JP7323151B2 - ヘアスプレー用整髪料原液、ヘアスプレー用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘアスプレー用整髪料原液、およびヘアスプレー用組成物に関する。
従来、整髪に用いられるヘアスプレー用組成物は、ヘアスタイルを形成した後に毛髪全体に万遍なくスプレー塗布され、ヘアスタイルを長時間維持させる目的で使われてきた。そして、スプレー塗布後の毛髪は、べたつき、洗い落ちも悪いという問題があった。また、スプレー塗布後は、ヘアスタイルを崩さないよう、毛髪に触れないことが必要であり、スプレー塗布後に毛髪に触れてヘアスタイルを整えることはできなかった。
近年、特に美容室などのプロフェッショナルの現場では、従来のヘアスプレー用組成物が有するセット力を維持しながらも、スプレー塗布後に毛髪に触れてヘアスタイルを整えたいという要望が高まっている。
例えば、特許文献1および2には、セット力を維持しながら再整髪性を向上させたヘアスプレー原液、エアゾールスプレー整髪剤が開示されている。
特開2018-145132号公報 特開2016-069298号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、セット力、再整髪性はあるものの、べたつきがあり、ヘアスタイルを形成しにくかった。また、洗い落ちの良さが十分ではなかった。特許文献2の技術は、セット力、再整髪性は良いものの、洗い落ちが悪かった。
このようなことから、本発明は、優れたセット力を有しながらも、スプレー塗布後にべたつかず、ヘアスタイル形成でき、洗い落ちにも優れるヘアスプレー用整髪料原液、およびヘアスプレー用組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討した。その結果、以下の構成を有する毛髪化粧料は前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、例えば以下の[1]~[6]である。
[1]両性樹脂(A)を0.1~25質量%と、ノニオン性樹脂(B)を0.1~20質量%とを含む、ヘアスプレー用整髪料原液。
[2]メチラール(C)を1~50質量%含む、[1]に記載のヘアスプレー用整髪料原液。
[3]エタノール(D)を含む、[1]または[2]に記載のヘアスプレー用整髪料原液。
[4]前記両性樹脂(A)が、(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、および(アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマーから選ばれる少なくとも1つである、[1]~[3]のいずれかに記載のヘアスプレー用整髪料原液。
[5]前記ノニオン性樹脂(B)が、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー、および(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーから選ばれる少なくとも1つである、[1]~[4]のいずれかに記載のヘアスプレー用整髪料原液。
[6][1]~[5]のいずれかに記載のヘアスプレー用整髪料原液と、噴射剤とを含むヘアスプレー用組成物。
本発明は、優れたセット力を有しながらも、スプレー塗布後にべたつかず、ヘアスタイル形成でき、洗い落ちにも優れるヘアスプレー用整髪料原液、およびヘアスプレー用組成物を提供できる。
次に本発明のヘアスプレー用整髪料原液、およびヘアスプレー用組成物について具体的に説明する。
<ヘアスプレー用整髪料原液>
本発明のヘアスプレー用組成物は、ヘアスプレー用整髪料原液と、噴射剤とから構成される。本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、両性樹脂(A)を0.1~25質量%と、ノニオン性樹脂(B)を0.1~20質量%とを含む。
なお、ヘアスプレー用整髪料原液における、各成分の含有量は、ヘアスプレー用整髪料原液を100質量%とした場合の含有量を示している。
<両性樹脂(A)>
本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、両性樹脂(A)を0.1~25質量%、好ましくは1~20質量%、より好ましくは5~15質量%含む。
本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、両性樹脂(A)が上記の範囲内にあると、洗い落ちに優れ、セット力を付与することができる。
両性樹脂(A)が前記下限量より少ないと、セット力とキープ力が付与できず、毛髪を根元から立ち上げるヘアスタイルを形成できない。また、両性樹脂(A)が前記上限量より多いと、フレーキングがあり、洗い落ちも悪くなる。
両性樹脂(A)としては、例えば、(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマー、ジアルキルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、(オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマーが挙げられる。
両性樹脂(A)としては、これらの中でも、(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、および(アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマーが好ましく、(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマーがより好ましく、(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマーが最も好ましい。
