JP3047587U - 保湿スプレー - Google Patents

保湿スプレー

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JP3047587U
JP3047587U JP1997008658U JP865897U JP3047587U JP 3047587 U JP3047587 U JP 3047587U JP 1997008658 U JP1997008658 U JP 1997008658U JP 865897 U JP865897 U JP 865897U JP 3047587 U JP3047587 U JP 3047587U
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sericin
skin
spray
pressure
moisturizing
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JP1997008658U
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Inventor
克美 坂本
宏造 山岸
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Seiren Co Ltd
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Seiren Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】皮膚角質の欠如しているアミノ酸を補い、保水
機能の低下を防止して肌荒れを防ぎ、きめ細かで潤いの
あるしっとりとした素肌を保つことができると云う極め
て実用性に富む保湿スプレーを提供しようとするもので
ある。 【構成】繭または生糸から抽出した天然セリシンあるい
は天然セリシンの加水分解物を有効成分とする保湿剤
を、耐圧容器に充填収容し、噴射基剤によって押釦ヘッ
ドに設けた噴射ノズルから射出させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、水分保有力、皮膚保湿効果を付与する保湿スプレーに関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
近年、特に女性のスキンケアに対する関心が著しく高まって来ており、各々の 使用用途に適した用品が種々市場に出廻り注目を集めている。 そしてその種類も顔、手、足、身体等、各々の皮膚に相応した保湿剤が採用され 、使い易さも考慮された形態のものとなっている。
【0003】 このような保湿剤の中で、植物抽出物や特定の天然蛋白質成分を配合した、噴 霧、スプレー製品が上市されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、該保湿剤に使用されている植物抽出物や蛋白質成分の組成より 考慮するに、期待される効果を得るには不適切と認識せざるを得ない製品も多い 状況である。
【0005】 本考案は上述のような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするとこ ろは、皮膚角質の欠如しているアミノ酸を補い、保水機能の低下を防止して肌荒 れを防ぎ、きめ細かで潤いのあるしっとりとした素肌を保つことができると云う 極めて実用性に富む保湿スプレーを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決すべく鋭意検討の結果、本考案に到達したものであり 、その構成は次のとおりである。
【0007】 即ち本考案は、耐圧容器1の頂部に配設された押釦ヘッド2を押圧することに よって、バルブ4が開放して容器1内に収容した内容物5を噴射基剤と共に射出 せしめる従来周知のスプレー装置を技術的前提とし、前記耐圧容器1の内容物5 として、セリシンを有効成分とする保湿剤を充填収容することによって皮膚角質 の欠如しているアミノ酸を補い、保湿機能の低下を防止することを最大の特徴と するものである。 本考案において、セリシンは繭または生糸から抽出した天然セリシンであるこ とが好ましく、また、セリシンは繭または生糸から抽出した天然セリシンの加水 分解物であることが好ましい。 さらに本考案において、噴射基剤がジメチルエーテル、メチルエチルエーテル 、ジエチルエーテルから選ばれた1種又は2種以上混合したものであることが好 ましい。
【0008】 以下、本考案の保湿スプレーについて詳述する。
【0009】 第1図は、この考案の保湿スプレーの一例を示すものである。
【0010】 第1図中符号1が耐圧容器である。この耐圧容器1は、内容物の酸化及び変質 等を防止するためにテフロン(商品名)、シリコン樹脂等で内面コーティングを 施してなるアルミニウム、ステンレス等の金属あるいは合成樹脂等からなる有底 円筒状の容器であり、その底部は耐圧容器1の内部に向かって半球状の凸面にな っている。 そして、この耐圧容器1の内部には、セリシンを有効成分とする内容物及び噴射 基剤が充填され、耐圧容器1内部は外圧より常に高い圧力に保たれている。
【0011】 また、この耐圧容器1の頂部には、押釦ヘッド2が装着してある。 この押釦ヘッド2は頭部側面に噴射ノズル3と、かつ上記耐圧容器1内部に向か って延びるディップチューブ6がバルブ4を介して取り付けられ、それぞれ連結 されている。
【0012】 しかし、耐圧容器1の内部に収容される内容物5は、押釦ヘッド2を最下限位 置に押し込むことによりバルブ4が開放し、ディップチューブ6と連通して噴射 基剤の圧力より前記内容物5がディップチューブ6に圧送され、バルブ4から押 釦ヘッド2側面の噴射ノズル3へと移動し、霧状となり放出されることになる。
【0013】 本考案で用いられる噴射基剤としては、プロパン、n−ブタン、i−ブタン等 を主成分とする液化石油ガス(LPG)等のハイドロカーボン類、ジメチルエー テル、メチルエチルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル類及びCO2、 N2、等の圧縮ガスが挙げられる。 特にセリシンが水溶性であることから、水との親和性が高いエーテル類が好まし い。 これらの噴射基剤は1種又は2種以上を混合して使用してもよく、その配合量 は、組成中に0.01〜90重量%、特に好ましくは10〜70重量%である。
【0014】 次に、本考案の保湿スプレーに配合させる蛋白質であるセリシンは、繭または 生糸から抽出した天然セリシンあるいは天然セリシンの加水分解物の形で用いる のが好ましい。 これらのセリシンは、水又は公知の化学精練法、又は酵素精練法により溶出さ せた後、薬剤による析出法やその他の方法により得ることができる。
【0015】 また使用されるセリシンのアミノ酸構成は、特に親水性に富むセリンを多量に 含有するものであり、皮膚の角質層を構成しているアミノ酸組成と同種のもので あるために、セリシンの皮膚に対する作用効果は特に顕著である。
【0016】 本考案で用いられるセリシンの配合量は、組成物中に0.01〜20重量%、 好ましくは0.1〜10重量%である。
【0017】 また、本考案の保湿スプレーは、上記噴射基剤成分とセリシン又はセリシン加 水分解物との配合割合が重量比で、噴射基剤/セリシン又はセリシン加水分解物 =90/0.01〜1/20であることが望ましい。
【0018】 本考案の保湿スプレーには、その使用目的に応じて、C1〜C4の低級アルコー ル、水、香料、界面活性剤(アニオン、ノニオン、カチオン)、気泡剤、安定剤 、防腐剤、顔料、染料、増粘剤、乳化剤、水溶性ポリマー、高級脂肪族アルコー ル、ワックス、殺菌剤、還元剤、薬剤、紫外線吸収剤、植物抽出物、色素、分散 剤、制汗収斂剤、冷感剤、エステル油及びシリコーン油等に代表される油剤等の 通常使用される構成成分を全て添加し得る。
【0019】 本考案の保湿スプレーは、通常の方法により製造することができ、その製法は 特に限定されない。
【0020】
【実施例】
次に実施例によって本考案をさらに詳細に説明する。
【0021】 〔実施例1〕 表1に示す組成物を調整し、φ40mm×H118mmの円筒状アルミニウム製耐 圧容器に充填し、内部気圧を3.5Kg/cm2(25℃)にして、保湿スプレーを作 製した。 作製した保湿スプレーを、肌に対し噴霧し、下記評価方法にて官能テストを行っ た。 その結果を表2に示す。
【0022】 (官能テスト) 女性パネラー20名により、試料を皮膚に噴射したときのしっとり感、保湿性 について評価した。 評価の表示は、各パネラ−の評価点(最高点を10点として1〜10段階での 表示)の平均点を、下記に示す4段階方式で表示した。 (1) ◎は、特に良好 (パネラ−平均点が9〜10点) (2) ○は、良好 (パネラ−平均点が7〜 8点) (3) △は、やや良好 (パネラ−平均点が5〜 6点) (4) ×は、悪い(効果無し) (パネラ−平均点が4点以下)
【0023】 (実施例2) 表1に示す組成物を調整し、実施例1と同様に保湿スプレーを作製し、官能テ ストを行った。 その結果は、表2に示す。
【0024】 (比較例1) 表1に示す組成物を調整し、実施例1と同様に保湿スプレーを作製し、官能テ ストを行った。 その結果は、表2に示す。
【0025】 (比較例2) 表1に示す組成物を調整し、実施例1と同様に保湿スプレーを作製し、官能テ ストを行った。 その結果は、表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【考案の効果】
保湿剤に含まれているセリシンが、皮膚の角質層に作用して保湿機能の低下を 積極的に補う働きをする。 このような効果により、身体の皮膚の乾燥を防止し、常にきめ細かで潤いのある 素肌を維持することを可能とし、従って肌荒れや皮膚の老化を抑制する大きな効 果がある。
【0029】 また本考案は、耐圧容器に充填収容しスプレー式に噴射するように構成したの で、皮膚への直接噴霧又は皮膚に接する繊維製品に吹き付けるという簡単な動作 でスキンケアーが可能であることだけでなく、携帯に便利であり、その構成は極 めて簡素で安価に制作できる等、その実用上及び経済上のメリットは頗る大きい ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の保湿剤スプレーにおける噴霧機構を示
した立断面説明図であって、押釦ヘッドを最下限に押し
込んだ状態を表す。
【符号の説明】
1 耐圧容器 2 押釦ヘッド 3 噴射ノズル 4 バルブ 5 内容物 6 ディップチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B05B 9/04 B05B 9/04

