JP6611749B2 - ゴマージュ洗浄剤用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴマージュ洗浄剤用組成物に関する。更に詳しくは、肌に塗布して擦ることにより、消しゴムかすの様な凝集物(屑)が発生するゴマージュ洗浄剤用組成物に関する。
ゴマージュと称される化粧料は、肌に塗布した後に指先や手の平、或いは器具などを用いて擦ることにより、消しゴムかすの様な凝集物(屑)を発生させ、この凝集物(屑)に肌の汚れや古くなった角質を吸着させて取り除く、所謂、ゴマージュ効果を発揮させることを目的としたものである。
このようなゴマージュ効果を発揮させる化粧料としては、皮膜を形成する水溶性高分子を用いた試みが提案されている。具体的には、例えば、皮膜形成高分子と、結晶セルロースと、多価アルコールとを含むゴマージュ化粧料(特許文献1を参照)、皮膜形成性水溶性高分子と、無水ケイ酸とを含むゴマージュ化粧料(特許文献2を参照)、皮膜形成性水溶性高分子と、吸水性樹脂粒子と、一価の低級アルコールと、水とを含むゴマージュ化粧料(特許文献3を参照)、カルボキシビニルポリマーと、多価アルコールと、水不溶性粉体とを含むゴマージュ化粧料(特許文献4を参照)などが提案されている。
特開2000−219618号公報 特開2003−104868号公報 特開2007−217299号公報 特開2011−207827号公報
しかしながら、これら試みによってゴマージュ効果を発揮させることはできるものの、洗浄実感を更に高めるべく、非イオン性界面活性剤などの洗浄成分を高配合すると、優れた洗浄実感が得られる反面、肌上において滑り性が高まり、消しゴムかすの様な凝集物(屑)の発生が抑制又は遅延してしまい、十分なゴマージュ効果を発揮できないといった課題がある。そのため、優れたゴマージュ効果と、優れた洗浄実感の双方を十分に満足するゴマージュ化粧料を得ることは困難であった。
したがって、本発明の目的は、ゴマージュ化粧料の最大の特徴である消しゴムかすの様な凝集物(屑)の凝集速度を高めることで、優れたゴマージュ効果を十分に発揮させるとともに、良好な洗浄実感が得られるゴマージュ洗浄剤用組成物を提供することにある。さらに、本発明の目的は、クレンジング効果に優れたゴマージュクレンジング剤用組成物を提供することにある。
即ち、本発明は、(A)繊維状セルロース、(B)合成増粘性高分子、(C)脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤および(D)酸性物質を含有することを特徴とするゴマージュ洗浄剤用組成物を提供する。
上記成分(A)の含有量が、0.5〜15質量%であることが好ましい。
上記成分(B)が、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体および/又はアクリル酸アルキルコポリマーであることが好ましい。
上記成分(D)が、乳酸および/又はサリチル酸であることが好ましい。
前記成分(C)に対する前記成分(D)の質量割合((D)/(C))が、0.001〜0.1であることが好ましい。
更に、上記ゴマージュ洗浄剤用組成物は、(E)水不溶性粉体を含有することが好ましい。
また、本発明は、前記成分(C)の含有量が、0.5〜25質量%であり、
更に、(F)油剤を含まないか、あるいは(F)油剤を8質量%以下含有するゴマージュクレンジング剤用組成物を提供する。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物は、上記必須構成要件を満たすことにより、繊維状セルロースを均一に分散させ、その分散状態を安定に維持させることができるという効果を奏する。
また、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物は、繊維状セルロースの凝集速度が速まり、速やかに凝集物を発生させることができることから、格段に優れたゴマージュ効果を十分に発揮させることができるとともに、良好な洗浄実感が得られるという効果を奏する。なかでも本発明のゴマージュクレンジング剤用組成物は、消しゴムかすの様な凝集物(屑)にファンデーションなどのメイクアップ化粧品を吸着させて取り除くことができることから、クレンジング効果に優れるという効果を奏する。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物は、(A)繊維状セルロース、(B)合成増粘性高分子、(C)脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤および(D)酸性物質を含有する。
以下、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
[成分(A):繊維状セルロース]
上記成分(A)は、繊維状セルロースである。本明細書において、繊維状セルロースとは、上記ゴマージュ洗浄剤用組成物中に単繊維の状態で存在する繊維状のセルロースを意味し、セルロースの分子鎖が緻密かつ規則的に存在する結晶セルロース粉末、若しくは、凝集した非繊維状のセルロース粒子(セルロース粉体)とは相違するものである。
本発明では、上記成分(A)を用いることにより、上記ゴマージュ洗浄剤用組成物中において均一分散させることが容易になるだけでなく、肌に塗布後に擦ることで成分(A)の凝集物が形成され、古くなった角質や肌の汚れを巻き込みながら取り除くことでき、優れたゴマージュ効果を発揮させることができる。また、本発明がゴマージュクレンジング剤用組成物である場合は、肌に擦ることで形成された成分(A)の凝集物にファンデーションなどのメイクアップ化粧品を吸着させて取り除くことができることから、界面活性剤及び油剤を高配合せずとも優れたクレンジング効果を発揮させることができる。
上記成分(A)の平均繊維長(μm)は、優れたゴマージュ効果を十分に発揮できるのであれば特に限定されないが、分散性の観点、並びに古くなった角質や肌の汚れを巻き込みながら容易に凝集物を形成する観点から、30〜500μmであることが好ましく、200〜400μmであることがより好ましい。
上記成分(A)の平均繊維径(μm)は、優れたゴマージュ効果を十分に発揮できるのであれば特に限定されないが、分散性の観点、並びに古くなった角質や肌の汚れを巻き込みながら容易に凝集物を形成する観点から、5〜40μmであることが好ましく、10〜30μmであることがより好ましい。
上記成分(A)の平均繊維密度(mg/mL)は、優れたゴマージュ効果を十分に発揮できるのであれば特に限定されないが、分散性の観点、並びに古くなった角質や肌の汚れを巻き込みながら容易に凝集物を形成する観点から、70〜100mg/mLであることが好ましく、80〜90mg/mLであることがより好ましい。
