JP2014024801A - 毛髪処理剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】毛髪の状態を整える特定の成分を含有させる場合に、保存安定性と毛髪に対する塗布性とのいずれも確保することの容易な毛髪処理剤組成物を提供する。
【解決手段】毛髪処理剤組成物には、ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及びラウロイルリシンの少なくとも一方の成分が含有される。毛髪処理剤組成物には、更にステアリルアルコール及び両性界面活性剤が含有される。ステアリルアルコールの含有量は、0.5〜10質量%であることが好ましい。毛髪処理剤組成物には、ステアリルアルコールを第1の高級アルコールとしたときに、第1の高級アルコールとは異なる第2の高級アルコールが更に含有され、毛髪処理剤組成物中の高級アルコールの総量が、第1の高級アルコールに対する質量比で20以下とされることが好ましい。
【選択図】なし
【解決手段】毛髪処理剤組成物には、ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及びラウロイルリシンの少なくとも一方の成分が含有される。毛髪処理剤組成物には、更にステアリルアルコール及び両性界面活性剤が含有される。ステアリルアルコールの含有量は、0.5〜10質量%であることが好ましい。毛髪処理剤組成物には、ステアリルアルコールを第1の高級アルコールとしたときに、第1の高級アルコールとは異なる第2の高級アルコールが更に含有され、毛髪処理剤組成物中の高級アルコールの総量が、第1の高級アルコールに対する質量比で20以下とされることが好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明は、毛髪処理剤組成物に関する。
例えば、リンス、コンディショナー、トリートメント等の毛髪処理剤組成物には、毛髪の状態を整える成分が含有される。例えば、特許文献1では、毛髪に付着させる成分としてN−モノ長鎖アシル塩基性アミノ酸が開示されている。
ところで、毛髪処理剤組成物を毛髪へ塗布し易くするという塗布性の観点から、同組成物中に両性界面活性剤を含有させることが好ましい。こうした毛髪処理剤組成物において、毛髪の状態を整える特定の成分を更に含有させる場合、両性界面活性剤による塗布性が確保されず、しかも毛髪処理剤組成物の保存安定性の低下を招くことがあった。このため、両性界面活性剤による塗布性と保存安定性とのいずれも発揮させるためには、毛髪の状態を整える特定の成分の使用を断念せざるを得なくなる。また、毛髪の状態を整える特定の成分を含有させるとともに保存安定性を確保しようとした場合には、両性界面活性剤によって塗布性を発揮させることは断念せざるを得なくなる。すなわち、毛髪の状態を整える特定の成分を用いる場合、保存安定性を確保することと、両性界面活性剤による塗布性を確保することのいずれも困難となっていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、毛髪の状態を整える特定の成分を含有させる場合に、保存安定性と毛髪に対する塗布性とのいずれも確保することの容易な毛髪処理剤組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の毛髪処理剤組成物は、ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及びラウロイルリシンの少なくとも一方の成分と、ステアリルアルコールと、両性界面活性剤とを含有することを特徴とする。
上記毛髪処理剤組成物において、前記ステアリルアルコールの含有量が0.5〜10質量%であることが好ましい。
上記毛髪処理剤組成物は、前記ステアリルアルコールを第1の高級アルコールとしたときに、前記第1の高級アルコールとは異なる第2の高級アルコールを更に含有してなり、前記毛髪処理剤組成物中の高級アルコールの総量が、前記第1の高級アルコールに対する質量比(質量比=高級アルコールの総量/第1の高級アルコール)で20以下とされることが好ましい。
上記毛髪処理剤組成物は、前記ステアリルアルコールを第1の高級アルコールとしたときに、前記第1の高級アルコールとは異なる第2の高級アルコールを更に含有してなり、前記毛髪処理剤組成物中の高級アルコールの総量が、前記第1の高級アルコールに対する質量比(質量比=高級アルコールの総量/第1の高級アルコール)で20以下とされることが好ましい。
上記毛髪処理剤組成物は、前記ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテルを0.1〜3質量%含有することが好ましい。
上記毛髪処理剤組成物は、前記ラウロイルリシンを0.01〜1質量%含有することが好ましい。
上記毛髪処理剤組成物は、前記ラウロイルリシンを0.01〜1質量%含有することが好ましい。
上記毛髪処理剤組成物は、更にカチオン性高分子を0.01〜2質量%含有することが好ましい。
本発明によれば、毛髪の状態を整える特定の成分を含有させる場合に、保存安定性と毛髪に対する塗布性とのいずれも確保することの容易な毛髪処理剤組成物が提供される。
以下、本発明の毛髪処理剤組成物を具体化した実施形態を説明する。
本実施形態の毛髪処理剤組成物には、(A)ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及び(A)ラウロイルリシンの少なくとも一方の成分が含有される。毛髪処理剤組成物には、更に(B1)ステアリルアルコール及び(C)両性界面活性剤が含有される。
本実施形態の毛髪処理剤組成物には、(A)ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及び(A)ラウロイルリシンの少なくとも一方の成分が含有される。毛髪処理剤組成物には、更に(B1)ステアリルアルコール及び(C)両性界面活性剤が含有される。