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐圧容器1の頂部に配設された押釦ヘッ
    ド2を押圧することによってバルブ4が開放し、容器1
    内に収容した内容物5を噴射基剤と共に射出せしめるス
    プレーにおいて、該内容物がセリシンを有効成分とする
    保湿剤であることを特徴とする保湿スプレー。
  2. 【請求項2】 セリシンが繭または生糸から抽出した天
    然セリシンである請求項1記載の保湿スプレー。
  3. 【請求項3】 セリシンが繭または生糸から抽出した天
    然セリシンの加水分解物である請求項1記載の保湿スプ
    レー。
  4. 【請求項4】 噴射基剤がジメチルエーテル、メチルエ
    チルエーテル、ジエチルエーテルから選ばれた1種又は
    2種以上混合したものであることを特徴とする請求項1
    〜3記載の保湿スプレー
JP1997008658U 1997-09-30 1997-09-30 保湿スプレー Expired - Lifetime JP3047587U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3439199B2 (ja) 2001-05-07 2003-08-25 憲司 中村 保湿組成物
US8857741B2 (en) 2012-04-27 2014-10-14 Conopco, Inc. Topical spray composition and system for delivering the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3439199B2 (ja) 2001-05-07 2003-08-25 憲司 中村 保湿組成物
US8857741B2 (en) 2012-04-27 2014-10-14 Conopco, Inc. Topical spray composition and system for delivering the same
US9751097B2 (en) 2012-04-27 2017-09-05 Conopco, Inc. Topical spray composition to benefit skin

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