JP2021042179A - 乳化毛髪処理剤組成物 - Google Patents

乳化毛髪処理剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2021042179A
JP2021042179A JP2019167009A JP2019167009A JP2021042179A JP 2021042179 A JP2021042179 A JP 2021042179A JP 2019167009 A JP2019167009 A JP 2019167009A JP 2019167009 A JP2019167009 A JP 2019167009A JP 2021042179 A JP2021042179 A JP 2021042179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
treatment agent
agent composition
hair treatment
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019167009A
Other languages
English (en)
Inventor
研 松岡
Ken Matsuoka
研 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mandom Corp
Original Assignee
Mandom Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mandom Corp filed Critical Mandom Corp
Priority to JP2019167009A priority Critical patent/JP2021042179A/ja
Publication of JP2021042179A publication Critical patent/JP2021042179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】色移りをかなり抑えることができる乳化毛髪処理剤組成物を提供する。【解決手段】本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、顔料(成分A)と、ビニルピロリドンに由来する構造単位を有する皮膜形成ポリマー(成分B)と、(アクリル酸アルキル/VA)コポリマー、(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーアンモニウム、アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム、及びアクリル酸アルキルコポリマーからなる群より選ばれるポリマー(成分C)と、炭化水素油、及びエステル油からなる群より選ばれる油分(成分D)と、界面活性剤(成分E)と、水(成分F)とを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪を整えることができ、かつ毛髪を染色することができる乳化毛髪処理剤組成物に関する。
カラーワックスや白髪ぼかしジェルといった毛髪を整えると同時に毛髪を染色することができる毛髪処理剤組成物が知られている。このような毛髪処理剤組成物には、一般に、整髪成分と、染料又は顔料等の着色成分とが配合されている。また、整髪成分として、皮膜形成ポリマーが配合された毛髪処理剤組成物も知られている。
毛髪を整えると同時に毛髪を染色することができる毛髪処理剤組成物の一例として、下記の特許文献1には、特定の構造を有する両性高分子樹脂と、酸性染料とを1:0.005〜1:0.1の重量比で含有する毛髪化粧料が開示されている。上記特定の構造を有する両性高分子樹脂は、毛髪上に皮膜を形成させることができる成分である。
また、下記の特許文献2には、(A)顔料、(B)皮膜形成剤、(C)エタノール、(D)25℃で液状の油性成分、(E)高分子乳化剤、(F)水溶性増粘剤を含有する毛髪一時着色剤組成物が開示されている。
特開平10−29919号公報 特開2016−094357号公報
皮膜形成ポリマーが配合されていない従来の毛髪処理剤組成物では、耐水性が低く、意図しない毛髪部分に色移りしたり、該毛髪処理剤組成物が垂れるなどして、皮膚及び衣服等に色移りしたりすることがある。
一方、特許文献1,2に記載のような皮膜形成ポリマーが配合された従来の毛髪処理剤組成物では、毛髪に皮膜を形成させることができるため、湿度が低い環境下(例えば50%RH以下)において色移りをある程度抑えることができ、また、整髪力もある程度高めることができる。しかしながら、皮膜形成ポリマーが単に配合された従来の毛髪処理剤組成物では、耐水性を十分に高めることは困難である。このため、皮膜形成ポリマーが単に配合された従来の毛髪処理剤組成物では、高湿度環境下(例えば80%RH以上)において色移りを抑えることは困難であり、中でも、高湿度環境下にて毛髪が衣服等でこすれた場合などにおける色移りを抑えることは特に困難である。
また、色移りを抑えるために、毛髪処理剤組成物に皮膜形成ポリマーを多量に配合した場合には、塗布時及び塗布後にフレーキングが発生しやすく、使用性に劣る。
本発明の目的は、色移りをかなり抑えることができる乳化毛髪処理剤組成物を提供することである。
本発明は、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)と、下記成分(E)と、下記成分(F)とを含む、乳化毛髪処理剤組成物を提供する。
成分(A):顔料
成分(B):ビニルピロリドンに由来する構造単位を有する皮膜形成ポリマー
成分(C):(アクリル酸アルキル/VA)コポリマー、(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーアンモニウム、アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム、及びアクリル酸アルキルコポリマーからなる群より選ばれるポリマー
成分(D):炭化水素油、及びエステル油からなる群より選ばれる油分
成分(E):界面活性剤
成分(F):水
本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、下記成分(G)を含むことが好ましい。
