JP2021143147A - 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 - Google Patents

毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 Download PDF

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広充 宮崎
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広充 宮崎
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Abstract

【課題】本発明の課題は、第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用するトリートメント用の毛髪処理剤組成物において、トリートメント効果が均一に作用する毛髪処理剤組成物を提供することである。【解決手段】上記課題を解決するために、第1剤及び第2剤を有し、第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用するトリートメント用の毛髪処理剤組成物であって、第1剤は、(A)ノニオン性界面活性剤、(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤を含有し、更に(D1)油性成分を含有する場合には、(A)成分の含有量及び(B)成分の含有量の和と、(D1)成分の含有量の比((A+B)/D1)は、0.05以上であり、(A)成分と(B)成分の含有量の比(A/B)は、0.025〜50であることを特徴とし、第2剤は、(C)界面活性剤、(D2)油性成分を含有することを特徴とする、毛髪処理剤組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、トリートメント用の毛髪処理剤組成物及びトリートメント用の毛髪処理方法に関する。
毛髪の感触などを改善するためのトリートメントとして、単剤のものが汎用されている。また、二以上の複数剤の適用により毛髪の感触などを改善する多剤式毛髪処理剤が知られている。多剤式毛髪処理剤の使用においては、使用後の毛髪の柔軟性や、つや、指通り、ハリ、コシ、まとまり、潤い感、弾力性など、種々のニーズがある。例えば、特許文献1には、毛髪の柔らかさを改善するための多剤式毛髪処理剤が開示されている。この多剤式毛髪処理剤は、アニオン性アクリル系ポリマーを含む前処理剤と、カチオン界面活性剤と高級アルコールを含む後処理剤を備えるものであり、後処理剤を塗布したときの毛髪の柔らかさや、処理後の毛髪の保湿感に優れるという効果を奏するものである。
特開2018−090519号公報
多剤式毛髪処理剤は、後処理剤に含まれる油性成分を毛髪に作用させることにより、毛髪に潤い感を与える。そのため、従来の多剤式毛髪処理剤は、後処理剤の油性成分を毛髪に効果的に作用させる観点で前処理剤が開発されてきた。しかしながら、油性成分を適用させすぎるあまり、毛髪全体に対するトリートメント効果に均一感が失われるという問題がある。
そこで、本発明の課題は、第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用するトリートメント用の毛髪処理剤組成物において、トリートメント効果が均一に作用する毛髪処理剤組成物を提供することである。
発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、ノニオン性界面活性剤及び特定のイオン性界面活性剤と油性成分を特定の質量比で含有する第1剤と、油性成分を含む第2剤とを、毛髪に重ね塗りをすることにより、第1剤が第2剤の過剰な油性成分を洗い落とすことで、第1剤が第2剤の油性成分を毛髪全体に均一に作用させることを見出して、本発明に至った。
本発明の毛髪処理剤組成物は、第1剤及び第2剤を有し、第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用するトリートメント用の毛髪処理剤組成物であって、第1剤は、(A)ノニオン性界面活性剤、(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤を含有し、更に(D1)油性成分を含有する場合には、前記(A)成分の含有量及び前記(B)成分の含有量の和と、前記(D1)成分の含有量の比((A+B)/D1)は、0.05以上であり、前記(A)成分と前記(B)成分の含有量の比(A/B)は、0.025〜50であることを特徴とし、第2剤は、(C)界面活性剤、(D2)油性成分を含有することを特徴とする。
この毛髪処理剤組成物によれば、第2剤に含まれる(D2)油性成分の過剰なトリートメント効果を抑制し、かつ、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができる。第1剤に含まれる(A)ノニオン性界面活性剤及び(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤は、第2剤に含まれる(D2)油性成分を毛髪全体に広げつつ、過剰に適用された(D2)油性成分を洗い流すという作用があると考えられる。本発明の毛髪処理剤組成物では、第1剤において、(D1)油性成分を含む場合には、(A)成分及び(B)成分の含有量の和が、(D1)成分の含有量に対して0.05以上であることにより、第1剤に含まれる(A)成分及び(B)成分が、(D1)油性成分の乳化に利用されるだけでなく、重ねて適用される第2剤に含まれる(D2)油性成分を毛髪全体に広げ、第2剤で過剰に適用された(D2)油性成分を洗い流すという作用も発揮する。
また、(A)成分と(B)成分の含有量の比(A/B)が0.025以上の場合には、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えるという効果が向上し、また、潤い感や指通りも向上する。A/Bが50以下の場合にも、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えるという効果が向上し、また、潤い感や指通りも向上する。
また、本発明の毛髪処理剤組成物の一実施態様は、(B)成分は、両性界面活性剤であることを特徴とする。
この特徴によれば、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより発揮することができる。
また、本発明の毛髪処理剤組成物の一実施態様は、(A)成分は、HLBが14以上のノニオン性界面活性剤であることを特徴とする。
この特徴によれば、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより発揮することができる。
また、本発明の毛髪処理剤組成物の一実施態様は、第1剤を適用した後に、第2剤を適用することを特徴とする。
この特徴によれば、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより一層発揮することができる。また、潤い感や指通りを向上するという効果もより発揮することができる。
また、本発明の毛髪処理剤組成物の一実施態様は、第1剤は、毛髪上で泡状であることを特徴とする。
この特徴によれば、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより一層発揮することができる。
また、本発明の毛髪処理剤組成物の一実施態様は、第1剤における(D1)成分は、(d1)アミノ変性シリコーンを含有することを特徴とする。
この特徴によれば、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより一層発揮することができる。また、潤い感を向上するという効果もより発揮することができる。
また、本発明の毛髪処理剤組成物の一実施態様は、第2剤における(D2)成分は、(d1)アミノ変性シリコーン及び(d2)ジメチルシリコーン油を含有することを特徴とする。
この特徴によれば、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより一層発揮することができる。また、潤い感や指通りを向上するという効果もより発揮することができる。
本発明の毛髪処理方法は、第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用するトリートメント用の毛髪処理方法であって、第1剤は、(A)ノニオン性界面活性剤、(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤を含有し、更に(D1)油性成分を含有する場合には、前記(A)成分の含有量及び前記(B)成分の含有量の和と、前記(D1)成分の含有量の比((A+B)/D1)は、0.05以上であり、前記(A)成分と前記(B)成分の含有量の比(A/B)は、0.025〜50であることを特徴とし、第2剤は、(C)界面活性剤、(D2)油性成分を含有することを特徴とする。
