JP7429245B2 - バイオセルロース系皮膚洗浄製品及びその製造方法並びに使用 - Google Patents

バイオセルロース系皮膚洗浄製品及びその製造方法並びに使用 Download PDF

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Description

本発明は皮膚洗浄の技術分野に属し、バイオセルロース系皮膚洗浄製品及びその製造方法並びに使用に関する。
人体の皮膚は、正常な状態で皮脂を分泌し、皮膚の脂っぽさ、潤滑を維持する。皮膚の健康及び良好な外観を維持するために、皮膚は、汚れ、表皮細胞代謝物、皮脂、及び美容化粧品の残留物を除去するよう、常時に洗浄及びケアされる必要がある。不適時又は不適切な洗浄により、皮膚異臭、皮膚アレルギーなどの不快症状を引き起こし、ひいては様々な皮膚疾患を引き起こす可能性がある。このため、皮膚洗浄製品の使用は、皮膚の衛生及び健康を維持するために重要である。
現在の皮膚洗浄剤は、大きく分けて二つのタイプがある。一つは、石鹸又は他の界面活性剤を主体とする界面活性剤型洗浄剤であり、もう一つは、水分、油分及び乳化剤などで調製した乳化型洗浄剤である。そのうち、界面活性剤型洗浄剤は大量の界面活性剤を含有し、皮膚に刺激作用を有し、使用時に水で洗浄しなければならず、洗浄が不完全であると皮膚成分を損害し、且つ洗浄後に角質層に付着し、特に敏感な皮膚に対してさらにアレルギー反応及び皮膚刺激を引き起こす可能性がある。乳化型洗浄剤の皮膚に対する洗浄作用は、油相、水相の原料による顔面汚れに対する溶解作用と、処方中の乳化剤による汚れに対する洗浄作用との二つの作用を含む。また、乳化型洗浄剤における油相は、乳化剤の皮膚に対する刺激作用を低減することができ、且つ一定のスキンケア効果を有し、製品全体の性能をより温和にする。このため、乳化型は、安全性の観点から表面活性剤型よりも好ましい。
しかしながら、乳化型洗浄剤中の乳化剤(界面活性剤にも属する)は、両刃剣である。油中水相のエマルジョンを形成するために、乳化剤成分を添加しなければならず、同時に乳化剤は洗浄効果も有する。しかし一方で、乳化剤は皮膚に対して刺激作用を有する。そのため、安全リスクを低減し、洗浄剤の効果を保証するために、現在、乳化剤の使用量が少なく、且つエマルジョン系の安定性を保持することができ、同時に洗浄除染効果を向上させる洗浄製品の開発が強く望まれる。
本発明の目的は、バイオセルロース系皮膚洗浄製品を提供することである。
本発明の他の目的は、該バイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、該バイオセルロース系皮膚洗浄製品の、皮膚への洗浄・スキンケアにおける使用を提供することである。
本発明の目的は以下の技術的手段によって実現される。
本発明は、一側面において、バイオセルロース湿潤膜と皮膚洗浄剤とを含み、前記バイオセルロース湿潤膜と前記皮膚洗浄剤との質量比が1:(5~40)であるバイオセルロース系皮膚洗浄製品であって、前記バイオセルロース湿潤膜は細菌を発酵培地において静的発酵させることによって得られ、前記発酵培地は細孔形成剤を5~20wt%含む、バイオセルロース系皮膚洗浄製品を提供する。
従来の皮膚洗浄剤製品は、主に界面活性剤型、乳化剤型等の洗浄製品を含み、洗浄除染効果を奏することができるが、界面活性剤、乳化剤によって皮膚に刺激作用を生じ、特に乳化剤型洗浄製品において、エマルジョン系の安定性を保証するために、該種類の洗浄製品では、乳化剤は比較的大きな含有量を占めることが一般的であり、洗浄除染効果を奏すると同時に皮膚に比較的大きな刺激を与える。本発明において、発明者はバイオセルロース系皮膚洗浄製品を提供し、該洗浄製品におけるバイオセルロース湿潤膜は、細菌(特に発酵してバイオセルロースを生成することができる細菌のことを指す)を発酵培地において静的発酵させることにより得られ、前記発酵培地は細孔形成剤を5~10wt%含む。細孔形成剤の存在により、静的発酵過程において、細菌発酵によって生成されたバイオセルロース膜は、まず緻密繊維層構造を生成し、続いて緻密層から嵩高層へ徐々に移行して嵩高繊維層構造を生成し、静的発酵を経た後、該バイオセルロース湿潤膜は、緻密繊維層と多孔質嵩高繊維層からなる二層構造となる。前記皮膚洗浄剤は、前記バイオセルロース湿潤膜の表面に均一に分布する。
本発明のバイオセルロース系皮膚洗浄製品は、実際に使用する時に、まず該製品のバイオセルロース湿潤膜の多孔質嵩高繊維層を顔に接触させて拭くことができ、このとき皮膚洗浄剤における固体粒子がバイオセルロース湿潤膜の嵩高層のマクロ孔に嵌め込まれる。一方、固体粒子と皮膚表面との摩擦作用により、汚れ及び皮膚表面の老化した角質層を効果的に除去することができ、同時に粒子が嵩高層のマクロ孔に嵌め込まれることは、粒子の顔への残留を低減し、皮膚に対する刺激作用を低減することができ、洗浄機能を完成する。洗浄が完了した後、バイオセルロース湿潤膜の緻密繊維層を顔に接触させることができ、このときバイオセルロース湿潤膜の表面のナノ繊維によってその表面に分布する皮膚洗浄剤における油相を顔に均一に塗布することができ、これにより良好なスキンケア効果を実現する。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記バイオセルロース湿潤膜は、緻密繊維層と多孔質嵩高繊維層からなる二層構造であり、前記皮膚洗浄剤は、前記バイオセルロース湿潤膜の表面に均一に分布し、前記バイオセルロース湿潤膜の厚さは3~8mmであり、前記多孔質嵩高繊維層の厚さは0.5~5mmであり、孔径は1~600μmである。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記細菌は、アセトバクターキシリナム(acetobacter xylinum)属、リゾビウム(rhizobium)属、スポロサルシナ(sporosarcina)属、シュードモナス(pseudomonas)属、アクロモバクター(achromobacter)属、アルカリゲネス(alcaligenes)属、アイロゲネス(aerogenes)属、及びアゾトバクター(azotobacter)属などの1種又は複数種の組み合わせを含んでもよい。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記発酵培地において、前記細菌の数は、1×107~1×1012個/mlである。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記静的発酵の発酵条件は、発酵温度が32℃~37℃であり、発酵時間が3~7日であり、
