JP6150714B2 - 乳化整髪剤組成物 - Google Patents

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本発明は、乳化した組成物であって、毛髪を整える整髪剤に用いられる乳化整髪剤組成物に関する。
毛髪を整えるために、液状、ジェル状、クリーム状及び固形状などの種々の性状の整髪剤組成物が知られている。従来、整髪剤組成物においては、その主機能である整髪力を発揮するために、皮膜形成ポリマーや室温で固形状のロウ、油脂や炭化水素油が用いられることが多い(例えば、特許文献1、特許文献2)。
しかしながら、皮膜形成ポリマーを用いた整髪剤組成物では、整髪後に、皮膜形成ポリマーに由来して、毛髪の表面に皮膜が形成される。このため、主たる整髪成分として皮膜形成ポリマーを配合すると、整髪直後の初期整髪力が高くなる一方で、整髪後の毛髪が、軋みがあり手触りが悪いものとなるなどの問題があった。また、室温で固形状のロウ、油脂や炭化水素油を用いた整髪剤組成物では、整髪時の整髪剤組成物ののびが悪い、整髪後に毛髪がべたつくなどの問題があった。
加えて、近年、多くの女性の間で、ゆるやかなロングウェーブのヘアスタイルが好まれている。このようなヘアスタイルに対しては、整髪剤には、特に、整髪時ののびの良さや、整髪後にべたつきや軋みがなく、ゆるやかなウェーブラインで且つふっくらとした感触に仕上がる整髪性が求められる。また、上記ヘアスタイルは、毛先がまとまりにくい傾向にあるため、整髪後の毛先のまとまりがよく仕上がる整髪性が求められる。さらに、整髪後のスタイリング形状を長時間保持できる整髪保持力が求められる。
特開平11−171740号公報 特開平10−45546号公報
本発明の目的は、塗布時ののびが良好な整髪剤組成物であって、整髪後の毛髪を軋みやべたつきがなく、手触りがよく、さらに毛先のまとまりがよいものとでき、なおかつ、整髪保持力にも優れた整髪剤組成物を提供することである。
本発明は、下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含み、前記成分(A)の含有量が0.5〜10.0質量%であり、前記成分(B)の含有量が0.5〜5.0質量%であり、前記成分(C)の含有量が3.0〜25.0質量%であることを特徴とする乳化整髪剤組成物を提供する。
成分(A):数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体、若しくは、数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体及び数平均分子量が300〜1000であるポリオキシプロピレンソルビット
成分(B):ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル及び/又はリンゴ酸ジイソステアリル
成分(C):25℃で液状であり、かつ、下記50℃における抱水力が100質量%未満である油剤
成分(D):水
なお、上記「50℃における抱水力」は、50℃の油剤に分離せずに添加できる水の、該油剤に対する質量百分率である。
上記成分(C)は、炭化水素油、シリコーン油、脂肪酸エステル油、高級アルコール、及び油脂からなる群より選ばれた油剤であることが好ましい。
本発明の乳化整髪剤組成物は、さらに、下記成分(E)を含むことが好ましい。
成分(E):シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、及び水酸化マグネシウムからなる群より選ばれた粒子
本発明の乳化整髪剤組成物は、特定の成分を含み、更に成分(A)、成分(B)、及び成分(C)の含有量が特定の範囲内であるため、以下の効果が得られる。
まず、本発明の乳化整髪剤組成物は、塗布時ののびが良好で使用性に優れる。また、整髪後の毛髪に軋みやべたつきが生じず、整髪後の毛髪の手触りが良好となる。さらに、整髪後の毛髪の毛先のまとまりが良好となる。このため、毛髪への塗布性に優れ、特に長髪に対しても使いやすく、さらに、特にロングウェーブのヘアスタイルを、ゆるやかなウェーブラインで、ふっくらとした感触に、且つ毛先のまとまりよく仕上げる場合に効果的である。
加えて、本発明の乳化整髪剤組成物は、上記のように仕上げた、整髪後のヘアスタイルを長時間保持する整髪保持力にも優れる。
本発明の乳化整髪剤組成物は、
数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体、若しくは、数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体及び数平均分子量が300〜1000であるポリオキシプロピレンソルビット;
ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル及び/又はリンゴ酸ジイソステアリル;
25℃で液状であり、かつ、50℃における抱水力が100質量%未満である油剤;
並びに、水
を少なくとも含む。
本発明の乳化整髪剤組成物は、さらに、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、及び水酸化マグネシウムからなる群より選ばれた粒子を含むことが好ましい。
なお、本明細書においては、上記「数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体、若しくは、数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体及び数平均分子量が300〜1000であるポリオキシプロピレンソルビット」を「成分(A)」;上記「ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル及び/又はリンゴ酸ジイソステアリル」を「成分(B)」;上記「25℃で液状であり、かつ、50℃における抱水力が100質量%未満である油剤」を「成分(C)」;上記「水」を「成分(D)」;上記「シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、及び水酸化マグネシウムからなる群より選ばれた粒子」を「成分(E)」とそれぞれ称する場合がある。
また、上記「数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体」を「成分(A1)」と称する場合があり、上記「数平均分子量が300〜1000であるポリオキシプロピレンソルビット」を「成分(A2)」と称する場合がある。
さらに、上記「50℃における抱水力」を「抱水力(50℃)」と称する場合がある。本明細書において、上記「50℃における抱水力」とは、「50℃の油剤に分離せずに添加できる水の、該油剤に対する質量百分率」を意味する。
本発明の乳化整髪剤組成物は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、及び成分(D)を含む。本発明の乳化整髪剤組成物は、さらに、成分(E)を含むことが好ましい。本発明の乳化整髪剤組成物は、上記成分(A)〜成分(E)以外の成分(その他の成分)を含んでもよい。また、本発明の乳化整髪剤組成物に含まれる成分(例えば、成分(A)〜成分(E)やその他の成分)は、それぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