(A)ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテルは、毛髪の状態を整える働きを有する。ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテルは、International Nomenclature Cosmetic Ingredient名(INCI名)において“PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3 グリセリン”として市販されている。
毛髪処理剤組成物中におけるポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテルの含有量は、好ましくは0.1〜3質量%であり、より好ましくは0.3〜1.5質量%である。ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテルの含有量が0.1質量%以上の場合、毛髪の状態を整える効果がより得られ易くなる。ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテルの含有量が3質量%以下の場合、毛髪処理剤組成物の保存安定性がより高まり易くなる。
(A)ラウロイルリシンは、毛髪の状態を整える働きを有する。ラウロイルリシン(Nε−ラウロイル−L−リジン)は、ラウリン酸とリシンとのアミドである。
毛髪処理剤組成物中におけるラウロイルリシンの含有量は、好ましくは0.01〜1質量%であり、より好ましくは0.1〜0.5質量%である。ラウロイルリシンの含有量が0.01質量%以上の場合、毛髪の状態を整える効果がより得られ易くなる。ラウロイルリシンの含有量が1質量%以下の場合、毛髪処理剤組成物の保存安定性がより高まり易くなる。
毛髪処理剤組成物中におけるラウロイルリシンの含有量は、好ましくは0.01〜1質量%であり、より好ましくは0.1〜0.5質量%である。ラウロイルリシンの含有量が0.01質量%以上の場合、毛髪の状態を整える効果がより得られ易くなる。ラウロイルリシンの含有量が1質量%以下の場合、毛髪処理剤組成物の保存安定性がより高まり易くなる。
(B1)ステアリルアルコールは、ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及びラウロイルリシンの少なくとも一方の成分を含有する組成において、保存安定性と毛髪に対する塗布性とを確保する働きを有する。ステアリルアルコールは、高級アルコールの一種である。ステアリルアルコールとして、分岐構造を有するステアリルアルコール(イソステアリルアルコール)を用いてもよい。すなわち、ステアリルアルコールとしては、直鎖状のステアリルアルコール及び分岐構造を有するステアリルアルコールから選ばれる少なくとも一種を用いることができる。
毛髪処理剤組成物中におけるステアリルアルコールの含有量は、好ましくは0.5〜10質量%であり、より好ましくは3〜8質量%である。ステアリルアルコールの含有量が0.5〜10質量%の場合、保存安定性を更に高めることが容易となる。
毛髪処理剤組成物には、ステアリルアルコールを第1の高級アルコールとしたときに、第1の高級アルコールとは異なる第2の(B2)高級アルコールが更に含有されることが好ましい。
(B2)第2の高級アルコールを含有させる場合、毛髪処理剤組成物中の高級アルコールの総量が、第1の高級アルコールに対する質量比(質量比=高級アルコールの総量/第1の高級アルコール)で20以下であり、好ましくは10以下である。毛髪処理剤組成物には、上記の質量比が20以下となるように高級アルコールが含有されることで、毛髪に対する塗布性を更に高めることが容易となる。なお、高級アルコールの総量は、第1の高級アルコールと第2の高級アルコールとの合計量であり、上記の質量比は理論的に1を超える範囲となる。
第2の高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
第2の高級アルコールは、一種類又は二種類以上を使用することができる。
毛髪処理剤組成物には、第2の高級アルコールとして、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、及びミリスチルアルコールから選ばれる少なくとも一種が含有されることが好ましい。
毛髪処理剤組成物には、第2の高級アルコールとして、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、及びミリスチルアルコールから選ばれる少なくとも一種が含有されることが好ましい。
毛髪処理剤組成物中における第2の高級アルコールの含有量は、好ましくは0.5〜10質量%であり、より好ましくは3〜8質量%である。第2の高級アルコールの含有量が0.5〜10質量%の場合、毛髪に対する塗布性を更に高めることが容易となる。
(C)両性界面活性剤は、毛髪に対する塗布性を確保する働きを有する。
両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが挙げられる。
両性界面活性剤は、一種類又は二種類以上を使用することができる。
毛髪処理剤組成物には、両性界面活性剤として、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが含有されることが好ましい。
毛髪処理剤組成物には、両性界面活性剤として、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが含有されることが好ましい。
毛髪処理剤組成物中における両性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.3〜3質量%であり、より好ましくは0.5〜2.5質量%である。両性界面活性剤の含有量が0.3質量%以上の場合、毛髪に対する塗布性を更に高めることが容易となり、例えば、毛髪処理剤組成物を適度に泡立てて毛髪に馴染ませることが可能となる。両性界面活性剤の含有量が3質量%以下の場合、保存安定性を更に高めることが容易となる。