両性樹脂(A)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明者らは、洗い落ちの良さと優れたセット力との両立を検討する段階で、両性樹脂(A)は洗い落ちに優れる一方、従来のヘアスプレー用組成物に通常配合されているアニオン性樹脂に比べ、セット力が高くないと考えた。その理由として、アニオン性樹脂は毛髪と毛髪とが面で接着しているため、ヘアスタイルを形成する際に毛髪の束が作りやすく、セット力が高くなることが推察された。また、両性樹脂(A)は、毛髪と毛髪とが点で接着しているため、毛髪の束が作りにくく、セット力が高くならないことが推察された。
そこで、本発明者らは、両性樹脂(A)に優れたセット力を付与する検討を重ね、両性樹脂(A)とともに、後述するノニオン性樹脂(B)を特定量配合することを見出し、洗い落ちの良さと優れたセット力とを両立させることに成功した。
<ノニオン性樹脂(B)>
本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、ノニオン性樹脂(B)を0.1~20質量%、好ましくは0.5~15質量%、より好ましくは2~10質量%含む。
本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、ノニオン性樹脂(B)が上記の範囲内にあると、両性樹脂(A)のセット力を向上させることができる。
ノニオン性樹脂(B)が前記下限量より少ないと、セット力とキープ力が付与できず、前記上限量より多いと、べたつきが生じ、洗い落ちが悪くなる。
ノニオン性樹脂(B)としては、例えば、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体、酢酸ビニル/N-ビニル-5-メチル-2-オキサゾリン共重合体、(ビニルピロリドン/VA)コポリマー(「VA」は、酢酸ビニルを表す)が挙げられる。
ノニオン性樹脂(B)としては、これらの中でも、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー、および(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーが好ましく、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーがより好ましい。
ノニオン性樹脂(B)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
<メチラール(C)>
メチラール(C)はジメトキシメタンとも呼ばれており、本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、任意で、メチラール(C)を好ましくは1~50質量%、より好ましくは5~15質量%含む。
本発明のヘアスプレー用整髪料原液において、任意でメチラール(C)を含むことによって、速乾性を高めることができ、よりべたつきを感じにくくすることができる。また、毛髪の濡れ感を軽減し、ふんわりとした毛髪の立ち上げが作りやすくなる。
メチラール(C)は、上述した両性樹脂(A)およびノニオン性樹脂(B)を溶解するための溶剤としても作用し、後述するエタノール(D)とも容易に混合することができる。
<エタノール(D)>
本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、任意で、エタノール(D)を含むことが好ましい。本発明のヘアスプレー用整髪料原液において、任意でエタノール(D)を含むことによって、両性樹脂(A)およびノニオン性樹脂(B)の析出等に起因した濁りの発生を抑制することができる。
本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、任意で、エタノール(D)を好ましくは15~99.8質量%、より好ましくは60~88質量%含む。
《その他成分》
本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外に、保湿剤、生薬類、界面活性剤、pH調整剤、増粘剤、キレート剤、防腐剤、清涼剤、ビタミン類、蛋白質、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤、および色素等の添加剤を含有することができる。
保湿剤としては、例えば、アミノ酸類が挙げられる。保湿剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
生薬類としては、例えば、植物エキスが挙げられ、具体的には、ダイサンチクエキス、アルニカエキス、カモミラエキス、シコンエキス、シナノキエキス、スギナエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージエキス、トウキエキス、ノバラエキス、ビワ葉エキス、マロニエエキス、モモ葉エキス、ヨクイニンエキスおよびローズマリーエキスなどが挙げられる。生薬類は1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸トリエタノールアミン塩等の脂肪酸とアルカリとから得られる脂肪酸塩ならびにノニオン性、両性、アニオン性およびカチオン性界面活性剤が挙げられる。界面活性剤として、具体的には、ステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、ラウリル硫酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、セトリモニウムブロミド、ステアリルトリモニウムクロリド、セテス-20およびPEG-100水添ヒマシ油が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