[成分(A):数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体、若しくは、数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体及び数平均分子量が300〜1000であるポリオキシプロピレンソルビット]
上記成分(A)は、上記成分(A1)、若しくは、上記成分(A1)及び上記成分(A2)である。即ち、成分(A)は、成分(A1)を必須成分として含み、成分(A2)を任意成分として含む。上記成分(A)は、主として、本発明の乳化整髪剤組成物に、毛髪をまとめ所望の毛髪の流れを形成させる整髪力及び整髪保持力を付与する役割を有する。
成分(A)としては、成分(A1)のみが用いられてもよいし、成分(A1)と成分(A2)とが併用されてもよい。なお、成分(A1)、成分(A2)は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記成分(A1)は、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体である。すなわち、上記成分(A1)は、複数のオキシエチレン単位(酸化エチレン単位)と、複数のオキシプロピレン単位(酸化プロピレン単位)とを少なくとも有する共重合体である。上記成分(A1)は、ブロック共重合体、ランダム共重合体及び交互共重合体のいずれであってもよく、上記成分(A1)における共重合形態は特に限定されない。
上記成分(A1)における、オキシエチレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、整髪性と塗布性を両立する観点から、100〜400が好ましく、より好ましくは200〜350である。上記成分(A1)における、オキシプロピレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、整髪性と塗布性を両立する観点から、30〜150が好ましく、より好ましくは40〜100である。
上記成分(A1)の数平均分子量は、10000〜20000(即ち、10000以上、20000以下)であり、12000〜18000が好ましい。成分(A1)の数平均分子量が10000以上であることにより、本発明の乳化整髪剤組成物が優れた整髪性を発揮する。また、成分(A1)の数平均分子量が20000以下であることにより、本発明の乳化整髪剤組成物が優れた塗布性を発揮する。
上記成分(A1)のブルックフィールド型回転粘度計を用いて30℃で測定された粘度ηは、乳化整髪剤組成物ののびを良くし、毛髪への塗布性を向上させる観点から、15000〜50000mPa・s(15000mPa・s以上、50000mPa・s以下)が好ましく、より好ましくは23000〜43000mPa・sである。
上記成分(A2)は、ポリオキシプロピレンソルビットである。上記成分(A2)における、オキシプロピレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、整髪性と塗布性を両立する観点から、好ましくは4以上、より好ましくは8以上、好ましくは15以下、より好ましくは12以下である。
上記成分(A2)の数平均分子量は、300〜1000(即ち、300以上、1000以下)であり、400〜800が好ましい。成分(A2)の数平均分子量が300以上であることにより、本発明の乳化整髪剤組成物に優れた整髪力を付与しうる。また、成分(A1)の数平均分子量が1000以下であることにより、本発明の乳化整髪剤組成物に優れた塗布性を付与しうる。
上記成分(A2)のブルックフィールド型回転粘度計を用いて30℃で測定された粘度ηは、乳化整髪剤組成物ののびを良くし、毛髪への塗布性を向上させる観点から、8000〜30000mPa・s(8000mPa・s以上、30000mPa・s以下)が好ましく、より好ましくは12000〜22000mPa・sである。
上記成分(A1)の市販品としては、例えば、三洋化成工業株式会社製、商品名「ニューポール 75H−90000」等が挙げられる。
上記成分(A2)の市販品としては、例えば、三洋化成工業株式会社製、商品名「ニューポール SP−750」及び商品名「サンニックス SP−750」等が挙げられる。
本発明の乳化整髪剤組成物中の成分(A)の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物100質量%に対して、0.5〜10.0質量%であり、好ましくは1.0〜5.0質量%である。成分(A)の含有量が0.5質量%以上であることにより、整髪後の毛髪のまとまりが良くなり、本発明の乳化整髪剤組成物の整髪力および整髪保持力が高くなる。また、成分(A)の含有量が10.0質量%以下であることにより、整髪後の毛髪がやわらかく、軽い感触となる。このため、特に、ロングウェーブのヘアスタイルをゆるやかなウェーブラインでふっくらとした感触に整髪しやすいため好ましい。成分(A)の含有量が10.0質量%を超えると、整髪後の毛髪の手触りが比較的かたく重くなる。上記成分(A)の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物中の全ての成分(A)の含有量の合計量である。即ち、成分(A)が成分(A1)のみからなる場合には、本発明の乳化整髪剤組成物中の全ての成分(A1)の含有量の合計量である。成分(A)が成分(A1)と成分(A2)からなる場合には、成分(A)の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物中の全ての成分(A1)の含有量と全ての成分(A2)の含有量の合計量である。
成分(A)中の成分(A1)の質量割合は、特に限定されないが、成分(A)の総質量100質量%に対して、10.0〜100質量%が好ましく、より好ましくは、80.0〜100質量%である。即ち、成分(A)中の成分(A2)の質量割合は、成分(A)の総質量100質量%に対して、0〜90.0質量%が好ましく、より好ましくは、0〜20.0質量%である。成分(A1)の質量割合が10.0質量%以上であることにより、整髪後の毛髪のベタつきのなさが向上するため好ましい。
[成分(B):ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル及び/又はリンゴ酸ジイソステアリル]
上記成分(B)は、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル及び/又はリンゴ酸ジイソステアリルである。上記成分(B)は、主として、整髪後の毛髪にしっとり感を与え、特に整髪後の毛先のまとまりを良くするとともに、それを長時間保持する役割を有する。成分(B)は、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル及びリンゴ酸ジイソステアリルのうちのいずれか一方のみを用いてもよいし、両方を用いてもよい。
