JP2020050629A - エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物及びエアゾールフォーム毛髪処理剤 - Google Patents

エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物及びエアゾールフォーム毛髪処理剤 Download PDF

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Abstract

【課題】毛髪を硬くまとめる整髪力に優れ、毛髪の色調を良好に変化させることができ、かつ使用感に優れるエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物を提供する。【解決手段】本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、アクリル樹脂アルカノールアミン(成分A)と、特定の皮膜形成ポリマー(成分B)と、ジグリセリン(成分C)と、顔料(成分D)と、親水性エステル油及び親水性シリコーン油からなる群より選ばれる親水性油分(成分E)とを含み、成分Aと成分Bとの合計の含有量が1.0〜6.0質量%、成分Cの含有量が0.1〜10.0質量%、成分Dの含有量が0.1質量%以上、成分Eの含有量が0.05〜10.0質量%、成分Aと成分Bとの合計の含有量の、成分Cの含有量に対する質量比が0.2〜10.0である。【選択図】なし

Description

本発明は、エアゾール容器よりフォーム状(泡状)に吐出されるエアゾールフォーム毛髪処理剤に用いられるエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物に関する。また、本発明は、エアゾール容器内に、上記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物が充填されているエアゾールフォーム毛髪処理剤に関する。
毛髪を整えると同時に毛髪を染色することができる毛髪処理剤組成物が知られている。例えば、毛髪を整えると同時に白髪を染色することができる白髪ぼかし用毛髪処理剤組成物が知られている。このような毛髪処理剤組成物には、一般に、整髪成分と、染料又は顔料等の着色成分と、多価アルコールとが配合されている。毛髪処理剤組成物は、ジェル状、ワックス状及びフォーム状等の様々な性状で用いられている。
また、毛髪への塗布性及び操作性に優れる毛髪処理剤組成物として、エアゾール容器内にエアゾール毛髪処理剤組成物が充填されているエアゾール毛髪処理剤組成物が知られている。エアゾール毛髪処理剤には、エアゾール容器から噴霧されるエアゾールスプレータイプ、及びエアゾール容器から泡状に吐出されるエアゾールフォームタイプ等の形態がある。
毛髪を整えると同時に毛髪を染色することができる毛髪処理剤組成物の一例として、下記の特許文献1には、特定の構造を有する両性高分子樹脂と、酸性染料とを1:0.005〜1:0.1の重量比で含有する毛髪化粧料が開示されている。上記特定の構造を有する両性高分子樹脂は、毛髪上に皮膜を形成させることができる成分である。また、特許文献1には、上記毛髪化粧料を泡状とできること及びエアゾール製剤として用いることができることが記載されている。
特開平10−29919号公報
従来の毛髪処理剤組成物では、着色成分により毛髪を染色することに加えて、多価アルコールにより毛髪につやを付与することで、毛髪の色調を変化させている。従来の毛髪処理剤組成物では、毛髪につやを付与するために、多価アルコールが比較的多く(例えば15質量%以上)配合されている。例えば、従来の白髪ぼかし用毛髪処理剤組成物では、着色成分による染毛効果とつやの効果とにより、毛髪の色調を変化させ、白髪を目立たなくしている。
しかしながら、多価アルコールが比較的多く配合された毛髪処理剤組成物では、該多価アルコールが皮膜形成ポリマーにより形成された皮膜を可塑させるために、毛髪を硬くまとめる整髪力を高めることは困難である。一方、皮膜形成ポリマーを多く配合した場合には、毛髪にごわつきが生じたり、フレーキングが生じたりしやすく、使用感が悪くなる。
また、特許文献1に記載の毛髪処理剤組成物では、毛髪を硬くまとめる整髪力と染毛力との双方を高めることは困難である。
本発明の目的は、毛髪を硬くまとめる整髪力に優れ、毛髪の色調を良好に変化させることができ、かつ使用感に優れるエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物を提供することである。
本発明は、エアゾール容器よりフォーム状に吐出されて用いられるエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物であって、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)と、下記成分(E)とを含み、前記成分(A)と前記成分(B)との合計の含有量が1.0質量%以上、6.0質量%以下であり、前記成分(C)の含有量が0.1質量%以上、10.0質量%以下であり、前記成分(D)の含有量が0.1質量%以上であり、前記成分(E)の含有量が0.05質量%以上、10.0質量%以下であり、前記成分(A)と前記成分(B)との合計の含有量の、前記成分(C)の含有量に対する質量比が0.2以上、10.0以下である、エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物を提供する。
成分(A):アクリル樹脂アルカノールアミン
成分(B):ポリビニルピロリドン及びN−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体からなる群より選ばれる皮膜形成ポリマー
成分(C):ジグリセリン
成分(D):顔料
成分(E):親水性エステル油及び親水性シリコーン油からなる群より選ばれる親水性油分
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、前記成分(D)として、下記成分(D1)を含むことが好ましい。
成分(D1):カーボンブラック
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、白髪を染色するために用いられることが好ましい。
