JP6151890B2 - 毛髪処理剤セット - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪処理剤セットに関する。より詳しくは、カチオン化セルロースを含有する毛髪洗浄剤組成物及び高重合ポリエチレングリコールを含有するヘアコンディショニング組成物を組み合わせて使用することにより、ヘアトリートメント効果を向上させることができる毛髪処理剤セットに関する。
一般に、毛髪洗浄剤組成物、例えばシャンプーは、毛髪の汚れを落とすため、界面活性剤が含有されている。界面活性剤は、十分な洗浄力を確保する観点から配合量を多くしたり、洗浄力の強いものが使用される場合がある。しかしながら、その場合、十分な洗浄力を確保できる反面、毛髪がきしんで絡まり易くなり、指通りが悪化するという問題があった。
そこで、従来より、特許文献1に開示される毛髪洗浄剤組成物が知られている。特許文献1は、カチオン性ポリマーとしてカチオン化グアーガム等を含有するシャンプーについて開示する。カチオン性ポリマーは、毛髪にコンディショニング効果を付与し、きしんだ毛髪の指通りを向上させる。
また、従来より、特許文献2,3に開示されるヘアコンディショニング組成物が知られている。ヘアコンディショニング組成物は、毛髪洗浄剤組成物による洗髪処理後に適用され、コンディショニング成分として高重合ポリエチレングリコール及び油性成分等を含有する。高重合ポリエチレングリコール及び油性成分により、毛髪に対するヘアトリートメント効果が向上する。
特開2000−247847号公報 特開2000−72628号公報 特開2003−26545号公報
ところが、特許文献1のシャンプーで毛髪を処理した後、特許文献2,3のヘアコンディショニング組成物で毛髪を処理すると、シャンプーに含有されるカチオン性ポリマーが先に毛髪に吸着することにより、コンディショニング成分である高重合ポリエチレングリコールの毛髪への吸着が阻害されるという問題があった。つまり、ヘアコンディショニング組成物中におけるコンディショニング成分の毛髪への吸着性は、毛髪洗浄剤組成物中に配合される成分によって大きく変化することが推認された。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、特定のカチオン性ポリマーを含有する毛髪洗浄剤組成物と特定の水溶性ポリマーを含有するヘアコンディショニング組成物を組み合わせることにより、上記問題が解決されることを見出したことによりなされたものである。
本発明の目的は、ヘアトリートメント効果を向上させることができる毛髪処理剤セットを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の毛髪処理剤セットは、毛髪洗浄剤組成物及びヘアコンディショニング組成物を含んでなる毛髪処理剤セットにおいて、前記毛髪洗浄剤組成物が(A)カチオン化セルロースを含有し、カチオン化グアーガムを含有せず、前記ヘアコンディショニング組成物が(B)高重合ポリエチレングリコールを0.01〜0.5質量%含有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の毛髪処理剤セットにおいて、前記ヘアコンディショニング組成物が、さらに(C)カチオン性ポリマーを含有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の毛髪処理剤セットにおいて、前記(C)カチオン性ポリマーが、少なくともジアリル系アミン型モノマーを構成単位として含有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪処理剤セットにおいて、前記ヘアコンディショニング組成物が、さらに(D)脂肪酸エステルを含有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の毛髪処理剤セットにおいて、前記(D)脂肪酸エステルが、イソノナン酸イソノニルであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪処理剤セットにおいて、前記毛髪洗浄剤組成物における(A)カチオン化セルロースの配合量が0.01〜1.5質量%であることを特徴とする。
本発明の毛髪処理剤セットによれば、ヘアトリートメント効果を向上させることができる。
以下、本発明に係る毛髪処理剤セットを具体化した実施形態について説明する。
毛髪洗浄剤組成物及びヘアコンディショニング組成物を含んでなる毛髪処理剤セットは、毛髪洗浄剤組成物を用いて、毛髪の洗浄処理を行った後、ヘアコンディショニング組成物による毛髪処理を行うためのセット剤である。毛髪処理剤セットは、(A)カチオン化セルロース等を含有する毛髪洗浄剤組成物と、(B)高重合ポリエチレングリコール等を含有するヘアコンディショニング組成物から構成される。
<毛髪洗浄剤組成物>
毛髪洗浄剤組成物は、(A)カチオン化セルロースに加え、さらに、例えば界面活性剤を含有してもよい。
(A)カチオン化セルロースは、ヘアコンディショニング組成物によるヘアトリートメント効果を向上させる。カチオン化セルロースの具体例としては、例えば、塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム−10)、及び塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースが挙げられる。塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースの市販品としては、例えば、ユニオンカーバイド社製ポリマーJR400及び東邦化学工業社製カチナールLC200が挙げられる。塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースの市販品としては、例えば、アマコール社製クォータリーソフトLM−200が挙げられる。これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの中で、ヘアトリートメント効果をより向上させる観点から塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースが好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中における(A)カチオン化セルロースの含有量は、0.01質量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.05質量%以上である。(A)カチオン化セルロースの含有量が0.01質量%以上の場合、流し時のきしみをより低下させることができる。