本発明の乳化整髪剤組成物中の成分(B)の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物100質量%に対して、0.5〜5.0質量%であり、好ましくは1.0〜3.0質量%である。成分(B)の含有量が0.5質量%以上であることにより、整髪後の毛髪のしっとり感が向上し、毛先の広がりがおさえられ、毛先のまとまりが良くなる。さらに、上記効果が長時間保持される。特に、ロングウェーブのヘアスタイルの場合に効果が顕著にあらわれる。また、成分(B)の含有量が5.0質量%以下であることにより、整髪後の毛髪のべたつきが低減され、手触りがよくなる。このため、特に、ロングウェーブのヘアスタイルをゆるやかなウェーブラインでふっくらとした感触に整髪しやすいため好ましい。さらに、整髪後に整髪剤が手に残ることが低減されるため、使用性が向上する。上記成分(B)の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物中の全ての成分(B)の含有量の合計量である。
[成分(C):25℃で液状であり、かつ、抱水力(50℃)が100質量%未満である油剤]
上記成分(C)は、油剤である。上記成分(C)は、主として、整髪後の毛髪の手触りをやわらかく軽くし、手触りを良くする役割を有する。成分(C)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分(C)は、乳化整髪剤組成物ののびを良くし、毛髪への塗布性を向上させる観点から、25℃で液状である。なお、上記「25℃で液状」とは、特に限定されないが、例えば、半径2cm、高さ7cmのガラスボトルに50gの試料(油剤)を入れ、25℃の温度下、上記ガラスボトルを逆さにした場合に、逆さにした直後より5分間に、試料がガラスボトルから垂れ落ちる性状であることが好ましい。成分(C)のかわりに25℃で液状でない油剤を用いた場合には、整髪後の毛髪にべたつきが生じる。
上記成分(C)のブルックフィールド型回転粘度計を用いて25℃で測定された粘度ηは、整髪後の毛髪のべたつきを抑制する観点から、10〜5000mPa・s(10mPa・s以上、5000mPa・s以下)が好ましく、より好ましくは20〜2000mPa・sである。成分(C)のかわりに上記粘度が5000mPa・sを超える油剤を用いた場合には、整髪後の毛髪にべたつきが生じる場合がある。
上記成分(C)の50℃における抱水力[抱水力(50℃)]は、100質量%未満であり、好ましくは15〜23質量%である。上記抱水力(50℃)が100質量%未満であることは、水を抱え込む性質である抱水性が低いことを表す。成分(C)として、抱水性の低い油剤を用いることにより、成分(C)が、成分(A)により整髪後の毛髪がかたくなることを抑制すると同時に、べたつきが生じることも抑制するため、整髪後の毛髪の手触りが良好となる。成分(C)のかわりに、抱水力(50℃)が100質量%以上の、所謂、抱水性油剤を用いた場合には、整髪後の毛髪にべたつきが生じるため、整髪後の毛髪の手触りが悪くなる。
上記「50℃における抱水力(抱水力(50℃))」とは、「50℃の油剤に分離せずに添加できる水の、該油剤に対する質量百分率」を意味する。上記抱水力(50℃)は、特に限定されず、50℃の試料に対して行われる公知の抱水力試験で測定することができる。例えば、以下の抱水力試験(50℃)で測定することができる。
<抱水力試験(50℃)>
50℃に保った試料(油剤)10gを攪拌しながら、上記試料に50℃の水を徐々に添加し、試料から水が分離し始めるまで水を加える。水が分離し始めるまでに添加した水の質量(水が分離しない最大量)を測定し、「添加した水の質量」とした。下記式に従い、得られた「添加した水の質量」を「試料の初期質量(10g)」で除し、100倍して「抱水力(50℃)」(単位:質量%)とする。
抱水力(50℃)(単位:質量%)=(添加した水の質量)/(試料の初期質量(10g)×100
なお、上記攪拌は、特に限定されないが、例えば、ディスパーミキサーを用い、3000rpmの条件で行うことができる。
上記成分(C)としては、特に限定されないが、例えば、油脂、炭化水素油、脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル油、シリコーン油などが挙げられる。中でも、整髪後に、油剤特有の不自然なギラつきが生じず、自然な風合いの軽い仕上がりが得られる観点から、炭化水素油、高級アルコール、脂肪酸エステル油、シリコーン油、油脂が好ましい。即ち、成分(C)は、炭化水素油、高級アルコール、脂肪酸エステル油、シリコーン油、及び油脂からなる群より選ばれた油剤(少なくとも1の油剤)であることが好ましい。なお、成分(A)及び成分(B)は、成分(C)には含まれない。
上記炭化水素油としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、流動イソパラフィン、流動パラフィンなどが挙げられる。
上記高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、などの炭素数6〜20の飽和又は不飽和の直鎖状の1価アルコール;イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノールなどの炭素数6〜26の飽和又は不飽和の分枝鎖状の1価アルコールが挙げられる。
上記脂肪酸エステル油としては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニルなどが挙げられる。
上記シリコーン油としては、例えば、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどのストレートシリコーン油;オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサンなどの環状シリコーン油;アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーンなどの変性シリコーン油などが挙げられる。
上記油脂としては、例えば、アボカド油、アルガンオイル、オリーブ油、コメヌカ油、ダイズ油、トウモロコシ油、パーム核油、パーム油、ヒマシ油、ブドウ種子油、ククイナッツ油、マカデミアナッツ油、メドウホーム油、ヒマワリ油などが挙げられる。
本発明の乳化整髪剤組成物中の成分(C)の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物100質量%に対して、3.0〜25.0質量%であり、15.0〜23.0質量%が好ましい。成分(C)の含有量が3.0質量%以上であることにより、整髪後の毛髪のべたつきが抑制され、手触りがよくなる。また、成分(C)の含有量が25.0質量%以下であることにより、本発明の乳化整髪剤組成物の整髪力が向上する。成分(C)の含有量が25.0質量%を超えると、毛髪同士がくっつきにくくなり、毛髪のまとまりが悪くなるため、整髪力が不足する。上記成分(C)の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物中の全ての成分(C)の含有量の合計量である。
[成分(D):水]
