JP6893485B2 - クレンジング化粧料 - Google Patents

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本発明はクレンジング化粧料に関する。
従来のクレンジング化粧料は、クレンジング効果に優れる油剤を用いたクレンジング化粧料が主流であり、種々検討されている(特許文献1を参照)。しかし、油剤を用いたクレンジング化粧料は、クレンジング効果に優れる反面、クレンジング後も肌上に過剰の油剤が残るため、使用感に劣るといった欠点や過度の脱脂により肌荒れが生じやすいといった問題がある。
一方、クレンジング成分として非イオン性界面活性剤を用いたクレンジング化粧料も検討されている(特許文献2を参照)。しかし、非イオン性界面活性剤を用いたクレンジング化粧料は、使用感に優れる反面、油剤を用いたクレンジング化粧料と比較してクレンジング効果に劣るといった問題がある。また、クレンジング効果を高めるべく非イオン性界面活性剤を多量に配合すると、肌に対して刺激が生じる恐れもある。
そこで、油剤と、非イオン性界面活性剤の双方の利点を活かしたクレンジング化粧料の検討もなされている。具体的には、油剤と、非イオン性界面活性剤と、多価アルコールなどの水溶性溶剤と、水とを組み合わせ、水相および油相が連続相(バイコンティニュアス構造)になるように設計されたクレンジング化粧料が検討されている(特許文献3を参照)。しかし、バイコンティニュアス構造は、配合する成分の含有量、用いる非イオン性界面活性剤のHLBバランス、水相および油相の極性などが絶妙に絡み合い安定性を保持していることから、製剤組成の安定な領域が狭いといった欠点があり、安定なバイコンティニュアス構造を有する製剤を調製することが難しい。
特開平4−308518号公報 特開平8−301725号公報 特開2004−217640号公報
本発明の課題は、油剤と、非イオン性界面活性剤の双方の利点を活かした高いクレンジング効果を有するクレンジング化粧料であって、製剤の安定性が格段に優れたクレンジング化粧料を提供することである。
本発明は、下記成分A、成分B、成分C、成分D、成分E及び成分Fを含有する、クレンジング化粧料に関する。
成分A:酸化エチレンの平均付加モル数が8であるイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル
成分B:酸化エチレンの平均付加モル数が15及び20であるイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルからなる群より選択される1種以上のイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル
成分C:炭化水素油、脂肪酸エステル油、及び植物油からなる群より選択される1種以上の油剤
成分D:ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル
成分E:炭素数2以上、12以下であり、水酸基を2以上有する多価アルコール
成分F:水
本発明のクレンジング化粧料は、油剤と、非イオン性界面活性剤の双方の利点を活かした高いクレンジング効果を有するクレンジング化粧料であって、製剤の安定性が格段に優れるという効果を奏する。
本発明のクレンジング化粧料は、成分A:酸化エチレンの平均付加モル数が8であるイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、成分B:酸化エチレンの平均付加モル数が15及び20であるイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルからなる群より選択される1種以上のイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、成分C:炭化水素油、脂肪酸エステル油、及び植物油からなる群より選択される1種以上の油剤、成分D:ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、成分E:炭素数2以上、12以下であり、水酸基を2以上有する多価アルコール、並びに成分F:水を必須成分として含有する。本発明のクレンジング化粧料は、前記必須成分に加えて、成分G:(メタ)アクリル酸をモノマー成分として含む陰イオン性増粘剤、成分H:セルロース粉末、及び成分I:低級アルコールからなる群より選択される1種以上の成分をさらに含有することが好ましい。また、成分A〜I以外の成分(その他の成分)をさらに含有してもよい。成分A〜Iやその他の成分は、それぞれ、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
本発明者らは、酸化エチレンの平均付加モル数の異なる2種の特定の非イオン性界面活性剤を成分A及び成分Bとして組み合わせて使用し、さらに成分Cとして特定の油剤を用い、成分Dとしてポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルを用いることにより、安定性が格段に優れた製剤が得られることを見出した。
成分Aは酸化エチレンの平均付加モル数が8であるイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルである。成分Aは非イオン性界面活性剤なので、成分Aを含有することにより、界面活性剤による使用感に優れたクレンジング効果が発揮される。