本発明によれば、第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用するトリートメント用の毛髪処理剤組成物において、トリートメント効果が均一に作用する毛髪処理剤組成物を提供することができる。
[毛髪処理剤組成物]
以下、本発明のトリートメント用の毛髪処理剤組成物及びトリートメント用の毛髪処理方法について説明する。本発明の毛髪処理剤組成物は、第1剤と第2剤と有する毛髪処理剤組成物である。なお、本発明の毛髪処理剤組成物は、第1剤と第2剤以外にも、その他の剤を含んでもよい。
本明細書において、特段の断りがない限り、含有量の記載は、第1剤又は第2剤における含有量を示す。
本発明の毛髪処理剤組成物は、第1剤及び第2剤を有し、第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用するトリートメント用の毛髪処理剤組成物であって、第1剤は、(A)ノニオン性界面活性剤、(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤を含有し、第2剤は、(C)界面活性剤、(D2)油性成分を含有する。そして、第1剤に(D1)油性成分を含有する場合には、前記(A)成分の含有量及び前記(B)成分の含有量の和と、前記(D1)成分の含有量の比((A+B)/D1)は、0.05以上であり、前記(A)成分と前記(B)成分の含有量の比(A/B)は、0.025〜50であることを特徴とする。
ここで、「第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用する」とは、第1剤と第2剤を別々のタイミングで塗布され、第1剤と第2剤が同時に毛髪上にあることである。つまりは、第1剤と第2剤を混合せずに、それぞれ毛髪に適用し、かつ、第1剤と第2剤を適用する間に、先に適用した剤を洗い流さないという意味である。
[第1剤について]
第1剤は、(A)ノニオン性界面活性剤、(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤を含有することを特徴とする。以下に、第1剤に含まれる成分について説明する。
<(A)ノニオン性界面活性剤>
ノニオン性界面活性剤は、非イオン性の親水基と疎水基を有する界面活性剤である。非イオン性の親水基は、特に制限されないが、例えば、ポリオキシエチレン鎖、グリセリンやソルビタン中の水酸基などが挙げられる。疎水基を構成する脂肪酸(炭化水素基)の炭素数は、特に制限されないが、例えば8以上であり、好ましくは10以上であり、より好ましくは12以上である。炭素数の上限は、例えば35以下であり、好ましくは30以下であり、より好ましくは25以下であり、更に好ましくは20以下である。
ノニオン性界面活性剤は、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトステロール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルなどが挙げられる。好ましくは、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルであり、より好ましくは、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステルである。
ノニオン性界面活性剤のHLB値は、特に制限されないが、好ましくは10以上であり、より好ましくは12以上であり、更に好ましくは14以上である。HLBが14以上のノニオン性界面活性剤を含有することにより、第2剤を洗い流す際に、ノニオン性界面活性剤と水となじみやすくなることで、第2剤で過剰に適用された(D2)油性成分を洗い流す作用に優れるという効果がある。なお、「HLB」とは、親水親油バランス:Hydrophile-Lipophile Balanceの略称であって、一般的に、界面活性剤の分子が持つ親水性と親油性の相対的な強さを表すパラメーターであり、HLBの値が大きいほど親水性が強く、HLBの値が小さいほど親油性が強い。HLBの値は公知のグリフィン(Griffin)の式から算出される。
(ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル)
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、ソルビタン脂肪酸エステルに酸化エチレンを付加して得られる化合物である。例えば、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンなどが挙げられる。好ましくは、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(PEG−20ソルビタンココエート)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(イソステアリン酸PEG−20ソルビタン)である。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンの付加モル数は、特に制限されないが、好ましくは2〜100である。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンの付加モル数の下限値は、好ましくは5以上であり、より好ましくは7以上であり、更に好ましくは10以上であり、特に好ましくは15以上である。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンの付加モル数の上限値は、好ましくは50以下であり、より好ましくは40以下であり、更に好ましくは30以下であり、特に好ましくは25以下である。
(ポリグリセリン脂肪酸エステル)
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、グリセリンを脱水縮合して得られたポリグリセリン脂肪酸をエステル化した化合物である。ポリグリセリン鎖の平均モル数は、特に制限されないが、例えば2〜20モルである。ポリグリセリン鎖の平均モル数の下限値は、好ましくは5以上である。ポリグリセリン鎖の平均モル数の上限値は、好ましくは15以下であり、より好ましくは10以下である。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、好ましくは、ラウリン酸ポリグリセリル−6、ラウリン酸ポリグリセリル−10、ミリスチン酸ポリグリセリル−10である。
(ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル)
ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステルは、ソルビトールに酸化エチレンを付加し、さらに脂肪酸とエステル化して得られる化合物である。例えば、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(30)ソルビトール、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビトール、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビトール、ヘキサステアリン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビトール、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビトールなどが挙げられる。好ましくは、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビトール(テトラオレイン酸ソルベス−60)である。
ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステルのポリオキシエチレンの付加モル数は、特に制限されないが、好ましくは2〜100である。ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステルのポリオキシエチレンの付加モル数の下限値は、好ましくは5以上であり、より好ましくは10以上であり、更に好ましくは20以上であり、特に好ましくは25以上である。ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステルのポリオキシエチレンの付加モル数の上限値は、好ましくは90以下であり、より好ましくは80以下であり、更に好ましくは75以下であり、特に好ましくは70以下である。
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、高級アルコールに酸化エチレンを付加して得られる化合物である。ポリオキシエチレンアルキルエーテルのポリオキシエチレンの付加モル数は、特に制限されないが、好ましくは2〜100である。ポリオキシエチレンアルキルエーテルのポリオキシエチレンの付加モル数の下限値は、好ましくは5以上であり、より好ましくは8以上であり、更に好ましくは10以上であり、特に好ましくは15以上である。ポリオキシエチレンアルキルエーテルのポリオキシエチレンの付加モル数の上限値は、好ましくは80以下であり、より好ましくは70以下であり、更に好ましくは65以下であり、特に好ましくは60以下である。
