JP2020152688A - 化粧料組成物 - Google Patents
化粧料組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020152688A JP2020152688A JP2019054086A JP2019054086A JP2020152688A JP 2020152688 A JP2020152688 A JP 2020152688A JP 2019054086 A JP2019054086 A JP 2019054086A JP 2019054086 A JP2019054086 A JP 2019054086A JP 2020152688 A JP2020152688 A JP 2020152688A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- cosmetic composition
- mass
- present
- elasticity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【課題】適度な弾性及び流動性を有する化粧料組成物を提供する。【解決手段】成分(A):キサンタンガム、成分(B):ローカストビーンガム、成分(C):ヒドロキシプロピルグアーガム、成分(D):電解質、及び成分(E):水を含有し、前記成分(A)と前記成分(B)の合計の含有割合が0.2〜1.1質量%、前記成分(A)と前記成分(B)の合計の含有量に対する前記成分(A)の含有量の質量割合[成分(A)/{成分(A)+成分(B)}]が0.008〜0.5、前記成分(A)と前記成分(B)の合計の含有量に対する前記成分(C)の含有量の質量割合[成分(C)/{成分(A)+成分(B)}]が0.08〜5.0、前記成分(D)の含有割合が0.05〜0.4質量%である、化粧料組成物。【選択図】なし
Description
本発明は、化粧料組成物に関する。
従来、化粧料組成物において、キサンタンガムとローカストビーンガムを併用して、弾性のあるゲルを形成する技術が広く用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、キサンタンガムとローカストビーンガムを併用して形成されるゲルは、弾性が極めて高いため、流動性が悪く、掌や肌上でよれる(塗布むらがあり、ゲル状の塊の感触が生じる)ため塗布性が悪い、ポンプ容器からの吐出が困難であるなど、使用性に問題があった。
従って、本発明の目的は、適度な弾性及び流動性を有する化粧料組成物を提供することにある。
本発明者らは、キサンタンガム及びローカストビーンガムを併用する系において、ヒドロキシプロピルグアーガム及び電解質を配合し、これらの配合量の関係を特定することにより、適度な弾性及び流動性を有する化粧料組成物が得られることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、下記成分(D)、及び下記成分(E)を含有し、上記成分(A)と上記成分(B)の合計の含有割合が0.2〜1.1質量%、上記成分(A)と上記成分(B)の合計の含有量に対する上記成分(A)の含有量の質量割合[成分(A)/{成分(A)+成分(B)}]が0.008〜0.5、上記成分(A)と上記成分(B)の合計の含有量に対する上記成分(C)の含有量の質量割合[成分(C)/{成分(A)+成分(B)}]が0.09〜5.0、上記成分(D)の含有割合が0.05〜0.4質量%である、化粧料組成物を提供する。
成分(A):キサンタンガム
成分(B):ローカストビーンガム
成分(C):ヒドロキシプロピルグアーガム
成分(D):電解質
成分(E):水
成分(A):キサンタンガム
成分(B):ローカストビーンガム
成分(C):ヒドロキシプロピルグアーガム
成分(D):電解質
成分(E):水
本発明の化粧料組成物は、適度な流動性と弾性を有する。このため、本発明の化粧料組成物は、塗布時には滑らかさに優れ塗布感触が良好である。
また、ポンプ容器からの吐出性などの使用性にも優れることが期待される。
さらに、粉体を配合した場合には粉体の分散安定性を向上させる、乳化系の場合には乳化安定性を向上させるなどの効果が期待される。
本発明の化粧料組成物は、金属塩や電解質が配合された系においても適度な流動性と弾性を維持することができる。
また、ポンプ容器からの吐出性などの使用性にも優れることが期待される。
さらに、粉体を配合した場合には粉体の分散安定性を向上させる、乳化系の場合には乳化安定性を向上させるなどの効果が期待される。
本発明の化粧料組成物は、金属塩や電解質が配合された系においても適度な流動性と弾性を維持することができる。
本発明の化粧料組成物は、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、電解質、及び水を少なくとも含む。なお、本明細書において、キサンタンガムを「成分(A)」、ローカストビーンガムを「成分(B)」、ヒドロキシプロピルグアーガムを「成分(C)」、電解質を「成分(D)」、水を「成分(E)」とそれぞれ称する場合がある。
すなわち、本発明の化粧料組成物は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、及び成分(E)を少なくとも含む。本発明の化粧料組成物は、上記成分(A)〜(E)以外の成分を含んでいてもよい。また、本発明の化粧料組成物に含まれる各成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、及び他の成分などの各成分は、それぞれ、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
[成分(A)]