上記成分Aの市販品としては、例えば、商品名「EMALEX GWIS−108」(日本エマルジョン社製、酸化エチレンの平均付加モル数:8);商品名「ブラウノン RGL−8MISE」(青木油脂工業社製、酸化エチレンの平均付加モル数:8)等が挙げられる。
本発明のクレンジング化粧料100質量%中の成分Aの含有量は、界面活性剤による使用感に優れたクレンジング効果を発揮する観点から、好ましくは13.0質量%以上であり、より好ましくは15.0質量%以上であり、一方、製剤の安定性の観点から、好ましくは25.0質量%以下であり、より好ましくは22.0質量%以下である。
成分Bは、酸化エチレンの平均付加モル数が15及び20であるイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルからなる群より選択される1種以上のイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、即ち、酸化エチレンの平均付加モル数が15であるイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及び酸化エチレンの平均付加モル数が20であるイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルからなる群より選択される1種以上のイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルである。成分Bは非イオン性界面活性剤なので、成分Bを含有することにより、界面活性剤による使用感に優れたクレンジング効果が発揮される。成分Bは1種のみを用いてもよいし、2種を併用してもよい。
上記成分Bの市販品としては、例えば、商品名「EMALEX GWIS−115」、「EMALEX GWIS−115EX」(何れも日本エマルジョン社製、酸化エチレンの平均付加モル数:15);商品名「EMALEX GWIS−120」、「EMALEX GWIS−120EX」(何れも日本エマルジョン社製、酸化エチレンの平均付加モル数:20);商品名「ブラウノン RGL−20MISE」(青木油脂工業社製、酸化エチレンの平均付加モル数:20)等が挙げられる。
本発明のクレンジング化粧料100質量%中の成分Bの含有量は、界面活性剤による使用感に優れたクレンジング効果を発揮する観点から、好ましくは1.0質量%以上であり、より好ましくは1.5質量%以上であり、一方、製剤の安定性の観点から、好ましくは10.0質量%以下であり、より好ましくは8.0質量%以下である。成分Bの含有量は、本発明のクレンジング化粧料中に含まれる全ての成分Bの合計量である。
本発明のクレンジング化粧料における上記成分Aと上記成分Bとの質量含有比(A/B)は、製剤の安定性の観点、並びに優れたクレンジング効果を発揮する観点から、好ましくは1.5以上であり、より好ましくは2.0以上であり、同様の観点から、好ましくは12.0以下であり、より好ましくは11.0以下である。
成分Cは、炭化水素油、脂肪酸エステル油、及び植物油からなる群より選択される1種以上の油剤である。成分Cを含有することにより、油性成分による優れたクレンジング効果が発揮される。本明細書において、上記炭化水素油を「成分C1」と称する場合がある。上記脂肪酸エステル油を「成分C2」と称する場合がある。上記植物油を「成分C3」と称する場合がある。成分Cは1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分C1の具体例としては、例えば、イソドデカン、イソヘキサデカン、イソヘキサドデカン、オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、スクワラン、流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、及びワセリン等が挙げられる。成分C1は1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分C2の具体例としては、例えば、ネオペンタン酸イソデシル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリオクタノイン)、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸プロピレングリコール、及びヒドロキシステアリン酸水添ヒマシ油等が挙げられる。成分C2は1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分C3の具体例としては、例えば、オレンジ油、ヤシ油、パーム油、水素添加パーム油、アボカド油、ゴマ油、オリーブ油、ククイナッツ油、ブドウ粒子油、サフラワー油、アーモンド油、トウモロコシ油、綿実油、ヒマワリ種子油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、及びローズヒップ油等が挙げられる。成分C3は1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明のクレンジング化粧料100質量%中の成分Cの含有量は、優れたクレンジング効果を発揮する観点から、好ましくは10.0質量%以上であり、より好ましくは13.0質量%以上であり、一方、製剤の安定性の観点、並びにべたつき抑制の観点から、好ましくは23.0質量%以下であり、より好ましくは20.0質量%以下である。成分Cの含有量は、本発明のクレンジング化粧料中に含まれる全ての成分Cの合計量である。