(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル)
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルは、高級アルコールに酸化エチレン、酸化プロピレンを付加して得られる化合物である。例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエチルヘキシルエーテルなどが挙げられる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルのポリオキシエチレンの付加モル数は、特に制限されないが、例えば、2〜100である。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルのポリオキシエチレンの付加モル数の下限値は、好ましくは5以上であり、より好ましくは8以上であり、更に好ましくは10以上である。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルのポリオキシエチレンの付加モル数の上限値は、好ましくは50以下であり、より好ましくは40以下であり、更に好ましくは35以下であり、特に好ましくは30以下である。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルのポリオキシプロピレンの付加モル数は、特に制限されないが、例えば、2〜100である。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルのポリオキシプロピレンの付加モル数の下限値は、好ましくは2以上である。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルのポリオキシプロピレンの付加モル数の上限値は、好ましくは50以下であり、より好ましくは40以下であり、更に好ましくは30以下であり、特に好ましくは20以下である。
第1剤における(A)ノニオン性界面活性剤の含有量は、特に制限されないが、例えば、0.001〜30質量%である。ノニオン性界面活性剤の含有量の下限値は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、更に好ましくは0.1質量%以上である。ノニオン性界面活性剤の含有量の上限値は、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、更に好ましくは2質量%以下である。ノニオン性界面活性剤の含有量を0.001〜30質量%とすることにより、油性成分を除去する効果が向上する。これにより、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより一層発揮することができる。また、潤い感、指通りを向上するという効果もより発揮することができる。
<(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤>
イオン性界面活性剤は、両性、アニオン性、カチオン性のいずれかの親水基と疎水基を有する界面活性剤である。疎水基を構成する脂肪酸(炭化水素基)の炭素数は、8以上であり、好ましくは10以上である。炭素数の上限は、例えば35以下であり、好ましくは30以下であり、より好ましくは25以下であり、更に好ましくは20以下である。
ここで、本発明の(B)成分のイオン性界面活性剤では、炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有することを特徴とする。このイオン性界面活性剤によれば、(A)成分による(D2)油性成分の除去効果を補助し、かつ、製剤を泡状化することができる。製剤を泡状とすることにより、第1剤が毛髪に均一に適用されるため、トリートメント効果を均一化するという本発明の効果をより発揮することができる。一方、炭素数8以上の炭化水素を2以上有するイオン性界面活性剤では、(D2)油性成分の除去効果に劣り、本発明の効果を得ることができない。
(B)成分において、好ましいイオン性界面活性剤は、両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤であり、特に好ましくは両性界面活性剤である。両性界面活性剤を使用することにより、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより一層発揮することができる。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤は、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤に大別される。
アミノ酸型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム(ラウロアンホ酢酸Na)、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン(ココアンホ酢酸Na)、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエトキシエチル−N’−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシメトキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、パーム油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムなどのグリシン型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミンなどのアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;などが挙げられる。
ベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルホベタインなどのスルホベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。
(B)成分として、好ましくは、ベタイン型両性界面活性剤であり、より好ましくは、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ラウリルベタイン)、ヤシ油アルキルベタイン(ココベタイン)、イソステアラミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン(ラウラミドプロピルベタイン)、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)である。
(アニオン性界面活性剤)
アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸塩、金属セッケン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルメチルアラニン塩、N−アシルメチルタウリン塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、アシルイセチオン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩、モノアシルグリセリン硫酸エステル塩、モノアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩などが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンは、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンのいずれであってもよい。好ましくは、N−アシルメチルタウリン塩である。
より具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテル硫酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエ−テルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類(ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等)、N−ラウロイルメチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、高級脂肪酸であるラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの高級脂肪酸の塩が例示され、1又は2種以上を使用することができる。特に好ましくは、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム(ココイルメチルタウリンNa)である。