毛髪処理剤組成物には、更に(D)カチオン性高分子が含有されることが好ましい。(D)カチオン性高分子は、毛髪処理剤組成物中において、0.01〜2質量%の範囲で含有されることで、毛髪の状態を整える効果を更に発揮させることが容易となる。
カチオン性高分子としては、例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グアガム、カチオン化多糖、カチオン化加水分解たん白、カチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー、ポリグリコールポリアミン縮合物、アジピオン酸ジメチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体、及びアミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体が挙げられる。
カチオン化セルロースとしては、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドが挙げられる。
カチオン化グアガムとしては、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアガムが挙げられる。
カチオン化多糖は、セルロース誘導体、天然ガム、澱粉、デキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるものであり、カチオン化多糖としては、例えば、デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランが挙げられる。
カチオン化多糖は、セルロース誘導体、天然ガム、澱粉、デキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるものであり、カチオン化多糖としては、例えば、デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランが挙げられる。
カチオン化加水分解たん白としては、例えば、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解大豆たん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、及び塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリンが挙げられる。
カチオン化ビニル系又はカチオン化アクリル系ポリマーとしては、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、及びポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウムが挙げられる。
ポリグリコールポリアミン縮合物としては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコールが挙げられる。
カチオン性高分子は、一種類又は二種類以上を使用することができる。
毛髪処理剤組成物には、カチオン性高分子として塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体が含有されることが好ましい。
毛髪処理剤組成物には、カチオン性高分子として塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体が含有されることが好ましい。
毛髪処理剤組成物中におけるカチオン性高分子の含有量は、0.01〜2質量%であり、好ましくは0.1〜1質量%である。
毛髪処理剤組成物には、上記以外の成分として、例えば、溶剤、界面活性剤、油性成分、高分子化合物、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、酸化防止剤、及び無機塩を含有させることができる。
毛髪処理剤組成物には、上記以外の成分として、例えば、溶剤、界面活性剤、油性成分、高分子化合物、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、酸化防止剤、及び無機塩を含有させることができる。
溶剤としては、水及び有機溶媒が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、グリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。
界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及びアニオン性界面活性剤が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
毛髪処理剤組成物中におけるカチオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%であり、より好ましくは1〜7質量%である。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、及び脂肪族アルカノールアミドが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、及び脂肪族アルカノールアミドが挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレン(以下、POEという)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテルが挙げられる。
