JP2005082499A - エアゾール増毛着色剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本願発明に係るエアゾール増毛着色剤は、100重量パーセント中、噴射剤を99〜70重量パーセントとし、原液を1〜30重量パーセントとするものであり、上記の原液は、固形分と、接着性樹脂と、着色成分液とを含むものであることを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
ここでいうエアゾール増毛着色剤とは、缶に収容され、使用時は、噴射剤の作用にて、缶外部に噴霧される増毛着色剤をいう。噴射剤としては、被噴射物を噴射するためにのみ機能するものを採用してもよいが、同時に被噴射物の溶剤として増毛着色剤の一部を担うものを採用してもよい。
また、ここでいう着色とは、希望の色調に染色することが可能な、染料又は顔料或いはこれらの双方で、頭髪を着色することをいう。
更に、本願第3の発明に係るエアゾール増毛着色剤は、上記本願第1又は第2の発明に係るエアゾール増毛着色剤にあって、原液中に揮発性溶剤を含有し、当該揮発性溶剤がイソペンタン、ヘキサン、エタノール、I
P A の、少なくともいずれか一種を含有することを特徴とする。
その場合、界面活性剤としては、着色成分液の成分として用いる、上記固形分、接着性樹脂、及び着色剤との相溶性等に問題が無い限り公知のアニオン性、ノニオン性、カチオン性、両性界面活性剤の何れでも採用することができる。これらの界面活性剤を使用する場合、当該界面活性剤全体が占める割合は、全成分中0.05〜25%であることが望ましい。
潤滑剤は、エアゾール増毛染毛料を毛髪に塗布後の塗り伸ばし性の向上や、乾燥後の櫛通り性の向上のために用いる。潤滑剤としては、低重合度のシリコーンや、種々の公知の潤滑性油剤を用いることができる。また、可塑剤としては高級アルコール類、グリコール類等や高級脂肪酸類の他、前述の活性剤、潤滑剤を持って代用することも可能である。
原液のその他の成分として、高級アルコール、ピロリドンカルボン酸塩、アミノ酸、上記以外の公知の湿潤剤、防腐剤、殺菌剤、ビタミン及びその誘導体、キレート剤、粘度調整剤、起泡剤、金属防錆剤、動植物エキス、抗酸化剤や香料を、必要に応じて配合することができる。
噴射剤は、容器(エアゾール缶)内において、35℃において0.2〜0.8Mpまで加圧充填するのが好ましい。
また、上記の通り、本願発明に係るエアゾール増毛着色剤は、少なくとも、固形分と、接着性樹脂と、着色剤と、噴射剤とを含有するものであり、この固形分と接着性樹脂と着色剤との合計と、噴射剤との重量比は、2.0〜30:98〜70とするのが好ましく、更に、当該固形分と接着性樹脂と着色剤との合計と、噴射剤との重量比は、8〜22:92〜78とするのが、より好ましい。
固形分 1〜60重量部
接着性樹脂 0.5〜70重量部
着色剤 0.5〜60重量部
溶剤 0〜96重量部
合計 100重量部
(固形分)
タルク 34.8重量%
(液状性樹脂及び接着剤)
カーボンブラック10重量%を含むN―メタクロイルオキシエチルN, N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合液 20.7重量%
(その他の成分)
シリコーン 1.2重量%
セスキオレイン酸ソルビタン 1.2重量%
エチルアルコール 42.1重量%
合計100.0重量%
尚、製品の内圧は温度35℃において、0.45〜0.75メガパスカルの範囲に入るよう調整した。
比較例2は、上記の原液40重量%に対して上記の噴射剤60重量%配合されたものである。
比較例3は、上記の原液35重量%に対して上記の噴射剤65重量%配合されたものである。
実施例1は、上記の原液30重量%に対して上記の噴射剤70重量%配合されたものである。
実施例2は、上記の原液25重量%に対して上記の噴射剤75重量%配合されたものである。
実施例3は、上記の原液20重量%に対して上記の噴射剤80重量%配合されたものである。
実施例4は、上記の原液15重量%に対して上記の噴射剤85重量%配合されたものである。
その結果、実施例1〜4について、各評価項目について、○以上の評価であった。特に、実施例2,3については、総べての評価項目について◎であった。
一方、比較例1〜3については、何れも密着性については◎の評価を得ているが、他の項目については、比較例3の△が最高であり、何れも総合評価において、×となっている。
図1(A)に示す、頭髪に付着した噴霧直後の噴霧粒群1は、経時に、図1(B)へ示すように変形が生じる(変形粒2)が、乾燥速度が速いため、少なくとも1回の噴霧により安定した膜3となった際の当該膜3の厚みは、頭髪の太さと同等以上を確保している(図1(C))。更に、図1(D)へ示すように、当該膜3の上に、エアゾール増毛着色剤を噴霧すれば、新たな噴霧粒群4は、経時に、図1(E)に示す通り変形して、その下の膜3と一体となる(変形粒5)。最終的に安定した状態となった際の膜6は、図1(F)へ示すように、頭髪の太さのほぼ2倍の厚みを確保している。このため、一本の頭髪について、当該エアゾール増毛着色剤の2回の噴霧後、その太さは、噴霧前のほぼ3倍となった。
尚、頭髪の太さには、個人差があるが、太い毛で0.1mm、細いもので0.06mm程度である(0.08mm前後が日本人の平均的な太さと考えられる)。従って、0.08mmの太さの頭髪では、上記の図1(C)の場合、膜3の厚みは、0.08mm以上であり、図1(F)の場合、膜6の厚みは、約0.16mmである。
(固形分)
シルクパウダー 3.5重量%
酸化チタン 2.5重量%
炭酸カルシウム 5.0重量%
(接着性樹脂)