上記成分(A)は、1種を単独で用いても良く、平均繊維長、平均繊維径、平均繊維密度の異なる2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
なお、上記成分(A)は、市販品を用いることができる。成分(A)の市販品としては、例えば、商品名「VITACEL CS300FC」(レッテンマイヤー社製)などが挙げられる。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中の成分(A)の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、ゴマージュ効果を十分に発揮させる観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、0.5質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましい。また、均一分散性の観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。なお、上記成分(A)の含有量は、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中に配合される全ての成分(A)の含有量の合計量である。
[成分(B):合成増粘性高分子]
上記成分(B)は、合成増粘性高分子である。本発明では、成分(B)を用いることにより、上記成分(A)である繊維状セルロースを上記ゴマージュ洗浄剤用組成物中に均一分散させ、安定に維持させることが可能となる。
上記成分(B)としては、例えば、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキルコポリマー、(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ヒドロキシアルキル)コポリマー、(アクリレーツ/ネオデカン酸ビニル)クロスポリマーなどが挙げられる。成分(B)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
上記成分(B)の中でも、上記成分(A)の分散安定性に優れる観点から、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキルコポリマーを用いることが好ましい。
上記アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体とは、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,Personal Care Products Council,2014年,p.63−64):「ACRYLATES/C10−30 ALKYL ACRYLATE CROSSPOLYMER」と称される化合物であり、(アルキル)変性カルボキシビニルポリマー、(アルキル)変性カーボポール、(アルキル)変性カルボマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマーなどとも言う。
上記アクリル酸アルキルコポリマーとは、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,Personal Care Products Council,2014年,p.65−66):「ACRYLATES COPOLYMER」と称される化合物である。
上記成分(B)は、通常、塩基性物質で中和して用いられる。塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミン;アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基;アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられる。また、塩基性物質の添加量は、上記成分(B)を中和するのに充分な量であり、これら成分の種類や使用量に応じて適宜配合すれば良い。
なお、上記成分(B)は、市販品を用いることができる。アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の市販品としては、例えば、商品名「Carbopol ETD2020 polymer」,商品名「PEMULEN TR−1」,商品名「PEMULEN TR−2」(何れもLubrizol Advanced Materials社製)などが挙げられる。アクリル酸アルキルコポリマーの市販品としては、例えば、商品名「Aculyn(TM)33A」(Rohm and Haas社製)などが挙げられる。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中の成分(B)の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、上記成分(A)を均一分散させ、安定に維持する観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、0.05質量%以上であることが好ましく、0.2質量%以上であることがより好ましい。また、ゴマージュ効果を十分に発揮させる観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、2質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい。なお、上記成分(B)の含有量は、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中に配合される全ての成分(B)の含有量の合計量である。
[成分(C):脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤]
上記成分(C)は、脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤である。本発明では、成分(C)を用いることにより、洗浄効果が得られ、洗浄後の肌に「すっきり感」、「さっぱり感」といった良好な洗浄実感を付与することができる。本発明における脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤とは、脂肪酸エステルである非イオン性界面活性剤である。
上記成分(C)としては、洗浄効果が得られ、十分な洗浄実感を与えることができる成分であれば特に限定されないが、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。成分(C)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