アルキレンソルビタン脂肪酸エステル及びアルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド及び脂肪族アルカノールアミドとしては、例えば、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、及びポリオキシプロピレン(12EO)ミリスチン酸モノエタノールアミドが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ヒドロキシ(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸、および、これのアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩)、有機アミン塩(モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩など)、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、及びN−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類が挙げられる。
油性成分としては、例えば、油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが挙げられる。
油脂としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油を例示できる。ロウとしては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
油脂としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油を例示できる。ロウとしては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
炭化水素としては、例えば、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。
エステルとしては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。
シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、及び両性高分子が挙げられる。
ノニオン性高分子としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール等、ビニルピロリドンのホモ−及びコーポリマー、特にポリビニルピロリドン単独、ビニルピロリドンとビニルアセテートのコーポリマー又は、例えば商品名「ルビスコール」としてBASFにより販売されている、ビニルピロリドン、ビニルアセテート及びビニルプロピオネートのターポリマー等が挙げられる。しかし、種々のアクリル酸及びメタアクリル酸エステル、アクリルアミド及びメタアクリルアミドの(コー)ポリマー、例えば100,000以上の分子量を有するポリアクリルアミド、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。
ノニオン性高分子としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール等、ビニルピロリドンのホモ−及びコーポリマー、特にポリビニルピロリドン単独、ビニルピロリドンとビニルアセテートのコーポリマー又は、例えば商品名「ルビスコール」としてBASFにより販売されている、ビニルピロリドン、ビニルアセテート及びビニルプロピオネートのターポリマー等が挙げられる。しかし、種々のアクリル酸及びメタアクリル酸エステル、アクリルアミド及びメタアクリルアミドの(コー)ポリマー、例えば100,000以上の分子量を有するポリアクリルアミド、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。
アニオン性高分子としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。
両性高分子としては、例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(商品名:ユカフォーマーAM−75、三菱化学(株)製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(商品名:アンフォマー28−4910、ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(商品名:マーコート280,295、オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸の三元重合体(商品名:マーコートプラス3330,3331、オンデオ・ナルコ社製)、及びアクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(商品名:マーコート2001、オンデオ・ナルコ社製)が挙げられる。
両性高分子としては、例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(商品名:ユカフォーマーAM−75、三菱化学(株)製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(商品名:アンフォマー28−4910、ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(商品名:マーコート280,295、オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸の三元重合体(商品名:マーコートプラス3330,3331、オンデオ・ナルコ社製)、及びアクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(商品名:マーコート2001、オンデオ・ナルコ社製)が挙げられる。