成分(G):多価アルコール、及び揮発性シリコーン油からなる群より選ばれる化合物
本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、前記成分(G)の含有量が7.5質量%以上であることが好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物の性状は、ワックス状であることが好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、特定の成分(A)と、特定の成分(B)と、特定の成分(C)と、特定の成分(D)と、特定の成分(E)と、特定の成分(F)とを含むので、色移りをかなり抑えることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、顔料と、ビニルピロリドンに由来する構造単位を有する皮膜形成ポリマーと、(アクリル酸アルキル/VA)コポリマー、(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーアンモニウム、アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム、及びアクリル酸アルキルコポリマーからなる群より選ばれるポリマーと、炭化水素油、及びエステル油からなる群より選ばれる油分と、界面活性剤と、水とを含む。
本明細書においては、上記「顔料」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「ビニルピロリドンに由来する構造単位を有する皮膜形成ポリマー」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「(アクリル酸アルキル/VA)コポリマー、(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーアンモニウム、アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム、及びアクリル酸アルキルコポリマーからなる群より選ばれるポリマー」を「成分(C)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「炭化水素油、及びエステル油からなる群より選ばれる油分」を「成分(D)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「界面活性剤」を「成分(E)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「水」を「成分(F)」と称する場合がある。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)と、成分(E)と、成分(F)とを含む。本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、乳化組成物であり、油性成分と水性成分とが乳化されている。本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、水中油(O/W)型の乳化毛髪処理剤組成物であることが好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、上記の構成が備えられているので、色移りをかなり抑えることができる。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、耐水性を高めることができ、高湿度環境下においても色移りをかなり抑えることができる。本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、低湿度環境下〜高湿度環境下に亘って色移りをかなり抑えることができる。特に、常湿度環境下〜高湿度環境下に亘って色移りをかなり抑えることができる。さらに、本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、汗及び雨等によって毛髪が濡れた場合や、濡れた毛髪が衣服等でこすれた場合であっても、色移りをかなり抑えることができる。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、皮膜形成ポリマーを多量に配合することなく、色移りをかなり抑えることができる。そのため、本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、フレーキングの発生を抑えることができ、使用性を高めることができる。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、整髪力を高めることができる。本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、整髪することができ、かつ毛髪を良好に染色することができる。本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、整髪剤組成物であり、かつ毛髪染色剤組成物である。本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、整髪剤及び毛髪染色剤に用いられる。さらに、本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、再整髪性も高めることができる。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、さらに、多価アルコール、及び揮発性シリコーン油からなる群より選ばれる化合物を含んでいてもよい。本明細書においては、上記「多価アルコール、及び揮発性シリコーン油からなる群より選ばれる化合物」を「成分(G)」と称する場合がある。
上記のように、本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)と成分(E)と成分(F)とを少なくとも含む。本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、さらに、成分(G)を含んでいてもよい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、成分(A)〜(G)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、成分(F)、成分(G)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
