JP5719499B2 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、特定の両性ポリマー、シリコーン及びカチオン性ポリマーを含有する毛髪化粧料組成物に関し、詳しくは、すすぎ時の毛髪の感触の向上及び乾燥処理した後の毛髪の感触の向上を図った毛髪化粧料組成物に関するものである。
近年、ヘアスタイルの多様化に伴って、毛髪を化学的な処理剤、例えば染毛剤、脱色剤で処理される機会が多くなっている。これらの処理剤は、例えばアルカリ剤、及び酸化剤が配合されるため、化学的な処理剤で繰り返し処理された毛髪は、損傷を受ける傾向にある。損傷を受けた毛髪は、毛髪の感触が低下するという問題があった。
一般に、この感触の評価方法には、例えば2つの種類があり、1つ目が処理剤を毛髪に塗布して放置後のすすぎ時の指どおりである。2つ目が処理剤をすすいだ毛髪を乾燥した後の指どおりである。従来より、毛髪の感触低下を抑制する成分として、カチオン性ポリマー、及びシリコーンを配合することが行われている。ところが、カチオン性ポリマー、及びシリコーンの処理剤中における配合量を多くした場合、毛髪を乾燥した後の指どおりは低下する傾向にある。一方、カチオン性ポリマー、及びシリコーンの処理剤中における配合量を少なくするとすすぎ時の指どおりが低下する傾向にあるという問題があった。
そこで従来、特許文献1〜3に開示される毛髪化粧料組成物が知られている。特許文献1〜3は、両性ポリマーとして塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、カチオン性ポリマー、及び高重合シリコーンを含有する染毛剤組成物を開示する。
特開2005−23026号公報(実施例1等参照) 特開2005−139155号公報(表1等参照) 特開2005−179222号公報(表3等参照)
ところが、特許文献1〜3に開示される毛髪化粧料組成物は、シリコーンの重合度が高いため毛髪にべたつきを与えるとともに、毛髪の感触が低下するという問題があった。また、重合度の高いシリコーンを配合すると他の配合成分によっては、製剤の安定性が低下する場合があるという問題もあった。
本発明者らは、特定の高分子ポリマー及びシリコーンを含有する毛髪化粧料組成物において、シリコーンの動粘度の値に着目し、毛髪の感触を向上させる方法を模索した。その結果、特定の両性ポリマー、シリコーン及びカチオン性ポリマーが含有されるとともに、シリコーンの動粘度の値が2〜350mm2/sの範囲内に規定されることにより、毛髪の感触を向上させることができることを発見するに至った。本発明の目的とするところは、毛髪の感触を向上させることができる毛髪化粧料組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物は、(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、(B)動粘度が25℃において2〜350mm2/sの範囲にあるシリコーン、及び(C)カチオン性ポリマーを含有し、さらに(D)ジグリセリンを含有し、(C)カチオン性ポリマーの含有量に対する(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量の質量比が1〜4であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物において、前記(B)シリコーンは、動粘度が25℃において4〜100mm2/sの範囲にあることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組成物において、前記(C)カチオン性ポリマーは、25℃で固体状の原料として配合されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物において、前記毛髪化粧料組成物中における(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量が0.01〜0.8質量%、(B)シリコーンの含有量が0.01〜0.5質量%、及び(C)カチオン性ポリマーの含有量が0.01〜0.2質量%であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物において、前記毛髪化粧料組成物中における(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量と(C)カチオン性ポリマーの含有量との合計に対する(B)シリコーンの含有量の質量比が0.1〜4であることを特徴とする。
本発明によれば、毛髪化粧料組成物において、毛髪の感触を向上させることができる。
以下、本発明の毛髪化粧料組成物を具体化した実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の毛髪化粧料組成物は、(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、(B)動粘度が2〜350mm2/sの範囲にあるシリコーン、及び(C)カチオン性ポリマーを含有しており、好ましくは(D)ジグリセリンを更に含有してもよい。