(カチオン性界面活性剤)
カチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩類、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩、アーコベル型3級アミン塩等のアミン塩類、アルキルピリジニウム塩、アルキルイソキノリウム塩等の環式4級アンモニウム塩類、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。好ましくは、モノアルキル型4級アンモニウム塩である。
モノアルキル型4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化アルキル(28)トリメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(2)オレイルメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレンステアリルメチルアンモニウム、塩化ポリオキシエチレン(1)ポリオキシポリプロピレン(25)ジエチルメチルアンモニウム、塩化ポリオキシポリプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。特に好ましくは、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウムである。
第1剤における(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤の含有量は、特に制限されないが、例えば、0.001〜30質量%である。(B)成分のイオン性界面活性剤の含有量の下限値は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、更に好ましくは0.1質量%以上である。(B)成分のイオン性界面活性剤の含有量の上限値は、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、更に好ましくは2質量%以下である。(B)成分のイオン性界面活性剤の含有量を0.001〜30質量%とすることにより、油性成分を除去する効果が向上する。これにより、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより一層発揮することができる。また、潤い感、指通りを向上するという効果もより発揮することができる。
第1剤における(A)成分と(B)成分の含有量の比(A/B)は、0.025〜50である。A/Bが0.025未満の場合、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果が低下する。一方、A/Bが50を超える場合、油性成分の除去効果が強くなりすぎてしまい、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果が低下する。さらには、潤い感や指通りも悪くなる。A/Bの下限値は、好ましくは0.05以上であり、より好ましくは0.1以上であり、更に好ましくは0.2以上である。A/Bの上限値は、好ましくは30以下であり、より好ましくは20以下であり、更に好ましくは10以下である。
<(D1)油性成分>
第1剤は(D1)油性成分を含有してもよい。(D1)油性成分は、例えば、シリコーン油、高級アルコール、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、フッ素油等が例示される。これらの油性成分から、1種又は2種以上を選んで用いることができる。好ましくは、シリコーン油、油脂、炭化水素、エステル類であり、特に好ましくはシリコーン油である。
シリコーン油は、有機基のついたケイ素と酸素が化学結合により交互に連なった合成高分子である。シリコーン油は、例えば、(d2)ジメチルシリコーン油、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、(d1)アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。好ましくは、(d1)アミノ変性シリコーン、(d2)ジメチルシリコーン油であり、特に好ましくは、(d1)アミノ変性シリコーンである。第1剤にアミノ変性シリコーンを配合することにより、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果がより発揮される。
(d1)アミノ変性シリコーンは、ジメチルシリコーン油とγ−(β−アミノエチル)アミノプロピルメチルシロキサンの共重合体である。例えば、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:トリメチルシリルアモジメチコン)などが挙げられる。好ましくは、アモジメチコン、アミノプロピルジメチコン、ビスセテアリルアモジメチコンである。
(d2)ジメチルシリコーン油は、例えば、ジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコン)、高重合ジメチコン、低重合ジメチコン、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、高重合ジメチコノール、低重合ジメチコノールなどが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール等が挙げられる。
油脂は、トリグリセリドすなわち脂肪酸とグリセリンとのトリエステルである。例えば、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、シア脂、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
ロウ類は、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルである。例えば、ミツロウ(蜜蝋)、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン、鯨ロウ、コメヌカロウ、サトウキビロウ、パームロウ、モンタンロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、カポックロウ、セラックロウ等が挙げられる。
炭化水素は、炭素と水素よりなる化合物である。例えば、流動パラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、イソパラフィン類、オゾケライト、セレシン、ポリエチレン、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、合成スクワラン、スクワレン、水添スクワラン、リモネン、テレビン油等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステル類は、脂肪酸とアルコールとの脱水反応によって得られる化合物である。例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルへキシル、エチルヘキサン酸セチル、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸イソセチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ラノリン誘導体、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ジリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)等が挙げられる。
第1剤における(D1)油性成分の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.01〜10質量%である。油性成分の含有量の下限値は、より好ましくは0.05質量%以上であり、更に好ましくは0.1質量%以上であり、特に好ましくは0.2質量%以上である。油性成分の含有量の上限値は、より好ましくは5質量%以下であり、更に好ましくは4質量%以下であり、特に好ましくは3質量%以下である。
第1剤における(A)成分の含有量及び(B)成分の含有量の和と、(D1)成分の含有量の比((A+B)/D1)は、0.05以上である。(A+B)/D1の下限値は、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.3以上であり、更に好ましくは0.5以上であり、特に好ましくは1.0以上である。(A)成分及び(B)成分の含有量の和が、(D1)成分の含有量に対して0.05以上であることにより、第1剤に含まれる(A)成分及び(B)成分が、(D1)油性成分の乳化に利用されるだけでなく、重ねて適用される第2剤に含まれる油性成分を毛髪全体に広げ、第2剤で過剰に適用された油性成分を洗い流すという作用も発揮する。
<多価アルコール>