以下、本発明の乳化毛髪処理剤組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A))
成分(A)は、顔料である。成分(A)を用いることにより、毛髪を良好に染色することができる。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A)としては、無機顔料及び有機顔料等が挙げられる。
上記無機顔料としては、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、群青、紺青、カーボンブラック、酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛、及び雲母チタン等が挙げられる。
上記有機顔料としては、レーキ、及び不溶性色素等が挙げられる。
白髪を黒色に良好に染色する観点からは、成分(A)は、黒色顔料であることが好ましく、カーボンブラックであることがより好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。成分(A)の含有量が上記下限以上であると、染毛力をより一層高めることができ、例えば白髪を黒色に良好に染めることができる。成分(A)の含有量が上記上限以下であると、色移りをより一層効果的に抑えることできる。成分(A)の含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全ての成分(A)の含有量である。
(成分(B))
成分(B)は、ビニルピロリドンに由来する構造単位を有する皮膜形成ポリマーである。成分(B)は、毛髪上に皮膜を形成できる成分であるため、摩擦によって成分(A)が毛髪から脱落することを防ぐことができ、色移りを抑えることができる。また、成分(B)を用いることにより、整髪力を高めることができる。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(B)としては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、(ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)コポリマー、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体、ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、及び(ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ラウリルジメチルアミノプロピルメタクリルアミド)共重合体等が挙げられる。
色移り及びフレーキングの発生を効果的に抑える観点からは、成分(B)は、ポリビニルピロリドン[INCI名:PVP]、及びビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体[INCI名:VP/VA COPOLYMER]からなる群より選ばれる皮膜形成ポリマー(少なくとも1の皮膜形成ポリマー)を含むことが好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上であると、色移りを効果的に抑えることができ、また、整髪力をより一層高めることができる。成分(B)の含有量が上記上限以下であると、フレーキングの発生を効果的に抑えることができる。成分(B)の含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全ての成分(B)の含有量である。
(成分(C))
成分(C)は、(アクリル酸アルキル/VA)コポリマー[INCI名:ACRYLATES/VA COPOLYMER]、(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーアンモニウム[INCI名:AMMONIUM STYRENE/ACRYLATES COPOLYMER]、アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム[INCI名:AMMONIUM ACRYLATES COPOLYMER]、及びアクリル酸アルキルコポリマー[INCI名:ACRYLATES COPOLYMER]からなる群より選ばれるポリマー(少なくとも1のポリマー)である。成分(B)と成分(C)とを併用することにより、耐水性をかなり高めることができるので、高湿度環境下に晒された場合であったり、汗及び雨等によって毛髪が濡れた場合であったり、さらには高湿度環境下や毛髪が濡れた状況下において毛髪が衣服等でこすれた場合であっても、色移りを効果的に抑えることができる。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは4.0質量%以下である。成分(C)の含有量が上記下限以上であると、耐水性をより一層高めることができ、色移りを効果的に抑えることができる。成分(C)の含有量が上記上限以下であると、フレーキングの発生を効果的に抑えることができる。成分(C)の含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全ての成分(C)の含有量である。
成分(C)の含有量の成分(B)の含有量に対する質量比(成分(C)の含有量/成分(B)の含有量)は、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上である。上記質量比(成分(C)の含有量/成分(B)の含有量)が上記下限以上であると、耐水性をより一層高めることができ、色移りを効果的に抑えることができる。成分(C)の含有量の成分(B)の含有量に対する質量比(成分(C)の含有量/成分(B)の含有量)の上限は特に限定されない。成分(C)の含有量の成分(B)の含有量に対する質量比(成分(C)の含有量/成分(B)の含有量)は、好ましくは3.0以下、より好ましくは2.0以下、更に好ましくは1.0以下である。
(成分(D))
