JPH10316532A

JPH10316532A - 後発泡性スリミング剤組成物

Info

Publication number: JPH10316532A
Application number: JP14325897A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Yamashita; 一博山下; Kosuke Shibazaki; 耕介柴崎
Original assignee: Koike Chemical Co Ltd
Current assignee: Koike Chemical Co Ltd
Priority date: 1997-05-16
Filing date: 1997-05-16
Publication date: 1998-12-02

Abstract

(57)【要約】【課題】使用感および使い勝手に優れたジェル状の後
発泡性組成物として、スリミング剤組成物を皮膚に適用
する。【解決手段】（ａ）スリミング剤０．０１〜８０重量
％、（ｂ）界面活性剤：０．０１〜１０重量％、（ｃ）
ゲル化剤：０．０１〜２重量％、（ｄ）後発泡剤：０．
１〜１０重量％、（ｅ）エタノール：０．０１〜５０重
量％を含有してなる後発泡性スリミング剤組成物。取り
出し用バルブを具えた耐圧容器に取り出し自在に充填し
てなるエアゾール型のスリミング剤製品、人間の指によ
り開封可能な密封容器に充填してなる簡易型のスリミン
グ剤製品などの剤型で利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、後発泡性スリミン
グ剤組成物およびこれを容器に密封充填したエアゾール
製品に関する。

【０００２】

【従来の技術】美しいボディンラインを作ることは、多
くの女性にとっての願いであり、いわゆるエステ産業も
好況を呈している。また、一方において、家庭で簡単に
行なえるボディケア法、瘠身法も注目されており、多く
のメーカーからボディスリミング、ボディファーミング
化粧品が上市されており、特にボディマッサージ製品が
注目されている。また、マッサージを必要とすることな
く塗るだけで体を引き締めることができるボディ用ジェ
ルも市販され、人気を集めている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ボディ用ジェルを初めとするボディスリミング製品は、
使用感や使い勝手の点でよりいっそうの改善がまたれて
いた。したがって、本発明は、使用感および／使い勝手
が良好なスリミング製剤およびこれを用いたエアゾール
製品を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の後発泡性スリミ
ング剤組成物は、以下の（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、
（ｄ）および（ｅ）成分を含有してなることを特徴とす
る。（ａ）スリミング剤：０．０１〜８０重量％。（ｂ）界面活性剤：０．０１〜１０重量％。（ｃ）ゲル化剤：０．０１〜２重量％。（ｄ）後発泡剤：０．１〜１０重量％。（ｅ）エタノール：０．０１〜５０重量％。本発明の後発泡性スリミング剤組成物を、取り出し用バ
ルブを具えた耐圧容器に取り出し自在に充填してエアゾ
ール製品としたり、スティック状等の密封容器に開封自
在に充填するなど、種々の剤型を取ることができる。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明で用いられる（ａ）スリミ
ング剤としては、各種の薬剤、抽出物を用いることがで
き、例えば、海藻エキス、セイヨウキズタエキス、スギ
ナエキス、サトウキビエキス、チャエキス、ブッチャー
ブルームエキス、マロニエエキス、トウキンセンカエキ
ス、ヤナギタンポポエキス、ハゴロモグサエキス、ガラ
ナ、ニンジンエキス、イチョウエキス、ツボクサエキ
ス、シラカバエキス、ハマメリスエキス、プレクトラン
タエキス、コーラエキス、ビスナガエキス、テルミナリ
アエキス、ゴボウエキス、ホップエキスなどが挙げら
れ、また、植物成分として見ると以下のものが例示され
る。エスシン（起源植物：セイヨウトチノキ）カフェイン（起源植物：チャ、コーラ、ガラナ、カカ
オ、コーヒー、マテ）テオフィリン（起源植物：チャ）ビザボロール（起源植物：カミツレ）

【０００６】また、近年日本でブームとなっているクリ
スチャン・ディオール社のスヴェルト（商品名）には、
以下のスリミング成分が配合されており、これらも本発
明の（ａ）スリミング剤として使用できる。（１）ＰＬＥＣＴＲＡＮＴＨＵＳＥＸＴＲＡＣＴ（２）ＣＯＬＡＥＸＴＲＡＣＴ（３）ＶＩＳＮＡＧＡＥＸＴＲＡＣＴ（４）ＴＥＲＭＩＮＡＬＩＡＥＸＴＲＡＣＴ