上記成分(D)は水である。上記水は、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明の乳化整髪剤組成物は、水を含む乳化組成物であることにより、みずみずしくなり、べたつきが抑えられる。本発明の乳化整髪剤組成物中の、水の含有量は、特に限定されないが、乳化整髪剤組成物のみずみずしさ、べたつき抑制の観点から、本発明の乳化整髪剤組成物100質量%に対して、45.0〜85.0質量%が好ましく、より好ましくは50.0〜80.0質量%である。
[成分(E):シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、及び水酸化マグネシウムからなる群より選ばれた粒子]
上記成分(E)は、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、及び水酸化マグネシウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の粒子である。上記成分(E)により、べたつき抑制効果がより一層向上し、さらに、整髪後の仕上がりが、より一層軽い仕上がりとなるため好ましい。上記成分(E)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記成分(E)としては、中でも、べたつき抑制効果と整髪力を有する観点から、シリカ、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウムがより好ましい。
<シリカ>
上記シリカとしては、公知慣用のシリカ(無水ケイ酸)を用いることができる。上記シリカは、疎水化処理されていない無水ケイ酸(親水性のシリカ)であってもよいし、疎水化無水ケイ酸であってもよい。また、上記シリカは、アミノ酸、エステル、レシチン等で表面処理されたシリカであってもよい。また、上記シリカは、所謂、易崩壊性シリカ粒子であってもよい。上記シリカは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記疎水化無水ケイ酸は、無水ケイ酸(例えば、未処理の無水ケイ酸)が疎水化処理された物質である。疎水化処理に用いられる処理剤としては、有機シリル化合物及びシリコーン化合物等が挙げられる。上記有機シリル化合物としては、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリアルコキシシラン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルアルコキシシラン、エチルトリクロロシラン、プロピルトリクロロシラン、ヘキシルトリクロロシラン、長鎖アルキルトリクロロシラン、エチルトリアルコキシシラン、プロピルトリアルコキシシラン、ヘキシルトリアルコキシシラン、長鎖アルキルトリアルコキシシラン、メタクリルシラン、フルオロアルキルシラン及びペルフルオロアルキルシラン等が挙げられる。上記シリコーン化合物としては、ジメチルポリシロキサン(シリコーンオイル)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン及びアミノ変性シリコーン等が挙げられる。上記疎水化処理の方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。上記疎水化処理の方法としては、例えば、液相法、気相法及びオートクレーブ法等が挙げられる。
上記疎水化無水ケイ酸の好ましい例としては、ジメチルシロキシル化無水ケイ酸、トリメチルシロキシル化無水ケイ酸、オクチルシロキシル化無水ケイ酸、シリコーンオイル処理無水ケイ酸及びメタクリルシロキシル化無水ケイ酸等が挙げられる。
上記易崩壊性シリカ粒子は、複数のシリカ一次粒子が集合して形成された粒子である。上記シリカ一次粒子としては、特に限定されないが、例えば、球状シリカ粒子、鱗片状シリカ粒子及び不定形シリカ粒子等が挙げられる。上記シリカ一次粒子の平均粒径は、特に限定されない。
また、上記易崩壊性シリカ粒子は、シリカ以外の成分を内包していてもよい。上記シリカ以外の成分(以下、「内包成分」と称する場合がある)としては、特に限定されないが、例えば、界面活性剤、多価アルコール、高級アルコール、糖アルコール、シリコーン油、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、植物抽出エキス、染料、顔料、香料、保湿剤、ビタミン類、アミノ酸類及び清涼剤等が挙げられる。中でも、アミノ酸類、シリコーン油、ビタミン類が好ましい。上記アミノ酸類としては、特に限定されないが、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(例えば、旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「ペリセア」)、トリメチルグリシン及びグルタミン酸等が挙げられる。上記易崩壊性シリカ粒子が上記内包成分を内包することにより、整髪時に上記易崩壊性シリカ粒子が崩壊すると内包成分が放出され、内包成分の種類に応じた効果が発揮される。例えば、上記易崩壊性シリカ粒子がアミノ酸類を内包することにより、毛髪のダメージケア機能が発揮される。
上記易崩壊性シリカ粒子の製造方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
上記シリカの吸油量は、特に限定されないが、べたつきのより一層の抑制と整髪後の軽い仕上がりの観点から、100〜1000mL/100gが好ましく、より好ましくは150〜800mL/100g、さらに好ましくは200〜700mL/100gである。上記吸油量は、JIS K5101に記載の方法に準拠して測定される。
上記シリカの市販品としては、例えば、無水ケイ酸である富士シリシア化学株式会社製、商品名「サイリシア 320」、商品名「サイリシア 310P」、商品名「サイリシア 250」、商品名「サイリシア 250N」、商品名「サイリシア 350」、商品名「サイリシア 370」、商品名「サイリシア 380」、商品名「サイリシア 420」、商品名「サイリシア 430」、商品名「サイリシア 440」、商品名「サイリシア 450」及び商品名「サイリシア 470」;無水ケイ酸である日本アエロジル株式会社製、商品名「AEROSIL 50」、商品名「AEROSIL 90G」、商品名「AEROSIL 130」、商品名「AEROSIL 150」、商品名「AEROSIL 200」、商品名「AEROSIL 300」、商品名「AEROSIL 380」、商品名「AEROSIL 200V」及び商品名「AEROSIL OX50」;無水ケイ酸であるAGCエスアイテック株式会社製、商品名「サンスフェア H−31」、商品名「サンスフェア H−51」、商品名「サンスフェア H−121」、商品名「サンスフェア H−201」、商品名「サンスフェア H−32」、商品名「サンスフェア H−52」、商品名「サンスフェア H−122」、商品名「サンスフェア H−33」及び商品名「サンスフェア H−53」;ジメチルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル株式会社製、商品名「AEROSIL