(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体は、International Nomenclature Cosmetic Ingredient名(INCI名)はポリクオタニウム−22であり、両性ポリマーの一種である。市販品としては、例えばマーコート280、及びマーコート295(オンデオ・ナルコ社製)が挙げられる。毛髪化粧料組成物中における塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量は、好ましくは0.01〜0.8質量%であり、より好ましくは0.1〜0.5質量%、さらに好ましくは0.1〜0.3質量%である。塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量が0.01質量%未満では、感触を向上することができない場合がある。塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量が0.8質量%を超えると、乾燥後の指どおりが低下する場合がある。
(B)動粘度が2〜350mm2/sの範囲にあるシリコーンは、感触を向上させるために配合される。シリコーンの動粘度は、2〜350mm2/sの範囲であり、好ましくは4〜100mm2/sの範囲にある。本粘度はJIS−K−2283に準じ、化粧品原料基準新訂版(p.440〜441、平成11年、薬事日報社)の一般試験法の粘度測定法第1法に記載されているウベローテ型毛細管粘度計を用いて25℃で測定(単位:mm/s)することができる。この動粘度が2mm2/s未満の場合には、すすぎ時の毛髪の感触及び毛髪を乾燥させた後の感触を向上させることができない。一方、動粘度が350mm2/sを越える場合には、すすぎ時の毛髪の感触及び毛髪を乾燥させた後の感触を向上させることができない。シリコーンの動粘度は、例えばシリコーンの重合度を変える事により調整することができる。
シリコーンとしては、例えばメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、PEG10ジメチコン、ポリオキシエチレンメチルポリシロキサン共重合体等のポリエーテル変性シリコーン、ビスアミノPEG/PPG−41/3アミノエチルPG−プロピルジメチコン等のアミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。
毛髪化粧料組成物中におけるこのシリコーンの含有量は、好ましくは0.01〜0.5質量%であり、より好ましくは0.1〜0.3質量%である。このシリコーンの含有量が0.01質量%未満では、毛髪を乾燥させた後の感触を向上することができない場合がある。このシリコーンの含有量が0.5質量%を超えると、乾燥後の指どおりが低下する場合がある。
(C)カチオン性ポリマーは、感触を向上させるために配合される。毛髪化粧料組成物中において、カチオン性ポリマーは、好ましくは25℃で固体状の原料が採用される。固体の形状としては特に限定されず、例えば粉末状、及び粒子状が挙げられる。毛髪化粧料組成物中において、25℃で固体状の原料のカチオン性ポリマーを配合することにより、毛髪を乾燥した後の感触をより向上させることができる。カチオン性ポリマーとしては、例えば、ポリマー鎖に結合してアミノ基又はアンモニウム基を含むか、又は少なくともジメチルジアリルアンモニウムハライドを構成単位として含む水溶性のものであり、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩重合物(市販品としてはメルク社製のマーコート100)、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、及び2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体(ポリクオタニウム−51)が挙げられる。カチオン化セルロース誘導体の市販品としては、ライオン社製のレオガードG,GP、ユニオンカーバイド社製のポリマーJR−125,JR−400,JR−30M,LR−400,LR−30M等が挙げられる。その他のカチオン化セルロース誘導体としては、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドが挙げられ、市販品としてはナショナルスターチアンドケミカル社製のセルコートH−100,L−200等が挙げられる。カチオン化グアーガム誘導体としては、例えば、RHONE-POULENC社製のジャグアーC−13S,同−14S,同−17,同−210,同−162,HI−CARE1000として市販されている。カチオン性のジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物の市販品としては、メルク社製のマーコート550などが挙げられる。4級化ポリビニルピロリドン誘導体の市販品としては、アイエスピー・ジャパン社製のガフコート734,755,755N等が挙げられる。これらの中でも25℃で固体状の原料であるヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドが好ましい。
毛髪化粧料組成物中におけるこのカチオン性ポリマーの含有量は、好ましくは0.01〜0.2質量%である。カチオン性ポリマーの含有量が0.01質量%未満では、毛髪を乾燥させた後の感触を向上することができない場合がある。カチオン性ポリマーの含有量が0.2質量%を超えると、乾燥後の毛髪の指どおりが低下する場合がある。
毛髪化粧料組成物中における(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量と(C)カチオン性ポリマーの含有量との合計に対する上記(B)シリコーンの含有量の質量比(B/(A+C))は、好ましくは0.1〜4であり、より好ましくは0.3〜1、さらに好ましくは0.3〜0.8である。この質量比を0.1〜4の範囲に設定することにより、べたつきによる毛髪の感触の低下を確実に防止することができる。
