JP2022052473A - 化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】エタノール及び粉体を多量含む化粧料組成物でありながら、ケーキングが抑制されており粉体の再分散性が良好である化粧料組成物を提供する。【解決手段】成分(A):オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩及び/又はタルクである粉体、成分(B):合成ヘクトライト及び/又はベントナイト、成分(C):エタノール、並びに成分(D):水を含有し、成分(A)の含有割合が3.0~20.0質量%、成分(B)の含有割合が0.1~2.0質量%、成分(C)の含有割合が50.0~90.0質量%、成分(D)の含有割合が5.0~30.0質量%であり、25℃における粘度が200mPa・s以下である、化粧料組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料組成物に関する。
ボディローション、清涼化粧料、デオドラント剤などの化粧料の中には、粉体が配合されたものが多く存在する。粉体は吸水性や吸油性に優れるため、これらの化粧料に粉体を配合することは、汗や皮脂を吸着する、べたつく肌をさらっとした肌触りにすることができるという効果が得られる点で非常に有用である。
一方で、粉体を配合した従来の化粧料では、粉体が沈降して凝集・固化する、いわゆる「ケーキング」を生じやすいという問題があった。強いケーキングが生じることにより、使用時に振とうしても粉体を分散させること(再分散)が困難となる場合がある。
ケーキングの問題を解決する方法として、増粘剤を配合することにより化粧料の粘度を上昇させ、粉体の沈降を抑制する方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2020-90446号公報 特開2010-1225号公報
しかしながら、エタノールの含有量が多い化粧料では、増粘剤を配合しても化粧料が充分に増粘せず、ケーキングの問題を解消することが困難であった。また、粉体の含有量が多い場合も、粉体の自重によりケーキングが起こりやすいという問題があった。
従って、本発明の目的は、エタノール及び粉体を多量含む化粧料組成物でありながら、ケーキングが抑制されており粉体の再分散性が良好である化粧料組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、成分(A):オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩及び/又はタルクである粉体、成分(B):合成ヘクトライト及び/又はベントナイト、成分(C):エタノール、並びに成分(D):水を含有し、成分(A)~(D)の含有割合がそれぞれ特定の範囲内であり、25℃における粘度が200mPa・s以下である化粧料組成物は、エタノール及び粉体を多量含みながら、ケーキングが抑制されており粉体の再分散性が良好であることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含有し、成分(A)の含有割合が3.0~20.0質量%、成分(B)の含有割合が0.1~2.0質量%、成分(C)の含有割合が50.0~90.0質量%、成分(D)の含有割合が5.0~30.0質量%であり、25℃における粘度が200mPa・s以下である、化粧料組成物を提供する。
成分(A):オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩及び/又はタルクである粉体
成分(B):合成ヘクトライト及び/又はベントナイト
成分(C):エタノール
成分(D):水
上記成分(B)は、ケイ酸(Li/Mg/Na)、フルオロケイ酸(Na/Mg)、及びケイ酸(Na/Mg)からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
上記化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)以外の有機塩及び無機塩を含まないか、又は上記有機塩及び/又は上記無機塩の含有割合は0.1質量%未満であることが好ましい。
上記化粧料組成物は、さらに下記成分(E)を含み、成分(D)を含む水相と上記水相に分散した成分(E)を含む油相とを有するピッカリングエマルションであることが好ましい。
成分(E):シリコーン油、炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選択される1種以上であり、IOB値が0~0.45である油性成分
上記化粧料組成物は皮膚化粧料組成物であることが好ましい。
本発明の化粧料組成物は、エタノール及び粉体を多量含む化粧料組成物でありながら、ケーキングが抑制されており粉体の再分散性が良好である。また、本発明の化粧料組成物は、粉体が沈降した状態から振とうすることで粉体が容易に再分散するため、美観にも優れる。
本発明の化粧料組成物は、オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩及び/又はタルクである粉体、合成ヘクトライト及び/又はベントナイト、エタノール、並び水を少なくとも含む。なお、本明細書において、オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩及び/又はタルクである粉体を「成分(A)」、合成ヘクトライト及び/又はベントナイトを「成分(B)」、エタノールを「成分(C)」、水を「成分(D)」とそれぞれ称する場合がある。