本発明は、エアゾール容器と、上述したエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物と、噴射剤とを備え、前記エアゾール容器内に、前記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物と前記噴射剤とが充填されており、前記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物が前記エアゾール容器よりフォーム状に吐出可能である、エアゾールフォーム毛髪処理剤を提供する。
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、特定の成分(A)と、特定の成分(B)と、特定の成分(C)と、特定の成分(D)と、特定の成分(E)とを含み、成分(A)と成分(B)との合計の含有量が1.0質量%以上、6.0質量%以下であり、成分(C)の含有量が0.1質量%以上、10.0質量%以下であり、成分(D)の含有量が0.1質量%以上であり、成分(E)の含有量が0.05質量%以上、10.0質量%以下であり、成分(A)と成分(B)との合計の含有量の、成分(C)の含有量に対する質量比が0.2以上、10.0以下であるので、毛髪を硬くまとめる整髪力に優れ、毛髪の色調を良好に変化させることができ、かつ使用感に優れる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、エアゾール容器よりフォーム状に吐出されて用いられるエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物である。本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、エアゾール容器よりフォーム状に吐出することができるエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物である。本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、アクリル樹脂アルカノールアミンと、ポリビニルピロリドン及びN−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体からなる群より選ばれる皮膜形成ポリマーと、ジグリセリンと、顔料と、親水性エステル油及び親水性シリコーン油からなる群より選ばれる親水性油分とを含む。
本明細書においては、上記「アクリル樹脂アルカノールアミン」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「ポリビニルピロリドン及びN−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体からなる群より選ばれる皮膜形成ポリマー」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「ジグリセリン」を「成分(C)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「顔料」を「成分(D)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「親水性エステル油及び親水性シリコーン油からなる群より選ばれる親水性油分」を「成分(E)」と称する場合がある。
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)と、成分(E)とを含み、成分(A)と成分(B)との合計の含有量が1.0質量%以上、6.0質量%以下であり、成分(C)の含有量が0.1質量%以上、10.0質量%以下であり、成分(D)の含有量が0.1質量%以上であり、成分(E)の含有量が0.05質量%以上、10.0質量%以下であり、成分(A)と成分(B)との合計の含有量の、成分(C)の含有量に対する質量比が0.2以上、10.0以下である。
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物では、上記の構成が備えられているので、毛髪を硬くまとめる整髪力に優れ、毛髪の色調を良好に変化させることができ、かつ使用感に優れる。
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物では、ハードタイプの整髪剤組成物として知られている整髪剤組成物と同等のレベルで毛髪を硬くまとめることができる。また、本発明に係るエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物では、例えば、白髪に塗布したときに白髪隠蔽性(白髪ぼかし効果)をかなり高めることができる。また、本発明に係るエアゾール毛髪処理剤組成物では、毛髪のごわつき及びフレーキングを効果的に抑え、使用感を良好にすることができる。
また、本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物では、耐湿性を高めることができる。本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物では、高湿度環境下においても整髪した髪型を崩れにくくすることができる。
また、本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物では、常温環境下及び高湿度環境下においても色移りを抑えることができる。
また、本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物では、目詰まりすることなくエアゾール容器内からエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物をフォーム状(泡状)に吐出できる。すなわち、本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物では、吐出性及び発泡性を良好にすることができる。
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物では、整髪することができ、かつ毛髪を良好に染色することができる。本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、エアゾールフォーム整髪剤組成物であり、かつエアゾールフォーム毛髪染色剤組成物である。本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、エアゾールフォーム整髪剤及び毛髪染色剤に用いられる。