本発明のクレンジング化粧料において、上記成分C100質量%中の上記成分C2の含有量は、製剤の安定性の観点、並びに優れたクレンジング効果を発揮する観点から、好ましくは70.0質量%以上であり、より好ましくは80.0質量%以上であり、一方、製剤の安定性の観点から、好ましくは100質量%であり、より好ましくは99.5質量%以下である。成分C2の含有量は、成分C中に含まれる全ての成分C2の合計量である。
成分Dは、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルである。成分Dを使用することにより、本発明のクレンジング化粧料の製剤としての安定性を向上させること、例えば、製剤が水相と油相とに分離することを抑制すること、成分の析出による白濁を抑制することができる。成分Dは1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分Dにおける酸化プロピレンの平均付加モル数は、好ましくは5〜20であり、より好ましくは7〜16である。
上記成分Dの市販品としては、例えば、商品名「SY−DP9」(阪本薬品工業社製、酸化エチレンの平均付加モル数:9);商品名「SY−DP14T」(阪本薬品工業社製、酸化エチレンの平均付加モル数:14)等が挙げられる。
本発明のクレンジング化粧料100質量%中の成分Dの含有量は、本発明のクレンジング化粧料における製剤の安定化を高める観点から、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは1.0質量%以上であり、一方、べたつき抑制の観点から、好ましくは13.0質量%以下であり、より好ましくは10.0質量%以下である。成分Dの含有量は、本発明のクレンジング化粧料中に含まれる全ての成分Dの合計量である。
成分Eは、炭素数2以上、12以下であり、水酸基を2以上有する多価アルコールである。成分Eは、本発明のクレンジング化粧料の製剤としての安定性を付与する役割を有する。成分Eは1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分Eの炭素数としては、製剤の安定性の観点から、好ましくは3以上であり、同様の観点から、好ましくは12以下である。成分Eの水酸基の数としては、製剤の安定性の観点から、好ましくは2以上であり、同様の観点から、好ましくは6以下である。
上記成分Eとしては、例えば、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グリセリンモノ2−エチルへキシルエーテル、グルコース、フルクトース、マルトース、トレハロース、スクロース、キシリトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、アラビトール、リビトール、ガラクチトール、エリトリトール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、及び1,2−デカンジオール等が挙げられる。前記の中でも、ジプロピレングリコール、1,2−オクタンジオール、ソルビトール及びグリセリンモノ2−エチルへキシルエーテルが好ましい。
本発明のクレンジング化粧料100質量%中の成分Eの含有量は、本発明のクレンジング化粧料における製剤の安定化を高める観点から、好ましくは1.0質量%以上であり、より好ましくは3.0質量%以上であり、同様の観点から、10.0質量%以下であることが好ましい。成分Eの含有量は、本発明のクレンジング化粧料中に含まれる全ての成分Eの合計量である。
成分Fの水は、本発明のクレンジング化粧料の媒体としての役割を有する。成分Fとしては精製水が好ましい。本発明のクレンジング化粧料100質量%中の成分Fの含有量は、媒体としての機能を果たす観点から、好ましくは25.0質量%以上であり、より好ましくは30.0質量%以上であり、同様の観点から、好ましくは60.0質量%以下であり、より好ましくは55.0質量%以下であり、更に好ましくは50.0質量%以下である。
本発明のクレンジング化粧料は、製剤に粘度を付与したり、塗布時やクレンジング時の肌への密着感を高めたり、あるいは(粉体を配合する場合に)粉体を安定に配合させる観点から、さらに成分Gの(メタ)アクリル酸をモノマー成分として含む陰イオン性増粘剤を含有することが好ましい。成分Gは1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分Gとしては、例えば、カルボキシビニルポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー(アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体)、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、アクリル酸アルキルコポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー、(アクリレーツ/ネオデカン酸ビニル)クロスポリマー等が挙げられる。中でも、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー(アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体)、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーが好ましい。