R972」、商品名「AEROSIL R974」及び商品名「AEROSIL R9200」;トリメチルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル株式会社製、商品名「AEROSIL RX200」、商品名「AEROSIL R8200」、商品名「AEROSIL RX300」及び商品名「AEROSIL R812S」;オクチルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル株式会社製、商品名「AEROSIL R805」;シリコーンオイル処理無水ケイ酸である日本アエロジル株式会社製、商品名「AEROSIL R202」、商品名「AEROSIL RY200」、商品名「AEROSIL RY200S」及び商品名「AEROSIL RY300」;メタクリルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル株式会社製、商品名「AEROSIL R711」;上記易崩壊性シリカである三好化成株式会社製、商品名「シリカビーズ SB−705」;上記易崩壊性シリカである鈴木油脂工業株式会社製、商品名「ゴッドポール SF−16C」、商品名「ゴッドポール AF−6C」及び商品名「ゴッドポールAF−16C」等が挙げられる。
<炭酸カルシウム>
上記炭酸カルシウムは、例えば、INCI名「CALCIUM CARBONATE」で表される。上記炭酸カルシウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記炭酸カルシウムの市販品としては、例えば、堺化学工業株式会社製、商品名「かるまる SCS M5」;白石カルシウム株式会社製、商品名「ふわカル」などが挙げられる。
<炭酸マグネシウム>
上記炭酸マグネシウムは、例えば、INCI名「MAGNESIUM CARBONATE」で表される。上記炭酸マグネシウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記炭酸マグネシウムの市販品としては、例えば、富田製薬株式会社製、商品名「軽質炭酸マグネシウム」などが挙げられる。
<ヒドロキシアパタイト>
上記ヒドロキシアパタイトは、例えば、INCI名「HYDROXYAPATITE」で表される。上記ヒドロキシアパタイトは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記ヒドロキシアパタイトとしては、特に限定されず、例えば、球状のヒドロキシアパタイト、板状のヒドロキシアパタイト、非晶質のヒドロキシアパタイトなどが挙げられる。中でも、高い整髪性能を有する観点から、球状のヒドロキシアパタイトが好ましい。
上記ヒドロキシアパタイトの市販品としては、例えば、商品名「板状HAP」、商品名「球状HAP」、商品名「HAP−100」、商品名「HAP−200」、商品名「HAP−300」(いずれも太平化学産業株式会社製)などが挙げられる。
<酸化チタン>
上記酸化チタンは、例えば、INCI名「TITANIUM DIOXIDE」で表される。上記酸化チタンは、特に限定されず、例えば、微粒子酸化チタンや、顔料チタンであってもよい。上記酸化チタンは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記酸化チタンの市販品としては、例えば、石原産業株式会社製、商品名「TTO−55(A)」、商品名「CR−50」などが挙げられる。
<酸化亜鉛>
上記酸化亜鉛は、例えば、INCI名「ZINC OXIDE」で表される。上記酸化亜鉛は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記酸化亜鉛の市販品としては、例えば、堺化学工業株式会社製、商品名「FINEX−30S−LP2」などが挙げられる。
<ケイ酸カルシウム>
上記ケイ酸カルシウムは、例えば、INCI名「CALCIUM SILICATE」で表される。上記ケイ酸カルシウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記ケイ酸カルシウムの市販品としては、例えば、富田製薬株式会社製、商品名「ケイ酸カルシウム フローライトR」;日本インシュレーション株式会社製、商品名「ゾノトライトパウダーXJ」、商品名「トバモライトパウダーTK」などが挙げられる。
<ケイ酸マグネシウム>
上記ケイ酸マグネシウムは、例えば、INCI名「MAGNESIUM SILICATE」で表される。上記ケイ酸マグネシウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記ケイ酸マグネシウムの市販品としては、例えば、富田製薬株式会社製、商品名「ケイ酸マグネシウム(軽質)」などが挙げられる。
<ケイ酸アルミニウム>
上記ケイ酸アルミニウムは、例えば、INCI名「ALUMINUM SILICATE」で表される。上記ケイ酸アルミニウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。ケイ酸アルミニウムとしては、特に限定されないが、合成ケイ酸アルミニウムが好ましい。合成方法としては、例えば、ミョウバンにNaSiOを加え、生成した沈殿を乾燥する方法や、電気透析法によりケイ酸ゾルを作り、これによりゲルを生成する方法、あるいは、水ガラスにアルミニウム塩の水溶液を加える方法などが挙げられる。
上記ケイ酸アルミニウムの市販品としては、例えば、富田製薬株式会社製、商品名「合成ケイ酸アルミニウム(重質)」などが挙げられる。
<水酸化マグネシウム>
上記水酸化マグネシウムは、例えば、INCI名「MAGNESIUM HYDROXIDE」で表される。上記水酸化マグネシウムは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記水酸化マグネシウムの市販品としては、例えば、富田製薬株式会社製、商品名「水酸化マグネシウム(重質)」などが挙げられる。
本発明の乳化整髪剤組成物中の成分(E)の含有量は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤組成物100質量%に対して、0.001〜0.2質量%が好ましく、より好ましくは0.005〜0.1質量%である。成分(E)の含有量が0.001質量%以上であることにより、整髪後の毛髪のべたつきがより一層抑制される。また、成分(E)の含有量が0.2質量%以下であることにより、本発明の乳化整髪剤組成物の整髪力がより一層高くなる。成分(E)の含有量が0.2質量%を超えると、整髪後の毛髪がパサつき、まとまりが低下して整髪力が低下する場合や、特に毛先のまとまりが低下する場合がある。上記成分(E)の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物中の全ての成分(E)の含有量の合計量である。
[その他の成分]
