JP2002167314A - 整髪剤組成物 - Google Patents

整髪剤組成物

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JP2002167314A JP2000365796A JP2000365796A JP2002167314A JP 2002167314 A JP2002167314 A JP 2002167314A JP 2000365796 A JP2000365796 A JP 2000365796A JP 2000365796 A JP2000365796 A JP 2000365796A JP 2002167314 A JP2002167314 A JP 2002167314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、優れたセット力(頭髪の整髪
力)及びセット保持力(長時間に渡るヘアスタイルのセ
ット保持性)を有し、さらに優れた洗髪性(シャンプー
等の洗浄剤による整髪後の頭髪の洗浄性)を示す整髪剤
組成物を提供することにある。 【解決手段】皮膜形成性樹脂、コハク酸ポリアルキレン
グリコールオリゴエステル及び低級アルコールを含有し
てなることを特徴とする整髪剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整髪剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】通常、ヘアスタイルを整えるとともに、
整えたヘアスタイルを保持するために用いられる頭髪用
の化粧料としてヘアスプレーがある。このヘアスプレー
は、セット性に優れた皮膜形成性樹脂を使用することで
毛髪を固定し、長時間にわたり固定した髪型を保持する
ことができる。
【0003】しかしながら、ヘアスプレーに用いられる
皮膜形成性樹脂、とりわけアニオン性の皮膜形成性樹脂
は、その高いセット力及び高い耐湿性からくるセット保
持力のために親水性が低く、シャンプー等による洗髪時
に皮膜形成性樹脂を容易に洗い落とすことができないこ
とから、洗髪時及び洗髪後に指通りが悪く、きしみ感を
感じる等の欠点を有していた。
【0004】この欠点を解消するために、界面活性剤、
シリコーンオイル、多価アルコール、エステル等の可塑
剤を配合することにより、水溶性を高めたり、また、セ
ットされた皮膜を柔らかくすることで手触り感を向上さ
せる試みがなされているが、未だ満足のいくものではな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、優れ
たセット力(頭髪の整髪力)及びセット保持力(長時間
に渡るヘアスタイルのセット保持性)を有し、さらに優
れた洗髪性(シャンプー等の洗浄剤による整髪後の頭髪
の洗浄性)を示す整髪剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を行った結果、皮膜形成性樹脂、コ
ハク酸ポリアルキレングリコールオリゴエステル及び低
級アルコールを含有する組成物は、整髪時にはセット力
がよく、一旦整えたヘアスタイルを長時間保持できると
共に、洗髪時及び洗髪後に指通りがよく、しかもきしみ
感を感じない良好な洗浄性を示すことを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、(1) 皮膜形成性樹
脂、コハク酸ポリアルキレングリコールオリゴエステル
及び低級アルコールを含有してなることを特徴とする整
髪剤組成物、(2) 前記コハク酸ポリアルキレングリ
コールオリゴエステルがコハク酸ポリプロピレングリコ
ールオリゴエステルである前記(1)記載の整髪剤組成
物、(3) 前記皮膜形成性樹脂がアニオン性樹脂であ
る前記(1)又は(2)記載の整髪剤組成物、(4)
前記アニオン性樹脂がアクリル樹脂アルカノールアミ
ン、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブチル共重合体
及びアクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシ
プロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体か
らなる群より選ばれる少なくとも1種である前記(3)
記載の整髪剤組成物、ならびに(5) 更に噴射剤を含
有してなる前記(1)〜(4)いずれか記載の整髪剤組
成物、に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の整髪剤組成物は必須成分
として皮膜形成性樹脂、コハク酸ポリアルキレングリコ
ールオリゴエステル及び低級アルコールを含有してな
り、その具体的な態様としては、エアゾール剤又は非エ
アゾール剤を挙げることができる。
【0009】本発明において用いられる皮膜形成性樹脂
とは、水、アルコール類や噴射剤等に溶解し得、エアゾ
ール剤又は非エアゾール剤の成分として頭髪に塗布又は
噴射した後に、前記水等の蒸発と共に頭髪に皮膜を形成
することができる樹脂をいう。かかる皮膜形成性樹脂と
しては、化粧品原料として用いられるものであれば特に
限定されず、アニオン性樹脂、ノニオン性樹脂、カチオ
ン性樹脂、両性イオン樹脂のいずれをも用いることがで
きる。中でも、セット力が高く、セット保持力にも優