上記成分Gは、通常、塩基性物質で中和して用いられる。塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミン;アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基;アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられる。また、塩基性物質の添加量は、上記成分Gを中和するのに充分な量であり、これら成分の種類や使用量に応じて適宜配合すればよい。
上記成分Gの市販品としては、例えば、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー(アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体)の好ましい市販品としては、例えば、商品名「Carbopol Ultrez 21 Polymer」(Lubrizol Advanced Materials社製);商品名「カーボポール ETD 2020」(LUBRIZOL社製);商品名「PEMULEN TR−1」(Lubrizol Advanced Materials社製);商品名「PEMULEN TR−2」(Lubrizol Advanced Materials社製)等が挙げられる。(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーの好ましい市販品としては、例えば、商品名「SIMULGEL EG」(SEPPIC社製)等が挙げられる。
成分Gを含有する場合、本発明のクレンジング化粧料100質量%中の成分Gの含有量は、塗布時やクレンジング時の肌への密着感を付与する観点、並びに後述する粉体を配合した場合の粉体の分散安定性の観点から、好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、一方、メイク馴染みや使用感の観点から、好ましくは1.0質量%以下であり、より好ましくは0.8質量%以下である。成分Gの含有量は、本発明のクレンジング化粧料中に含まれる全ての成分Gの合計量である。
本発明のクレンジング化粧料は、クレンジング時のピーリング作用を発揮させる観点から、さらに成分Hのセルロース粉末を含有することが好ましい。成分Hは1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分Hの平均粒子径(μm)は、ピーリング作用の観点から、好ましくは5μm以上であり、肌あたりの良さと刺激性の観点から、好ましくは300μm以下である。
成分Hを含有する場合、本発明のクレンジング化粧料100質量%中の成分Hの含有量は、ピーリング作用の観点から、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、一方、肌あたりの良さと刺激性の観点から、好ましくは5.0質量%以下であり、より好ましくは3.0質量%以下である。成分Hの含有量は、本発明のクレンジング化粧料中に含まれる全ての成分Hの合計量である。
成分Hは市販品として容易に入手することができる。例えば、商品名「VITACEL CS20FC」(レッテンマイヤー社製)等が挙げられる。
本発明のクレンジング化粧料は、防腐性の観点から、成分Iの低級アルコールをさらに含有してもよい。成分Iとしては、一価の低級アルコールが好ましく、具体的には、エタノール、イソプロパノール等が挙げられる。成分Iは1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。成分Iを含有する場合、本発明のクレンジング化粧料100質量%中の成分Iの含有量は、防腐性の観点から、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1.0質量%以上であり、一方、刺激性の観点から、好ましくは7.5質量%以下であり、より好ましくは5.0質量%以下である。成分Iの含有量は、本発明のクレンジング化粧料中に含まれる全ての成分Iの合計量である。
本発明のクレンジング化粧料は、上記成分A〜I以外の成分(その他の成分)を任意に含有することができる。その他の成分としては、例えば、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、着色剤、キレート剤、清涼剤、ビタミン類、中和剤、アミノ酸、pH調整剤、美白剤、抗炎症剤、消臭剤、動植物抽出物、金属イオン封鎖剤、皮膜形成剤などの添加剤などが挙げられる。上記その他の成分は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明のクレンジング化粧料の外観は、透明である。本発明における透明とは、目視確認時において白濁などの濁りが生じていないものを言う。