重量部を100wt%をとし、前記静的発酵における発酵培地は、グルコース1~5wt%、ペプトン0.05~0.5wt%、イーストエキス0.05~0.5wt%、クエン酸0.01~0.1wt%、リン酸水素二ナトリウム0.02~0.2wt%、リン酸二水素カリウム0.01~0.1wt%、細孔形成剤5~20wt%及び残部の水を含み、発酵培地のpHは、4.0~6.0である。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記細孔形成剤は、パラフィン、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、キトサン、寒天、シクロデキストリン、及び澱粉の1種又は複数種の組み合わせを含む。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記細孔形成剤は、高濃度飽和溶液及び/又は固体粒子であり、前記固体粒子の直径は、1~600μmである。
本発明において、細孔形成剤は固体粒子であってもよく、高濃度溶液であってもよい。細孔形成剤が固体粒子である場合、細孔形成剤は発酵培地の下方にあり、静的発酵過程において、細菌セルロース材料は徐々に細孔形成剤を包み、後処理過程で細孔形成剤が除去され、最終的にバイオセルロース湿潤膜の多孔質層構造を形成する。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記静的発酵により得られたバイオセルロース湿潤膜は、さらに後処理される。具体的には、以下のとおりである。
静的発酵が終了した後、発酵生成物のバイオセルロース湿潤膜を質量濃度が3~6wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して3~6時間保持し、続いて水でpH値が7.0になるまで洗浄し、さらに処理後のバイオセルロース膜を含水量が20%~40%になるまで徐々に水分を押し出す。
本発明において、バイオセルロース湿潤膜を後処理することにより、細孔形成剤を除去し、多孔質構造の形成に役立つ。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記皮膚洗浄剤は、乳化洗浄系及び洗浄粒子を含み、前記洗浄粒子が前記皮膚洗浄剤に占める重量分率は、0.5~20wt%である。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記洗浄粒子は、アーモンド殻、クルミ殻、ヤシ殻、緑豆、澱粉、キチン、キトサン、炭酸カルシウム及びセルロース微結晶等の1種又は複数種が表面平滑化処理によって得られたものを含み、前記洗浄粒子の形状は、真球状、扁平球状、楕円球状又は半球状を含み、前記洗浄粒子の粒径は、1~600μmである。
本発明における洗浄粒子は、常温で乳化洗浄系に溶解しないものである。該洗浄粒子の作用は、皮膚の洗浄過程における摩擦力及び接触面積を増加することであり、汚れ、表皮細胞代謝物、皮脂、角質、さらに美容化粧品の残留物を同時に除去することを実現できる。また、本発明における洗浄粒子の大きさは、バイオセルロース湿潤膜の多孔質嵩高繊維層における孔径と互いに合わせ、一般的に、粒子の粒径は多孔質孔径とほぼ同じである。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記乳化洗浄系は、水相、油相及び乳化相を含み、
前記水相は、水に溶解できる増粘安定剤及び水を含み、前記増粘安定剤が前記乳化洗浄系に占める重量分率は、0.01~1wt%であり、
前記乳化相は、乳化剤及びバイオセルロースマイクロ繊維を含み、前記乳化剤が前記乳化洗浄系に占める重量分率は、0.5~5wt%であり、前記バイオセルロースマイクロ繊維が前記乳化洗浄系に占める重量分率は、0.05~2wt%である。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記乳化洗浄系の調製方法は以下のとおりである。
水相を50℃~80℃まで徐々に加熱し、その後水相にバイオセルロースマイクロ繊維を加え、続いて均質になる条件下で半分の量の乳化剤を加え、混合液Aを得て、
油相を50℃~80℃まで徐々に加熱し、その後均質になる条件下で残りの半分量の乳化剤を添加し、混合液Bを得て、
均質になる条件下で混合液Bを混合液Aに徐々に加え、混合して該乳化洗浄系を得る。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記増粘安定剤は、カルボマー、グアーガム、セルロースエーテル、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び加工澱粉などの1種又は複数種の組み合わせを含んでもよい。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記油相は、ヒマシ油、大豆油、ダイズ油、サフラワー油、綿実油、トウモロコシ油、クルミ油、落花生油、オリーブ油、魚肝油、アーモンド油、パーム油、ゴマ油、ヒマワリ油、ヤシ油、ホホバ油、及び鉱油などの1種又は複数種の組み合わせを含んでもよい。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記乳化剤は、ココアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、ソルベート、ショ糖脂肪酸エステル、水添レシチン、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの1種又は複数種の組み合わせを含むことができる。
本発明で選択される乳化剤は、皮膚に比較的温和であり、水との結合及び揉みにより泡を生成し、皮膚表面の汚れを除去することができ、洗浄力が適度なものである。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記バイオセルロースマイクロ繊維は、細菌を発酵培地において動的発酵させることにより得られたバイオセルロースが精製、分散されて得られたものであり、前記動的発酵は、細菌と発酵培地とを発酵容器で回転発酵させることを意味し、前記回転発酵の回転速度は、5~30rpmとする。