上記成分(C)の中でも、皮脂などの汚れ除去能に優れる観点から、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル)を用いることが好ましい。ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルにおけるエチレンオキシドの平均付加モル数は、特に限定されないが、汚れ除去能の観点から、2〜50であることが好ましく、5〜25であることがより好ましい。また、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルにおける脂肪酸としては、特に限定されないが、例えば、オレイン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、カプリル酸、カプリン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸などが挙げられる。
本発明においては、良好な洗浄実感を付与すべく、上記成分(C)を高配合すると、肌上において滑り性が高まり、上記成分(A)の凝集物の発生が遅延して望むゴマージュ効果が発揮できない恐れがある。そのため、格段に優れたゴマージュ効果を発揮させるには、上記成分(C)の含有量をできるだけ少なくすることが好ましい。成分(C)の含有量を低減させつつ、十分な洗浄実感を発揮させるには、上記ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル)の中でも、ポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン分岐鎖脂肪酸グリセリルを用いることが好ましい。また、ゴマージュクレンジング剤用組成物である場合もクレンジング効果に優れることからポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン分岐鎖脂肪酸グリセリルを用いることが好ましい。なお、本明細書においては、上記「ポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリル」を「成分(c1)」;上記「ポリオキシエチレン分岐鎖脂肪酸グリセリル」を「成分(c2)」と称する場合がある。成分(c1)および成分(c2)は、それぞれ、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
上記成分(c1)であるポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリルは、構成する脂肪酸が、直鎖脂肪酸であるポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルである。上記直鎖脂肪酸としては、ラウリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、カプリル酸(オクタン酸)、カプリン酸(デカン酸)、ヤシ油脂肪酸などが挙げられる。成分(c1)としては、皮脂などの汚れ除去能に優れ、十分な洗浄実感を付与する観点から、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノミリスチン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルを用いることが好ましく、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルを用いることがより好ましい。
上記成分(c2)であるポリオキシエチレン分岐鎖脂肪酸グリセリルは、構成する脂肪酸が、分岐鎖脂肪酸であるポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルである。上記分岐鎖脂肪酸としては、イソステアリン酸などが挙げられる。なお、成分(c2)は、モノエステル、ジエステル、トリエステルなどのいずれであっても良い。成分(c2)としては、皮脂などの汚れ除去能に優れ、十分な洗浄実感を付与する観点から、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルを用いることが好ましい。
なお、上記成分(C)は、市販品を用いることができる。ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリルの市販品としては、例えば、商品名「ソフチゲン767」(サソール社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:6)、商品名「GYSEROX767」(クローダジャパン社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:6)、商品名「ハイバーオイルCC−6」(交洋ファインケミカル社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:6);商品名「CETIOL HE810」(BASFジャパン社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:7);商品名「L.A.S.」(ガデフォッセ社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:8)、商品名「MファインオイルMCG−8M」(ミヨシ油脂社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:8)、商品名「ユニグリMC−208」(日油社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:8)などが挙げられる。
ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルの市販品としては、例えば、商品名「MファインオイルCOG−7M」(ミヨシ油脂社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:7)、商品名「NIKKOL TMGCO−7」(日光ケミカルズ社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:7)、商品名「ハイバーオイルHE」(交洋ファインケミカル社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:7)、商品名「ユニグリMK−207」(日油社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:7)、商品名「GYSEROX HE」(クローダジャパン社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:7)などが挙げられる。
