JP2024057867A - エアゾールフォーム整髪剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪を強くカール付ける整髪力及び毛髪を立ち上げる整髪力を高めることができるエアゾールフォーム整髪剤を提供する。【解決手段】本発明のエアゾールフォーム整髪剤は、エアゾール容器と、整髪剤組成物と、噴射剤とを備え、前記エアゾール容器内に、前記整髪剤組成物と前記噴射剤とが充填されており、前記整髪剤組成物が、前記エアゾール容器内よりフォーム状に吐出可能であり、前記整髪剤組成物が、カルナウバロウ(成分A)と、ミツロウ(成分B)と、ノニオン界面活性剤(成分C)と、水(成分D)とを含み、前記整髪剤組成物100質量%中、前記成分Aの含有量が0.5質量%以上であり、前記成分Bの含有量が0.5質量%以上であり、前記成分Aと前記成分Bとの合計含有量が8.0質量%以上、25.0質量%以下であり、前記噴射剤が、液化ガスを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、エアゾール容器内に、整髪剤組成物が充填されているエアゾールフォーム整髪剤に関する。
液状、ジェル状、クリーム状及び固形状等の種々の性状の整髪剤が知られている。
また、毛髪への塗布性及び操作性に優れる整髪剤として、エアゾール容器内に整髪剤組成物が充填されているエアゾール整髪剤が知られている。エアゾール整髪剤には、エアゾール容器から噴霧されるエアゾールスプレータイプ、及びエアゾール容器から泡状に吐出されるエアゾールフォームタイプ等の形態がある(例えば、下記特許文献1~4)。
特開2003-246712号公報 特開2009-107975号公報 特開2010-174048号公報 特開2018-058771号公報
ところで、専用の器具を用いて、毛髪にパーマ処理を施すことがある。毛髪にパーマ処理を施すことにより、パーマ処理なしでは作ることが困難な髪型を作ることができ、また、その髪型を数週間~数カ月程度維持することができる。しかしながら、パーマ処理には、パーマ処理された髪型が似合わなかったり、気に入らなかったりしても、パーマ処理前の毛髪の状態に戻すことが困難であるという欠点がある。また、パーマ処理には、毛髪及び頭皮がダメージを受けるという欠点もある。
例えば、整髪剤を用いてパーマ処理を施したような髪型を作ることができれば、上述の欠点が解消され、整髪している間のみ所望とするパーマ様の髪型を楽しむことができる。しかしながら、整髪剤を用いてパーマ様の髪型を形成させることは十分に検討されていない。いかなる整髪特性を有する整髪剤がパーマ様の髪型を形成させるために適切であるかも十分に解明されていない。
本発明者は鋭意検討した結果、毛髪に強いカールを付与し、かつ、毛髪を立ち上げることにより、パーマ様の髪型に整髪することができることを見出した。
従って、本発明の目的は、毛髪を強くカール付ける整髪力及び毛髪を立ち上げる整髪力を高めることができる整髪剤を提供することである。
本発明は、エアゾール容器と、整髪剤組成物と、噴射剤とを備え、前記エアゾール容器内に、前記整髪剤組成物と前記噴射剤とが充填されており、前記整髪剤組成物が、前記エアゾール容器内よりフォーム状に吐出可能であり、前記整髪剤組成物が、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)とを含み、前記整髪剤組成物100質量%中、前記成分(A)の含有量が0.5質量%以上であり、前記成分(B)の含有量が0.5質量%以上であり、前記成分(A)と前記成分(B)との合計含有量が8.0質量%以上、25.0質量%以下であり、前記噴射剤が、液化ガスを含む、エアゾールフォーム整髪剤を提供する。
成分(A):カルナウバロウ
成分(B):ミツロウ
成分(C):ノニオン界面活性剤
成分(D):水
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、前記整髪剤組成物が、下記成分(E)を含むことが好ましい。
成分(E):炭化水素油及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、前記成分(C)が、下記成分(C1)を含むことが好ましい。
成分(C1):ポリオキシエチレンアルキルエーテル
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、前記成分(C)が、下記成分(C2)を含むことが好ましい。
成分(C2):ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、前記整髪剤組成物が、前記成分(A)及び前記成分(B)の双方とは異なる25℃で固形の油剤を含まないか又は1.0質量%以下で含むことが好ましい。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、毛髪を強くカール付ける整髪力及び毛髪を立ち上げる整髪力を高めることができる。このため、本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、パーマ様の髪型に整髪することができる。