上記のように、本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)と成分(E)とを少なくとも含む。
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、成分(A)〜(E)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
以下、本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。以下の説明において、「エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物」を「毛髪処理剤組成物」と記載することがある。
(成分(A))
成分(A)は、アクリル樹脂アルカノールアミンである。成分(A)は、皮膜形成ポリマーである。成分(A)を用いることにより、毛髪を硬くまとめる整髪力を高めることができる。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A)の市販品としては、商品名「プラスサイズL−6330」、及び「プラスサイズ L−9909B」(以上、互応化学工業社製)、並びに商品名「アニセットHPA40」(大阪有機化学工業社製)が挙げられる。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは4.0質量%以下である。成分(A)の含有量が上記下限以上であると、毛髪を硬くまとめる整髪力をより一層高めることができる。成分(A)の含有量が上記上限以下であると、毛髪のごわつき及びフレーキングを効果的に抑え、使用感をより一層良好にすることができる。
(成分(B))
成分(B)は、ポリビニルピロリドン及びN−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体からなる群より選ばれる皮膜形成ポリマー(少なくとも1の皮膜形成ポリマー)である。成分(B)を用いることにより、毛髪を硬くまとめる整髪力を高めることができる。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(B)は、成分(A)と比べて、使用感に優れるものの、毛髪を硬くまとめる特性に劣る成分である。一方、成分(A)は、成分(B)と比べて、毛髪をより一層硬くまとめることができるものの、毛髪のごわつき及びフレーキングが生じやすく、使用感に劣る成分である。本発明では、成分(A)と成分(B)との双方が含まれているので、毛髪を硬くまとめる整髪力を高めることができ、かつ使用感を良好にすることができる。
成分(B)は、ポリビニルピロリドンであってもよく、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体であってもよく、ポリビニルピロリドンとN−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体との双方であってもよい。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは4.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上であると、毛髪を硬くまとめる整髪力をより一層高めることができる。成分(B)の含有量が上記上限以下であると、毛髪のごわつき及びフレーキングを効果的に抑え、使用感をより一層良好にすることができる。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(A)と成分(B)との合計の含有量は、1.0質量%以上、6.0質量%以下である。成分(A)と成分(B)との合計の含有量が1.0質量%未満であると、毛髪を硬くまとめる整髪力に劣る。成分(A)と成分(B)との合計の含有量が6.0質量%を超えると、毛髪にごわつきが生じたり、フレーキングが生じたりしやすく、使用感が悪くなることがある。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(A)と成分(B)との合計の含有量は、好ましくは2.0質量%以上、好ましくは4.5質量%以下である。成分(A)と成分(B)との合計の含有量が上記下限以上であると、毛髪を硬くまとめる整髪力をより一層高めることができる。成分(A)と成分(B)との合計の含有量が上記上限以下であると、毛髪のごわつき及びフレーキングを効果的に抑え、使用感をより一層良好にすることができる。
成分(A)と成分(B)との合計の含有量の、成分(C)の含有量に対する質量比(成分(A)と成分(B)との合計の含有量/成分(C)の含有量)は、0.2以上、10.0以下である。上記質量比(成分(A)と成分(B)との合計の含有量/成分(C)の含有量)が0.2未満であると、毛髪を硬くまとめる整髪力が低下することがある。上記質量比(成分(A)と成分(B)との合計の含有量/成分(C)の含有量)が10.0を超えると、毛髪へのつや付与効果が低下し、毛髪の色調を効果的に変化されることができないことがある。
成分(A)と成分(B)との合計の含有量の、成分(C)の含有量に対する質量比(成分(A)と成分(B)との合計の含有量/成分(C)の含有量)は、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.4以上、好ましくは8.0以下、より好ましくは6.0以下である。上記質量比(成分(A)と成分(B)との合計の含有量/成分(C)の含有量)が上記下限以上であると、毛髪を硬くまとめる整髪力をより一層高めることができる。上記質量比(成分(A)と成分(B)との合計の含有量/成分(C)の含有量)が上記上限以下であると、毛髪の色調をより一層効果的に変化させることができる。
(成分(C))