れ、かつ化粧品組成物中に高配合できるという観点か
ら、アニオン性樹脂を用いることが好ましい。
【0010】本発明に係る皮膜形成性樹脂に好適に用い
られるアニオン性樹脂としては、カルボン酸又はその誘
導体を含むモノマーから構成される重合体又は共重合体
等を例示することができる。
【0011】かかるカルボン酸又はその誘導体を含むモ
ノマーから構成される重合体又は共重合体としては、ア
クリル樹脂アルカノールアミン、ビニルメチルエーテル
・マレイン酸ブチル共重合体、アクリル酸オクチルアミ
ド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチ
ルアミノエチル共重合体、メトキシアルキレン無水マレ
イン酸共重合体、酢酸ビニル・マレイン酸ブチル・アク
リル酸イソボニル共重合体、イソブチレン・マレイン酸
ナトリウム共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン
酸系架橋型ポリマー、酢酸ビニル・クロトン酸共重合
体、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・アクリル
酸アルキル共重合体、オクチルアクリルアミド・アクリ
ル酸エステル共重合体、ジメチルシロキサン・アクリル
酸系共重合体、カルボキシビニルポリマー等を例示する
ことができ、本発明の所望の効果を得る観点から、アク
リル樹脂アルカノールアミン、ビニルメチルエーテル・
マレイン酸ブチル共重合体及びアクリル酸オクチルアミ
ド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチ
ルアミノエチル共重合体からなる群より選ばれる少なく
とも1種を用いることが好ましい。
【0012】尚、これらの市販のアニオン性樹脂として
は、ガントレツAN(商品名、ISP社製)、ガントレ
ツES(商品名、ISP社製)、28−29−30(商
品名、ナショナルスターチ社製)、アンフォマー V4
2(商品名、ナショナルスターチ社製)、アンフォマー
SH701N(商品名、ナショナルスターチ社製)、
プラスサイズ L−9400(商品名、互応化学工業社
製)、プラスサイズL−9409B(商品名、互応化学
工業社製)、アニセット A−40(商品名、大阪有機
化学社製)、PVM−BE40(商品名、東京ファイン
社製)を例示することができる。
【0013】ノニオン性樹脂としては、具体的には、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等を例示す
ることができる。これらの市販品としては、PVP K
−90(商品名、ISP社製)、LUVISCOL K
−90(商品名、BASF社製)ゴーセノール(商品
名、日本合成化学社製)、信越ポバール MA−17G
P(商品名、信越化学社製)等が挙げられる。
【0014】カチオン性樹脂としては、具体的には、ビ
ニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタク
リル酸共重合体ジエチル硫酸塩、塩化O−〔2−ヒドロ
キシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロ
キシエチルセルロース等を例示することができる。これ
らの市販品としては、GAFQUAT−755N(商品
名、ISP社製)、H.Cポリマー 1N(商品名、大
阪有機化学社製)、カチナール HC−100(商品
名、東邦化学社製)、レオガード GP(商品名、ライ
オン社製)等が挙げられる。
【0015】両性イオン樹脂としては、具体的には、N
−メタクリロイルオキシエチル N,N−ジメチルアン
モニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタク
リル酸アルキルエステル共重合体を例示することがで
き、その市販品としては、ユカフォーマーR205、ユ
カフォーマーR205S、ユカフォーマーR102、ユ
カフォーマーSM、ユカフォーマーR402、ユカフォ
ーマー301、ユカフォーマー202、ユカフォーマー
510、ユカフォーマー201、ユカフォーマー20
4、ユカフォーマー206、ユカフォーマーW(いずれ
も商品名であり、全て三菱化学社製)等が挙げられる。
【0016】本発明に用いられる皮膜形成性樹脂として
前記例示した樹脂は、いずれのものも単独で又は2種以
上混合して用いることができる。
【0017】本発明の整髪剤組成物における皮膜形成性
樹脂の含有量は特に限定はされないが、例えば、エアゾ
ール剤とする場合、0.5〜15重量%とするのが好ま
しく、2〜10重量%とするのがより好ましい。かかる
範囲内であれば、皮膜形成性樹脂の皮膜形成能が充分発
揮され、また、整髪剤組成物の物性が適切で良好に使用
することができ、風合いも良好であるため好ましい。
【0018】一方、非エアゾール剤とする場合、0.3
〜10重量%とするのが好ましく、1〜8重量%とする
のがより好ましい。かかる範囲内であれば、皮膜形成性
樹脂の皮膜形成能が充分発揮され、また、風合いも良好
であるので好ましい。
【0019】本発明に用いられるコハク酸ポリアルキレ
ングリコールオリゴエステルにおいて、コハク酸に付加
されるアルキレングリコールとしては、炭素数2〜4の