成分(A)は、キサンタンガムである。成分(A)は、成分(B)と併用することで弾性ゲルネットワークを形成する。成分(A)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(A)は、キサンタンガムである。成分(A)は、成分(B)と併用することで弾性ゲルネットワークを形成する。成分(A)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(A)の市販品としては、例えば、商品名「エコーガムT」(DSP五協フード&ケミカル株式会社製)、商品名「ノムコートZZ」(日清オイリオグループ株式会社製)などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物中の成分(A)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、0.01〜1.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.02〜0.1質量%である。上記含有割合が0.01質量%以上であると、化粧料組成物の弾性が適度に高くなる。上記含有割合が1.0質量%以下であると、化粧料組成物の弾性が高くなりすぎず、流動性により一層優れる。上記成分(A)の含有割合は、本発明の化粧料組成物中の全ての成分(A)の合計の含有割合である。
[成分(B)]
成分(B)は、ローカストビーンガムである。成分(B)は、成分(A)と併用することで弾性ゲルネットワークを形成する。成分(B)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(B)は、ローカストビーンガムである。成分(B)は、成分(A)と併用することで弾性ゲルネットワークを形成する。成分(B)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(B)の市販品としては、例えば、商品名「イナゲル ローカストビーンガムCS」(伊那食品工業株式会社製)、商品名「メイプロ−LBG フレール M−175」、商品名「メイプロ−LBG フレール M−200」、商品名「メイプロ−LBG ラック」(以上、Danisco社製)、商品名「ゲニューガム RL−200−J」(CP Kelco社製)などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物中の成分(B)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、0.1〜1.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.15〜0.75質量%である。上記含有割合が0.1質量%以上であると、化粧料組成物の弾性が適度に高くなる。上記含有割合が1.0質量%以下であると、化粧料組成物の弾性が高くなりすぎず、流動性により一層優れる。上記成分(B)の含有割合は、本発明の化粧料組成物中の全ての成分(B)の合計の含有割合である。
成分(A)と成分(B)の合計の含有割合は、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、0.2〜1.1質量%であり、好ましくは0.25〜0.8質量%である。上記合計の含有割合が0.2質量%未満では、ゲルネットワークの形成が不充分となり、化粧料組成物の弾性が不足する。上記合計の含有割合が1.1質量%を超えると、化粧料組成物の弾性が高くなり過ぎて、流動性が低下する。
成分(A)と成分(B)の合計の含有量に対する成分(A)の含有量の質量割合[成分(A)/{成分(A)+成分(B)}]は、0.008〜0.5であり、好ましくは0.02〜0.4である。上記質量割合が0.008未満では、ゲルネットワークの形成が不充分となり、化粧料組成物の弾性が不足する。上記質量割合が0.5を超えると、成分(A)の弾性の高さに起因して化粧料組成物の弾性が高くなり過ぎて、流動性が低下する。また、化粧料組成物が不均一となり、塗布感触が悪くなる。
[成分(C)]
成分(C)は、ヒドロキシプロピルグアーガムである。成分(C)は、成分(A)及び成分(B)の併用により形成される弾性ゲルネットワークの一部に架橋阻害を生じさせるためと推定されるが弾性を適度に低下させ、さらに粘性を付与することにより、化粧料組成物の弾性と粘性のバランスを適切なものとできる。これによって、適度な弾性を有しつつ、流動性を有する化粧料組成物とすることができる。成分(C)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(C)は、ヒドロキシプロピルグアーガムである。成分(C)は、成分(A)及び成分(B)の併用により形成される弾性ゲルネットワークの一部に架橋阻害を生じさせるためと推定されるが弾性を適度に低下させ、さらに粘性を付与することにより、化粧料組成物の弾性と粘性のバランスを適切なものとできる。これによって、適度な弾性を有しつつ、流動性を有する化粧料組成物とすることができる。成分(C)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(C)の市販品としては、例えば、商品名「JAGUAR HP−105」(Solvay S.A.社製)などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物中の成分(C)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、0.1〜1.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.2〜0.8質量%である。上記含有割合が0.1質量%以上であると、弾性を適度に低下させる効果と粘性を付与する効果がより適切に発揮される。上記含有割合が1.0質量%を越える場合には、べたつきが生じる場合がある。上記成分(C)の含有割合は、本発明の化粧料組成物中の全ての成分(C)の合計の含有割合である。
