を調製するステップは、例えば、シスチンを含有しかつ実質的に水を含まない第1組成物と、水を含む第2組成物とを混合して第1剤を調製するステップを有する。
含水シスチン含有組成物を使用する場合には、第1剤を調製するステップは、例えば、含水シスチン含有組成物と、アルカリ剤を含有するアルカリ含有組成物とを混合して第1剤を調製するステップを有する。
以上のステップにより、固体シスチン含有組成物又は含水シスチン含有組成物として流通し、毛髪に適用する前に他の組成物と混合されて第1剤が調製される。第1剤を調製するステップにおいて、固体シスチン含有組成物又は含水シスチン含有組成物と他の組成物とを混合する際、毛髪に適用する前に各組成物を混合して第1剤を調製してもよいし、各組成物を毛髪に適用した後に、毛髪上で各組成物を混合して第1剤を調製してもよい。
第2剤を適用する時期は、毛髪に第1剤が十分に浸透した後であれば特に限定されない。具体的には、例えば、第1剤を毛髪に適用してから、30分以内(特に20分以内、更には10分以内)とすることができる。
また、本発明の毛髪処理剤組成物において、第1剤に対する、第2剤の使用量は特に限定されず、用途に応じて適宜調整される。
具体的には、例えば、第2剤の使用量は、第1剤を100質量部とした場合に、例えば50〜300質量部であり、好ましくは100〜200質量部である。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。
[毛髪処理組成物の調製]
<第1剤の調製>
第1組成物と第2組成物を1対9の割合で混合し、表1及び表2に示す組成の第1剤を調製した。表1及び表2に記載の第1組成物と第2組成物の数値は、第1剤中における質量%の値である。なお、酒石酸とアルギニンを用いてpH調整を行った。
<第2剤の調製>
以下に示す組成の第2剤を調製した。
セテアリルアルコール 4質量%
ミリスチルアルコール 1.5質量%
ベヘントリモニウムクロリド 2.5質量%
トリエチルヘキサノイン 2質量%
ジメチコン 2質量%
酒石酸 0.5質量%
乳酸 1.5質量%
精製水 残部
合計 100質量%
[毛束の準備]
毛束サンプル(同一人毛、毛径;75〜95マイクロメートル)を用いて、「プロマスターEX LT」(ホーユー株式会社製、ブリーチ剤)で30℃、30分処理した後、水洗し、シャンプーを行いドライヤーにて乾かした(ブリーチ処理)。
このように、上記ブリーチ処理を行い、損傷毛束を作成した。
[評価の方法]
上述のように準備した損傷毛束10gに、実施例1〜14及び比較例1〜3の第1剤5gを損傷毛束全体に均等に塗布し、30℃、3分間処理した。その後、実施例1〜12及び比較例1〜3の処理をした損傷毛束に第2剤7.5gを損傷毛束全体に均等に塗布し、30℃、5分間処理した後、水洗した。なお、実施例4については、第2剤を塗布する前に水洗を行い、第1剤を洗い流した。第2剤を洗い流した後、タオルドライを行い、次いでドライヤーで乾かし、処理毛束とした。各毛髪処理剤組成物で処理された処理毛束について、毛髪の補修感及び毛髪の弾力感を評価した。また、第1剤について、においの発生や色の変化についても評価した。評価方法は、以下のとおりである。
<毛髪の補修感>
毛髪の補修感は、毛髪の感触を専門とするパネラー10名による官能試験により次のように評価した。パネラー10名が毛束に指を通した際の感触について、処理毛束と損傷毛束とを比較し、処理毛束が損傷毛束よりもなめらかで指通りが改善されていると評価したパネラーが9人以上の場合を「5」とし、7〜8人の場合を「4」とし、5〜6人の場合を「3」とし、3〜4人の場合を「2」とし、2人以下の場合を「1」とした。
その評価結果を表1及び表2の「毛髪の補修感」の項に示す。
<毛髪の弾力感>
毛髪の弾力感は、毛髪の感触を専門とするパネラー10名による官能試験により次のように評価した。パネラー10名が毛束に触れた際の感触について、処理毛束と損傷毛束とを比較し、処理毛束が損傷毛束よりもハリ・コシが改善されていると評価したパネラーが9人以上の場合を「5」とし、7〜8人の場合を「4」とし、5〜6人の場合を「3」とし、3〜4人の場合を「2」とし、2人以下の場合を「1」とした。
