JP2003119109A - エアゾール組成物 - Google Patents
エアゾール組成物Info
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Abstract
の冷却保持時間を保ち、キメの細かいシャーベット状と
なり、ベトツキがなく使用感が良好で、さらに液ダレを
おこさない、噴射時に粘調液を手や指でさわると、パチ
パチと音をたてるフォームを形成するエアゾール組成物
を提供すること。 【解決手段】サポニンを含むエアゾール用原液10〜7
0重量%と、エアゾール用噴射剤30〜90重量%とを
含有することを特徴とする霧状ないし粘調及び泡状に噴
射したときに破泡によりパチパチと音をたてるフォーム
を形成するエアゾール組成物。
Description
に関し、さらに詳しくは、噴射時に粘調液またはシャー
ベット状の泡ゲルを形成し、手や指でさわるとパチパチ
と音をたて、例えば、身体の発熱時における患部の冷却
効果を保つエアゾール組成物に関する。
ースプレーなどのように有効成分を霧状に噴霧するもの
や、シェービングクリームのような有効成分をフォーム
として噴射するものなどがある。また、皮膚などに霧状
ないし泡状に噴射したときに破泡によりパチパチと音を
たてるフォームを形成するエアゾール製品は、冷却効果
の持続性等の点で有効であり、これまで種々の提案がな
されている。例えば、乳化剤の存在下に、水性連続相中
に分散相として乳化せしめたクロロフルオロカーボン推
進系からなる加圧組成物(特公昭45−32053号公
報)、エタノール及び/又はイソプロピルアルコール3
〜60重量%水溶液100重量部に対して界面活性剤
0.01〜10重量部及び/又は粉末0.1〜50重量
部と、有効成分0.1〜50重量部とを添加してなる原
液2〜30重量部とジクロロテトラフルオロエタンを主
成分とする噴射剤70〜98重量部とからなるエアゾー
ル組成物(特開昭62−54784号公報)、水及び/
又は低級アルコールからなる溶媒に、(A)ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪
酸エステルから選ばれる1種又は2種以上を溶解混合し
たものであって、室温においてペースト状あるいは半固
形状となるもの、及び(B)有効成分とを配合した原液
並びに液化ガスの噴射剤からなるエアゾール剤(特開平
4−103526号公報)、沸点が−5〜40℃の脂肪
族炭化水素を含有した水性組成分からなることを特徴と
する霧状ないし泡状に噴射したときに破泡によってパチ
パチと音をたてるフォームを形成するエアゾール組成物
(特許第2706693号公報)などが提案されてい
る。
従来提案されているエアゾール製品は、泡ゲルの安定
性、例えば、皮膚に塗布した際の使用感、安全性などの
点で十分満足できるものではない。
部、手、足または患部の冷却保持時間を保ち、キメの細
かいシャーベット状となり、ベトツキがなく使用感が良
好で、さらに液ダレをおこさない、噴射時に粘調液を手
や指でさわると、パチパチと音をたてるフォームを形成
するエアゾール組成物を提供することである。
き課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、今回、エア
ゾール組成物にサポニンを配合することにより上述の課
題を一挙に解決できることを見出し本発明を完成するに
至った。
むエアゾール用原液10〜70重量%と、エアゾール用
噴射剤30〜90重量%とを含有することを特徴とする
霧状ないし粘調及び泡状に噴射したときに破泡によりパ
チパチと音をたてるフォームを形成するエアゾール組成
物が提供される。
ユッカサポニンおよびキラヤサポニンから選択される少
なくとも1種のサポニンを含有する上記のエアゾール組
成物を提供するものである。
ール用原液の重量を基準として、サポニンを0.04〜
7重量%含有するエアゾール組成物が提供される。
ポニンを含むエアゾール用原液10〜70重量%と、エ
アゾール用噴射剤30〜90重量%とを含有する。
