JP2014101292A - 染毛料組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記(A)〜(D)の染料を含有し、pHが4〜6の範囲内である染毛料組成物。
(A)塩基性青75(Basic Blue 75)
(B)塩基性茶16(Basic Brown 16)及び塩基性茶17(Basic Brown 17)から選ばれる1種以上
(C)HC青2(HC Blue No.2)
(D)HC黄4(HC Yellow No.4)
Description
上記課題を解決するための第1発明の構成は、下記(A)〜(D)の染料を含有し、pHが4〜6の範囲内である、染毛料組成物である。
(B)塩基性茶16(Basic Brown 16)及び塩基性茶17(Basic Brown 17)から選ばれる1種以上
(C)HC青2(HC Blue No.2)
(D)HC黄4(HC Yellow No.4)
上記課題を解決するための第2発明の構成は、前記第1発明に係る染毛料組成物における各染料の含有量が(A)≦0.5質量%、(B)≦0.5質量%、(C)≦1.0質量%、(D)≦0.5質量%であり、かつ、塩基性染料(A)、(B)の合計含有量T BasicとHC染料(C)、(D)の合計含有量T HCとの質量比T Basic/T HCが1.5以下である、染毛料組成物である。
第1発明の染毛料組成物のように、直接染料として塩基性染料とHC染料を併用すると、コンディショニング用成分としてカチオン性界面活性剤を含有する場合でも、直接染料と界面活性剤がコンプレックスを形成すると言う不具合を起こさない。
第2発明の染毛料組成物においては、「塩基性青75の配合量を0.5質量%以下」、「塩基性茶16/塩基性茶17の配合量を0.5質量%以下」、「HC青2の配合量を1.0質量%以下」、「HC黄4の配合量が0.5質量%以下」としたもとで、これら塩基性染料の合計含有量とHC染料の合計含有量との質量比T Basic/T HCを1.5以下とするため、(1)これらの塩基性染料やHC染料の皮膚への染着(地肌汚れ)が更に良好に抑制されるだけでなく、(2)塩基性染料とHC染料との染毛効果が良好にバランスされる結果として、カラートリートメントを継続使用した場合やオーバータイム時の染毛色調が一層安定化し、変色し難くなる。
本発明の染毛料組成物は、塩基性染料とHC染料を含有し、半永久染毛料としての染毛効果を示す染毛料である。より好ましくは、併せてヘアコンディショニング効果も持つ染毛料である。ヘアコンディショニング効果を持つ半永久染毛料としては「カラートリートメント」と呼ばれるものが典型的に該当するが、「毛髪化粧料」、「染毛料」、「ヘアトリートメント」あるいは「ヘアコンディショナー」等と呼ばれるものでも、ヘアコンディショニング効果を持つ半永久染毛料である限りにおいて、このような染毛料に該当する。
本発明の染毛料組成物は、必須成分として、(A)塩基性青75(Basic Blue 75)、(B)塩基性茶16(Basic Brown 16)及び塩基性茶17(Basic Brown 17)から選ばれる1種以上、(C)HC青2(HC Blue No.2)及び(D)HC黄4(HC Yellow No.4)を含有する。
(A)成分である塩基性青75は、下記の「化1」に示す化学構造を持つ青色系の塩基性染料である。
(B)成分である塩基性茶16は、下記の「化2」に示す化学構造を持つ茶色系の塩基性染料である。
(C)成分であるHC青2は、下記の「化4」に示す化学構造を持つ青色系のHC染料である。
(D)成分であるHC黄4は、下記の「化5」に示す化学構造を持つ黄色系のHC染料である。
塩基性染料(A)、(B)の合計含有量T Basicと、HC染料(C)、(D)の合計含有量T HCとの質量比T Basic/T
HCは限定されないが、「第2発明の効果」の項で述べた理由から、好ましくは1.5以下である
塩基性染料(A)、(B)の合計含有量T Basicは限定されないが、上記した(A)成分の好ましい含有量と(B)成分の好ましい含有量との合計値である1.0質量%以下が好ましい。
なお、染毛料組成物は、その製剤上、実際には水を必要とする。
本発明の染毛料組成物は、上記した必須成分の他に、好ましくは、以下の成分を含有する。以下において、染毛料組成物中における配合量を特に記載しないものについては、必要に応じて適宜に配合量が決定される。
本発明の染毛料組成物は、コンディショニング成分としてカチオン性界面活性剤の1種以上を含有することが好ましい。
染毛料組成物は、カチオン性界面活性剤以外のコンディショニング成分としてカチオン性ポリマーを好ましく含有することができる。
染毛料組成物は、上記した(A)〜(D)成分以外の塩基性染料、HC染料その他の各種の直接染料を含有することができる。但し、アニオン性の直接染料は好ましくなく、含有するとしても本発明の効果を妨げない程度の配合量に制限して含有することが好ましい。
3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 47、Basic Brown 4、Basic Green 1、Basic Green 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Orange 31、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46、Basic Red 51、Basic Red 76、Basic Red 118、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 4、Basic Violet 10、Basic Violet11:1、Basic Violet 14、Basic Violet 16、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57、Basic Yellow 87等を選択して用いることができる。
カチオン性界面活性剤以外の界面活性剤を、カチオン性界面活性剤と組み合わせて配合しても良い。但し、アニオン性界面活性剤は好ましくなく、含有するとしても本発明の効果を妨げない程度の配合量に制限して含有することが好ましい。従って両性イオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤が好ましい。
油性成分として、油脂、ロウ、炭化水素、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコーン、高級アルコール等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用することができる。これらの油性成分の内、25℃、1気圧下で液状のエステルや、高級アルコールは特に好ましい。