図1は、実施例1で得られたエアゾールフォーム整髪剤を用いて、ミディアムヘアのウィッグの全頭をパーマ様の髪型に整髪したときの写真である。図1(a)は正面写真であり、図1(b)は側面写真である。 図2は、実施例1で得られたエアゾールフォーム整髪剤を用いて、部分的に整髪した整髪例である。図2(a)は正面写真であり、図2(b)は側面写真である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤は、エアゾール容器と、整髪剤組成物と、噴射剤とを備える。本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、上記エアゾール容器内に、上記整髪剤組成物と上記噴射剤とが充填されている。上記整髪剤組成物は、上記エアゾール容器内よりフォーム状(泡状)に吐出可能である。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、上記整髪剤組成物が、カルナウバロウと、ミツロウと、ノニオン界面活性剤と、水とを含む。
本明細書においては、上記「カルナウバロウ」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「ミツロウ」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「ノニオン界面活性剤」を「成分(C)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「水」を「成分(D)」と称する場合がある。
したがって、本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、上記整髪剤組成物が、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)とを含む。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、上記整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量が0.5質量%以上であり、成分(B)の含有量が0.5質量%以上であり、成分(A)と成分(B)との合計含有量が8.0質量%以上、25.0質量%以下である。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、上記噴射剤が、液化ガスを含む。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、上記の構成が備えられているので、毛髪を強くカール付ける整髪力及び毛髪を立ち上げる整髪力を高めることができる。
従って、本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、パーマ様の髪型に整髪することができる。なお、本発明のエアゾールフォーム整髪剤により整髪できる髪型は、パーマ様の髪型に限定されない。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、上記整髪剤組成物が成分(A)及び成分(B)を含むので、毛髪同士を接着させた状態で固定することができ、毛髪をカール付ける整髪力が発揮される。また、本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、上記整髪剤組成物に含まれる成分(A)及び成分(B)の一部が毛髪上で析出し、微細な結晶が形成される。この微細な結晶により毛髪同士が引っかかるためであると推定されるが、毛髪を立ち上げる整髪力が発揮される。また、本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、整髪剤組成物を毛髪に塗布したときに、フォーム状(泡状)ゆえの優れた塗布性のために整髪剤組成物が毛髪の根元にまで行き渡りやすい。このため、整髪剤組成物を毛髪全体に均一にかつ比較的薄い塗布厚みで塗布することができ、上述の毛髪をカール付ける整髪力が強く発揮され、毛髪を強くカール付けることが可能となる。さらに、毛髪全体として毛髪を立ち上げる整髪力が強く発揮され、ボリューム感のある立体的な髪型を形成することが可能となる。従って、本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、パーマ様の髪型に整髪することができる。
なお、エアゾールフォーム整髪剤ではなく、従来のワックス状の整髪剤組成物を用いて整髪した場合には、毛髪全体に整髪剤組成物を均一に塗布することが困難であるため、たとえワックス状の整髪剤組成物が成分(A)及び成分(B)を含む場合であっても、パーマ様の髪型に整髪することはできない。また、エアゾールフォーム整髪剤ではなく、エアゾールスプレー整髪剤の形態で整髪剤組成物を毛髪に塗布した場合には、整髪剤組成物が毛髪の根元にまで行き渡り難く、また、整髪剤組成物が乾燥するまでの時間が極めて短く、毛髪全体を整髪することができない。そのため、エアゾールスプレー整髪剤の形態で整髪剤組成物を毛髪に塗布した場合でも、パーマ様の髪型に整髪することはできない。
