JP3907577B2 - 縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物に関し、さらに詳細には、毛髪を傷めることなく簡単にクセ毛直しや縮毛矯正の処理ができ、毛髪に滑らかさ、しなやかさ、しっとり感を付与して感触を改善し、さらに毛髪の光沢を改善する効果を有する縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ヘアスタイリング等で毛髪を扱いやすくする、あるいは直毛の外観的な美しさを演出する等の目的で、クセのある毛髪や縮毛を真っ直ぐにするためにストレートパーマによる処理が多く行われてきた。このストレートパーマの方法としては、まずクセのある毛髪を物理的に真っ直ぐに伸ばした状態に固定し、チオグリコール酸等の還元剤を主剤とする第1剤を用いて毛髪のシスチン結合を開裂させ、次いで過酸化水素や臭素酸ナトリウム等の酸化剤を主剤とする第2剤を用いて毛髪が真っ直ぐになる位置でシスチンの再結合をさせる方法が主に用いられてきたが、この方法は毛髪のシスチン結合開裂を伴う化学反応を用いる処理であるため毛髪が損傷しやすく、それを防ぐためにカチオン系ポリマーや各種のシリコーン化合物の配合が試みられてきた(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭56−100710号公報
【特許文献2】
特開昭63−313717号公報
【特許文献3】
特開平1−110611号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、クセ毛や縮毛をストレートな毛髪に直すために還元剤や酸化剤を用いた化学処理を行う場合は化学反応に時間が必要なため処理に比較的長い時間を要することが多い。従って、被施術者が還元剤や酸化剤を含有する液剤を毛髪に塗布した状態で長時間待ったり、また、処理後毛髪の変形状態が安定するのにさらに時間を要するため処理後しばらくは洗髪等をしないことがあるなど、被施術者の負担が大きい場合があった。さらに、還元剤を含有するパーマネント処理第1剤は一般にpHが非常に高いため、毛髪のタンパク変性や毛髪からのタンパクの流出等を引き起こすことがあり、例え毛髪の損傷予防のためにカチオン系ポリマーや各種のシリコーン化合物を配合したとしても、処理の繰り返し等により毛髪の劣化を招き、毛髪が痛みやすく枝毛や切れ毛等の原因となる場合があった。
【0005】
このため、より被施術者の負担が少なく、毛髪を傷めることなくクセ毛直しや縮毛矯正の処理ができ、ヘアコンディショニング効果を有する毛髪用の組成物の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来はクセ毛直しや縮毛矯正の効果を発揮するとは考えられていなかったカチオン化セルロースとヒドロキシエチルセルロースおよび特定のシリコーン化合物を組み合わせて用いることにより上記課題を解決し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は次の成分(a)〜(c):
(a)カチオン化セルロース0.01〜5質量%
(b)ヒドロキシエチルセルロース1.5〜10質量%
(c)アミノ基を含有するシリコーン化合物0.5〜5質量%
を含有し、且つ成分(b)および成分(c)の含有質量比(b)/(c)が1/1〜10/1であることを特徴とする縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物に関するものである。
【0009】
また、本発明は、さらに次の成分(d):
(d)アミノ酸、海藻抽出物または酵母抽出物から選ばれる1種または2種以上
を含有することを特徴とする前記の縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物に関するものである。
【0010】
また、本発明は、洗髪前の毛髪に適用することを特徴とする前記の縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳述する。
本発明に用いられる成分(a)カチオン化セルロースは、カチオン性基、特に第4級窒素を含有する官能基を有するカチオン性のセルロース誘導体であり、本発明においては毛髪に滑らかさ、しなやかさ、しっとり感を付与して感触を改善するはたらきを有する。本発明において使用される成分(a)のカチオン化セルロースは化粧品に使用可能なものであれば特に限定されないが、好ましい例として塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロースや、塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース等を挙げることができる。上記塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロースとしては、例えばポリマ−JR400(ユニオンカーバイト社製)やカチナールHC100、カチナールHC200(以上、東邦化学工業社製)等、上記塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロースとしては、例えばクォータリーソフトLM−200(アマコール社製)等の市販品を使用することもできる。