すなわち、本発明の化粧料組成物は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、及び成分(D)を少なくとも含む。本発明の化粧料組成物は、上記成分(A)~(D)以外の成分を含んでいてもよい。また、本発明の化粧料組成物に含まれる各成分、例えば、成分(A)、成分(B)、及び他の成分などの各成分は、それぞれ、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
[成分(A)]
成分(A)は、オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩及びタルクからなる群より選ばれる粉体である。すなわち、成分(A)は、オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩及びタルクの一方又は両方である。成分(A)は、化粧料組成物において一般的に用いられる成分であり、例えば、使用後の肌や毛髪へのサラサラ感の付与、皮脂の吸着、塗布後の肌の色調調整などの効果を奏する目的で用いられる。成分(A)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
上記オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩としては、オクテニルコハク酸デンプンエステルのアルミニウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、鉄塩などが挙げられる。中でも、アルミニウム塩(オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム)が好ましい。上記オクテニルコハク酸デンプンアルミニウムは、オクテニルコハク酸デンプンAl又はオクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウムと表記される場合がある。また、上記オクテニルコハク酸デンプンアルミニウムは、INCI(Internationa Nomenclature for Cosmetic Ingredients)名で、ALUMINUM STARCH OCTENYLSUCCINATEと表記される場合がある。
本発明の化粧料組成物において、成分(A)は粉体である。オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩は、比較的高温(例えば、60℃以上)に加温することで、親水化・ゲル化(所謂、α化や糊化)し粉体状態でなくなり、増粘剤として使用されることがある。本発明の化粧料組成物では、粉体の状態で含まれることが特徴である。このため、本発明の化粧料組成物の製造工程において、オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩は、60℃未満(より好ましくは55℃未満)で用いられることが好ましい。
上記タルクとしては、特に限定されず、化粧料組成物に一般的に用いられているタルクを使用することができる。上記タルクは、INCI名で、TALCと表記される。
上記タルクの吸油量は、特に限定されないが、18~50ml/100gが好ましい。また、上記タルクの平均粒径D50は、特に限定されないが、0.5~25.0μmが好ましく、より好ましくは1.0~20.0μmである。
なお、本明細書において、タルクの吸油量はJIS K5101に記載の測定方法に準拠して測定される値である。また、本明細書において、タルクの平均粒径D50はレーザー回折散乱法により測定することができる。具体的には、例えば、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置(商品名「LA950V2」、株式会社堀場製作所社製)を用いて測定することができる。
成分(A)は市販品を用いることもできる。オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩の市販品としては、例えば、商品名「DRY-FLO PURE」、商品名「DRY-FLO PC」(以上、Nouryon社製)、商品名「オクティエ」(日澱化学株式会社製)などが挙げられる。タルクの市販品としては、商品名「タルクMS」(日本タルク株式会社製)などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物中の成分(A)の含有割合は、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、3.0~20.0質量%であり、好ましくは5.0~15.0質量%、より好ましくは6.0~12.0質量%である。本発明の化粧料組成物は、上記含有割合が3.0質量%以上と多量に配合する場合であっても成分(A)のケーキングを抑制することができる。また、上記含有割合が3.0質量%以上であると、成分(A)による、肌への摩擦抵抗を低減して、化粧料組成物使用後の肌にサラサラ感を付与する効果が特に向上する。上記含有割合が20.0質量%を超えると、余剰の成分(A)が凝集し沈降して再分散困難なケーキングを生じる場合がある。上記含有割合を20.0質量%以下とすることにより、成分(A)により塗布後の肌が白く見える、所謂「白浮き」の抑制効果が特に向上し、また、粉体による感触が強くなりすぎず使用感が特に向上する。上記成分(A)の含有割合は、本発明の化粧料組成物中の全ての成分(A)の含有割合の合計である。
[成分(B)]
成分(B)は、合成ヘクトライト及び/又はベントナイトである。すなわち、成分(B)は、合成ヘクトライト及びベントナイトの一方又は両方である。中でも、成分(B)は、合成ヘクトライトであることが好ましい。成分(B)は、静電的作用に基づくものと推測されるが、成分(A)のケーキングの形成を抑制し、沈降後は振とうにより容易に再分散させることが可能となる。成分(B)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