したがって、エアゾールフォーム整髪剤であること、及び、上記整髪剤組成物が成分(A)及び成分(B)を含むことは、特に技術的意義のある構成である。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、上記整髪剤組成物が、炭化水素油及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤を含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「炭化水素油及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤」を「成分(E)」と称する場合がある。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤は、上記整髪剤組成物として、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)とを少なくとも含み、上記噴射剤として、液化ガスを少なくとも含む。上記整髪剤組成物は、成分(A)~(D)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(E)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
なお、本明細書において、整髪剤組成物に含まれる各成分の含有量とは、整髪剤組成物中に含まれる全ての該成分の含有量の合計を意味する。例えば、成分(C)の含有量とは、整髪剤組成物中の全ての成分(C)の含有量の合計を意味する。
[整髪剤組成物(エアゾールフォーム整髪剤組成物)]
(成分(A))
成分(A)は、カルナウバロウである。成分(A)を用いることにより、毛髪上に成分(A)の微細結晶が析出するためと推定されるが、毛髪同士が引っ掛かりやすくなり、毛髪を立ち上げる整髪力を高めることができる。さらに、毛髪をコートすることにより毛髪が固くなるためと推定されるが、毛髪をカール付ける整髪力も高めることができる。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A)は、INCI名(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients):Copernicia Cerifera (Carnauba) Waxで表記される化合物である。
成分(A)の市販品としては、商品名「TOWAX-1F8」(東亜化成社製)、商品名「カルナバワックス1号」(加藤洋行社製)、商品名「カルナバワックス精製No.1」(セラリカNODA社製)等が挙げられる。
毛髪をカール付ける整髪力及び毛髪を立ち上げる整髪力を高める観点、特に毛髪を立ち上げる整髪力を高める観点から、上記整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は0.5質量%以上である。
上記整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは1.5質量%以上、より好ましくは2.5質量%以上、更に好ましくは5.0質量%以上、特に好ましくは7.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下である。成分(A)の含有量が上記下限以上であると、毛髪を立ち上げる整髪力をより一層高めることができる。成分(A)の含有量が上記上限以下であると、製剤安定性(乳化安定性)を高めることができる。
(成分(B))
成分(B)は、ミツロウである。成分(B)を用いることにより、粘着によって毛髪同士を接着させた状態で良好に固定することができるので、特に、毛髪をカール付ける整髪力を高めることができる。さらに、毛髪をコートすることにより毛髪が固くなるためと推定されるが、毛髪を立ち上げる整髪力も高めることができる。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(B)は、例えば、ミツバチの巣から蜂蜜をとった残渣より、加温圧搾法及び溶剤抽出法等によって得られるロウである。上記「ミツロウ」には、ミツロウを日光漂白法、化学的漂白法、吸着等により漂白したものである「サラシミツロウ」が含まれる。
毛髪をカール付ける整髪力及び毛髪を立ち上げる整髪力を高める観点、特に、毛髪をカール付ける整髪力を高める観点から、上記整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は0.5質量%以上である。
上記整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは15.0質量%以下、より好ましくは12.0質量%以下、更に好ましくは10.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上であると、毛髪をカール付ける整髪力をより一層高めることができる。成分(B)の含有量が上記上限以下であると、製剤安定性(乳化安定性)を高めることができる。
本発明において、成分(A)及び成分(B)はともに、毛髪にコートされることによって、コート後の毛髪を固くする効果を発揮する。このある程度の固さを有する毛髪に、引っかかりやすさを付与することによって優れた毛髪を立ち上げる整髪力が得られ、さらに、粘着性を付与することによって優れた毛髪をカール付ける整髪力が得られる。上記コート後の毛髪を固くする効果により本発明の効果を発揮する観点から、上記整髪剤組成物100質量%中、成分(A)と成分(B)との合計含有量は8.0質量%以上である。また、製剤安定性(乳化安定性)を高める観点から、上記整髪剤組成物100質量%中、成分(A)と成分(B)との合計含有量は25.0質量%以下である。