本発明の乳化整髪剤組成物は、上記成分(A)〜成分(E)以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、界面活性剤(陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等);エタノールなどの低級アルコール;成分(E)以外の粉体;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどの多価アルコール;カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガムなどの水溶性増粘剤;ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコール;ヒアルロン酸、コラーゲン、パントテニルアルコールなどの保湿剤;メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香酸塩などの防腐剤;リン酸およびその塩類、クエン酸およびその塩類、乳酸およびその塩類、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどのpH調整剤;香料;紫外線吸収剤;色素;無機顔料;酸化防止剤;ビタミン類;動植物抽出物;金属イオン封鎖剤等が挙げられる。中でも、ポリエチレングリコール、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体が好ましい。上記その他の成分は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明の乳化整髪剤組成物は、特に限定されないが、本発明の乳化整髪剤組成物を乳化剤型にする観点から、界面活性剤を含有することが好ましい。中でも、非イオン性界面活性剤が好ましい。上記界面活性剤(例えば、非イオン性界面活性剤)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記非イオン性界面活性剤は、特に限定されないが、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリンなどが挙げられる。
より具体的には、例えば、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ジアラキン酸グリセリルなどのグリセリン脂肪酸エステル;モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4〜10)グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6〜10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ポリ(10)グリセリルなどの上記したグリセリン脂肪酸エステルの重合度2〜10のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリルなどのグリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物;モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコールなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコールなどのプロピレングリコール脂肪酸エステル;モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテルなどのポリオキシアルキレンアルキルエーテルなどが挙げられる。
本発明の乳化整髪剤組成物中の界面活性剤(特に、非イオン性界面活性剤)の含有量は、特に限定されないが、乳化効果の観点から、本発明の乳化整髪剤組成物100質量%に対して、2.0〜6.0質量%が好ましく、より好ましくは2.5〜5.0質量%である。上記界面活性剤の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物中の全ての界面活性剤の含有量の合計量である。
本発明の乳化整髪剤組成物は、皮膜形成ポリマーを実質的に含有しないことが好ましい。上記皮膜形成ポリマーとしては、中でも、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、N,Nジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン=N−オキシド・メタクリル酸アルキルエステル共重合体などが挙げられる。
なお、本明細書において、皮膜形成ポリマーを「実質的に含有しない」とは、皮膜形成ポリマーを「能動的に含有させることはしない」という意味であり、他の配合成分中に含まれる微量の皮膜形成ポリマーが不可避的に含まれることまでを除外するものではない。より具体的には、本発明の乳化整髪剤組成物中の皮膜形成ポリマー(特に、上記に例示した皮膜形成ポリマー)の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物100質量%に対して、0.01質量%以下(即ち、0〜0.01質量%)であることが好ましく、より好ましくは0.005質量%以下である。整髪剤組成物中に皮膜形成ポリマーが含まれる場合には、整髪後の毛髪のしっとり感が低下したり、軋みが生じて手触りが悪くなったりする場合がある。
本発明の乳化整髪剤組成物は、25℃で固形状であり、且つ、炭化水素油、ロウ類、及び油脂からなる群より選ばれた油剤を実質的に含有しないことが好ましい。なお、本明細書において、「25℃で固形状」とは、例えば、半径2cm、高さ7cmのガラスボトルに50gの試料(油剤)を加熱溶解して流し込み、25℃まで冷却した後、上記ガラスボトルを逆さにした場合に、逆さにした直後より5分間、試料がガラスボトルから垂れ落ちないことを意味する。以下、上記「25℃で固形状であり、且つ、炭化水素油、ロウ類、及び油脂からなる群より選ばれた油剤」を、「25℃で固形状の特定油剤」と称する場合がある。上記25℃で固形状の特定油剤としては、例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ラノリン、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン末、ポリエチレンワックス、ワセリン、硬化ヒマシ油、モクロウなどが挙げられる。
なお、本明細書において、25℃で固形状の特定油剤を「実質的に含有しない」とは、25℃で固形状の特定油剤を「能動的に含有させることはしない」という意味であり、他の配合成分中に含まれる微量の25℃で固形状の特定油剤が不可避的に含まれることまでを除外するものではない。より具体的には、本発明の乳化整髪剤組成物中の25℃で固形状の特定油剤(特に、上記に例示した25℃で固形状の特定油剤)の含有量は、本発明の乳化整髪剤組成物100質量%に対して、0.05質量%以下(即ち、0〜0.05質量%)であることが好ましく、より好ましくは0.01質量%以下である。整髪剤組成物中に25℃で固形状の特定油剤が含まれる場合には、整髪時の整髪剤組成物ののびが悪くなったり、整髪後に毛髪がべたついたりする場合がある。
[本発明の乳化整髪剤組成物の製造方法、用途、性状など]