毛髪化粧料組成物中における(C)カチオン性ポリマーの含有量に対する(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量の質量比(A/C)は、好ましくは1〜4であり、より好ましくは2〜3である。この質量比を1〜4に規定することにより、べたつきによる毛髪の感触の低下を確実に防止することができる。
(D)ジグリセリンは、毛髪の感触をさらに向上させるために配合される。毛髪化粧料組成物中におけるこのジグリセリンの含有量は、好ましくは0.001〜1質量%であり、より好ましくは0.005〜0.5質量%である。このジグリセリンの含有量が0.001質量%未満では、感触をさらに向上させることができない場合がある。ジグリセリンの含有量が1質量%を超えると、乾燥後の感触が低下する場合がある。
毛髪化粧料組成物は、本願発明の効果を損なわない範囲内において、例えば、水、上記以外の水溶性高分子化合物、上記以外の油性成分、上記以外の多価アルコール、界面活性剤、糖、防腐剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、紫外線吸収剤、及び酸化防止剤から選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
水は、各成分の可溶化剤として作用する。水溶性高分子化合物としては、アニオン性高分子化合物、非イオン性高分子化合物、及び上記以外の両性の天然又は合成高分子化合物が挙げられる。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。そのため、毛髪化粧料組成物は、好ましくは油性成分を含有する。油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが挙げられる。
油脂としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、及びシア脂が挙げられる。ロウとしては、例えばミツロウ、及びラノリンが挙げられる。高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えばミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、及びパルミチン酸2−エチルへキシルが挙げられる。これらの油性成分の具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。動粘度が2〜350mm2/sの範囲外にあるシリコーンも本発明の効果を阻害しない範囲で配合されてもよい。
多価アルコールとしては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。
界面活性剤は、乳化剤又は各成分の可溶化剤として組成物を乳化又は可溶化し、粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりする。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びノニオン性界面活性剤が挙げられる。アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えばアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルケニルジメチルアンモニウム塩、ラノリン脂肪酸アミドプロピルエチルジメチルアンモニウム、アルキロイルアミドプロピルジメチルアミン、アルキルピリジニウム塩、及びベンザルコニウム塩が挙げられる。これらの界面活性剤のカチオン基の対イオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、アルキル硫酸イオン、及びサッカリンが挙げられる。アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、及び塩化ラウリルトリメチルアンモニウムが挙げられる。ベンザルコニウム塩としては、例えば塩化ベンザルコニウムが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルサッカライド界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、及びアルキルアミンオキサイドが挙げられる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えばラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)、オレス(ポリオキシエチレンオレイルエーテル)、及びパレスが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
糖としては、例えばソルビトール、及びマルトースが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベンが挙げられる。安定剤としては、例えばフェナセチンが挙げられる。pH調整剤としては、例えばレブリン酸、酒石酸、及びクエン酸が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸、及び亜硫酸塩が挙げられる。
毛髪化粧料組成物の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば液状、ミスト状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。この毛髪化粧料組成物は、例えば毛髪の感触向上効果を付与するためのヘアケア剤、例えばシャンプー、リンス、及びヘアトリートメント剤として使用してもよい。この毛髪化粧料組成物は、整髪剤として使用してもよい。この毛髪化粧料組成物は、例えば染料をさらに配合することにより染毛剤組成物、例えば酸化染毛剤及び酸性染毛料として使用してもよい。この毛髪化粧料組成物は、例えば酸化剤を配合することにより、ブリーチ剤として適用してもよい。この毛髪化粧料組成物は、例えば還元剤を配合することによりパーマネントウェーブ剤、縮毛矯正剤及び脱染剤として使用してもよい。この毛髪化粧料組成物は、毛髪に適用した後に水や温水で洗い流すようにして使用してもよい。