成分(C)は、ジグリセリンである。成分(C)は、多価アルコールの1種である。成分(C)を用いることにより、毛髪につやを付与することができ、毛髪の色調を変化させることができる。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、0.1質量%以上、10.0質量%以下である。成分(C)の含有量が0.1質量%未満であると、毛髪へのつやの付与効果に劣り、毛髪の色調を効果的に変化させることができないことがある。成分(C)の含有量が10.0質量%を超えると、成分(A)及び成分(B)により形成された皮膜が可塑されやすく、毛髪を硬くまとめる整髪力が低下することがある。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは3.0質量%以上、好ましくは8.0質量%以下である。成分(C)の含有量が上記下限以上であると、毛髪へのつやの付与効果を効果的に高めることができ、毛髪の色調をより一層良好に変化させることができる。成分(C)の含有量が上記上限以下であると、毛髪を硬くまとめる整髪力をより一層高めることができる。
(成分(D))
成分(D)は、顔料である。成分(D)を用いることにより、毛髪を良好に染色することができる。成分(D)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(D)としては、無機顔料及び有機顔料等が挙げられる。
上記無機顔料としては、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、群青、紺青、カーボンブラック、酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛、及び雲母チタン等が挙げられる。
上記有機顔料としては、レーキ、及び不溶性色素等が挙げられる。
白髪を黒色に良好に染色する観点からは、成分(D)は、黒色顔料であることが好ましく、カーボンブラックであることがより好ましい。
本明細書においては、「カーボンブラック」を「成分(D1)」と称する場合がある。
したがって、成分(D)は、成分(D1)であることがより好ましい。本発明の毛髪処理剤組成物は、成分(D1)を含むことが好ましい。本発明の毛髪処理剤組成物が、成分(D)として、成分(D1)を含むと、白髪隠蔽性をかなり高めることができる。
成分(D)の平均粒径(平均1次粒径)は、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上、好ましくは200μm以下、より好ましくは50μm以下である。成分(E)の平均粒径が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性及び発泡性を良好にすることができる。
成分(D)の平均粒径(平均1次粒径)は、体積平均粒径である。上記平均粒径は、レーザー光回折による粒度分布測定装置を用いて測定可能である。上記粒度分布測定装置としては、堀場製作所社製「LA−920」等が挙げられる。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、0.1質量%以上である。成分(D)の含有量が0.1質量%未満であると、染毛効果に劣り、毛髪の色調を効果的に変化させることができないことがある。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、好ましくは0.3質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上であると、染毛力をより一層高めることができ、例えば白髪を黒色に良好に染めることができる。成分(D)の含有量が上記上限以下であると、衣類等への色移りを効果的に抑えることできる。
本発明の毛髪処理剤組成物では、特に、成分(C)と成分(D)とが特定の配合量で用いられているので、成分(C)によるつやの付与効果と、成分(D)による染毛効果との相乗効果により、毛髪の色調を変化させることができる。
(成分(E))
成分(E)は、親水性エステル油及び親水性シリコーン油からなる群より選ばれる親水性油分(少なくとも1の親水性油分)である。成分(E)を用いることにより、毛髪につやを良好に付与することができ、毛髪の色調を良好に変化させることができる。また、成分(E)を用いることにより、耐湿性を高めることができ、高湿度環境下においても色移りを抑えることができ、また、洗髪性及び洗い落ち性を良好にすることができる。成分(E)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記親水性エステル油としては、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール及び(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリル等が挙げられる。
上記親水性シリコーン油としては、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシラン及びポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体等のポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
毛髪へのつやの付与効果をより一層効果的に高める観点からは、上記親水性エステル油は、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール及び(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリルからなる群より選ばれる親水性エステル油(少なくとも1の親水性エステル油)であることが好ましく、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールであることがより好ましい。
毛髪へのつやの付与効果をより一層効果的に高める観点からは、上記親水性シリコーン油は、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体等のポリエーテル変性シリコーンより選ばれる親水性シリコーン油(少なくとも1の親水性シリコーン油)であることが好ましい。