成分(D)は、炭化水素油、及びエステル油からなる群より選ばれる油分(少なくとも1の油分)である。成分(D)を用いることにより、整髪力を高めることができ、また、乳化毛髪処理剤組成物の性状を例えばワックス状としやすい。また、成分(D)を用いることにより、再整髪力を高めることができる。成分(D)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記炭化水素油は、25℃で固体の炭化水素油であってもよく、25℃で液体の炭化水素油であってもよく、25℃で固体の炭化水素油と25℃で液体の炭化水素油との双方であってもよい。
上記炭化水素油としては、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワレン、スクワラン、及びワセリン等が挙げられる。
上記エステル油は、25℃で固体のエステル油であってもよく、25℃で液体のエステル油であってもよく、25℃で固体のエステル油と25℃で液体のエステル油との双方であってもよい。
上記エステル油としては、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、イソステアリン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ミリスチン酸プロピレングリコール−3ベンジルエーテルモノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、及びイソステアリン酸ポリグリセリル等が挙げられる。
成分(D)は、25℃で固体の油分と25℃で液体の油分との双方を含むことが好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、上記炭化水素油の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは50.0質量%以下、より好ましくは40.0質量%以下である。上記炭化水素油の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、整髪力をより一層高めることができる。上記炭化水素油の含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全ての炭化水素油の含有量である。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、上記エステル油の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは50.0質量%以下、より好ましくは40.0質量%以下である。上記エステル油の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、整髪力をより一層高めることができる。上記エステル油の含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全てのエステル油の含有量である。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、好ましくは5.0質量%以上、より好ましくは8.0質量%以上、好ましくは30.0質量%以下、より好ましくは25.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、整髪力をより一層高めることができる。成分(D)の含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全ての成分(D)の含有量である。
(成分(E))
成分(E)は、界面活性剤である。成分(E)を用いることにより、成分(D)を含む乳化組成物(乳化剤型)とすることができる。成分(E)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(E)は、ノニオン界面活性剤であってもよく、カチオン界面活性剤であってもよく、アニオン界面活性剤であってもよく、両性界面活性剤であってもよい。
上記ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(硬化)ヒマシ油、及び脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられる。
上記カチオン界面活性剤としては、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩、アルキルアミン、及び脂肪酸アミドアミン等が挙げられる。
上記アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、及びセチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩;ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等のN−アシルメチルタウリン塩;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、及びスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸アルキル塩;スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩;ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ナトリウム、及びセチルリン酸ジエタノールアミン等のモノアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム等のN−アシル−N−メチル−β−アラニン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン等のN−アシルグルタミン酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム等のN−アシルグリシン塩;ラウリルグリコール酢酸ナトリウム(ドデカン−1,2−ジオール酢酸ナトリウム)、ラウリルグリコール酢酸カリウム、ミリスチルグリコール酢酸ナトリウム、ミリスチルグリコール酢酸カリウム、パルミチルグリコール酢酸ナトリウム、パルミチルグリコール酢酸カリウム、ステアリルグリコール酢酸ナトリウム、ステアリルグリコール酢酸カリウム、ベヘニルグリコール酢酸ナトリウム、及びベヘニルグリコール酢酸カリウム等のアルキルエーテルグリコール酢酸塩等が挙げられる。
