JP2017137254A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】寝癖がつきにくく、かつ毛髪にまとまりや感触上好ましい滑らかさおよび柔らかさを付与する毛髪洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】成分(A):アニオン界面活性剤、成分(B):カチオン性高分子、成分(C):特定の構成単位を含む重合体、および、水を含有する毛髪洗浄剤組成物であって、当該毛髪洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量に対する成分(B)の含有量の質量比((B)/(C))が特定の範囲にある、毛髪洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪洗浄剤組成物に関する。
毛髪用洗浄剤には、毛髪および頭皮の汚れを落とすという基本機能に加え、乾燥後の髪のまとまりや滑らかさ、柔らかさといった感触に優れ、またその持続性に優れるものが求められている。また、近年はパーマやヘアアイロン、ヘアスタイリング剤によって毛髪を所望の形状に整えることは、身だしなみやファッションの一部として日常的に行われている。これらはたとえば化学処理や熱ダメージによるパサつきや毛先の広がり、ごわつき、またはスタイリング剤による油っぽさや過剰な塗布感等の毛髪感触の悪化をしばしば引き起こすことが知られている。
こうした背景から、特許文献1には、特定の洗浄性界面活性剤と特定の有機ヘアスタイリングポリマーと水を含有するスタイリングシャンプー組成物が、髪の感触を損なうことなく、優れたスタイリング性能を備えることが開示されている。
一方、特定の構造を有するオキシアルキレン重合体に、特定の構造を有する酸性ポリマーを酸型の状態で組み合わせる毛髪化粧料が知られており、特許文献2では、特定の構造を有するオキシアルキレン重合体に、特定の構造を有する(メタ)アクリル酸系ポリマーを酸型の状態で組み合わせ、pHを6以下に調整した水系の整髪料が乾燥後に十分な自己選択粘着性を有することから、セット性と再整髪性を有し、かつ、べたつき感やごわつき感が少ないことが開示されている。
また、特許文献3では、特定の構造を有するオキシアルキレン重合体に、特許文献2とは異なる特定の構造を有する(メタ)アクリル酸系ポリマーを酸型の状態で組み合わせ、pHを6以下に調整した整髪料が、乾燥時の粘着力の発現が適度であるためヘアスタイルを作り込むことができ、十分なセット性と再整髪性を有するためブラシブローへの適用も可能になったことが開示されている。
特表2002−501877号公報 特開2013−256495号公報 特開2015−96477号公報
ところで寝癖は、就寝時に寝具等から頭髪に加わる外力によって毛髪が身だしなみ上望ましくない形状に形付けられる現象であって、多くの人が日常生活で感じる煩わしい現象である。寝癖を直す際には、ひとたび毛髪を水や整髪料で濡らしたり、加湿等をすることにより、毛髪内部に存在する水素結合を一旦切断した後に、ドライヤーやヘアアイロン等で乾燥させながらより好ましい形状で水素結合を再形成する、という操作が必要となる。この操作は概ね煩雑であることに加えて多くの手間と時間がかかるため、多忙な現代人にとっては、寝癖がつきにくくなり、かつ良好な毛髪感触が次の洗髪まで続く毛髪洗浄料が求められていた。
しかしながら、特許文献1のスタイリングシャンプー組成物では、洗髪後の整髪時の形づけ性を付与し、維持することができるが、毛髪の寝癖がつきにくくなる効果は示唆されておらず、効果が不十分だった。また、用いるヘアスタイリングポリマーによっては毛髪が固くなるため、好ましくない感触を付与してしまうという点でも改善の余地があった。
また、特許文献2の毛髪化粧料は整髪時に適用して、自己選択的粘着性によりスタイルを作るために適用するものであるため、適用後、就寝して頭髪に外力を加えた場合には、自己選択的粘着性と外力が合わさることにより、より強い寝癖が起こってしまうことがあった。
また、特許文献3の毛髪化粧料は整髪時に適用して、ブラシブローを伴う整髪時に適した整髪料であり、ブラシブローによる煩雑さが依然残る点で改善の余地があった。また、当該文献には、特許文献3の毛髪化粧料を使用した後の寝癖の付きにくさについては、全く示唆されていない。
従って、本発明は、寝癖がつきにくく、かつ毛髪にまとまりや感触上好ましい滑らかさおよび柔らかさを付与する毛髪洗浄剤組成物を提供する。
本発明は、次の成分(A)〜(C)および水を含有する毛髪洗浄剤組成物であって、当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(C)の含有量に対する前記成分(B)の含有量の質量比((B)/(C))が0.1以上5以下である、毛髪洗浄剤組成物を提供するものである。
(A)アニオン界面活性剤
(B)カチオン性高分子
(C)下記一般式(c1)で表される構成単位および下記一般式(c2)で表される構成単位を含む重合体
−(CH2CR1COOH)− (c1)
−(CH2CR2COOR3)− (c2)
[上記一般式(c1)および(c2)中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を示し、R3は炭素数1〜30の炭化水素基を示す。]
また、本発明は、上記本発明における毛髪洗浄剤組成物を毛髪に適用し、洗い流すことを含む、毛髪の洗浄方法を提供するものである。
本発明によれば、寝癖がつきにくく、かつ毛髪にまとまりや感触上好ましい滑らかさおよび柔らかさを付与する毛髪洗浄剤組成物を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、具体例を挙げて説明する。なお、各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて毛髪洗浄剤組成物中に含ませることができる。
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、上述した成分(A)〜(C)および水を含む。以下、各成分について説明する。
(成分(A))
成分(A)は、アニオン界面活性剤である。
成分(A)は、毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、その具体例として、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等の硫酸塩型アニオン界面活性剤;スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、アルカンスルホン酸塩等のスルホン酸型アニオン界面活性剤;高級脂肪酸塩;ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸またはその塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤等が挙げられる。
成分(A)は、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩およびポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩からなる群から選択される1種または2種以上であり、より好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩であり、さらに好ましくは下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩である。
4O(CH2CH2O)aSO3M (1)
[上記一般式(1)中、R4は炭素数8以上18以下のアルキル基またはアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンまたは塩基性アミノ酸を示し、aはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、0.5以上5以下の数を示す。]