上記整髪剤組成物100質量%中、成分(A)と成分(B)との合計含有量は、好ましくは10.0質量%以上、より好ましくは12.0質量%以上、好ましくは23.0質量%以下、より好ましくは22.5質量%以下である。上記合計含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の効果をより一層効果的に発揮することができる。上記合計含有量が上記上限以下であると、乳化安定性をより一層高めることができる。
(成分(C))
成分(C)は、ノニオン界面活性剤である。成分(C)を用いることにより、乳化安定性を高めることができ、更に使用性も向上する。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(C)としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及びポリオキシエチレンヒマシ油等が挙げられる。
上記ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、及びヤシ油脂肪酸ソルビタン等が挙げられる。
上記ソルビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物としては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。
上記グリセリン脂肪酸エステルは、モノグリセリン脂肪酸エステルであってもよく、ポリグリセリン脂肪酸エステルであってもよい。
上記モノグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、及びジアラキン酸グリセリル等が挙げられる。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4~10)グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリ(2~10)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2~10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6~10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、及びトリステアリン酸ポリ(10)グリセリル等の上記モノグリセリン脂肪酸エステルの重合度2~10のポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
上記グリセリン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物(ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル)としては、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、及びモノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等が挙げられる。
上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、及びポリオキシプロピレンオレイルエーテル等が挙げられる。
上記ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、及びモノラウリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、及びモノオレイン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
乳化安定性をより一層高める観点からは、成分(C)は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを含むことが好ましい。
本明細書においては、上記「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」を「成分(C1)」と称する場合がある。
したがって、成分(C)は、成分(C1)を含むことが好ましい。上記整髪剤組成物は、成分(C1)を含むことが好ましい。
成分(C1)は、ポリオキシエチレンセチルエーテル及びポリオキシエチレンステアリルエーテルからなる群より選ばれるポリオキシエチレンアルキルエーテル(少なくとも1のポリオキシエチレンアルキルエーテル)であることが好ましい。成分(C1)のオキシエチレンの平均付加モル数は、好ましくは2以上、より好ましくは5以上、好ましくは50以下、より好ましくは30以下である。
乳化安定性及び使用感(整髪後の指どおりの良さ)をより一層高める観点からは、成分(C)は、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルを含むことが好ましい。
本明細書においては、上記「ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル」を「成分(C2)」と称する場合がある。
したがって、成分(C)は、成分(C2)を含むことが好ましい。上記整髪剤組成物は、成分(C2)を含むことが好ましい。
成分(C2)としては、ポリオキシエチレンステアリン酸グリセリル、ポリオキシエチレンイソステアリン酸グリセリル、及びポリオキシエチレンオレイン酸グリセリル等が挙げられる。
成分(C2)は、ポリオキシエチレンイソステアリン酸グリセリルであることが好ましい。成分(C2)のオキシエチレンの平均付加モル数は、好ましくは5以上、より好ましくは10以上、好ましくは50以下、より好ましくは30以下である。