成分(A)と成分(B)の合計の含有量に対する成分(C)の含有量の質量割合[成分(C)/{成分(A)+成分(B)}]は、0.08〜5.0であり、好ましくは0.2〜4.0である。上記質量割合が0.08未満では、架橋阻害効果が不充分となるためと推定されるが、化粧料組成物の弾性が高くなり過ぎて、流動性が低下する。上記質量割合が5.0を超えると、成分(C)由来のべたつきが強くなる。
本発明の化粧料組成物中の、増粘剤の総量100質量%に対する成分(A)〜(C)の合計の含有割合は、90.0質量%以上(例えば90.0〜100質量%)であることが好ましく、より好ましくは95.0質量%以上、さらに好ましくは98.0質量%以上である。
[成分(D)]
成分(D)は電解質である。成分(D)は、ゲルネットワークの架橋阻害効果によるものと推定されるが、化粧料組成物の弾性を低下させる。成分(C)と併用することにより、化粧料組成物の弾性を適切な範囲まで低下させることができる。また、特に、成分(C)と比べて、高温下(例えば、50℃程度)において弾性を低下させる効果に優れる。これにより、流動性に優れる化粧料組成物とすることができる。成分(D)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(D)は電解質である。成分(D)は、ゲルネットワークの架橋阻害効果によるものと推定されるが、化粧料組成物の弾性を低下させる。成分(C)と併用することにより、化粧料組成物の弾性を適切な範囲まで低下させることができる。また、特に、成分(C)と比べて、高温下(例えば、50℃程度)において弾性を低下させる効果に優れる。これにより、流動性に優れる化粧料組成物とすることができる。成分(D)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(D)としては、例えば、金属塩(例えば、一価の金属塩、二価以上の多価金属塩等)などが挙げられる。上記金属塩は、無機塩であってもよいし、有機塩であってもよい。上記金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、アンモニウム塩、アルミニウム塩などが挙げられる。成分(D)としては、具体的には、パラフェノールスルホン酸亜鉛、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、ミョウバン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム(クエン酸三ナトリウム)、エデト酸二ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム、乳酸ナトリウム、乳酸マグネシウムなどが挙げられる。また、塩化ベンザルコニウム、クロルヒドロキシアルミニウムも挙げられる。
本発明の化粧料組成物中の成分(D)の含有割合は、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、0.05〜0.4質量%であり、好ましくは0.1〜0.25質量%である。上記含有割合が0.05質量%未満では、架橋阻害効果が不充分となるためと推定されるが、化粧料組成物の弾性が高くなり過ぎて、流動性が低下する。また、特に高温下で化粧料組成物の弾性が高くなり過ぎて、流動性が低下する。上記含有割合が0.4質量%を超えると、成分(C)との併用下では、弾性が低くなりすぎる。上記成分(D)の含有割合は、本発明の化粧料組成物中の全ての成分(D)の合計の含有割合である。
[成分(E)]
成分(E)は水であり、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明の化粧料組成物中の成分(E)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、40.0〜98.0質量%であることが好ましく、より好ましくは50.0〜95.0質量%である。
成分(E)は水であり、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明の化粧料組成物中の成分(E)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、40.0〜98.0質量%であることが好ましく、より好ましくは50.0〜95.0質量%である。
本発明の化粧料組成物は、粉体を含んでいてもよい。本発明の化粧料組成物は、適度な弾性及び流動性を有するため、粉体分散性に優れる。このため、粉体を含む場合でも本発明の化粧料組成物の外観を良好なものとすることができる。また、粉体を配合することにより、各種粉体が奏する効果を本発明の化粧料組成物に付与することができ、さらに、粉体の種類を適宜選択することでピッカリングエマルションを形成することも可能である。上記粉体は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
上記粉体としては、特に限定されないが、例えば、無機粉体、有機粉体が挙げられる。また、上記粉体は、天然物、造粒物、複合粉体など、いずれの由来であってもよい。粉体の形状は、特に限定されず、例えば、粒子状、球状、燐片状、板状、粉末状などが挙げられる。
上記粉体としては、特に限定されないが、例えば、炭、ナイロン、ポリスチレン、ポリウレタン、セルロース、ポリメチルメタクリレート、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム、シリコーンパウダー(例えば、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー(架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体)、ポリメチルシルセスキオキサン、シリコーンエラストマー等)などの有機粉体;シリカ(親水性シリカ、疎水性シリカ)、タルク、マイカ、ヒドロキシアパタイト、酸化亜鉛、酸化チタン、雲母チタン、リン酸カルシウム、シリカ/酸化チタン複合体などの無機粉体が挙げられる。