前記したカチオン性ポリマー以外の各種の水溶性ポリマーを配合することができる。但し、アニオン性ポリマーは好ましくなく、含有するとしても本発明の効果を妨げない程度の配合量に制限して含有することが好ましい。これらの水溶性ポリマーとして、両性ポリマー、各種の天然系ポリマーが好ましい。
本発明の染毛料組成物は、以上の各成分の他にも、例えば、溶剤、増粘剤、酸性アミノ酸を除くアミノ酸類、ソルビトール、マルトース等の糖類、パラベン、安息香酸ナトリウム等の防腐成分、EDTA−2Na、ジエチレントリアミン5酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸等のキレート成分、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、フェノキシエタノール、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定成分、pH調整成分、亜硫酸Na等の酸化防止剤、植物又は生薬抽出物、アスコルビン酸類を含むビタミン類、香料、等から選ばれる1種以上を配合しても良い。また、例えば、「医薬部外品原料規格2006」(薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
後述の表1、表2に示す実施例1〜16及び表3に示す比較例1〜12に係る組成の1剤式の染毛料組成物を、それぞれ常法に従いクリーム状の乳化剤として調製した。
以上のように調製した各実施例、各比較例に係る染毛料組成物を用いて、それぞれ以下の評価を行った。
各実施例、各比較例に係る染毛料組成物1gをそれぞれ、白髪混じりの人毛毛束に塗布し、10分間放置後に水洗することにより、人毛毛束に対する染毛処理を完了した。
上記の「染毛力」の項に述べた染毛処理を行った各実施例、各比較例に係る人毛毛束(各例ごとに2本ずつ)について、その染毛色調を確認しておいた。
各実施例、各比較例に係る染毛料組成物1gをそれぞれ、白髪混じりの人毛毛束に塗布し、30分間放置後に水洗することにより、人毛毛束に対するオーバータイムの染毛処理を完了した。そして、各実施例、各比較例ごとに、毛束の染毛色調について、上記の「染毛力」の評価において染毛処理を行った人毛毛束との対比により、変色の抑制が良好であるか否かを目視にて観察し、これらの毛束との対比観察の結果を総合して、変色抑制効果を評価した。
各実施例、各比較例に係る染毛料組成物1gをそれぞれ、腕の内側部における直径1cmの円形のエリアに塗布し、10分間放置した後、温水で洗い流した。次に、石鹸を使用して指で1分間軽く擦り、温水で洗い流した。
上記の表1〜表3に示した実施例とは別の、本発明の染毛料組成物(1剤式)の実施例を以下に示す。精製水についての「質量%」の項の「残量」の意味、及び乳酸についての「pH5に調整」の意味は表1〜表3に示した実施例の場合と同様である。
質量%
Basic Blue 75 0.1
Basic Brown 16 0.3
HC Blue No.2 0.5
HC Yellow No.4 0.1
ミリスチン酸オクチルドデシル 1.5
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 3
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 0.2
セタノール 5
ミツロウ 0.5
流動パラフィン 3
グリセリン 2
乳酸 pH5に調整
フェノキシエタノール 0.3
ジメチルポリシロキサン 0.5
海泥〔マリンシルトFP;株式会社アンコール・アン製〕 1
黒米エキス〔黒米エキス−PC;オリザ油化株式会社製〕 0.1
海藻エキス
〔ファルコレックスケルプ;一丸ファルコス株式会社製〕 0.1
香料 0.5
精製水 残量
(実施例18)
質量%
Basic Blue 75 0.01
Basic Brown 17 0.1
HC Blue No.2 0.5
HC Yellow No.4 0.1
ミリスチン酸オクチルドデシル 1.5
ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド 3
セトステアリルアルコール 8
流動パラフィン 0.5
グリセリン 1
乳酸 pH5に調整
フェノキシエタノール 0.3
アモジメチコン 0.5
加水分解コラーゲン 0.1
ローヤルゼリーエキス 0.1
アボカド油 0.1
タウリン 0.1
テアニン 0.1
アセチルグルコサミン 0.1
香料 0.5
精製水 残量
(実施例19)
質量%
Basic Blue 75 0.02
Basic Brown 16 0.1
Basic Brown 17 0.1
HC Blue No.2 0.5
HC Yellow No.4 0.1
ミリスチン酸オクチルドデシル 1.5
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 2
ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1
ステアリルアルコール 8
グリセリン 2
乳酸 pH5に調整
フェノキシエタノール 0.3
サクラエキス〔サクラエキスB;一丸ファルコス株式会社製〕0.1
桜の花エキス〔桜の花エキス−PC;オリザ油化株式会社製〕0.1
酵母エキス(3)〔赤ワイン酵母エキス;永遠幸メディカル
コスメティック株式会社〕 0.1
香料 0.5
精製水 残量
Claims (2)
- 下記(A)〜(D)の染料を含有し、pHが4〜6の範囲内であることを特徴とする染毛料組成物。
(A)塩基性青75(Basic Blue 75)
(B)塩基性茶16(Basic Brown 16)及び塩基性茶17(Basic Brown 17)から選ばれる1種以上
(C)HC青2(HC Blue No.2)
(D)HC黄4(HC Yellow No.4) - 前記染毛料組成物における各染料の含有量が(A)≦0.5質量%、(B)≦0.5質量%、(C)≦1.0質量%、(D)≦0.5質量%であり、かつ、塩基性染料(A)、(B)の合計含有量T BasicとHC染料(C)、(D)の合計含有量T HCとの質量比T Basic/T HCが1.5以下であることを特徴とする請求項1に記載の染毛料組成物。
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