本発明において、前記バイオセルロースマイクロ繊維は、乳化を安定化させる作用を有し、これにより乳化剤の使用量を減少させることができる(前記乳化剤が前記乳化洗浄系に占める重量分率は、僅か0.5~5wt%である。)。具体的には、本発明のバイオセルロースマイクロ繊維は、均一に分散した後に本願における増粘安定剤と相互作用することができ、高度に絡み合ったナノ繊維網状ネットワークを形成し、非常に高い表面積を有する。このようなナノ繊維ネットワークは、油中水エマルジョンの液滴表面に付着することができ、機械的バリアとして作用し、エマルジョンにおける油滴の凝集を遮断し、これによりエマルジョンの安定性を向上させ、乳化剤の使用量を低減させる。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記動的発酵の発酵条件は、発酵温度が30℃~37℃であり、発酵時間が2~5日であり、
重量部を100wt%とすると、前記動的発酵における発酵培地は、グルコース1~5wt%、ペプトン0.05~0.5wt%、イーストエキス0.05~0.5wt%、クエン酸0.01~0.1wt%、リン酸水素二ナトリウム0.02~0.2wt%、リン酸二水素カリウム0.01~0.1wt%及び残部の水を含み、発酵培地のpH値は、4.0~6.0であり、
前記動的発酵に用いられる細菌は、アセトバクターキシリナム属、リゾビウム属、スポロサルシナ属、シュードモナス属、アクロモバクター属、アルカリゲネス属、アイロゲネス属、及びアゾトバクター属などの1種又は複数種の組み合わせを含んでもよく、
前記動的発酵の発酵培地において、細菌の数は、1×103~1×105個/mlである。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記動的発酵過程で得られたバイオセルロースを精製し、分散する方法は、以下のとおりである。
動的発酵で得られたバイオセルロースを質量濃度が3~6wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して3~6時間保持し、その後水でpH値が7.0になるまで洗浄し、続いてホモジナイザーを用いて精製されたバイオセルロースを均質化し且つ水に分散する。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、前記バイオセルロースマイクロ繊維の直径は、20~100nmであり、マイクロ繊維の長さは、20~2000μmであり、マイクロ繊維の結晶化度は30~50wt%である。
上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品において、好ましくは、該バイオセルロース系皮膚洗浄製品は、マスク、皮膚洗浄剤、化粧落としシートなどの製品に加工することができる。
一方、本発明は、さらに上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法を提供し、該製造方法は、
細菌を利用して細孔形成剤を5~10wt%含む発酵培地において静的発酵を行い、バイオセルロース湿潤膜を得ることと、
前記バイオセルロース湿潤膜に皮膚洗浄剤を添加して混合し、該バイオセルロース系皮膚洗浄製品を得ることと、を含む。
本発明は、さらに他の側面において、上記バイオセルロース系皮膚洗浄製品の、皮膚への洗浄・スキンケアにおける使用を提供する。
本発明は、以下の有益な効果を得られる。
本発明により提供されるバイオセルロース系皮膚洗浄製品は、優れた洗浄効果を有し、皮膚表面の汚れ、表皮細胞代謝物、皮脂、美容化粧品の残留物等を効果的に除去することができ、同時に優れたスキンケア効果を有し、比較的少ない乳化剤を含み、洗浄系が安定し、全体として皮膚に対する性能が温和で、保湿性能に優れる。
本発明のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の構造概略図である。
本発明の技術的特徴、目的及び有益な効果をより明確に理解するために、本発明の技術的構成について以下に詳細に説明するが、本発明の実施可能な範囲を限定するものと理解できない。
以下の実施例で使用した実験方法は、特に断らない限り、いずれも常法である。
以下の実施例で使用した材料、試薬等は、特に断らない限り、いずれも市販品として入手可能なものである。
[実施例]
実施例1:
本実施例は、バイオセルロース湿潤膜と皮膚洗浄剤とを含み、前記バイオセルロース湿潤膜と前記皮膚洗浄剤との質量比が1:5であるバイオセルロース系皮膚洗浄製品であって、前記バイオセルロース湿潤膜は細菌を発酵培地において静的発酵させることによって得られ、前記発酵培地は細孔形成剤を5~20wt%含む、バイオセルロース系皮膚洗浄製品を提供する。
本実施例のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
1.バイオセルロース湿潤膜の調製:
細菌:アセトバクターキシリナム属
発酵培地:重量部を100wt%とすると、グルコース1wt%、ペプトン0.05wt%、イーストエキス0.05wt%、クエン酸0.01wt%、リン酸水素二ナトリウム0.02wt%、リン酸二水素カリウム0.01wt%、パラフィン粒子5wt%、及び残部の水を含む。
細菌を発酵培地において37℃で定温的に3日間静的発酵させ、バイオセルロース湿潤膜を得る。発酵培地における細菌の数は、1×1012個/mlである。
発酵生成物のバイオセルロース湿潤膜を質量濃度が3wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して3時間保持し、その後水でpH値が7.0になるまで洗浄し、さらに処理後のバイオセルロース膜を含水量が20%になるまで徐々に水分を押し出す。該バイオセルロース湿潤膜は、緻密繊維層と多孔質嵩高繊維層からなる二層構造であり、その厚さは3mmであり、そのうち、多孔質嵩高繊維層の厚さは0.5mmであり、孔径は1μmである。
2.皮膚洗浄剤の調製:
本実施例の皮膚洗浄剤は、乳化洗浄系と洗浄粒子とが混合してなる。そのうち、前記洗浄粒子の前記皮膚洗浄剤に占める重量分率は20wt%である。前記洗浄粒子は、アーモンド殻とクルミ殻(重量比1:1で混合される)を表面平滑化処理することによって得られ、形状が楕円球型であり、粒径が1μmである。
(1)乳化洗浄系の調製:
本実施例の乳化洗浄系は、水相、油相(ヒマシ油と、クルミ油と、落花生油と、オリーブ油と、鉱油とが重量比2:1:1:1:1で混合したもの)及び乳化相を含み、前記水相は、水に溶解できる増粘安定剤(カルボマーと、アルギン酸ナトリウムと、ゼラチンと、加工澱粉とが重量比1:1:1:1で混合したもの)及び水を含み、前記増粘安定剤の前記乳化洗浄系に占める重量分率は0.01wt%であり、前記乳化相は、乳化剤(ココアンホ酢酸ナトリウムと、ココアンホ二酢酸二ナトリウムと、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とが重量比2:2:1で混合したもの)及びバイオセルロースマイクロ繊維を含み、前記乳化剤の前記乳化洗浄系に占める重量分率は0.5wt%であり、前記バイオセルロースマイクロ繊維の前記乳化洗浄系に占める重量分率は0.05wt%である。