上記粉体としては、中でも、本発明の化粧料組成物は、密度が高く化粧料組成物中への分散が比較的困難である粉体の分散安定性にも優れる観点から、雲母チタンが好ましい。雲母チタンはパール化剤として用いることができ、肌色のトーンを向上して肌を白く(美しく)見せることができる。雲母チタンは、天然の雲母(マイカ)粒子の表面が酸化チタン(主として二酸化チタン)によって被覆されているものである。雲母チタンは、顔料や染料などの着色剤や酸化鉄などによる表面処理が施されていてもよい。
[その他の成分]
本発明の化粧料組成物は、本発明の目的を阻害しない範囲内で、上述の各成分以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。上記その他の成分しては、特に限定されないが、例えば、低級アルコール;多価アルコール;油性成分;ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;高級脂肪酸(塩)等の乳化剤;保湿剤;殺菌剤;パール化剤;グリチルリチン酸及びその塩等の抗炎症剤;メントール等の清涼剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;防腐剤;金属イオン封鎖剤(キレート剤);ピリビニルピロリドンなどの皮膜形成性高分子化合物;色素;顔料;ビタミン類;アミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物;中和剤;殺菌剤;消臭剤;酸;アルカリなどが挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、本発明の目的を阻害しない範囲内で、上述の各成分以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。上記その他の成分しては、特に限定されないが、例えば、低級アルコール;多価アルコール;油性成分;ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;高級脂肪酸(塩)等の乳化剤;保湿剤;殺菌剤;パール化剤;グリチルリチン酸及びその塩等の抗炎症剤;メントール等の清涼剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;防腐剤;金属イオン封鎖剤(キレート剤);ピリビニルピロリドンなどの皮膜形成性高分子化合物;色素;顔料;ビタミン類;アミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物;中和剤;殺菌剤;消臭剤;酸;アルカリなどが挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、エタノールを含んでいてもよい。本発明の化粧料組成物は、特に成分(C)を用いることにより、他の増粘剤を用いる場合に対して、エタノールを含む系においても適度な弾性及び流動性を維持することができる。本発明の化粧料組成物中のエタノールの含有割合は、本発明の化粧料組成物の総量100質量%に対して、50.0質量%以下(例えば、0〜50.0質量%)が好ましい。
上記多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどが挙げられる。本発明の化粧料組成物中の多価アルコールの含有割合は、本発明の化粧料組成物100質量%に対して、15.0質量%以下(例えば、1.0〜15.0質量%)が好ましい。上記多価アルコールは、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
上記界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、リン脂質などが挙げられる。上記界面活性剤は、一種のみを用いてよいし、二種以上を用いてもよい。
上記ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油などが挙げられる。
上記アニオン性界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸石鹸、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸及びその塩、N−アシルサルコシン及びその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩などが挙げられる。
上記リン脂質としては、例えば、レシチン及びその水素添加物、ホスファチジル酸及び/又はその塩、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、大豆由来リン脂質、大豆由来水素添加リン脂質、卵黄由来リン脂質、卵黄由来水素添加リン脂質などが挙げられる。中でも、水素添加レシチンが好ましい。
上記油性成分としては、例えば、植物油、エステル油、シリコーン油、炭化水素油、ロウ、高級アルコール、高級脂肪酸などが挙げられる。上記油性成分としては、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
上記植物油としては、例えば、マカデミアナッツ油、ユーカリ油、ヤシ油、アボカド油、サフラワー油、オリーブ油、パーム油、パーム核油、ククイナッツ油、シア脂(シアバター)、カカオバター、アーモンド油、ヒマワリ油、ローズヒップ油、オリーブスクワラン、カメリアオイル、キウイフルーツシード油、ツバキ油、杏仁油、ゴマ油、大豆油、ホホバ油、ヒマシ油、ヘーゼルナッツ油、メドウフォーム油、ハッカ油、アルガンオイル、カロットオイル、ラベンダー油、シュガースクワラン、ダマスクバラ花ロウ、センチフォリアバラ花ロウ、ソケイ花ワックス、椿油、これらの水素添加物(例えば、水素添加ヒマシ油、水素添加ホホバ油、水素添加パーム油、水素添加アボカド油、水素添加大豆油等)などが挙げられる。
