JP6403209B2 - 整髪剤用組成物 - Google Patents

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本発明は、整髪剤用組成物に関する。
従来のヘアウォーター、ヘアジェル、ヘアスプレーに代表される整髪剤は、一般的に被膜形成ポリマー、所謂、セット樹脂が整髪主機能基材として用いられている。しかしながら、これらセット樹脂を用いた場合、整髪力を高めようとすると、ごわつきやべたつきといった使用感を悪化させる要素が強くなる傾向にある。また、一旦整髪した毛髪は、手櫛などの物理的作用により毛髪上に粉浮きが生じる、所謂、フレーキングが発生するといった問題もある。
一方、ヘアクリーム、ヘアワックスに代表される整髪剤は、一般的に高融点油剤、所謂、高融点炭化水素油や高融点ロウが整髪主機能基材として用いられている。しかしながら、これら高融点炭化水素油や高融点ロウを用いた場合、整髪力を高めようとすると、べたつきといった使用感を悪化させる要素が強くなる傾向にある。さらに、上記したセット樹脂や高融点油剤を整髪主機能基材とした整髪剤は、何れも洗髪時の毛髪からの洗い落ちが悪く、洗髪後の指通り性に劣るといった欠点もある。
上記した種々の整髪剤には、近年、トリートメント効果を期待してアミノ酸などのヘアケア成分が配合される傾向にある(例えば、特許文献1〜3を参照)。しかしながら、これらヘアケア成分は、毛髪に対して優れた使用感を発揮する反面、セット樹脂、高融点炭化水素油、高融点ロウといった整髪主機能基材独自の整髪特性に悪影響を及ぼすため、高配合できず十分なトリートメント効果を付与することができないといった問題がある。一方で十分なトリートメント効果を期待してヘアケア成分を高配合すると、望む整髪機能を十分に発揮させることができないといった問題もある。
特開2007−031305号公報 特開2007−182462号公報 特開2011−037780号公報
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、べたつき感がなく適度なまとまりのある毛束をつくることができ、初期整髪性および整髪保持力に優れた効果を発揮するとともに、洗髪後の毛髪の指通り性に優れる整髪剤用組成物を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
〔1〕(A)アミノ酸および/又はその塩、(B)パントテニルアルコールおよび(C)水を含有することを特徴とする整髪剤用組成物、
〔2〕前記(A)成分がアルギニン、プロリン、トリメチルグリシンおよびポリアスパラギン酸ナトリウムの群から選ばれる少なくとも1種である前記〔1〕に記載の整髪剤用組成物、
〔3〕前記(A)成分の含有量が1〜15質量%であり、前記(B)成分の含有量が0.1〜10質量%であり、(A)成分と(B)成分の質量含有比が(A):(B)=2:1〜20:1であることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の整髪剤用組成物、
〔4〕被膜形成ポリマー、融点が25℃以上の炭化水素油および融点が25℃以上のロウを実質的に含有しないことを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載の整髪剤用組成物、
〔5〕前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載の整髪剤用組成物と、噴射剤とからなるエアゾール整髪剤
に関する。
本発明の整髪剤用組成物は、べたつき感を抑えて、適度なまとまりのある毛束をつくることができるという初期整髪力に優れた効果を発揮するとともに、整髪した髪は、適度な硬さを有し、整髪保持力にも優れた効果を発揮し、フレーキングの発生を抑えるという効果を奏する。また、本発明の整髪剤用組成物は、洗髪後の毛髪の指通り性に格段に優れた効果を発揮する。
用いられる(A)成分は、アミノ酸および/又はその塩である。上記(A)成分は、主として、優れたトリートメント効果を発揮するだけでなく、べたつき感を抑え、適度なまとまりのある毛束感を付与する初期整髪力に優れ、整髪保持力を高める役割を有する。また、洗髪後の毛髪の指通り性を高める役割も有する。
(A)成分の具体例としては、グリシン、ジメチルグリシン、トリメチルグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、アルギニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン、グルタミン、ヒスチジン、リジン、アスパラギン酸、ポリアスパラギン酸、グルタミン酸、ピログルタミン酸(ピロリドンカルボン酸)などが挙げられる。また、これらアミノ酸の塩の具体例としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、ナトリウム塩などが挙げられる。上記(A)成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
好適な(A)成分としては、まとまりのある毛束をつくり初期整髪力を高め、優れた整髪保持力を発揮する観点、並びに洗髪後の毛髪に滑らかな指通り性を付与する観点から、アルギニン、プロリン、トリメチルグリシン、ポリアスパラギン酸ナトリウムを用いることが好ましく、中でも、アルギニン、プロリン、ポリアスパラギン酸ナトリウムを用いることがより好ましい。
(A)成分の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、通常、初期整髪力を高め、優れた整髪保持力を発揮する観点、並びに洗髪後の指通り性の観点から、組成物100質量%中、1質量%以上とすることが好ましく、2質量%以上とすることがより好ましい。また、整髪後の風合いの観点から、組成物100質量%中、15質量%以下とすることが好ましく、10質量%以下とすることがより好ましい。
