JP4007479B2 - リーブオンヘアコンディショニング組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、ヘアケア組成物に関する。特に、本発明は、髪に良好なコンデイショニング/光沢を与え、べたつき感及び油っぽい感触を減じるヘアケア組成物に関する。
【0002】
発明の背景
毛髪はしばしば、損傷を引き起こし得る広範な攻撃にさらされる。この攻撃としては、シャンプーすること、リンスすること、乾燥、加熱、梳毛すること、スタイリング、パーマをかけること、カラーリング、自然にさらされることなどが挙げられる。したがって、毛髪表面が擦られ、毛髪の天然油分及び他の天然コンディショニング成分及び潤いを与える成分が除かれることによって、毛髪はしばしば、乾燥し、荒れ、つやがなく、又は縮れた状態になる。
【0003】
これらの状態を緩和するさまざまなアプローチが開発されている。これらのアプローチとしては、ウルトラマイルドシャンプー組成物の使用、1つの製品で洗浄とコンディショニングの両方を意図したコンディショニングシャンプーの使用、及び、洗い流す(リンスオフ)形式の製品及びつけたままにしておく(リーブオン)形式の製品等のヘアコンディショニング処方の使用が挙げられる。
つけたままにしておく形式のヘアケア処方は、他のアプローチに対して付加的な利点を提供する。例えば、つけたままにしておく形式の処方はコンディショニング成分が髪に残るので、コスト的により有効であり、より長期間作用する。消費者は製品をいつでも使用することができ、製品をすすぐために待つ必要がないので、つけたままにしておく形式の処方はより便利である。又、この製品は、コンディショニング効果を最も必要としている髪の部分に適用してもよい。
【0004】
カチオン系多糖類がコンディショニングの効果を与えることは当業者には周知のことである。例えば、国際公開特許WO−A−97/35542、WO−A−97/35545、WO−A−97/35546はすべてコンディショニングシャンプー組成物中のカチオン系多糖類の使用に関して記載しており、これらを参照されたい。英国公開特許2,211,192は、リンスオフコンディショニング組成物におけるカチオン系多糖類の使用に関して記載している。ドイツ公開特許4,326,866は、カチオン系多糖類を含む毛髪を切る前に使用する組成物に関して記載している。日本特許JP−54138133は、ポリペプチド及びカチオン系セルロースを含有する毛髪製品組成物について記載している。しかしながら、これらのカチオン系多糖類は又、べたつく又は粘着性の原因となることも知られている。このことは消費者に、特にすすぐ過程のない、つけたままにするコンディショニング組成物では毛髪が汚れた又は脂ぎった感触を引き起こし得る。
【0005】
驚くことに、本発明者らは1.8meq/gより大きく、3.5meq/g未満のカチオン電荷密度を有し、且つ100万〜150万の平均分子量を有する、ヒドロキシエチルセルロースのカチオン系ポリマーが、毛髪に対してべたつき感及び脂っぽい状態を抑えて光沢/コンディショニングの利点を改善することを見出した。
理論によって拘束されることは望まないが、高いカチオン電荷密度はポリマーが十分なコンディショニングの利点を毛髪に与えるのにより重要であると考えられる。カチオン性の基は、毛髪の負の荷電と相互に作用する。結合部位は、ポリマー上の前記カチオン性の基の割合が増えるに従って、より増加する。相互作用が高くなるほどポリマー主鎖と毛髪繊維が密接した関係になる可能性が高くなり、それにより炭化水素の層の深さを減少させ、そして指の皮膚のようなその他の表面との相互作用を起こす傾向が減少する。したがって、ポリマーと毛髪の密接した関係によりべたついた感触を抑え、そして光沢が増す。
【0006】
(発明の要旨)
本発明は、
(a)0.01重量%〜2重量%の、ヒドロキシエチルセルロースのカチオン系ポリマーであって、1.8meq/gより大きく、3.5meq/g未満の電荷密度を有し、且つ100万〜150万の平均分子量を有する前記カチオン系ポリマー、(b)0重量%のアニオン系界面活性剤、及び(c)0.01重量〜2重量%の、アルカリール又はアリールアルキル置換基を有するシリコーン樹脂を含むリーブオンヘアコンディショニング組成物を提供するものである。
【0007】
本発明の組成物はべたつき感及びっぽい状態を抑え、同時に良好なコンデショニング/光沢の効果を与える。
本明細書の全濃度及び比は、特に明記しない限り、ヘアケア組成物の重量による。
すべての平均値は、特に明記しない限り、重量平均である。
【0008】
(発明の詳細な記載)
本発明のリーブオンヘアコンディショニング組成物は、ヒドロキシエチルセルロースのカチオン系ポリマーを含む。この成分を以下に更に詳細に記載する。
【0009】
本明細書で使用する時、「べたつく」及び「粘着性」という用語は、ある種のリーブオンヘアコンディショニング組成物を適用した後の毛髪がべたべたする感触を意味する。
本明細書で用いられる場合、「リーブオン」という語句は、すすぎ工程なく使用されることを意図したヘアコンディショニング組成物を意味する。したがって、リーブオン形式の組成物は一般に、消費者が洗髪計画の一部として次に髪を洗うまで髪に残る。リーブオン形式の組成物は、一般的に重量未満のアニオン系界面活性剤を含、且つ一般的に5%未満のノニオン系界面活性剤を含んでもよい。
【0010】
(ヒドロキシエチルセルロースのカチオン系ポリマー)