由来のサポニンを使用することができるが、特に、ムク
ロジサポニン、ユッカサポニン、キラヤサポニンが、泡
ゲルの安定性、使用感、安全性の点で好適である。
aceae)の植物、特にサピンダス・ムクロッシ(Sapindu
s mukurossi)の果皮を抽出することにより得ることが
でき、例えば、ムクロジ科に属する植物の果皮を抽出溶
媒とともに静置または攪拌抽出した後、濾過して抽出液
を得ることができる。抽出溶媒としては、通常抽出に用
いられる溶媒であれば任意に用いることができ、例え
ば、メタノール、エタノール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、グリセリン等のアルコー
ル類、含水アルコール、アセトン、酢酸エチル等の有機
溶媒を、それぞれ単独あるいは組み合わせて用いること
ができる。また、抽出物を適宜な精製手段、例えば、ク
ロマトグラフィーなどによる精製手段を採用してムクロ
ジサポニンの含量を高めることもできる。抽出物は、濃
縮して濃縮物の形態でも、適宜な乾燥手段により乾燥し
た乾燥物の形態とすることもできる。本発明のムクロジ
サポニンを含有するムクロジ抽出物としては、通常化粧
品に使用されているものが使用でき、それらは市場で容
易に入手することができる。本発明においては、そのよ
うな市販品を使用することができる。
avaceae)の植物、「ユッカ」、特にユッカ・シディゲ
ラ(Yucca schidigera)の樹幹を抽出することにより得
ることができ、例えば、「ユッカ」の樹幹を抽出溶媒と
ともに静置または攪拌抽出した後、濾過して抽出液を得
ることができる。抽出溶媒としては、通常抽出に用いら
れる溶媒であれば任意に用いることができ、例えば、メ
タノール、エタノール、プロピレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、
含水アルコール、アセトン、酢酸エチル等の有機溶媒
を、それぞれ単独あるいは組み合わせて用いることがで
きる。また、抽出物を適宜な精製手段、例えば、クロマ
トグラフィーなどによる精製手段を採用してユッカサポ
ニンの含量を高めることもできる。抽出物は、濃縮して
濃縮物の形態でも、適宜な乾燥手段により乾燥した乾燥
物の形態とすることもできる。本発明のユッカサポニン
を含有するユッカ抽出物としては、通常化粧品に使用さ
れているものが使用でき、それらは市場で容易に入手す
ることができる。本発明においては、そのような市販品
を使用することができる。また、ユッカ抽出物中にはユ
ッカサポニンのほかに、レスベラトロールも含まれてお
り、チロシナーゼ活性阻害などの効果も期待できる(FR
AGRANCE JOURNAL,12,(2000)別冊)。
(Quilaia saponalia mol.)の樹皮を抽出することによ
り得ることができ、例えば、キラヤの樹皮を抽出溶媒と
ともに静置または攪拌抽出した後、濾過して抽出液を得
ることができる。抽出溶媒としては、通常抽出に用いら
れる溶媒であれば任意に用いることができ、例えば、メ
タノール、エタノール、プロピレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、
含水アルコール、アセトン、酢酸エチル等の有機溶媒
を、それぞれ単独あるいは組み合わせて用いることがで
きる。また、抽出物を適宜な精製手段、例えば、クロマ
トグラフィーなどによる精製手段を採用してキラヤサポ
ニンの含量を高めることもできる。抽出物は、濃縮して
濃縮物の形態でも、適宜な乾燥手段により乾燥した乾燥
物の形態とすることもできる。本発明のキラヤサポニン
を含有するキラヤ抽出物としては、通常化粧品に使用さ
れているものが使用でき、それらは市場で容易に入手す
ることができる。本発明においては、そのような市販品
を使用することができる。
ロジサポニン、ユッカサポニンおよびキラヤサポニンを
単独でもそれぞれ組み合わせて使用することもできる。
サポニンの含有量は特に制限されないが、例えば、エア