糖としては、例えば、ソルビトール、マルトース、及びN−アセチルグルコサミンが挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラベン、メチルパラベン、フェノキシエタノール及び安息香酸ナトリウムが挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラベン、メチルパラベン、フェノキシエタノール及び安息香酸ナトリウムが挙げられる。
キレート化剤としては、例えば、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類が挙げられる。
安定剤としては、例えば、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、タウリン、グルタミン酸、及びアルギニンが挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、タウリン、グルタミン酸、及びアルギニンが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、及び亜硫酸塩が挙げられる。
無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムが挙げられる。
毛髪処理剤組成物には、例えば、酸性染料、染毛色材、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、及び紫外線吸収剤を必要に応じて含有させることができる。
無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムが挙げられる。
毛髪処理剤組成物には、例えば、酸性染料、染毛色材、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、及び紫外線吸収剤を必要に応じて含有させることができる。
毛髪処理剤組成物は、例えば、リンス、トリートメント、コンディショナー、美容液、又はシャンプーの製品形態とされる。毛髪処理剤組成物の剤型は、特に限定されず、例えば、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、泡状(フォーム状)、及びクリーム状のいずれであってもよい。例えば、毛髪処理剤組成物の剤型を泡状にする場合、エアゾール容器を用いてもよいし、ノンエアゾール容器を用いてもよい。
毛髪処理剤組成物は、上述した保存安定性を容易に確保するという観点から、各成分と水とを強制的に撹拌して得られる乳化系として構成されることが好ましい。
毛髪処理剤組成物は、濡れた状態とされた毛髪に適用されてもよいし、乾いた毛髪に適用されてもよい。毛髪に適用した毛髪処理剤組成物は、洗い流してもよいし、洗い流さずに乾燥させてもよい。毛髪処理剤組成物の毛髪への塗布方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜使用することができる。塗布方法としては、例えば手櫛による塗布、スプレー(噴霧)による塗布、及びコーム又は刷毛を用いた塗布が挙げられる。
毛髪処理剤組成物は、濡れた状態とされた毛髪に適用されてもよいし、乾いた毛髪に適用されてもよい。毛髪に適用した毛髪処理剤組成物は、洗い流してもよいし、洗い流さずに乾燥させてもよい。毛髪処理剤組成物の毛髪への塗布方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜使用することができる。塗布方法としては、例えば手櫛による塗布、スプレー(噴霧)による塗布、及びコーム又は刷毛を用いた塗布が挙げられる。
本実施形態の毛髪処理剤組成物は、例えばシャンプーを用いた毛髪の洗浄の後の濡れた毛髪に適用されるとともに、両性界面活性剤の作用により泡立てることで、毛髪に容易に馴染ませることができる。
次に、毛髪処理剤組成物の作用について説明する。
毛髪処理剤組成物は、例えば容器内で保存される。このとき、両性界面活性剤と毛髪の状態を整える特定の成分(ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及びラウロイルリシンの少なくとも一方の成分)とを含有させると、保存時に同組成物の外観が不均一(成分が分離している状態)となったり、同組成物の粘度が変化したりするおそれがある。また、両性界面活性剤は、毛髪処理剤組成物の毛髪に対する塗布性を高めるものの、その塗布性は、上述した毛髪の状態を整える特定の成分により阻害されるおそれがある。この点、上述したステアリルアルコールの含有によって、保存安定性及び塗布性のいずれも高まるようになる。そして、本実施形態の毛髪処理剤組成物によれば、上述した毛髪の状態を整える特定の成分によって、例えば、毛髪のしっとり感、毛髪の艶、及び指通りの良さが得られるようになる。
毛髪処理剤組成物は、例えば容器内で保存される。このとき、両性界面活性剤と毛髪の状態を整える特定の成分(ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及びラウロイルリシンの少なくとも一方の成分)とを含有させると、保存時に同組成物の外観が不均一(成分が分離している状態)となったり、同組成物の粘度が変化したりするおそれがある。また、両性界面活性剤は、毛髪処理剤組成物の毛髪に対する塗布性を高めるものの、その塗布性は、上述した毛髪の状態を整える特定の成分により阻害されるおそれがある。この点、上述したステアリルアルコールの含有によって、保存安定性及び塗布性のいずれも高まるようになる。そして、本実施形態の毛髪処理剤組成物によれば、上述した毛髪の状態を整える特定の成分によって、例えば、毛髪のしっとり感、毛髪の艶、及び指通りの良さが得られるようになる。
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)毛髪処理剤組成物には、毛髪の状態を整える成分として、ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及びラウロイルリシンの少なくとも一方の成分が含有される。毛髪処理剤組成物には、更にステアリルアルコール及び両性界面活性剤が含有されるため、保存安定性と毛髪に対する塗布性とのいずれも確保することが容易となる。