上記両性界面活性剤としては、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、及び2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン等のグリシン型両性界面活性剤;ウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、及びリシノレイン酸アミドプロピルベタイン等のアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、及びラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
成分(E)は、ノニオン界面活性剤を含むことが好ましく、ノニオン界面活性剤であることがより好ましい。本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、成分(E)として、ノニオン界面活性剤を含むことが好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、ノニオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下である。ノニオン界面活性剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、乳化特性をより一層高めることができる。上記ノニオン界面活性剤の含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全てのノニオン界面活性剤の含有量である。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下である。成分(E)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、乳化特性をより一層高めることができる。成分(E)の含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全ての成分(E)の含有量である。
(成分(F))
成分(F)は、水である。成分(F)を用いることにより、本発明の乳化毛髪処理剤組成物を所望の性状とすることができる。成分(F)は、精製水であることが好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の成分(F)の含有量は、他の成分の含有量及び目的とする乳化毛髪処理剤組成物の性状によって適宜調整することができる。例えば、乳化毛髪処理剤組成物の性状をワックス状とする観点からは、本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(F)の含有量は、好ましくは10.0質量%以上、より好ましくは20.0質量%以上、好ましくは70.0質量%以下、より好ましくは60.0質量%以下である。
(成分(G))
成分(G)は、多価アルコール、及び揮発性シリコーン油からなる群より選ばれる化合物(少なくとも1の化合物)である。成分(G)を用いることにより、本発明の乳化毛髪処理剤組成物ののびを良好にすることができ、塗布性を高めることができる。また、成分(G)を用いることにより、きしみを効果的に抑えることができる。成分(G)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記多価アルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、及びポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
塗布性をより一層高める観点、きしみをより一層効果的に抑える観点からは、上記多価アルコールは、プロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールからなる群より選ばれる化合物(少なくとも1の多価アルコール)であることが好ましい。
上記揮発性シリコーン油は、揮発性を有する。上記揮発性シリコーン油としては、25℃での粘度が0.5mm/s以上、10mm/s以下である直鎖シリコーン、及び環状シリコーン等が挙げられ、具体的には、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘキサメチルポリシロキサン、及びデカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
塗布性をより一層高める観点、きしみをより一層効果的に抑える観点からは、上記揮発性シリコーン油は、25℃での粘度が0.5mm/s以上、10mm/s以下である直鎖シリコーンであることが好ましく、デカメチルテトラシロキサンであることがより好ましい。
塗布性を更により一層高める観点、きしみを更により一層効果的に抑える観点からは、成分(G)は、上記多価アルコールと上記揮発性シリコーン油との双方を含むことが好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、上記多価アルコールの含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下である。上記多価アルコールの含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、色移りを効果的に抑えるとともに、本発明の乳化毛髪処理剤組成物ののびを良好にすることができ、塗布性を高めることができ、また、きしみを効果的に抑えることができる。上記多価アルコールの含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全ての多価アルコールの含有量である。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、上記揮発性シリコーン油の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下である。上記揮発性シリコーン油の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の乳化毛髪処理剤組成物ののびを良好にすることができ、塗布性を高めることができ、また、きしみを効果的に抑えることができる。上記揮発性シリコーン油の含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全ての揮発性シリコーン油の含有量である。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、成分(G)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、更に好ましくは7.5質量%以上、好ましくは25.0質量%以下、より好ましくは20.0質量%以下である。成分(G)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の乳化毛髪処理剤組成物ののびを良好にすることができ、塗布性を高めることができ、また、きしみを効果的に抑えることができる。成分(G)の含有量は、本発明の乳化毛髪処理剤組成物中の全ての成分(G)の含有量である。