【0012】
本発明において成分(a)のカチオン化セルロースは必要に応じて1種または2種以上を適宜選択して用いることができ、その含有量は、より高い毛髪感触改善効果を得る上で全組成中0.01〜5%質量%(以下、特に記載のあるもの以外は、質量%を単に%と記す)である。
【0013】
本発明に用いられる成分(b)ヒドロキシエチルセルロースはセルロースのヒドロキシエチルエーテルであり、水系の増粘剤等として使用される水溶性のノニオン性セルロース誘導体である。ヒドロキシエチルセルロースは分子内に親水性のヒドロキシエチル基を持つため一般に水によく溶け、耐酸、耐アルカリ性にも優れる。本発明においては、成分(b)のヒドロキシエチルセルロースは後述の成分(c)アミノ基を含有するシリコーン化合物との併用により、クセ毛や縮毛に付着してストレートな毛髪にするはたらきを有する。本発明で用いられる成分(b)ヒドロキシエチルセルロースは化粧料に使用可能なものであれば特に限定されず、例えばNATROSOL(HERCULES社)等の市販品を使用することができる。
【0014】
本発明において成分(b)のヒドロキシエチルセルロースは1種または重合度、置換度等の異なる2種以上を適宜選択して用いることができ、その含有量は、クセ毛直し、縮毛矯正において良好な効果を得る上で全組成中1.5〜10%である。
【0015】
本発明に用いられる成分(c)アミノ基を含有するシリコーン化合物は、本発明において毛髪に滑らかさや光沢を付与する効果を有し、また、成分(b)との併用によりクセ毛や縮毛に付着してストレートな毛髪にするはたらきを有する。本発明で用いられる成分(c)アミノ基を含有するシリコーン化合物は化粧料に使用可能なシリコーン化合物でアミノ基を含有するものであれば特に限定されないが、次の一般式(1)〜(5)で示されるものが良好な効果を得ることができ、好ましい。その中でも一般式(1)のものは分子中にポリオキシアルキレン鎖を有するものであり、乳化性が良いため配合し易く、特に好ましい。
【0016】
【化1】
【0017】
[式(1)中、R1は互いに独立して、脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基を示し、Aは次式:−R4−Z(式中、R4は直接結合または炭素原子数1〜20の二価炭化水素基、Zはアミノ基含有基またはアンモニウム基含有基を示す)で表される反応性官能基を示し、R2は互いに独立してR1またはAのいずれかを示し、tは2〜4の整数であり、pは少なくとも2以上の整数であり、rは少なくとも4以上の整数であり、wは少なくとも2以上の整数であり、q×wは少なくとも1以上であり、Bは炭素−珪素によって隣接珪素原子にそして酸素原子によってポリオキシアルキレンブロックに結合している2価の有機基を示し、各シロキサンブロックの平均分子量は約250〜約1,000,000であり、各ポリオキシアルキレンブロックの平均分子量は約200〜約10,000であり、シロキサンブロックは共重合体の約25〜約95質量%を構成し、そしてブロック共重合体は少なくとも約5,000の平均分子量を有する]
【0018】
【化2】
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】
[式(2)〜(5)中、R3はメチル基またはメトキシ基を示し、nは1〜500、mは0〜500、xは50〜150、yは1〜3、aは1〜5、bは1〜5の数を示す]
【0023】
本発明において成分(c)のアミノ基を含有するシリコーン化合物はオイル状、エマルション状等、何れの性状のものであっても使用可能である。市販品としては、上記一般式(1)に相当する化合物の水性乳濁液として、SILSTYLE401(日本ユニカー社製)を挙げることができる。また、上記一般式(2)に相当するものとしてX−22−161A、同161B、同161C(信越化学工業社製)、一般式(3)に相当するものとしてSF8417(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)、一般式(4)に相当するものとしてKF−859、同867、同880(信越化学工業社製)、一般式(5)に相当するものとしてSM8702C、同SM8704C(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)等が挙げられる。
【0024】
本発明において、成分(c)のアミノ基を含有するシリコーン化合物は、必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて使用することができ、その含有量は全組成中0.5〜5%である。