【０００７】（ａ）成分のスリミング剤は、本発明の組
成物中に０．０１〜８０重量％配合するのが好適であ
り、好ましくは０．０１〜１０重量％配合される。スリ
ミング剤の添加量が０．０１重量％未満では、スリミン
グ効果が期待できず、一方添加量が８０重量％を超える
と、他の成分添加できず、使用感が好ましくない。本発
明の（ｂ）界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、
アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活
性剤などが用いられ、特にノニオン界面活性剤が好適で
ある。

【０００８】（ｂ）成分のノニオン界面活性剤として
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ン−ポリオキシプロピレングリコール、グリコール、グ
リセリン、ソルビトール、マンニトール、ペンタエリス
リトール、ショ糖などの多価アルコールと脂肪酸との部
分エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸
部分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン
化ヒマシ油、トリエタノールアミン脂肪酸部分エステ
ル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンア
ルキルアミン等が挙げられる。また、ポリオキシエチレ
ンの一部をポリオキシプロピレンに置き替えることもで
きる。界面活性剤のＨＬＢは１０〜２０が好適であり、
疎水基の炭素鎖長、親水基の数（−ＯＨ基、オキシエチ
レン単位等）を調整することによりコントロールでき
る。

【０００９】具体的なノニオン界面活性剤としては、Ｐ
ＯＥセチルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰセチルエーテル、
ＰＯＥオクチルフェニルエーテル、ＰＯＥノニルフェニ
ルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰグリコール、ＰＯＥグリセ
リルモノオレエート、ＰＯＥソルビタンモノステアレー
ト、ＰＯＥモノステアレート、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、Ｐ
ＯＥオレイルアミンなどが挙げられる。ここでＰＯＥは
ポリオキシエチレンを、ＰＯＰはポリオキシプロピレン
を示す。（ｂ）成分の界面活性剤は、本発明の組成物中
に０．０１〜１０重量％配合するのが好適であり、好ま
しくは０．１〜５重量％配合する。界面活性剤の添加量
が０．０１重量％未満では、後発泡剤と原液の分散性が
著しく悪化し、ジェルの発泡性が低下する。一方、添加
量が５重量％を超えると使用後に界面活性剤による不快
なベト付きが生じる。

【００１０】ゲル化剤としては、カラギーナン、ファー
セレラン、ローカストビーンガム、キサンタンガム等の
天然高分子；ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、エチルセルロース等の半合成系高分子；カ
ルボキシビニルポリマー等の合成高分子などが用いられ
る。カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸を主成分
とした親水性の架橋型ポリマーであり、グッドリッチケ
ミカル社のカーボポール９３４，９４０，９４１、和光
純薬工業（株）のハイピスワコー１０３，１０４，１０
５などの市販品を使用することができる。ゲル化剤のゲ
ル特性がｐＨに依存するときは、有機または無機の塩基
あるいは酸を添加して、ｐＨを調整する。

【００１１】（ｃ）成分のゲル化剤は、本発明の組成物
中に０．０１〜２重量％配合するのが好適であり、好ま
しくは０．０５〜１重量％配合される。ゲル化剤の添加
量が０．０１重量％未満では、原液に粘度がなく、使用
中に液ダレを起こし、一方、添加量が２重量％を超える
と、発泡した泡が、パサ付き、使用感が好ましくない。
（ｄ）成分の後発泡剤は、本発明のゲル状組成物がエア
ゾール容器などから取り出されて皮膚に塗布された時
に、体温により気化してゲル状組成物を発泡せしめるも
のであり、５〜４０℃の範囲の沸点を有するものが好適
に用いられる。具体的には、ｎ−ペンタン（沸点３６．
１℃）、イソペンタン（沸点２７，９℃）、ネオペンタ
ン（沸点９．５℃）、イソブタン、ｎ−ブタン、プロパ
ン等の脂肪族炭化水素、ジメチルエーシなどが挙げられ
る。

【００１２】（ｄ）成分の後発泡剤は、本発明の組成物
中に０．１〜１０重量％配合するのが好適であり、好ま
しくは０．５〜５重量％配合される。後発泡剤の添加量
が０．１重量％未満であると、ジェルの発泡性は非常に
低い。一方、添加量が１０重量％を超えると、ジェルの
発泡速度が非常に速く、ジエルが皮膚になじまない。
（ｅ）成分のエタノールは、本発明の組成物中に０．０
１〜５０重量％配合するのが好適であり、好ましくは５
〜３０重量％配合する。エタノールの添加量が０．０１
重量％未満であると、ジエルはいつまでも消泡、乾燥せ
ず、ベタ付き、使用感が好ましくなく、一方、添加量が
５０重量％を超えると、発泡しない。