上記エステル油としては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸プロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、イソノナン酸イソノニル、アジピン酸ジイソプロピル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、リンゴ酸ジイソステアリル、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、(エチルヘキサン酸/ステアリン酸/アジピン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、ヘキサ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ジペンタエリスリチル、安息香酸アルキル(C12−15)などが挙げられる。
上記シリコーン油としては、特に限定されないが、例えば、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等のジメチルシリコーン油;メチルフェニルポリシロキサン等のメチルフェニルシリコーン油;メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン油;アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等の変性シリコーン;メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチコノールなどが挙げられる。
上記炭化水素油としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、ワセリン、イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、水添ポリイソブテン、水添(テトラデセニル/メチルペンタデセン)、イソドデカンなどが挙げられる。
上記ロウとしては、例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ラノリン、ヒマワリ種子ロウなどが挙げられる。
上記高級アルコールとしては、炭素数が12〜24の脂肪族アルコールが挙げられ、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール、デシルテトラデカノール、ベヘニルアルコールなどが挙げられる。
上記高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物の性状は、特に限定されず、液状、ジェル状、乳液状などが挙げられる。また、本発明の化粧料組成物としては、例えば、化粧水(ローション)、美容液(セラム)、ジェル、乳液などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、適度な弾性と粘性を有している。これにより、流動性を有しながら、組成物中の粉体の分散安定性や乳化組成物とした場合の乳化安定性を向上させる効果を発揮しうる。このため、本発明の化粧料組成物の好ましい具体的態様としては、粉体を含む組成物や乳化組成物が挙げられる。すなわち、本発明の化粧料組成物は、粉体を含んでいてもよい。また、本発明の化粧料組成物は、上記界面活性剤及び上記油性成分を含む乳化組成物であってもよい。
本発明の化粧料組成物の25℃における粘度は、1000〜15000mPa・sであることが好ましく、より好ましくは1500〜10000mPa・sである。上記粘度が1000mPa・s以上であると、粉体を配合した場合の分散安定性に優れ沈降が起こりにくい、乳化組成物の場合の乳化安定性に優れるなど安定性がより一層向上する。上記粘度が15000mPa・s以下であると、流動性に優れ、塗布感触や使用性により優れる。なお、上記粘度は、例えば、粘度計を用いて、No.2ローター、No.3ローター、又はNo.4ローターを使用して回転速度12rpm、回転時間1分間の条件で測定される。上記粘度計としては、東機産業株式会社製、TV−22型粘度計を使用することができる。
本発明の化粧料組成物の用途は、特に限定されず、皮膚用(例えば、顔、首、頭皮、肩、体、腕、肘、掌、手の甲、腿、ふくらはぎ、膝、足首、足の甲、足の裏等)、毛髪用のいずれにも用いることができる。中でも、本発明の化粧料組成物は、適度な弾性と流動性を有し、塗布時には滑らかさに優れ塗布感触が良いため、皮膚用であることが好ましい。また、本発明の化粧料組成物の用途としては、特に限定されないが、例えば、皮膚化粧料が好ましく、スキンケア剤(顔用またはボディ用)、デオドラント剤、サンスクリーン、などが挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、特に限定されず、公知乃至慣用の方法により製造することができる。例えば、上記各成分を混合し、ホモミキサー、パドルミキサーなどで攪拌して製造することができる。
本発明の化粧料組成物は、水[成分(E)]を含む系において、キサンタンガム[成分(A)]とローカストビーンガム[成分(B)]を併用することで弾性ゲルネットワークを形成する。そして、この系にヒドロキシプロピルグアーガム[成分(C)]を配合することで、上記弾性ゲルネットワークの一部に架橋阻害を生じさせることで、弾性を適度に低下させ流動性を付与することができる。加えて、成分(C)由来の粘性を付与できる。さらに、電解質[成分(D)]を特定の含有割合で配合することにより、弾性(特に、低温下における弾性)をさらに低下させ、弾性と流動性を適切なバランスとしている。
成分(C)のみで弾性を低下させようとすると成分(C)が過剰となりべたつきが強くなり使用感が低下する。また、成分(D)のみで弾性を低下させる場合には、粘性が不充分となる。通常、成分(D)を配合する系では、カルボキシビニルポリマーなどの水溶性増粘剤を用いても系を増粘させることは困難であるが、本発明の成分(A)〜(C)による増粘系は、成分(D)が配合された系においても適度な流動性と弾性を維持することができる。