本発明の組成物の必須の特徴は、組成物がヒドロキシエチルセルロースのカチオン系ポリマーを含むことである。本発明の組成物のカチオン系ポリマーは、約1.8meq/gより大きい電荷密度を有する。通常、カチオン系ポリマーは、約3.5meq/g未満、好ましくは約2.5meq/g未満、より好ましくは約2.2meq/g未満の電荷密度を有する。
【0011】
ポリマーの「カチオン電荷密度」は、前記モノマー単位の分子量に対するポリマーを構成するモノマー単位の正荷電の数の比で表わされる。
すなわち、
カチオン電荷密度=正荷電の数/モノマー単位の分子量
である。
【0012】
本明細書におけるカチオン系ポリマーのカチオン電荷密度は、ケルダール(Kjeldahl)法(米国薬局方−化学的試験−<461>>窒素定量−方法II)を用いて定量することができる。当業者であれば、本明細書におけるある種のポリマーの電荷密度がpH及びカチオンに帯電した基の等電点に応じて変わることを認識している。電荷密度は用いるpHで上述の限度内であるべきである。
【0013】
本発明のカチオン系糖類は、通常約1重量%〜約10重量%、好ましくは約2重量%〜約5重量%、より好ましくは約2.3重量%〜約3重量%、より一層好ましくは約2.5重量%〜約2.9重量%のカチオン系窒素を含む。
【0014】
カチオン系ポリマーの濃度は、所望のコンディショニングの効果を与えるのに十分な濃度であるべきである。そのような濃度とは、通常総組成物の0.01重量%〜約2重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約1重量%の範囲である。
【0015】
本発明で使用するカチオン系ポリマーの平均分子量は、約100万〜約150万である
【0018】
毛髪のべたつき及びっぽさを抑え、光沢及びコンディショニングの効果を与えるために、ヒドロキシエチルセルロースを基礎としたカチオン系ポリマーを用いるこのようなカチオン系ポリマーの例としては、アマーコール社(Amerchol Corp.、米国ニュージャージー州エジソン)から市販され、トリメチルアンモニウムで置換したエポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩として業界(CTFA)でポリクアテルニウム(Polyquaternium)10と呼ばれるものがあるが、これに限定されない。これらのポリマー及びこれらの製造の背景となる材料は、米国特許第3,472,840号(1969年10月14日発行、ストーン(Stone))に見つけることができ、本明細書では参考として組み入れる。その他のカチオンセルロースとしては、業界(CTFA)でポリクアテルニウム(Polyquaternium)24と呼ばれる、アマーコール社(Amerchol Corp.、米国ニュージャージー州エジソン(Edison))から市販されるラウリルジメチルアンモニウムで置換したエポキシドと反応するヒドロキシエチルセルロースの第四級アンモニウム塩ポリマー、及び、業界(CTFA)でポリクアテルニウム(Polyquaternium)4と呼ばれる、ナショナルスターチ(National Starch、米国ノースカロライナ州サリスバリー(Salisbury))社から市販されるジアリルジメチルアンモニウムクロリドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの第四級アンモニウム塩ポリマーが挙げられる。
【0020】
(アニオン系界面活性剤)
本発明の組成物は、0重量%のアニオン系界面活性剤を含。本明細書で使用する時、「アニオン系界面活性剤」は、組成物又はそれらの組合せのpHにおいて陰イオン性である付加した基を有するアニオン系界面活性剤及び双極性又は両性界面活性剤を意味する。
【0021】
アニオン系界面活性剤の例は、アルキル硫酸塩及びアルキルエーテルの硫酸塩である。これらの物質は、それぞれ式ROSO3M及びRO(C24O)xSO3Mを有し、式中Rは炭素数約8〜約18のアルキル基又はアルケニル基であり、xは1〜10の値を有する整数であり、Mはアンモニウム、トリエタノールアミンのようなアルカノールアミン、ナトリウム及びカリウムのような一価の金属、及びマグネシウム及びカルシウムのような多価の金属のようなカチオンである。
【0022】
その他のアニオン系界面活性剤の例は、式[R1−SO3−M]で表わされる有機硫酸反応生成物の水溶性塩であり、式中R1は炭素数約8〜約24を有する直鎖又は分枝鎖、飽和、脂肪族炭化水素ラジカルであり、Mは本明細書で上述したカチオンである。
更にその他のアニオン系界面活性剤の例は、イセチオン酸でエステル化し及び水酸化ナトリウムで中和した脂肪酸(ここで、脂肪酸とは例えばヤシ油又はパーム核油から誘導された脂肪酸)の反応生成物であり、メチルタウリドの脂肪酸(脂肪酸は例えばヤシ油又はパーム核油から誘導された脂肪酸)アミドのナトリウム塩又はカリウム塩である。
【0023】
アニオン系界面活性剤の更に付け加えられる例はコハク酸塩であり、例としてはN−オクタデシルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸ジアンモニウム、スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル、スルホコハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル、及びスルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステル等が挙げられる。
【0024】