したがって、本発明の毛髪処理剤組成物は、成分(E)として、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール及び(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリルからなる群より選ばれる親水性油分(少なくとも1の親水性油分)を含むことが好ましく、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを含むことがより好ましい。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、0.05質量%以上、10.0質量%以下である。成分(E)の含有量が0.05質量%未満であると、毛髪の色調を効果的に変化させることができなかったり、耐湿性が低下したりすることがある。成分(E)の含有量が10.0質量%を超えると、洗髪性及び洗い落ち性が低下することがある。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、好ましくは6.0質量%以下である。成分(E)の含有量が上記下限以上であると、毛髪へのつやの付与効果を効果的に高めることができ、毛髪の色調をより一層良好に変化させることができる。成分(E)の含有量が上記上限以下であると、洗髪性及び洗い落ち性をより一層高めることできる。
(他の成分)
本発明の毛髪処理剤組成物は、上述した成分(A)〜(E)以外の成分を含んでいてもよい。成分(A)〜(E)以外の成分としては、特に限定されないが、例えば、成分(A)及び成分(B)以外の皮膜形成ポリマー、炭素数2〜5の低級アルコール、成分(C)以外の多価アルコール、糖アルコール、炭素数12〜18の高級アルコール、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、成分(E)以外の油分、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、植物抽出エキス、染料、pH調整剤、香料、防腐剤、溶剤等が挙げられる。
上記低級アルコールとしては、エタノール等が挙げられる。
上記成分(C)以外の多価アルコールとしては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、及びポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
上記糖アルコールとしては、ソルビトール、マルチトール、及びトレハロース等が挙げられる。
上記高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、及びオレイルアルコール等が挙げられる。
上記ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(硬化)ヒマシ油、及び脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられる。
上記カチオン界面活性剤としては、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩、アルキルアミン、及び脂肪酸アミドアミン等が挙げられる。
上記アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、及びセチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩;ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等のN−アシルメチルタウリン塩;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、及びスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸アルキル塩;スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩;ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ナトリウム、及びセチルリン酸ジエタノールアミン等のモノアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム等のN−アシル−N−メチル−β−アラニン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン等のN−アシルグルタミン酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム等のN−アシルグリシン塩;ラウリルグリコール酢酸ナトリウム(ドデカン−1,2−ジオール酢酸ナトリウム)、ラウリルグリコール酢酸カリウム、ミリスチルグリコール酢酸ナトリウム、ミリスチルグリコール酢酸カリウム、パルミチルグリコール酢酸ナトリウム、パルミチルグリコール酢酸カリウム、ステアリルグリコール酢酸ナトリウム、ステアリルグリコール酢酸カリウム、ベヘニルグリコール酢酸ナトリウム、及びベヘニルグリコール酢酸カリウム等のアルキルエーテルグリコール酢酸塩等が挙げられる。
上記両性界面活性剤としては、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、及び2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン等のグリシン型両性界面活性剤;ウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、及びリシノレイン酸アミドプロピルベタイン等のアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、及びラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
上記成分(E)以外の油分としては、親油性エステル油、親油性シリコーン油、炭化水素油及び植物油等が挙げられる。
上記炭化水素油としては、流動パラフィン、ワセリン、スクワレン、及びスクワラン等が挙げられる。
上記植物油としては、オリーブ油、コメヌカ油、ヒマシ油、ヤシ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、及びアボカド油等が挙げられる。
上記防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、及びフェノキシエタノール等が挙げられる。
整髪力及び塗布性を高く維持しつつ、使用性(吐出性、発泡性及び消泡性等)を良好にする観点から、本発明の毛髪処理剤組成物は、エタノールを含むことが好ましい。