(他の成分)
本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、上述した成分(A)〜(G)以外の成分を含んでいてもよい。成分(A)〜(G)以外の成分としては、特に限定されないが、例えば、炭素数2〜5の低級アルコール、糖アルコール、炭素数12〜18の高級アルコール、油脂、ロウ、増粘剤、紫外線吸収剤、非揮発性シリコーン油、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、植物抽出エキス、染料、pH調整剤、香料、防腐剤、溶剤等が挙げられる。
上記低級アルコールとしては、エタノール等が挙げられる。
上記糖アルコールとしては、ソルビトール、マルチトール、及びトレハロース等が挙げられる。
上記高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、及びオレイルアルコール等が挙げられる。
上記油脂としては、オリーブ油、コメヌカ油、ヒマシ油、ヤシ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、及びアボカド油等が挙げられる。
上記ロウとしては、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、及びラノリン等が挙げられる。
上記増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシメチルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。上記カルボキシビニルポリマーは、アルキル変性カルボキシビニルポリマーであってもよい。
上記紫外線吸収剤としては、オキシベンゾン、及びエデト酸二ナトリウム等が挙げられる。
上記防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、及びフェノキシエタノール等が挙げられる。
速乾性を高める観点から、本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、エタノールを含むことが好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物100質量%中、エタノールの含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下である。エタノールの含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、整髪時の操作性をより一層高めることができる。
(乳化毛髪処理剤組成物の他の詳細)
本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、毛髪を一時的に染色するために好適に用いることができる。本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、白髪を染色するために好適に用いることができる。
乳化毛髪処理剤組成物の垂れ落ちを抑え、色移りを効果的に抑える観点からは、本発明の乳化毛髪処理剤組成物の性状は、クリーム状又はワックス状であることが好ましく、ワックス状であることがより好ましい。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物の製造方法としては、公知の乳化毛髪処理剤組成物の製造方法を採用することができる。本発明の乳化毛髪処理剤組成物の製造方法としては、例えば、各成分をパドルミキサー等で撹拌して均一化する方法等が挙げられる。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、特に限定されないが、例えば、容器に収容された形態で用いることができる。本発明の乳化毛髪処理剤組成物の性状がワックス状である場合には、上記容器は、ジャー容器であることが好ましい。
本発明の特徴は、成分(D)、成分(E)及び成分(F)を含む乳化組成物の剤型において、顔料である成分(A)に加えて、ポリマー成分として成分(B)と成分(C)とを併用したことにある。
油性成分である成分(D)を主な整髪成分とする乳化毛髪処理剤組成物(ワックス及びクリームなど)は、毛髪をくせ付けして所望の髪型を形成するくせ付け力、及び再整髪力に優れるものの、毛髪に塗布された後に形成される塗膜が比較的やわらかい。このため、成分(D)を主な整髪成分とする乳化毛髪処理剤組成物において、毛髪の染色機能を付与するために、成分(A)をさらに配合した場合には、毛髪が衣服等でこすれるなどしたときに、成分(A)が脱落しやすく、色移りしやすい。
これに対して、本発明の乳化毛髪処理剤組成物は、皮膜形成ポリマーである成分(B)を含むので、毛髪に塗布された後に形成される塗膜の耐摩耗性が向上し、色移りを抑えることができる。また、本発明では、耐水性の高い成分(C)をさらに含むので、上記塗膜の耐水性をかなり高めることができる。
本発明の乳化毛髪処理剤組成物では、耐水性をかなり高めることができるので、高湿度環境下に晒された場合であったり、汗及び雨等によって毛髪が濡れた場合であったり、高湿度環境下や毛髪が濡れた状態でさらに毛髪が衣服等でこすれた場合であっても、色移りを抑えることができる。
