JP6869525B2 - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、特定のカチオン/両性ポリマーを含有する毛髪洗浄剤組成物に関する。
一般に、毛髪洗浄剤組成物、例えばシャンプーは、毛髪の汚れを落とすため、界面活性剤が含有されている。界面活性剤は、十分な洗浄力を確保する観点から配合量を多くしたり、洗浄力の強いものが使用される場合がある。しかしながら、その場合、十分な洗浄力を確保できる反面、毛髪がきしんで絡まり易くなり、指通りが悪化するという問題があった。
そこで、従来より、特許文献1に開示される毛髪洗浄剤組成物が知られている。特許文献1は、カチオン/両性ポリマーとして(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール)共重合体(表示名称ポリクオタニウム−49(日本化粧品表示名称辞典、薬事日報社、2007年))を、シャンプー組成物に配合することが知られている。かかるカチオン/両性ポリマーは、毛髪にコンディショニング効果を付与する。
特許第5565830号公報
しかしながら、上述したカチオン/両性ポリマーの使用においては、依然としてすすぎ時の感触及び泡質の向上効果が十分でないという問題があった。
本発明の目的は、すすぎ時の感触及び泡質を向上できる毛髪洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明は、ポリエーテル変性シリコーンを毛髪洗浄剤組成物に含有することにより、すすぎ時の感触及び泡質を改善できることを見出したことに基づくものである。尚、成分の含有量を示す質量%の数値は、水等の可溶化剤を使用する場合、それらも含めた剤型中における数値である。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の毛髪洗浄剤組成物では、(A)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール)共重合体及び(B)ポリエーテル変性シリコーンを含有する。
さらに(C)非イオン性界面活性剤を含有してもよい。前記(C)成分は、(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤を含んでもよい。前記(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤の含有量に対する(B)ポリエーテル変性シリコーンの含有量の質量比は、0.01〜1であってもよい。
本発明によれば、すすぎ時の感触及び泡質を向上できる。
以下、本発明の毛髪洗浄剤組成物を具体化した一実施形態を説明する。毛髪洗浄剤組成物は、(A)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール)共重合体及び(B)ポリエーテル変性シリコーンを含有する。さらに、例えば(C)非イオン性界面活性剤、アミノ酸系アニオン性界面活性剤、カチオン性ポリマーを含有してもよい。
(A)成分は、後述する(B)ポリエーテル変性シリコーンとの併用により、すすぎ時の感触を向上させる。また、泡立ち及び泡質を向上させる。(A)成分は、メタクリロイルエチルジメチルベタイン、塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、及びメタクリル酸メトキシポリエチレングリコールの3つの繰返し単位を必須構成成分とするカチオン/両性ポリマーである。
毛髪洗浄剤組成物中における(A)成分の含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.1質量%以上である。(A)成分の含有量が0.01質量%以上であると、すすぎ時の感触をより向上させる。また、泡立ち及び泡質をより向上させる。
毛髪洗浄剤組成物中における(A)成分の含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。(A)成分の含有量が5質量%以下であると、仕上がり後の毛髪の感触を向上させる。
(B)ポリエーテル変性シリコーンは、上述した(A)成分との併用により、すすぎ時の感触を向上させる。また、泡立ち及び泡質を向上させる。(B)ポリエーテル変性シリコーンの具体例としては、下記一般式(1)〜(3)に示すものが挙げられる。尚、下記一般式(1)〜(3)において、式中のR1はR2−O−(C24O)a−(C36O)b−Aを示し、Aは水素原子又は炭素数1〜12の炭化水素基を示す。R2は炭素数2〜4の2価の炭化水素基、mは1〜1000の整数及びnは1〜100の整数を示す。a及びbは0〜50の整数を示し、a+b≧1である。
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これらのポリエーテル変性シリコーンは、単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。より具体的には、PEG−11メチルエーテルジメチコン(例えば、シリコーンKF6011(信越シリコーン社製)等)、両末端ポリオキシアルキレンオキシド変性型ジメチルポリシロキサン、PEG−12ジメチコン(例えば、シリコーンSH3771M(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)等)、PEG/PPG−20/20ジメチコン、ポリオキシエチレン(以下、「POE」という)・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。両末端ポリオキシアルキレンオキシド変性型ジメチルポリシロキサンの具体例としては、例えばビス−PEG−12ジメチコン、ビス−PEG/PPG−20/20ジメチコン等が挙げられる。これら中ですすぎ時の感触の向上効果に優れる観点から上記一般式(1)に示される化合物が好ましく、PEG−11メチルエーテルジメチコンがより好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中における(B)成分の含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上である。(B)成分の含有量が0.05質量%以上であると、特にすすぎ時の感触をより向上させる。
毛髪洗浄剤組成物中における(B)成分の含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。(B)成分の含有量が5質量%以下であると、特に泡立ちを向上させる。また、仕上がり後の感触をより向上させる。