これらの中でも、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、一般式(1)中のR4が炭素数10以上14以下のアルキル基であるものが好ましい。また、上記と同様の観点から、エチレンオキシドの平均付加モル数aは、0.6以上4以下であるものが好ましく、0.8以上3.5以下であるものがより好ましい。さらに、上記と同様の観点から、Mがアンモニウムまたはナトリウムであるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウムがより好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(A)の含有量は、泡立ちをさらにより向上させる観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上である。また、泡切れの向上およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪洗浄剤組成物中の成分(A)の含有量は、毛髪洗浄剤組成物全体に対して、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下、さらにより好ましくは20質量%以下である。
(成分(B))
成分(B)は、カチオン性高分子である。
成分(B)の具体例としては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化澱粉、カチオン化フェヌグリークガム誘導体、カチオン化グアーガム誘導体、カチオン化タラガム誘導体、カチオン化ローカストビーンガム誘導体等のカチオン化多糖類;ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体、ジアリル四級アンモニウム塩の重合体、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリル酸共重合体、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(サンドス社製、カルタレチン)、特開昭53−139734号公報、特開昭60−36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられ、毛髪に寝癖がつきにくくする観点、泡の潤滑性を向上させる観点、および、すすぎ時や乾燥後の毛髪の指通り性を向上させる観点から、好ましくは、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム誘導体、カチオン化タラガム誘導体等のカチオン化多糖類およびジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物からなる群から選択される1種または2種以上であり、より好ましくはカチオン化多糖類であり、さらに好ましくは4級カチオン化多糖類である。
また、成分(B)の市販品の具体例としては、マーコート550(NALCO社製、アクリルアミドとジアリルジメチルアンモニウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム−7)、マーコート100(NALCO社製、ジアリルジメチルアンモニウム塩の重合体;INCI名ポリクオタニウム−6)、マーコート280(NALCO社製、ジアリルジメチルアンモニウム塩とアクリル酸の共重合体;INCI名ポリクオタニウム−22)、ルビカットFC370(BASF社製、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム−16)、ガフカット755N(Ashland社製、1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体;INCI名ポリクオタニウム−11)、UcareポリマーJRおよび同LRシリーズ(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;INCI名ポリクオタニウム−10)、ポイズC−60H、ポイズC−80M、ポイズC−150L(花王社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;INCI名ポリクオタニウム−10)、ジャガー C−14SK等のジャガーシリーズ(Solvay社製、INCI名グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)、カチナールCTR−100(東邦化学社製、INCI名カエサルピニアスピノサヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)、ソフトキャット SL−30(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社製、INCI名ポリクオタニウム−67)等が挙げられる。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(B)の含有量は、洗髪時の泡立ちや泡の潤滑性を向上させる観点、すすぎ時や乾燥後の毛髪の指通り性を向上させる観点、乾燥後の毛髪が柔らかく滑らかでまとまりに優れるものとする観点、ならびに毛髪に寝癖がつきにくくする観点から、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、さらにより好ましくは0.25質量%以上、殊更好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、さらにより好ましくは2質量%以下、殊更好ましくは1質量%以下である。
(成分(C))
成分(C)は、下記一般式(c1)で表される構成単位および下記一般式(c2)で表される構成単位を含む重合体である。
−(CH2CR1COOH)− (c1)
−(CH2CR2COOR3)− (c2)
[上記一般式(c1)および(c2)中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を示し、R3は炭素数1〜30の炭化水素基を示す。]
なお、本明細書中、一般式(c1)および一般式(c2)で表される構成単位をそれぞれ「構成単位(c1)」および「構成単位(c2)」ともよぶ。
一般式(c1)および(c2)中、R1およびR2は、それぞれ独立して水素原子またはメチル基である。
また、一般式(c2)中、R3は、炭素数1〜30の炭化水素基である。R3の炭化水素基は、飽和でも不飽和でもよく、また直鎖でも分岐鎖でもよい。
また、R3の炭素数は、乾燥後の毛髪をべたつき感が少なく滑らかで、まとまりに優れるものとする観点、および、毛髪に寝癖がつきにくくする観点から、1以上であり、好ましくは2以上、より好ましくは4以上、さらに好ましくは8以上、さらにより好ましくは10以上、殊更好ましくは12以上、殊更好ましくは14以上である。また、成分(C)の洗浄剤組成物中への相溶性を良好なものとする観点から、R3の炭素数は、30以下であり、好ましくは22以下、より好ましくは20以下である。
また、R3の炭化水素基は好ましくは直鎖のアルキル基またはアルケニル基であり、より好ましくは直鎖のアルキル基である。
また、成分(C)中の構成単位(c2)の質量の総和に対する構成単位(c1)の質量の総和の比((c1)/(c2))は、毛髪の乾燥後における感触を柔らかく滑らかでまとまりに優れるものとする観点、および、寝癖をつきにくくする観点から、好ましくは50/50以上であり、より好ましくは55/45以上、さらに好ましくは60/40以上であり、また、好ましくは99/1以下であり、より好ましくは90/10以下、さらに好ましくは80/20以下である。
構成単位(c1)および(c2)は、代表的には、それぞれ(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステルから導かれるものであるが、これ以外に、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステル以外の化合物に由来し、最終的に成分(C)の構造中に構成単位(c1)および(c2)の構造が形成されるような場合も含む。
また、成分(C)の重合体は、構成単位(c1)および(c2)以外の構成単位を有していてもよい。
寝癖の抑制効果を高める観点から、成分(C)中の構成単位(c1)および(c2)の質量の総和((c1)+(c2))は、成分(C)全体に対して好ましくは90質量%以上であり、より好ましくは95質量%以上であり、また、100質量%以下である。