更に付け加えられるアニオン系界面活性剤の例としては、炭素数約10〜約24のオレフィンスルホン酸塩が挙げられる。本明細書では、「オレフィンスルホン酸塩」という用語は、複合していない三酸化硫黄を用いたα−オレフィン類のスルホン化、次いで反応により生成されるいずれかのスルホンが加水分解して、対応するヒドロキシアルカンスルホン酸塩を与えるような条件下で酸性反応混合物を中和することにより製造することができる化合物を表わす。
もう1つのクラスのアニオン系界面活性剤は、β−アルキルオキシスルホン酸塩である。このような界面活性剤は下記の式で表わされる:
【0025】
【化1】
Figure 0004007479
【0026】
式中、R1は炭素数約6〜約20の直鎖アルキル基であり、R2は炭素数約1〜約3を有する低級アルキル基であり、Mは本明細書で上述した水溶性カチオンである。
【0028】
シリコーンコンディショニング剤
本発明の組成物は、シリコーンコンディショニング成分を含むかかるシリコーンコンディショニング成分は、シリコーン樹脂である。また、本発明の組成物は、シリコーン樹脂以外の、揮発性シリコーン、非揮発性シリコーン、又はそれらの混合物を任意に含み得る。本明細書で用いる時、「非揮発性」は当業者においてそう理解されているように、周囲条件下でほとんど又は全く明らかな蒸気圧を伴なわないシリコーン材料を表わす。1気圧(atm)下の沸点は、好ましくは少なくとも約250℃、より好ましくは少なくとも約275℃、最も好ましくは少なくとも約300℃である。蒸気圧は好ましくは25℃で約0.2mmHg又はそれ未満、好ましくは25℃で約0.1mmHg又はそれ未満である。
【0029】
本発明で用いられるシリコーンコンディショニング成分としては、シリコーン液、シリコーンゴム、シリコーン樹脂及びそれらの混合物を挙げることができる。開示されているいくつかの好適なシリコーンヘアコンディショニング剤の例の参考及び任意のシリコーン用懸濁剤は、WO−A−94/08557(ブロック(Brock)等)、米国特許第5,756,436号(ロイス(Royce)等)、米国特許第5,104,646号(ボリッシュ・ジュニア(Bolich Jr.)等)、米国特許第5,106,609号(ボリッシュ・ジュニア(Bolich Jr.)等)、及び米国再発行34,584号(グロート(Grote)等)英国特許第849,433号に記載されているが、これらに限定されない。これらはすべて参考として本明細書に組み入れる。
【0030】
シリコーン樹脂とは、シリコーン樹脂の製造において、架橋が一官能性又は二官能性の、又はその両方のシランを、三官能性及び四官能性シランと結合することにより誘導される、高度に架橋されたシロキサン系である。当業者に周知のように、シリコーン樹脂を得るために必要とされる架橋の度合いは、シリコーン樹脂中に組み込まれる特定のシランのユニットに従って変化する。通常、乾燥して剛質の又は硬質のフィルムとなるような、十分なレベルの三官能性及び四官能性のシロキサンモノマーのユニット(したがって、十分なレベルの架橋)を有するシリコーン材料が、シリコーン樹脂であると考えられる。ケイ素原子に対する酸素原子の比率が、特定のシリコーン材料においては架橋の程度を示している。通常、ケイ素1原子当たり少なくとも約1.1の酸素原子を有するシリコーン材料が、本明細書におけるシリコーン樹脂である。好ましくは、酸素:シリコン原子の比は少なくとも約1.2:1.0である。シリコーン樹脂の製造に用いられるシランとしては、モノメチル、ジメチル、トリメチル、モノフェニル、ジフェニル、メチルフェニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、モノビニル、及びメチルビニルクロロシラン及びテトラクロロシランが挙げられる。
【0031】
本発明のリーブオンヘアコンディショニング組成物におけるシリコーン樹脂の濃度、約0.01重量%〜約2重量%、好ましくは約0.1重量%〜約1重量%である。
【0032】
発明のリーブオンヘアコンディショニング組成物用いられるシリコーン樹脂はアルカリール又はアリールアルキル置換基を有する。かかる置換基は、非局在電子を有する。好ましい置換基アルカリール置換基、特に2−フェニルプロピルである。少なくとも1つの置換基が非局在電子を有することが好ましいということから、本明細書の樹脂は又通常非局在電子を伴なわないその他の置換基を有する。このようなその他の置換基としては、水素、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシ、アミノ官能性及びそれらの混合物を挙げることができる。アルキル置換基、特にメチル置換基が好ましい。
【0033】
本明細書で用いられる場合、「アリール」という語は、1つ又は2つ以上のホモ環又はヘテロ環を含む機能性基を意味する。本発明におけるアリール機能性基は、非置換でも置換されていてもよく、一般的には炭素原子3〜16個を含む。好ましいアリール基としては、フェニル、ナフチル、シクロペンタジエニル、アントラシル、ピレン、ピリジン、ピリミジンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】
本明細書で用いられる場合、「アルキル」という語は、炭素原子を1〜10個、好ましくは1〜4個有する、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、直鎖状又は分枝鎖状の炭化水素を意味する。したがって「アルキル」という語は、炭素数2〜8、好ましくは2〜4のアルケニル基、及び炭素数2〜8、好ましくは2〜4のアルキニル基を包含する。好ましいアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、及びブチルが挙げられるが、これらに限定されない。より好ましくは、メチル、エチル、及びプロピルである。