【００１３】本発明の組成物中には、さらに任意成分と
して、ジイソプロパノールアミン等のアルカノールアミ
ンなどのアルカリ剤（ｐＨ調整剤）、ｌ−メントール等
の清涼剤、１，３−ブチレングリコール等の溶解補助、
メチルパラベン等の防腐剤、ハイドロトロープ剤、香料
などを配合することができ、水（精製水）でバランスさ
れる。

【００１４】本発明の組成物は、そのまま製剤化して使
用することもできるが、エアゾール製品として製剤化す
ることもできる。エアゾール化する場合は、本発明の組
成物を原液として噴射剤と混合して耐圧容器に充填する
こともできるが、二重構造容器型のエアゾール製品とす
ることもできる。二重構造型のエアゾール製品は、本発
明のスリミング剤組成物を、取り出し自在なバルブ機構
を有し変形可能な内袋に充填し、この内袋を耐圧容器内
に収納し、耐圧容器内の空間部に加圧気体（噴射剤）を
封入したものであり、バルブを開とすることによりスリ
ミング剤組成物を取り出すことができる。また、剤型は
上記のエアゾール製品に限定されず、例えば実開平４−
１２８２６５号公報に記載のように、ガスバリア性の可
撓性フィルムを重ね合わせ周囲をヒートシールなどによ
り封じた、スティク状等の袋状の容器内にスリミング剤
組成物を密封・充填することもできる。この袋状容器は
人間の指で開封することができる。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、使用感および使い勝手
に優れたジェル状の後発泡性組成物として、スリミング
剤組成物を皮膚に適用することができる。

【００１６】

【実施例】後記表１に示した組成の後発泡性組成物を調
製し、これらを二重構造容器の内袋に充填してその性能
を評価し、この結果を表１に示した。

【００１７】

【表１】表１：組成および評価結果実施例組成(wt%) １２３４５カルボキシビニルポリマー*¹0.30 0.30 0.38 0.30 0.30 ジイソプロパノールアミン 0.30 0.30 0.38 0.30 0.30 POE(20)ソルビタンモノオレエート*²2.00 − 2.00 2.00 2.00 POE(10)オクチルフェニルエーテル − 2.00 − − − フィテレンEGX-250*³5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 l-メントール 0.10 0.10 0.10 0.10 0.10 1,3-ブチレングリコール 1.00 1.00 1.00 − 1.00 濃グリセリン − − − 1.00 − メチルパラベン 0.10 0.10 0.10 0.10 0.10 エタノール 10.00 10.00 7.00 10.00 15.00 香料微量微量微量微量微量精製水適量適量適量適量適量イソペンタン(発泡剤) 1.96 1.96 1.96 1.88 1.88 イソブタン(発泡剤) − − − 0.08 0.08 評価結果*⁴ ジェルの発泡性 ○ ○ ○ ○ △ 消泡速度 ○ ○ △ ○ ○ 使用感 ○ ○ ○ ○ ○ ＊１）ハイビスワコー１０４（和光純薬工業（株）製）。＊２）ＰＯＥ（２０）は、ポリオキシエチレン（２０）、すなわちエチレンオキサイドの平均付加モル数が２０であることを示す。＊３）ＬＡＢＯＲＡＴＯＩＲＥＳＧＡＬＥＮＩＱＵＥＳＶＥＲＩＮ社（仏）製スリミング剤。＊４） ○…良好 △…普通 ×…悪い

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（ａ）スリミング剤０．０１〜８０重量
％、（ｂ）界面活性剤：０．０１〜１０重量％（ｃ）ゲル化剤：０．０１〜２重量％（ｄ）後発泡剤：０．１〜１０重量％（ｅ）エタノール：０．０１〜５０重量％を含有してなることを特徴とする後発泡性スリミング剤
組成物。
【請求項２】請求項１に記載の後発泡性スリミング剤
組成物を、取り出し用バルブを具えた耐圧容器に取り出
し自在に充填してなることを特徴とするエアゾール型の
スリミング剤製品。
【請求項３】請求項１に記載の後発泡性スリミング剤
組成物を、人間の指により開封可能な密封容器に充填し
てなることを特徴とする簡易型のスリミング剤製品。