本発明の毛髪処理剤組成物がエタノールを含む場合、本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、エタノールの含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上、好ましくは30.0質量%以下、より好ましくは25.0質量%以下である。エタノールの含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、塗布性を高めることができ、また、吐出性、発泡性及び消泡性を良好にすることができる。
毛髪につやを良好に付与し、毛髪の色調を良好に変化させる観点から、本発明の毛髪処理剤組成物は、成分(C)に加えて成分(C)以外の多価アルコールを含んでいてもよい。整髪力の低下を効果的に抑える観点からは、本発明の毛髪処理剤組成物は、成分(C)以外の多価アルコールを含まないか、又は成分(C)以外の多価アルコールを8.0質量%以下で含むことが好ましい。
本発明の毛髪処理剤組成物が成分(C)以外の多価アルコールを含む場合、本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(C)以外の多価アルコールの含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは8.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下、更に好ましくは2.0質量%以下である。成分(C)以外の多価アルコールの含有量が上記下限以上であると、毛髪につやを良好に付与し、毛髪の色調を良好に変化させることができる。成分(C)以外の多価アルコールの含有量が上記下限以上であると、整髪力の低下を効果的に抑えることができる。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、全ての多価アルコールの含有量(成分(C)と成分(C)以外の多価アルコールとの合計の含有量)は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下である。全ての多価アルコールの含有量が上記下限以上であると、毛髪につやを良好に付与し、毛髪の色調を良好に変化させることができる。全ての多価アルコールの含有量が上記下限以上であると、整髪力の低下を効果的に抑えることができる。
本発明の効果をより一層効果的に発揮する観点からは、本発明の毛髪処理剤組成物は、ノニオン界面活性剤を含むことが好ましい。
本発明の毛髪処理剤組成物がノニオン界面活性剤を含む場合、本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、ノニオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下である。上記水の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の効果をより一層効果的に発揮することができる。
本発明の毛髪処理剤組成物は、水を含むことが好ましい。上記水は精製水であることが好ましい。
本発明の毛髪処理剤組成物100質量%中、水の含有量は、好ましくは64.0質量%以上、より好ましくは76.0質量%以上、好ましくは98.75質量%以下、より好ましくは97.8質量%以下である。上記水の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性を高めることができる。
(エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物の他の詳細)
本発明の毛髪処理剤組成物は、毛髪を一時的に染色するために好適に用いることができる。
本発明の毛髪処理剤組成物の25℃における粘度は、好ましくは100mPa・s以上、好ましくは1200mPa・s以下、より好ましくは1000mPa・s以下である。上記粘度が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性、発泡性及び消泡性を良好にすることができる。
上記粘度は、粘度計を用いて、No.2ローターを使用して回転速度12rpm、回転時間1分間の条件で測定される。上記粘度計としては、東機産業社製、TV−25型粘度計を使用可能である。
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、公知慣用のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物の製造方法により、製造することができる。本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、例えば、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)と、成分(E)と、必要に応じて配合される他の成分とを混合することにより製造することができる。この製造方法において、各成分の添加時期は適宜変更されてもよい。また、上記他の成分の添加時期は、他の成分の種類に応じて適宜選ばれる。
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物を、エアゾール容器よりフォーム状(泡状)に吐出可能である。本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、エアゾール容器よりフォーム状(泡状)に吐出されて用いられるエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物である。本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、エアゾールフォーム毛髪処理剤に用いられる組成物である。毛髪処理剤がエアゾールフォーム毛髪処理剤であることにより、エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物をエアゾール容器からフォーム状(泡状)に掌上に吐出した後、毛髪にエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物を塗布することができる。エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物をエアゾール容器から直接毛髪に吐出してもよい。
[エアゾールフォーム毛髪処理剤]