【0035】
本明細書で用いられる場合、「アルカリール」という語は、アルキル部分及びアリール部分を含む置換基であって、アルキル部分がシロキサン樹脂に結合している置換基を意味する。
本明細書で用いられる場合、「アリールアルキル」という語は、アリール部分及びアルキル部分を含む置換基であって、アリール部分がシロキサン樹脂に結合している置換基を意味する。
【0036】
シリコーン材料やシリコーン樹脂は特に、当業者には“MDTQ”命名法としてよく知られている簡略命名法に従って便宜よく識別することができる。この命名システムでは、シリコーンを構成するさまざまなシロキサンモノマーユニットの存在に従ってシリコーンが表現される。簡潔には、記号Mは一官能性単位(CH33SiO0.5を示し、Dは二官能性単位(CH32SiOを示し、Tは三官能性単位(CH3)SiO1.5を示し、Qは四官能性単位SiO2を示す。ダッシュの付いた単位記号、例えば、M’、D’、T’及びQ’は、メチル基以外に1又は2以上の置換基を有するシロキサン単位を示し、それぞれの存在を特定的に定義しなければならない。したがって、本明細書で用いるのに好ましいポリシロキサン樹脂は、非局在電子を伴なう置換基を有する少なくとも1つのM’、D’、T’又はQ’官能性を有する。好ましい置換基は上記で定義したとおりである。さまざまなユニットのモル比は、シリコーン中の各種ユニットの総数(又はその平均)を記号の下付き文字数字で示すか、又は分子量とともに具体的に比率を示すかのいずれかにより、MDTQ命名システムに基づいてシリコーン物質を完全に記載することができる。
【0037】
本明細書で用いるのに好ましいポリシロキサン樹脂はMQ及びM’Q樹脂であり、より好ましいのはM’Q樹脂、特にM’63、M’84 M’105、M’126樹脂及びそれらの混合物である。好ましいM’Q樹脂は、各M’機能性基に置換した非局在化電子を含む少なくとも1つの基を有するものである。より好ましくは、他の置換基がアルキル基、特に好ましくはメチル基である樹脂である。
【0038】
本発明に用いられるポリシロキサン樹脂は、好ましくは25℃における粘度が約5000mm2-1未満、より好ましくは約2000mm2-1未満、更に好ましくは約1000mm2-1未満、更に又好ましくは約600mm2-1未満である。粘度はキャノン−フェンスク・ルーティン(Cannon-Fenske Routine)粘度計(ASTM D−445)を用いて測定することができる。
本明細書で用いるのに好適なポリシロキサン樹脂の詳しい製造法も含めた原材料については、米国特許第5,539,137号;第5,672,338号;第5,686,547号及び第5,684,112号に記載されており、すべて参照として本明細書に組み入れる。
【0039】
本発明の組成物に使用されるシリコーン流体としては、25℃での粘度が1,000,000mm2-1未満、好ましくは約5〜1,000,000mm2-1、より好ましくは約10〜約600,000mm2-1、更に好ましくは約10〜約500,000mm2-1、最も好ましくは10〜350,000mm2-1の、流動性のシリコーン材料であるシリコーン油が挙げられる。粘度は、1970年7月20日付けのダウ・コーニング社(Dow Corning Corporate)試験法CTM0004に示されているように、ガラスキャピラリー粘度計で測定することができる。好適なシリコーン油としては、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアリールアルキルシロキサン、ポリアルカリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。その他のコンディショニング効果を持つ不溶性で不揮発性のシリコーン液を使うこともできる。
組成物に用いられるシリコーン油としては、以下の式に当てはまるポリアルキル又はポリアリールシロキサンが挙げられる。
【0040】
【化2】
Figure 0004007479
【0041】
式中、Rは脂肪族、好ましくはアルキル又はアルケニルであるか、又はアリールであり、Rは置換されていても非置換でもよく、xは1〜約8,000の整数である。好適な非置換のR基としては、アルコキシ、アリールオキシ、アルカリール、アリールアルキル、アルカミノ、及びエーテル置換、ヒドロキシル置換、及びハロゲン置換脂肪族及びアリール基が挙げられる。好適なR基は又、カチオンアミン及び四級アンモニウム基を含む。
【0042】
シロキサン鎖上に置換する脂肪族又はアリール基は、得られるシリコーンが、室温で液体のままであり、疎水性であり、髪に適用した場合に刺激性、毒性及び他の有害性のいずれもなく、本明細書に記載されるヘアケア祖組成物の他の成分と相溶性があり、通常の使用及び保存状態で化学的に安定であり、本発明の組成物中で不溶性であり、且つ、髪をコンディショニングすることができる限り、いかなる構造を有していてもよい。
各単量体のシリコーン単位のシリコン原子における2つのRは、同じ基でも別の基でもかまわない。好ましくは、2つのR基は同一基を表わす。
【0043】