その評価結果を表1及び表2の「毛髪の弾力感」の項に示す。
<におい抑制>
「におい抑制」は、用時混合した第1剤を20分間放置後、第1組成物と第2組成物から発生するにおいとは異なるにおい(以下、「異臭」という。)が感じられるか否かの官能評価により評価したものである。ただし、比較例3については、混合後2週間経過したものを評価した。
この評価項目に関しては、第1剤について、10名のパネラーがにおいを評価し、「異臭の発生が感じられない」、「異臭の発生が感じられる」の二者択一で評価させ、10名中、「異臭の発生が感じられない」と回答したパネラーが9人以上の場合を「5」とし、7〜8人の場合を「4」とし、5〜6人の場合を「3」とし、3〜4人の場合を「2」とし、2人以下の場合を「1」とした。
その評価結果を表1及び表2の「におい抑制」の項に示す。
<変色抑制>
「変色抑制」は、用時混合した第1剤を20分間放置後、第1剤の色が混合時の色と変化したか否かを目視により評価したものである。ただし、比較例3については、混合後2週間経過したものを評価した。
この評価項目に関しては、10名のパネラーが、混合後20分間経過した第1剤と、評価直前に混合した第1剤とを比較し、以下の評価基準で採点した。10名の採点の平均値が2.8以上の場合を「5」、2.5以上2.8未満の場合を「4」、2.0以上2.5未満の場合を「3」、1.5以上2.0未満の場合を「2」、1.5未満の場合を「1」とした。
その評価結果を表1及び表2の「変色抑制」の項に示す。
(評価基準)
3:ほとんど変色していない。
2:やや変色した。
1:かなり変色した。
Figure 2021143148
表1を参照し、第1剤の調製後の時間経過が与える影響について検討する。実施例1と比較例3とを対比すると、用時混合した実施例1は、毛髪の補修感、毛髪の弾力感、におい抑制、変色抑制のいずれの評価項目においても優れた結果となった。一方、調製してから2週間経過した比較例3では、いずれの評価項目も良い結果が得られなかった。
第1剤のpHの値について検討する。実施例1、比較例1及び比較例2を対比すると、pHが10である実施例1は、毛髪の補修感、毛髪の弾力感、におい抑制、変色抑制のいずれの評価項目においても優れた結果となった。一方、pHが8.5未満である比較例1では、におい抑制、変色抑制は良好な結果となったが、毛髪の補修感、毛髪の弾力感は良好な結果が得られなかった。また、pHが12.5超である比較例2では、いずれの評価項目も良好な結果が得られなかった。
アルカリ剤である成分(B)の無機塩について検討する。実施例1〜実施例3を検討すると、全ての評価項目が良好であることから、これらの成分(B)の無機塩が適用可能であることが認められた。
実施例4では、第2剤の処理の前に、第1剤を洗い流した。その結果、毛髪の補修感と毛髪の弾力感について実施例1よりやや劣る結果となったが、効果は認められた。
実施例1、実施例5、実施例6を対比すると、オリゴ糖を含有することにより、毛髪の弾力感が向上することがわかる。また、トレハロースを添加することにより、特に優れた効果が認められた。
Figure 2021143148
表2参照し、シスチンの含有量と無機塩の含有量について検討する。実施例1、7〜9を検討すると、無機塩の含有量は、0.2質量%を超えると特に優れた効果が認められる。また、実施例1、10〜12を検討すると、シスチンの含有量は、0.1質量%を超えると特に優れた効果が認められる。
また、実施例13では、シスチンを0.1質量%、無機塩を0.2質量%含有するが、実施例9(シスチン1質量%、無機塩0.2質量%)と同等の効果が認められ、実施例11(シスチン0.1質量%、無機塩2質量%)より優れた効果が認められた。実施例13では、トレハロースを9質量%以上含有することにより、毛髪の弾力感を向上したと考えられる。
また、実施例14では、シスチンを2質量%、無機塩を4質量%含有するが、実施例1(シスチン1質量%、無機塩2質量%)の方が毛髪の弾力感で優れた結果となった。実施例1では、無機塩の含有量が多すぎず、さらにトレハロースの含有量が多いことから、毛髪の弾力感が向上したと考えられる。