成分(C)中、構成単位(c1)および(c2)以外の構成単位としては、たとえば、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、酢酸ビニル等のビニルの構造を有する化合物や、アルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルアミド、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、(メタ)アクリル酸メトキシPEG等の構造を有する化合物に由来するノニオン性の構成単位;N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド等の化合物に由来するカチオン性の構成単位;クロトン酸等の(メタ)アクリル酸以外のモノカルボン酸や、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のジカルボン酸、ビニルスルホン酸等のスルホン酸類、アクリロイルオキシエチルホスフェート等のリン酸類等に由来するアニオン性の構成単位;カルボキシベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン等の構造を有する化合物に由来する両性の構成単位等が挙げられる。
成分(C)の重合体の製造方法は限定されないが、上述した構成単位を形成し得るビニルモノマーを既存の重合方法、たとえばラジカル重合、リビング重合、リビングラジカル重合、官能基移動重合(Group-Transfer polymerization)、開環重合等によって重合体にせしめることによって製造できる。この場合の重合体の構造様式は限定されず、ランダム重合体、ブロック重合体、グラフト重合体のいずれでもよいが、毛髪のまとまりを高める観点、および毛髪に寝癖をつきにくくする観点から、ランダム重合体が好ましい。
また、成分(C)は、毛髪の寝癖を抑制する観点、ならびに、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを高める観点から、好ましくは非架橋型の重合体である。
成分(C)の重量平均分子量は、毛髪の寝癖を抑制する観点、ならびに、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを高める観点から、好ましくは5×103以上であり、より好ましくは7×103以上、さらに好ましくは1×104以上である。また、毛髪のまとまりおよび毛髪の柔らかさを高める観点、および毛髪洗浄剤組成物の粘度増加に伴う使用性低下を抑制する観点から、成分(C)の重量平均分子量は好ましくは1×106以下であり、より好ましくは1×105以下、さらに好ましくは5×104以下である。
なお、本明細書において、成分(C)および後述する成分(D)の重合体の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した値をいうものとする。より具体的には、GPC装置として、商品名「HLC−8220GPC」(東ソー社)を用いて、ポリスチレン換算値により、次のGPCの測定条件で求めるものとする。
(成分(C)を測定する場合)
・サンプル濃度:0.25質量%
・サンプル注入量:100μL
・溶離液:N,N−ジメチルホルムアミド溶液(60mmol/L H3PO4、50mmol/L LiBr)
・流速:1.0mL/min
・測定温度:40℃
・カラム:商品名「TSKgel α−M」(2本)(以上、東ソー社製)
(後述する成分(D)を測定する場合)
・サンプル濃度:0.25質量%
・サンプル注入量:100μL
・溶離液:クロロホルム
・流速:1.0mL/min
・測定温度:40℃
・カラム:商品名「K−G」(1本)+商品名「K−804L」(2本)(以上、Shodex社製)
また、成分(C)および(D)のいずれについても、検出器および標準サンプルについては、それぞれ以下のものが用いられる。
・検出器:示差屈折計(GPC装置 商品名「HLC−8220GPC」(東ソー社製)に付属)
・ポリスチレン標準サンプル:「TSKstandard POLYSTYRENE F−10」(分子量10.2万)、F−1(1.02万)、A−1000(870)(以上、東ソー社製)、および「POLYSTYRENE STANDARD」(分子量90万、3万;西尾工業社製)
毛髪に寝癖がつきにくくする観点、ならびに、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、成分(C)は、好ましくは(アクリル酸/アクリル酸アルキル)コポリマーであり、より好ましくは(アクリル酸/アクリル酸ステアリル)コポリマーである。
また、成分(C)の市販品の具体例として、たとえば、ルビマー100P(BASF社製、INCI名:Acrylates Copolymer)、ルビマーPro55(BASF社製、INCI名:Acrylates Copolymer)、ルビフレックスSoft(BASF社製、INCI名:Acrylates Copolymer)、ルビゲルFIT(BASF社製、INCI名:Acrylates/C10-C30 methacrylate copolymer)、ダイトゾール5000SL(大東化成社製、INCI名:Acrylates Copolymer)等が挙げられる。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量は、毛髪に寝癖をつきにくくする観点、ならびに、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.06質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.12質量%以上、さらにより好ましくは0.15質量%以上、殊更好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下、さらにより好ましくは0.8質量%以下、殊更好ましくは0.5質量%以下、殊更好ましくは0.3質量%以下である。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量に対する成分(B)の含有量の質量割合((B)/(C))は、毛髪に寝癖がつきにくくする観点、ならびに、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、0.1以上であり、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.5以上、更により好ましくは0.7以上、殊更好ましくは1以上であり、また、5以下であり、好ましくは4以下、より好ましくは3以下、更により好ましくは2.5以下、殊更好ましくは2.0以下である。
また、毛髪洗浄剤組成物中の成分(B)および(C)の含有量の合計に対する成分(A)の含有量の質量割合((A)/((B)+(C)))は、毛髪に寝癖がつきにくくする観点、ならびに、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、好ましくは5以上であり、より好ましくは8以上、さらに好ましくは10以上、さらにより好ましくは15以上、殊更好ましくは20以上であり、また、好ましくは35以下であり、より好ましくは33以下、さらに好ましくは30以下、さらにより好ましくは28以下、殊更好ましくは25以下である。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、水を含む。水としては、イオン交換水や蒸留水等を用いることができる。
毛髪洗浄剤組成物中の水の含有量は、たとえば毛髪洗浄剤組成物中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。また、水の含有量は、毛髪洗浄剤組成物全体に対し、好ましくは25質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上であり、また、好ましくは98.89質量%以下であり、より好ましくは95質量%以下、さらに好ましくは90質量%以下である。
また、毛髪洗浄剤組成物のpHについては、毛髪に寝癖がつきにくくする観点、および、乾燥後の毛髪の滑らかさおよび柔らかさを向上させる観点、ならびに毛髪洗浄剤組成物の安定性や防腐性を向上させる観点から、毛髪洗浄剤組成物を水で20倍に希釈したときの25℃におけるpHが好ましくは8以下であり、より好ましくは7.5以下、さらに好ましくは7以下である。