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの市販品としては、例えば、商品名「EMALEX GWIS−115」、「EMALEX GWIS−115EX」(何れも日本エマルジョン社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:15);商品名「EMALEX GWIS−120」、「EMALEX GWIS−120EX」(何れも日本エマルジョン社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:20);商品名「EMALEX GWIS−125」(日本エマルジョン社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:25);商品名「ブラウノン RGL−5MISE(エチレンオキシドの平均付加モル数:5)」、「ブラウノン RGL−8MISE(エチレンオキシドの平均付加モル数:8)」、「ブラウノン RGL−10MISE(エチレンオキシドの平均付加モル数:10)」、「ブラウノン RGL−20MISE(エチレンオキシドの平均付加モル数:20)」(何れも、青木油脂工業社製)などが挙げられる。
ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの市販品としては、例えば、商品名「EMALEX GWIS−220EX」(日本エマルジョン社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:20)などが挙げられる。
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの市販品としては、例えば、商品名「EMALEX GWIS−320」、「EMALEX GWIS−320EX」(何れも日本エマルジョン社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:20)などが挙げられる。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中の成分(C)の含有量は、ゴマージュ効果を阻害することなく、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、皮脂などの汚れやメイクアップ化粧品除去効果を高め、良好な洗浄実感を付与する観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、0.1質量%以上であることが好ましい。また、ゴマージュ効果を十分に発揮させる観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、20質量%以下であることが好ましい。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中の成分(C)の含有量は、ゴマージュ効果を阻害することなく、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、皮脂などの汚れ除去効果を高め、良好な洗浄実感を付与する観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。また、ゴマージュ効果を十分に発揮させる観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。なお、当該成分(C)の好ましい含有量は、洗顔剤やボディ洗浄剤などの形態において好ましい含有量である。なお、上記成分(C)の含有量は、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中に配合される全ての成分(C)の含有量の合計量である。
また、本発明がゴマージュクレンジング剤用組成物である場合の成分(C)の含有量は、クレンジング効果を阻害することなく、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、メイクアップ化粧品除去効果を高め、良好な洗浄実感を付与する観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、0.5質量%以上であることが好ましく、1.0質量%以上であることがより好ましく、5質量%以上が更に好ましく、10質量%以上が最も好ましい。また、クレンジング効果を十分に発揮させる観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、繊維状セルロースによるゴマージュ効果により界面活性剤を高配合せずともクレンジング効果を担保でき、成分(C)を高配合することによる安全性、皮膚への負担や使用感の問題を低減することができる観点からは、20質量%以下であることがより好ましく、さらに好ましくは15質量%以下である。なお、上記成分(C)の含有量は、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中に配合される全ての成分(C)の含有量の合計量である。
[成分(D):酸性物質]
上記成分(D)は、酸性物質である。本発明では、成分(D)を用いることにより、上記成分(C)が配合されていたとしても、上記成分(A)の凝集速度を速めることができることから、速やかに凝集物が発生して格段に優れたゴマージュ効果を発揮させることができる。これは酸性物質を配合すると、肌上の塩類によって上記成分(B)の膨潤状態が崩壊する速度が速まり、結果として繊維状セルロースの凝集速度が速まることによるものであると推認される。
上記成分(D)としては、上記成分(A)の凝集物の凝集速度を高め、速やかに凝集物を発生させる観点から、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸を用いることが好ましい。具体的な成分(D)としては、例えば、乳酸、リンゴ酸、グリコール酸、クエン酸、酒石酸などのα−ヒドロキシ酸;サリチル酸などのβ−ヒドロキシ酸などが挙げられる。成分(D)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。これら成分の中でも、乳酸、グリコール酸、サリチル酸を用いることが好ましく、乳酸、サリチル酸を用いることがより好ましい。