乳化安定性及び使用感を更に一層高める観点からは、成分(C)は、成分(C1)と成分(C2)とを含むことが好ましい。上記整髪剤組成物は、成分(C1)と成分(C2)と含むことが好ましい。
上記整髪剤組成物100質量%中、成分(C1)の含有量は、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.7質量%以上、更に好ましくは1.5質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは7.0質量%以下、更に好ましくは5.0質量%以下である。成分(C1)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、乳化安定性をより一層高めることができる。
上記整髪剤組成物100質量%中、成分(C2)の含有量は、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは2.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。成分(C2)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、乳化安定性及び使用感をより一層高めることができる。
上記整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは2.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは7.0質量%以下、更に好ましくは5.0質量%以下である。成分(C)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、乳化安定性をより一層高めることができる。
(成分(D))
成分(D)は、水である。成分(D)は、基剤としての役割を果たす。成分(D)は、精製水であることが好ましい。
上記整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、好ましくは50.0質量%以上、より好ましくは60.0質量%以上、好ましくは90.0質量%以下、より好ましくは80.0質量%以下である。
(成分(E))
成分(E)は、炭化水素油及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤(少なくとも1の油剤)である。上記整髪剤組成物は、成分(E)を含むことが好ましい。成分(E)を用いることにより、整髪後の指どおりが良くなり使用感を良好にすることができる。また、毛髪のまとまりを良好にすることができる。成分(E)は、25℃で液状の炭化水素油であってもよく、25℃で液状のエステル油であってもよく、25℃で液状の炭化水素油と25℃で液状のエステル油との双方であってもよい。成分(E)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
なお、上記「25℃で液状」とは、25℃で流動性がある性状を意味する。
上記炭化水素油(25℃で液状の炭化水素油)としては、流動パラフィン(ミネラルオイル)、流動イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー及びスクワラン等が挙げられる。
上記エステル油(25℃で液状のエステル油)としては、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸トリデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸プロピレングリコール、2-エチルヘキサン酸セチル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル(トリオクタノイン)、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、アジピン酸ジイソプロピル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、リンゴ酸ジイソステアリル及びパルミチン酸2-エチルヘキシル等が挙げられる。
使用感をより一層良好にする観点からは、成分(E)は、流動パラフィン、流動イソパラフィン、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル、及びトリ2-エチルヘキサン酸グリセリルからなる群より選ばれる25℃で液状の油剤(少なくとも1の25℃で液状の油剤)を含むことが好ましい。
本明細書においては、上記「流動パラフィン、流動イソパラフィン、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル、及びトリ2-エチルヘキサン酸グリセリルからなる群より選ばれる25℃で液状の油剤」を「成分(E1)」と称する場合がある。
したがって、成分(E)は、成分(E1)を含むことが好ましい。上記整髪剤組成物は、成分(E1)を含むことが好ましい。
上記整髪剤組成物100質量%中、成分(E1)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上、好ましくは15.0質量%以下、より好ましくは12.0質量%以下である。成分(E1)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、使用感をより一層良好にすることができる。