好ましいアルキル及びアルケニル置換基はC1〜C5、より好ましくはC1〜C4、最も好ましくはC1〜C2のアルキル及びアルケニルである。その他のアルキル−、アルケニル−、又はアルキニル−を含有する(アルコキシ、アルカリール、及びアルカミノのような)基の脂肪族部分は、直鎖又は分枝鎖であり得るが、好ましくは1〜5個の炭素原子、より好ましくは1〜4個の炭素原子、更により好ましくは1〜3個の炭素原子、最も好ましくは1〜2個の炭素原子を有する。上述のように、このR置換基も又、例えば第一級、第二級、もしくは第三級アミン、又は第四級アンモニウムであり得るアルカミノ基のような、アミノ官能性を含有し得る。これらには、モノー、ジ−、及びトリ−の、アキルアミノ及びアルコキシアミノ基が含まれ、その脂肪族部分の炭素鎖の長さは好ましくは上述の長さである。R置換基は、ハロゲン(例えば、塩化物、フッ化物、及び臭化物)、ハロゲン化脂肪族基又はアリール基、及びヒドロキシ基(例えば、ヒドロキシ置換脂肪族基)のようなその他の基と置換し得る。好適なハロゲン化R基としては、例えば、R1−C(F)3(R1はC1−C3アルキル)等のトリハロゲン化(好ましくはフルオロ)アルキル基が挙げられる。このようなポリシロキサンの例には、ポリメチル−3,3,3トリフルオロプロピルシロキサンが含まれる。
【0044】
好適なR基は、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、メチルフェニル基及びフェニルメチル基である。好ましいシリコーンは、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンである。ポリジメチルシロキサンが特に好ましい。その他の好適なR基には、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びアリールオキシが含まれる。シリコーンのエンドキャップ上の3つのR基も又、同一基又は異なる基であり得る。
【0045】
使用できる不揮発性のポリアルキルシロキサン流体は、例えばポリジメチルシロキサンである。これらのシロキサンは、例えば、ゼネラルエレクトリック社よりビスカシルR及びSF96シリーズとして、ダウコーニング社よりダウコーニング200シリーズとして入手可能である。
使用できるポリアルキルアリールシロキサン流体は、例えばポリメチルフェニルシロキサンである。これらのシロキサン類は、例えば、ゼネラルエレクトリック社(the General Electric Company)からSF1075メチルフェニル液として、又はダウコーニング社(Dow Corning)から556コスメチックグレード液(Cosmetic Grade Fluid)として市販されている。
【0046】
エチレンオキシド、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物も又使用できるが、使用可能なポリエーテルシロキサンコポリマーとしては、例えば、ポリプロピレンオキシドで改質したポリジメチルシロキサン(例えば、ダウコー ニング社(Dow Corning)製DC−1248)が挙げられる。不溶性シリコーンには、水及び本発明の組成物への可溶性を妨げるために、エチレンオキシド及びポリプロピレン値が十分に低くなければならない。
【0047】
シリコーン・コンディショニング剤に使うシリコーン流体で他に好適なものは、不溶性のシリコーンゴムである。これらのゴムは、25℃で粘度が1,000,000センチストークス以上であるポリオルガノシロキサンである。シリコーンゴムは、米国特許第4,152,416号;ノール(Noll)及びウォルター(Walter)、シリコーンの化学と技術(Chemistry and Technology of Silicones)、ニューヨーク:アカデミック・プレス(New York: Academic Press)1968年;及び、ゼネラル・エレクトリック・シリコーン・ラバー・プロダクト・データシートSE30、SE33、SE54及びSE76に記載されており、これらはすべて参考として本明細書に組み入れる。シリコーンゴムは、典型的には約200,000以上の質量分子量を有し、一般には約200,000〜約1,000,000であり、その具体例として、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、及びそれらの混合物が含まれる。
【0048】
シリコーン・コンディショニング剤は又、ポリジメチルシロキサンゴム(粘度は約1,000,000センチストークよりも大きい)とポリジメチルシロキサン油(粘度は約10から約100,000センチストーク)の混合物から成っていることもある。その場合、ゴムと液体の比率は約30:70から約70:30、好ましくは約40:60から約60:40である。
任意のシリコーン成分の数平均粒子サイズは、制限なく広く変わることができ、処方及び/又は所望の特性による。本発明において好ましく用いられる数平均粒子サイズは、典型的には約10nm〜約100ミクロンであり、より好ましくは約30nm〜約20ミクロンである。
【0049】
シリコーン流体、ゴム及び樹脂、並びにシリコーン製造を検討した節を包含するシリコーンの背景となる材料は、「高分子科学と技術の百科辞典(Encyclopaedia of Polymer Science and Engineering)(第15巻、第2版、204頁〜308頁、ジョンウィリーアンドサンズ社(John Wiley & Sons, Incorporated、1989年)」に見つけることができ、参考として本明細書に組み入れる。
光沢を改善するという観点から見て好ましいシリコーンコンディショニング剤はシリコーン樹脂である。
【0050】
カチオン系コンディショニング剤