毛髪洗浄剤組成物中における(A)カチオン化セルロースの含有量は、1.5質量%以下であることが好ましく、より好ましくは1質量%以下である。(A)カチオン化セルロースの含有量が1.5質量%以下の場合、コンディショニング成分の毛髪への吸着量を増加させることができる。
界面活性剤は、洗浄成分として配合されるほか、各成分を可溶化させる可溶化剤として配合できる。また、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために配合できる。界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、エステル型ノニオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、及び脂肪族アルカノールアミド等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレン(以下、POEという)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテルが挙げられる。
エステル型ノニオン性界面活性剤としては、例えば、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びショ糖脂肪酸エステルが挙げられる。
POEソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、及びトリオレイン酸POEソルビタンが挙げられる。
POEグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノステアリン酸POEグリセリン、及びモノミリスチン酸POEグリセリンが挙げられる。
POEソルビット脂肪酸エステルとしては、例えば、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、及びPOEソルビットミツロウが挙げられる。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、及びジイソステアリン酸ポリエチレングリコールが挙げられる。
グリセリン脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、及びモノラウリン酸ソルビタンが挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド(ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド)としては、例えば、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、及びポリオキシプロピレン(12EO)ミリスチン酸モノエタノールアミドが挙げられる。これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
これらの中で、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、及びポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミドが好ましい。毛髪洗浄剤組成物中におけるノニオン性界面活性剤の配合量は、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは0.1〜5質量%である。かかる数値範囲内に規定することにより、毛髪の洗浄力及び泡立ちをより向上させることができる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、例えば塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、及びクオタニウム−91が挙げられる。これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
アニオン性界面活性剤は、毛髪の洗浄力及び泡立ちを向上させるために配合される。そのため、毛髪洗浄剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において好ましくはアニオン性界面活性剤を含有する。アニオン性界面活性剤の具体例としては、例えば、硫酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤、リン酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤、スルホン酸塩型のアニオン性界面活性剤、及びカルボン酸塩型のアニオン性界面活性剤が挙げられる。より具体的には、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、及びエーテルカルボン酸塩が挙げられる。塩類としては、例えばアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩及びカリウム塩)、並びに有機アミン塩(例えばモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、及びモノイソプロパノールアミン塩)が挙げられる。
アルキル硫酸エステル塩の具体例としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム及びラウリル硫酸トリエタノールアミンが挙げられる。アルキルエーテル硫酸エステル塩の具体例としては、例えばPOEラウリルエーテル硫酸ナトリウムが挙げられる。高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩の具体例としては、例えばステアロイルメチルタウリンナトリウムが挙げられる。アルキルベンゼンスルホン酸塩の具体例としては、例えばドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンが挙げられる。α−オレフィンスルホン酸塩の具体例としては、例えばテトラデセンスルホン酸ナトリウムが挙げられる。リン酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤の具体例としては、例えばPOEラウリルエーテルリン酸及びその塩が挙げられる。N−アシルアミノ酸塩の具体例としては、例えばN−ラウロイルグルタミン酸塩が挙げられる。N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩の具体例としては、例えばN−ラウロイルメチル−β−アラニン塩が挙げられる。エーテルカルボン酸塩の具体例としては、例えばラウリルエーテルカルボン酸塩が挙げられる。