上記整髪剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上、好ましくは15.0質量%以下、より好ましくは12.0質量%以下である。成分(E)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、使用感をより一層良好にすることができる。
(他の成分)
上記整髪剤組成物は、上述した成分(A)~(E)以外の他の成分を含んでいてもよい。上記他の成分としては、特に限定されないが、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、成分(A)及び成分(B)の双方とは異なる25℃で固形の油剤、清涼剤、pH調整剤、防腐剤、抗酸化剤、金属封鎖剤(EDTA等)、ビタミン類、動植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、及び香料等が挙げられる。上記他の成分は、それぞれ1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
<低級アルコール>
上記低級アルコールとしては、エタノール等が挙げられる。
<多価アルコール>
上記多価アルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオール、ポリエチレングリコール、及びポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
<成分(A)及び成分(B)の双方とは異なる25℃で固形の油剤>
上記整髪剤組成物は、成分(A)及び成分(B)の双方とは異なる25℃で固形の油剤を含んでもよいが、含む場合には少量であることが好ましい。上記整髪剤組成物は、成分(A)及び成分(B)の双方とは異なる25℃で固形の油剤(以下、25℃で固形の油剤(X)と記載することがある)を含まないか又は10.0質量%以下で含むことが好ましい。上記整髪剤組成物が上記25℃で固形の油剤(X)を含む場合に、上記整髪剤組成物100質量%中、上記25℃で固形の油剤(X)の含有量は、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下、より一層好ましくは3.0質量%以下、更に好ましくは1.0質量%以下、特に好ましくは0.5質量%以下、最も好ましくは0質量%(未含有)である。したがって、上記整髪剤組成物は、上記25℃で固形の油剤(X)を含まないことが最も好ましい。
なお、上記「25℃で固形」とは、25℃で流動性がない性状を意味する。
上記25℃で固形の油剤(X)としては、動植物ロウ、鉱物ワックス、及び炭化水素ワックス等が挙げられる。
上記動植物ロウ(25℃で固形の動植物ロウ)としては、ヒマワリ種子ロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、セラックロウ及び鯨ロウ等が挙げられる。
上記鉱物ワックス(25℃で固形の鉱物ワックス)としては、モンタンワックス等が挙げられる。
上記炭化水素ワックス(25℃で固形の炭化水素ワックス)は、石油由来のワックスであってもよく、合成ワックスであってもよい。上記炭化水素ワックスとしては、セレシン、オゾケライト、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス及びフィッシャー・トロプシュワックス(合成ワックス)等が挙げられる。
[噴射剤]
上記噴射剤として、従来公知の噴射剤を使用可能である。上記噴射剤としては、空気、窒素、亜酸化窒素及び二酸化炭素等のガス(特に、圧縮ガス);液化石油ガス(LPG:Liquefied Petroleum Gas)、ジメチルエーテル(DME:Dimethyl ether)、イソペンタン、フロロカーボン及びトランス-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン(HFO-1234ze-(E)など)等の液化ガス等が挙げられる。上記噴射剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記噴射剤は、液化ガスを含む。上記噴射剤が液化ガスを含むことにより、整髪剤組成物と噴射剤との相溶性を高めることができ、整髪剤組成物をエアゾール容器からフォーム状(泡状)に吐出することができる。上記液化ガスは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
整髪剤組成物と噴射剤との相溶性をより一層高める観点からは、上記液化ガスは、液化石油ガス(LPG)及びジメチルエーテル(DME)からなる群より選ばれる液化ガスであることが好ましく、液化石油ガスであることが特に好ましい。
上記噴射剤100質量%中、上記液化ガスの含有量は、好ましくは80.0質量%以上、より好ましくは90.0質量%以上、更に好ましくは99.0質量%以上、最も好ましくは100質量%(全量)である。上記液化ガスの含有量が上記下限以上であると、フォーム状(泡状)での吐出性がより一層良好になる。
[エアゾールフォーム整髪剤]