本発明の化粧料組成物は、流動性に優れるため、塗布時には滑らかさに優れ塗布感触が良く、ポンプ容器からの吐出性などの使用性にも優れ、外観も良好である。加えて、適度な弾性と粘性を有しているため、粉体を配合する場合の粉体の分散安定性(沈降抑止性)や乳化系である場合の乳化安定性に優れるという優れた特徴を発揮する。
成分(C)のみで弾性を低下させようとすると成分(C)が過剰となりべたつきが強くなり使用感が低下する。また、成分(D)のみで弾性を低下させる場合には、粘性が不充分となる。通常、成分(D)を配合する系では、カルボキシビニルポリマーなどの水溶性増粘剤を用いても系を増粘させることは困難であるが、本発明の成分(A)〜(C)による増粘系は、成分(D)が配合された系においても適度な流動性と弾性を維持することができる。
本発明の化粧料組成物は、流動性に優れるため、塗布時には滑らかさに優れ塗布感触が良く、ポンプ容器からの吐出性などの使用性にも優れ、外観も良好である。加えて、適度な弾性と粘性を有しているため、粉体を配合する場合の粉体の分散安定性(沈降抑止性)や乳化系である場合の乳化安定性に優れるという優れた特徴を発揮する。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、表に記載の配合量は、各成分の配合量(すなわち、各原料中の有効成分の配合量。所謂純分)であり、特記しない限り「質量%」で表す。
実施例1〜6、比較例1〜13
表に記した各成分(成分(A)〜(E)など)を用い、実施例及び比較例の各化粧料組成物を常法により調製した。
表に記した各成分(成分(A)〜(E)など)を用い、実施例及び比較例の各化粧料組成物を常法により調製した。
表に記載の主な成分は、以下の通りである。
<成分(A)>
キサンタンガム:商品名「エコーガムT」、DSP五協フード&ケミカル株式会社製
<成分(B)>
ローカストビーンガム:商品名「ゲニューガム RL−200−J」」、CP Kelco社製
<成分(C)>
ヒドロキシプロピルグアーガム:商品名「JAGUAR HP−105」、Solvay S.A.社製
<成分(D)>
硫酸マグネシウム:商品名「硫酸マグネシウム」、富田製薬株式会社製
<その他>
雲母チタン:商品名「RonaFlaire Extender W」、メルク社製
ヒドロキシプロピルメチルセルロース:商品名「メトローズ60SH−4000」、信越化学工業株式会社製
ヒドロキシエチルセルロース:商品名「HECダイセル SE850」、株式会社ダイセル製
ペクチン:商品名「GENU pectin (citrus) type USP−H」、CP Kelco社製
プルラン:商品名「化粧品用プルラン」、株式会社林原製
キサンタンガム:商品名「エコーガムT」、DSP五協フード&ケミカル株式会社製
<成分(B)>
ローカストビーンガム:商品名「ゲニューガム RL−200−J」」、CP Kelco社製
<成分(C)>
ヒドロキシプロピルグアーガム:商品名「JAGUAR HP−105」、Solvay S.A.社製
<成分(D)>
硫酸マグネシウム:商品名「硫酸マグネシウム」、富田製薬株式会社製
<その他>
雲母チタン:商品名「RonaFlaire Extender W」、メルク社製
ヒドロキシプロピルメチルセルロース:商品名「メトローズ60SH−4000」、信越化学工業株式会社製
ヒドロキシエチルセルロース:商品名「HECダイセル SE850」、株式会社ダイセル製
ペクチン:商品名「GENU pectin (citrus) type USP−H」、CP Kelco社製
プルラン:商品名「化粧品用プルラン」、株式会社林原製
(評価)
実施例及び比較例で得られた各化粧料組成物について以下の通り評価した。評価結果は表に記載した。
実施例及び比較例で得られた各化粧料組成物について以下の通り評価した。評価結果は表に記載した。
(1)流動性
実施例及び比較例で得られた各化粧料組成物約50gを、容量50mLのスクリュー管に充填後、スクリュー管を傾けた際の化粧料組成物の流動状態を目視にて確認し、流動性を以下の基準で判定した。
[流動性の判定基準]
○(良好):なめらかに流動する。
△(使用可能なレベル):流動性があるが、流動時の液面がなめらかでない。
×(不良):ゼリー状で流動性がなく、化粧料組成物全体が塊となって移動する。
実施例及び比較例で得られた各化粧料組成物約50gを、容量50mLのスクリュー管に充填後、スクリュー管を傾けた際の化粧料組成物の流動状態を目視にて確認し、流動性を以下の基準で判定した。
[流動性の判定基準]
○(良好):なめらかに流動する。
△(使用可能なレベル):流動性があるが、流動時の液面がなめらかでない。
×(不良):ゼリー状で流動性がなく、化粧料組成物全体が塊となって移動する。
(2)弾性
上記(1)の評価で得られたスクリュー管を振とうして泡をかませた後、36時間放置し、放置後の化粧料組成物の状態を目視にて確認し、弾性を以下の基準で判定した。
[弾性の判定基準]
○(良好):泡が消えていない。
×(不良):泡が浮上して消失した。
上記(1)の評価で得られたスクリュー管を振とうして泡をかませた後、36時間放置し、放置後の化粧料組成物の状態を目視にて確認し、弾性を以下の基準で判定した。
[弾性の判定基準]
○(良好):泡が消えていない。
×(不良):泡が浮上して消失した。
(3)粉体分散性
上記(2)の評価における、36時間放置後の化粧料組成物の状態を目視にて確認し、粉体分散性を以下の基準で判定した。
[粉体分散性の判定基準]
○(良好):粉体が全く沈降していない。
△(使用可能なレベル):粉体がわずかに底に沈降している。
×(不良):粉体の大半又は全てが底に沈降している。
上記(2)の評価における、36時間放置後の化粧料組成物の状態を目視にて確認し、粉体分散性を以下の基準で判定した。