該乳化洗浄系の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
水相を50℃まで徐々に加熱し、その後水相にバイオセルロースマイクロ繊維を加え、続いて均質になる条件下で半分の量の乳化剤を加え、混合液Aを得て、
油相を50℃まで徐々に加熱し、その後均質になる条件下で残りの半分量の乳化剤を添加し、混合液Bを得て、
均質になる条件下で混合液Bを混合液Aに徐々に加え、混合して該乳化洗浄系を得る。
(2)バイオセルロースマイクロ繊維の調製:
細菌:アセトバクターキシリナム属
発酵培地:重量部を100wt%とすると、グルコース1wt%、ペプトン0.08wt%、イーストエキス0.08wt%、クエン酸0.04wt%、リン酸水素二ナトリウム0.06wt%、リン酸二水素カリウム0.02wt%、及び残部の水を含む。
細菌及び発酵培地を培養容器に入れて回転発酵を行い、回転速度を8rpmとする。温度37℃で3日間定温的に動的発酵させ、バイオセルロースマイクロ繊維を得る。発酵培地における細菌の数は、1×105個/mlである。
発酵生成物のバイオセルロースマイクロ繊維を質量濃度が5wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して5時間保持し、続いて水でpH値が7.0になるまで洗浄し、ホモジナイザーを用いて精製されたバイオセルロースを均質化して水に分散させ(水溶液における濃度が30wt%である。)、バイオセルロースマイクロ繊維の直径が60nmであり、マイクロ繊維の長さが800μmであり、該バイオセルロースマイクロ繊維の結晶化度が40wt%であるものを得る。
本実施例で得られたバイオセルロース系皮膚洗浄製品の構造は、図1に示すとおりである。実際に使用する場合、まず該製品のバイオセルロース湿潤膜の多孔質嵩高繊維層を顔部に接触させて拭くことができ、このとき皮膚洗浄剤における固体粒子がバイオセルロース湿潤膜の嵩高層のマクロ孔に嵌め込まれる。一方、固体粒子と皮膚表面との摩擦作用により、汚れ及び皮膚表面の老化した角質層を効果的に除去することができ、同時に粒子が嵩高層のマクロ孔に嵌め込まれることは、粒子の顔への残留を低減し、皮膚に対する刺激作用を低減することができ、洗浄機能を完成する。洗浄が完了した後、バイオセルロース湿潤膜の緻密繊維層を顔に接触させることができ、このときバイオセルロース湿潤膜の表面のナノ繊維によってその表面に分布する皮膚洗浄剤における油相を顔に均一に塗布することができ、これにより良好なスキンケア効果を実現する。
実施例2:
本実施例は、バイオセルロース湿潤膜と皮膚洗浄剤とを含み、前記バイオセルロース湿潤膜と前記皮膚洗浄剤との質量比が1:10であるバイオセルロース系皮膚洗浄製品であって、前記バイオセルロース湿潤膜は細菌を発酵培地において静的発酵させることによって得られ、前記発酵培地は細孔形成剤を10wt%含む、バイオセルロース系皮膚洗浄製品を提供する。
本実施例のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
1.バイオセルロース湿潤膜の調製:
細菌:リゾビウム属
発酵培地:重量部を100wt%とすると、グルコース2wt%、ペプトン0.1wt%、イーストエキス0.1wt%、クエン酸0.02wt%、リン酸水素二ナトリウム0.04wt%、リン酸二水素カリウム0.02wt%、ゼラチンとアルギン酸ナトリウム粒子(重量混合比率1:1)、細孔形成剤10wt%、及び残部の水を含む。
細菌を発酵培地において36℃で定温的に4日間静的発酵させ、バイオセルロース湿潤膜を得る。発酵培地における細菌の数は、1×107個/mlである。
発酵生成物のバイオセルロース湿潤膜を質量濃度が3wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して6時間保持し、その後水でpH値が7.0になるまで洗浄し、さらに処理後のバイオセルロース膜を含水量が20%になるまで徐々に水分を押し出す。該バイオセルロース湿潤膜は、緻密繊維層と多孔質嵩高繊維層からなる二層構造であり、その厚さは4mmであり、そのうち、多孔質嵩高繊維層の厚さは1mmであり、孔径は20μmである。
2.皮膚洗浄剤の調製:
本実施例の皮膚洗浄剤は、乳化洗浄系と洗浄粒子とが混合してなる。そのうち、前記洗浄粒子の前記皮膚洗浄剤に占める重量分率は15wt%である。前記洗浄粒子は、ヤシ殻と澱粉とセルロース微結晶とが重量比1:1:1で混合したものを表面平滑化処理することによって得られ、形状が半球型であり、粒径が18μmである。
(1)乳化洗浄系の調製:
本実施例の乳化洗浄系は、水相、油相(魚肝油と、アーモンド油と、パーム油と、鉱油とが重量比1:1:1:1で混合したもの)及び乳化相を含み、前記水相は、水に溶解できる増粘安定剤(カルボマーとグアーガムとが重量比1:1で混合したもの)及び水を含み、前記増粘安定剤の前記乳化洗浄体系に占める重量分率は0.04wt%であり、前記乳化相は、乳化剤(ココアンホ二酢酸二ナトリウムと、ラウロアンホ酢酸ナトリウムと、水添レシチンとが重量比2:2:1で混合したもの)及びバイオセルロースマイクロ繊維を含み、前記乳化剤の前記乳化洗浄系に占める重量分率は1wt%であり、前記バイオセルロースマイクロ繊維の前記乳化洗浄系に占める重量分率は0.1wt%である。
該乳化洗浄系の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
水相を60℃まで徐々に加熱し、その後水相にバイオセルロースマイクロ繊維を加え、続いて均質になる条件下で半分の量の乳化剤を加え、混合液Aを得て、
油相を80℃まで徐々に加熱し、その後均質になる条件下で残りの半分量の乳化剤を添加し、混合液Bを得て、
均質になる条件下で混合液Bを混合液Aに徐々に加え、混合して該乳化洗浄系を得る。
(2)バイオセルロースマイクロ繊維の調製:
細菌:スポロサルシナ属及びシュードモナス属
発酵培地:重量部を100wt%とすると、グルコース2wt%、ペプトン0.05wt%、イーストエキス0.05wt%、クエン酸0.01wt%、リン酸水素二ナトリウム0.02wt%、リン酸二水素カリウム0.01wt%及び残部の水を含む。
細菌及び発酵培地を培養容器に入れて回転発酵を行い、回転速度を30rpmとする。温度37℃で定温的に5日間動的発酵させ、バイオセルロースマイクロ繊維を得る。発酵培地における細菌の数は、1×104個/mlである。