本発明のエアゾールフォーム整髪剤は、エアゾール容器と、上記整髪剤組成物と、上記噴射剤とを備える。上記エアゾール容器は、フォーム用アクチュエーターを有する。上記エアゾールフォーム整髪剤では、上記エアゾール容器内に、上記整髪剤組成物と上記噴射剤とが充填されている。上記整髪剤組成物は、上記エアゾールフォーム整髪剤において、上記エアゾール容器内に充填されている充填物のうち、上記噴射剤を除く配合物である。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤では、上記整髪剤組成物を、エアゾール容器よりフォーム状(泡状)に吐出可能である。
上記エアゾールフォーム整髪剤は、既知の方法により作製することができる。上記エアゾールフォーム整髪剤の作製方法としては、上記整髪剤組成物又は上記整髪剤組成物に含有される各配合成分をエアゾール容器内に充填して、エアゾール用バルブによりエアゾール容器をクリンチした後、噴射剤をステムより充填し、ステムに適したフォーム用アクチュエーターを装着する方法等が挙げられる。
上記整髪剤組成物と上記噴射剤との合計100質量%中、上記整髪剤組成物の含有量は、好ましくは80.0質量%以上、より好ましくは85.0質量%以上、好ましくは98.0質量%以下、より好ましくは95.0質量%以下である。上記整髪剤組成物の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、フォーム状(泡状)での吐出性がより一層良好になる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(成分(A))
カルナウバロウ(東亜化成社製「TOWAX-1F8」)
(成分(B))
ミツロウ(三木工業化学社製「コウサンダッシュウミツロウ」)
(成分(A)及び成分(B)の双方とは異なる25℃で固形の油剤)
キャンデリラロウ(綿半トレーディング社製「精製キャンデリラワックス R-2CGM」)
マイクロクリスタリンワックス(日本精蝋社製「HI-MIC-1090」)
(成分(C))
セテス-5(青木油脂社製「ブラウノン CH-305」)
セテス-20(青木油脂社製「ブラウノン CH-320L」)
イソステアリン酸PEG-20グリセリル(青木油脂社製「ブラウノン RGL-20MISE」)
(成分(D))
精製水
(成分(E))
ミネラルオイル(Sonneborn Inc社製「CARNATION」)
イソノナン酸イソノニル
(噴射剤)
液化石油ガス(LPG)(小池化学社製「LPG20℃ 0.15MPa」)
(実施例1~24及び比較例1~8)
エアゾールフォーム整髪剤の作製:
下記の表1~5に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、下記の表1~5に示す組成を有する整髪剤組成物(原液)を調製した。得られた整髪剤組成物(原液)をエアゾール容器(φ35mm×105mm、アルミニウム缶、容器満注量91mL)に充填した。次いで、エアゾール用バルブをエアゾール容器にクリンチした後、表1~5に示す噴射剤をステムより充填し、ステムに適したフォーム用アクチュエーターを装着して、エアゾールフォーム整髪剤を作製した。表中の配合量(整髪剤組成物100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
(比較例9)
エアゾールスプレー整髪剤の作製:
下記の表5に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、下記の表5に示す組成を有する整髪剤組成物(原液)を調製した。得られた整髪剤組成物(原液)をエアゾールスプレー容器(φ35mm×105mm、アルミニウム缶、容器満注量91mL)に充填した。次いで、エアゾール用バルブをエアゾールスプレー容器にクリンチした後、下記の表5に示す噴射剤をステムより充填し、ステムに適した噴射ボタンを装着して、エアゾールスプレー整髪剤を作製した。表中の配合量(整髪剤組成物100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
(評価)
得られたエアゾールフォーム整髪剤及びエアゾールスプレー整髪剤について、以下の評価を行った。評価結果は表1~5中に示した。なお、評価は専門パネル3名で行い、協議して評価結果を決定した。
(試験例1:吐出性)
得られたエアゾールフォーム整髪剤において、エアゾール容器から、整髪剤組成物を掌上に1秒間吐出した。吐出性を以下の基準で評価した。
<吐出性の評価基準>
○:フォーム状(泡状)に吐出できる
×:フォーム状(泡状)に吐出できない
比較例2,6~8では、配合物を乳化できず整髪剤組成物が固化したため、以降の評価は行わなかった。
なお、比較例9で得られたエアゾールスプレー整髪剤では、エアゾール容器から整髪剤組成物をスプレー状(霧状)に吐出することができていた。
(試験例2:パーマ様の髪型への整髪性)
実施例及び比較例1,3~5で得られたエアゾールフォーム整髪剤では、エアゾール容器から、整髪剤組成物を掌上に約2g吐出した。その後、掌上に吐出された整髪剤組成物を、ミディアムヘアのウィッグ(ユーカリジャパン社製)の全頭の約3分の1に均一に塗布し、毛髪を握るようにして整髪した。上記の整髪剤組成物の吐出から整髪までの工程を合計で3回繰り返すことによって(全頭の約3分の1の整髪を合計で3回行うことによって)、ウィッグの全頭を整髪した。