上記合成ヘクトライトとしては、例えば、INCI名「LITHIUM MAGNESIUM SODIUM SILICATE」と表記されるケイ酸(Li/Mg/Na);INCI名「SODIUM MAGNESIUM FLUOROSILICATE」と表記されるフルオロケイ酸(Na/Mg);INCI名「SODIUM MAGNESIUM SILICATE」と表記されるケイ酸(Na/Mg)などが挙げられる。上記ベントナイトは、例えば、INCI名「BENTONITE」と表記される。
成分(B)は市販品を用いることもできる。合成ヘクトライトの市販品としては、例えば、商品名「ラポナイトXLG」、「ラポナイトXLG XR」、「ラポナイトXLS XR」、「ラポナイトXL21」(以上、ROCKWOOD社製);商品名「スメクトン-SWN」(クニミネ工業株式会社製)などが挙げられる。ベントナイトの市販品としては、例えば、商品名「ベンゲル」(日本有機粘土株式会社製):「クニピア-F」(クニミネ工業株式会社製)などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物中の成分(B)の含有割合は、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、0.1~2.0質量%であり、好ましくは0.15~1.5質量%、より好ましくは0.2~1.0質量%である。上記含有割合が0.1質量%以上であることにより、成分(A)のケーキングの形成を抑制し、沈降後は振とうにより容易に再分散させることが可能となる。上記含有割合が2.0質量%以下であることにより、化粧料組成物の増粘を抑制し、適度な粘度とすることができる。上記成分(B)の含有割合は、本発明の化粧料組成物中の全ての成分(B)の含有割合の合計である。
[成分(C)]
成分(C)はエタノールである。成分(C)を配合することにより、本発明の化粧料組成物に速乾性やさっぱりとした使用感を付与できる。
本発明の化粧料組成物中の成分(C)の含有割合は、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、50.0~90.0質量%であり、好ましくは60.0~85.0質量%、より好ましくは65.0~83.0質量%である。上記含有割合が50.0質量%以上であることにより、速乾性がより優れる。上記含有割合が90.0質量%を超えると、刺激感や乾燥感が生じやすくなる。
[成分(D)]
成分(D)は水であり、特に限定されないが、精製水が好ましい。成分(D)は、成分(B)を分散する機能を有する。本発明の化粧料組成物中の成分(D)の含有割合は、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、5.0~30.0質量%であり、より好ましくは7.0~25.0質量%、さらに好ましくは9.0~20.0質量%である。
[成分(E)]
本発明の化粧料組成物は、さらに、シリコーン油、炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選択される1種以上であり、IOB値が0~0.45である油性成分を含んでいてもよい。本明細書において、シリコーン油、炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選択される1種以上であり、IOB値が0~0.45である油性成分を「成分(E)」と称する場合がある。成分(E)を配合することで、成分(A)を含有する本発明の化粧料組成物において、成分(D)を含む水相と上記水相に分散した成分(E)を含む油相とを有するピッカリングエマルションが形成される。これにより、より多量の成分(A)を配合した場合であっても、ケーキングの形成をより抑制することが可能となる。成分(E)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(E)のIOB値は、0~0.45であり、より好ましくは0~0.35、さらに好ましくは0~0.15である。上記IOB値が上記範囲内であることにより、成分(C)及び成分(D)の存在下で成分(C)及び成分(D)に完全に溶解せず、成分(A)、成分(C)、及び成分(D)でピッカリングエマルションを形成する作用を発揮する。なお、上記IOB値は、本発明の化粧料組成物に含まれ得る油性成分ごとの値であり、成分(E)を二種以上含む場合は各油性成分の値である。IOB(Inorganicity Organicity Balance)値は、無機性値(Inorganicity)を有機性値(Organicity)で除した値である。各成分(E)のIOB値は、例えば甲田善生著、「有機概念図-基礎と応用-」、三共出版、1984年発行(p11~17)に基づいて求めることができる。
上記シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、高重合ジメチルポリシロキサン等のジメチルシリコーン油;メチルフェニルポリシロキサン等のメチルフェニルシリコーン油などが挙げられる。
上記炭化水素油としては、例えば、イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、水添ポリイソブテン、イソドデカンなどが挙げられる。
上記エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セチル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、イソノナン酸イソノニル、アジピン酸ジイソプロピル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルなどが挙げられる。