(1)毛髪処理剤組成物には、毛髪の状態を整える成分として、ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及びラウロイルリシンの少なくとも一方の成分が含有される。毛髪処理剤組成物には、更にステアリルアルコール及び両性界面活性剤が含有されるため、保存安定性と毛髪に対する塗布性とのいずれも確保することが容易となる。
(2)ステアリルアルコールの含有量が0.5〜10質量%の場合、保存安定性を更に高めることが容易となる。
(3)毛髪処理剤組成物には、ステアリルアルコールを第1の高級アルコールとしたときに、第1の高級アルコールとは異なる第2の高級アルコールが更に含有され、毛髪処理剤組成物中の高級アルコールの総量が、第1の高級アルコールに対する質量比で20以下とされることが好ましい。この場合、毛髪に対する塗布性を更に高めることが容易となる。
(3)毛髪処理剤組成物には、ステアリルアルコールを第1の高級アルコールとしたときに、第1の高級アルコールとは異なる第2の高級アルコールが更に含有され、毛髪処理剤組成物中の高級アルコールの総量が、第1の高級アルコールに対する質量比で20以下とされることが好ましい。この場合、毛髪に対する塗布性を更に高めることが容易となる。
(4)ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテルが0.1〜3質量%含有されることで、毛髪の状態を整える効果がより得られ易くなるとともに、毛髪処理剤組成物の保存安定性がより高まり易くなる。
(5)ラウロイルリシンが0.01〜1質量%含有されることで、毛髪の状態を整える効果がより得られ易くなるとともに、毛髪処理剤組成物の保存安定性がより高まり易くなる。
(6)カチオン性高分子が0.01〜2質量%含有されることで、毛髪の状態を整える効果を更に発揮させることが容易となる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・毛髪処理剤組成物は、例えば、紫外線等によりダメージを受けた毛髪の感触を改善するために用いてもよいし、酸化染毛剤や毛髪脱色剤の適用によりダメージを受けた毛髪の感触を改善するために用いてもよい。
・毛髪処理剤組成物は、複数の剤に分割して構成されてもよい。毛髪処理剤組成物を複数の剤から構成する場合、複数の剤は、使用時に混合した後に毛髪に適用されもよいし、複数の剤を順に毛髪に塗布することで、毛髪上で混合される構成であってもよい。
・毛髪処理剤組成物の製品形態は、カラートリートメントであってもよい。カラートリートメントは、例えば日常的なヘアケアの際に毛髪に適用されることで、染毛処理が繰り返される結果、所望する色調へ徐々に染め上げる毛髪処理剤組成物である。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を具体的に説明する。
<毛髪処理剤組成物の調製>
下記の表1〜表3に示す実施例1〜実施例19、比較例1〜比較例4の毛髪処理剤組成物を常法に従って調製した。表1〜表3において、各成分の含有量を示す数値の単位は、質量%である。
<毛髪処理剤組成物の調製>
下記の表1〜表3に示す実施例1〜実施例19、比較例1〜比較例4の毛髪処理剤組成物を常法に従って調製した。表1〜表3において、各成分の含有量を示す数値の単位は、質量%である。
<保存安定性の評価>
各例の毛髪処理剤組成物を60℃の恒温槽中で保存した。各例の毛髪処理剤組成物の状態を目視で確認し、外観が不均一(成分が分離している状態)となるまでの期間に基づき、次の評価基準で評価した。前記期間が、3日未満の場合には“1”、3日以上5日未満の場合には“2”5日以上7日未満の場合には“3”、7日以上14日未満の場合には“4”、14日以上の場合には“5”とする5段階で評価した。この評価結果を表1〜3中の“保存安定性”欄に示す。
各例の毛髪処理剤組成物を60℃の恒温槽中で保存した。各例の毛髪処理剤組成物の状態を目視で確認し、外観が不均一(成分が分離している状態)となるまでの期間に基づき、次の評価基準で評価した。前記期間が、3日未満の場合には“1”、3日以上5日未満の場合には“2”5日以上7日未満の場合には“3”、7日以上14日未満の場合には“4”、14日以上の場合には“5”とする5段階で評価した。この評価結果を表1〜3中の“保存安定性”欄に示す。
<毛髪処理剤組成物の適用>
毛髪脱色剤(商品名:レセ パウダーブリーチ EX、ホーユー株式会社製)を用いて30℃、30分の条件で毛束に脱色処理を施した後、水洗及びシャンプー、並びにドライヤーを用いた乾燥を順に行った。脱色処理した毛束サンプルのうち、明度及び感触が同等の毛束を選択し、各例の毛髪処理剤組成物の評価試験に供する試験用毛束サンプルとした。
毛髪脱色剤(商品名:レセ パウダーブリーチ EX、ホーユー株式会社製)を用いて30℃、30分の条件で毛束に脱色処理を施した後、水洗及びシャンプー、並びにドライヤーを用いた乾燥を順に行った。脱色処理した毛束サンプルのうち、明度及び感触が同等の毛束を選択し、各例の毛髪処理剤組成物の評価試験に供する試験用毛束サンプルとした。
試験用毛束サンプル10gを水洗した後に、毛髪洗浄剤(商品名:プロマスターカラーケアLX スタイリッシュライン、ホーユー株式会社製)を用いて洗浄した後に水洗した。次に、水で濡れた状態とされている試験用毛束サンプルの全体に均等となるように、実施例1の毛髪処理剤組成物3gを手で塗布した。続いて、同サンプルに毛髪処理剤組成物を揉み込むことで毛髪処理剤組成物を泡立てながら、毛髪に馴染ませた。次いで、試験用毛束サンプルに付着している毛髪処理剤組成物を水で洗い流した後に、同サンプルをタオルドライした後にドライヤーで乾燥させた。実施例2〜19及び比較例1〜4の各毛髪処理剤組成物についても、実施例1の毛髪処理剤組成物と同様にして試験用毛束サンプルに適用した。
