JP2015224195A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
(A) エーテル硫酸塩型界面活性剤
(B) エーテルカルボン酸塩型界面活性剤
(C) カチオン性架橋ビニル共重合体
(D) ポリオキシエチレンアルキルエーテル型界面活性剤
(E) 一般式(5)で表される分岐脂肪酸又はその塩
(F) 水
成分(A)のエーテル硫酸塩型界面活性剤は、主に泡性能を向上させると共に、成分(C)との構造性複合体をすすぎ時に析出し易くすると考えられる。好ましい成分(A)としては、下記一般式(1)で表されるものが挙げられる。
〔式中、R1は炭素数6〜22のアルキル基又はアルケニル基を示し、pはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、0.5〜5の数を示し、M1は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムを示す。〕
成分(B)のエーテルカルボン酸塩型界面活性剤は、成分(A)及び後述する成分(C)との組み合わせで、すすぎ時に複合体を形成する主成分となる。成分(B)を含むことで、すすぎ時の複合体の析出量を高めることができ、毛髪の指通りや柔らかさを向上させることができると考えられる。好ましい成分(B)としては、下記一般式(2)又は(3)で表されるものが挙げられる。
〔式中、R2は炭素数5〜21の直鎖又は分岐鎖のヒドロキシル基を含んでもよいアルキル基又はアルケニル基を示し、Z1は−O−又は−CONH−を示し、A1は炭素数2又は3のアルキレン基を示し、X1は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムを示し、Y1はメチレン基又は炭素数2若しくは3のアルキレン基を示し、nは2〜15の平均付加モル数を示す。〕
成分(C)は、成分(A)及び(B)との組み合わせにより、すすぎ時に微小な複合体を形成することで、毛髪全体への均一な付着性に寄与する成分である。
成分(D)のポリオキシエチレンアルキルエーテル型界面活性剤としては、下記一般式(4)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルが挙げられる。
R4-O-(CH2CH2O)m-H (4)
〔式中、R4は炭素数10〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、mは平均付加モル数4〜60を示す。〕
成分(E)は、一般式(5)で表される分岐脂肪酸又はその塩である。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、水を媒体とするが、更に、水以外の媒体として、エタノール、1,3-ブチレングリコール等の低級アルコールを併用することもできる。
更に、本発明の毛髪洗浄剤組成物には、洗浄剤の質感と安定性の向上の観点から、パール化剤であるエチレングリコールモノ脂肪酸エステル又はエチレングリコールジ脂肪酸エステルを含有することができる。エチレングリコールモノ脂肪酸エステルとしては、エチレングリコールモノステアレート、エチレングリコールモノベヘネート等が挙げられる。また、エチレングリコールジ脂肪酸エステルとしては、エチレングリコールジステアレート、エチレングリコールジベヘネート等が挙げられる。これらは2種以上を併用してもよく、また本発明の毛髪洗浄剤組成物中における含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.7質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。また、洗浄剤の安定性向上の観点から、本発明の毛髪洗浄剤組成物中におけるエチレングリコール脂肪酸エステルと成分(A)のポリオキシエチレン硫酸塩型アニオン界面活性剤との含有質量比〔エチレングリコール脂肪酸エステル/成分(A)〕は、1/20〜1/2が好ましく、更には1/10〜3/10、特に1/6〜1/4が好ましい。
例えば下記一般式で表されるものが挙げられる。
(CH3)3SiO-[(CH3)2SiO]e-Si(CH3)3
〔式中、eは3〜20000の数を示す。〕
各種のアミノ変性シリコーンが使用できるが、特に平均分子量が約3000〜100000の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国,Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載されているものが好ましい。このアミノ変性シリコーンは水性乳濁液として用いるのが好ましく、市販品としては、SM 8704C(東レ・ダウコーニング社)、DC 929(ダウコーニング社)、KT 1989(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社)等が挙げられる。
上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、水でよく湿らせた毛髪に塗布し、毛髪全体になじませ、よく泡立てた後、洗い流して使用される。
(A) エーテル硫酸塩型界面活性剤
(B) エーテルカルボン酸塩型界面活性剤
(C) カチオン性架橋ビニル共重合体
(D) ポリオキシエチレンアルキルエーテル型界面活性剤
(E) 一般式(5)で表される分岐脂肪酸又はその塩
(F) 水
R1O(CH2CH2O)pSO3M1 (1)
〔式中、R1は炭素数6〜22のアルキル基又はアルケニル基を示し、pはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、0.5〜5の数を示し、M1は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムを示す。〕