本発明のエアゾールフォーム毛髪処理剤は、エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物がエアゾール容器よりフォーム状(泡状)に吐出可能であるエアゾールフォーム毛髪処理剤である。
上記エアゾールフォーム毛髪処理剤は、エアゾール容器と、上述したエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物と、噴射剤とを備える。上記エアゾール容器は、フォームノズルを有する。上記エアゾールフォーム毛髪処理剤では、上記エアゾール容器内に、上記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物と上記噴射剤とが充填されている。上記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物は、上記エアゾールフォーム毛髪処理剤において、上記エアゾール容器内に充填されている充填物のうち、上記噴射剤を除く配合物である。
上記噴射剤としては、ジメチルエーテル(DME)、イソブタン、液化石油ガス(LPG)及び窒素ガス等が挙げられる。上記噴射剤は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
目詰まりを防止し、吐出性を良好にする観点から、上記噴射剤は、液化石油ガス又はジメチルエーテルを含むことが好ましく、液化石油ガスを含むことがより好ましい。
上記エアゾールフォーム毛髪処理剤は、既知の方法により作製することができる。上記エアゾールフォーム毛髪処理剤の作製方法としては、エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物又はエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物に含有される各配合成分をエアゾール容器内に充填して、エアゾール用バルブによりエアゾール容器をクリンチした後、噴射剤をステムより充填し、ステムに適した噴射ボタンを装着する方法等が挙げられる。
上記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物と上記噴射剤との合計100質量%中、上記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物の含有量は、好ましくは85.0質量%以上、より好ましくは90.0質量%以上、好ましくは98.0質量%以下、より好ましくは97.0質量%以下である。上記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性がより一層良好になる。
上記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物と上記噴射剤との合計100質量%中、上記噴射剤の含有量は、好ましくは2.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは15.0質量%以下、より好ましくは10.0質量%以下である。上記噴射剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性がより一層良好になる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
(実施例及び比較例)
下記の表1〜4に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、下記の表1〜4に示す組成を有するエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物(原液)を調製した。得られたエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物(原液)をエアゾール容器(φ35mm×105mm、アルミニウム缶、容器満注量91mL)に充填した。次いで、エアゾール用バルブをエアゾール容器にクリンチした後、表1〜4に示す噴射剤をステムより充填し、ステムに適したボタンを装着して、エアゾールフォーム毛髪処理剤を作製した。表中の配合量(エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
(評価)
専門パネル3名が、以下の評価を行った。
(試験例1:白髪隠蔽性及び毛髪を硬くまとめる整髪力)
エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物2gを、掌上に吐出した。吐出したエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物を、ショートヘアにカットしたカットウィッグ(クィーン・カット No775S(白髪率10%)、ビューラックス社製)半頭の毛髪上に均一になるよう塗布し、毛髪の根元から撫で付けてオールバックを作るよう整髪を施した。白髪隠蔽性及び毛髪を硬くまとめる整髪力を下記の基準に従って目視評価した。
<白髪隠蔽性の評価基準>
○○(かなり良好):塗布前と比べて、80%以上の白髪が目立たない
○(良好):塗布前と比べて、50%以上、80%未満の白髪が目立たない
△(やや不良):塗布前と比べて、0%を超え、50%未満の白髪が目立たない
×(不良):塗布前と比べて、差がない
<毛髪を硬くまとめる整髪力の評価基準>
○○(かなり良好):毛束の面を指で押した場合に、やわらかさを全く感じず、毛髪が硬くまとめられている
○(良好):毛束の面を指で押した場合に、若干のやわらかさを感じるものの、サイドの髪は垂れ落ちてくることなく、まとめられている
△(やや不良):毛束の面を指で押した場合に、やわらかさを感じ、サイドの髪が浮いている
×(不良):毛束の面を指で押した場合に、やわらかさを感じ、サイドの髪が垂れ落ちている
(試験例2:耐湿性)
試験例1を実施した後、カットウィッグを温度35℃、湿度75%RH環境下で60分間静置した。静置後のカットウィッグのヘアスタイルと、整髪直後のカットウィッグのヘアスタイル(オールバックスタイル)とを目視により比較した。整髪直後のオールバックスタイルから、浮いたり落ちたりした毛束量を目視により観察し、下記の基準に従って耐湿性を評価した。
<耐湿性の評価基準>
○○(かなり良好):整髪直後のオールバックスタイルが保たれている
○(良好):整髪直後のオールバックスタイルが90%以上保たれている