アルキレングリコール、例えば、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール等を例示す
ることができる。また、その付加モル数としては、2〜
14とするのが好ましく、3〜12とするのがより好ま
しい。具体的には、本発明の整髪剤組成物に適度な親水
性を付与する観点から、エチレングリコール又はプロピ
レングリコールがコハク酸に付加してなるコハク酸ポリ
エチレングリコールオリゴエステル又はコハク酸ポリプ
ロピレングリコールオリゴエステルが好ましく、コハク
酸ポリプロピレングリコールオリゴエステルがより好ま
しい。なお、適度な親水性とは、そのもの自体は常温で
水に完全には溶解しないが、容易に懸濁分散し得、ま
た、液体としての水が存在する場合、該水を一部抱水し
得る程度の親水性をいい、かかるコハク酸ポリアルキレ
ングリコールオリゴエステルの適度な親水性は、本発明
の整髪剤組成物のセット力やセット保持力を維持させな
がらシャンプー等による洗髪時に皮膜形成性樹脂を容易
に洗い流すことができるという優れた洗髪性の発現に対
し大きく寄与する。コハク酸ポリアルキレングリコール
オリゴエステルは種々のものをそれぞれ単独で、または
2種以上混合して用いることができる。
【0020】本発明の整髪剤組成物におけるコハク酸ポ
リアルキレングリコールオリゴエステルの含有量は特に
限定されないが、例えば、エアゾール剤とする場合、
0.01〜5重量%とするのが好ましく、0.05〜3
重量%とするのがより好ましい。かかる範囲内であれ
ば、皮膜形成性樹脂を可塑化する効果及び整髪剤組成物
の洗髪性を高める効果が充分発揮されると共に、該組成
物のセット保持力が良好に発現され得るので好ましい。
【0021】一方、非エアゾール剤とする場合、0.0
05〜3重量%とするのが好ましく、0.03〜2重量
%とするのがより好ましい。かかる範囲内であれば、皮
膜形成性樹脂を可塑化する効果及び整髪剤組成物の洗髪
性を高める効果が充分発揮されると共に、該組成物のセ
ット保持力が良好に発現され得るので好ましい。
【0022】尚、市販のコハク酸ポリアルキレングリコ
ールオリゴエステルとしては、コスモール102(コハ
ク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステル;日清製
油製)等が挙げられる。
【0023】本発明に用いられる低級アルコールとして
は、化粧料に配合されるものであれば特に限定されな
い。具体的には、エタノール、イソプロパノール等の炭
素数1〜5の1価のアルコールを例示することができ
る。中でも、エタノールが好適である。また、アルコー
ルは種々のものをそれぞれ単独で、または2種以上混合
して用いることができる。
【0024】本発明の整髪剤組成物における低級アルコ
ールの含有量は特に限定されないが、例えば、エアゾー
ル剤とする場合、25〜80重量%とするのが好まし
く、30〜70重量%とするのがより好ましい。かかる
範囲内であれば、該組成物に用いられる成分が均一に溶
解され得るため好ましい。
【0025】一方、非エアゾール剤とする場合、25〜
99重量%とするのが好ましく、30〜97重量%とす
るのがより好ましい。かかる範囲内であれば、該組成物
に用いられる成分が均一に溶解され得るため好ましい。
【0026】本発明の整髪剤組成物の具体的な態様とし
てはエアゾール剤又は非エアゾール剤が挙げられるが、
使用の簡便性の観点から、エアゾール剤とするのが好ま
しい。エアゾール剤とする場合、該組成物には前記各成
分に加え、さらに噴射剤を含有させる。かかる噴射剤と
しては、化粧料に配合されるものであれば特に限定され
ないが、具体的には、プロパン、ブタン等の炭素数4以
下の低沸点炭化水素からなる液化石油ガス、イソブタン
やジメチルエーテル等を例示することができる。なお、
噴射剤は種々のものをそれぞれ単独で、または2種以上
混合して用いることができる。
【0027】本発明の整髪剤組成物における噴射剤の含
有量は特に限定されないが、15〜70重量%とするの
が好ましく、30〜60重量%とするのがより好まし
い。かかる範囲内であれば、エアゾール剤を良好に使用
することができ、また、該組成物の安定性も良好である
ので好ましい。
【0028】更に、本発明の整髪剤組成物には風合いを
向上させる目的で、所望により多価アルコール類を配合
することができる。多価アルコール類としては、ポリエ
チレングリコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリ
ン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロー
ス、マンニトール、ソルビトール及びこれらの誘導体等
を例示することができ、グリセリン、グリセリン誘導
体、ジグリセリン誘導体を用いるのが好ましい。これら
は単独で又は2種以上混合して用いることができる。
【0029】本発明の整髪剤組成物における多価アルコ
ール類の含有量は、0.01〜3重量%とするのが好ま
しい。かかる範囲内であれば、多価アルコール類による
効果が充分発揮されると共に、該組成物のセット力が良
好に発現され得るので好ましい。
【0030】また、更に、本発明の整髪剤組成物には、
例えば、エアゾール剤又は非エアゾール剤として、該組
成物を頭髪に塗布又は噴射した際の該組成物の乾燥速度
調整の目的のために、所望により水を含有させることが