ゾール用原液の重量を基準として0.04〜7重量%、
好ましくは0.08〜3重量%を例示することができ
る。0.04重量%未満では、泡ゲルの安定性に対して
効果が少なく、7重量%を超える量を配合してもそれ以
上の効果は期待できず、またコスト的にも不利である。
用原液にサポニンを含有することを特徴とするが、エア
ゾール用原液には、通常汎用されている水、低級アルコ
ールおよび粉末を配合することができる。
れないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール等を挙
げることができ、中でもエタノールが特に好ましく用い
られる。水と低級アルコールからなる溶媒のアルコール
濃度は、特に制限されないが、50重量%以下、好まし
くは1〜30重量%、特に好ましくは0〜10重量%を
例示することができる。
は、通常エアゾール製品に汎用されるものが使用でき、
例えば、タルク、マイカ、酸化亜鉛、酸化チタン、ベン
ガラ、グンジョウ、黒酸化鉄、無水ケイ酸、カオリン、
ベントナイト、雲母チタン、カラミン、酸化ジルコニウ
ム、シリコン被膜処理加工品及びナイロンパウダー、ポ
リエチレンパウダー、アクリル樹脂パウダー、シリコー
ン樹脂パウダー、セルロースパウダー、スクラブ剤等を
挙げることができる。粉末の使用量は特に制限されない
が、例えば、上記サポニン:粉末の比率が重量を基準と
して90:10〜10:90、好ましくは75:25〜
50:50を例示することができる。
に応じて各種の有効成分を配合することができる。かか
る有効成分としては、例えば、dl−カンファー、ケイ
ヒ油、サリチル酸メチル、ハッカ油、ベルガモット油、
d−ボルネオール、l−メントールなどの清涼剤;サリ
チル酸、トウガラシチンキなどの刺激剤;塩酸ジフェン
ヒドラミン、塩酸インサンベンジルなどの鎮痛剤;アミ
ノカプロン酸などの緩和剤;アラントイン、フェノール
スルホン酸亜鉛、塩化アルミニウム、ミョウバンなどの
収斂剤;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ソルビ
トールなどの保湿剤;アルミニウムクロロハイドロオキ
サイド、ミョウバンなどの制汗剤;安息香酸エステル、
ジブチルヒドロキシトルエン、安息香酸などの防腐剤;
トリクロサン、安息香酸、サリチル酸などの殺菌剤;各
種ビタミン、各種ホルモン剤、アミノ酸類などの栄養
剤;ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、デ
キストリン、エチルセルロースなどの増粘剤;ミリスチ
ン酸イソプロピル、ホホバ油、サザンカ油、スクワラ
ン、リノール酸イソプロピルなどの油剤;緑茶エキス、
アジエピン酸、木酢抽出物、グリオキシザールなどの消
臭剤;塩酸クロルヘキジン、塩酸ベンザルコニウムなど
の消毒剤;カラミン、青色1号、黄色5号、銅クロロフ
ィルなどの着色剤;レモン油、ローズ水、ラベンダー
油、ベルガモット油、ゲラニオールなどの香料;ジエチ
ルトリアミドなどの忌避剤;オキシベンゼン、酸化チタ
ン、ヒドロキシメチルフェニルベンゾトリアゾールなど
の紫外線吸収剤などを挙げることができる。有効成分の
使用量は、目的によって一概には言えないが、例えば、
エアゾール用原液の重量を基準として0.01〜30重
量%を例示することができる。
び溶解性が可能なものであれば、界面活性剤を使用する
ことができる。かかる界面活性剤としては、例えば、グ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエ
チレン脂肪酸アミドなどを挙げることができる。かかる
界面活性剤の使用量は、エアゾール用原液の重量を基準
として0.01〜3重量%、好ましくは0.05〜1重
量%を例示することができる。
液化ガスとしては、通常エアゾールに使用されているも
のを使用することができるが、地球環境の点を考慮する
と本発明では、例えば、n−ブタン、イソブタン、プロ
パン、ジメチルエーテルおよびそれらの混合物を例示す