なお、上記成分(D)は、市販品を用いることができる。乳酸の市販品としては、例えば、商品名「食添90%乳酸」(昭和化工社製)などが挙げられる。サリチル酸の市販品としては、例えば、商品名「サリチル酸」(エーピーアイ コーポレーション社製)などが挙げられる。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中の成分(D)の含有量は、上記成分(A)の凝集速度を速める観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、0.0001質量%以上であることが好ましく、0.001質量%以上であることがより好ましい。また、組成物の粘度を維持する観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、1質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがより好ましい。なお、上記成分(D)の含有量は、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中に配合される全ての成分(D)の含有量の合計量である。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物では、速やかに上記成分(A)の凝集物を発生させ、格段に優れたゴマージュ効果を発揮させる観点から、上記成分(C)の含有量と上記成分(D)の含有量とを、成分(C)に対する成分(D)の質量割合((D)/(C))として、0.001〜0.1の範囲となるように調製することが好ましく、より好ましくは0.002〜0.05である。成分(C)に対する成分(D)の質量割合((D)/(C))が0.001未満の場合、上記(D)成分による凝集促進効果が十分に発揮されないために好ましくない。一方、成分(C)に対する成分(D)の質量割合((D)/(C))が0.1を超える場合、凝集物の発生が著しく早く、顔になじませる前に手のひら上で凝集物が発生してしまうために好ましくない。なお、当該質量割合の好ましい範囲は、洗顔剤やボディ洗浄剤などの形態において好ましい範囲である。
また、本発明がゴマージュクレンジング剤用組成物である場合の成分(C)に対する成分(D)の質量割合((D)/(C))は、本発明の効果が損なわれない限り特に限定されない。
[成分(E):水不溶性粉体]
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物には、洗浄実感を高める観点から、成分(E)として水不溶性粉体を含有させることが好ましい。本発明では、成分(E)を用いることにより、適度なスクラブ効果が発揮され、上記成分(C)を高配合せずとも格段に優れた洗浄実感を付与することができる。また、成分(E)は、上記成分(A)の凝集物による優れたゴマージュ効果を阻害することもない。
上記成分(E)としては、適度なスクラブ効果を発揮するものであれば特に限定されないが、例えば、結晶セルロース粉末、セルロース粒子、無水ケイ酸、ポリ乳酸、ホホバエステル、パラフィンワックスなどが挙げられる。成分(E)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
上記成分(E)の平均粒子径(μm)は、特に限定されないが、洗浄実感を高める観点から、100μm以上であることが好ましく、肌への刺激性の観点から、600μm以下であることが好ましい。
なお、上記成分(E)は、市販品を用いることができる。結晶セルロース粉末の市販品としては、例えば、商品名「CELPHERE CP−203」(旭化成社製)などが挙げられる。セルロース粒子の市販品としては、例えば、商品名「VITACEL CS400G」(レッテンマイヤー社製)などが挙げられる。無水ケイ酸の市販品としては、例えば、商品名「SCRUBSILICA 600G」(レッテンマイヤー社製)などが挙げられる。ポリ乳酸の市販品としては、例えば、商品名「ECOSCRUB 50PC」(マイクロパウダーズ社製)などが挙げられる。ホホバエステルの市販品としては、例えば、商品名「FLORASPHERES SM」(FLORATECH社製)などが挙げられる。パラフィンワックスの市販品としては、例えば、商品名「HNP−51」(日本精蝋社製)などが挙げられる。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中の成分(E)の含有量は、上適度なスクラブ効果を発揮し、洗浄実感を高める観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、0.5質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましい。また、肌への刺激性の観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。なお、上記成分(E)の含有量は、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中に配合される全ての成分(E)の含有量の合計量である。
[成分(F):油剤]
本発明のゴマージュ洗浄剤組成物をゴマージュクレンジング剤用組成物とする場合は、クレンジング効果を高める観点から、成分(F)として油剤を含有させることが好ましい。上記油剤としては、脂肪酸エステル油、シリコーン油及び炭化水素油が挙げられる。
上記脂肪酸エステルとしては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸プロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、セバシン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシルなどが挙げられる。これら脂肪酸エステルは、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
上記シリコーン油としては、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどのストレートシリコーン油;オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサンなどの環状シリコーン油;アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーンなどの変性シリコーン油などが挙げられる。これらシリコーン油は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
上記炭化水素油としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、セレシン、固形パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、流動イソパラフィン、流動パラフィン、ポリエチレンワックス、ワセリンなどが挙げられる。これら炭化水素油は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
成分(F)のなかでも、クレンジング効果に一層優れることから、脂肪酸エステル及び/又はシリコーン油を含有させることが好ましい。