用いられる(B)成分は、パントテニルアルコール(パンテノール)である。上記(B)成分は、主として、初期整髪力および整髪保持力を効果的に高める役割を有する。また、上記成分(B)の使用により、フレーキングの発生を抑えて上記効果を発揮させることができる。
(B)成分としては、D体、L体、ラセミ体の何れであっても所望の効果が十分に発揮できるのであれば特に限定されないが、入手の容易性の観点から、D体(即ち、D−パントテニルアルコール)を用いることが好ましい。
上記成分(B)の市販品としては、例えば、BASFジャパン株式会社製、商品名「D−Panthenol USP」;アルプス薬品工業株式会社製、商品名「D−パントテニルアルコール」;DSNニュートリションジャパン株式会社製、商品名「D−パントテニルアルコール」などが挙げられる。
(B)成分の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、通常、初期整髪力および整髪保持力を効果的に高め、フレーキングの発生を抑える観点から、組成物100質量%中、0.1質量%以上とすることが好ましく、0.5質量%以上とすることがより好ましい。また、べたつき感の観点から、組成物100質量%中、10質量%以下とすることが好ましく、5質量%以下とすることがより好ましい。
本発明においては、べたつき感を抑え、適度なまとまりのある毛束感を付与する初期整髪力を発揮させるだけでなく、フレーキングの発生を抑えて優れた整髪保持力を発揮させる観点、並びに洗髪後の指通り性の観点から、上記した(A)成分と(B)成分の質量含有比が、(A):(B)=2:1〜20:1の範囲を満たすことが好ましく、(A):(B)=2:1〜10:1の範囲を満たすことがより好ましく、(A):(B)=2:1〜5:1の範囲を満たすことがさらに好ましい。
(B)成分の1質量部に対して(A)成分が2質量部未満の場合には、整髪保持力が不十分となり優れた整髪特性が発揮できないために好ましくない。また、(B)成分の1質量部に対して(A)成分が20質量部を超える場合には、べたつき感やフレーキングを発生し易くなり好ましくない。
用いられる(C)成分は、水である。(C)成分である水は、化粧料原料として使用できるものであれば特に限定されないが、精製水であることが好ましい。(C)成分の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、通常、組成物100質量%中、50質量%〜97質量%とすることが好ましく、70質量%〜95質量%とすることがより好ましい。
本発明の整髪剤用組成物は、被膜形成ポリマー、融点が25℃以上の炭化水素油および融点が25℃以上のロウを実質的に含有させないことが好ましい。これにより、被膜形成ポリマーを配合することによって生じる使用感を悪化させる要素であるごわつき感を除外し、本発明の特有の効果を十分に発揮させることが可能となる。また、融点が25℃以上の炭化水素油および融点が25℃以上のロウを配合することによって生じる使用感を悪化させる要素であるべたつき感を除外し、本発明の特有の効果を十分に発揮させることが可能となる。
上記被膜形成ポリマーとしては、例えば、アクリル樹脂アルカノールアミンなどの陰イオン性被膜形成ポリマー、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩などの陽イオン性被膜形成ポリマー、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体などの両性皮膜形成ポリマー、ポリビニルピロリドンなどの非イオン性被膜形成ポリマーなどが挙げられる。
上記融点が25℃以上の炭化水素油としては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。融点が25℃以上のロウとしては、例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウなどが挙げられる。
なお、本発明における「実質的に含有しない」とは、「別途、被膜形成ポリマー、融点が25℃以上の炭化水素油および融点が25℃以上のロウを含有させることはしない」という意味であり、本発明の整髪剤用組成物に用いる原料成分中に含まれる微量成分までを除外するものではない。
本発明に係る整髪剤用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、上記に記した成分の他、エタノールなどの低級アルコール;多価アルコール、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、ビタミン類、動植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、各種香料などを目的に応じて適宜配合することができる。
具体的な多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオールなどが挙げられる。
具体的な増粘剤としては、例えば、キサンタンガム、グアガム、カラギーナン、ローカストビーンガムなどの天然高分子化合物;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース化合物;カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸ナトリウムなどが挙げられる。
本発明の整髪剤用組成物の剤型は、所望の効果が十分に発揮されるので特に限定されないが、例えば、液状、ジェル状、乳液状、ペースト状、クリーム状、ミスト状、スプレー状、泡状などの様々な剤型に調製することができる。これら剤型の中でも、整髪剤用組成物を毛髪に均一に塗布させることができる観点から、スプレー状、泡状の剤型に調製することが好ましい。より具体的には、上記した整髪剤用組成物と、噴射剤とからなり、スプレーで吐出される、又は、泡状で吐出されるエアゾール整髪剤とすることが好ましい。
上記エアゾール整髪剤とするには、噴射剤が必須である。用いられる噴射剤は、特に限定されないが、例えば、液化石油ガス、イソブタン、ジメチルエーテルなどが挙げられる。また、エアゾール整髪剤における整髪剤用組成物と噴射剤の混合比(質量比、整髪剤用組成物/噴射剤)は、特に限定されないが、通常、エアゾールとして良好に使用できる観点から、20/80〜97/3が好ましく、50/50〜95/5がより好ましい。
