JP3755903B2 - ジェルスプレー用組成物 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、トリートメント剤、スキンケア、育毛剤、かゆみ止め等に適用するエアゾール用組成物として用いるジェルスプレー用組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、トリートメント剤、スキンケア、育毛剤、かゆみ止め等に適用するエアゾール用組成物としては、水性ジェルスプレー、ムース、ミスト等が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエアゾール用組成物は、原液が低粘度であるため、液ダレが生じやすく、また水性ジェルスプレーでは、ガス量を増やすと製品圧力が高くなることがあり、ミストタイプでは、飛散する量が多いという問題点があった。
本発明は、噴射したときにミスト状に吐出するが、塗布面でジェル状になり、吐出されたジェルが冷感を与えるジェルスプレー用組成物を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明のジェルスプレー用組成物は、原液及び噴射剤からなるジェルスプレー用組成物において、原液が増粘剤 0.1〜20重量％及びアルコール類50〜99.9重量％を含有することを特徴とするものである。
本発明のジェルスプレー用組成物において、原液に含有させる増粘剤は、原液の粘度を高め、液ダレ・飛散を防止・抑制するための成分であり、例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、架橋型アクリル酸重合体（B. F. Goodrich Chemical 社製カーボポール）が挙げられるが、特にヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。この増粘剤の原液に占める割合は 0.1〜20重量％であることが必要であり、 0.1重量％未満であると、液ダレ・飛散の防止・抑制が不十分となり、20重量％を超えると、ミスト状に吐出しにくくなる。この割合は、特に 0.5〜10重量％であることが好ましい。
【０００５】
また、アルコール類は、噴射後の乾燥を早めたり、噴射剤に用いる液化ガスを多量に溶解することによりガス量の増加による製品圧力の増加を抑制するための成分であり、例えばエタノール、変性アルコール、ｎ−プロパノール、イソプロパノールが挙げられるが、特に変性アルコールが好ましい。このアルコール類の原液に占める割合は50〜99.9重量％であることが必要であり、50重量％未満であると、前述したアルコール類の効果が不十分となり、99.9重量％を超えると、増粘剤の配合割合の低下により、液ダレ・飛散の防止・抑制が不十分となる。この割合は、特に60〜99重量％であることが好ましい。
【０００６】
本発明のジェルスプレー用組成物においては、原液には、必須成分である増粘剤及びアルコール類の他に、任意的成分として、樹脂、例えばＮ−メタクリロイルエチル−Ｎ，Ｎ−ジメチルアンモニウム・α−Ｎ−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体；水、香料、オイル、ｌ−メントール等を適宜添加することができる。
【０００７】
また、本発明のジェルスプレー用組成物においては、原液と噴射剤の重量比が15：85〜80：20であることが好ましい。原液の配合割合が前記下限未満であると、ミスト状に吐出しにくくなり、前記上限を超えると、製品圧力の抑制が困難になる。原液と噴射剤の重量比は、20：80〜70：30であることが更に好ましい。
噴射剤成分としては、例えばジメチルエーテル、液化石油ガス、１−クロロ−１，１−ジフルオロエタン、１，１，１，２−テトラフルオロエタン、モノクロロジフルオロエタン等の液化ガス又はそれらの混合物が挙げられるが、特にジメチルエーテル、液化石油ガス又はこれらの混合物が好ましい。また、適宜、窒素ガス、炭酸ガス等の圧縮ガスを加えることもできる。
【０００８】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例１〜３) ヘアートリートメント剤
ヘアートリートメント剤としてのジェルスプレー用組成物の処方を以下に示す。
【０００９】
実施例１〜３のジェルスプレー用組成物の各組成及び効果の比較を表１に示す。
【００１０】
【表１】
【００１１】
(実施例４〜６) ヘアトニック
ヘアトニックとしてのジェルスプレー用組成物の処方を以下に示す。
実施例４〜６のジェルスプレー用組成物の各組成及び効果の比較を表２に示す。
【００１２】
【表２】
【００１３】
(実施例７〜８及び比較例１〜２) ボディーローション
ボディーローションとしてのジェルスプレー用組成物の処方を以下に示す。
実施例７〜８及び比較例１〜２のジェルスプレー用組成物の各組成及び効果の比較を表３に示す。
【００１４】