ることができる。液化ガスの使用量は、エアゾール組成
物の重量を基準として、30〜90重量%、好ましくは
50〜80重量%の範囲を例示することができる。さら
に、噴射助剤としてイソペンタンを配合することもでき
る。
膚上に噴出塗布した際に、粘ちょう液またはシャーベッ
ト状の泡ゲルを形成することが可能になり、その結果、
例えば、サンタンローション、アストリンゼン、アフタ
ーシェーブローション、アクネ用ローション、ボディー
ローション、トニック、リペラント、かゆみ止め、消炎
鎮痛剤、水虫薬、メーキャップベースさらには食品、医
療用具などの広範囲に応用することができる。
さらに具体的に説明する。
香・消臭剤 下記の表1に示す組成の(1)〜(12)からなる原液
と、(13)〜(15)からなる噴射剤を混合してエア
ゾール組成物を得た。なお、表1中の数値の単位はすべ
て重量%である。得られたエアゾール組成物をエアゾー
ル用耐圧容器に充填し、エアゾール用バルブおよびボタ
ンを取り付けてボディー用芳香・消臭剤を作製した。
のベタツキ感、破泡音、噴射物の状態(噴射直後)を下
記の評価方法に準じて評価した。被験者10名の平均的
な評価の結果を表1に示す。
約4cmに噴射し、指で噴出された泡をつぶした後、約
60秒後のベタツキ感を以下の判定基準により評価し
た。 ◎:指触でさらっとした感じ ○:指触でややさらっとした感じ △:指触で少し湿った感じ ×:指触でぬるぬるした感じ
cmに噴射し、指で噴出された泡をつぶすことにより、
破泡音の発生を以下の判定基準により評価した。 ○:破泡音あり △:破泡音わずかあり ×:破泡音なし
成物を、腕に約4cmに噴射し、噴射直後の噴射物の状
態を以下の判定基準により評価した。 ○:噴射物が粘ちょう又はシャーベット状をなしている △:噴射物が多少、粘ちょう又はシャーベット状をなし
ている ×:噴射物が粘ちょう又はシャーベット状とならない
易(株);キラヤサポニン含量:67%) ※2:ユッカエキスパウダー(ミツバ貿易(株);ユッ
カサポニン含量:91%) ※3:ムクロジエキスパウダー(ミツバ貿易(株);ム
クロジサポニン含量:47%)
ゼン用化粧料 下記の表2に示す組成の(1)〜(19)からなる原液
と、(20)〜(22)からなる噴射剤を混合してエア
ゾール組成物を得た。得られたエアゾール組成物をエア
ゾール用耐圧容器に充填し、エアゾール用バルブおよび
ボタンを取り付けてアストリンゼン用化粧料を作製し
た。
のベタツキ感、破泡音、噴射物の状態(噴射直後)を前
記実施例と同様の評価方法により評価した。被験者10
名の平均的な評価の結果を表2に示す。
易(株);キラヤサポニン含量:67%) ※2:ユッカエキスパウダー(ミツバ貿易(株);ユッ
カサポニン含量:91%) ※3:ムクロジエキスパウダー(ミツバ貿易(株);ム
クロジサポニン含量:47%)
熱時における頭部、手、足または患部の冷却保持時間を
保ち、キメの細かいシャーベット状となり、ベトツキが
なく使用感が良好で、さらに液ダレをおこさない、噴射
時に粘調液を手や指でさわると、パチパチと音をたてる
フォームを形成することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】サポニンを含むエアゾール用原液10〜7
0重量%と、エアゾール用噴射剤30〜90重量%とを
含有することを特徴とする霧状ないし粘調及び泡状に噴
射したときに破泡によりパチパチと音をたてるフォーム
を形成するエアゾール組成物。 - 【請求項2】サポニンが、ムクロジサポニン、ユッカサ
ポニンおよびキラヤサポニンから選択される少なくとも
1種のサポニンである請求項1記載のエアゾール組成
物。 - 【請求項3】サポニンが、原液の重量を基準として0.
04〜7重量%である請求項1または請求項2に記載の
エアゾール組成物。
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-
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