発酵生成物のバイオセルロースマイクロ繊維を質量濃度が6wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して6時間保持し、続いて水でpH値が7.0になるまで洗浄し、ホモジナイザーを用いて精製されたバイオセルロースを均質化して水に分散させ(水溶液における濃度が20wt%である。)、バイオセルロースマイクロ繊維の直径が20nmであり、マイクロ繊維の長さが20μmであり、該バイオセルロースマイクロ繊維の結晶化度が30wt%であるものを得る。
実施例3:
本実施例はバイオセルロース湿潤膜と皮膚洗浄剤とを含み、前記バイオセルロース湿潤膜と前記皮膚洗浄剤との質量比が1:20であるバイオセルロース系皮膚洗浄製品であって、前記バイオセルロース湿潤膜は細菌を発酵培地において静的発酵させることによって得られ、前記発酵培地は細孔形成剤を12wt%含む、バイオセルロース系皮膚洗浄製品を提供する。
本実施例のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
1.バイオセルロース湿潤膜の調製:
細菌:シュードモナス属及びアクロモバクター属
発酵培地:重量部を100wt%とすると、グルコース3wt%、ペプトン0.2wt%、イーストエキス0.2wt%、クエン酸0.06wt%、リン酸水素二ナトリウム0.08wt%、リン酸二水素カリウム0.06wt%、キトサンと寒天粒子(重量混合比率1:1)、細孔形成剤12wt%、及び残部の水を含む。
細菌を発酵培地において35℃で定温的に5日間静的発酵させ、バイオセルロース湿潤膜を得る。発酵培地における細菌の数は、1×109個/mlである。
発酵生成物のバイオセルロース湿潤膜を質量濃度が4wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して5時間保持し、その後水でpH値が7.0になるまで洗浄し、さらに処理後のバイオセルロース膜を含水量が40%になるまで徐々に水分を押し出す。該バイオセルロース湿潤膜は、緻密繊維層と多孔質嵩高繊維層からなる二層構造であり、その厚さは5mmであり、そのうち、多孔質嵩高繊維層の厚さは3mmであり、孔径は100μmである。
2.皮膚洗浄剤の調製:
本実施例の皮膚洗浄剤は、乳化洗浄系と洗浄粒子とが混合してなる。そのうち、前記洗浄粒子の前記皮膚洗浄剤に占める重量分率は10wt%である。前記洗浄粒子は、緑豆とキチンと炭酸カルシウムが重量比1:1:1で混合したものを表面平滑化処理することによって得られ、形状が楕円球型であり、粒径が90μmである。
(1)乳化洗浄系の調製:
本実施例の乳化洗浄系は、水相、油相(ダイズ油と、サフラワー油と、綿実油と、トウモロコシ油とが重量比1:1:1:1で混合したもの)及び乳化相を含み、前記水相は、水に溶解できる増粘安定剤(アルギン酸ナトリウムと、ゼラチンと、寒天と、加工澱粉とが重量比1:1:1:1で混合したもの)及び水を含み、前記増粘安定剤の前記乳化洗浄系に占める重量分率は0.06wt%であり、前記乳化相は、乳化剤(ラウロアンホ二酢酸二ナトリウムと、ソルベートと、ショ糖脂肪酸エステルとが重量比2:1:1で混合したもの)及びバイオセルロースマイクロ繊維を含み、前記乳化剤の前記乳化洗浄系に占める重量分率は2wt%であり、前記バイオセルロースマイクロ繊維の前記乳化洗浄系に占める重量分率は0.15wt%である。
該乳化洗浄系の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
水相を80℃まで徐々に加熱し、その後水相にバイオセルロースマイクロ繊維を加え、続いて均質になる条件下で半分の量の乳化剤を加え、混合液Aを得て、
油相を80℃まで徐々に加熱し、その後均質になる条件下で残りの半分量の乳化剤を添加し、混合液Bを得て、
均質になる条件下で混合液Bを混合液Aに徐々に加え、混合して該乳化洗浄系を得る。
(2)バイオセルロースマイクロ繊維の調製:
細菌:アセトバクターキシリナム属、アクロモバクター属及びアルカリゲネス菌属
発酵培地:重量部を100wt%とすると、グルコース3wt%、ペプトン0.2wt%、イーストエキス0.2wt%、クエン酸0.05wt%、リン酸水素二ナトリウム0.1wt%、リン酸二水素カリウム0.05wt%及び残部の水を含む。
細菌及び発酵培地を培養容器に入れて回転発酵を行い、回転速度を15rpmとする。温度35℃で定温的に2日間動的発酵させ、バイオセルロースマイクロ繊維を得る。発酵培地中の細菌の数は、1×105個/mlである。
発酵生成物のバイオセルロースマイクロ繊維を質量濃度が3wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して3時間保持し、続いて水でpH値が7.0になるまで洗浄し、ホモジナイザーを用いて精製されたバイオセルロースを均質化して水に分散させ(水溶液における濃度が30wt%である。)、バイオセルロースマイクロ繊維の直径が600nmであり、マイクロ繊維の長さが800μmであり、該バイオセルロースマイクロ繊維の結晶化度が30wt%であるものを得る。
実施例4:
本実施例は、バイオセルロース湿潤膜と皮膚洗浄剤とを含み、前記バイオセルロース湿潤膜と前記皮膚洗浄剤との質量比が1:(5~40)であるバイオセルロース系皮膚洗浄製品であって、前記バイオセルロース湿潤膜は細菌を発酵培地において静的発酵させることによって得られ、前記発酵培地は細孔形成剤を15wt%含む。
本実施例のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
1.バイオセルロース湿潤膜の調製:
細菌:アイロゲネス属及びアゾトバクター属。
発酵培地:重量部を100wt%とすると、グルコース4wt%、ペプトン0.4wt%、イーストエキス0.3wt%、クエン酸0.08wt%、リン酸水素二ナトリウム0.15wt%、リン酸二水素カリウム0.08wt%、ゼラチン、シクロデキストリン、澱粉粒子(重量混合比1:1:1)、細孔形成剤15wt%、及び残部の水を含む。
細菌を発酵培地において34℃で定温的に6日間静的発酵させ、バイオセルロース湿潤膜を得る。発酵培地における細菌の数は、1×1010個/mlである。
発酵生成物のバイオセルロース湿潤膜を質量濃度が5wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して4時間保持し、その後水でpH値が7.0になるまで洗浄し、さらに処理後のバイオセルロース膜を含水量が30%になるまで徐々に水分を押し出す。該バイオセルロース湿潤膜は、緻密繊維層と多孔質嵩高繊維層からなる二層構造であり、その厚さは6mmであり、そのうち、多孔質嵩高繊維層の厚さは4mmであり、孔径は200μmである。