一方、毛髪に寝癖がつきにくくする観点、および毛髪洗浄剤組成物の安定性や洗髪時の泡立ちや乾燥後の毛髪のまとまりを良好にする観点から、毛髪洗浄剤組成物を水で20倍に希釈したときの25℃におけるpHは、好ましくは4以上であり、より好ましくは4.5以上、さらに好ましくは5以上である。
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、前述した成分(A)〜(C)および水以外の成分を含んでもよい。
たとえば、毛髪洗浄剤組成物は、以下の成分(D)をさらに含有することができる。
(成分(D))
成分(D)は、下記一般式(d1)で表される構成単位を有するオキシアルキレン重合体である。
−(AO)n− (d1)
[上記一般式(d1)中、Aは炭素数2〜6のアルキレン基を示し、nは50〜30,000の数を示す。ただし、n個のAOは、少なくとも2種のオキシアルキレン基からなり、またその配列は、ランダム重合、ブロック重合のいずれでもよい。]
一般式(d1)において、Aは炭素数2〜6のアルキレン基であり、n個のAOは少なくとも2種のオキシアルキレン基の組み合わせからなるが、n個のAOは、毛髪に寝癖がつきにくくする観点、ならびに、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、好ましくは炭素数2以上4以下の2種以上のオキシアルキレン基の組み合わせ、すなわち、オキシエチレン基、オキシプロピレン基およびオキシブチレン基からなる群より選択される少なくとも2種の組み合わせであり、より好ましくは炭素数2と炭素数3との組み合わせ、すなわちオキシエチレン基とオキシプロピレン基との組み合わせである。n個のAOは、さらに好ましくは下記一般式(d2)で表される重合体である。
また、−(AO)n−における2種以上のAOの配列形態は、ランダム構造、ブロック構造のいずれでもよいが、成分(C)との組み合わせによる寝癖の抑制効果を有効に発揮させつつ乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、ランダム構造がより好ましい。
Figure 2017137254
[上記一般式(d2)中、x及びyはそれぞれ独立して好ましくは50〜30,000の数を示し、その配列は好ましくはランダム構造である。オキシエチレン基とオキシプロピレン基との重量比(オキシエチレン基/オキシプロピレン基)は好ましくは99/1〜60/40、より好ましくは98/2〜70/30、さらに好ましくは97/3〜80/20、さらにより好ましくは96/4〜85/15である。]
成分(D)においては、毛髪に寝癖がつきにくくする観点、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、成分(D)の全体中におけるプロピレンオキシ基の割合が、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上であり、また、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下である。
成分(D)の重量平均分子量は、毛髪に寝癖がつきにくくする観点、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点、および、毛髪洗浄剤組成物の粘度増加に伴う使用性低下を抑制する観点から、好ましくは5×103以上であり、より好ましくは7×103以上、さらに好ましくは1×104以上、さらにより好ましくは5×104以上であり、また、好ましくは1.5×106以下であり、より好ましくは6×105以下、さらに好ましくは2×105以下、更により好ましくは1.5×105以下である。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(D)の含有量は、毛髪に寝癖がつきにくくする観点、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.10質量%以上、さらにより好ましくは0.12質量%以上、殊更好ましくは0.16質量%以上、殊更好ましくは0.18質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下、さらにより好ましくは1.5質量%以下、殊更好ましくは1質量%以下、殊更好ましくは0.8質量%以下、殊更好ましくは0.4質量%以下である。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(D)の含有量に対する成分(C)の含有量の質量割合((C)/(D))は、毛髪に寝癖をつきにくくしつつ乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.25以上、さらに好ましくは0.5以上、さらにより好ましくは0.8以上であり、また、好ましくは5以下であり、より好ましくは4以下、さらに好ましくは3以下、さらにより好ましくは2以下、殊更好ましくは1.5以下である。
また、毛髪洗浄剤組成物中の成分(B)、(C)および(D)の含有量の合計に対する成分(A)の含有量の質量割合((A)/((B)+(C)+(D)))は、毛髪に寝癖がつきにくくしつつ乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、好ましくは2以上であり、より好ましくは5以上、さらに好ましくは8以上、さらにより好ましくは10以上、殊更好ましくは12以上、殊更好ましくは13以上であり、また、好ましくは40以下であり、より好ましくは35以下、さらに好ましくは30以下、さらにより好ましくは25以下、殊更好ましくは21以下、殊更好ましくは19以下、殊更好ましくは18以下である。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、前述した成分(A)以外の界面活性剤を含んでもよい。成分(A)以外の界面活性剤の具体例として、カチオン界面活性剤;コカミドMEA、ラウレス−3、ラウレス−16、PPG−3カプリリルエーテル等のノニオン界面活性剤;ココアンホ酢酸Na、ラウラミドプロピルベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
毛髪洗浄剤組成物中の前述した成分(A)以外の界面活性剤の含有量は、毛髪に寝癖がつきにくくする観点、ならびに、乾燥後の毛髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりを向上させる観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上、さらにより好ましくは2質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、さらにより好ましくは8質量%以下である。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、有機溶剤を含んでもよい。このような有機溶剤としては、エタノール、2−プロパノール等の炭素数1〜6の低級アルカノール類;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、重合度3以上20以下のポリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等のポリオール類;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類;エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類;ベンジルアルコール等の芳香族アルコール等が挙げられる。
毛髪処理剤組成物中の有機溶剤の含有量は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、さらにより好ましくは2質量%以下である。
また、毛髪洗浄剤組成物は、pH調整剤をさらに含んでもよい。pH調整剤の具体例として有機酸や無機酸が挙げられ、好ましくは、乳酸、リンゴ酸、クエン酸等の有機カルボン酸が挙げられる。また、毛髪洗浄剤組成物は、他のpH調整剤として、これら有機酸と合わせて、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化アンモニウム等の塩基を含んでもよい。