本発明のゴマージュ洗浄剤組成物をゴマージュクレンジング剤用組成物とする場合の成分(F)の含有量は、濯ぎの悪化に伴うクレンジング後のべたつき感の観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、10質量%以下が好ましく、繊維状セルロースによるゴマージュ効果により油剤を高配合せずともクレンジング効果を担保でき、成分(F)を高配合することによる安全性、皮膚への負担や使用感の問題を低減することができる観点からは、7質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましく、4質量%以下がさらに好ましい。また、充分なクレンジング効果が得られる場合は成分(F)を含有しなくても良いが、クレンジング効果を高める観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましい。なお、上記成分(F)の含有量は、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中の全ての成分(F)の含有量の合計量である。
[その他成分]
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物には、本発明の効果をより一層高める観点から、上記した成分の他に通常化粧料に用いられる成分を配合することができる。他成分としては、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどの多価アルコール;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの上記成分(C)以外の非イオン性界面活性剤;アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体などのカチオン性ポリマー;エタノールなどの低級アルコール;トリメチルグリシン、グルコース、ソルビトール、マルチトールなどの保湿剤;メントール、メンチルグリセリルエーテルなどの清涼剤;パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノールなどの防腐・殺菌剤;香料、オレンジ油、ツバキ油、アボカド油、アルガンオイル、オリーブ油、コメヌカ油、ダイズ油、トウモロコシ油、パーム核油、パーム油、ヒマシ油、ブドウ種子油、ククイナッツ油、マカデミアナッツ油、メドウホーム油、ヒマワリ油などの油脂などが挙げられる。上記他成分は、適宜、その用途、目的に応じて配合することができる。他成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
本発明がゴマージュクレンジング剤用組成物である場合の上記多価アルコールの含有量は、使用後のしっとり感の観点から、5質量%以上が好ましく、より好ましくは8質量%以上である。また、使用時のヌルつきを抑制するという観点から、25質量%以下が好ましく、より好ましくは20質量%以下である。上記多価アルコールの含有量は、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中の全ての多価アルコールの含有量の合計量である。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物の残部には水が用いられる。水は、化粧品原料として使用できるものであれば特に限定されないが、通常、精製水が用いられる。本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物中の水の含有量は、良好なゴマージュ効果を発揮させる観点から、ゴマージュ洗浄剤用組成物100質量%中、50質量%以上95質量%以下であることが好ましく、60質量%以上90質量%以下であることがより好ましい。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物の製造方法は、公知の製造方法であれば特に限定されないが、例えば、上記必須構成成分を混合し、ディスパーミキサー、ホモミキサー、ディスパーミルなどを用いて攪拌する方法が挙げられる。また、本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物は、容易に取り出すことが可能な容器、例えば、チューブ容器、広口ジャー容器、ボトル容器などに充填されることが好ましい。
本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物は、繊維状セルロースの凝集速度が速まり、速やかに凝集物を発生させることができ、優れたゴマージュ効果を十分に発揮させることができ、かつ、優れた洗浄実感が得られることから、洗顔剤、メイクアップ除去剤(クレンジング剤)、ボディ洗浄剤などの種々の洗浄剤の形態で好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は特記しない限り「質量%」を表し、配合成分は全て純分に換算した。また、評価はすべて23℃、湿度60%の恒温恒湿の一定条件下で実施した。
実施例および比較例では、下記成分を用いた。
[成分(A)]
繊維状セルロース:商品名「VITACEL CS300FC」(レッテンマイヤー社製)
[成分(B)]
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体:商品名「PEMULEN TR−1」(Lubrizol Advanced Materials社製)
アクリル酸アルキルコポリマー:商品名「Aculyn(TM)33A」(Rohm and Haas社製)
[成分(C)]
ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル:商品名「ハイバーオイルHE」(交洋ファインケミカル社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:7)
ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル:商品名「EMALEX GWIS−220EX」(日本エマルジョン社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:20)
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル:商品名「ブラウノン RGL−8MISE(青木油脂工業社製,エチレンオキシドの平均付加モル数:8)」
[成分(D)]
乳酸:商品名「食添90%乳酸」(昭和化工社製)
サリチル酸:商品名「サリチル酸」(エーピーアイ コーポレーション社製)
[成分(E)]