2.皮膚洗浄剤の調製:
本実施例の皮膚洗浄剤は、乳化洗浄系と洗浄粒子とが混合してなる。そのうち、前記洗浄粒子の前記皮膚洗浄剤に占める重量分率は2wt%である。前記洗浄粒子は、ヤシ殻と澱粉とキトサンと炭酸カルシウムとを表面平滑化処理して得られ、形状は扁球型であり、粒径は200μmである。
(1)乳化洗浄系の調製:
本実施例の乳化洗浄系は、水相、油相(ヒマシ油と、大豆油と、ゴマ油と、ヒマワリ油とが重量比1:1:1:1で混合したもの)及び乳化相を含み、前記水相は、水に溶解できる増粘安定剤(グアーガムと、寒天と、カルボキシメチルセルロースナトリウムとが重量比1:2:1で混合したもの)及び水を含み、前記増粘安定剤の前記乳化洗浄系に占める重量分率は0.08wt%であり、前記乳化相は、乳化剤(ラウロアンホ酢酸ナトリウムと、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウムと、ソルベートと、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とが重量比2:2:1:1で混合したもの)及びバイオセルロースマイクロ繊維を含み、前記乳化剤の前記乳化洗浄系に占める重量分率は3wt%であり、前記バイオセルロースマイクロ繊維の前記乳化洗浄系に占める重量分率は2wt%である。
該乳化洗浄系の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
水相を50℃まで徐々に加熱し、その後水相にバイオセルロースマイクロ繊維を加え、続いて均質になる条件下で半分の量の乳化剤を加え、混合液Aを得て、
油相を70℃まで徐々に加熱し、その後均質になる条件下で残りの半分量の乳化剤を添加し、混合液Bを得て、
均質になる条件下で混合液Bを混合液Aに徐々に加え、混合して該乳化洗浄系を得る。
(2)バイオセルロースマイクロ繊維の調製:
細菌:アセトバクターキシリナム属、リゾビウム属、及びスポロサルシナ属
発酵培地:重量部を100wt%とすると、グルコース4wt%、ペプトン0.3wt%、イーストエキス0.3wt%、クエン酸0.08wt%、リン酸水素二ナトリウム0.15wt%、リン酸二水素カリウム0.08wt%、及び残部の水を含む。
細菌及び発酵培地を培養容器に入れて回転発酵を行い、回転速度を10rpmとする。温度32℃で定温的に4日間動的発酵させ、バイオセルロースマイクロ繊維を得る。発酵培地における細菌の数は、1×103個/mlである。
発酵生成物のバイオセルロースマイクロ繊維を質量濃度が4wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して4時間保持し、続いて水でpH値が7.0になるまで洗浄し、ホモジナイザーを用いて精製されたバイオセルロースを均質化して水に分散させ(水溶液における濃度が30wt%である。)、バイオセルロースマイクロ繊維直径が800nmであり、マイクロ繊維の長さが1000μmであり、該バイオセルロースマイクロ繊維の結晶化度が40wt%であるものを得る。
実施例5:
本実施例は、バイオセルロース湿潤膜と皮膚洗浄剤とを含み、前記バイオセルロース湿潤膜と前記皮膚洗浄剤との質量比が1:40であるバイオセルロース系皮膚洗浄製品であって、前記バイオセルロース湿潤膜は細菌を発酵培地において静的発酵させることによって得られ、前記発酵培地は細孔形成剤を20wt%含む、バイオセルロース系皮膚洗浄製品を提供する。
本実施例のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
1.バイオセルロース湿潤膜の調製:
細菌:スポロサルシナ属、アルカリゲネス属、アイロゲネス属、及びアゾトバクター属
発酵培地:重量部を100wt%とすると、グルコース5wt%、ペプトン0.5wt%、イーストエキス0.5wt%、クエン酸0.1wt%、リン酸水素二ナトリウム0.2wt%、リン酸二水素カリウム0.1wt%、流動パラフィン20wt%、及び残部の水を含む。
細菌を発酵培地において32℃で定温的に7日間静的発酵させ、バイオセルロース湿潤膜を得る。発酵培地における細菌の数は、1×107個/mlである。
発酵生成物のバイオセルロース湿潤膜を質量濃度が6wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して6時間保持し、その後水でpH値が7.0になるまで洗浄し、さらに処理後のバイオセルロース膜を含水量が40%になるまで徐々に水分を押し出す。該バイオセルロース湿潤膜は、緻密繊維層と多孔質嵩高繊維層からなる二層構造であり、その厚さは8mmであり、そのうち、多孔質嵩高繊維層の厚さは5mmであり、孔径は600μmである。
2.皮膚洗浄剤の調製:
本実施例の皮膚洗浄剤は、乳化洗浄系と洗浄粒子とが混合してなる。そのうち、前記洗浄粒子の前記皮膚洗浄剤に占める重量分率は0.5wt%である。前記洗浄粒子は、ヤシ殻と緑豆と澱粉と炭酸カルシウムとを表面平滑化処理して得られ、形状は真球型であり、粒径は600μmである。
(1)乳化洗浄系の調製:
本実施例の乳化洗浄系は、水相、油相(ヤシ油と、ホホバ油と、鉱油とが重量比1:1:1で混合したもの)及び乳化相を含み、前記水相は、水に溶解できる増粘安定剤(カルボマーと加工澱粉とが重量比1:1で混合したもの)及び水を含み、前記増粘安定剤の前記乳化洗浄体系に占める重量分率は1wt%であり、前記乳化相は、乳化剤(ココアンホ酢酸ナトリウムと、ラウロアンホ酢酸ナトリウムと、ソルベートと、水添レシチンとが重量比2:2:1:1で混合したもの)及びバイオセルロースマイクロ繊維を含み、前記乳化剤の前記乳化洗浄系に占める重量分率は3wt%であり、前記バイオセルロースマイクロ繊維の前記乳化洗浄系に占める重量分率は1.2wt%である。
該乳化洗浄系の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
水相を80℃まで徐々に加熱し、その後水相にバイオセルロースマイクロ繊維を加え、続いて均質になる条件下で半分の量の乳化剤を加え、混合液Aを得て、
油相を80℃まで徐々に加熱し、続いて均質になる条件下で残りの半分量の乳化剤を添加し、混合液Bを得て、
均質になる条件下で混合液Bを混合液Aに徐々に加え、混合して該乳化洗浄系を得る。
(2)バイオセルロースマイクロ繊維の調製:
細菌:リゾビウム属、スポロサルシナ属、アイロゲネス属、及びアゾトバクター属の組み合わせ
発酵培地:重量部を100wt%とすると、グルコース5wt%、ペプトン0.5wt%、イーストエキス0.5wt%、クエン酸0.1wt%、リン酸水素二ナトリウム0.2wt%、リン酸二水素カリウム0.1wt%、及び残部の水を含む。