【表３】
【００１５】
(実施例９〜10) かゆみ止め
かゆみ止めとしてのジェルスプレー用組成物の処方を以下に示す。
実施例９〜10のジェルスプレー用組成物の各組成及び効果の比較を表４に示す。
【００１６】
【表４】
【００１７】
(実施例11〜12) ヘアセッティング
ヘアセッティングとしてのジェルスプレー用組成物の処方を以下に示す。
実施例11〜12のジェルスプレー用組成物の各組成及び効果の比較を表５に示す。
【００１８】
【表５】
【００１９】
【発明の効果】
本発明のジェルスプレー用組成物は、噴射したときにミスト状に吐出するため、塗布面が広く、高粘度であるため、塗布面での液ダレを生じず、また飛散も少なく、更に、アルコール類の含量が多いため、乾燥が速く、またガス量を多くできるので冷感を与えることもできる。
【産業上の利用分野】
本発明は、トリートメント剤、スキンケア、育毛剤、かゆみ止め等に適用するエアゾール用組成物として用いるジェルスプレー用組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、トリートメント剤、スキンケア、育毛剤、かゆみ止め等に適用するエアゾール用組成物としては、水性ジェルスプレー、ムース、ミスト等が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエアゾール用組成物は、原液が低粘度であるため、液ダレが生じやすく、また水性ジェルスプレーでは、ガス量を増やすと製品圧力が高くなることがあり、ミストタイプでは、飛散する量が多いという問題点があった。
本発明は、噴射したときにミスト状に吐出するが、塗布面でジェル状になり、吐出されたジェルが冷感を与えるジェルスプレー用組成物を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明のジェルスプレー用組成物は、原液及び噴射剤からなるジェルスプレー用組成物において、原液が増粘剤 0.1〜20重量％及びアルコール類50〜99.9重量％を含有することを特徴とするものである。
本発明のジェルスプレー用組成物において、原液に含有させる増粘剤は、原液の粘度を高め、液ダレ・飛散を防止・抑制するための成分であり、例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、架橋型アクリル酸重合体（B. F. Goodrich Chemical 社製カーボポール）が挙げられるが、特にヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。この増粘剤の原液に占める割合は 0.1〜20重量％であることが必要であり、 0.1重量％未満であると、液ダレ・飛散の防止・抑制が不十分となり、20重量％を超えると、ミスト状に吐出しにくくなる。この割合は、特に 0.5〜10重量％であることが好ましい。
【０００５】
また、アルコール類は、噴射後の乾燥を早めたり、噴射剤に用いる液化ガスを多量に溶解することによりガス量の増加による製品圧力の増加を抑制するための成分であり、例えばエタノール、変性アルコール、ｎ−プロパノール、イソプロパノールが挙げられるが、特に変性アルコールが好ましい。このアルコール類の原液に占める割合は50〜99.9重量％であることが必要であり、50重量％未満であると、前述したアルコール類の効果が不十分となり、99.9重量％を超えると、増粘剤の配合割合の低下により、液ダレ・飛散の防止・抑制が不十分となる。この割合は、特に60〜99重量％であることが好ましい。
【０００６】
本発明のジェルスプレー用組成物においては、原液には、必須成分である増粘剤及びアルコール類の他に、任意的成分として、樹脂、例えばＮ−メタクリロイルエチル−Ｎ，Ｎ−ジメチルアンモニウム・α−Ｎ−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体；水、香料、オイル、ｌ−メントール等を適宜添加することができる。
【０００７】
また、本発明のジェルスプレー用組成物においては、原液と噴射剤の重量比が15：85〜80：20であることが好ましい。原液の配合割合が前記下限未満であると、ミスト状に吐出しにくくなり、前記上限を超えると、製品圧力の抑制が困難になる。原液と噴射剤の重量比は、20：80〜70：30であることが更に好ましい。
噴射剤成分としては、例えばジメチルエーテル、液化石油ガス、１−クロロ−１，１−ジフルオロエタン、１，１，１，２−テトラフルオロエタン、モノクロロジフルオロエタン等の液化ガス又はそれらの混合物が挙げられるが、特にジメチルエーテル、液化石油ガス又はこれらの混合物が好ましい。また、適宜、窒素ガス、炭酸ガス等の圧縮ガスを加えることもできる。
【０００８】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例１〜３) ヘアートリートメント剤