毛髪洗浄剤組成物中における(B)成分の含有量に対する(A)成分の含有量の質量比の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.1以上である。かかる質量比が0.01以上であると、特に泡立ち及び仕上がり後の感触を向上させる。
毛髪洗浄剤組成物中における(B)成分の含有量に対する(A)成分の含有量の質量比の上限も、適宜設定されるが、好ましくは10以下、より好ましくは5以下である。かかる質量比が10以下であると、特に仕上がり後の感触を向上させる。
(C)非イオン性界面活性剤は、泡立ち、泡質、及び仕上がり後の感触をより向上させる。したがって、毛髪洗浄剤組成物は、好ましくは(C)非イオン性界面活性剤を含有する。(C)非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えば(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤、エーテル型非イオン性界面活性剤、エステル型非イオン性界面活性剤、アルキルグルコシド等が挙げられる。これらの中で、特に泡立ち及び泡質を改善する効果に優れる観点から(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤が好ましい。
(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸アルカノールアミド、ポリアルキレンオキサイド脂肪酸アルカノールアミド等が含まれる。脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、例えばラウリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。また、ポリアルキレンオキサイド脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、例えばPOEラウリン酸モノエタノールアミド、POEヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレンミリスチン酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド等が挙げられる。POEラウリン酸モノエタノールアミドの具体例としては、例えばPEG−3ラウラミド等が挙げられる。
エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばPOEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル、POEセチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、POEポリオキシプロピレンセチルエーテル、POEポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル等が挙げられる。POEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテルの具体例としては、例えばセテアレス−60ミリスチルグリコール等が挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばモノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEヤシ油脂肪酸グリセリン、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸POEソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル(ラウリン酸ポリグリセリル−10)、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、POE還元ラノリン等が挙げられる。POEヤシ油脂肪酸グリセリンの具体例としては、例えばヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリル等が挙げられる。ジステアリン酸ポリエチレングリコールの具体例としては、例えばジステアリン酸PEG−150等が挙げられる。モノイソステアリン酸POEソルビタンの具体例としては、例えばイソステアリン酸PEG−20ソルビタン等が挙げられる。モノラウリン酸POEソルビタンの具体例としては、例えばラウリン酸PEG−80ソルビタン等が挙げられる。
アルキルグルコシドの具体例として、例えばアルキル(炭素数8〜16)グルコシド、POEメチルグルコシド、POEジオレイン酸メチルグルコシド等が挙げられる。これらの非イオン性界面活性剤の具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
毛髪洗浄剤組成物中における(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤の含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上である。かかる含有量が1質量%以上であると、泡立ち、及び泡質をより向上させる。
毛髪洗浄剤組成物中における(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤の含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。かかる含有量が15質量%以下であると、特に仕上がり後の毛髪の感触を向上させる。
毛髪洗浄剤組成物に配合される全非イオン性界面活性剤中における(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤の含有量は、適宜設定されるが、好ましくは10質量%以上、より好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは50質量%以上である。かかる含有量が10質量%以上の場合、(C1)成分により、特に泡立ちを改善する効果をより向上させることができる。
毛髪洗浄剤組成物中における(C1)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の質量比の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上である。かかる質量比が0.01以上であると、すすぎ時の感触をより向上させる。また、仕上がり後の毛髪の感触を向上させる。
毛髪洗浄剤組成物中における(C1)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の質量比の上限も、適宜設定されるが、好ましくは1以下、より好ましくは0.7以下である。かかる質量比が1以下であると、泡立ち及び泡質をより向上させる。