結晶セルロース粉末:商品名「CELPHERE CP−203」(旭化成社製)
パラフィンワックス:商品名「HNP−51」(日本精蝋社製)
[成分(F)]
ミリスチン酸イソプロピル:商品名「エキセパールIPM」(花王社製)
デカメチルシクロペンタシロキサン:商品名「TSF405」(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
軽質イソパラフィン:商品名「マルカゾールR」(丸善石油化学社製)
(各試料の調製1)
表1〜表2に記した組成に従い、実施例1〜6および比較例1〜6のゴマージュ洗浄剤用組成物を調製後、50g容量の透明チューブ容器に夫々充填し、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表1〜表2に併記する。
(試験例1:分散安定性の評価)
実施例および比較例で得られた各試料を、50℃の恒温槽内で1ヶ月間保管した。1ヶ月後の繊維状セルロースの分散状態について、下記評価基準に従って目視評価した。なお、繊維状セルロースを含有しない試料については、分散安定性の評価を行っていない。
<分散安定性の評価基準>
◎(非常に良好):調製直後と全く変化がなく均一に分散している
○(良好):ごく僅かな凝集物が認められるが分散している
△(不十分):明らかな凝集物が認められ、一部沈降している
×(不良):沈降しており全く分散していない
(試験例2:凝集物(屑)形成の評価)
専門パネル10名により、実施例および比較例で得られた各試料0.5gを前腕内側部に塗布し、指先で当該試料を擦ってもらい、凝集物(屑)が形成される速さを評価した。なお、上記試験例1の評価において結果が「×」の試料については、凝集物(屑)形成の評価を行っていない。
評価は、約10cm幅で擦り、何往復以内に凝集物が形成されたのかについての試験を行い、上記評価パネルの試験結果の平均値を各試料の評価結果とした。
<凝集物(屑)形成の評価基準>
◎(非常に良好):15往復以内に凝集物が形成される
○(良好):16〜30往復以内に凝集物が形成される
△(不十分):31〜45往復以内に凝集物が形成される
×(不良):46往復以上で凝集物が形成される
(試験例3:使用感の評価)
男性官能評価パネル10名により、実施例および比較例で得られた各試料を用いて洗顔剤の形態で下記使用試験を行い、使用感の評価を行った。
乾いた手の平に試料3.0gを取り、乾いた顔全体に塗布後、手の平で顔全体を擦りながら1分間洗顔を行い、その後40℃の温水で十分に洗い流してタオルドライにより顔の水分を拭き取ってもらい、洗顔時の「ゴマージュ効果」、タオルドライ後の「洗浄実感」について評価し、以下の評価基準に従って官能評価した。
「ゴマージュ効果」の評価は、洗顔時の繊維状セルロースの凝集性が良好であり、形成された凝集物により、古い角質や皮脂汚れなどが取り除かれている感触に優れているものを「ゴマージュ効果」が良好であるとした。
「洗浄実感」の評価は、タオルドライ後の肌が、すっきり、さっぱりしているとともに、適度につっぱった感触を有しているものを「洗浄実感」が良好であるとした。
<ゴマージュ効果の評価基準>
◎(非常に良好):10名中9名以上が、ゴマージュ効果を十分に感じることができると回答
○(良好):10名中6〜8名が、ゴマージュ効果を十分に感じることができると回答
△(不十分):10名中3〜5名が、ゴマージュ効果を十分に感じることができると回答
×(不良):10名中2名以下が、ゴマージュ効果を十分に感じることができると回答
<洗浄実感の評価基準>
◎(非常に良好):10名中9名以上が、優れた洗浄実感があると回答
○(良好):10名中6〜8名が、優れた洗浄実感があると回答
△(不十分):10名中3〜5名が、優れた洗浄実感があると回答
×(不良):10名中2名以下が、優れた洗浄実感があると回答
Figure 0006611749
Figure 0006611749
表1〜表2の結果から、各実施例のゴマージュ洗浄剤用組成物は、各比較例のものと対比して、繊維状セルロースの分散安定性に優れていることが分かる。また、繊維状セルロースの凝集速度が速まり、速やかに凝集物を発生させることができることから、格段に優れたゴマージュ効果を十分に発揮させることができ、良好な洗浄実感が得られていることが分かる。
これに対し、本発明の必須成分を充足しない比較例1〜4では、本発明の効果を十分に発揮し得ないものであることが分かる。さらに、本発明の必須構成成分である成分(B)を非合成増粘性高分子であるキサンタンガムへと置き換えた比較例5〜6においても同様に、優れた分散安定性と、優れたゴマージュ効果の双方を十分に満足するゴマージュ洗浄剤用組成物を得ることは困難であった。このことからも、ゴマージュ洗浄剤用組成物において、繊維状セルロースの分散安定性を担保し、かつ、速やかに繊維状セルロースの凝集物を発生させ、格段に優れたゴマージュ効果を得るためには、本発明の必須成分を組み合わせることが必要不可欠であることが理解できる。
(各試料の調製2)
表3〜表5に記した組成に従い、実施例7〜16および比較例7〜10のゴマージュクレンジング剤用組成物を調製後、50g容量の透明チューブ容器に夫々充填し、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表3〜表5に併記する。
(試験例4:分散安定性の評価)
実施例および比較例で得られた各試料を、50℃の恒温槽内で1ヶ月間保管した。1ヶ月後の繊維状セルロースの分散状態について、下記評価基準に従って目視評価した。なお、繊維状セルロースを含有しない試料については、分散安定性の評価を行っていない。
<分散安定性の評価基準>
◎(非常に良好):調製直後と全く変化がなく均一に分散している
○(良好):ごく僅かな凝集物が認められるが分散している
△(不十分):明らかな凝集物が認められ、一部沈降している
×(不良):沈降しており全く分散していない
(試験例5:凝集物(屑)形成の評価)
専門パネル10名により、実施例および比較例で得られた各試料0.5gを前腕内側部に塗布し、指先で当該試料を擦ってもらい、凝集物(屑)が形成される速さを評価した。なお、上記試験例1の評価において結果が「×」の試料については、凝集物(屑)形成の評価を行っていない。
評価は、約10cm幅で擦り、何往復以内に凝集物が形成されたのかについての試験を行い、上記評価パネルの試験結果の平均値を各試料の評価結果とした。
<凝集物(屑)形成の評価基準>
◎(非常に良好):30往復以内に凝集物が形成される
○(良好):31〜45往復以内に凝集物が形成される
△(不十分):46〜60往復以内に凝集物が形成される
×(不良):61往復以上で凝集物が形成される
(試験例6:使用感の評価)
男性官能評価パネル10名により、実施例および比較例で得られた各試料を用いて洗顔剤の形態で下記使用試験を行い、使用感の評価を行った。