pH調整剤としては、例えば、酸性物質、塩基性物質が挙げられ、具体的には、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール等が挙げられる。pH調整剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
増粘剤、キレート剤、防腐剤、清涼剤、ビタミン類、蛋白質、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤、および色素については、当業者に公知のものをはじめ、特に制限なく用いることができる。
本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、上記成分(A)~(D)の他に水を含んでもよい。水としては、例えば、イオン交換水、蒸留水、精製水および天然水が挙げられる。しかしながら、本発明のヘアスプレー用整髪料原液をヘアスプレー用組成物として毛髪に使用した際のべたつき、濡れ感を抑制する観点から、ヘアスプレー用整髪料原液中に水を実質的に含まないことが好ましい。具体的には、ヘアスプレー用整髪料原液100質量%中の水の配合量は、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。
《ヘアスプレー用整髪料原液の調製》
本発明のヘアスプレー用整髪料原液は、上述した各成分を上述の量で使用する以外は、例えば公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造することができ、製造方法は特に限定されない。
<ヘアスプレー用組成物>
本発明のヘアスプレー用組成物は、ヘアスプレー用整髪料原液と、噴射剤とを含む。
本発明のヘアスプレー用組成物において、ヘアスプレー用組成物を100質量%とした場合、ヘアスプレー用整髪料原液と噴射剤との割合(質量比)は特に限定されないが、好ましくは80:20~20:80、より好ましくは70:30~30:70、最も好ましくは60:40~40:60である。
本発明のヘアスプレー用組成物は、毛髪にスプレー塗布して使用することができる。本発明のヘアスプレー用組成物は、ヘアスタイルを形成した後に毛髪全体に万遍なくスプレー塗布して使用する手法、および、ヘアスタイルを形成しながら部分的に本発明の組成物をスプレー塗布し、塗布直後に毛髪に触れながらヘアスタイルを形成する手法の両方に適している。
<噴射剤>
本発明のヘアスプレー用組成物は、ヘアスプレー用整髪料原液と、噴射剤とから構成される。噴射剤は、前記ヘアスプレー用整髪料原液と共に用いることにより、ヘアスプレーとして使用できる成分であれば特に限定されず、噴射剤の状態は、気体でもよく、液体でもよい。
噴射剤としては、例えば、プロパン、ブタン、イソブタン等を主成分とする液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、イソペンタン、窒素ガス、炭酸ガスが挙げられる。
噴射剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
噴射剤としては、ヘアスプレー用整髪料原液を噴射する際の勢いを、より使用に適した勢いとする観点から、LPGを単独で使用する、またはLPGとその他の噴射剤とを混合して使用することが好ましい。
本発明のヘアスプレー用組成物において、噴射剤としては、例えば、LPGとDMEを混合して使用することが好ましい。
《ヘアスプレー用組成物の製造等》
本発明のヘアスプレー用組成物の製造方法は特に制限されないが、例えば、上述したヘアスプレー用整髪料原液と噴射剤とを特定の割合で、容器に充填することによって製造することができる。
本発明のへアスプレー用組成物を充填する容器としては、例えば、スチール、アルミ製の缶;ガラス瓶が挙げられる。容器の変形を防ぐため、容器は、噴射剤等の圧力に耐え得る硬さを有していることが好ましく、樹脂製ではないことが好ましい。
本発明のヘアスプレー用組成物を充填する容器として、具体例としては、耐圧容器(アルミ製100mL缶、バルブ(ステム穴径φ0.45mm、ハウジング下穴径φ0.65mm、ハウジング横穴径φ0.42mm)、ボタン(噴口孔径φ0.4mm))が挙げられ、市販品としては、φ50×12S CS 白ペタ缶(武内プレス工業株式会社)を用いることができる。
次に本発明について実施例を示してさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
<実施例1~19、比較例1~4>
表1~表3に示す処方で各成分を混合することによりヘアスプレー用整髪料原液を調製した。なお、表中の処方の数値は、ヘアスプレー用整髪料原液を100質量%とした場合の、各成分の質量%を表している。
調製したヘアスプレー用整髪料原液50gと、噴射剤としてLPG37.5gおよびDME12.5gとをエアゾール容器(φ50×12S CS 白ペタ缶:武内プレス工業株式会社)に充填し、ヘアスプレー用組成物を得た。前記ヘアスプレー用組成物を以下の方法で評価した。
〔官能評価〕
室温(25℃)の条件下で、トップ10cm、ネープ5cmの人毛ウィッグ(人毛ウィッグUN:PAMS社製)に、上記で調製したヘアスプレー用組成物をウィッグから30cmの距離で、3gスプレー塗布した。
ヘアスプレー用組成物について、10人の専門パネラー(美容師)が以下の(1)~(8)に記載の評価項目と評価基準に従って官能評価を行った。
各評価項目につき、10人の評価点の平均を算出し、以下のとおり評価した。
◎:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が3.5点以上である。
○:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が2.5点以上3.5点未満である。
△:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点以上2.5点未満である。
×:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点未満である。
官能評価の結果を表1~表3に示す。なお、実施例および比較例の各成分は、以下の市販品を使用した。
(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマー:RAMレジン2000/大阪有機化学工業株式会社
(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー:ダイヤフォーマーZ-631/三菱化学株式会社
(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー:ユカフォーマーR205/三菱化学株式会社
(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー:プラスサイズL-2714/互応化学工業株式会社
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー:プラスサイズL-2220/互応化学工業株式会社
メチラール:メチラール コスメティックス/DKSHジャパン株式会社
エタノール:99%未変性アルコール/日本アルコール販売株式会社
〔評価項目/評価基準〕
(1)セット力
ヘアスタイルを形成しながら、スプレー塗布し、ヘアスタイルの形成のしやすさを触感で評価した。
4点:ヘアスタイルが自在に形成できる
3点:ヘアスタイルが形成できる
2点:ヘアスタイルがあまり形成できない
1点:ヘアスタイルが全く形成できない
(2)キープ力
ヘアスタイルについて、8時間後の状態を目視で評価した。
4点:ヘアスタイルが持続し、全く崩れていない
3点:ヘアスタイルが持続し、ほとんど崩れていない
2点:ヘアスタイルが持続せず、少し崩れている
1点:ヘアスタイルが持続せず、崩れている
(3)毛髪の立ち上げ
毛髪を根元から立ち上げながら、スプレー塗布し、毛髪を根元から立ち上げるスタイルの作りやすさを触感で評価した。
4点:毛髪の立ち上げがとても作りやすい
3点:毛髪の立ち上げが作りやすい
2点:毛髪の立ち上げがやや作りにくい
1点:毛髪の立ち上げが作れない
(4)べたつき
ヘアスタイルを形成する際のべたつきを触感で評価した。
4点:べたつきが全くない
3点:べたつきがほとんどない
2点:べたつきがややある
1点:べたつきが非常にあり、不快である
(5)フレーキング
ヘアスタイルを形成した後、手ぐしを4、5回通した場合に、フレーキング(白い粉の発生)がないかを目視で評価した。
4点:フレーキングが全くない
3点:フレーキングがほとんどない
2点:フレーキングがややある
1点:フレーキングが非常にある
(6)洗い落ち
スプレーが十分に乾いてから、シャンプー(シェルパD2シャンプー:アリミノ社製)1.0gを用いて洗浄し、シャンプー中およびシャンプー後の濡れた状態における、毛髪のごわつきを触感で評価した。
4点:洗い落ちがとても良く、ごわつきが全くない
3点:洗い落ちが良く、ごわつきがほとんどない
2点:洗い落ちが悪く、ごわつきがある
1点:洗い落ちがとても悪く、ごわつきが非常にあるため、洗浄しにくい
(7)糸引き
スプレー噴霧中に樹脂が固まり、糸が舞わないかを目視で評価した。
4点:糸引きが全くない
3点:糸引きがほとんどない
2点:糸引きがややある
1点:糸引きが非常にある
(8)基剤臭
スプレー噴霧後、周辺に漂う基剤臭を評価した。
4点:基剤臭がなく、全く気にならない
3点:基剤臭がほとんどなく、気にならない
2点:基剤臭があり、やや不快である
1点:基剤臭が非常にあり、不快である
実施例1~19で製造した毛髪化粧料は、(1)~(8)の評価項目において良好な結果となった。実施例17および18は、特に良好な結果となった。
本発明のヘアスプレー用整髪料原液、およびヘアスプレー用組成物は、優れたセット力を有しながらも、スプレー塗布後にべたつかず、ヘアスタイル形成でき、洗い落ちにも優れることがわかる。
比較例1で製造したヘアスプレー用整髪料原液は、両性樹脂(A)が規定量より少ないため、セット力とキープ力が悪く、毛髪の立ち上げが作れなかった。
比較例2で製造したヘアスプレー用整髪料原液は、両性樹脂(A)が規定量より多いため、洗い落ちが悪く、フレーキングも非常にあった。
比較例3で製造したヘアスプレー用整髪料原液は、ノニオン性樹脂(B)が規定量より少ないため、セット力とキープ力が悪かった。
比較例4で製造したヘアスプレー用整髪料原液は、ノニオン性樹脂(B)が規定量より多いため、べたつきが非常にあり、洗い落ちも悪かった。また、フレーキングもあった。

Claims (4)

  1. 両性樹脂(A)を5~15質量%と、
    ノニオン性樹脂(B)を0.1~20質量%とを含み、
    前記両性樹脂(A)が、(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、および(アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマーから選ばれる少なくとも1つであり、
    前記ノニオン性樹脂(B)が、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーである、ヘアスプレー用整髪料原液。
  2. メチラール(C)を1~50質量%含む、請求項1に記載のヘアスプレー用整髪料原液。
  3. エタノール(D)を含む、請求項1または2に記載のヘアスプレー用整髪料原液。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載のヘアスプレー用整髪料原液と、噴射剤とを含むヘアスプレー用組成物。
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