上記エアゾール整髪剤の中でも、泡状で吐出される形態とするには、上記整髪剤用組成物中に起泡剤が配合される。用いられる起泡剤としては、吐出時に泡状を形成するものであれば特に限定されないが、例えば、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の群から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤が挙げられる。これら起泡剤である界面活性剤は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
具体的な陰イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸トリエタノールアミン、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アルギニン、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン等の炭素数12〜22の高級脂肪酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのα−オレフィンスルホン酸塩;ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムなどのN−アシルメチルタウリン塩;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウリルニナトリウムなどのスルホコハク酸アルキル塩;スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウムなどのスルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩;ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ジエタノールアミンなどのモノアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミンなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウムなどのN−アシル−N−メチル−β−アラニン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸ニナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミンなどのN−アシルグルタミン酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムなどのN−アシルグリシン塩;ラウリルグリコール酢酸ナトリウム(ドデカン−1,2−ジオール酢酸ナトリウム)、ラウリルグリコール酢酸カリウム、ミリスチルグリコール酢酸ナトリウム、ミリスチルグリコール酢酸カリウム、パルミチルグリコール酢酸ナトリウム、パルミチルグリコール酢酸カリウム、ステアリルグリコール酢酸ナトリウム、ステアリルグリコール酢酸カリウム、ベヘニルグリコール酢酸ナトリウム、ベヘニルグリコール酢酸カリウムなどのアルキルエーテルグリコール酢酸塩などが挙げられる。上記成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。なお、酸化エチレンの付加モル数は、所望の効果が発揮されれば特に限定されない。
具体的な陽イオン性界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(20〜22)トリメチルアンモニウムなどのモノアルキル型4級アンモニウム塩;塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウムなどのジアルキル型4級アンモニウム塩;塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウムなどのトリアルキル型4級アンモニウム塩;塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどのベンザルコニウム型4級アンモニウム塩などが挙げられる。上記成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
具体的な非イオン性界面活性剤としては、例えば、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、モノミリスチン酸ポリエチレングリコール、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコールなどのポリオキシエチレン脂肪酸;ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノミリスチン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、セスキオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、セスキステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルなどが挙げられる。上記成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。なお、酸化エチレンの付加モル数は、所望の効果が発揮されれば特に限定されない。
界面活性剤の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、泡状とする観点から、通常、組成物100質量%中、0.05質量%〜2質量%とすることが好ましく、0.1質量%〜1質量%とすることがより好ましい。なお、上記界面活性剤の含有量は、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の合計量を表す。