前腕部内側にメイクアップ化粧料を塗布した後、実施例及び比較例で得られた各クレンジング化粧料約0.3gを、塗布部のメイクアップ化粧料(メイク汚れ)に十分馴染ませ、指先で小さな円を30回描くように擦り、その後メイク汚れを洗い流し、「ゴマージュ効果」及び「クレンジング力」を下記の基準で評価した。
「ゴマージュ効果」の評価は、洗顔時の繊維状セルロースの凝集性が良好であり、形成された凝集物により、メイク汚れなどが取り除かれている感触に優れているものを「ゴマージュ効果」が良好であるとした。
「クレンジング力」の評価は、洗い流し後の塗布部を観察し、メイクアップ化粧料の除去具合を評価した。
<ゴマージュ効果の評価基準>
◎(非常に良好):10名中9名以上が、ゴマージュ効果を十分に感じることができると回答
○(良好):10名中6〜8名が、ゴマージュ効果を十分に感じることができると回答
△(不十分):10名中3〜5名が、ゴマージュ効果を十分に感じることができると回答
×(不良):10名中2名以下が、ゴマージュ効果を十分に感じることができると回答
<クレンジング力の評価基準>
◎(非常に良好):完全にメイク汚れが落ちた
○(良好):少しメイク汚れが残っているが、十分落ちた
×(不良):明らかにメイク汚れが残っていた
Figure 0006611749
Figure 0006611749
Figure 0006611749
表3〜5の結果から、各実施例のゴマージュクレンジング剤用組成物は、各比較例のものと対比して、繊維状セルロースの分散安定性に優れていることが分かる。また、繊維状セルロースの凝集速度が速まり、速やかに凝集物を発生させることができることから、格段に優れたクレンジング効果を十分に発揮させることができ、クレンジング力に優れることが分かる。一方、表5の結果から、本発明の必須成分を充足しない比較例7〜10では、本発明の効果を十分に発揮し得ないものであることが分かる。
以下に本発明のゴマージュ洗浄剤用組成物の処方例を示す。なお、配合量は「質量%」を表す。
(処方例1)
繊維状セルロース 3.0
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.5
ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(E.O.20) 1.0
乳酸 0.01
パラフィンワックス 2.0
水酸化カリウム 0.28
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.100) 0.3
ジプロピレングリコール 8.0
エタノール 3.0
精製水 残 部
合計 100.0
(処方例2)
繊維状セルロース 3.0
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.5
ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(E.O.20) 1.0
乳酸 0.01
結晶セルロース粉末 2.0
パラフィンワックス 1.0
水酸化カリウム 0.28
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.100) 0.3
ジプロピレングリコール 8.0
イソプロピルメチルフェノール 0.1
エタノール 3.0
精製水 残 部
合計 100.0
(処方例3)
繊維状セルロース 3.0
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.5
ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(E.O.20) 1.0
サリチル酸 0.05
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
結晶セルロース粉末 2.0
パラフィンワックス 1.0
水酸化カリウム 0.28
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.100) 0.3
ジプロピレングリコール 8.0
イソプロピルメチルフェノール 0.1
エタノール 3.0
精製水 残 部
合計 100.0
(処方例4)(クレンジング剤)
繊維状セルロース 3.0
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.5
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(E.O.8) 10.0
乳酸 0.01
ミリスチン酸イソプロピル 5.0
エデト酸二ナトリウム 0.03
水酸化カリウム 0.28
ジプロピレングリコール 15.0
フェノキシエタノール 0.5
オレンジ油 0.1
エタノール 5.0
精製水 残 部
合計 100.0

Claims (7)

  1. (A)繊維状セルロース、(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体および/又はアクリル酸アルキルコポリマー、(C)脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤および(D)酸性物質を含有することを特徴とするゴマージュ洗浄剤用組成物であり、
    前記成分(A)の含有量が、0.5〜15質量%であり、
    前記成分(B)の含有量が、0.05〜2質量%であり、
    前記成分(C)の含有量が、0.1〜20質量%であり、
    前記成分(D)の含有量が、0.0001〜1質量%であるゴマージュ洗浄剤用組成物
  2. 前記成分(A)の含有量が、10質量%である請求項1に記載のゴマージュ洗浄剤用組成物。
  3. 前記成分(B)の含有量が、0.2〜1質量%である請求項1又は2に記載のゴマージュ洗浄剤用組成物。
  4. 前記成分(D)が、乳酸および/又はサリチル酸である請求項1〜3の何れか一項に記載のゴマージュ洗浄剤用組成物。
  5. 前記成分(C)に対する前記成分(D)の質量割合((D)/(C))が、0.001〜0.1である請求項1〜4の何れか一項に記載のゴマージュ洗浄剤用組成物。
  6. 更に、(E)水不溶性粉体を含有することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のゴマージュ洗浄剤用組成物。
  7. クレンジング剤用組成物であり、
    前記成分(C)の含有量が、0.5〜20質量%であり、
    更に、(F)油剤を含まないか、あるいは(F)油剤を含み、含有量が8質量%以下である請求項1〜4の何れか一項に記載のゴマージュクレンジング剤用組成物。
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