[粉体分散性の判定基準]
○(良好):粉体が全く沈降していない。
△(使用可能なレベル):粉体がわずかに底に沈降している。
×(不良):粉体の大半又は全てが底に沈降している。
(4)塗布感触
実施例及び比較例で得られた各化粧料組成物約0.2gを上腕内側部に塗布したときの、塗布感触を以下の基準で判定した。
[塗布感触の判定基準]
○(良好):塗布中に剤のよれ(ゲル状の塊が感じられること)が全くなかった。
△(使用可能なレベル):塗布中に剤のよれをわずかに感じたものの実用上不快感がなかった。
×(不良):塗布中に剤のよれを明らかに感じ、実用上不快であった。
実施例及び比較例で得られた各化粧料組成物約0.2gを上腕内側部に塗布したときの、塗布感触を以下の基準で判定した。
[塗布感触の判定基準]
○(良好):塗布中に剤のよれ(ゲル状の塊が感じられること)が全くなかった。
△(使用可能なレベル):塗布中に剤のよれをわずかに感じたものの実用上不快感がなかった。
×(不良):塗布中に剤のよれを明らかに感じ、実用上不快であった。
本発明の化粧料組成物(実施例)は、流動性及び弾性のいずれについても良好であり、さらに、比較的密度が大きい雲母チタンの粉体分散性にも優れ、塗布感触も良好であると評価された。一方、成分(A)及び成分(B)のうちの一成分でも配合しなかった場合(比較例1〜3,5,6)、弾性ゲルネットワークが形成されないものと考えられ、弾性が低かった。また、雲母チタンは沈降し、粉体分散性が劣っていた。成分(C)を配合しなかった場合(比較例4)、弾性が極めて高く、流動性が劣っていた。
なお、成分(A)〜(C)を配合しても、成分(D)を配合しなかった場合(比較例7)及び配合量が少ない場合(比較例8)、弾性低下の効果が不充分であり、流動性が劣っていた。また、雲母チタンはうまく分散することができず、粉体分散性が劣っていた。成分(D)の配合量が多すぎる場合(比較例9)、弾性が過剰に低下し、またこれにより雲母チタンの大半が底に沈降し、粉体分散性が劣っていた。また、成分(C)の代わりに他の増粘剤を用いた場合(比較例10〜13)、弾性ゲルネットワークの架橋阻害という作用を発揮しなかったものと推測され、弾性が低下せず、流動性が劣っていた。
実施例7
下記成分を用い、化粧料組成物(ピッカリングエマルションの乳液)を常法により調製した。
キサンタンガム 0.04質量%
ローカストビーンガム 0.32質量%
ヒドロキシプロピルグアーガム 0.16質量%
硫酸マグネシウム 0.08質量%
水 残部
グリセリン 4.0質量%
フェノシキエタノール 0.3質量%
雲母チタン 0.7質量%
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 0.7質量%
シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 2.0質量%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 7.3質量%
合計 100質量%
下記成分を用い、化粧料組成物(ピッカリングエマルションの乳液)を常法により調製した。
キサンタンガム 0.04質量%
ローカストビーンガム 0.32質量%
ヒドロキシプロピルグアーガム 0.16質量%
硫酸マグネシウム 0.08質量%
水 残部
グリセリン 4.0質量%
フェノシキエタノール 0.3質量%
雲母チタン 0.7質量%
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 0.7質量%
シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 2.0質量%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 7.3質量%
合計 100質量%
上記実施例7で得られた化粧料組成物は、なめらかに流動する性状であり流動性に優れていた。また、化粧料組成物(乳液)の製造後36時間放置した後も、水相とエマルション相の分離や粉体の沈降が見られず、均一な乳化状態を保っており、優れた安定性を有していた。
Claims (1)
- 下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、下記成分(D)、及び下記成分(E)を含有し、前記成分(A)と前記成分(B)の合計の含有割合が0.2〜1.1質量%、前記成分(A)と前記成分(B)の合計の含有量に対する前記成分(A)の含有量の質量割合[成分(A)/{成分(A)+成分(B)}]が0.008〜0.5、前記成分(A)と前記成分(B)の合計の含有量に対する前記成分(C)の含有量の質量割合[成分(C)/{成分(A)+成分(B)}]が0.08〜5.0、前記成分(D)の含有割合が0.05〜0.4質量%である、化粧料組成物。
成分(A):キサンタンガム
成分(B):ローカストビーンガム
成分(C):ヒドロキシプロピルグアーガム
成分(D):電解質
成分(E):水
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019054086A JP2020152688A (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | 化粧料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019054086A JP2020152688A (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | 化粧料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020152688A true JP2020152688A (ja) | 2020-09-24 |
Family