多価アルコールとしては、グリコール類及びグリセリン類が挙げられる。グリコール類としては、例えば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリン類としては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。これらの多価アルコールのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。多価アルコールを含有することにより、毛髪の感触を向上することができる。
第1剤における多価アルコールの含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.1〜20質量%である。多価アルコールの含有量の下限値は、より好ましくは0.5質量%以上であり、更に好ましくは1質量%以上であり、特に好ましくは2質量%以上である。多価アルコールの含有量の上限値は、より好ましくは15質量%以下であり、更に好ましくは10質量%以下であり、特に好ましくは8質量%以下である。
本発明の毛髪処理剤組成物における第1剤のpHは、特に制限されないが、好ましくは4〜7である。なお、第1剤のpHは、第1剤を水に10質量%の濃度で溶解した際の25℃におけるpHを測定するものとする。
第1剤の溶液の状態(剤形)は、特に制限されないが、例えば、液状(可溶化液状、乳液状、懸濁液状)、ジェル状、クリーム状などが挙げられる。好ましくは、液状(可溶化液状、乳液状、懸濁液状)である。液状とすることにより、第1剤の毛髪への塗布性が向上し、毛髪全体に均一に適用することができる。これにより、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果がより発揮される。なお、可溶化液状とは、油性成分が微細なミセルに取り込まれて、透明な状態の液体のことであり、乳液状とは、油性成分の液滴が分散して白濁した状態の液体のことであり、懸濁液状とは、微粒子が分散して白濁した状態の液体のことである。
第1剤の粘度(25℃)は、特に制限されないが、20000mPa・s以下であることが好ましい。第1剤の粘度を20000mPa・s以下に調整することにより、第1剤の毛髪への塗布性が向上し、毛髪全体に均一に適用することができる。これにより、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果がより発揮される。
なお、本明細書において、粘度の測定は、B型粘度計(東機産業社製 TV−10型)を用いて行う。測定条件は、25℃に調温して、粘度が5000mPa・s未満の場合には、3号ローターで回転速度12rpm、1分間の条件で測定し、粘度が5000〜50000mPa・sの場合には、4号ローターで回転速度12rpm、1分間の条件で測定し、粘度が50000mPa・sを超える場合には、4号ローターで回転速度6rpm、1分間の条件で測定する。
毛髪への適用時の剤形は、特に制限されないが、液状又は泡状であることが好ましく、泡状であることが特に好ましい。なお、泡状の剤形とは、適用時に泡状の剤形として適用するという実施態様の他、毛髪へ液状やミスト状として適用後に、毛髪上で泡立てるという実施態様も含む。これにより、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果がより発揮される。
[第2剤について]
第2剤は、(C)界面活性剤、(D2)油性成分を含有することを特徴とする。以下に、第2剤に含まれる成分について説明する。
<(C)界面活性剤>
界面活性剤は、第2剤の油性成分を乳化する目的で配合され、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤のいずれであってもよい。油性成分と共に配合すると、クリームを形成できるという観点から、カチオン性界面活性剤を含有することが好ましい。より好ましくは、モノアルキル型4級アンモニウム塩であり、更に好ましくは、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)である。
ノニオン性界面活性剤、炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤は、第1剤に添加する(A)成分、(B)成分と同様であるため、説明を省略する。
炭素数が8以上の炭化水素基を2以上有するイオン性界面活性剤は、例えば、ジアルキル型4級アンモニウム塩、ジアシルグルタミン酸リシン塩などが挙げられる。
ジアルキル型4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ジアルキル(12〜15)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(12〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
ジアシルグルタミン酸リシン塩としては、例えば、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaなどが挙げられる。
第2剤における(C)界面活性剤の含有量は、特に制限されないが、例えば、0.01〜30質量%である。(C)成分の界面活性剤の含有量の下限値は、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、更に好ましくは1質量%以上であり、特に好ましくは2質量%以上である。(C)成分の界面活性剤の含有量の上限値は、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、更に好ましくは8質量%以下であり、特に好ましくは5質量%以下である。(C)成分の界面活性剤の含有量を0.001〜30質量%とすることにより、油性成分を乳化してクリーム状の第2剤を調製することができる。これにより、毛髪への塗布性に優れ、かつ、第1剤の油性成分の除去効果を補助するため、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより一層発揮することができる。また、潤い感、指通りを向上するという効果もより発揮することができる。
<(D2)油性成分>
油性成分は、例えば、シリコーン油、高級アルコール、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、フッ素油等が例示される。これらの油性成分から、1種又は2種以上を選んで用いることができる。好ましくは、シリコーン油、油脂、炭化水素、エステル類であり、特に好ましくはシリコーン油である。
シリコーン油は、有機基のついたケイ素と酸素が化学結合により交互に連なった合成高分子である。シリコーン油は、例えば、(d2)ジメチルシリコーン油、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、(d1)アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
(d1)アミノ変性シリコーンは、ジメチルシリコーン油とγ−(β−アミノエチル)アミノプロピルメチルシロキサンの共重合体である。例えば、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:トリメチルシリルアモジメチコン)などが挙げられる。好ましくは、アモジメチコン、アミノプロピルジメチコン、ビスセテアリルアモジメチコンである。
第2剤に含有する(d1)アミノ変性シリコーンのアミノ当量は、特に制限されないが、例えば、1000g/mol以上である。
第2剤に含有する(d1)アミノ変性シリコーンの粘度は、特に制限されないが、例えば、500〜3000mm/sである。
第2剤における(d1)アミノ変性シリコーンの含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.1〜30質量%である。アミノ変性シリコーンの含有量の下限値は、より好ましくは0.5質量%以上であり、更に好ましくは1質量%以上であり、特に好ましくは2質量%以上である。アミノ変性シリコーンの含有量の上限値は、より好ましくは15質量%以下であり、更に好ましくは10質量%以下であり、特に好ましくは8質量%以下である。
(d2)ジメチルシリコーン油は、例えば、ジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコン)、高重合ジメチコン、低重合ジメチコン、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、高重合ジメチコノール、低重合ジメチコノールなどが挙げられる。
ジメチコンの重合度は、特に制限されないが、好ましくは2000以上である。ジメチコノールの重合度は、特に制限されないが、好ましくは2000以上である。
第2剤における(d2)ジメチルシリコーン油の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.1〜50質量%である。ジメチルシリコーン油の含有量の下限値は、より好ましくは0.5質量%以上であり、更に好ましくは1質量%以上であり、特に好ましくは2質量%以上である。ジメチルシリコーン油の含有量の上限値は、より好ましくは40質量%以下であり、更に好ましくは30質量%以下であり、特に好ましくは20質量%以下である。
