JP2001097830A - 整髪用組成物 - Google Patents

整髪用組成物

Info

Publication number
JP2001097830A
JP2001097830A JP31574099A JP31574099A JP2001097830A JP 2001097830 A JP2001097830 A JP 2001097830A JP 31574099 A JP31574099 A JP 31574099A JP 31574099 A JP31574099 A JP 31574099A JP 2001097830 A JP2001097830 A JP 2001097830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hairdressing
hair
acid
composition
hair styling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31574099A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Ono
一雄 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokyu Alcohol Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kokyu Alcohol Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokyu Alcohol Kogyo Co Ltd filed Critical Kokyu Alcohol Kogyo Co Ltd
Priority to JP31574099A priority Critical patent/JP2001097830A/ja
Publication of JP2001097830A publication Critical patent/JP2001097830A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘアスプレー、ヘアセットローション、ヘア
スタイリングジェル、泡状整髪料など、整髪用化粧品に
関し、つや出し、セット効果、くし通り、色及び臭い、
更には洗浄性、全ての諸特性を満足しうる整髪用組成物
を得る。 【解決手段】 イソステアリン酸及び/又はその塩とエ
タノールと整髪用樹脂を組み合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘアスプレー、ヘ
アセットローション、ヘアスタイリングジェル、泡状整
髪料など、整髪用化粧品に関し、詳細には、つや出し、
セット効果、くし通り、色および匂いに優れ、更には洗
浄性に優れた整髪用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】整髪用組成物は、毛髪を思い通りの形状
に整え維持する目的で使用され、ヘアスプレー、ヘアセ
ットローション、ヘアスタイリングジェル、泡状整髪料
などさまざまな形態のものがある。これらは整髪用樹脂
であるアニオン系、カチオン系、ノニオン系、両性など
の各種ポリマーと溶剤であるエタノールとが主成分とな
っており、これに更に毛髪につやを与えるための油剤と
してシリコーン油、エステル油などを適宜含有してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
整髪用組成物は、つや出し、セット効果、くし通り、色
および匂い、更には、洗浄性などの諸特性において、す
べてに満足したものは存在しなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明者らは上記の諸特性のすべてを満たすべく鋭意研
究を行った結果、油剤としてのイソステアリン酸および
/又はその塩と溶剤としてのエタノールと整髪用樹脂を
組み合わせて用いれば、つや出しおよびセット効果を損
なうことなく、くし通り、色および匂い、更には、洗浄
性などの諸特性においての改善を満たした整髪用組成物
が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0005】本発明に用いられるイソステアリン酸は化
粧料の原料として公知の物質である。例えば、ガーベッ
ト反応法により合成されるものでは種々のイソステアリ
ン酸が存在するがその主成分は2−ヘプチルウンデカン
酸であり、同様にアルドール縮合法により合成されるも
のでは2−イソヘプチルイソウンデカン酸、また、オレ
イン酸からダイマー酸を合成する際に副生される不飽和
側鎖脂肪酸の水素添加物であり、主にメチル分岐を有す
るイソステアリン酸(以下ダイマー酸合成副生成物由来
イソステアリン酸)などが知られている。いずれのイソ
ステアリン酸も本発明に適用できるものである。(化粧
品原料基準第二版注解1、第85〜88頁、1984
年、薬事日報社発行に記載)
【0006】本発明に係るイソステアリン酸塩の塩基
は、ナトリウム、カリウム、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチ
ルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、テト
ラハイドロプロピルエチレンジアミン、更に、リジン又
はアルギニンなどの塩基性アミン酸が適用される。
【0007】本発明で用いられる整髪用組成物の液性
は、pH値が5〜8であることが好ましい。
【0008】本発明で用いられる整髪用樹脂は、公知の
物質であり、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、両
性が存在し、樹脂そのものおよび/又はその中和物が適
用される。例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−
ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタ
イン・メタクリル酸アルキル共重合体、ビニルピロリド
ン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合
体ジエチル硫酸塩、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重
合体などが汎用され、これらの少なくとも一種が適用さ
れる。
【0009】本発明の整髪用組成物中の各含有率は、イ
ソステアリン酸および/又はその塩が0.1〜3.0重
量%、エタノールが10〜60重量%、整髪用樹脂が純
樹脂換算で0.2〜10.0重量%が好ましい。
【0010】本発明で用いられる油剤としてのイソステ
アリン酸および/又はその塩は、樹脂成分と充分混ざり
合い、毛髪に塗布した場合毛髪上で均一な膜を形成する
ため、くし通りを選択的に向上させるとともに、特にア
ニオン性のシャンプーで洗浄した時には、洗浄性を向上
させる働きを有することが、本発明者により見出され
た。特にダイマー酸合成副生成物由来イソステアリン酸
はメチル分岐により相溶性、均一性に優れるためか、他
のイソステアリン酸と比べて、洗浄性が特に良好である
結果を示すものであった。
【0011】本発明の整髪用組成物には、目的に応じて
本発明の効果を損なわない量的、質的範囲で、pH調整
剤、粘度調整剤、髪質改良剤、界面活性剤、油性成分、
水性成分、紫外線吸収剤、香料、殺菌剤、防腐剤、酸化
防止剤、ヘアケア用の美容成分等、整髪用組成物に汎用
される原料を含有することができる。
【0012】また、本発明の整髪用組成物は、各種の噴
射剤と混合し、ヘアスプレーなどのエアゾール製品とす