アミノ酸系アニオン性界面活性剤は、上記成分と併用することにより特に泡立ちを向上させる。したがって、毛髪洗浄剤組成物は、好ましくはアミノ酸系アニオン性界面活性剤を含有する。アミノ酸系アニオン性界面活性剤の具体例としては、例えばN−アシルアミノ酸型界面活性剤が挙げられる。N−アシルアミノ酸型界面活性剤は、飽和または不飽和のアシル基を有するアミノ酸の塩、及び同アミノ酸の類縁体の塩である。当該アミノ酸の具体例としては、例えばグルタミン酸、グリシン、アスパラギン酸、アラニン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、プロリン、トリプトファン、バリン、セリン、N−メチルグリシン(サルコシン)、N−メチルアラニン等が挙げられる。当該アミノ酸の類縁体の具体例としては、例えば2−アミノエタンスルホン酸(タウリン)、N−メチルタウリン等が挙げられる。また、当該酸性アミノ酸及びその類縁体は、D体、L体、及びDL体のいずれであってもよい。
アニオン基の対イオンの具体例としては、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。N−アシルアミノ酸型界面活性剤の具体例としては、例えばココイルグルタミン酸トリエタノールアミン(ココイルグルタミン酸TEA)、ココイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルプロリンナトリウム等が挙げられる。これらアミノ酸系アニオン性界面活性剤のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの中で、泡立ち向上効果に優れる観点から、ラウロイルメチルアラニンナトリウムが好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中におけるアミノ酸系アニオン性界面活性剤の含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上である。かかる含有量が1質量%以上であると、泡立ちをより向上させる。
毛髪洗浄剤組成物中におけるアミノ酸系アニオン性界面活性剤の含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。かかる含有量が15質量%以下であると、特に仕上がり後の毛髪の感触を向上させる。
カチオン性ポリマーは、上記成分と併用することにより、特にすすぎ時の感触及び仕上がり後の感触をより向上させる。したがって、毛髪洗浄剤組成物は、好ましくはカチオン性ポリマーを含有する。カチオン性ポリマーの具体例としては、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム、カチオン化キトサン、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、4級化ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
カチオン化セルロース誘導体の具体例としては、例えばヒドロキシエチルセルロースに塩化グリシジルトリメチルアンモニウムを付加して得られる4級アンモニウム塩の重合体(ポリクオタニウム−10(INCI名称):例えばレオガードG、同GP(カチオン化度1.2meq/g)、同MLP(カチオン化度0.4meq/g)(ライオン社製)、ポリマーJR−125、同JR−400、同JR−30M、同LR−400、同LR−30M(Amerchol社製)、セルコートSC−230M(アクゾノーベル社製)、カチナールLC200(カチオン化度1meq/g)、同HC200(カチオン化度1.3meq/g)、同LC−100(カチオン化度0.8meq/g)、同HC−100(カチオン化度1.3meq/g)(東邦化学社製))、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体(ポリクオタニウム−4:例えばセルコートH−100、同L−200(アクゾノーベル社製))等が挙げられる。
カチオン化グアーガムの具体例としては、例えばグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド等が挙げられる。カチオン化キトサンの具体例としては、例えばキトサンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド等が挙げられる。
ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体の具体例としては、例えばジメチルジアリルアンモニウムクロリド重合体(ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム)(ポリクオタニウム−6:例えばマーコート100(ルーヴリゾール社製))、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム−22:例えばマーコート280(ルーヴリゾール社製))、アクリル酸/ジアリル第四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体等が挙げられる。好ましくは、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースが挙げられる。
4級化ポリビニルピロリドンの具体例としては、例えばビニルピロリドンとメタクリル酸ジメチルアミノエチルの共重合体と硫酸ジエチルから得られる4級アンモニウム塩(ポリクオタニウム−11:例えばガフコート734、同755(アイエスピー・ジャパン社製))等が挙げられる。これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
これらの中で、仕上がり後の毛髪の感触向上効果に優れる観点から2種以上のカチオン性ポリマーを併用することが好ましく、より具体的には、カチオン化セルロース誘導体及びカチオン化グアーガムから選ばれるカチオン性ポリマーを併用することがより好ましい。また、2種以上のカチオン性ポリマーの併用は、カチオン化度が異なる2種以上のカチオン性ポリマーを併用することが好ましく、カチオン化度が1.0meg/g以下のカチオン性ポリマーと、カチオン化度が1.0meg/gを超えるカチオン性ポリマーとを併用することがより好ましい。なお、本実施形態において、カチオン性ポリマーのカチオン化度は、下記式より試料1g当たりのカチオン基のミリ当量数(meq/g)を求めた。
カチオン化度(meq/g)=(高分子化合物1g中のカチオン化グルコースユニットのモル数)×1000