本発明の第2剤において、(d1)アミノ変性シリコーンと(d2)ジメチルシリコーン油を併用することが好ましい。これにより、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより一層発揮することができる。また、潤い感、指通りを向上するという効果もより発揮することができる。
(d1)アミノ変性シリコーンと(d2)ジメチルシリコーン油の含有量の比(d1/d2)は、特に制限されないが、好ましくは0.1〜10である。d1/d2の下限値は、より好ましくは0.25以上であり、更に好ましくは0.5以上である。d1/d2の上限値は、より好ましくは7.5以下であり、更に好ましくは5以下である。d1/d2をこの範囲とすることにより、潤い感、指通りを両立することができる。
高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール等が挙げられる。
油脂は、トリグリセリドすなわち脂肪酸とグリセリンとのトリエステルである。例えば、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、シア脂、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
ロウ類は、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルである。例えば、ミツロウ(蜜蝋)、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン、鯨ロウ、コメヌカロウ、サトウキビロウ、パームロウ、モンタンロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、カポックロウ、セラックロウ等が挙げられる。
炭化水素は、炭素と水素よりなる化合物である。例えば、流動パラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、イソパラフィン類、オゾケライト、セレシン、ポリエチレン、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、合成スクワラン、スクワレン、水添スクワラン、リモネン、テレビン油等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステル類は、脂肪酸とアルコールとの脱水反応によって得られる化合物である。例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルへキシル、エチルヘキサン酸セチル、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸イソセチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ラノリン誘導体、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ジリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)等が挙げられる。
第2剤における油性成分の含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.1〜60質量%である。油性成分の下限値は、より好ましくは1質量%以上であり、更に好ましくは5質量%以上である。油性成分の上限値は、より好ましくは50質量%以下であり、更に好ましくは40質量%以下である。
第2剤において、(C)界面活性剤と(D2)油性成分の含有量の比(C/D2)は、特に制限されないが、好ましくは、0.01〜5である。C/D2の下限値は、より好ましくは0.02以上であり、更に好ましくは0.05以上である。C/D2の上限値は、より好ましくは3以下であり、更に好ましくは2以下であり、特に好ましくは1以下である。
本発明の毛髪処理剤組成物における第2剤のpHは、特に制限されないが、好ましくは4〜7である。なお、第2剤のpHは、第2剤を水に10質量%の濃度で溶解した際の25℃におけるpHを測定するものとする。
第2剤の溶液の状態(剤形)は、特に制限されないが、クリーム状であることが好ましい。クリーム状とすることにより、第2剤の毛髪への塗布性が向上し、毛髪全体に均一に適用することができる。これにより、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果がより発揮される。
[その他の成分]
本発明の毛髪処理剤組成物における第1剤又は第2剤には、上述の各成分以外にも、必要に応じて、他の成分が配合されていてもよい。
上記他の成分としては、例えば、精製水等の水、溶剤、高分子化合物、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、及び紫外線吸収剤等を挙げることができる。これらの他の成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、第1剤と第2剤において上述した各成分を互いに添加することも可能である。
上記溶剤としては、例えば、有機溶媒等が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等が挙げられる。なお、これらの溶剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、溶剤の含有量は、特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、好ましくは0.1〜10質量%である。
上記高分子化合物としては、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、カチオン性高分子、両性高分子が挙げられる。なお、この高分子化合物の重量平均分子量は、100,000以上とすることができる。
ノニオン性高分子としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/ビニルアセテート共重合体、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(例えば、BASF社製、商品名「ルビスコール」等)、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂、ポリ(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸系共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、ポリ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸アミド系共重合体等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、ノニオン性高分子の含有量は、特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、好ましくは0.01〜3質量%である。
アニオン性高分子としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、及びカルボキシビニルポリマー等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、アニオン性高分子の含有量は、特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、好ましくは0.01〜3質量%である。
カチオン性高分子としては、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のカチオン化セルロース;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアガム等のカチオン化グアガム;デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランのようにセルロース誘導体、天然ガム、澱粉、デキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖;塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解大豆たん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン等のように加水分解たん白質をカチオン化して得