ヘアートリートメント剤としてのジェルスプレー用組成物の処方を以下に示す。
【０００９】
【００１０】
【表１】
(実施例４〜６) ヘアトニック
ヘアトニックとしてのジェルスプレー用組成物の処方を以下に示す。
【００１２】
【表２】
(実施例７〜８及び比較例１〜２) ボディーローション
ボディーローションとしてのジェルスプレー用組成物の処方を以下に示す。
【００１４】
【表３】
(実施例９〜10) かゆみ止め
かゆみ止めとしてのジェルスプレー用組成物の処方を以下に示す。
【００１６】
【表４】
(実施例11〜12) ヘアセッティング
ヘアセッティングとしてのジェルスプレー用組成物の処方を以下に示す。
【００１８】
【表５】
【発明の効果】
本発明のジェルスプレー用組成物は、噴射したときにミスト状に吐出するため、塗布面が広く、高粘度であるため、塗布面での液ダレを生じず、また飛散も少なく、更に、アルコール類の含量が多いため、乾燥が速く、またガス量を多くできるので冷感を与えることもできる。
Claims (7)
- 原液及び液化ガスを主要成分とする噴射剤からなるジェルスプレー用組成物において、原液が増粘剤0.1〜20重量%及びアルコール類50〜99.9重量%を含有し、原液と噴射剤の重量比が15:85〜80:20であり、原液に液化ガスが溶解していることを特徴とするジェルスプレー用組成物。
- 原液と噴射剤の重量比が20:80〜70:30であることを特徴とする請求項１に記載のジェルスプレー用組成物。
- 圧縮ガスを含まない、請求項１又は２に記載のジェルスプレー用組成物。
- 増粘剤がヒドロキシプロピルセルロースである請求項１〜３のいずれか１項に記載のジェルスプレー用組成物。
- 原液が水を含有しない請求項１〜４のいずれか１項に記載のジェルスプレー用組成物。
- 噴射剤として液化石油ガスを用いる請求項１〜５のいずれか１項に記載のジェルスプレー用組成物。
- 請求項１〜６のいずれか１項に記載の組成物を含む、ジェルスプレー製品。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP24546593A JP3755903B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | ジェルスプレー用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24546593A JP3755903B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | ジェルスプレー用組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07101851A JPH07101851A (ja) | 1995-04-18 |
| JP3755903B2 true JP3755903B2 (ja) | 2006-03-15 |
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ID=17134070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24546593A Expired - Fee Related JP3755903B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | ジェルスプレー用組成物 |
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| JP4624175B2 (ja) * | 2005-05-19 | 2011-02-02 | 株式会社ダイゾー | ゲルスプレー用エアゾール組成物 |
| JP5269513B2 (ja) * | 2008-07-31 | 2013-08-21 | 第一工業製薬株式会社 | スプレー用組成物およびそれを用いたスプレー噴霧装置 |
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| JP5840401B2 (ja) * | 2011-07-08 | 2016-01-06 | 東洋エアゾール工業株式会社 | エアゾール製品 |
| JP6415126B2 (ja) * | 2014-06-23 | 2018-10-31 | 株式会社ミルボン | エアゾールスプレー整髪剤 |
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1993
- 1993-09-30 JP JP24546593A patent/JP3755903B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH07101851A (ja) | 1995-04-18 |
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