比較例9で得られたエアゾールスプレー整髪剤では、エアゾール容器から、整髪剤組成物をミディアムヘアのウィッグ(ユーカリジャパン社製)の全頭の約3分の1の毛髪上に直接噴霧して塗布し、毛髪を握るようにして整髪した。上記の整髪剤組成物の噴霧から整髪までの工程を合計で3回繰り返すことによって(全頭の約3分の1の整髪を合計で3回行うことによって)、ウィッグの全頭を整髪した。
上述のようにして、パーマ様の髪型への整髪を施した。整髪後のウィッグを目視観察し、下記の基準に従い、パーマ様の髪型への整髪性を評価した。
<(1)毛髪を強くカール付ける整髪力>
○(優れる):毛髪全体において、毛髪に細かなU字状の強いカールが付いており、毛髪同士が複雑に入り組んでいるように見える。
△(良好):毛髪全体において、毛髪にU字状の強いカールが付けられている。
×(不良):毛髪にU字状の強いカールが見られない、又は、表層の一部の毛髪のみにU字状の強いカールが付いている。
<(2)毛髪を立ち上げる整髪力>
○(優れる):毛髪が強く立ち上がっており、毛髪全体で強いボリュームアップが見られる。
△(良好):毛髪が立ち上がっており、毛髪全体で明らかにボリュームアップが見られる。
×(不良):毛髪が全く立ち上がっていない、又は、表層の一部の毛髪のみが立ち上がっている。
<(3)パーマ様の髪型への整髪性の評価基準>
○○:「(1)毛髪を強くカール付ける整髪力」及び「(2)毛髪を立ち上げる整髪力」の評価結果がいずれも○であり、パーマ様の髪型への整髪性に優れている
○:「(1)毛髪を強くカール付ける整髪力」及び「(2)毛髪を立ち上げる整髪力」の評価結果のうち、一方が○でありかつ他方が△であり、パーマ様の髪型への整髪性が良好である
△:「(1)毛髪を強くカール付ける整髪力」及び「(2)毛髪を立ち上げる整髪力」の評価結果がいずれも△であり、パーマ様の髪型への整髪性がやや良好である
×:「(1)毛髪を強くカール付ける整髪力」及び「(2)毛髪を立ち上げる整髪力」の評価結果のうちの少なくとも一方が×であり、パーマ様の髪型へ整髪することができない
組成及び結果を下記の表1~5に示す。また、図1に、実施例1で得られたエアゾールフォーム整髪剤を用いて、ミディアムヘアのウィッグの全頭をパーマ様の髪型に整髪したときの写真を示す。図1(a)は正面写真であり、図1(b)は側面写真である。なお、比較例1,3~5では、毛髪をカール付ける整髪力又は毛髪を立ち上げる整髪力に劣っており、従って、パーマ様の髪型へ整髪することができなかった。また、比較例9では、表層の一部の毛髪のみがカール付けられておりかつ表層の一部の毛髪のみが立ち上がっており、従って、パーマ様の髪型へ整髪することができなかった。
Figure 2024057867000001
Figure 2024057867000002
Figure 2024057867000003
Figure 2024057867000004
Figure 2024057867000005
また、図2に、実施例1で得られたエアゾールフォーム整髪剤を用いて、部分的に整髪した整髪例を示す。より具体的には、図2は、実施例1で得られたエアゾールフォーム整髪剤を用いて、ミディアムヘアのウィッグの前頭部を整髪した整髪例である。図2(a)は正面写真であり、図2(b)は側面写真である。図2に示すように、本発明のエアゾールフォーム整髪剤を用いて、毛髪を部分的に整髪したり、毛髪を握るようにして整髪する際の毛髪を握る力を弱くしたりすることにより、パーマ様とは異なる髪型にも整髪することもできる。
以下の表6に、本発明のエアゾールフォーム整髪剤の処方例を示す。
Figure 2024057867000006

Claims (5)

  1. エアゾール容器と、整髪剤組成物と、噴射剤とを備え、
    前記エアゾール容器内に、前記整髪剤組成物と前記噴射剤とが充填されており、
    前記整髪剤組成物が、前記エアゾール容器内よりフォーム状に吐出可能であり、
    前記整髪剤組成物が、下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dとを含み、
    前記整髪剤組成物100質量%中、前記成分Aの含有量が0.5質量%以上であり、前記成分Bの含有量が0.5質量%以上であり、前記成分Aと前記成分Bとの合計含有量が8.0質量%以上、25.0質量%以下であり、
    前記噴射剤が、液化ガスを含む、エアゾールフォーム整髪剤。
    成分A:カルナウバロウ
    成分B:ミツロウ
    成分C:ノニオン界面活性剤
    成分D:水
  2. 前記整髪剤組成物が、下記成分Eを含む、請求項1に記載のエアゾールフォーム整髪剤。
    成分E:炭化水素油及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤
  3. 前記成分Cが、下記成分C1を含む、請求項1又は2に記載のエアゾールフォーム整髪剤。
    成分C1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル
  4. 前記成分Cが、下記成分C2を含む、請求項3に記載のエアゾールフォーム整髪剤。
    成分C2:ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル
  5. 前記整髪剤組成物が、前記成分A及び前記成分Bの双方とは異なる25℃で固形の油剤を含まないか又は1.0質量%以下で含む、請求項1又は2に記載のエアゾールフォーム整髪剤。
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