<毛髪処理剤組成物の毛髪に対する塗布性>
10人の専門テスターが上記<毛髪処理剤組成物の適用>に記載した方法に準じて試験用毛束サンプルに毛髪処理剤組成物を塗布した際に毛髪に良く馴染むか否かを判断した。毛髪に良く馴染むと認められると判断したテスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。この評価結果を表1〜表3中の“塗布性の良さ”欄に示す。
10人の専門テスターが上記<毛髪処理剤組成物の適用>に記載した方法に準じて試験用毛束サンプルに毛髪処理剤組成物を塗布した際に毛髪に良く馴染むか否かを判断した。毛髪に良く馴染むと認められると判断したテスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。この評価結果を表1〜表3中の“塗布性の良さ”欄に示す。
<毛髪のしっとり感>
上記<毛髪処理剤組成物の適用>に記載した方法で毛髪処理剤組成物を適用した試験用毛束サンプルを10人の専門テスターが触感でしっとりしているか否かを判断した。手触りがしっとりしていると認められると判断したテスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。この評価結果を表1〜表3中の“毛髪のしっとり感”欄に示す。
上記<毛髪処理剤組成物の適用>に記載した方法で毛髪処理剤組成物を適用した試験用毛束サンプルを10人の専門テスターが触感でしっとりしているか否かを判断した。手触りがしっとりしていると認められると判断したテスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。この評価結果を表1〜表3中の“毛髪のしっとり感”欄に示す。
<毛髪の艶>
上記<毛髪処理剤組成物の適用>に記載した方法で毛髪処理剤組成物を適用した試験用毛束サンプルの艶を10人の専門テスターが目視で確認し、艶が良いか否かを判断した。艶が良いと認められると判断したテスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。この評価結果を表1〜表3中の“毛髪の艶”欄に示す。
上記<毛髪処理剤組成物の適用>に記載した方法で毛髪処理剤組成物を適用した試験用毛束サンプルの艶を10人の専門テスターが目視で確認し、艶が良いか否かを判断した。艶が良いと認められると判断したテスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。この評価結果を表1〜表3中の“毛髪の艶”欄に示す。
<指通りの良さ>
上記<毛髪処理剤組成物の適用>に記載した方法で毛髪処理剤組成物を適用した試験用毛束サンプルの指通りが良いか否かを10人の専門テスターが判断した。試験用毛束サンプルに対する指通りが良いと判断した専門テスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。評価結果を表1〜表3中の“指通りの良さ”欄に示す。
上記<毛髪処理剤組成物の適用>に記載した方法で毛髪処理剤組成物を適用した試験用毛束サンプルの指通りが良いか否かを10人の専門テスターが判断した。試験用毛束サンプルに対する指通りが良いと判断した専門テスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。評価結果を表1〜表3中の“指通りの良さ”欄に示す。
Claims (6)
- ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル及びラウロイルリシンの少なくとも一方の成分と、
ステアリルアルコールと、
両性界面活性剤とを含有する毛髪処理剤組成物。 - 前記ステアリルアルコールの含有量が0.5〜10質量%である請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
- 前記ステアリルアルコールを第1の高級アルコールとしたときに、前記第1の高級アルコールとは異なる第2の高級アルコールを更に含有してなり、
前記毛髪処理剤組成物中の高級アルコールの総量が、前記第1の高級アルコールに対する質量比(質量比=高級アルコールの総量/第1の高級アルコール)で20以下とされる請求項1又は請求項2に記載の毛髪処理剤組成物。 - 前記ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテルを0.1〜3質量%含有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
- 前記ラウロイルリシンを0.01〜1質量%含有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
- 更にカチオン性高分子を0.01〜2質量%含有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
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JP2012167288A JP2014024801A (ja) | 2012-07-27 | 2012-07-27 | 毛髪処理剤組成物 |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2015081247A (ja) * | 2013-10-24 | 2015-04-27 | 株式会社ミルボン | 毛髪処理剤 |
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2012
- 2012-07-27 JP JP2012167288A patent/JP2014024801A/ja active Pending
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