できる。かかる水としては好ましくは精製水であり、該
組成物における含有量は、本発明の整髪剤組成物の所望
の効果を阻害しない限りにおいて適宜調節することがで
きる。好ましくは、エアゾール剤とする場合、5〜30
重量%、非エアゾール剤とする場合、5〜50重量%で
ある。
【0031】本発明の整髪剤組成物には、その安定性を
損なわない範囲であれば前記各成分の他、紫外線吸収
剤、香料、防腐剤、キレート剤、抗菌剤、保湿剤、清涼
剤、ビタミン類、植物抽出液、pH調整剤、或いは、界
面活性剤等を所望により含有させてもよい。
【0032】本発明の整髪剤組成物の特に好ましい態様
としては、エアゾール剤とする場合、皮膜形成性樹脂と
してアクリル樹脂アルカノールアミンが2〜10重量
%、コハク酸ポリアルキレングリコールオリゴエステル
としてコハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステ
ルが0.05〜3重量%、低級アルコールとしてエタノ
ールが30〜67重量%、多価アルコール類としてパン
トノールが0.05〜3重量%、噴射剤として液化石油
ガスが30〜50重量%である。また、非エアゾール剤
とする場合、皮膜形成性樹脂としてビニルメチルエーテ
ル・マレイン酸ブチル共重合体が2〜8重量%、コハク
酸ポリアルキレングリコールオリゴエステルとしてコハ
ク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステルが0.0
5〜2重量%、低級アルコールとしてエタノールが50
〜92重量%、多価アルコール類としてグリセリンが
0.1〜3重量%、メチルフェニルポリシロキサンが
0.05〜3重量%、水が5〜20重量%である。
【0033】本発明の整髪剤組成物は、例えば、非エア
ゾール剤とするのであれば、前記各成分を公知の方法に
より混合し均一な溶液とし、次いで、好ましくは高圧式
ディスペンサーなどの霧状に噴射できる容器等、例え
ば、Y−70、Y−150(いずれも商品名、いずれも
吉野工業社製)等の容器に充填すればよい。一方、エア
ゾール剤とするのであれば、噴射剤を除く各成分を公知
の方法により混合し均一な溶液を得、例えば、ブリキ
缶、アルミ缶、ポリエチレンテレフタレート容器等の容
器に充填する。次いで、公知の方法により、例えば、エ
アゾール用バルブにより整髪剤組成物の溶液を充填した
前記容器をクリンチした後、噴射剤をステムより規定量
充填し、ステムに適したボタンを装着することにより得
られる。
【0034】本発明の整髪剤組成物は所望により種々の
剤型に適用することができ、エアゾール剤としては、ヘ
アスプレー、ヘアミスト等が、非エアゾール剤として
は、ヘアミスト、ヘアブロー等が好適な剤型として例示
される。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0036】実施例1〜12及び比較例1〜7 表1〜3に示す配合に従って常法により各成分を混合
し、実施例1〜12及び比較例1〜7の各試料を調製し
た。実施例1〜7及び比較例1〜5はエアゾール型整髪
剤組成物であり、実施例8〜12及び比較例6〜7は非
エアゾール型整髪剤組成物である。
【0037】尚、表1〜3中、コハク酸ポリプロピレン
グリコールオリゴエステル(コハク酸4分子に対して重
合度7モルのポリプロピレングリコール5分子が付加)
として、コスモール 102(商品名、日清製油社製)
を用い、アニオン性樹脂として、アニオン性樹脂A(ア
クリル樹脂アルカノールアミン)はプラスサイズL−9
909B(商品名、互応化学工業社製)、アニオン性樹
脂B(ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブチル共重合
体)はPVM−BE40(商品名、東京ファイン社
製)、アニオン性樹脂C(アクリル酸オクチルアミド・
アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルア
ミノエチル共重合体)はアンフォマー SH701N
(商品名、ナショナルスターチ社製)をそれぞれ用い
た。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】試験例1(セット力の評価) 実施例1〜12及び比較例1〜7で得た各試料を、25
℃の条件下で、10cm、1gの毛束に各々0.1gづ
つ塗布又は噴射し、毛束を棒状にし、その中心に加重を
加え、毛束が折れ曲がるまでの最大荷重(N)を測定
し、以下の評価基準に従い評価した。結果を表1〜3に
併記する。尚、セット力の評価には、レオメーター N
RM−2002A(FUDOH社製)を用いた。
【0042】 (評価基準) ◎:0.98N以上 セット力に優れる。 ○:0.78N以上〜0.98N未満 セット力がある。 △:0.59N以上〜0.78N未満 セット力がやや不足する。 ×:0.59N未満 セット力が不足する。
【0043】試験例2(ヘアスタイルのセット保持性の
評価) 実施例1〜12及び比較例1〜7で得た各試料のヘアス
タイルのセット保持性を、高湿下におけるセット保持力
により評価した。各試料を、25℃の条件下で、30c
m、2 gの毛束に各々0.2gづつ塗布又は噴射し、直
径10mmの円柱状の棒に対し垂直に巻きつけた後、7
0℃で2時間乾燥させ、室温に戻してから円柱状の棒を