上記植物油としては、例えば、マカデミアナッツ油、オリーブ油、パーム油、シア脂(シアバター)、ヒマワリ油、ホホバ油、アルガンオイルなどが挙げられる。
成分(E)は、25℃において液状であることが好ましい。成分(E)のブルックフィールド型回転粘度計を用いて25℃で測定された粘度ηは、30000mPa・s以下(例えば、0.1~30000mPa・s)が好ましく、より好ましくは1.0~10000mPa・sである。
成分(E)としては、中でも、流動パラフィン、スクワラン(シュガースクワラン、オリーブスクワランも含む)、軽質イソパラフィン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサンが好ましい。
本発明の化粧料組成物中の成分(E)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、0.01~10.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.05~5.0質量%、さらに好ましくは0.1~3.0質量%である。上記含有割合が0.01質量%以上であると、ピッカリングエマルションを充分に形成でき、成分(A)のケーキングの形成をより抑制することができる。上記含有割合が10.0質量%以下であると、ピッカリングエマルションの形成に寄与しない油相の分離(所謂、油浮き)をより抑制することができる。上記成分(E)の含有割合は、本発明の化粧料組成物中の全ての成分(E)の含有割合の合計である。
本発明の化粧料組成物は、多価アルコールを含んでいてもよい。本発明の化粧料組成物中の多価アルコールの含有割合は、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、0.1~5.0質量%であることが好ましい。
上記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、糖アルコールなどが挙げられる。
上記糖アルコールとしては、例えば、グルコース、マルトース、ソルビトール、マルチトール、トレハロース、エリスリトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ガラクチトール、マンニトール、スクロースなどが挙げられる。
[その他の成分]
本発明の化粧料組成物は、上記成分(A)~(E)以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。上記その他の成分しては、特に限定されず、例えば、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分等が挙げられる。具体的には、例えば、成分(C)以外の低級アルコール;カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;グリチルリチン酸及びその塩等の抗炎症剤;メントール等の清涼剤;リン酸及びその塩類、クエン酸及びその塩類、乳酸及びその塩類、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン等のpH調整剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;防腐剤;金属イオン封鎖剤;色素;顔料;ビタミン類;アミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物;中和剤;殺菌剤;制汗剤;消臭剤;酸;アルカリなどが挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、成分(B)の作用を充分に高める観点から、成分(A)及び成分(B)以外の有機塩及び無機塩を含まないか、又は上記有機塩及び/又は上記無機塩の含有割合が0.1質量%未満であることが好ましく、より好ましくは0.01質量%以下である。上記含有割合は、有機塩及び無機塩のうちの一方を含む場合はその含有割合であり、両方を含む場合はこれらの合計の含有割合である。
上記無機塩としては、例えば、金属塩(例えば、一価の金属塩、二価以上の多価金属塩等)などが挙げられる。上記金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、アンモニウム塩、アルミニウム塩などが挙げられる。具体的には、パラフェノールスルホン酸亜鉛、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩 マグネシウム、硫酸マグネシウム、ミョウバン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム(クエン酸三ナトリウム)、エデト酸二ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム、エデト酸四ナトリウム、ピロリドンカルボン酸亜鉛などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、ノニオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤を含まないか、又はノニオン性界面活性剤及び/又はアニオン性界面活性剤の含有割合が0.1質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.01質量%以下である。本発明の化粧料組成物は、成分(E)を配合した場合に界面活性剤を用いることなくエマルションを形成して粉体を分散することができるため、エマルション形成のための界面活性剤の使用を必須としない。そして、上記含有割合が0.1質量%以下であると、ノニオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤に由来する皮膚への刺激やべたつきを防止することができる。