また、成分(C)を含む乳化毛髪処理剤組成物は、成分(C)を含まない乳化毛髪処理剤組成物と比べて、該乳化毛髪処理剤組成物ののびが低下したり、きしみが生じたりすることがある。本発明の乳化毛髪処理剤組成物が成分(G)を含む場合には、該乳化毛髪処理剤組成物ののびを良好にすることができ、また、きしみを効果的に抑えることができる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例で用いた主な成分は下記の通りである。
ポリビニルピロリドン:商品名「PVP K−90」、アイエスピー社製
(アクリル酸アルキル/VA)コポリマー:商品名「ビニゾール 2140L」、大同化成工業社製
(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーアンモニウム:商品名「ヨドゾール GH41F」、アクゾノーベル社製
アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム:商品名「ビニゾール1089WP」、大同化成工業社製
アクリル酸アルキルコポリマー:商品名「DERMACRYL AQF」、アクゾノーベル社製
マイクロクリスタリンワックス1:商品名「HI−MIC−1090」、日本精蝋社製
マイクロクリスタリンワックス2:商品名「MULTIWAX W−835」、Sonneborn社製
パラフィンワックス:商品名「SP−0165」、日本精蝋社製
ステアリン酸ソルビタン:商品名「TEGO SMS」、EVONIK NUTRITION & CARE GMBH社製、ノニオン界面活性剤
ポリオキシエチレンセチルエーテル:商品名「BRIJ C20−PA−(SG)」、Croda Singapore社製、ノニオン界面活性剤
カルナウバロウ:商品名「TOWAX−1F8」、東亜化成社製
カルボキシビニルポリマー:商品名「CARBOPOL 980 POLYMER」、Lubrizol Advanced Materials社製
(実施例1〜13及び比較例1〜3)
下記の表1に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、乳化毛髪処理剤組成物を調製した。なお、表中の配合量は、純分での配合量で示した。
実施例1〜13で得られた乳化毛髪処理剤組成物の性状はいずれもワックス状であった。
(評価)
得られた乳化毛髪処理剤組成物について、以下の評価を行った。評価結果は表1,2中に示した。なお、評価は専門パネル3名で行い、協議して評価結果を決定した。
(試験例1:常湿環境下(50%RH)での整髪力)
得られた乳化毛髪処理剤組成物3.0gを手にとり、カットウィッグ(ユーカリジャパン社製)の毛髪に均一に塗布し、毛髪を根元から立ち上げるように整髪を施した。カットウィッグを温度20℃及び湿度50%RHの環境下で20分間静置した。静置後の毛髪の形状を下記の評価基準に従って目視評価した。
<常湿環境下での整髪力の評価基準>
○(良好):毛髪の形状が保持されている
×(不良):毛髪の形状が明らかにくずれている
(試験例2:常湿環境下(50%RH)での色移り)
得られた乳化毛髪処理剤組成物0.5gを手に取り、未処理のヤク毛毛束(スタッフス社製、長さ10cm、重さ1g)に塗布した。次いで、ヤク毛毛束を温度25℃及び湿度50%RHの環境下で20分間静置した。静置後の毛束を濾紙で挟んで、濾紙から毛束を引き抜いた。濾紙への色移りを下記の評価基準に従って目視評価した。
<常湿環境下(50%RH)での色移りの評価基準>
○(良好):濾紙への色移りがほとんど見られない、又は、濾紙の毛束が付着した部分の一部に色移りが見られる程度である
×(不良):濾紙の毛束が付着した部分の全面に明らかに色移りが見られる
(試験例3:高湿度環境下(80%RH)での色移り)
毛束を温度40℃及び湿度85%RHの環境下で60分間吊るして静置したこと以外は試験例2と同様にして、濾紙への色移りを目視観察した。試験例2で評価した濾紙への色移りと比較することにより、高湿度環境下での色移りを評価した。
<高湿度環境下(80%RH)での色移りの評価基準>
○(良好):試験例2と比べて、濾紙への色移りがほぼ変わらない
×(不良):試験例2と比べて、濾紙への色移りが明らかに増加する
組成及び結果を下記の表1,2に示す。
Figure 2021042179
Figure 2021042179
実施例1〜13で得られた乳化毛髪処理剤組成物では、「試験例1:常湿環境下(50%RH)での整髪力」の評価において、カットウィッグに塗布する際に、毛髪全体に均一に塗布することができ、良好なのび(塗布性)であった。
また、実施例1〜12で得られた乳化毛髪処理剤組成物では、「試験例1:常湿環境下(50%RH)での整髪力」の評価において、カットウィッグに塗布する際に、きしみ(指が引っ掛かる感触)を全く感じなかった。実施例13で得られた乳化毛髪処理剤組成物では、わずかにきしみを感じたものの、実用上問題ないレベルであった。
以下に、本発明の乳化毛髪処理剤組成物の処方例を示す。
(処方例1)ヘアワックス
カーボンブラック 0.3質量%
ポリビニルピロリドン 5.0質量%
(アクリル酸アルキル/VA)コポリマー 1.0質量%
流動パラフィン 4.0質量%
マイクロクリスタリンワックス1 3.0質量%
マイクロクリスタリンワックス2 1.0質量%
パラフィンワックス 4.0質量%
2−エチルヘキサン酸セチル 1.0質量%
イソノナン酸イソノニル 0.5質量%
ステアリン酸ソルビタン 1.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0質量%
デカメチルテトラシロキサン 4.0質量%
プロピレングリコール 10.0質量%
カルナウバロウ 2.0質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2質量%
エタノール 5.0質量%
トリエタノールアミン 0.7質量%
セチルアルコール 2.0質量%
メチルパラベン 0.3質量%
香料 0.1質量%
EDTA−2Na 0.1質量%
クエン酸 0.1質量%
クエン酸Na 0.1質量%
精製水 残部
合計 100.0質量%

Claims (4)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dと、下記成分Eと、下記成分Fとを含む、乳化毛髪処理剤組成物。
    成分A:顔料
    成分B:ビニルピロリドンに由来する構造単位を有する皮膜形成ポリマー