細菌及び発酵培地を培養容器に入れて回転発酵を行い、回転速度を5rpmとする。温度30℃で定温的に5日間動的発酵させ、バイオセルロースマイクロ繊維を得る。発酵培地における細菌の数は、1×104個/mlである。
発酵生成物のバイオセルロースマイクロ繊維を質量濃度が3wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して3時間保持し、続いて水でpH値が7.0になるまで洗浄し、ホモジナイザーを用いて精製されたバイオセルロースを均質化して水に分散させ(水溶液における濃度が40wt%である。)、バイオセルロースマイクロ繊維の直径が100nmであり、マイクロ繊維の長さが2000μmであり、該バイオセルロースマイクロ繊維の結晶化度が50wt%であるものを得る。
テスト実験:
1.エマルジョン安定性評価実験:
本発明の実施例1における乳化洗浄系(動的発酵したバイオセルロースマイクロ繊維を0.05wt%含む)を実験サンプルとし、本発明の実施例1における乳化洗浄系(静的発酵したバイオセルロースマイクロ繊維を0.05wt%含む)を対照サンプル1とし、本発明の実施例1における乳化洗浄系(バイオセルロースを含まない)を対照サンプル2とする。
原理:分光光度法でタンパク質の乳化安定性を測定する原理は、乳化性が良好であるほど、粒子が小さく、吸光度が小さい。また、乳化安定性が良好であるほど、吸光度の経時変化が小さく、すなわち粒子径は大きく変化しない。
サンプルを蒸留水で30倍希釈し、遠心機で10000r/minで5min遠心し、785nmの波長で遠心前後の吸光度Aを測定した。エマルジョンの安定性は、以下の式により計算する。
R=A2/A1x%
式中、Rは安定性係数であり、A2は遠心後の吸光度であり、A1は遠心前の吸光度である。
R≦1であり、R値が大きいほどエマルジョンの安定性が良好であることを示す。
実験の結果、本発明の実施例1の実験サンプルのR値は80%より大きく、対照サンプル1のR値は40%であり、対照サンプル2のR値は20%である。
異なる温度及びpHでの安定性を同時に比較した。表1に示すように、本発明の実施例1の実験サンプルのR値は対照サンプル1、2より顕著に高く、動的発酵したバイオセルロースミクロ繊維の添加によりエマルジョンの安定性を顕著に向上させることができることを示す。
Figure 0007429245000001
2.保湿効能評価実験:
本発明の実施例1で調製したバイオセルロース系皮膚洗浄製品を用いて保湿効能評価を行い、制御された前腕製品を用いて試験(FCAT)により評価を行った。
具体的方法:テスト部位を15秒間洗浄して90秒間保持し、2~6箇所のテスト部位(前腕あたり1~3箇所)を毎日4回洗浄し、乾燥及び紅斑症状の誘発を促進した。本発明の実施例1におけるバイオセルロース系皮膚洗浄製品を、対照サンプルの石鹸系製品と比較した。
結果:5日間の使用後、通常の石鹸系製品は5日間の使用後に顕著な視覚的乾燥の上昇が見られるが、本発明のバイオセルロース系皮膚洗浄製品は視覚的乾燥度の上昇を引き起こすことがない。また、5日後、本発明のバイオセルロース系皮膚洗浄製品のSkicon水分量の値は、通常の石鹸系製品よりも明らかに高い。
本発明の実施例1におけるバイオセルロース系皮膚洗浄製品は、対照サンプルの石鹸系製品と比較して、対照サンプルの石鹸系製品の視覚的乾燥度がグレード0からグレード1に上昇したが、実施例1には明らかな変化がなかった。5日後、本発明のバイオセルロース系皮膚洗浄製品のSkicon水分量の値は-60%であり、通常の石鹸系製品(Skicon水分量の値:-150%)より明らかに高い。

Claims (20)

  1. 細菌を利用して細孔形成剤を5~10wt%含む発酵培地において静的発酵を行い、バイオセルロース湿潤膜を得ることと、
    前記バイオセルロース湿潤膜に、乳化洗浄系及び洗浄粒子を含む皮膚洗浄剤であって、前記洗浄粒子の前記皮膚洗浄剤に占める重量分率が0.5~20wt%である皮膚洗浄剤を添加して混合し、バイオセルロース系皮膚洗浄製品を得ることと
    を含む、バイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法であって、
    前記細孔形成剤は、パラフィン、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、キトサン、寒天、シクロデキストリン、及び澱粉の1種又は複数種の組み合わせを含み、
    前記バイオセルロース湿潤膜は、緻密繊維層と多孔質嵩高繊維層からなる二層構造であり、前記皮膚洗浄剤は、前記バイオセルロース湿潤膜の表面に均一に分布する、バイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法
  2. 記バイオセルロース湿潤膜の厚さは3~8mmであり、前記多孔質嵩高繊維層の厚さは0.5~5mmであり、孔径は1~600μmである、請求項1に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  3. 前記細菌は、アセトバクターキシリナム属、リゾビウム属、スポロサルシナ属、シュードモナス属、アクロモバクター属、アルカリゲネス属、アイロゲネス属、及びアゾトバクター属の1種又は複数種の組み合わせを含む、請求項1に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  4. 前記発酵培地において、前記細菌の数は、1×10~1×1012個/mlである、請求項3に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  5. 前記静的発酵の発酵条件は、発酵温度が32℃~37℃であり、発酵時間が3~7日であり、
    重量部を100wt%とすると、前記静的発酵における発酵培地は、グルコース1~5wt%、ペプトン0.05~0.5wt%、イーストエキス0.05~0.5wt%、クエン酸0.01~0.1wt%、リン酸水素二ナトリウム0.02~0.2wt%、リン酸二水素カリウム0.01~0.1wt%、細孔形成剤5~20wt%、及び残部の水を含み、発酵培地のpH値は4.0~6.0.である、請求項1に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  6. 前記細孔形成剤は、飽和溶液及び/又は固体粒子であり、前記固体粒子の直径は、1~600μmである、請求項に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  7. 前記静的発酵で得られたバイオセルロース湿潤膜は、さらに後処理され、具体的には、