また、成分(A)によるピッカリングエマルションの形成を妨げないため、成分(A)のケーキングをよりいっそう抑止できる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油などが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩、N-アシルグリシン塩、N-アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸及びその塩、N-アシルサルコシン及びその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、増粘剤を含まないか、又は増粘剤の含有割合が1.0質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.5質量%以下である。化粧料組成物に粉体を配合する場合、一般的に、増粘剤を配合して粘度を高くすることで粉体の沈降を防ぐことができる。しかしながら、本発明の化粧料組成物は、増粘剤によらず再分散性が良好であるため、増粘剤を配合して化粧料組成物の粘度を高くする必要がない。また、増粘剤による塗布後のべたつきを防止することができる。なお、成分(A)、成分(B)に相当する成分は増粘剤には含まれないものとする。
上記増粘剤としては、水溶性高分子が挙げられる。上記水溶性高分子としては、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガムなどが挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、25℃における粘度が200mPa・s以下であり、好ましくは100mPa・s以下である。本発明の化粧料組成物は、粘度が200mPa・s以下と低粘度でありながら、ケーキングの形成を抑制し、沈降後は振とうにより容易に再分散させることが可能である。上記粘度は、0.1mPa・s以上であることが好ましく、より好ましくは0.5mPa・s以上である。
本発明の化粧料組成物の剤型としては、特に限定されないが、ローション、ミスト、スプレー(エアゾール型、非エアゾール型)、チューブ、シート、ロールオンなどが挙げられる。
本発明の化粧料組成物としては、体臭抑制剤(デオドラント剤)、清涼化粧料、化粧水、頭髪化粧料、シェービング化粧料(プレシェービングローション、アフターシェービングローション等)、拭き取り化粧料(シート化粧料)などが挙げられる。本発明の化粧料組成物は、粉体及びエタノールが高濃度で配合される化粧料組成物に用いることができるため、好ましくは、デオドラント剤(体臭を抑制する目的で用いられる防臭剤)、清涼化粧料、シェービング化粧料である。
本発明の化粧料組成物は、主に、皮膚(肌)に塗布するために用いられる皮膚化粧料組成物が好ましい。本発明の化粧料組成物を塗布する部位としては、特に限定されず、例えば、顔面(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)や、腋下、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、足裏、首、背中、胸、体幹部、臀部、頭髪などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、特に限定されず、公知乃至慣用の方法により製造することができる。例えば、上記各成分を混合し、ディスパーミキサー、パドルミキサー等の公知の撹拌装置を用いて撹拌する方法などで、各成分を均一化する方法が挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、水[成分(D)]を含む化粧料組成物において、粉体及びエタノール[成分(C)]を多量含みながら、上記粉体としてオクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩及び/又はタルクである粉体[成分(A)]を用い、且つ合成ヘクトライト及び/又はベントナイト[成分(B)]を特定の割合で配合することにより、静電的作用に基づくものと推測されるが、ケーキングしにくくなる。このため、使用時は振とうすることで容易に成分(A)を再分散させることができる。さらに、容器底部にケーキングした粉体が残存して美観を損なうことがないため、本発明の化粧料組成物は美観にも優れる。なお、成分(D)は、成分(B)を分散する機能も有する。
本発明の化粧料組成物は、さらに、シリコーン油、炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選択される1種以上であり、IOB値が0~0.45である油性成分[成分(E)]を配合することにより、成分(E)の周りに成分(A)が配向したピッカリングエマルションを形成する。これにより、成分(A)はエマルション粒子の状態(嵩高い状態)で沈殿するため、粒子のみで沈殿する場合と異なり最密充填されないため、よりいっそうケーキングしにくくなる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、表に記載の配合量は、各成分の配合量(すなわち、各原料中の有効成分の配合量。所謂純分)であり、特記しない限り「質量%」で表す。
実施例1~14、比較例1~15
表に記した各成分(成分(A)~(E)など)を用い、実施例及び比較例の各化粧料組成物を常法により調製した。なお、実施例5~8及び11~13は、ピッカリングエマルションを形成していることを顕微鏡にて確認した。
(評価)
実施例及び比較例で得られた各化粧料組成物について以下の通り評価した。
(1)25℃における粘度