その他、例えばアルキル(C6〜C24)エーテルカルボン酸、ヒドロキシアルキル(C6〜C24)エーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(C6〜C24)エーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(C6〜C24)アリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(C6〜C24)アミドエーテルカルボン酸、並びにこれらのアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩)、及び有機アミン塩(例えばモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩)が挙げられる。
これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。その配合量は、好ましくは20質量%以下、より好ましくは1〜15質量%である。かかる数値範囲内に規定することにより、毛髪の洗浄力及び泡立ちをより向上させることができる。
両性界面活性剤の具体例としては、例えばラウロアンホ酢酸ナトリウム及びココアンホ酢酸ナトリウムが挙げられる。これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
毛髪洗浄剤組成物は本発明の効果を阻害しない範囲内において、必要に応じて前述した成分以外の成分、例えば溶媒、上記以外の水溶性ポリマー(水溶性高分子化合物)、油性成分、多価アルコール、酸性染料、染毛色材、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び無機塩を含有してもよい。これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
溶媒の具体例としては、例えば水及び有機溶媒が挙げられる。有機溶媒の具体例としては、例えばエタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、及びベンジルオキシエタノールが挙げられる。水溶性ポリマーの具体例としては、アニオン性ポリマー、上記以外のカチオン性ポリマー、両性ポリマー、及び非イオン性ポリマーが挙げられる。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。油性成分の具体例としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが挙げられる。
油脂の具体例としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウの具体例としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
高級アルコールの具体例としては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素の具体例としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸の具体例としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルの具体例としては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルの具体例としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。
シリコーンの具体例としては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。これらの油性成分の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
多価アルコールの具体例としては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールの具体例としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンの具体例としては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。これらの多価アルコールの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
糖の具体例としては、例えばソルビトール、マルトース、及びN−アセチルグルコサミンが挙げられる。防腐剤の具体例としては、例えばパラベン、メチルパラベン及び安息香酸ナトリウムが挙げられる。キレート化剤の具体例としては、例えばエデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類が挙げられる。
安定剤の具体例としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤の具体例としては、例えば乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、タウリン、グルタミン酸、及びアルギニンが挙げられる。酸化防止剤の具体例としては、例えばアスコルビン酸、及び亜硫酸塩が挙げられる。無機塩の具体例としては、例えば塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムが挙げられる。
毛髪洗浄剤組成物の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば乳液〜透明の液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。フォーム状においても、エアゾール及びノンエアゾールのいずれでもよく、ノンエアゾールの場合、さらにスクイズフォーマー式及びポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。
毛髪洗浄剤組成物の用途は、毛髪の洗浄用に適用されるものであれば特に限定されず、例えば洗髪剤(ヘアシャンプー)の他、パーマネントウエーブ処理後、毛髪脱色・脱染処理後、又は染毛処理後に適用される各種後処理剤が挙げられる。
<ヘアコンディショニング組成物>
ヘアコンディショニング組成物は、(B)高重合ポリエチレングリコールに加え、好ましくは(C)カチオン性ポリマー及び(D)脂肪酸エステルをさらに配合してもよい。また、ヘアコンディショニング組成物は、さらに例えば、界面活性剤、上記以外の油性成分、及び上記以外の多価アルコールを含有してもよい。以下、毛髪洗浄剤組成物との相違点を中心に説明する。
(A)高重合ポリエチレングリコールは、コンディショニング効果を向上させるために配合する。ヘアコンディショニング組成物において配合される高重合ポリエチレングリコールとは、一般には重量平均分子量が2万以上のものをいう。