本発明の組成物は、1種又はそれ以上の付加的カチオン系ポリマーコンディショニング剤も含むことができる。カチオン系ポリマーコンディショニング剤は、好ましくは水溶性である。本発明の組成物中のカチオン系ポリマーの総濃度は、典型的にはには約0.001重量%〜約20重量%、より典型的には約0.005重量%〜約10重量%、好ましくは約0.01重量%〜約2重量%である。
【0051】
「水溶性」カチオン系ポリマーとは、水に対して十分な溶解性があり、25℃で水(蒸留水又は同等の水)中の濃度0.1%において、肉眼で実質的に透明な溶液を形成するポリマーである。好ましくは、このポリマーは十分な溶解性があり、濃度0.5%において、より好ましくは濃度1.0%において、実質的に透明な溶液を形成する。
本発明において用いられる「ポリマー」という用語は、1種類のモノマー又は2種類(即ち、コポリマー)以上のモノマーの重合によって得られる物質を包含する。
【0052】
カチオン系ポリマーは、一般的には、重量平均分子量が約5,000以上、典型的には約10,000以上で、約千万以下である。好ましくは、分子量は約100,000〜約2,000,000である。カチオン系ポリマーは、一般的には、第四級アンモニウム又はカチオン系アミノ部分、及びそれらの混合物などの、カチオン系窒素含有部分を有する。
【0053】
カチオン電荷密度は、好ましくは少なくとも約0.1meq/g、より好ましくは少なくとも約0.5meq/g、より一層好ましくは少なくとも約1.1meq/g、最も好ましくは少なくとも約1.2meq/gである。一般的には、実用上の目的では、カチオン系ポリマーは、約7meq/g未満、好ましくは約5meq/g未満、より好ましくは約3.5meq/g、更に好ましくは約2.5meq/g未満のカチオン性電荷密度を有する。カチオン系ポリマーのカチオン性電荷密度は、ケルダール法(米国薬局方−化学試験−窒素定量−方法II)を用いて求めることができる。当業者は、アミノ含有ポリマーの電荷密度がアミノ基のpH及び等電点によって変化し得ることを認識している。電荷密度は用途のpHで上述の限度内であるべきである。
【0054】
水への溶解度基準が満たされる限り、カチオン系ポリマーについていかなるアニオン性の対イオンも利用することができる。好適な対イオンとしては、ハロゲン化物(例えば、Cl、Br、I、又はF、好ましくはCl、Br、又はI)硫酸塩、及びメチル硫酸塩が挙げられる。この例示は排他的なものではなく、他のものも用いることができる。
【0055】
カチオン性の窒素含有部分は、一般には、カチオン系ヘアコンディショニングポリマーの全モノマーユニットのフラクション上に置換基として存在する。したがって、カチオン系性ポリマーは、例えば4級アンモニウム又はカチオン系アミン置換モノマーユニット及び本明細書にスペーサーモノマーユニットとして引用される他の非カチオン系ユニットの、コポリマー、ターポリマーなどを含み得る。そのようなポリマーは当業者に公知であり、CTFA国際化粧品成分辞典及びハンドブック(the CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)、第7版、ウェニンガー(Wenninger)及びマクエウェン(McEwen)編(化粧品、トイレタリー、及び香粧品協会(The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association, Inc.)、ワシントンDC、1997年)に種々記載されている。
【0056】
好適なカチオン系ポリマーの例として、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキルアクリルアミド及びジアルキルアクリルアミド、アルキルメタクリルアミド及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、並びにビニルピロリドンのような水溶性スペーサーモノマーと、カチオンアミン又は4級アンモニウムの官能性を有するビニルモノマーとのコポリマーが挙げられる。アルキル及びジアルキル置換モノマーは好ましくはC1〜C7アルキル基、より好ましくはC1〜C3アルキル基を有する。他の好適なスペーサーモノマーとしては、ビニルエステル、ビニルアルコール(酢酸ポリビニルの加水分解により得られる)、無水マレイン酸、プロピレングリコール及びエチレングリコールなどがある。
【0057】
カチオン系アミンは、組成物の特定の種類及びpHによって一級アミン、二級アミン、又は三級アミンであり得る。通常は二級アミン及び三級アミンが好ましく、特に三級アミンが好ましい。
アミン置換ビニルモノマーはアミン形で重合した後、四級化反応でアンモニウムに変換することができる。アミン類もポリマーの形成後に同様に四級化してよい。例えば、第三級アミン官能性は、式R’Xの塩との反応によって四級化することができる。式中、R’は短鎖アルキルであり、好ましくはC1〜C7のアルキルであり、より好ましくはC1〜C3のアルキルであり、Xは第四級アンモニウムと水溶性の塩を形成するアニオンである。
【0058】