また、毛髪洗浄剤組成物は、塩化ナトリウム等の塩を含んでもよい。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、上述した成分のほか、通常の毛髪洗浄剤組成物に用いられる成分を所望の効果に応じて適宜含むことができる。このような任意成分としては、たとえば、抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;グリチルリチン酸ジカリウム等のグリチルリチン酸およびその塩、グリチルレチン酸およびその塩等の抗炎症剤;安息香酸およびその塩等の防腐剤;EDTA−2Na等のキレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物等のユーカリエキス、コンキオリンまたはその加水分解物、蜂蜜、ローヤルゼリー、シルクから得られる蛋白質またはその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、アロエ抽出物、ハス抽出物、ザクロ抽出物、ノバラ抽出物、カモミラ抽出物、カンゾウ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;酸化チタン等のパール化剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;シアバター;ローズ水;ヒマワリ油;オレンジ油;ユーカリ油等が挙げられる。
次に、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物の製造方法を説明する。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、たとえば、成分(A)〜(C)および適宜他の成分を所定の順序で混合して水に溶解または分散することで製造される。
具体的には、50〜100℃程度に加熱した水に、成分(A)および(B)を加え撹拌し均一にした後、冷却しながら成分(C)、適宜(D)および適宜その他の成分を加え撹拌し均一にして、室温(25℃、以下同じ。)まで冷却することにより得ることができる。
また、毛髪洗浄剤組成物が成分(D)をさらに含むとき、成分(A)、(B)および水を混合して混合物を調製した後で成分(C)および(D)を加える製造方法において、混合物への成分(C)および(D)の添加順序に制限はなく、たとえば、成分(C)を加えて均一にした後成分(D)を加えてもよいし、成分(C)および(D)を一括して混合物に添加してもよい。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物を用いた毛髪の洗浄方法は、たとえば、毛髪洗浄剤組成物を毛髪に適用し、洗い流すことを含む。
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、特定の成分(A)〜(C)を含むとともに、質量割合((B)/(C))が特定の範囲にあるため、毛髪に寝癖がつきにくく、かつ乾燥後の毛髪にまとまりや感触上好ましい滑らかさや柔らかさを付与することができる。また、本実施形態によれば、たとえば毛髪の好ましい感触を次の洗髪まで持続させることも可能となる。
また、本実施形態の毛髪洗浄剤組成物によれば、毛髪に寝癖がつくことを効果的に抑制できることから、たとえば翌朝の寝ぐせ直しがより簡便となる、或いは殆ど不要となるため、毛髪洗浄剤組成物の使用者に時間的・精神的なゆとりができる。また、たとえば毛髪の手触りが滑らかで柔らか、かつまとまりのある状態が次の洗髪まで持続するため、毛髪洗浄剤組成物の使用者が、処理後の毛髪を見たり触ったり整えたりしたときに不快な感触を感じることが少なくなる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以上に述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様をさらに開示する。
<1> 次の成分(A)〜(C)および水を含有する毛髪洗浄剤組成物であって、当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(C)の含有量に対する前記成分(B)の含有量の質量比((B)/(C))が0.1以上5以下である、毛髪洗浄剤組成物:
(A)アニオン界面活性剤;
(B)カチオン性高分子;
(C)下記一般式(c1)で表される構成単位および下記一般式(c2)で表される構成単位を含む重合体。
−(CH2CR1COOH)− (c1)
−(CH2CR2COOR3)− (c2)
[上記一般式(c1)および(c2)中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を示し、R3は炭素数1〜30の炭化水素基を示す。]
<2> 前記成分(C)中の前記一般式(c1)で表される構成単位と前記一般式(c2)で表される構成単位との質量の総和((c1)+(c2))が、前記成分(C)全体の好ましくは90質量%以上であり、より好ましくは95質量%以上であり、また、100質量%以下である、前記<1>に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<3> 前記成分(C)中の前記一般式(c2)で表される構成単位の質量の総和に対する前記一般式(c1)で表される構成単位の質量の総和の比((c1)/(c2))が、好ましくは50/50〜99/1であり、また、好ましくは50/50以上であり、より好ましくは55/45以上、さらに好ましくは60/40以上であり、また、好ましくは99/1以下であり、より好ましくは90/10以下、さらに好ましくは80/20以下である、前記<1>または<2>に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<4> 前記成分(B)が、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム誘導体、カチオン化タラガム誘導体等のカチオン化多糖類およびジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物からなる群から選択される1種または2種以上であり、より好ましくはカチオン化多糖類であり、さらに好ましくは4級カチオン化多糖類である、前記<1>〜<3>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<5> 当該毛髪洗浄剤組成物の水で20倍に希釈したときの25℃におけるpHが好ましくは4以上であり、より好ましくは4.5以上、さらに好ましくは5以上であり、また、好ましくは8以下であり、より好ましくは7.5以下、さらに好ましくは7以下である、前記<1>〜<4>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<6> 前記成分(C)の重量平均分子量が好ましくは5×103以上であり、より好ましくは7×103以上、さらに好ましくは1×104以上であり、また、好ましくは1×106以下であり、より好ましくは1×105以下、さらに好ましくは5×104以下である、前記<1>〜<5>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<7> 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(A)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上であり、また、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下、さらにより好ましくは20質量%以下である、前記<1>〜<6>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<8> 