(A)高重合ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、好ましくは20,000以上であることが好ましく、より好ましくは200,000以上、さらに好ましくは2,000,000以上である。(A)高重合ポリエチレングリコールの重量平均分子量が20,000以上の場合、指通りをより向上させることができる。
(A)高重合ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、好ましくは6,500,000以下であることが好ましく、より好ましくは5,000,000以下である。(A)高重合ポリエチレングリコールの重量平均分子量が6,500,000以下の場合、指通りをより向上させることができる。市販品としては、例えば明成化学工業社製アルコックスR−400(重量平均分子量180,000〜250,000)、同社製アルコックスE−240(重量平均分子量4,500,000〜5,000,000)、及び同社製アルコックスE−75G(重量平均分子量2,500,000〜3,000,000)が挙げられる。これらの(A)高重合ポリエチレングリコールの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
ヘアコンディショニング組成物中における(A)高重合ポリエチレングリコールの配合量は、0.01質量%以上であり、好ましくは0.02質量%以上である。配合量が0.01質量%より少ないと毛髪の十分な滑らかさを得ることができないおそれがある。
一方、ヘアコンディショニング組成物中における(A)高重合ポリエチレングリコールの配合量は、0.5質量%以下であり、好ましくは0.3質量%以下である。配合量が0.5質量%より多いと仕上がり時の毛髪の指通りが低下したり、毛髪がべたつくおそれがある。
(C)カチオン性ポリマーは、仕上げ後の毛髪の指通りを向上させる。(C)カチオン性ポリマーの具体例としては、例えばセルロース誘導体、天然ガム、澱粉、及びデキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖、加水分解たん白質をカチオン化して得られるカチオン化加水分解たん白、カチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー、ポリグリコールポリアミン縮合物、アジピン酸・ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミン共重合体、並びにアミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体が挙げられる。
カチオン化多糖の具体例として、例えば塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、及び塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース等のカチオン化セルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアーガム等のカチオン化グアーガム、並びにデキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランが挙げられる。
カチオン化加水分解たん白の具体例として、例えば塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解大豆たん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、及び塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリンが挙げられる。
カチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマーの具体例として、例えばポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウム(ポリクオタニウム−6)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム−7)、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、及びビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩が挙げられる。
ポリグリコールポリアミン縮合物の具体例として、例えばN,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコールが挙げられる。これらの(C)カチオン性ポリマーの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの中で、滑らかさ及び指通りをより向上させることができる観点から、ジアリル系アミン型モノマーを構成単位として含有する塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体及びポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウムが好ましい。
ヘアコンディショニング組成物中における(C)カチオン性ポリマーの配合量は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。(C)カチオン性ポリマーの含有量が0.01質量%以上の場合、流し時のきしみをより低下させることができる。また、仕上げ後の毛髪の指通りを向上させることができる。
一方、ヘアコンディショニング組成物中における(C)カチオン性ポリマーの配合量は、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1.5質量%以下であり、さらに好ましくは0.7質量%以下である。(C)カチオン性ポリマーの含有量が2質量%以下の場合、経済性を向上させることができる。
(D)脂肪酸エステルは、仕上げ後の毛髪のつや及び柔らかさを向上させる。(D)脂肪酸エステルの具体例として、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルを例示できる。これらの(D)脂肪酸エステルの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの具体例の中で、つや及び柔らかさをより向上させる観点から、イソノナン酸イソノニル及びミリスチン酸オクチルドデシルが好ましい。