られるカチオン化加水分解たん白;塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム等のカチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー;N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール等のポリグリコールポリアミン縮合物;アジピオン酸ジメチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体;アミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。これらのなかでも、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体等が好ましい。なお、これらのカチオン性高分子は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、カチオン性高分子の含有量は、特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、好ましくは0.01〜3質量%である。
両性高分子は、例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名;ユカフォーマーAM−75;三菱化学(株)製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名;アンフォマー28−4910;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(市販名;マーコート280,295;オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸の三元重合体(市販名;マーコートプラス3330,3331;オンデオ・ナルコ社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名;マーコート2001;オンデオ・ナルコ社製)等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、両性高分子の含有量は、特に限定されないが、第1剤又は第2剤に対して、好ましくは0.01〜3質量%である。
上記糖としては、例えば、トレハロース、ソルビトール、マルトース、グリコシルトレハロース、及びN−アセチルグルコサミン等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記防腐剤としては、例えば、パラベン、メチルパラベン、及び安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記キレート化剤としては、例えば、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記安定剤としては、例えば、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記pH調整剤としては、例えば、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、タウリン、グルタミン酸、酒石酸、乳酸及びアルギニン等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、トコフェロール、酢酸トコフェロール及び亜硫酸塩等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
[毛髪処理方法]
本発明の毛髪処理方法は、第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用するトリートメント用の毛髪処理方法であって、第1剤は、(A)ノニオン性界面活性剤、(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤を含有し、第2剤は、(C)界面活性剤、(D2)油性成分を含有する。そして、(D1)油性成分を含有する場合には、前記(A)成分の含有量及び前記(B)成分の含有量の和と、前記(D1)成分の含有量の比((A+B)/D1)は、0.05以上であり、前記(A)成分と前記(B)成分の含有量の比(A/B)は、0.025〜50であることを特徴とする。
本発明のトリートメント用の毛髪処理方法とは、毛髪のコンディショニングを整える又は改善するための毛髪処理方法である。第1剤及び第2剤を毛髪に適用する工程の前に、毛髪洗浄料組成物により毛髪を洗浄する工程を備えることが好ましい。これにより、本発明の効果をより発揮することができる。
毛髪に適用するとは、毛髪に付着させる操作を意味する。例えば、刷毛、コーム、手袋を装着した手などで塗布する操作である。
本発明の毛髪処理方法は、第1剤と第2剤は、重ねて毛髪に適用することを特徴とする。その際、第1剤を第2剤より先に毛髪に適用することが好ましい。これにより、第1剤は、第2剤を毛髪全体に広げる作用と、第2剤の油性成分を除去するという作用をより発揮することができる。よって、毛髪全体に均一なトリートメント効果を与えることができるという本発明の効果をより一層発揮することができる。また、潤い感、指通りを向上するという効果もより発揮することができる。
第1剤及び第2剤の適用する量は、特に制限されないが、毛髪の長さによって適宜決定される。例えば、ショートヘア(肩にかからない長さ)の場合には、第1剤の適用量は、4〜8gであり、第2剤の適用量は、4〜8gである。例えば、ロングヘア(肩にかかる長さ)の場合には、第1剤の適用量は、12〜16gであり、第2剤の適用量は、12〜16gである。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。
[毛髪処理剤組成物の調製]
表1〜表4に示す配合に従って、実施例1〜30、比較例1〜8の第1剤及び第2剤を調製した。なお、表中のジメチルシリコーン油は、以下の原料を使用した。
※1:「DOWSIL BY11-031」(東レ・ダウコーニングシリコーン社製、重合度2000以上)
※2:「X-21-5613」(信越化学工業(株)製、重合度2000以上)
※3:「BELSIL DM100」(旭化成ワッカーシリコーン(株)製、重合度2000未満)
※4:「YF3800A」(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン(同)製、重合度2000未満)
[損傷毛束の準備]
毛束サンプル(同一人毛、毛径;75〜95マイクロメートル)を用いて、「プロマスターEX LT」(ホーユー株式会社製、ブリーチ剤)で30℃、30分処理した後、水洗し、シャンプーを行いドライヤーにて乾かした(ブリーチ処理)。ブリーチ処理を行うことにより、損傷毛束を作製した。
[毛髪処理剤組成物による毛髪処理]
上述のように準備した損傷毛束10gに、実施例1、2、4〜30及び比較例1〜6の第1剤3gを損傷毛束全体に均等に塗布した。その後、第2剤3gを損傷毛束全体に均等に塗布し、水洗した。第2剤を洗い流した後、タオルドライを行い、次いでドライヤーで乾かし、処理毛束とした。
なお、実施例3については、第1剤による処理と第2剤による処理の順を変え、第2剤による処理の後に第1剤で処理を行った。第1剤と第2剤のそれぞれの処理条件は変えずに、処理を行った。
比較例7については、第1剤3gと第2剤3gをよく混合した後、全量を損傷毛束全体に均等に塗布した。その後、水洗した。
比較例8については、第2剤を塗布する前に水洗を行い、第1剤を洗い流した。
[評価方法]
実施例1〜30、比較例1〜8の毛髪処理剤組成物(第1剤及び第2剤)により処理された処理毛束について、トリートメント効果の均一感、潤い感、指通りを評価した。評価方法は、次に示すとおりである。
<トリートメント効果の均一感>
トリートメント効果の均一感は、毛髪の感触を専門とするパネラー10名による官能試験により次のように評価した。パネラー10名が処理毛束の全体に指を通した際の感触について、「処理毛全体にわたって同様の感触である」又は「処理毛の一部に感触が異なる部分がある」を選択し、「処理毛全体にわたって同様の感触である」と評価したパネラーが9人以上の場合を「5」とし、7〜8人の場合を「4」とし、5〜6人の場合を「3」とし、3〜4人の場合を「2」とし、2人以下の場合を「1」とした。
その評価結果を表1〜表4の「均一感」の項に示す。
<毛髪の潤い感>
毛髪の潤い感は、毛髪の感触を専門とするパネラー10名による官能試験により次のように評価した。10名のパネラーが、損傷毛束と処理毛束を比較し、以下の3段階の評価基準で採点した。10名の採点の平均値が2.8以上の場合を「5」、2.5以上2.8未満の場合を「4」、2.0以上2.5未満の場合を「3」、1.5以上2.0未満の場合を「2」、1.5未満の場合を「1」とした。
(評価基準)
3:潤い感が大きく向上した。
2:潤い感が向上した。
1:潤い感がわずかに向上した。
その評価結果を表1〜表4の「潤い感」の項に示す。
<毛髪の指通り>
毛髪の指通りは、毛髪の感触を専門とするパネラー10名による官能試験により次のように評価した。10名のパネラーが、損傷毛束と処理毛束を比較し、以下の3段階の評価基準で採点した。10名の採点の平均値が2.8以上の場合を「5」、2.5以上2.8未満の場合を「4」、2.0以上2.5未満の場合を「3」、1.5以上2.0未満の場合を「2」、1.5未満の場合を「1」とした。
(評価基準)
3:指通りが大きく向上した。
2:指通りが向上した。