ID=72557797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019054086A Pending JP2020152688A (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | 化粧料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020152688A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023119575A1 (ja) * | 2021-12-23 | 2023-06-29 | 太陽化学株式会社 | 化粧料用組成物 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56118729A (en) * | 1980-02-25 | 1981-09-17 | Taiyo Koryo Kk | Water-in-oil type emulsifier composition and water-in-oil type emulsion containing said composition |
JPH07233045A (ja) * | 1994-02-24 | 1995-09-05 | Kao Corp | 皮膚外用剤 |
JP2004137225A (ja) * | 2002-10-18 | 2004-05-13 | Kose Corp | ゲル状化粧料 |
WO2014132783A1 (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-04 | 株式会社マンダム | 皮膚用ジェル状組成物 |
-
2019
- 2019-03-22 JP JP2019054086A patent/JP2020152688A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56118729A (en) * | 1980-02-25 | 1981-09-17 | Taiyo Koryo Kk | Water-in-oil type emulsifier composition and water-in-oil type emulsion containing said composition |
JPH07233045A (ja) * | 1994-02-24 | 1995-09-05 | Kao Corp | 皮膚外用剤 |
JP2004137225A (ja) * | 2002-10-18 | 2004-05-13 | Kose Corp | ゲル状化粧料 |
WO2014132783A1 (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-04 | 株式会社マンダム | 皮膚用ジェル状組成物 |
WO2014132784A1 (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-04 | 株式会社マンダム | 皮膚用ジェル状組成物 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023119575A1 (ja) * | 2021-12-23 | 2023-06-29 | 太陽化学株式会社 | 化粧料用組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5667332B2 (ja) | 化粧料製造用組成物、化粧料および含水化粧料の製造方法 | |
JP6359295B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料及びその製造方法 | |
JP2019156726A (ja) | 難溶性成分を含有する化粧料 | |
JP3727901B2 (ja) | 水中油型乳化化粧料 | |
JP2020050640A (ja) | 皮膚化粧料 | |
JP2007001947A (ja) | 化粧料組成物 | |
JP6687809B2 (ja) | 乳化化粧料 | |
JP6822866B2 (ja) | 水性メイクアップ化粧料 | |
JP6208476B2 (ja) | 水中油型化粧料 | |
JP6982697B2 (ja) | 皮膚化粧料用組成物 | |
JP2020152688A (ja) | 化粧料組成物 | |
JPH09315937A (ja) | ゲル化組成物、乳化組成物及び皮膚外用剤 | |
JP2006225330A (ja) | 皮膚外用組成物 | |
JP2018052849A (ja) | 皮膚用乳化組成物 | |
JP2001072537A (ja) | 油性固形化粧料 | |
JP2003306410A (ja) | 粉末含有油中水型乳化化粧料 | |
JP2020147538A (ja) | 乳液状皮膚化粧料 | |
JP2020128345A (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP7387500B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP6929471B2 (ja) | 化粧料 | |
JP7382193B2 (ja) | 乳化整髪剤組成物 | |
JP4034677B2 (ja) | 水中油型乳化化粧料 | |
JP6829637B2 (ja) | 乳液状皮膚化粧料 | |
JP2022052473A (ja) | 化粧料組成物 | |
JP2022057501A (ja) | 水中油型乳化組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221122 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230523 |