ヘアコンディショニング組成物中における(D)脂肪酸エステルの配合量は、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上である。(D)脂肪酸エステルの含有量が0.1質量%以上の場合、つや及び柔らかさをより向上させる。
一方、ヘアコンディショニング組成物中における(D)脂肪酸エステルの配合量は、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である。(D)脂肪酸エステルの含有量が15質量%以下の場合、仕上がり時の毛髪のべたつきを低下させることができる。
界面活性剤は、トリートメント成分として配合されるほか、各成分を可溶化させる可溶化剤として配合できる。また、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために配合できる。界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が挙げられる。これらの中で、コンディショニング効果をより向上させる観点から、ヘアコンディショニング組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において好ましくはカチオン性界面活性剤を含有する。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。そのため、ヘアコンディショニング組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において油性成分を含有してもよい。油性成分の具体例としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、上記以外のエステル、及びシリコーンが挙げられる。
ヘアコンディショニング組成物中における油脂の配合量は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜5質量%である。ヘアコンディショニング組成物中における高級アルコールの配合量は、好ましくは2〜15質量%、より好ましくは4〜10質量%である。ヘアコンディショニング組成物中における炭化水素の配合量は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは0.5〜5質量%である。ヘアコンディショニング組成物中における高級脂肪酸の配合量は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは0.5〜5質量%である。ヘアコンディショニング組成物中におけるアルキルグリセリルエーテルの配合量は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは0.5〜5質量%である。ヘアコンディショニング組成物中におけるエステルの配合量は、好ましくは0.2〜10質量%、より好ましくは0.5〜5質量%である。ヘアコンディショニング組成物中におけるシリコーンの配合量は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは0.5〜7質量%である。各油性成分の配合量をかかる範囲内に規定することにより、ヘアコンディショニング効果をより向上させることができる。
多価アルコールは、毛髪にうるおい感を付与する。そのため、ヘアコンディショニング組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において多価アルコールを含有してもよい。ヘアコンディショニング組成物中における多価アルコールの配合量は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは0.5〜7質量%である。かかる数値に規定することにより、毛髪のうるおい感がより向上する。
その他、ヘアコンディショニング組成物は、ヘアコンディショニング組成物に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用を阻害しない各成分を含有してもよい。例えば、前述した溶媒、上記以外の水溶性ポリマー(水溶性高分子化合物)、酸性染料、染毛色材、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び無機塩を適宜含有してもよい。
ヘアコンディショニング組成物の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば乳液〜透明の液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。フォーム状においても、エアゾール及びノンエアゾールのいずれでもよく、ノンエアゾールの場合、さらにスクイズフォーマー式及びポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。
ヘアコンディショニング組成物の用途は、毛髪のコンディショニング用に適用されるものであれば特に限定されず、例えばヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアローション、及び各種ヘアケア剤の他、パーマネントウエーブ処理後、毛髪脱色・脱染処理後、又は染毛処理後に適用される各種後処理剤が挙げられる。
次に、本実施形態の毛髪処理剤セットの作用について説明する。
本実施形態の毛髪処理剤セットは、(A)カチオン化セルロースを含有する毛髪洗浄剤組成物と(B)高重合ポリエチレングリコールを0.01〜0.5質量%含有するヘアコンディショニング組成物から構成される。毛髪処理剤セットは、まず、毛髪洗浄剤組成物により、常法に従い洗髪処理される。次に、ヘアコンディショニング組成物により、常法に従い毛髪処理が行われる。毛髪洗浄処理により、先にカチオン性セルロースが毛髪に吸着するが、ヘアコンディショニング組成物中のトリートメント成分である高重合ポリエチレングリコールの毛髪への吸着が阻害されることはない。そのため、洗髪後のきしみを低下させ、毛髪の指通り性を向上させながら、ヘアコンディショニング組成物による毛髪処理後のヘアトリートメント効果を十分に付与することができる。
本実施形態に係る毛髪処理剤セットは以下の利点を有する。
(1)本実施形態に係る毛髪処理剤セットは、(A)カチオン化セルロースを含有する毛髪洗浄剤組成物と(B)高重合ポリエチレングリコールを0.01〜0.5質量%含有するヘアコンディショニング組成物から構成される。したがって、洗髪後の指通り性を向上させながら、ヘアコンディショニング組成物による毛髪処理後のヘアトリートメント効果を十分に付与することができる。
(2)好ましくは、ヘアコンディショニング組成物が、さらに(C)カチオン性ポリマーを含有する。したがって、特にドライヤーで乾燥後の指通りをより向上させることができる。