【0025】
また、本発明において成分(b)および成分(c)はその含有質量比(b)/(c)が1/1〜10/1の範囲内にあると特に高い併用効果を示し、クセ毛や縮毛を直しストレートな毛髪にする良好な効果が得られる。
【0026】
本発明の縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物においては、さらに傷んだ毛髪の補修効果を付与するために、成分(a)〜(c)に加えて成分(d)アミノ酸、海藻抽出物、または酵母抽出物から選ばれる1種または2種以上を配合することがより好ましい。アミノ酸や、海藻抽出物、酵母抽出物(特にこれらに含まれるアミノ酸)は、毛髪への吸着性が良好で毛髪コルテックス内部に入り込み、イオン結合することにより毛髪を補修するはたらきがある。このため、一般に毛髪の補修効果の付与剤として使用されるものであるが、本発明においては成分(a)〜(c)と組み合わせることにより、クセ毛直し効果や縮毛矯正効果に加えて傷んだ毛髪の補修効果が向上する。
【0027】
本発明において成分(d)として使用されるアミノ酸は、通常化粧料に使用可能なアミノ酸であれば特に限定されないが、例えばL−チロシン、L−トリプトファン、グリシン、L−バリン、L−アラニン、L−シスチン、L−イソロイシン、L−セリン、L−ロイシン、L−システイン、L−スレオニン、L−フェニルアラニン、L−システイン酸、L−プロリン、L−アスパラギン酸、L−グルタミン酸、L−ヒスチジン、L−アルギニン、L−リジン等を好適なものとして挙げることができる。これらのうち、グリシン、L−イソロイシン、L−プロリン、L−ヒスチジン、L−アラニン、L−アルギニン、L−リジン、L−セリン、L−システインが特に好ましい。
【0028】
成分(d)のうち海藻抽出物は、緑藻類(例えばミル、アオサ、アオノリ)、褐藻類(例えばエゾイシゲ、コンブ、ワカメ、ヒジキ、ホンダワラ、イソモク)、紅藻類(例えばアサクサのり、テングサ、アカハギンナンソウ、ベンモズク、ウシケノリ)等の藻類から水やエタノール、多価アルコール、あるいはその混液により抽出して得られるエキスで、アミノ酸、ミネラル等を含有するものである。
【0029】
成分(d)のうち酵母抽出物は、例えばパン酵母やビール酵母等の酵母自体、あるいはこれを乾燥粉末化したものを物理的、生化学的手段によって処理して得られる水性抽出物で、アミノ酸、ペプタイド、有機酸、核酸等を含有するものである。具体例として、「酵母エキスA−33」(朝日麦酒社製)等の市販品を挙げることができる。
【0030】
本発明において成分(d)は必要に応じて1種または2種以上を併用して用いることができ、その含有量は全組成中0.0001〜10%(海藻抽出物、酵母抽出物は乾燥物の質量)が好ましく、0.01〜5%がより好ましい。
【0031】
本発明の縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物は、上記成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の界面活性剤;エステル油、トリグリセリド、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、油脂類等の油剤;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類(上記成分(c)を除く);天然水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子等の水溶性高分子(上記成分(a)、成分(b)を除く);多価アルコール、糖類、低級アルコール等の水性成分;アミノ酸誘導体、ペプチド、ペプチド誘導体、植物エキス等の毛髪用美容成分(上記成分(d)を除く);エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸等の金属キレート剤;クエン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、リン酸またはこれらの塩等のpH調整剤;液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素ガス、炭酸ガス等の噴射剤等の他、香料、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素、顔料等、毛髪用化粧料あるいは化粧料一般において汎用である他の成分を配合することができる。
【0032】
また、本発明の縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物は、他の成分との併用や容器の機構により液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ミスト状、フォーム(泡)状等、種々の形態にて実施することができ、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘアジェル、ダメージケア用ヘアコンディショナー、ヘアコンディショニングシャンプー等の毛髪用製品として用いることができる他、噴射剤とともにエアゾール用容器に充填し、ヘアスプレー、ヘアフォーム等のエアゾール製品としても用いることもできる。