高分子化合物1g中のカチオン化グルコースユニットのモル数=(高分子化合物中の窒素含量)/(Nの原子量)
毛髪洗浄剤組成物中におけるカチオン性ポリマーの含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、さらに好ましくは0.05質量%以上である。カチオン性ポリマーの含有量が0.005質量%以上であると、すすぎ時の感触及び仕上がり後の感触をより向上させる。
毛髪洗浄剤組成物中におけるカチオン性ポリマーの含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。カチオン性ポリマーの含有量が5質量%以下であると、特に仕上がり後の感触をより向上できる。
毛髪洗浄剤組成物は、必要に応じて、前述した成分以外の成分、例えば可溶化剤、上記以外の水溶性ポリマー、上記以外の油性成分、多価アルコール、上記以外の界面活性剤、pH調整剤、糖、防腐剤、安定剤、動植物又は微生物の抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、キレート化剤、アミノ酸、紫外線吸収剤、無機塩、酸性染料、染毛色材、痒み抑制剤、冷感剤等をさらに含有してもよい。
可溶化剤は、例えば、毛髪洗浄剤組成物を液状にする場合に配合される。使用される可溶化剤の例としては、例えば水及び有機溶媒(溶剤)が挙げられる。有機溶媒の具体例としては、例えばエタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、γ−フェニルプロピルアルコール、ケイ皮アルコール、アニスアルコール、p−メチルベンジルアルコール、α−ジメチルフェネチルアルコール、α−フェニルエタノール、エチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、フェノキシイソプロパノール、2−ベンジルオキシエタノール、N−アルキルピロリドン、炭酸アルキレン、アルキルエーテル等が挙げられる。これらの可溶化剤のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの中で、毛髪洗浄剤組成物中のその他の成分を溶解する能力に優れることから水が好ましく適用される。溶媒として水が用いられる場合、毛髪洗浄剤組成物中における水の含有量(使用時の含有量)は、好ましくは40質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上である。
上記以外の水溶性ポリマーは、毛髪洗浄剤組成物に適度な粘度を与える。そのため、毛髪洗浄剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において水溶性ポリマーを含有してもよい。水溶性ポリマーとしては、例えば天然高分子、半合成高分子、合成高分子、及び無機物系高分子が挙げられる。天然高分子の具体例としては、例えばデンプン、グアーガム、ローカストビーンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、加水分解コラーゲン、デキストリン、トリグルコ多糖(プルラン)等が挙げられる。
半合成高分子の具体例としては、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、デンプンリン酸エステル、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸塩等が挙げられる。
合成高分子の具体例としては、例えばトリイソステアリン酸PEG−120メチルグルコース、ポリビニルカプロラクタム、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ビニルピロリドン−酢酸ビニル(VP/VA)共重合、ポリビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニル重合体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル共重合体、イタコン酸とPOEアルキルエーテルとの半エステル、又はメタクリル酸とPOEアルキルエーテルとのエステルと、アクリル酸、メタクリル酸及びそれらのアルキルエステルから選ばれる少なくとも一つの単量体と、からなる共重合体が挙げられる。これらの水溶性ポリマーのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記以外の油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。そのため、毛髪洗浄剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において油性成分を含有してもよい。油性成分としては、例えば油脂、ロウ類、炭化水素、エステル油、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、シリコーン等が挙げられる。
油脂の具体例としては、例えばアルガニアスピノサ核油、オリーブ油(オリブ油)、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、月見草油、杏仁油、パーシック油、桃仁油、パーム油、卵黄油等が挙げられる。ロウ類の具体例としては、例えばラノリン、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油等が挙げられる。炭化水素の具体例としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、合成スクワラン等が挙げられる。
エステル油の具体例としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油等が挙げられる。
高級アルコールの具体例としては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
高級脂肪酸の具体例としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルの具体例としては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
シリコーンの具体例としては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。これらの油性成分のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