    成分C:(アクリル酸アルキル/VA)コポリマー、(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーアンモニウム、アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム、及びアクリル酸アルキルコポリマーからなる群より選ばれるポリマー
    成分D:炭化水素油、及びエステル油からなる群より選ばれる油分
    成分E:界面活性剤
    成分F:水
  2. 下記成分Gを含む、請求項1に記載の乳化毛髪処理剤組成物。
    成分G:多価アルコール、及び揮発性シリコーン油からなる群より選ばれる化合物
  3. 前記成分Gの含有量が7.5質量%以上である、請求項2に記載の乳化毛髪処理剤組成物。
  4. 性状がワックス状である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の乳化毛髪処理剤組成物。
JP2019167009A 2019-09-13 2019-09-13 乳化毛髪処理剤組成物 Pending JP2021042179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019167009A JP2021042179A (ja) 2019-09-13 2019-09-13 乳化毛髪処理剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019167009A JP2021042179A (ja) 2019-09-13 2019-09-13 乳化毛髪処理剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021042179A true JP2021042179A (ja) 2021-03-18

Family

ID=74863759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019167009A Pending JP2021042179A (ja) 2019-09-13 2019-09-13 乳化毛髪処理剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021042179A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018008904A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社コーセー 水中油型ケラチン繊維用化粧料
JP2019014706A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 ジェイオーコスメティックス株式会社 水中油型睫毛用化粧料
JP2019194167A (ja) * 2018-05-02 2019-11-07 株式会社アリミノ 整髪料

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018008904A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社コーセー 水中油型ケラチン繊維用化粧料
JP2019014706A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 ジェイオーコスメティックス株式会社 水中油型睫毛用化粧料
JP2019194167A (ja) * 2018-05-02 2019-11-07 株式会社アリミノ 整髪料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2313080B1 (en) Re-applicable mascara composition
JP5242058B2 (ja) 毛髪化粧料組成物
JP5837330B2 (ja) 粘性組成物
JP5892720B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5783666B2 (ja) 頭髪用化粧料
JP7039024B2 (ja) 整髪料
JP6927832B2 (ja) 水中油型皮膚化粧料
WO2019065368A1 (ja) 水中油型皮膚化粧料
JP6814959B2 (ja) 毛髪用一時着色料組成物
JP2020121940A (ja) 水中油型乳化化粧料
US20190159994A1 (en) Mascara compositions including vinylpyrrolidone homopolymer and a secondary film-forming polymer
JP2021042179A (ja) 乳化毛髪処理剤組成物
JP2009040740A (ja) 水性整髪剤組成物
JP7171143B2 (ja) 整髪剤組成物
JP7046450B2 (ja) エアゾールフォーム毛髪処理剤組成物及びエアゾールフォーム毛髪処理剤
JP6893485B2 (ja) クレンジング化粧料
US20210154108A1 (en) Magnetic composition comprising a polymer blend and high loading of magnetic material
JP6965372B2 (ja) 整髪剤組成物
WO2018198564A1 (ja) 整髪剤組成物
US20190159995A1 (en) Mascara compositions including vinylpyrrolidone homopolymer and an acrylic film-forming polymer
US10987298B2 (en) Mascara compositions comprising a polymer having cyclic amide, cyclic amine and acrylamide functionality
CN111107835B (zh) 乳化整发剂组合物
JP6909176B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2008308435A (ja) 毛髪用組成物
JP5185574B2 (ja) 水中油型乳化整髪剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230620