本実施形態に係る毛髪化粧料組成物は以下の利点を有する。
(1)本実施形態に係る毛髪化粧料組成物は、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、動粘度が2〜350mm2/sの範囲にあるシリコーン、及びカチオン性ポリマーを含有する。したがって、毛髪の感触を向上させることができる。特に、毛髪をすすぐ際の毛髪の感触の向上及び乾燥処理した後の毛髪の感触の向上を図ることができる。
(2)好ましくは、本実施形態に係る毛髪化粧料組成物中におけるシリコーンの動粘度が4〜100mm2/sの範囲にある。この場合、すすぎ時の毛髪の感触及び毛髪を乾燥させた後の感触の低下を防止することができる。
(3)好ましくは、本実施形態に係る毛髪化粧料組成物中におけるカチオン性ポリマーは25℃で固体状の原料が配合される。この場合、毛髪を乾燥した後の感触をより向上させることができる。
(4)好ましくは、本実施形態に係る毛髪化粧料組成物中における塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量が0.01〜0.8質量%、シリコーンの含有量が0.01〜0.5質量%、及びカチオン性ポリマーの含有量が0.01〜0.2質量%である。この場合、すすぎの際の指どおりの低下及び乾燥させた後の毛髪の感触の低下を防止することができる。この効果は、カチオン性ポリマーとシリコーンの毛髪への付着率が適正化されるために生ずるものと思料される。
(5)好ましくは、本実施形態に係る毛髪化粧料組成物中における(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量と(C)カチオン性ポリマーの含有量との合計に対する(B)動粘度が2〜350mm2/sの範囲にあるシリコーンの含有量の質量比が0.1〜4である。この場合、べたつきによる毛髪の感触の低下を確実に防止することができる。この効果は、シリコーンよりも塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体及びカチオン性ポリマーの方がべたつき感が低いために生ずるものと思料される。
(6)好ましくは、本実施形態に係る毛髪化粧料組成物中におけるカチオン性ポリマーの含有量に対する塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量の質量比は、1〜4である。この場合、べたつきによる毛髪の感触の低下を確実に防止することができる。
(7)好ましくは、本実施形態に係る毛髪化粧料組成物中はジグリセリンを含有する。この場合、毛髪の感触をさらに向上させることができる。
前記実施形態は以下のように変更されてもよい。
・前記実施形態において、毛髪化粧料組成物は、当該薬剤を構成する全ての成分を含有する1剤式として構成されてもよい。毛髪化粧料組成物が、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、動粘度が2〜350mm2/sの範囲にあるシリコーン、及びカチオン性ポリマーを含有する薬剤と、これらの成分以外の成分を含有する少なくとも一つの薬剤とから構成され、使用直前にそれらが混合されてもよい。
・前記実施形態において、毛髪化粧料組成物が、例えばアルカリ剤を含有する第1剤と、例えば酸化剤を含有する第2剤とから構成される2剤式の毛髪化粧料組成物である場合、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、動粘度が2〜350mm2/sの範囲のシリコーン及びカチオン性ポリマーは、第1剤と第2剤のいずれに配合されてもよい。この場合、高分子ポリマーの安定性向上の観点から、好ましくは、第1剤に配合される。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
表1〜3に示す各成分を含有する、染毛剤組成物の第1剤及び第2剤を調製した。表1,2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。そして、第1剤と第2剤とを1:1の質量比で混合して染毛剤組成物を調製した。得られた染毛剤組成物を、黒毛の人毛毛束(以下、単に毛束という。)に刷毛を用いて塗布し、室温(25℃)にて30分間放置した。次に、毛束に付着した染毛剤組成物を水で洗い流した。その時の毛髪の感触をすすぎ時の感触として評価した。結果を表1,2に示す。すすぎ後、毛束にシャンプーを2回、及びリンスを1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥した後、一日間放置した。染毛処理が施された毛束について、感触及びしっとり感の評価を行った。それらの評価結果を表1,2に示す。表3に使用したシリコーンの25℃における動粘度の値を示す。
表中「成分」欄における(A)〜(D)の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。一方、表中「成分」欄におけるa,bの表記は、本願請求項記載の各成分の対比化合物を示す。
また、表1,2において、“シリコーンの質量比”欄は、染毛剤組成物中における、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量とカチオン性ポリマーの含有量との合計に対する動粘度が2〜350mm2/sの範囲にあるシリコーンの含有量の質量比を示す。