【0033】
本発明の縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物は、使用方法としては、毛髪に塗布した後すすぎ流すリンスオフタイプ、または毛髪に塗布したままにするリーブオンタイプ等、いずれのタイプの製品にも用いることができるが、前者の方がより好ましい。特に、洗髪前の毛髪(とりわけ、乾いた状態の毛髪)に適用すれば、クセ毛直しや縮毛矯正の効果を損なうことなく毛髪の滑らかさ、しなやかさ、しっとり感を付与して感触を改善することができ、本発明の効果を十分に引き出すことができるため、特に好ましい。
【0034】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0035】
実施例1〜4および比較例1〜3 縮毛矯正用ヘアコンディショナー
表1に示す組成および下記製法にて縮毛矯正用ヘアコンディショナー(シャンプー前に使用し、その後シャンプーと共にすすぎ流すタイプ)を調製した。得られた縮毛矯正用ヘアコンディショナーの各試料について、使用後の縮毛矯正効果と毛髪の感触、光沢について下記方法により評価、判定した。得られた結果を表1に併記する。
【0036】
【表1】
【0037】
注1:ポリマ−JR400(ユニオンカーバイト社製)
注2:CELLOSIZE HEC QP−4400H (ユニオンカーバイト社製)
注3:SILSTYLE401(日本ユニカー社製)(21.5%分散液)処方中の配合量はPEG−60ブチルアモジメチコン純分の値である。
【0038】
(製法)
A.成分(3)〜(8)を加熱溶解する。
B.成分(1)、(2)、(9)および(14)を加熱溶解する。
C.AにBを添加して均一に乳化混合し、冷却後に成分(10)〜(13)を添加する。
D.Cを容器に充填して縮毛矯正用ヘアコンディショナーを得た。
【0039】
(評価、判定方法)
毛束試料の調製
日本人女性の頭髪の毛をカーラーに巻き、パーマネントウェーブ処理して縮毛の形態にした毛を用いて、伸ばした毛の全長が15cm、一端を固定して吊り下げた状態での上端と下端の距離が10cmとなるような毛束状の毛髪試料を得た。これを10g束ねたものを複数用意し、これらに実施例1〜6および比較例1〜3の各試料を1.5gずつ塗布して吊り下げた状態で30秒間放置し、その後1分間流水ですすいだ。次に、市販のシャンプーを用いてこれを洗い、すすいだ後にタオルで水気を拭き取り、30℃の恒温槽中で乾燥させて毛束試料(以後、単に毛束と記す)とした。実施例7の試料は、シャンプー後に本発明品を使用し、その後1分間流水ですすいでから乾燥させた。また、試料を塗布せず、シャンプーのみのものをブランクとした。
【0040】
縮毛矯正効果
乾燥後の毛束の長さ(垂直に吊るした毛束の上端と下端の距離)を測定して評価した。各試料の測定値を(ア)に示す判定基準を用いて判定した。
【0041】
(ア)判定基準
(毛束の長さ) :(判定)
13cm以上 : ◎
12cm以上、13cm未満 : ○
11cm以上、12cm未満 : △
11cm未満 : ×
【0042】
毛髪の感触(滑らかさ、しなやかさ、しっとり感)および光沢
12名の専門評価パネルにより、各試料を適用した毛束の感触(滑らかさ、しなやかさ、しっとり感)および光沢について、(イ)に示す5段階評価基準を用いて評価してもらい、各試料の評点の平均値を(ウ)に示す4段階判定基準を用いて判定した。
【0043】
(イ)5段階評価基準
(評点):(評価)
4 :ブランクと比較して、非常に良い
3 :ブランクと比較して、良い
2 :ブランクと比較して、変わらない
1 :ブランクと比較して、やや悪い
0 :ブランクと比較して、悪い
【0044】
(ウ)4段階判定基準
(評点の平均値) :(判定)
3.5以上 : ◎
2.5以上、3.5未満 : ○
1.5以上、2.5未満 : △
1.5未満 : ×
【0045】
表1の結果から明らかなように、本発明の縮毛矯正用ヘアコンディショナーは縮毛矯正効果、さらに毛髪に滑らかさ、しなやかさ、しっとり感および光沢を改善する効果の全ての項目において良好な結果を示すものであることが実証された。これに対し、比較例1〜3では全ての項目を満足するものは得られなかった。また、使用方法としてシャンプー前に使用する方が、シャンプー後に使用するよりも効果が良好であることが実証された。
【0046】
実施例5 ヘアトリートメントローション(クセ毛を直し用)
下記に示す組成および製法で、ヘアトリートメントローションを調製した。
(組成)
(成分) (%)
(1)エタノール 15.0
(2)ヒマシ油 0.1