△(やや不良):整髪直後のオールバックスタイルが60%以上、90%未満保たれている
×(不良):整髪直後のオールバックスタイルが60%未満しか保たれていない
(試験例3:耐色移り性)
エアゾールフォーム毛髪処理剤0.2gを、掌上に吐出した。吐出したエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物を、未処理のヤク毛毛束(スタッフス社製、長さ10cm、重さ1g)に直接塗布した。次いで、ヤク毛毛束を温度25℃、湿度40%RH環境下で20分間静置した。静置後の毛束を濾紙で挟んで、濾紙から毛束を引き抜いた。濾紙への色移りを下記の評価基準に従って目視評価した。
<耐色移り性の評価基準>
○(良好):濾紙への色移りが見られない
△(やや不良):濾紙の毛束が付着した部分の一部に色移りが見られる
×(不良):濾紙の毛束が付着した部分の全面に明らかに色移りが見られる
(試験例4:使用感)
試験例1と同様に整髪を施したウィッグの毛髪を、指先で毛髪の根元から毛先へ連続して5回コーミングした。使用感を下記の基準に従って評価した。
<使用感の評価基準>
○○(かなり良好):ごわつきを感じず、かつ、フレーキングが生じない
○(良好):ややごわつきを感じるものの、フレーキングは生じない
△(やや不良):ごわつきを感じるものの、フレーキングは生じない
×(不良):ごわつきを感じ、かつ、フレーキングが生じる
組成及び結果を下記の表1〜4に示す。
Figure 2020050629
Figure 2020050629
Figure 2020050629
Figure 2020050629
以下に、本発明の毛髪処理剤組成物の処方例を示す。
(処方例1)エアゾールフォーム毛髪処理剤
(エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物)
アクリル樹脂アルカノールアミン 2.5質量%
ポリビニルピロリドン 0.5質量%
N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体 0.5質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100E.О.) 1.0質量%
ジグリセリン 5.0質量%
カーボンブラック 0.3質量%
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.0質量%
香料 0.1質量%
エタノール 18.0質量%
精製水 残部
合計 100.0質量%
(噴射剤)
LPG 100.0質量%
エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物:噴射剤=92:8(質量比)
(処方例2)エアゾールフォーム毛髪処理剤
(エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物)
アクリル樹脂アルカノールアミン 3.0質量%
ポリビニルピロリドン 1.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100E.О 1.0質量%
ポリオキシエチレンステアリルエーテル(40E.О.) 0.5質量%
ジグリセリン 3.0質量%
カーボンブラック 0.5質量%
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 0.8質量%
アボカド油 0.1質量%
香料 0.08質量%
エタノール 20.0質量%
精製水 残部
合計 100.0質量%
(噴射剤)
LPG 100.0質量%
エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物:噴射剤=93:7(質量比)

Claims (4)

  1. エアゾール容器よりフォーム状に吐出されて用いられるエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物であって、
    下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dと、下記成分Eとを含み、
    前記成分Aと前記成分Bとの合計の含有量が1.0質量%以上、6.0質量%以下であり、
    前記成分Cの含有量が0.1質量%以上、10.0質量%以下であり、
    前記成分Dの含有量が0.1質量%以上であり、
    前記成分Eの含有量が0.05質量%以上、10.0質量%以下であり、
    前記成分Aと前記成分Bとの合計の含有量の、前記成分Cの含有量に対する質量比が0.2以上、10.0以下である、エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物。
    成分A:アクリル樹脂アルカノールアミン
    成分B:ポリビニルピロリドン及びN−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体からなる群より選ばれる皮膜形成ポリマー
    成分C:ジグリセリン
    成分D:顔料
    成分E:親水性エステル油及び親水性シリコーン油からなる群より選ばれる親水性油分
  2. 前記成分Dとして、下記成分D1を含む、請求項1に記載のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物。
    成分D1:カーボンブラック
  3. 白髪を染色するために用いられる、請求項1又は2に記載のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物。
  4. エアゾール容器と、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアゾールフォーム毛髪処理剤組成物と、
    噴射剤とを備え、
    前記エアゾール容器内に、前記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物と前記噴射剤とが充填されており、
    前記エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物が前記エアゾール容器よりフォーム状に吐出可能である、エアゾールフォーム毛髪処理剤。

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