N―メタクロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合液
2.1重量%
アクリルアルカノールアミン液 8.0重量%
(着色剤)
黒色401号 1.6重量%
褐色201号 1.0重量%
橙色404号 0.5重量%
(その他成分)
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.6重量%
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 1.7重量%
セチルアルコール 1.7重量%
上記にエチルアルコール(70.8重量%)を加え全量を100重量%ととし増毛剤原液を作り比較テストした。
尚、製品の内圧は温度35℃において、0.45〜0.75メガパスカルの範囲に入るよう調整した。
比較例5は、上記の原液40重量%に対して上記の噴射剤60重量%配合されたものである。
比較例6は、上記の原液35重量%に対して上記の噴射剤65重量%配合されたものである。
実施例5は、上記の原液30重量%に対して上記の噴射剤70重量%配合されたものである。
実施例6は、上記の原液25重量%に対して上記の噴射剤75重量%配合されたものである。
実施例7は、上記の原液20重量%に対して上記の噴射剤80重量%配合されたものである。
実施例8は、上記の原液15重量%に対して上記の噴射剤85重量%配合されたものである。
その結果、実施例5〜8について、各評価項目について、○以上の評価であった。特に、実施例6,7については、総べての評価項目について◎であった。
一方、比較例4〜6については、何れも密着性については◎の評価を得ているが、他の項目については、比較例6の△が最高であり、何れも総合評価において、×となっている。
図1(A)に示す、頭髪に付着した噴霧直後の噴霧粒群1は、経時に、図1(B)へ示すように変形が生じる(変形粒2)が、乾燥速度が速いため、少なくとも1回の噴霧により安定した膜3となった際の当該膜3の厚みは、頭髪の太さと同等以上を確保している(図3)。更に、図1(D)へ示すように、当該膜3の上に、エアゾール増毛着色剤を噴霧すれば、新たな噴霧粒群4は、経時に、図1(E)に示す通り変形して、その下の膜3と一体となる(変形粒5)。最終的に安定した状態となった際の膜6は、図1(F)へ示すように、頭髪の太さのほぼ2倍の厚みを確保している。このため、一本の頭髪について、当該エアゾール増毛着色剤の2回の噴霧後、その太さは、噴霧前のほぼ3倍となった。
約22センチメートルの長さのヤクの毛約1グラムを採り、中ほどでくの字に折り返し結んだ後、毛先をカットし、毛長10センチメートルの毛束を作る。そしてこの重量を測る。このようにして作った毛束を1試料当り2個用意する。先ず2つの毛束について、各々、この毛束の毛先から5センチメートルの幅間の両面に万遍なく試液をスプレー塗布する(塗布に際しては毛束の結び目から紙で不要部分を覆うようにして塗布する)。2つの毛束のうち、一方の毛束はそのままにして、他方の毛束は一度両面に塗布終了後、すぐに連続して、再び両面に万遍なく試液をスプレー塗布する。また、その後、再びすぐに、同じ様に両面に万遍なく試液をスプレー塗布する。即ち1方の毛束は計3回連続塗布後の着色剤付着量を測定する。30分乾燥後それぞれの毛束の重量を測り、増量分を比較する。3度塗りの付着量が1度塗りの付着量と比較して、余り差のないものを×、1度塗りの付着量より増量分が1割以上3割未満であるものを△、増量分が3割以上6割未満であるものを○、それ以上あるものを◎とした。これを、増毛重量として表2に記載した。この表2に見られるように表1に示す増毛効果とほぼ同様の結果が得られた。
2 変形粒
3 膜
4 噴霧粒群
5 変形粒
6 膜
Claims (3)
- 100重量パーセント中、噴射剤を99〜70重量パーセントとし、原液を1〜30重量パーセントとし、
上記の原液は、固形分と、接着性樹脂と、着色剤とを含むものであることを特徴とするエアゾール増毛着色剤。 - 固形分と、接着性樹脂と、着色剤と、噴射剤とを含み、
上記固形分と接着性樹脂と着色剤との合計と、噴射剤との重量比は、2.0〜30:98〜70であることを特徴とするエアゾール増毛着色剤。 - 原液中に揮発性溶剤を含有し、当該揮発性溶剤がイソペンタン、ヘキサン、エタノール、I P A の、少なくともいずれか一種を含有することを特徴とする請求項1又は2記載のエアゾール増毛着色剤。
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JP2003313499A JP2005082499A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | エアゾール増毛着色剤 |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005120443A1 (ja) * | 2004-06-14 | 2005-12-22 | Yoshikazu Shimizu | 毛髪の増毛方法、毛髪の下地部剤を定着固定する方法およびこれらの方法に使用する増毛セット剤 |
JP2009286702A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Daizo:Kk | 頭髪用エアゾール組成物 |
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2003
- 2003-09-05 JP JP2003313499A patent/JP2005082499A/ja active Pending
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