本発明の乳化整髪剤組成物の製造方法は、特に限定されず、公知の製造方法を用いることができる。例えば、本発明の乳化整髪剤組成物は、上記の各成分を混合し、ホモミキサーを用いた転相乳化法などにより乳化することにより製造できる。また、混合と乳化は別々に行っても同時に行ってもよい。より具体的には、例えば、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)の加熱混合物に、成分(D)及びその他の成分の加熱混合物を添加し、攪拌した後、攪拌冷却することにより製造できる。
本発明の乳化整髪剤組成物の剤型は、特に限定されないが、例えば、乳液、クリームなどが挙げられる。中でも、乳液が好ましい。本発明の乳化整髪剤組成物は、乳化した組成物である。乳化組成物であることにより、塗布時にみずみずしい感触を付与することができる。
本発明の乳化整髪剤組成物の25℃における粘度は、特に限定されないが、塗布性、髪へのなじみの良さの観点から、5000〜50000mPa・sが好ましく、より好ましくは7000〜30000mPa・sである。上記粘度は、例えば、粘度計を用いて、No.4ローターを使用して回転速度12rpm、回転時間1分間の条件で測定される。上記粘度計としては、東機産業社製、TV−22型粘度計を使用可能である。
本発明の乳化整髪剤組成物は、主たる整髪成分として、成分(A)を用いることを特徴としている。成分(A)は水溶性であり、粘稠な特性を有するため、毛髪をしっかりとまとめ、高い整髪力を発揮する。特に、ウェーブのヘアスタイルの場合には、良好なウェーブ形状(毛髪の流れ)を形成することができるため好ましい。一方、皮膜形成ポリマーのように被膜を形成しないため、皮膜形成ポリマーを用いた場合のような整髪後の毛髪の軋みがなく、整髪後の毛髪の手触りが良好となる。加えて、成分(A)は25℃で固形状の整髪成分と比べて、整髪時ののびがよく、塗布性に優れ、整髪後のべたつきも少ない。
さらに、成分(A)は比較的親水性が高いため、乳化系においてマトリックス相(外相)に存在する。このため、本発明の乳化整髪剤組成物は、塗布後に整髪効果が比較的早く発現するため、くせづけがはやくでき、使用性がより一層良好となる。これに対して、液状油剤等の親油性の整髪成分を用いた場合には、乳化系において整髪成分が粒子相(内相)に存在するため、本発明とくらべて、整髪効果の発現は遅くなる。
しかし、成分(A)は上記のように、良好なウェーブ形状を形成することができる反面、整髪後の毛髪がかたく重い感触になりやすい。これに対して、本発明の乳化整髪剤組成物においては、成分(A)の配合量を比較的少量の特定範囲とし、さらに特定量の成分(C)を用いることにより、整髪後の毛髪同士が過度にくっつくことを抑制して、整髪後の毛髪にある程度のさらさら感を付与し、手触りを向上させている。さらに、特に、ロングウェーブのヘアスタイルの場合には、ヘアスタイルをふっくらとゆるやかな感触に整髪しやすくなるため好ましい。
さらに、本発明の乳化整髪剤組成物は、成分(B)を加えることにより、整髪後の優れたしっとり感や毛先のまとまりを格段に向上させたことを特徴としている。パーマなどのウェーブのヘアスタイル、中でもロングウェーブのヘアスタイルなどの場合には、毛先がまとまりにくい問題があった。これに対して、本発明者らは、上記の成分(A)及び成分(C)に加えて、抱水性の油剤を配合することによって、整髪後の毛髪のしっとり感や毛先のまとまりに優れた整髪剤組成物が得られることを見出した。しかし、同時に、抱水性油剤を添加した場合には、整髪後にべたつきが生じ、ふっくらとゆるやかな仕上がりが得られなくなりやすいことが判明した。そこで、更に鋭意検討した結果、抱水性油剤等の油剤群の中でも、本発明の特定の成分(B)を特定配合量で用いた場合には、驚くべきことに、整髪後の優れたしっとり感や毛先のまとまりは発揮しながら、べたつきは抑制された整髪剤組成物が得られることを見出した。
本発明の乳化整髪剤組成物は、乳化の剤型において、毛髪をまとめ毛髪の流れ形状を形成する成分(A)と、毛髪にしっとり感や毛先のまとまりを与える成分(B)と、毛髪同士が過度にくっつくことを抑制して、整髪後の毛髪にある程度のさらさら感を付与する成分(C)とを、それぞれ特定の配合量で併用することにより、塗布性、整髪性及び毛先のまとまりとその保持性、整髪後の手触りの全てを高いレベルで満たす。特に限定されないが、このような特徴は、ゆるやかなウェーブラインを有しふっくらとした感触のロングウェーブのヘアスタイルを形成するために、特に有効である。
さらに、成分(E)を用いた場合には、整髪後のべたつきを抑制する効果がより一層向上する。
本発明の乳化整髪剤組成物は、毛髪を整える整髪剤として用いられる。特に限定されないが、上述のとおり、中でも、ロングウェーブのヘアスタイル用の整髪剤として特に好ましく用いられる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(成分(A))
ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体(1):三洋化成工業株式会社製、商品名「ニューポール 75H−90000」、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヘキシレングリコールエーテル、数平均分子量14000
ポリオキシプロピレンソルビット:三洋化成工業株式会社製、商品名「サンニックス SP−750」、数平均分子量690
(成分(A)以外)
ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体(2):三洋化成工業株式会社製、商品名「ニューポール GMP−600」、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヘキシレングリコールエーテル、数平均分子量600
ポリビニルピロリドン:アイエスピー・ジャパン株式会社製、商品名「PVP K−90」、皮膜形成ポリマー
キャンデリラロウ:商品名「精製キャンデリラワックス R−2CG」、ミツバ貿易株式会社製、25℃で固形の特定油剤
(成分(B))
ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル:日清オイリオグループ株式会社製、商品名「コスモール168M」
リンゴ酸ジイソステアリル:日清オイリオグループ株式会社製、商品名「コスモール222」
(成分(B)以外)
ラノリン:クローダジャパン株式会社製、商品名「SUPER LANOLIN」、抱水性油剤
(成分(C))
流動パラフィン:Sonneborn Inc製、商品名「CARNATION」
メチルポリシロキサン:東レ・ダウコーニング株式会社製、商品名「DOW CORNING TORAY SH 200 C FLUID 350 CS」
イソノナン酸イソノニル:日清オイリオグループ株式会社製、商品名「サラコス99」
(成分(D))
精製水
(成分(E))
シリカ:商品名「サイリシア320」、富士シリシア化学株式会社製
(その他の成分)
グリセリン:阪本薬品工業株式会社製、商品名「化粧用濃グリセリン」
モノステアリン酸ソルビタン:日本サーファクタント工業株式会社製、商品名「SS−10V」、