(3)好ましくは、ヘアコンディショニング組成物が、さらに(D)脂肪酸エステルを含有する。したがって、特にドライヤーで乾燥後の指通りを一層向上させることができる。
(4)好ましくは、毛髪洗浄剤組成物における(A)カチオン化セルロースの配合量が0.01〜1.5質量%である。したがって、毛髪のつやをより向上させることができる。
前記実施形態は以下のように変更されてもよい。
・前記実施形態の毛髪処理剤セットは、各配合成分が分離されることにより、複数剤式に構成されてもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
表1,2に示す各成分を含有する、毛髪洗浄用組成物をそれぞれ調製した。また、表3,4に示す各成分を含有する、ヘアコンディショニング組成物をそれぞれ調製した。表1〜4における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。複数の毛束サンプルを、まずプロマスターLT/H(ホーユー株式会社製ブリーチ剤)で30℃、30分処理した後、水洗し、シャンプーを行いドライヤーにて乾かした。これら処理した毛束のうち、明度、感触が同等の化学処理毛髪を選択し、下記の試験に用いた。
毛髪処理剤セットとしての試験においては、表5〜8に示される各実施例及び比較例における毛髪洗浄剤組成物とヘアコンディショニング組成物を組み合わせて使用した。まず、上記毛束サンプル9gを水洗し、濡れた状態で、各処方の毛髪洗浄剤組成物を2g、毛束サンプル全体に均等に塗布し、毛束を揉み込み泡立てた後、水洗いした。次に各処方のヘアコンディショニング組成物を2g塗布し、毛束サンプル全体に均等に塗布した後、水洗し、タオルドライ後、ドライヤーで乾かした。処理後の毛束サンプルについて、指通り、毛髪の滑らかさ、毛髪のつや、及び毛髪の柔らかさについて、下記基準に従い評価を行った。
尚、表中「成分」欄における「A〜D」の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。表中「成分」欄における「a」の表記は、本願請求項記載の対比化合物を示す。
<毛髪の指通り>
10名の専門テスターのうち、処理後の毛束サンプルの指通りについて、良い又は悪いの2段階評価のうち良いと評価したテスターの数が、9人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、7〜8人の場合を「優れる:4」とし、5〜6人の場合を「良好:3」とし、3〜4人の場合を「やや不良:2」とし、2人以下の場合を「不良:1」として評価した。
<毛髪の滑らかさ>
10名の専門テスターのうち、処理後の毛束サンプルの滑らかさについて、良い又は悪いの2段階評価のうち良いと評価したテスターの数が、9人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、7〜8人の場合を「優れる:4」とし、5〜6人の場合を「良好:3」とし、3〜4人の場合を「やや不良:2」とし、2人以下の場合を「不良:1」として評価した。
<毛髪のつや>
10名の専門テスターのうち、処理後の毛束サンプルのつやについて、良い又は悪いの2段階評価のうち良いと評価したテスターの数が、9人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、7〜8人の場合を「優れる:4」とし、5〜6人の場合を「良好:3」とし、3〜4人の場合を「やや不良:2」とし、2人以下の場合を「不良:1」として評価した。
<毛髪の柔らかさ>
10名の専門テスターのうち、処理後の毛束サンプルの柔らかさについて、良い又は悪いの2段階評価のうち良いと評価したテスターの数が、9人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、7〜8人の場合を「優れる:4」とし、5〜6人の場合を「良好:3」とし、3〜4人の場合を「やや不良:2」とし、2人以下の場合を「不良:1」として評価した。
各評価結果を表5〜8に示す。
表5,6に示すように、各実施例は、各評価項目において3(良好)以上の評価が得られた。
表7,8に示すように、(A)成分を含有しない比較例4〜7は、各実施例に対して、特に毛髪の滑らかさ及び指通りの評価が低いことが分かった。また、(A)成分の代わりに塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアーガムを含有する比較例11は、各実施例に対して、特に毛髪の滑らかさ及び指通りの評価が低いことが分かった。また、(B)成分を含有しない比較例1,8又は(B)成分の含有量の低い比較例2,9は、各実施例に対して、特に毛髪の滑らかさ及び指通りの評価が低いことが分かった。また、(B)成分の含有量が多い比較例3,10は、各実施例に対して、特に指通り及び毛髪の柔らかさの評価が低いことが分かった。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。(イ)毛髪洗浄剤組成物及びヘアコンディショニング組成物を含んでなり、前記毛髪洗浄剤組成物が(A)カチオン化セルロースを含有し、前記ヘアコンディショニング組成物が(B)高重合ポリエチレングリコールを0.01〜0.5質量%含有することを特徴とする毛髪の指通り又は柔らかさ向上剤。

Claims (6)

  1. 毛髪洗浄剤組成物及びヘアコンディショニング組成物を含んでなる毛髪処理剤セットにおいて、
    前記毛髪洗浄剤組成物が(A)カチオン化セルロースを含有し、カチオン化グアーガムを含有せず、
    前記ヘアコンディショニング組成物が(B)高重合ポリエチレングリコールを0.01〜0.5質量%含有することを特徴とする毛髪処理剤セット。
  2. 前記ヘアコンディショニング組成物が、さらに(C)カチオン性ポリマーを含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤セット。
  3. 前記(C)カチオン性ポリマーが、少なくともジアリル系アミン型モノマーを構成単位として含有することを特徴とする請求項2に記載の毛髪処理剤セット。
  4. 前記ヘアコンディショニング組成物が、さらに(D)脂肪酸エステルを含有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪処理剤セット。
  5. 前記(D)脂肪酸エステルが、イソノナン酸イソノニルであることを特徴とする請求項4に記載の毛髪処理剤セット。
  6. 前記毛髪洗浄剤組成物における(A)カチオン化セルロースの配合量が0.01〜1.5質量%であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪処理剤セット。
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