(3)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.4
(4)塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.1
(5)カチオン化セルロース(注4) 0.1
(6)ヒドロキシエチルセルロース(注5) 2.0
(7)PEG−60ブチルアモジメチコン(注6) 0.5
(8)褐藻抽出物(注7) 2.0
(9)酵母抽出物(注8) 4.0
(10)1,3−ブチレングリコール 2.0
(11)防腐剤 適量
(12)香料 適量
(13)精製水 残量
注4:実施例1〜4と同じ
注5:実施例1〜4と同じ
注6:実施例1〜4と同じ
注7:海藻エキスM(丸善製薬社製)(5.5%溶液)
注8:イムセル(ペンタファーム社製)(2.85%溶液)
【0047】
(製法)
A.成分(5)〜(11)、および(13)を混合溶解する。
B.成分(1)〜(4)および(12)を混合溶解する。
C.AにBを添加して均一に混合する。
D.Cをミストディスペンサー容器に充填し、ヘアトリートメントローションを得た。
【0048】
以上のようにして得られた実施例5のヘアトリートメントローションはミスト状で毛髪に適用し易く、使用後の毛髪はべたつかずに、クセ毛を直す効果に優れたものであった。また、使用後は毛髪が滑らかでしっとりとしてパサつきが抑えられており、ヘアトリートメントローションとして優れた効果を有するものであった。
【0049】
実施例6 ヘアパック(クセ毛を直し用)
下記に示す組成および製法で、ヘアパックを調製した。
(組成)
(成分) (%)
(1)セチルアルコール 2.0
(2)ステアリルアルコール 2.0
(3)ステアリン酸硬化ヒマシ油 1.0
(4)ミリスチン酸イソプロピル 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)硬化ヒマシ油 1.0
(6)塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 2.0
(7)臭化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
(8)カチオン化セルロース(注9) 0.1
(9)ヒドロキシエチルセルロース(注10) 2.0
(10)1,3−ブチレングリコール 10.0
(11)アミノ基含有シリコーン(注11) 2.0
(12)褐藻抽出物(注12) 10.0
(13)防腐剤 適量
(14)香料 適量
(15)精製水 残量
注9:実施例1〜4と同じ
注10:実施例1〜4と同じ
注11:SM8704C(東レ・ダウコーニング社製)(40%エマルション)処方中の配合量はアミノ基含有シリコーン純分の値である。
注12:実施例5と同じ
【0050】
(製法)
A.成分(1)〜(7)を加熱溶解する。
B.成分(8)〜(10)および(15)を加熱溶解する。
C.BにAを添加して均一に乳化混合し、冷却後に成分(11)〜(14)を添加する。
D.Cを容器に充填し、ヘアパックを得た。
【0051】
以上のようにして得られた実施例9のヘアパックをシャンプー前に使用した。使用後の毛髪はしっとりとしてべたつきがなく、クセ毛を直す効果も良好なものであった。また、乾燥後の毛髪は滑らかで光沢があり、しかも1日経った後もその効果が持続しており、ヘアパックとして優れた効果を有するものであった。
【0052】
【発明の効果】
本発明の縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物は、毛髪を傷めることなく簡単にクセ毛直しや縮毛矯正の処理ができ、毛髪に滑らかさ、しなやかさ、しっとり感を付与して感触を改善し、さらに毛髪の光沢を改善することができるものであり、縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物として優れた品質を有する。
Claims (3)
- 次の成分(a)〜(c):
(a)カチオン化セルロース0.01〜5質量%
(b)ヒドロキシエチルセルロース1.5〜10質量%
(c)アミノ基を含有するシリコーン化合物0.5〜5質量%
を含有し、且つ成分(b)および成分(c)の含有質量比(b)/(c)が1/1〜10/1であることを特徴とする縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物。 - さらに、次の成分(d):
(d)アミノ酸、海藻抽出物または酵母抽出物から選ばれる1種または2種以上
を含有することを特徴とする請求項1に記載の縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物。 - 洗髪前の毛髪に適用することを特徴とする請求項1又は2に記載の縮毛矯正用ヘアコンディショニング組成物。
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