本発明のクレンジング化粧料は、バイコンティニュアスマイクロエマルション構造を有する。本発明においては、バイコンティニュアスマイクロエマルション構造とすることにより、本発明の効果を最大に発揮させることができるようになる。より具体的には、油剤と、非イオン性界面活性剤の双方の利点を活かした高いクレンジング効果を有し、格段に優れた製剤の安定性を発揮させることができる。
本発明のクレンジング化粧料の製造方法は、特に限定されないが、例えば、公知の方法により製造することができる。具体的には、上記した成分を加えて、ディスパーミキサー、パドルミキサーなどの公知の混合装置を用いて混合する方法などが挙げられるが、本発明はこれら製造方法にのみ限定されるものではない。
本発明のクレンジング化粧料としては、例えば、メイク落とし化粧料、洗顔料、ボディクレンジング化粧料等として使用できる。本発明のクレンジング化粧料は、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品のいずれであってもよい。
本発明のクレンジング化粧料を適用する部位としては、顔(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中などが挙げられる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。なお、表中の各成分の配合量及び含有量は純分に換算した量であり、特記しない限り「質量%」を表す。
実施例1〜36、比較例1〜14(クレンジング化粧料の調製)
下記の表に記した組成に従い、常法に従って、実施例及び比較例の各クレンジング化粧料を調製し、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表1〜4に併記する。
実施例及び比較例における主な原料の詳細は次の通りである。
[成分A]
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(8):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−108」、酸化エチレンの平均付加モル数:8
[成分B]
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−120EX」、酸化エチレンの平均付加モル数:20
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(15):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−115EX」、酸化エチレンの平均付加モル数:15
[成分C]
軽質イソパラフィン:出光興産社製、商品名「IPソルベント」
流動イソパラフィン:日油社製、商品名「パールリームEX」
ミリスチン酸イソプロピル:花王社製、商品名「エキセパールIPM」
2−エチルヘキサン酸セチル:日本サーファクタント工業社製、商品名「CIO−N」
イソステアリン酸プロピレングリコール:青木油脂工業社製、商品名「イソステアリンサンPG」
ネオペンタン酸イソデシル:高級アルコール工業社製、商品名「ネオライト100P」
オレンジ油:小川香料社製、商品名「ORANGE(DECO)−CS OIL IT」
[成分D]
ポリオキシプロピレン(14)ジグリセリルエーテル:阪本薬品工業社製、商品名「SY−DP14T」、酸化プロピレンの平均付加モル数:14
ポリオキシプロピレン(9)ジグリセリルエーテル:阪本薬品工業社製、商品名「SY−DP9」、酸化プロピレンの平均付加モル数:9
[成分E]
ジプロピレングリコール:シェルケミカルズジャパン社製、商品名「ジプロピレングリコールS」
1,2−オクタンジオール:ヴェ・マン・フィス香料社製、商品名「1,2−OCTANDIOL」
グリセリンモノ2−エチルヘキシルエーテル:Schulke & Mayr GmbH社製、商品名「SENSIVA SC50」
ソルビトール:三菱商事フードテック社製、商品名「ソルビット L−70」
[成分G]
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー(*1):Lubrizol Advanced Materials社製、商品名「PEMULEN TR−2」
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー(*2):Lubrizol Advanced Materials社製、商品名「Carbopol Ultrez 21 Polymer」
(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー:SEPPIC社製、商品名「SIMULGEL EG」
[成分H]
セルロース粉末:レッテンマイヤー社製、商品名「VITACEL CS20FC」
[その他成分]
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(6):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−106」、酸化エチレンの平均付加モル数:6
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(10):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−110」、酸化エチレンの平均付加モル数:10