好適なカチオン系アミノモノマー及び四級アンモニウムモノマーとしては、例えば、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル四級アンモニウム塩で置換されたビニル化合物、及び、例えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキルビニルピロリドン塩などの、ピリジニウム、イミダゾリウム、及び四級ピロリドンのような環状カチオン性窒素含有環を有するビニル四級アンモニウムモノマーが挙げられる。これらのモノマーのアルキル部分は、好ましくはC1〜C3アルキルなどの低級アルキルであり、より好ましくはC1〜C2アルキルである。本発明において使用される好適なアミン置換ビニルモノマーとしては、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、及びジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドが挙げられ、この時アルキル基は好ましくはC1〜C7炭化水素基であり、より好ましくはC1〜C3アルキルである。
【0059】
ここでカチオン系ポリマーは、アミン及び/又は四級アンモニウム置換モノマー、及び/又は併用可能なスペーサーモノマーから誘導されるモノマー単位の混合物を含み得る。
【0060】
好適なカチオン系ヘアコンディショニングポリマーとしては、例えば、BASFワイアンドット(Wyandotte)社(米国ニュージャージー州、パーシッパニー(Parsippany))より商品名ルビクアット(LUVIQUAT)で販売されているもの(例えば、ルビクアットFC370)などの、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば塩化物塩)とのコポリマー(当業界では、化粧品、トイレタリー、及び香粧品協会、「CTFA」によってポリクアテルニウム(Polyquaternium)16と称する);ガフ(Gaf)社(米国ニュージャージー州、ウェイン(Wayne))より商品名ガフクアット(GAFQUAT)で販売されているもの(例えば、ガフクアット755N)などの、1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとのコポリマー(当業界ではCTFAによってポリクアテルニウム11と称する);例えば、当業界(CTFA)ではそれぞれポリクアテルニウム6及び7と称する、塩化ジメチルジアリルアンモニウムのホモポリマー及びアクリルアミドと塩化ジメチルジアリルアンモニウムとのコポリマーなどの、カチオン系ジアリル四級アンモニウム含有ポリマー;及び、参考として本明細書に組み入れる米国特許第4,009,256号に記載されているような、炭素数3〜5の不飽和カルボン酸のホモ及びコポリマーのアミノアルキルエステルの鉱酸塩が挙げられる。
【0061】
上記したように、本発明におけるカチオン系ポリマーは水溶性である。しかしながら、このことは組成物中に、可溶性でなければならないことを意味するものではない。しかし、好ましくは、カチオン系ポリマーは、組成物中に可溶性であるか、又はカチオン系ポリマー及びアニオン系物質によって形成される組成物中での複合コアセルベート相中で可溶性である。カチオン系ポリマーの複合コアセルベートは、任意に本発明における組成物に添加することができるアニオン系界面活性剤又はアニオン系ポリマー(例えば、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)によって形成することができる。
【0062】
感覚剤
本発明のヘアケア組成物は、更に感覚剤を含んでいてもよい。本明細書で用いられる場合、「感覚剤(sensate)」という用語は、皮膚に適用された時に、認められる感覚を、例えば、限定されないが、温感、冷感、爽快感などの状態へ変化させる物質を意味する。
感覚剤は、全組成物中、約0.001重量%〜約10重量%程度使用することが好ましく、より好ましくは約0.005重量%〜約5重量%、更に好ましくは約0.01重量%〜約1重量%である。
【0063】
ヘアケア組成物に好適に使用される感覚剤はいずれも本発明において用い得る。好適な感覚剤の非限定的な例示は、英国特許GB−B−1315626号、GB−B−1404596号及びGB−B−1411785号に記載されており、これらはすべて参考として本明細書に組み入れる。本発明の組成物に好適に用いられる感覚剤は、カンファー、メントール、1−イソプレゴール(isopulegol)、エチルメンタンカルボキサミド、及びトリメチルイロプロピルブタンアミドである。
【0064】
1 〜C 6 脂肪族アルコール
本発明の組成物は、任意にC1〜C6、好ましくはC2〜C3、より好ましくはC2の脂肪族アルコールを含み得る。脂肪族アルコールは、通常総組成物の約1重量%〜約75重量%、好ましくは約10重量%〜約40重量%、より好ましくは約15重量%〜約30重量%、より一層好ましくは約18重量%〜約26重量%含まれる。
【0065】
粘度調節剤
本発明の組成物は、更に粘度調節剤を含むことができる。ヘアケア組成物に好適に用いられる粘度調節剤はいずれも本発明において用い得る。粘度調節剤は、存在するならば、一般的には全組成物の約0.01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.05重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約3重量%を構成する。好適な粘度調節剤の非限定的な一覧は、CTFA国際化粧品成分辞典及びハンドブック(the CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)、第7版、ウェニンガー(Wenninger)及びマクエウェン(McEwen)編(化粧品、トイレタリー、及び香粧品協会(The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association, Inc.)、ワシントンDC、1997年)に記載されており、参考として本明細書に組み入れる。