R2−Z1−(A1O)n−Y1−COOX1 (2)
〔式中、R2は炭素数5〜21の直鎖又は分岐鎖のヒドロキシル基を含んでもよいアルキル基又はアルケニル基を示し、Z1は−O−又は−CONH−を示し、A1は炭素数2又は3のアルキレン基を示し、X1は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムを示し、Y1はメチレン基又は炭素数2若しくは3のアルキレン基を示し、nは2〜15の平均付加モル数を示す。〕
R4-O-(CH2CH2O)m-H (4)
〔式中、R4は炭素数10〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、mは平均付加モル数4〜60を示す。〕
表1及び表2に示すシャンプー組成物を調製し、以下の方法に従って性能評価を行った。
化学処理を行っていない日本人から採取した毛髪約25cm、25gを用いて毛髪トレスを作製した。乾燥毛髪質量と等量程度の水が含まれるよう、毛髪トレスを水道水で十分に湿らせた後、表1及び表2に示すシャンプー組成物1gを塗布し、毛髪トレスの両端を人差し指と親指で挟み、手のひらを合わせ、こすり合わせるようにして、30秒間泡立てを行った。次に、毛髪を手でしごき、付着している泡をメスシリンダーに回収し、泡の体積を計測した。
上記泡量を測定した際と同様に泡を立てた。その後、弾力、滑り、持続性の観点から泡質の官能評価を研究員3名で行った。評価結果は、以下の評価基準で行い、3名の合議のうえ、決定した。
評価基準:
◎:泡の存在感(弾力)が強く、潤滑性が高く、髪の絡まりをほとんど感じない。
○:泡の存在感(弾力)があり、潤滑性があり、髪の絡まりが少ない。
△:泡の存在感(弾力)が不十分(水気が多く、泡がつぶれる感じを受ける)、あるいは、潤滑性が不十分で髪の絡まりを感じる。
×:泡の存在感、潤滑性が不十分である(12質量%ポリオキシエチレン(1)アルキル(C10-16)エーテル硫酸アンモニウム塩(エマール125A、花王社製)水溶液と同等)
ヘアカラーを年3〜4回の頻度で使用していた人の毛髪25g(長さ約30cm)から毛髪トレスを作製した。この毛髪トレスを30秒間、水道水で湿らせた後、毛髪の含水量が乾燥毛髪重量の1/2になる程度まで、手で毛髪をしごいて余分な水分を除去した。次に、表1及び表2に示すシャンプー組成物2.5gを上記トレスに塗布し、前記と同様に、手で毛髪をこすり合わせるように、30秒間泡立てを行った。泡立てた毛髪トレスをフォースゲージに吊り下げた後、シャワーで約2170mL/minの流量で水道水をかけながら、二つのヘアブラシで毛髪トレスを前後又は両側から挟み、30回コーミングを行い、各コーミング時にかかる力を測定した。測定装置は、J. Soc. Cosmet. Chem. Japan. Vol. 27, No. 1, P11-13 1993に記載のものを使用した。コーミングは約1回/秒の速度で行った。測定したコーミング力のうち、初めの5回を除いた25回分の平均値で、滑らかさを評価した。なお、ヘアブラシは、花王ルーネット(全長:約20cm, くし部サイズ:約4×10cm, くし歯密度:6本/cm)を使用した。
6cm×6cm角の範囲に約200本/cm2の密度、生え角60°で、長さ30cmの日本人毛を植毛した毛髪トレスを作製し、市販のブリーチ剤(花王社製、泡カラーハイブリーチ)で2回ブリーチ処理(毛髪の5質量倍のブリーチ剤を塗布し、30分間室温で処理)し、速乾性(毛髪の乾燥時間)評価に用いた。
作製した毛髪トレスを水道水で十分に湿らせた後、表1及び表2に示すシャンプー組成物1gを塗布し、洗髪処理を行った。洗髪すすぎ後、毛髪の含水量が10gとなるよう調整した。更に、水分量を調整した毛髪トレスの上に、ペーパータオル(大王製紙社製、エリエール プロワイプ)、アクリル板(320×160×4mm(長さ×幅×厚み))、錘(アクリル板と錘の総重量1.3kg)を順に載せ、余分な水分を除去した。次に、毛髪トレスを下向きに設置し、ドライヤー(National社製、TURBODRY 1300)の吹き出し口から、毛髪の長さ方向の真ん中までの距離が約25cmで、温風が約45°斜め上から当たるよう、ドライヤーと毛髪トレスを固定した。また、乾燥中は毛髪に指を通しながらドライヤー乾燥を行った。
この際、ドライヤー乾燥開始から、毛髪が完全に乾いたと指で触った感じから研究員が判断できるまでの時間を計測し、速乾性評価とした。
Claims (7)
- 更に成分(G)として、総炭素数16〜24の直鎖脂肪酸を含有し、組成物中の直鎖脂肪酸と分岐鎖脂肪酸との質量比が1:3〜4:1である請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 一般式(5)中のaが0又は1である請求項1又は2に記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 成分(A)と成分(B)との質量比(A)/(B)が2以上40以下である請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 成分(E)と成分(C)との質量比(E)/(C)が0.1以上4.5以下である請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 成分(D)と成分(C)との質量比(D)/(C)が1以上27以下である請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物を、よく湿らせた毛髪に塗布し、毛髪全体になじませ、よく泡立てた後、洗い流す毛髪洗浄剤組成物の使用方法。
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