次に、シスチンの含有量と無機塩の含有量の比(シスチン/無機塩)について検討する。実施例1と実施例7〜実施例11を見ると、全ての実施例で良好な評価結果が認められた。よって、シスチンの含有量と無機塩の含有量との比(シスチン/無機塩)が0.05〜5であれば、本発明の効果をより一層発揮するといえる。
[処方例]
以下の表3に示す第1組成物Ai−1(粉剤)、表4に示す第1組成物Ai−2(粉剤)、表5に示す含水シスチン含有組成物Ai−3(クリーム剤)を調製した。また、以下の表6に示す第2組成物Aii−1(液剤)、表7に示す第2組成物Aii−2(ジェル剤)、表8に示す第2組成物Aii−3(乳液剤)、表9に示すアルカリ剤を含有する組成物Aii−4(液剤)を調製した。
また、表10に示す第2剤B−1(クリーム剤)を調製した。
Figure 2021143148
Figure 2021143148
Figure 2021143148
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表11に示すように、表3、表4に記載した第1組成物、表6〜表8に記載した第2組成物を組み合わせて処方例1〜6の第1剤を調製した。また、表5に記載した含水シスチン含有組成物、表9に記載したアルカリ剤を含有する組成物を組み合わせて処方例7の第1剤を調製した。そして、処方例1〜7の第1剤と、表10の記載した第2剤を用いて、損傷毛束を用いて実施例1と同様に評価した。
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処方例1〜7の毛髪処理剤組成物で処理した損傷毛束は、毛髪の補修感、毛髪の弾力感、におい抑制、変色抑制のいずれの評価項目においても優れた結果であった。
本発明の毛髪処理剤組成物は、ヒトの頭髪、髭、眉毛、すね毛等の体毛に対し利用することができる。その他、ペット等の動物の体毛に利用してもよい。
本発明の毛髪処理剤組成物は、美容室用又は理容室用で利用することができる。また、家庭におけるセルフトリートメントにも利用することができる。
本発明の毛髪処理方法は、ヒトの頭髪、髭、眉毛、すね毛等の体毛に対し利用することができる。その他、ペット等の動物の体毛に利用してもよい。
本発明の毛髪処理方法は、美容室用又は理容室用で利用することができる。また、家庭におけるセルフトリートメントにも利用することができる。

Claims (5)

  1. シスチンを含有する第1剤を毛髪へ適用した後に、pHが2〜5である第2剤を毛髪に適用する毛髪処理剤組成物であって、
    前記第1剤は、固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない固体シスチン含有組成物、又は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下である含水シスチン含有組成物を備え、
    毛髪への適用時における前記第1剤のpHは、8.5〜12.5であることを特徴とする、毛髪処理剤組成物。
  2. 前記第1剤は、前記固体シスチン含有組成物であり、前記固体シスチン含有組成物は、水に溶解した際にアルカリ性を示す無機塩を含有することを特徴とする、請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
  3. 前記第1剤のシスチンの含有量と無機塩の含有量との比(シスチン/無機塩)は、0.025〜5であることを特徴とする、請求項2に記載の毛髪処理剤組成物。
  4. 前記第1剤にはオリゴ糖を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
  5. シスチンを含有する第1剤を毛髪へ適用した後に、pHが2〜5である第2剤を毛髪に適用する毛髪処理剤組成物を用いた毛髪処理方法であって、
    固体状のシスチンを含有し、実質的に水を含まない固体シスチン含有組成物、又は、シスチン及び水を含有し、pHが8.0以下である含水シスチン含有組成物を備え、
    毛髪への適用時における前記第1剤のpHは、8.5〜12.5であることを特徴とする、毛髪処理方法。

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