取り外した。次いで、35℃、80RT%の条件下に、
毛束の一端を固定して吊り下げ、吊り下げ直後(L0)
及び30分後(L1)における固定された一端と他端ま
での長さを測定し、以下の式によりセット保持力を算出
し、以下の評価基準にしたがってヘアスタイルのセット
保持性を評価した。結果を表1〜3に併記する。 セット保持力(%)=〔(30−L1)/(30−L
0)〕×100
【0044】(評価基準) ○:80%以上 セット保持力に優れる。 △:60%以上〜80%未満 セット保持力がある。 ×:60%未満 セット保持力に劣る。
【0045】試験例3(洗髪性の評価) 実施例1〜12及び比較例1〜7で得た各試料を、25
℃の条件下で、30cm、2gの毛束に各々0.2gづ
つ塗布又は噴射した。その後、室温で1時間乾燥させた
後、温水にて毛束を洗浄した。洗浄後、各試料の洗髪性
を樹脂の残り感と指通りの感覚の観点から専門パネラー
(n= 10)の官能評価により、以下の評価基準にした
がって評価した。結果を表1〜3に併記する。尚、表中
の結果は専門パネラーの評価結果の平均を示す。
【0046】(評価基準) ○:樹脂の残り感がなく、かつ、指通りもなめらかであ
る。 △:樹脂の残り感はないが、指通りにきしみ感を感じ
る。 ×:樹脂の残り感がある。
【0047】表1〜3の結果から、本発明の整髪剤組成
物は、セット力並びに、高湿下においても長時間に渡る
セット保持力に優れ、しかも、洗髪性にも優れることが
分かる。
【0048】実施例13〜17 表4〜8に示す処方例に従って各成分を常法により混合
し、実施例13〜17の各試料を調製した。尚、表4及
び5はエアゾール型ヘアスプレー、表6はエアゾール型
ヘアミスト、表7及び8は非エアゾール型ヘアミストの
処方例である。また、配合量は重量%である。各試料に
ついて前記試験例1〜3により評価を行ったが、いずれ
も優れたセット力、セット保持性及び洗髪性を示した。
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【0053】
【表8】
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、優れたセット力及びセ
ット保持力を有し、さらに優れた洗髪性を示す整髪剤組
成物が提供される。
フロントページの続き (72)発明者 石井 丈晴 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内 Fターム(参考) 4C083 AC102 AC401 AC402 AC422 AC432 AC542 AD011 AD091 AD092 AD112 AD162 BB33 BB49 CC32 EE25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膜形成性樹脂、コハク酸ポリアルキレ
    ングリコールオリゴエステル及び低級アルコールを含有
    してなることを特徴とする整髪剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記コハク酸ポリアルキレングリコール
    オリゴエステルがコハク酸ポリプロピレングリコールオ
    リゴエステルである請求項1記載の整髪剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記皮膜形成性樹脂がアニオン性樹脂で
    ある請求項1又は2記載の整髪剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記アニオン性樹脂がアクリル樹脂アル
    カノールアミン、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブ
    チル共重合体及びアクリル酸オクチルアミド・アクリル
    酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチ
    ル共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種であ
    る請求項3記載の整髪剤組成物。
  5. 【請求項5】 更に噴射剤を含有してなる請求項1〜4
    いずれか記載の整髪剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007031385A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Mandom Corp エアゾールスプレー型頭髪用組成物
JP2011020964A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Shiseido Co Ltd エアゾール型毛髪化粧料
JP2013053074A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Milbon Co Ltd 水中油型毛髪処理剤
JP2014162728A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Nakano Seiyaku Kk スタイリング化粧料およびヘアスプレー用組成物

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