1:指通りがわずかに向上した。
その評価結果を表1〜表4の「指通り」の項に示す。
Figure 2021143147
表1を参照し、毛髪処理剤組成物の効果について検討する。実施例1と比較例1〜4を対比すると、第1剤に、(A)ノニオン性界面活性剤と、(B)炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤を含有することにより、トリートメント効果の均一感が向上することがわかる。また、潤い感や指通りも向上した。
実施例1と比較例5を対比すると、第2剤に(D2)油性成分を含有しないと、潤い感や指通りが向上しなかった。また、トリートメント効果が得られず、当然に均一性も認められなかった。
実施例1、4と比較例6を対比すると、「{(A)+(B)}/(D1)」が大きくなると、トリートメント効果の均一感が向上することがわかる。
実施例1と比較例7、8を対比すると、第1剤と第2剤を混合してから毛髪に適用すると、本発明の効果を得られなかった。また、第2剤の適用前に第1剤を洗い流してしまうと、本発明の効果を得られなかった。第1剤と第2剤は毛髪上に重ねて塗布することにより、第2剤が毛髪全体に均一に広がることがわかった。
実施例1と実施例3を対比すると、第1剤と第2剤の塗布する順は、第1剤を塗布した後に第2剤を塗布した方が優れた効果が認められた。先に第1剤が適用されていることにより、第2剤を毛髪全体に広げる作用が向上するといえる。
実施例1と実施例2を対比すると、第1剤は、泡状で毛髪に塗布した方が液状で塗布した場合よりもトリートメント効果の均一感が向上することがわかった。
Figure 2021143147
表2を参照し、(A)ノニオン性界面活性剤及び(B)炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤の種類と本発明の効果について検討する。実施例1、5〜9を対比すると、いずれのノニオン性界面活性剤でも優れた効果が認められた。更に検討すると、HLBが14以上の場合に、優れた効果が認められた。また、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルにおいて、特に優れた効果が認められた。
実施例1、10〜13を対比すると、(B)炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤のいずれも優れた効果が認められた。カチオン性界面活性剤より、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤の方が優れた効果が認められ、両性界面活性剤では特に優れた効果が認められた。
Figure 2021143147
表3を参照し、第1剤の(D1)油性成分や、(A)ノニオン性界面活性剤及び(B)炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤の添加量について、本発明の効果を検討する。実施例1、14を対比すると、第1剤に、(d1)アミノ変性シリコーンを配合すると、トリートメント効果の均一性や潤い感が向上することがわかる。
実施例1、15、16を対比すると、(A)ノニオン性界面活性剤の含有量を0.05〜3質量%とすることにより、優れた効果が認められた。実施例1、17、18を対比すると、(B)炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤の含有量を0.2〜1.5質量%とすることにより、優れた効果が認められた。
また、実施例1、19、20を対比すると、(A)ノニオン性界面活性剤と(B)炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面との含有量の比(A/B)を0.025〜50とすることにより、優れた効果が認められた。
Figure 2021143147
表4を参照し、第2剤の油性成分の種類について、本発明の効果を検討する。実施例1、21〜23を対比すると、高重合のジメチルシリコーン油(ジメチコン又はジメチコノール)を使用することにより、潤い感と指通りが向上することがわかる。
また、実施例1と実施例24を対比すると、アモジメチコンを使用することにより、潤い感が向上することがわかる。
実施例1、25、26を対比すると、(d1)アミノ変性シリコーンと(d2)ジメチルシリコーン油を併用することにより、トリートメント効果の均一性、潤い感、指通りが向上することがわかる。
また、実施例25〜30を対比すると、(d1)アミノ変性シリコーン又は(d2)ジメチルシリコーン油を配合すると、トリートメント効果の均一性が向上することがわかる。さらには、(d1)アミノ変性シリコーンを配合すると、トリートメント効果の均一性が格段に向上し、さらに潤い感も格段に向上する。
[処方例]
以下の表5に示す第1剤A1、表6に示す第1剤A2、表7に示す第1剤A3を調製した。また、以下の表8に示す第2剤B1、表9に示す第2剤B2を調製した。
Figure 2021143147
Figure 2021143147
Figure 2021143147
Figure 2021143147
Figure 2021143147
表10に示すように、表5〜表7に記載した第1剤、表8、表9に記載した第2剤を組み合わせて処方例1〜6の毛髪処理剤組成物を調製した。そして、処方例1〜6の毛髪処理剤組成物を用いて、損傷毛束を用いて実施例1と同様に評価した。
Figure 2021143147
処方例1〜6の毛髪処理剤組成物で処理した損傷毛束は、トリートメント効果の均一感、潤い感、指通りのいずれの評価項目においても優れた結果であった。
本発明の毛髪処理剤組成物は、ヒトの頭髪、髭、眉毛、すね毛等の体毛に対し利用することができる。その他、ペット等の動物の体毛に利用してもよい。
本発明の毛髪処理剤組成物は、美容室用又は理容室用で利用することができる。また、家庭におけるセルフトリートメントにも利用することができる。
本発明の毛髪処理方法は、ヒトの頭髪、髭、眉毛、すね毛等の体毛に対し利用することができる。その他、ペット等の動物の体毛に利用してもよい。
本発明の毛髪処理方法は、美容室用又は理容室用で利用することができる。また、家庭におけるセルフトリートメントにも利用することができる。

Claims (8)

  1. 第1剤及び第2剤を有し、第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用するトリートメント用の毛髪処理剤組成物であって、
    第1剤は、(A)ノニオン性界面活性剤、(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤を含有し、
    更に(D1)油性成分を含有する場合には、前記(A)成分の含有量及び前記(B)成分の含有量の和と、前記(D1)成分の含有量の比((A+B)/D1)は、0.05以上であり、
    前記(A)成分と前記(B)成分の含有量の比(A/B)は、0.025〜50であることを特徴とし、
    第2剤は、(C)界面活性剤、(D2)油性成分を含有することを特徴とする、毛髪処理剤組成物。
  2. 前記(B)成分は、両性界面活性剤であることを特徴とする、請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
  3. 前記(A)成分は、HLBが14以上のノニオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の毛髪処理剤組成物。
  4. 前記第1剤を適用した後に、前記第2剤を適用することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
  5. 前記第1剤は、毛髪適用時に泡状であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
  6. 前記第1剤における前記(D1)成分は、(d1)アミノ変性シリコーンを含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
  7. 前記第2剤における前記(D2)成分は、(d1)アミノ変性シリコーン及び(d2)ジメチルシリコーン油を含有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
  8. 第1剤と第2剤を重ねて毛髪に適用するトリートメント用の毛髪処理方法であって、
    第1剤は、(A)ノニオン性界面活性剤、(B)炭素数が8以上の炭化水素基を一つのみ有するイオン性界面活性剤を含有し、
    更に(D1)油性成分を含有する場合には、前記(A)成分の含有量及び前記(B)成分の含有量の和と、前記(D1)成分の含有量の比((A+B)/D1)は、0.05以上であり、
    前記(A)成分と前記(B)成分の含有量の比(A/B)は、0.025〜50であることを特徴とし、
    第2剤は、(C)界面活性剤、(D2)油性成分を含有することを特徴とする、毛髪処理方法。
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