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(B)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、さらにより好ましくは0.25質量%以上、殊更好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、さらにより好ましくは2質量%以下、殊更好ましくは1質量%以下である、前記<1>〜<7>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<9> 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(C)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.06質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.12質量%以上、さらにより好ましくは0.15質量%以上、殊更好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下、さらにより好ましくは0.8質量%以下、殊更好ましくは0.5質量%以下、殊更好ましくは0.3質量%以下である、前記<1>〜<8>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<10> 前記成分(A)が、好ましくは硫酸塩型アニオン界面活性剤、スルホン酸型アニオン界面活性剤、高級脂肪酸塩およびカルボン酸型アニオン界面活性剤からなる群から選択される1種または2種以上を含み、より好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩およびポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩からなる群から選択される1種または2種以上であり、さらに好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩であり、さらにより好ましくは前述した一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩であり、殊更好ましくはラウレス硫酸アンモニウムおよびラウレス硫酸ナトリウムから選択される1種以上である、前記<1>〜<9>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<11> 前記成分(C)において、一般式(c2)中、R3の炭化水素基は、飽和でも不飽和でもよく、また直鎖でも分岐鎖でもよく;あるいは
3の炭素数は、1以上であり、好ましくは2以上、より好ましくは4以上、さらに好ましくは8以上、さらにより好ましくは10以上、殊更好ましくは12以上、殊更好ましくは14以上であり、また、30以下であり、好ましくは22以下、より好ましくは20以下であり;あるいは
3の炭化水素基は好ましくは直鎖のアルキル基またはアルケニル基であり、より好ましくは直鎖のアルキル基である、前記<1>〜<10>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<12> 前記成分(C)が、好ましくはランダム重合体、ブロック重合体またはグラフト重合体であり、より好ましくはランダム重合体である、前記<1>〜<11>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<13> 前記成分(C)が、好ましくは(アクリル酸/アクリル酸アルキル)コポリマーであり、より好ましくは(アクリル酸/アクリル酸ステアリル)コポリマーである、前記<1>〜<12>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<14> 毛髪洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量に対する成分(B)の含有量の質量割合((B)/(C))が、0.1以上であり、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.5以上、さらにより好ましくは0.7以上、殊更好ましくは1以上であり、また、5以下であり、好ましくは4以下、より好ましくは3以下、さらにより好ましくは2.5以下、殊更好ましくは2.0以下である、前記<1>〜<13>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<15> 毛髪洗浄剤組成物中の成分(B)および(C)の含有量の合計に対する成分(A)の含有量の質量割合((A)/((B)+(C)))が、好ましくは5以上であり、より好ましくは8以上、さらに好ましくは10以上、さらにより好ましくは15以上、殊更好ましくは20以上であり、また、好ましくは35以下であり、より好ましくは33以下、さらに好ましくは30以下、さらにより好ましくは28以下、殊更好ましくは25以下である、前記<1>〜<14>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<16> 毛髪洗浄剤組成物中の水の含有量が、好ましくは毛髪洗浄剤組成物中の水以外の成分を除いた残部であり;あるいは、毛髪洗浄剤組成物中の水の含有量が、毛髪洗浄剤組成物全体に対し、好ましくは25質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上であり、また、好ましくは98.89質量%以下であり、より好ましくは95質量%以下、さらに好ましくは90質量%以下である、前記<1>〜<15>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<17> 成分(D)として下記一般式(d1)で表される構成単位を有するオキシアルキレン重合体をさらに含有する、前記<1>〜<16>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
−(AO)n− (d1)
[上記一般式(d1)中、Aは炭素数2〜6のアルキレン基を示し、nは50〜30,000の数を示す。ただし、n個のAOは、少なくとも2種のオキシアルキレン基からなり、またその配列は、ランダム重合、ブロック重合のいずれでもよい。]
<18> 前記成分(D)において、前記一般式(d1)中の前記オキシアルキレン基が、好ましくはオキシエチレン基、オキシプロピレン基およびオキシブチレン基からなる群より選択される少なくとも2種であり、より好ましくはオキシエチレン基とオキシプロピレン基との組み合わせである、前記<17>に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<19> 前記成分(D)の重量平均分子量が、好ましくは5×103以上であり、より好ましくは7×103以上、さらに好ましくは1×104以上、さらにより好ましくは5×104以上であり、また、好ましくは1.5×106以下であり、より好ましくは6×105以下、さらに好ましくは2×105以下、さらにより好ましくは1.5×105以下である、前記<17>または<18>に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<20> 前記成分(D)において、前記一般式(d1)中の前記オキシアルキレン基の−(AO)n−が、好ましくはランダム構造またはブロック構造であり、より好ましくはランダム構造である、前記<17>〜<19>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<21> 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(D)の含有量に対する成分(C)の含有量の質量比((C)/(D))が、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.25以上、さらに好ましくは0.5以上、さらにより好ましくは0.8以上であり、また、好ましくは5以下であり、より好ましくは4以下、さらに好ましくは3以下、さらにより好ましくは2以下、殊更好ましくは1.5以下である、前記<17>〜<20>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<22> 