多価アルコールとしては、例えばグリコール、グリセリン等が挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。これらの多価アルコールのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記以外の界面活性剤は、乳化剤又は各成分を可溶化させるための成分として毛髪洗浄剤組成物を使用時に乳化又は可溶化させ、粘度を調整したり、粘度安定性を向上させたりする。また、洗浄性、毛髪の感触を向上させる。そのため、毛髪洗浄剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において界面活性剤を含有してもよい。界面活性剤としては、上記以外のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホン脂肪酸塩、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル、それらの誘導体等が挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンの具体例としては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、トリエタノールアミン等が挙げられる。より具体的には、アルキルエーテル硫酸エステル塩としては、例えばPOEラウリルエーテル硫酸ナトリウムが挙げられる。アルキル硫酸塩の具体例として、例えばラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム等が挙げられる。アルキル硫酸塩の誘導体の具体例として、例えばPOEラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。スルホコハク酸エステルの具体例として、例えばスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等が挙げられる。アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩の具体例としては、例えばPOEラウリルエーテル酢酸塩(ラウレス−4カルボン酸塩)等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、ベヘニルジメチルアミン、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリルジメチルアミン、パルミトキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。塩化アルキルトリメチルアンモニウムの具体例としては、例えば塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化アラキルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ヒドロキシアルキル(C12−14)ヒドロキシエチルサルコシン等が挙げられる。これらの界面活性剤の具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
pH調整剤は、毛髪洗浄剤組成物のpHを調整するために配合してもよい。pH調整剤としては、無機酸、有機酸、それらの塩等が挙げられる。無機酸の具体例としては、例えばリン酸、塩酸、硝酸、硫酸、ホウ酸等が挙げられる。さらにリン酸の具体例としては、例えばオルトリン酸、ポリリン酸、ピロリン酸、メタリン酸等が含まれる。有機酸の具体例としては、例えばクエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、ピロリン酸、グルコン酸、グルクロン酸、安息香酸等が挙げられる。有機酸塩の具体例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。糖の具体例としては、例えばグルコース、ガラクトース等の単糖、マルトース、スクロース、フルクトース、トレハロース等の二糖、ソルビトール等の糖アルコール等が挙げられる。防腐剤の具体例としては、例えばパラベン、メチルパラベン、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。安定剤の具体例としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等が挙げられる。動植物又は微生物の抽出物の具体例としては、例えばサピンヅストリホリアツス果実エキス、加水分解酵母エキス等が挙げられる。酸化防止剤の具体例としては、例えばアスコルビン酸類及び亜硫酸塩等が挙げられる。キレート化剤の具体例としては、例えばエデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)及びその塩類等が挙げられる。アミノ酸の具体例としては、例えばトレオニン、アルギニン、テアニン、タウリン等が挙げられる。無機塩として、例えば塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。痒み抑制剤としては、サリチル酸、その誘導体等が挙げられる。冷感剤としては、例えばl−メントール等が挙げられる。これらの成分のうち一種のみを使用してもよく、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
毛髪洗浄剤組成物の剤型は特に限定されず、具体例として25℃における剤型が、例えば水溶液や乳液等の液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。また、エアゾール、ノンエアゾール等とすることもでき、ノンエアゾールの場合、更にスクイズフォーマー式及びポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。また、エアゾールの場合、公知の噴射剤及び発泡剤を適用することができる。噴射剤又は発泡剤の具体例としては、例えば液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、窒素ガス、炭酸ガス等が挙げられる。
上記実施形態の毛髪洗浄剤組成物によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、(A)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール)共重合体及び(B)ポリエーテル変性シリコーンを含有する。したがって、すすぎ時の感触を向上できる。特に、すすぎ時のきしみを防止し、毛髪の感触を向上させる。また、使用時における泡立ち、及び泡質を向上できる。また、仕上がり後(乾燥処理後)の毛髪の感触、特にまとまり感を向上できる。