また、表1,2において、“塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の質量比”欄は、染毛剤組成物中における、カチオン性ポリマーの含有量に対する塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量の質量比を示す。
(毛髪の感触(すすぎ時の感触))
毛髪に指を通した際に、油っぽさを感じたか否かで毛髪の感触を評価した。毛髪のごわつき、べとつき(油っぽさ)がなく、非常になめらかで指通りが良いを「5」とし、毛髪のごわつき、べとつき(油っぽさ)がほとんどなく、なめらかで指通りが良いを「4」とし、毛髪にごわつき、べとつき(油っぽさ)が少なく、指通りが良好を「3」とし、毛髪のごわつき、べとつき(油っぽさ)が強く指通りが悪いを「2」とし、毛髪のごわつき、べとつき(油っぽさ)が非常に強く指通りが悪いを「1」とした。
(毛髪の感触(毛髪乾燥後の感触))
毛髪に指を通した際に、油っぽさを感じたか否かで毛髪の感触を評価した。毛髪のごわつき、べとつき(油っぽさ)がなく、非常になめらかで指通りが良いを「5」とし、毛髪のごわつき、べとつき(油っぽさ)がほとんどなく、なめらかで指通りが良いを「4」とし、毛髪にごわつき、べとつき(油っぽさ)が少なく、指通りが良好を「3」とし、毛髪のごわつき、べとつき(油っぽさ)が強く指通りが悪いを「2」とし、毛髪のごわつき、べとつき(油っぽさ)が非常に強く指通りが悪いを「1」とした。
(乾燥後の毛髪のしっとり感)
毛髪に指を通した際に、しっとり感を感じたか否かで評価した。毛髪にかさつきがなく、非常にしっとり感があるを「5」とし、毛髪のかさつきがほとんどなく、しっとり感があるを「4」とし、毛髪のかさつきが少なく、ややしっとり感があるを「3」とし、毛髪のかさつきがあり、あまりしっとり感がないを「2」とし、毛髪にかさつきがあり、しっとり感がないを「1」とした。
表1,2に示されるように、各実施例に係る染毛剤組成物においては、優れた感触向上効果及びしっとり感の付与効果を発揮することが分かった。実施例4と他の実施例に係る、染毛剤組成物を比較すると、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、シリコーン、及びカチオン性ポリマーは第1剤に配合される方が、より優れた感触向上効果を発揮することが分かった。参考例5と他の実施例に係る、染毛剤組成物を比較すると、ジグリセリンを配合した方が、しっとり感がより向上することが分かった。
染毛剤組成物が塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の代わりにポリクオタニウム−7(塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体)を配合した比較例1は、全ての評価が劣ることが確認された。染毛剤組成物が塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体を配合しない比較例2は、毛髪乾燥後の感触の評価が低い結果となった。染毛剤組成物がカチオン性ポリマーを含有しない比較例4は、特に毛髪乾燥後の感触及びしっとり感が低い結果となった。染毛剤組成物において、シリコーンの動粘度が1000mm2/sである比較例3は、特に毛髪乾燥後のしっとり感が低い結果となった。シリコーンを含有しない比較例5は、特に毛髪乾燥後の感触及びしっとり感が低い結果となった。シリコーンの動粘度が2〜350mm2/sの範囲から外れる比較例6〜9は、いずれの評価も低い結果となった。

Claims (5)

  1. (A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、(B)動粘度が25℃において2〜350mm2/sの範囲にあるシリコーン、及び(C)カチオン性ポリマーを含有し、
    さらに(D)ジグリセリンを含有し、
    (C)カチオン性ポリマーの含有量に対する(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量の質量比が1〜4であることを特徴とする毛髪化粧料組成物。
  2. 前記(B)シリコーンは、25℃において動粘度が4〜100mm2/sの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
  3. 前記(C)カチオン性ポリマーは、25℃で固体状の原料として配合されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組成物。
  4. 前記毛髪化粧料組成物中における(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量が0.01〜0.8質量%、(B)シリコーンの含有量が0.01〜0.5質量%、及び(C)カチオン性ポリマーの含有量が0.01〜0.2質量%であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物。
  5. 前記毛髪化粧料組成物中における(A)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体の含有量と(C)カチオン性ポリマーの含有量との合計に対する(B)シリコーンの含有量の質量比が0.1〜4であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物。
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