POEセチルエーテル:交洋ファインケミカル株式会社製、商品名「ブラウノン CH−320L」、ポリオキシエチレンセチルエーテル
セタノール:新日本理化株式会社製、商品名「コノール 30−OC」
カルボキシビニルポリマー:和光純薬工業株式会社製、商品名「ハイビスワコー 104」
トリエタノールアミン:ジャパンケムテック株式会社製、商品名「TEA−99」
エタノール:宝酒造株式会社製、商品名「95°一般発酵アルコール」
(実施例1〜20)
下記の表に示す配合成分を配合し、乳化整髪剤組成物を調製した。具体的には、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)の加熱混合物に、成分(D)及びその他の成分の加熱混合物を添加し、攪拌した後、攪拌冷却して、乳化整髪剤組成物を調製した。得られた乳化整髪剤組成物の性状は乳液状であった。なお、表中の配合量は、有効成分量(各成分の配合量、配合単位は質量%)で示した。
(比較例1〜9)
実施例と同様にして、下記の表に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、乳化整髪剤組成物を調製した。
実施例及び比較例で得られた乳化整髪剤組成物を、プラスチック製容器内に充填し、整髪剤を得た。
(評価)
以下のとおり評価を行った。評価は、いずれも専門パネル10名により行った。
(試験例1:塗布時ののびの評価)
専門パネル10名が、上記乳化整髪剤組成物をパーマをかけたロングヘアウィッグ(レッスンマネキン:株式会社ユーカリジャパン製)の毛髪に均一に塗布した際の、毛髪上でののびのよさを回答した。上記回答から、下記の基準でのびを評価した。
<のびの評価基準>
○(良好):10名中8名以上が、のびがよいと回答
△(使用可能):10名中5〜7名が、のびがよいと回答
×(不良):10名中4名以下が、のびがよいと回答
(試験例2:整髪力の評価)
専門パネル10名が、上記試験例1において、ウィッグに乳化整髪剤組成物を均一に塗布した後、指先に毛髪をまきつけるようにして整髪し、整髪力の有無を回答した。なお、ゆるやかなウェーブラインをつくることができ、そのウェーブが5時間以上持続するものを整髪力があると判定した。上記回答から、下記の基準で整髪力を評価した。
<整髪力の評価基準>
○(良好):10名中8名以上が、整髪力があると回答
△(使用可能):10名中5〜7名が、整髪力があると回答
×(不良):10名中4名以下が、整髪力があると回答
(試験例3:毛先のまとまりの評価)
専門パネル10名が、上記試験例2で整髪した直後から10分後の毛髪の毛先のまとまりの有無を回答した。上記回答から、下記の基準で手触りを評価した。
<手触りの評価基準>
○(良好):10名中8名以上が、毛先のまとまりがよいと回答
△(使用可能):10名中5〜7名が、毛先のまとまりがよいと回答
×(不良):10名中4名以下が、毛先のまとまりがよいと回答
(試験例4:手触りの評価)
専門パネル10名が、上記試験例2で整髪した直後から10分後の毛髪の手触りのよさ(軋み及びべたつきがなく、やわらかい感触であること)を回答した。上記回答から、下記の基準で手触りを評価した。
<手触りの評価基準>
○(良好):10名中8名以上が、手触りがよいと回答
△(使用可能):10名中5〜7名が、手触りがよいと回答
×(不良):10名中4名以下が、手触りがよいと回答
結果を下記の表1〜3に示す。
Figure 0006150714
Figure 0006150714
Figure 0006150714
(比較例10)
ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体(1)の含有量を0.5質量%から15.0質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして、乳化整髪剤組成物を調製した。
該乳化整髪剤組成物は、上記試験例4において、毛髪がかたい感触となり、ゆるやかなロングウェーブのヘアスタイルとしては、手触りが不良(×)であった。
以下に、処方例を示す。
(処方例:乳液状整髪剤)
ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0質量%
モノステアリン酸ソルビタン 1.0質量%
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1質量%
流動パラフィン 5.0質量%
メチルポリシロキサン 6.0質量%
パルミチン酸2−エチルヘキシル 2.0質量%
イソノナン酸イソノニル 4.0質量%
セタノール 2.0質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヘキシレングリコールエーテル(300E.O.)(75P.O.) 2.0質量%
エタノール 4.0質量%
香料 0.2質量%
ポリエチレングリコール400 1.0質量%
濃グリセリン 8.0質量%
マルチトール液 1.0質量%
無水ケイ酸 0.01質量%
加水分解ヒアルロン酸 0.1質量%
カルボキシビニルポリマー 0.1質量%
エデト酸二ナトリウム 0.01質量%
ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット 1.0質量%
トリエタノールアミン 0.1質量%
精製水 58.9質量%

Claims (3)

  1. 下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含み、
    前記成分(A)の含有量が0.5〜10.0質量%であり、
    前記成分(B)の含有量が0.5〜5.0質量%であり、
    前記成分(C)の含有量が3.0〜25.0質量%であることを特徴とする乳化整髪剤組成物。
    成分(A):数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体、若しくは、数平均分子量が10000〜20000であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体及び数平均分子量が300〜1000であるポリオキシプロピレンソルビット
    成分(B):ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル及び/又はリンゴ酸ジイソステアリル
    成分(C):25℃で液状であり、かつ、下記50℃における抱水力が100質量%未満である油剤
    成分(D):水
    50℃における抱水力:50℃の油剤に分離せずに添加できる水の、油剤に対する質量百分率
  2. 前記成分(C)が、炭化水素油、シリコーン油、脂肪酸エステル油、高級アルコール、及び油脂からなる群より選ばれた油剤である請求項1に記載の乳化整髪剤組成物。
  3. さらに、下記成分(E)を含む、請求項1又は2に記載の乳化整髪剤組成物。
    成分(E):シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、及び水酸化マグネシウムからなる群より選ばれた粒子
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