(2)さらに(C)非イオン性界面活性剤を含有する場合、泡立ち、泡質、及び仕上がり後の感触をより向上させる。
(3)(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤を含有する場合、泡立ち及び泡質をより向上できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の毛髪洗浄剤組成物には、洗髪剤(ヘアシャンプー)の他、リンスインシャンプー、スキャルプシャンプー等が含まれるものとする。
・上記実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、使用時に各成分が混合して存在すればよく、上述した毛髪洗浄剤組成物を構成する各剤に含有される各成分の一部を別剤として保存してもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。尚、本発明は、実施例欄記載の構成に限定されるものではない。
表1,2に示す各成分を含有する、毛髪洗浄剤組成物をそれぞれ調製した。表1,2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。まず、ストレートなヒト毛髪ウィッグ(以下、単にウィッグという。)を準備し、そのウィッグを脱色剤(ホーユー社製、プロマスターEX LT)で1回脱色処理し、水洗した後、乾燥させた。この操作により脱色されたウィッグを評価用ウィッグとした。評価用ウィッグを用い、各処方の毛髪洗浄剤組成物を全体に均等に塗布し、ウィッグを揉み込み泡立てた後、水洗いした。タオルドライ後、ドライヤーで乾かした。洗髪時における泡立ち及び泡質、すすぎ時の感触について、下記基準に従い評価を行った。ウィッグの仕上がり後の感触について、下記基準に従い評価を行った。尚、表中「成分」欄におけるA,B,C,C1の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。表中「成分」欄における「a,b」の表記は、本願請求項記載の対比化合物を示す。
(泡立ち)
パネラー5名が目視にて泡立ちの量を下記の基準により評価した。泡立ちの量が多い場合は良好(4点)、泡立ちの量がやや多い場合は可(3点)、泡立ち量がやや少ない場合はやや不良(2点)、泡立ち量が少ない場合は不良(1点)の4段階で採点し、各パネラーの採点結果について平均値を算出し、3.6点以上を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
(泡質)
泡質について、パネラー5名が下記の基準により評価した。泡の弾力性(モッチリとした泡)が、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)、不良(1点)の4段階で採点し、各パネラーの採点結果について平均値を算出し、3.6点以上を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
(すすぎ時の感触)
ウィッグに付着した毛髪洗浄剤組成物を水ですすぐ時の毛髪の感触について、パネラー5名が以下の基準で判断した。すすぎ時にきしみ感がなく良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の4段階で採点し、各パネラーの採点結果について平均値を算出し、3.6点以上を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
(仕上がり後の感触)
洗髪及び乾燥処理が完了した仕上がり後の毛髪の感触について、パネラー5名が以下の基準で判断した。毛髪のまとまり感が、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)、不良(1点)の4段階で採点し、各パネラーの採点結果について平均値を算出し、3.6点以上を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
Figure 0006869525
Figure 0006869525
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表1,2に示されるように、各実施例は、各評価項目について可以上の結果であることが確認された。表2に示されるように、実施例2の構成に対して(A)成分を含有しない比較例1は、各実施例に対して、泡立ち、泡質、すすぎ時の感触の評価が劣ることが確認された。実施例3の構成に対して(A)成分を含有しない比較例2は、各実施例に対して、特にすすぎ時の感触の評価が劣ることが確認された。(A)成分の代わりに、(a)ポリクオタニウム−48を使用する比較例3は、各実施例に対して、特に泡立ち、泡質、すすぎ時の感触の評価が劣ることが確認された。(B)成分の代わりに、(b)ジメチコンを使用する比較例4は、各実施例に対して、特に泡立ち、泡質の評価が劣ることが確認された。
<毛髪洗浄剤組成物の処方例>
下記表4〜6に示される処方例1〜3の毛髪洗浄剤組成物を調製した。実施例1と同様の処理方法において、洗髪処理を行った。その結果、各実施例と同等の評価が得られることを確認した。
Figure 0006869525
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次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。さらに、アミノ酸系アニオン性界面活性剤及びカチオン性ポリマーから選ばれる少なくとも一種を含有する前記毛髪洗浄剤組成物。

Claims (4)

  1. (A)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール)共重合体及び(B)ポリエーテル変性シリコーンを含有する毛髪洗浄剤組成物(オレンジラフィー油を配合する構成を除く)
  2. さらに(C)非イオン性界面活性剤を含有する請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  3. 前記(C)成分は、(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤を含む請求項2に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  4. 前記(C1)脂肪酸アルカノールアミド系非イオン性界面活性剤の含有量に対する(B)ポリエーテル変性シリコーンの含有量の質量比は、0.01〜1である請求項3に記載の毛髪洗浄剤組成物。
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