本発明のエアゾール整髪剤を製造するには、既知の方法により製造すれば良く、例えば、整髪剤用組成物に配合する各成分を均一に分散させた溶液をエアゾール容器に充填し、エアゾール用バルブにより容器をクリンチした後、噴射剤をステムから容器内へ規定量を圧力充填し、吐出形態に適した噴射ボタンを装着する製造方法を例示することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は特記しない限り「質量%」を表す。また、配合成分は全て純分に換算した。
(各試料の調製1)
表1〜表3に記した組成に従い、実施例1〜10および比較例1〜5の整髪剤用組成物を調製し、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表1〜表3に併記する。
(試験例1)
黒毛の毛束(1g,10cm)に実施例および比較例の各試料0.1gを塗布し、均一に馴染ませた後、真っ直ぐ棒状になるように毛髪を成型し、25℃、60%の恒温槽で30分間放置した。放置後のべたつき感、並びにまとまり感(毛束感)について、下記評価基準に従い官能評価した。なお、評価は、官能評価パネル10名で行い、最も人数の多く得られた評価結果を各試料の成績とした。
<べたつき感の評価基準>
○(良好):べたつき感を全く感じない
△(不十分):べたつき感を少し感じる
×(不良):明らかにべたつき感がある
<まとまり感(毛束感)の評価基準>
○(良好):まとまり感(毛束感)が十分ある
△(不十分):まとまり感(毛束感)が不十分
×(不良):まとまり感(毛束感)が全くない
(試験例2)
試験例1の評価後、同条件下で一晩再度放置した。放置後の毛髪(毛束)の硬さについて、下記評価基準に従い官能評価した。また、硬さ評価に指先で毛髪上を撫でてもらいフレーキング発生の有無について、下記評価基準に従い目視評価した。なお、評価は、官能評価パネル10名で行い、最も人数の多く得られた評価結果を各試料の成績とした。
<毛髪(毛束)の硬さの評価基準>
○(良好):毛髪(毛束)形状が保持されるのに十分な硬さがある
△(不十分):十分な硬さがなく、毛髪(毛束)形状が崩れ始めている
×(不良):全く硬さはなく、毛髪(毛束)形状が崩れて保持されていない
<フレーキングの有無の評価基準>
○(良好):フレーキングがなく、粉浮きは認められない
△(不十分):細かな粉浮きは認められるが、目立たない
×(不良):明らかに目立つ白色の粉浮きが認められる
(試験例3)
試験例2の評価後、毛髪(毛束)をシャンプー(LC薬用シャンプー,マンダム社製)を用いて洗髪後、40℃のぬるま湯で十分に洗い流した。次いで、タオルで水分を拭き取り、ドライヤーで十分に乾燥した。乾燥後の毛髪の指通り性について、下記評価基準に従い官能評価した。
<指通り性の評価基準>
○(良好):指通り時の滑らかさが十分にある
△(不十分):指通り時の滑らかさがある
×(不良):指通り時の滑らかさがない
Figure 0006403209
Figure 0006403209
Figure 0006403209
表1〜表3の結果から、各実施例の整髪剤用組成物は、各比較例のものと対比して、べたつき感を抑えて、適度なまとまりのある毛束をつくることができるという初期整髪力に優れ、また、整髪した髪は、適度な硬さを有し、整髪保持力にも優れた効果を発揮し、フレーキングの発生を抑えるという効果を発揮していることが分かる。また、洗髪後の毛髪の指通り性にも優れていることが分かる。
(各試料の調製2)
表4に記した組成に従い、実施例11〜12のスプレー吐出型エアゾール整髪剤を調製し、黒毛の毛束(1g,10cm)に実施例の各試料0.1gを噴霧塗布し、均一に馴染ませた後、上記した試験例1および試験例2と同様の評価試験に供した。結果を表4に併記する。
Figure 0006403209
表4の結果から、各実施例のスプレー吐出型エアゾール整髪剤は、べたつき感を抑えて、適度なまとまりのある毛束をつくることができるという初期整髪力に優れ、また、整髪した髪は、適度な硬さを有し、整髪保持力にも優れた効果を発揮し、フレーキングの発生を抑えるという効果を発揮していることが分かる。また、洗髪後の毛髪の指通り性にも優れていることが分かる。
(各試料の調製3)
表5に記した組成に従い、実施例13〜14の泡状吐出型エアゾール整髪剤を調製し、黒毛の毛束(1g,10cm)に実施例の各試料0.1gを塗布し、均一に馴染ませた後、上記した試験例1および試験例2と同様の評価試験に供した。結果を表5に併記する。
Figure 0006403209
表5の結果から、各実施例の泡状吐出型エアゾール整髪剤は、べたつき感を抑えて、適度なまとまりのある毛束をつくることができるという初期整髪力に優れ、また、整髪した髪は、適度な硬さを有し、整髪保持力にも優れた効果を発揮し、フレーキングの発生を抑えるという効果を発揮していることが分かる。また、洗髪後の毛髪の指通り性にも優れていることが分かる。

Claims (3)

  1. (A)アミノ酸および/又はその塩、(B)パントテニルアルコールおよび(C)水を含有することを特徴とする整髪剤用組成物であり、
    前記(A)成分の含有量が1〜15質量%であり、前記(B)成分の含有量が0.5〜10質量%であり、(A)成分と(B)成分の質量含有比が(A):(B)=2:1〜5:1であり、
    被膜形成ポリマー、融点が25℃以上の炭化水素油および融点が25℃以上のロウを実質的に含有しない整髪剤用組成物
  2. 前記(A)成分がアルギニン、プロリン、トリメチルグリシンおよびポリアスパラギン酸ナトリウムの群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の整髪剤用組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の整髪剤用組成物と、噴射剤とからなるエアゾール整髪剤。
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