実施例で得られた各化粧料組成物について、B型粘度計(東機産業株式会社製、TV-25型粘度計)を用い、Nо.1ローターを使用して、25℃の環境下、回転速度60rpmの条件で行った。測定下限が100mPa・sであるため、測定下限未満のものは、粘度が100mPa・s未満と判断した。その結果、実施例の各化粧料組成物はいずれも粘度が100mPa・s未満であった。
(2)粉体の再分散性
実施例及び比較例で得られた各化粧料組成物約100mlをポリエチレンテレフタレート容器(透明、容量100ml)に充填し、25℃で24時間静置した後、容器を上下に10回振とうした。その後、容器を倒立状態として、容器底面への粉体沈降層の残存の有無と、化粧料組成物の分散状態を目視にて確認し、粉体の再分散性について下記評価基準で判定した。結果を表に記載した。なお、表中の「-」は、評価を行わなかったことを示す。
[再分散性]
○(良好):底面に粉体沈降層がなく、かつ、粉体が均一に分散する。
×(不良):底面に粉体沈降層が残存している、又は、粉体が均一には分散せず凝集物が存在する。
Figure 2022052473000001
Figure 2022052473000002
表に示すように、本発明の化粧料組成物は、エタノール及び粉体を多量含みながら、ケーキングが抑制されており粉体の再分散性が良好であると評価された。中でも、ピッカリングエマルションが形成された化粧料組成物は、成分(A)をさらに多量に含む場合でもケーキングが抑制されており粉体の再分散性が良好であると評価された(実施例5~8及び11~13)。一方、成分(B)を含まない場合(比較例1及び4)、成分(B)の含有割合が低い場合(比較例2)、成分(A)の代わりに他の粉体を用いた場合(比較例5~9)、成分(B)を配合せずに増粘剤を用いて系を増粘させた場合(比較例10~15)、粉体の再分散性が劣ると評価された。また、成分(B)の配合割合が高い場合(比較例3)、成分(B)を均一分散させることができず、製剤化できなかった。
さらに、以下に、本発明の化粧料組成物の処方例を示す。
処方例1 シェービングローション
オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム 12.0質量%
ケイ酸(Li/Mg/Na) 0.25質量%
エタノール 75.0質量%
スクワラン 1.0質量%
グリセリン 3.0質量%
l-メントール 0.2質量%
香料 0.1質量%
メントキシプロパンジオール 0.2質量%
加水分解ヒアルロン酸 0.05質量%
精製水 残部
合計 100.0質量%
処方例2 デオドラントローション
オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム 8.0質量%
ケイ酸(Li/Mg/Na) 0.25質量%
エタノール 70.0質量%
流動パラフィン 0.2質量%
スクワラン 0.5質量%
l-メントール 0.5質量%
香料 0.1質量%
ヒドロキシプロピルセルロース 0.05質量%
プルラン 0.1質量%
イソプロピルメチルフェノール 0.1質量%
チャ乾留液 0.1質量%
精製水 残部
合計 100.0質量%
処方例3 アクネケアローション
オクテニルコハク 酸デンプンアルミニウム 5.0質量%
ケイ酸(Li/Mg/Na) 0.2質量%
エタノール 60.0質量%
スクワラン 0.5質量%
グリセリン 2.0質量%
l-メントール 0.2質量%
香料 0.1質量%
メチルフェニルポリシロキサン 1.0質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1質量%
サリチル酸 0.1質量%
精製水 残部
合計 100.0質量%

Claims (5)

  1. 下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含有し、成分(A)の含有割合が3.0~20.0質量%、成分(B)の含有割合が0.1~2.0質量%、成分(C)の含有割合が50.0~90.0質量%、成分(D)の含有割合が5.0~30.0質量%であり、25℃における粘度が200mPa・s以下である、化粧料組成物。
    成分(A):オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩及び/又はタルクである粉体
    成分(B):合成ヘクトライト及び/又はベントナイト
    成分(C):エタノール
    成分(D):水
  2. 前記成分(B)が、ケイ酸(Li/Mg/Na)、フルオロケイ酸(Na/Mg)、及びケイ酸(Na/Mg)からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の化粧料組成物。
  3. 成分(A)及び成分(B)以外の有機塩及び無機塩を含まないか、又は前記有機塩及び/又は前記無機塩の含有割合が0.1質量%未満である請求項1又は2に記載の化粧料組成物。
  4. さらに下記成分(E)を含み、成分(D)を含む水相と前記水相に分散した成分(E)を含む油相とを有するピッカリングエマルションである、請求項1~3のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
    成分(E):シリコーン油、炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選択される1種以上であり、IOB値が0~0.45である油性成分
  5. 皮膚化粧料組成物である請求項1~4のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
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