ることができる。噴射剤としては、液化石油ガス、窒素
ガス、炭酸ガス、ジメチルエーテルなどが適用される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の整髪用組成物は、容器の
機構により、ミスト状、クリーム状、ジェル状、泡状な
ど、種々の形態にすることができ、ヘアスプレー、ヘア
セットローション、ヘアスタイリングジェル、泡状整髪
料などの整髪用化粧品に用いることができる。
【0014】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0015】実施例1〜7および比較例1〜5 ヘアス
プレー 表1および表2に示す組成および下記製法にてヘアスプ
レーを調製し、セット効果、つや出し、くし通り、洗浄
性、色および匂いについて評価した。表1および表2に
結果を併せて示す。
【0016】
【表1】 (注1)ダイマー酸合成副生成物由来イソステアリン酸
(イソステアリン酸 EX、高級アルコール工業(株)
製) (注2)2−ヘプチルウンデカン酸 (注3)2−イソヘプチルイソウンデカン酸 (注4)N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルア
ンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタ
クリル酸アルキル共重合体(ユカフォーマーR205、
三菱化学(株)製) (注5)ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエ
チルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩(GAFQU
AT 734、GAF社製) (注6)ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体(PV
P/VA E−735、GAF社製) (注4)〜(注6)は純樹脂分としての重量%で記載し
た。
【0017】
【表2】
【0018】(製法) A.表1においては成分(1)〜(8)を、表2におい
ては成分(1)〜(9)を均一に混合する。 B.Aに、表1においては成分(9)を、表2において
は成分(10)を添加して均一に混合し、原液とし、p
H値を測定する。 C.B(原液)と噴射剤(ジメチルエーテル)の比が6
0:40になるようにエアゾール缶に充填し、ヘアスプ
レーを製造する。
【0019】(評価方法) 〈1〉セット効果 長さ18cm、重さ1gの毛束12束の各々に実施例1
〜7および比較例1〜5の各試料一定量を均一に噴霧
し、直径2cmのロッドに巻いて自然乾燥した。乾燥
後、ロッドを取り外し、カールのついた毛束を温度25
℃、湿度90%の高湿度環境下でつり下げ、カールの伸
び具合を評価した。評価は高湿度環境下につり下げた直
後の毛束の長さをa(cm)、30分後の毛束の長さを
b(cm)、カールしていない元の毛束の長さをh(c
m)として、式(1)に従ってカール保持率R(%)を
算出し、(イ)評価基準に従って4段階で判定した。
【0020】
【数1】 カール保持率:R(%)=(h−b)/(h−a)×100…(1) つり下げた直後の毛束の長さ :a(cm) つり下げて30分後の毛束の長さ:b(cm) カールしていない元の毛束の長さ:h(cm)
【0021】(イ)評価基準 ◎ :76〜100%(非常に良い) ○ :51〜 75%(良い) △ :26〜 50%(やや悪い) × : 0〜 25%(悪い)
【0022】〈2〉つや出し 〈3〉くし通り 〈4〉洗浄性 評価パネル10名を用い、実使用により、つや出し、く
し通り、洗浄性の各々について、(ロ)絶対評価基準を
用いて5段階評価してもらった。その後、各試料の評点
の平均値を(ハ)4段階評価基準を用いて判定した。 (ロ)絶対評価基準 (評点) (評価) 4 : 非常に良い 3 : 良い 2 : 変わらない 1 : やや悪い 0 : 悪い (ハ)4段階評価基準 (評点) (判定) 3.0以上 : ◎(非常に良好) 2.0以上、3.0未満 : ○(良好) 1.0以上、2.0未満 : △(やや不良) 1.0未満 : ×(不良)
【0023】〈5〉色 〈6〉匂い 密栓状態で40℃の恒温中、3ヶ月放置し、放置前と比
較した。色および匂いの変化を(ニ)および(ホ)の評
価基準に従い、判定した。 (ニ)色の評価基準 (色の変化) (判定) 変化なし : ○ 着色 : × (ホ)匂いの評価基準 (匂いの変化) (判定) 変化なし : ○ 着臭 : ×
【0024】表1および表2の結果から明らかなよう
に、本発明のヘアスプレーは比較例1〜5のものと比較
して、つや出し、セット効果、くし通り、色および匂い
に優れており、洗浄性が良好である結果を得た。以上の
ように本発明のヘアスプレーは、優れた効果を有するも
のであった。
【0025】実施例8および実施例9 ヘアセットロー
ション 下記に示す組成および製法で、ヘアセットローションを
調製した。
【0026】(製法) A.成分(1)〜(7)を均一に混合する。 B.Aに成分(8)を添加して均一に混合し、ディスペ
ンサー容器に充填して、ヘアセットローションを得る。
【0027】以上のようにして得られた実施例8のヘア
セットローションは、つや出し、セット効果、くし通
り、色および匂い、洗浄性に優れていた。実施例9にお
いても同様の結果が得られ、洗浄性においては、pH値
が8であるアニオン性界面活性剤を主成分としたシャン
プーと、pH値が6である両性界面活性剤を主成分とし
たシャンプーを用いた場合、明らかに前者のpH値が8
であるアニオン性界面活性剤を主成分としたシャンプー
を用いた方が洗浄性に優れていた。
【0028】実施例10〜11および比較例6 ヘアス
タイリングジェル 下記に示す組成および製法で、ヘアスタイリングジェル
を調製した。
【0029】(製法) A.成分(1)〜(9)を均一に混合する。 B.Aに成分(10)を添加して均一に混合し、ヘアス
タイリングジェルを得る。
【0030】以上のようにして得られた実施例10およ
び実施例11のヘアスタイリングジェルは、毛髪セット
効果を有しながらも、くし通りが良く、更に洗浄性に優
れたものであった。また、比較例6に比べると格段に匂
いが良好であった。
【0031】
【発明の効果】以上記載の如く、本発明の整髪用組成物
は、つや出し、セット効果、くし通り、色および匂いに
優れ、更には洗浄性に優れていることは明らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソステアリン酸および/又はその塩と
    エタノールと整髪用樹脂からなる整髪用組成物。
  2. 【請求項2】 イソステアリン酸がオレイン酸からダイ
    マー酸を合成する際に副生される不飽和側鎖脂肪酸の水
    素添加物である請求項1の整髪用組成物。
JP31574099A 1999-10-01 1999-10-01 整髪用組成物 Pending JP2001097830A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31574099A JP2001097830A (ja) 1999-10-01 1999-10-01 整髪用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31574099A JP2001097830A (ja) 1999-10-01 1999-10-01 整髪用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001097830A true JP2001097830A (ja) 2001-04-10