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(D)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.10質量%以上、さらにより好ましくは0.12質量%以上、殊更好ましくは0.16質量%以上、殊更好ましくは0.18質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下、さらにより好ましくは1.5質量%以下、殊更好ましくは1質量%以下、殊更好ましくは0.8質量%以下、殊更好ましくは0.4質量%以下である、前記<17>〜<21>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<23> 成分(D)の全体中におけるプロピレンオキシ基の割合が、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上であり、また、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下である、前記<17>〜<22>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<24> 毛髪洗浄剤組成物中の成分(B)、(C)および(D)の含有量の合計に対する成分(A)の含有量の質量割合((A)/((B)+(C)+(D)))が、好ましくは2以上であり、より好ましくは5以上、さらに好ましくは8以上、さらにより好ましくは10以上、殊更好ましくは12以上、殊更好ましくは13以上であり、また、好ましくは40以下であり、より好ましくは35以下、さらに好ましくは30以下、さらにより好ましくは25以下、殊更好ましくは21以下、殊更好ましくは19以下、殊更好ましくは18以下である、前記<17>〜<23>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<25> 当該毛髪洗浄剤組成物が、好ましくは成分(A)以外の界面活性剤をさらに含み、より好ましくは成分(A)以外の界面活性剤の含有量が、毛髪洗浄剤組成物全体に対して0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上、さらにより好ましくは1質量%以上、殊更好ましくは2質量%以上であり、また、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下、さらにより好ましくは10質量%以下、殊更好ましくは8質量%以下であり;あるいは、
当該毛髪洗浄剤組成物が、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤および両性界面活性剤からなる群から選択される1種または2種以上の成分(A)以外の界面活性剤をさらに含み、より好ましくはノニオン界面活性剤および両性界面活性剤からなる群から選択される1種または2種以上の成分(A)以外の界面活性剤をさらに含む、前記<1>〜<24>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
<26> 好ましくは成分(A)〜(C)および適宜他の成分を所定の順序で混合して水に溶解または分散する工程を含み;
より好ましくは50〜100℃程度に加熱した水に、成分(A)および(B)を加え撹拌し均一にする工程と、前記工程の後、冷却しながら成分(C)、適宜(D)および適宜その他の成分を加え撹拌し均一にして、室温まで冷却する工程と、を含み;
さらに好ましくは毛髪洗浄剤組成物が成分(D)をさらに含み、成分(A)、(B)および水を混合して混合物を調製する工程と、前記混合物に成分(C)および(D)を加える工程と、を含む、前記<1>〜<25>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物の製造方法。
<27> 前記<1>〜<25>のいずれか1に記載の毛髪洗浄剤組成物を毛髪に適用し、洗い流すことを含む、毛髪の洗浄方法。
(実施例1〜15、比較例1〜3)
表1〜表3に示す組成の毛髪洗浄剤組成物を以下の方法に従って調製し、評価した。評価方法および評価基準を以下に示す。
なお、各例では、原料中に含まれる成分量に応じて、得られる組成物中の各成分の含有量が各表に記載のものになるように各原料を配合し、毛髪洗浄剤組成物を得た。
<毛髪洗浄剤組成物の製造方法>
約80℃に加温した水に成分(A)および(B)を加え、撹拌し均一にした。次に、冷却しながらこれに成分(C)および適宜(D)をそれぞれ加えて完全に溶解させ均一にした。その後、適宜成分(A)〜(D)以外の成分を加えて均一にして室温まで冷却し、各例の毛髪洗浄剤組成物を得た。
<pH測定方法>
pHは毛髪洗浄剤組成物を精製水で20質量倍に希釈し、撹拌溶解したのち、pH計(東亜ディーケーケー社製、HM−30R型)を用い、25℃にて測定した。
<評価用毛束>
化学的処理履歴の無い日本人直毛で長さ30cm、幅6cm、重さ25gの毛束を作製した。この毛束を40℃の温水で10秒、指を通しながらすすいだ後、以下に処方を示すモデルシャンプー1.0gを毛束に均一に塗布し、30秒間泡立てた。その後、40℃の温水で毛束に指を通しながら30秒すすいだ。次いで、タオルで余分な水分を拭き取った後、ドライヤー(TESCOM社製、型番;NB1902)を用いて3分乾燥させた後の毛束を評価に用いた。
<評価用ウイッグ>
評価用ウイッグとして、中国人直毛のウイッグ(ビューラックス社製)をショートヘアにカットしたものを用いた。この評価用ウイッグを40℃の温水で30秒、頭髪に指を通しながらすすいだ後、以下に処方を示すモデルシャンプー3.0gを頭髪に均一に塗布し、1分間泡立てた。その後、40℃の温水で頭髪に指を通しながら60秒すすいだ。その後、タオルで余分な水分を拭き取った後、上述の<評価用毛束>の項で使用したドライヤーで5分乾燥させた後のウイッグを評価に用いた。
(モデルシャンプーの組成)
成分
ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.5質量%
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.28質量%
エデト酸二ナトリウム 0.1質量%
安息香酸ナトリウム 0.5質量%
オキシベンゾン 0.03質量%
リン酸 0.075質量%
ジブチルヒドロキシトルエン 0.01質量%
塩化ナトリウム 0.8質量%
赤色106号 0.00012質量%
香料 0.26質量%
精製水 バランス
合計 100質量%
<評価用毛束への毛髪洗浄剤組成物の処理方法>
上記の評価用毛束を40℃の温水で10秒、毛束に指を通しながらすすいだ後、毛髪洗浄剤組成物1.0gを毛束に均一に塗布し、30秒間泡立てた。その後、40℃の温水で毛束に指を通しながら30秒すすいだ。次いで、タオルドライで水分を吸い取った後、上述の<評価用毛束>の項で使用したドライヤーを用いて3分乾燥させた。
<評価用ウイッグへの毛髪洗浄剤組成物の処理方法>
上記の評価用ウイッグを40℃の温水で30秒、頭髪に指を通しながらすすいだ後、毛髪洗浄剤組成物3.0gを頭髪に均一に塗布し、1分間泡立てた。その後、40℃の温水で頭髪に指を通しながら60秒すすいだ。次いで、タオルドライにて水分を吸い取った後、上述の<評価用毛束>の項で使用したドライヤーを用いて5分乾燥させた。
<評価方法>
<乾燥後の毛髪の滑らかさ>
処理後の評価用毛束の滑らかさについて、7名のパネラーに「滑らか」/「どちらともいえない」/「滑らかでない」のいずれであるのかを択一的に選択させた。表1〜表3中に、「滑らか」/「どちらともいえない」/「滑らかでない」と答えたパネラーの人数を順に示す。
<乾燥後の毛髪のまとまり>
処理後の評価用毛束のまとまりについて、7名のパネラーに「まとまっている」/「どちらともいえない」/「まとまっていない」のいずれであるのかを択一的に選択させた。表1〜表3中に、「まとまっている」/「どちらともいえない」/「まとまっていない」と答えたパネラーの人数を順に示す。
<乾燥後の毛髪の柔らかさ>
処理後の評価用毛束の柔らかさについて、7名のパネラーに「柔らかい」/「どちらともいえない」/「柔らかくない」のいずれであるのかを択一的に選択させた。表1〜表3中に、「柔らかい」/「どちらともいえない」/「柔らかくない」と答えたパネラーの人数を順に示す。
<寝ぐせのつきにくさ>