    静的発酵が終了した後、発酵生成物のバイオセルロース湿潤膜を質量濃度が3~6wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して3~6時間保持し、続いて水でpH値が7.0になるまで洗浄し、さらに処理後のバイオセルロース膜を含水量が20%~40%になるまで徐々に水分を押し出す、請求項1に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  8. 前記洗浄粒子は、アーモンド殻、クルミ殻、ヤシ殻、緑豆、澱粉、キチン、キトサン、炭酸カルシウム、及びセルロース微結晶の1種又は複数種を表面平滑化処理することによって得られたものを含み、前記洗浄粒子の形状は、真球状、扁平球状、楕円球状又は半球状を含み、前記洗浄粒子の粒径は、1~600μmである、請求項1に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  9. 前記乳化洗浄系は、水相、油相及び乳化相を含み、
    前記水相は、水に溶解できる増粘安定剤を含み、前記増粘安定剤の前記乳化洗浄系に占める重量分率は、0.01~1wt%であり、
    前記乳化相は、乳化剤及びバイオセルロースマイクロ繊維を含み、前記乳化剤の前記乳化洗浄系に占める重量分率は、0.5~5wt%であり、前記バイオセルロースマイクロ繊維の前記乳化洗浄系に占める重量分率は、0.05~2wt%である、請求項1に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  10. 前記乳化洗浄系の製造方法は、
    水相を50℃~80℃まで徐々に加熱し、続いて水相にバイオセルロースマイクロ繊維を加え、続いて均質になる条件下で半分の量の乳化剤を加え、混合液Aを得て、
    油相を50℃~80℃まで徐々に加熱し、続いて均質になる条件下で残りの半分量の乳化剤を添加し、混合液Bを得て、
    均質になる条件下で混合液Bを混合液Aに徐々に加え、混合して該乳化洗浄系を得る、請求項に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  11. 前記増粘安定剤は、カルボマー、グアーガム、セルロースエーテル、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び加工澱粉の1種又は複数種の組み合わせを含む、請求項に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  12. 前記油相は、ヒマシ油、大豆油、ダイズ油、サフラワー油、綿実油、トウモロコシ油、クルミ油、落花生油、オリーブ油、魚肝油、アーモンド油、パーム油、ゴマ油、ヒマワリ油、ヤシ油、ホホバ油、及び鉱油の1種又は複数種の組み合わせを含む、請求項に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  13. 前記乳化剤は、ココアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、ソルベート、ショ糖脂肪酸エステル、水添レシチン、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の1種又は複数種の組み合わせを含む、請求項に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  14. 前記バイオセルロースマイクロ繊維は、細菌を発酵培地において動的発酵させることによって得られたバイオセルロースが精製、分散されて得られたものであり、前記動的発酵は、細菌と発酵培地とを発酵容器で回転発酵させることを意味し、前記回転発酵の回転速度は5~30rpmとする、請求項に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  15. 前記動的発酵の発酵条件は、発酵温度が30℃~37℃であり、発酵時間が2~5日であり、
    重量部を100wt%とすると、前記動的発酵における発酵培地は、グルコース1~5wt%、ペプトン0.05~0.5wt%、イーストエキス0.05~0.5wt%、クエン酸0.01~0.1wt%、リン酸水素二ナトリウム0.02~0.2wt%、リン酸二水素カリウム0.01~0.1wt%、及び残部の水を含み、発酵培地のpH値は、4.0~6.0であり、
    前記動的発酵に用いられる細菌は、アセトバクターキシリナム属、リゾビウム属、スポロサルシナ属、シュードモナス属、アクロモバクター属、アルカリゲネス属、アイロゲネス属、及びアゾトバクター属の1種又は複数種の組み合わせを含み、
    前記動的発酵の発酵培地において、細菌の数は、1×10~1×10個/mlである、請求項14に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  16. 前記動的発酵過程で得られたバイオセルロースを精製し、分散する方法は、動的発酵で得られたバイオセルロースを質量濃度が3~6wt%の水酸化ナトリウム溶液に浸漬し、煮沸して3~6時間保持し、その後水でpH値が7.0になるまで洗浄し、続いてホモジナイザーを用いて精製されたバイオセルロースを均質化し且つ水に分散する、請求項14に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  17. 前記バイオセルロースマイクロ繊維の直径は、20~100nmであり、マイクロ繊維の長さは20~2000μmであり、マイクロ繊維結晶化度は、30~50wt%である、請求項14に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法。
  18. 請求項1~17のいずれか一項に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の製造方法によって得られるバイオセルロース系皮膚洗浄製品。
  19. 該バイオセルロース系皮膚洗浄製品は、化粧落としシートである、請求項18に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品。
  20. 請求項18に記載のバイオセルロース系皮膚洗浄製品の、皮膚への洗浄・スキンケアにおける使用。
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