Family

ID=18068976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31574099A Pending JP2001097830A (ja) 1999-10-01 1999-10-01 整髪用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001097830A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003081773A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Milbon Co Ltd ヘアフォーム
EP1362575A1 (de) * 2002-05-02 2003-11-19 Wella Aktiengesellschaft Wasserfreie Haarstylinggele
JP2014210722A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 株式会社ミルボン 酸化型毛髪処理剤
JP2016069298A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 株式会社ミルボン エアゾールスプレー整髪剤
JP2019112319A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 株式会社ミルボン 整髪用組成物および整髪方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003081773A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Milbon Co Ltd ヘアフォーム
JP4656781B2 (ja) * 2001-09-10 2011-03-23 株式会社ミルボン ヘアフォーム
EP1362575A1 (de) * 2002-05-02 2003-11-19 Wella Aktiengesellschaft Wasserfreie Haarstylinggele
JP2014210722A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 株式会社ミルボン 酸化型毛髪処理剤
JP2016069298A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 株式会社ミルボン エアゾールスプレー整髪剤
JP2019112319A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 株式会社ミルボン 整髪用組成物および整髪方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW201742616A (zh) 包含醯胺醇酯之化妝品基質及化妝品
JPS6152121B2 (ja)
US20220249335A1 (en) Compositions for imparting color and tone to the hair
JP4728449B2 (ja) 整髪用化粧料
JP2001097830A (ja) 整髪用組成物
JP2007525435A (ja) グリアジンを含有する肌引き締め調合剤
JP2006265205A (ja) ヘアコンディショニング組成物
JP2006265206A (ja) 整髪剤組成物
JP2003533433A (ja) 被膜形成ポリマーを含む良好な保持特性を有する毛髪用化粧品組成物
US4840790A (en) Cosmetic composition for the treatment of the hair and scalp containing in combination a poly-beta-alanine and nicotinic acid or an ester thereof
JP3907577B2 (ja) 縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物
JP3849120B2 (ja) 頭髪用化粧料
CN104427969B (zh) 包含至少一种含硫还原剂、至少一种脂肪物质、至少一种阳离子表面活性剂以及至少两种聚氧烯化的非离子型表面活性剂的还原组合物
JPH10316539A (ja) 二層型毛髪化粧料
JPH08208448A (ja) 染毛剤組成物
JP7323151B2 (ja) ヘアスプレー用整髪料原液、ヘアスプレー用組成物
JPS62175418A (ja) ヘアリンスコンデイシヨニング組成物
JP3783071B2 (ja) 化粧料組成物
JP3637470B2 (ja) 整髪剤組成物
JPH02188519A (ja) 整髪料
JP2002053437A (ja) 頭髪用化粧料
JP3933835B2 (ja) 毛髪化粧料
JPH03178923A (ja) エアゾール整髪料
JP7032087B2 (ja) ケラチン繊維を処置するための組成物
JP2002167314A (ja) 整髪剤組成物