あらかじめ35℃に設定・加温したホットプレート(CAMAG社製、TLC PLATE HEATER)上に、タオル(綿製、長さ80cm×幅34cm)の長辺を真ん中から2つ折りにしたものを2枚重ねて置き、タオルとタオルの間に5gの水分を含ませた不織布(長さ20cm×幅14cm)を広げて挟むことで、一定の水分を有する疑似枕を作製した。次いで上述の毛髪洗浄剤組成物処理後の評価用ウイッグをタオル(疑似枕)の上に仰向けに置いた後、寝ぐせのつきにくさを評価するためにウイッグの首方向に引きずりながら10cm移動させ、そのまま1時間静置した。
その後、ウイッグを起こした後に、寝ぐせがついた頭髪部位を3回、手櫛を速度20cm/秒で通しながら軽く撫でつけた。
撫でつけ後の状態を、7名のパネラーに「寝ぐせがつきにくい」/「どちらともいえない」/「寝ぐせがつきやすい」のいずれであるのかを択一的に選択させた。表1〜表3中に、「寝ぐせがつきにくい」/「どちらともいえない」/「寝ぐせがつきやすい」と答えたパネラーの人数を順に示す。
Figure 2017137254
Figure 2017137254
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表1〜表3に記載の成分の詳細を以下に示す。
(*1)エマール 125A、花王社製(EO付加モル数1)
(*2)ジャガー C−14SK、Solvay社製
(*3)ソフトキャット SL−30、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社製
(*4)(アクリル酸/アクリル酸ステアリル)コポリマーであって、R1:H、R2:H、R3:C18直鎖アルキル、構成単位(c1)の含有量:67質量%、構成単位(c2)の含有量:33質量%、重量平均分子量:2万
(*5)アルコックス EP1010N、明成化学工業社製(重量平均分子量:10万、オキシエチレン基/オキシプロピレン基=90/10(重量比))
(*6)アンヒトール 20Y−B、花王社製
(*7)アミゾール CME、川研ファインケミカル社製
(*8)エマルゲン 103KG、花王社製
(*9)エマルゲン 116、花王社製
(*10)カオーソフケア GP−1、花王社製
(*11)アンヒトール 20AB、花王社製
(*12)クレワット N、ナガセケムテックス社製
(*13)アデカカーポール DL−30、ADEKA社製
表1〜表3より、各実施例で得られた毛髪洗浄剤組成物を用いることにより、毛髪に寝癖がつきにくくすることができるとともに、寝癖のつきにくさと乾燥後の髪の滑らかさ、柔らかさおよびまとまりの効果のバランスが優れていた。

Claims (16)

  1. 次の成分(A)〜(C)および水を含有する毛髪洗浄剤組成物であって、当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(C)の含有量に対する前記成分(B)の含有量の質量比((B)/(C))が0.1以上5以下である、毛髪洗浄剤組成物:
    (A)アニオン界面活性剤;
    (B)カチオン性高分子;
    (C)下記一般式(c1)で表される構成単位および下記一般式(c2)で表される構成単位を含む重合体。
    −(CH2CR1COOH)− (c1)
    −(CH2CR2COOR3)− (c2)
    [上記一般式(c1)および(c2)中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を示し、R3は炭素数1〜30の炭化水素基を示す。]
  2. 前記成分(C)中の前記一般式(c1)で表される構成単位と前記一般式(c2)で表される構成単位との質量の総和((c1)+(c2))が、前記成分(C)全体の90質量%以上である、請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  3. 前記成分(C)中の前記一般式(c2)で表される構成単位の質量の総和に対する前記一般式(c1)で表される構成単位の質量の総和の比((c1)/(c2))が、50/50〜99/1である、請求項1または2に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  4. 成分(D)として下記一般式(d1)で表される構成単位を有するオキシアルキレン重合体をさらに含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
    −(AO)n− (d1)
    [上記一般式(d1)中、Aは炭素数2〜6のアルキレン基を示し、nは50〜30,000の数を示す。ただし、n個のAOは、少なくとも2種のオキシアルキレン基からなり、またその配列は、ランダム重合、ブロック重合のいずれでもよい。]
  5. 前記成分(D)において、前記一般式(d1)中の前記オキシアルキレン基が、オキシエチレン基、オキシプロピレン基およびオキシブチレン基からなる群より選択される少なくとも2種である、請求項4に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  6. 前記成分(D)の重量平均分子量が5×103以上1.5×106以下である、請求項4または5に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  7. 前記成分(D)において、前記一般式(d1)中の前記オキシアルキレン基の−(AO)n−がランダム構造である、請求項4〜6のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  8. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(D)の含有量に対する成分(C)の含有量の質量比((C)/(D))が5以下である、請求項4〜7のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  9. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(D)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して0.01質量%以上5質量%以下である、請求項4〜8のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  10. 前記成分(B)が4級カチオン化多糖類である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  11. 当該毛髪洗浄剤組成物の水で20倍に希釈したときの25℃におけるpHが4以上8以下である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  12. 前記成分(C)の重量平均分子量が5×103以上1×106以下である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  13. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(A)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して1質量%以上50質量%以下である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  14. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(B)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して0.05質量%以上20質量%以下である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  15. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(C)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して0.06質量%以上5質量%以下である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物を毛髪に適用し、洗い流すことを含む、毛髪の洗浄方法。
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