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(25):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−125」、酸化エチレンの平均付加モル数:25
(評価試験1:製剤安定性の評価)
実施例及び比較例の各クレンジング化粧料約100gを広口の透明ガラス瓶(所謂マヨネーズ瓶)に充填し、密封した状態で、恒温槽中で5℃又は40℃の条件下、4週間保管した。保管後の各クレンジング化粧料を室温(25℃)の条件に戻した後、ガラス瓶中の各クレンジング化粧料の外観を目視にて観察し、下記評価基準にしたがい評価した。
<製剤安定性の評価基準>
○(良好):外観観察で分離や離水、析出による白濁が全く認められない。
△(不十分):外観観察でごく僅かの分離や離水、若しくは、析出によるごく僅かの白濁が認められた。
×(不良):外観観察で明らかな分離や離水、若しくは、析出による明らかな白濁が認められた。
(評価試験2:クレンジング力の評価)
前腕内側部に市販のリキッドファンデーション約0.05gを塗布後、半径約2cmの円となるように均一に延び広げた。次いで、実施例及び比較例で得られた各クレンジング化粧料約0.3gを塗布部のメイク汚れに塗布し、十分馴染ませた後、指先で小さな円を描くように30秒間クレンジングを行い、その後温水でメイク汚れを洗い流した。
洗い流し後の塗布部を目視にて観察し、下記評価基準にしたがい評価した。なお、評価は専門評価員3名の合議体の協議の結果で決定した。
<クレンジング力の評価基準>
○(良好):メイク馴染みが良く、クレンジング後、メイク汚れがしっかりと落ちていた。
△(不十分):メイク馴染みに劣り、クレンジング後、メイク汚れが完全に落ちていない。
×(不良):メイク馴染みが悪く、クレンジング後、明らかにメイク汚れが残っていた。
Figure 0006893485
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前記表より、本発明のクレンジング化粧料は、製剤の安定性及びクレンジング力に優れたものであることが分かった。
一方、必須成分のいずれかを欠くクレンジング化粧料の製剤の安定性は実施例のものと比べて大きく劣っていた。比較例8〜14のように、酸化エチレンの平均付加モル数が本発明の範囲をわずかに満たさない成分(即ち、成分Aの類似品及び/又は成分Bの類似品)を用いても、クレンジング化粧料の製剤の安定性は大きく劣っていた。このことから、酸化エチレンの平均付加モル数の異なる2種の特定の非イオン性界面活性剤を成分A及び成分Bとして用いることによって、本発明の効果が発揮されることが分かった。
本発明のクレンジング化粧料は、優れたクレンジング力を有し、かつ製剤としての安定性に優れた化粧料なので、メイク落とし化粧料、洗顔料として好適に使用することができる。

Claims (6)

  1. 下記成分A、成分B、成分C、成分D、成分E及び成分Fを含有する、クレンジング化粧料。
    成分A:酸化エチレンの平均付加モル数が8であるイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル
    成分B:酸化エチレンの平均付加モル数が15及び20であるイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルからなる群より選択される1種以上のイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル
    成分C:炭化水素油、脂肪酸エステル油、及び植物油からなる群より選択される、少なくとも炭化水素油及び脂肪酸エステル油を含有する油剤
    成分D:ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル
    成分E:炭素数2以上、12以下であり、水酸基を2以上有する多価アルコール
    成分F:水
  2. 前記クレンジング化粧料100質量%中、前記成分Bの含有量が1.0〜10.0質量%であり、前記成分Aと前記成分Bの質量含有比(A/B)が1.5〜12.0の範囲を満たす、請求項1に記載のクレンジング化粧料。
  3. 前記成分C100質量%中、前記脂肪酸エステル油の含有量が70.0〜99.5質量%である、請求項1又は2に記載のクレンジング化粧料。
  4. 前記クレンジング化粧料100質量%中、前記成分Eの含有量が10質量%以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のクレンジング化粧料。
  5. さらに、下記成分Gを含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のクレンジング化粧料。
    成分G:(メタ)アクリル酸をモノマー成分として含む陰イオン性増粘剤
  6. さらに、下記成分Hを含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のクレンジング化粧料。
    成分H:セルロース粉末
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