【0066】
本発明において好適に用いられる粘度調節剤としては、剪断感受性粘度調節剤が挙げられる。本明細書で用いられる場合、「剪断感受性粘度調節剤」とは、粘度が低い剪断速度で減少するような組成物を形成する粘度調節剤を意味する。剪断速度(s-1)は、静止物体と材料との距離(m)に対する材料の速度(ms-1)の割合として定義することができる。約250s-1未満の剪断速度を「低剪断速度」と考えることができる。ヘアケアに好適に用いられる剪断感受性粘度調節剤はいずれも本発明において用い得る。しかしながら、本発明に好ましく用いられるものは、約100s-1未満、より好ましくは約50s-1未満の剪断速度で粘度が低下するような組成物を形成する粘度調節剤である。加えて、好ましい剪断感受性粘度調節剤は、剪断速度50s-1において粘度が約30%以上、好ましくは約50%以上、より好ましくは約70%以上、更に好ましくは約80%以上低下するような組成物を形成することができるものである。
【0067】
本発明において好適に用いられる粘度調節剤は、粘度が水性相の中で電解質濃度に対しても感受性のある組成物を形成するものであり、以降「塩感受性粘度調節剤」という。塩感受性粘度調節剤の性質に関する背景材料は、米国化学会シンポジウム・シリーズ(1991年)、462巻、101−120頁に記載されており、参考として本明細書に組み入れる。ヘアケア組成物に好適に使用される塩感受性粘度調節剤はいずれも本発明において使用し得る。
【0068】
好適な粘度調節剤の例としては、限定されないが、合成ヘクトライト(hectorites)、カルボン酸アニオン系ポリマー/コポリマー及びカルボン酸アニオン系架橋ポリマー/コポリマーが挙げられる。本発明において好ましく用いられるものは、カルボン酸アニオン系架橋ポリマー及びコポリマーである。より好ましくは、カルボン酸アニオン系架橋コポリマーである。
【0069】
本発明において有用な合成ヘクトライトは、ナトリウム・マグネシウムシリケート等の合成層状シリケートである。好適な合成ヘクトライトの例としては、商品名ラポナイト(Laponite)として英国のラポート(Laporte)Plc.より販売されているものが挙げられる。
【0070】
本発明において有用なカルボン酸アニオン性コポリマーは、カルボン酸とカルボン酸アルキルの疎水変性した架橋コポリマーであり、両親媒性の性質を有する。これらのカルボン酸アニオン系コポリマーは、1)アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸、又はα−クロロアクリル酸等のカルボン酸モノマー、2)炭素数1〜約30のアルキル鎖を有するカルボン酸エステル、好ましくは3)下式の架橋剤を共重合することによって得られる:
【0071】
【化3】
Figure 0004007479
【0072】
式中、R1は水素又は炭素数1〜約30のアルキル基であり;Y1は独立して酸素、CH2O、COO、OCO、
【0073】
【化4】
Figure 0004007479
【0074】
【化5】
Figure 0004007479
【0075】
であり、
式中、R2は水素又は炭素数1〜約30のアルキル基であり; Y2は(CH2)m”、(CH2CH2O)m”、又は(CH2CH2CH2O)m”より選択され、m”は1〜約30の整数である。
【0076】
本発明において好適なカルボン酸アニオン系コポリマーは、下式を有するアクリル酸/アルキルアクリレートコポリマーである:
【0077】
【化6】
Figure 0004007479
【0078】
式中、R2は独立して水素又は炭素数1〜30のアルキル基であり、少なくとも1つのR2は水素であり、R1は上記で定義したとおりであり、n、n’、m及びm’は、n+n’+m+m’が約40〜約100となる整数であり、n”は1〜約30の整数であり、Pはコポリマーの分子量が約5000〜約3,000,000となるように規定される。
【0079】
本発明において、カルボン酸アニオン系コポリマーを中和するための中和剤が含まれていてもよい。このような中和剤の非限定的な例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、アミノメチルプロパノール、トロメタミン(tromethamine)、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0080】
製造方法の詳細を含む、好適なカルボン酸アニオン系粘度調節剤の非限定的な例は、米国特許第3,940,351号、同第5,288,814号、同第5,349,030号、同第5,373,044号及び同第5,468,797号に記載されており、これらはすべて参考として本明細書に組み入れる。カルボン酸アニオン系粘度調節剤の例としては、米国オハイオ州クリーブランド(Cleveland)のB.F.グッドリッチ(Goodrich)より、商品名ペムレン(Pemulen)TR−1、ペムレンTR−2、カルボポール(Carbopol)980、カルボポール981、カルボポールETD−2020、カルボポールETD−2050及びカルボポール・ウルトレズ(Ultrez)10で販売されているものが挙げられる。好ましいものは、カルボポールETD−2020、カルボポールETD−2050及びカルボポール・ウルトレズ10であり、特にカルボポール・ウルトレズ10である。
【0081】
展着性の改善、べたつきの軽減及び光沢の改善の観点から、本発明において特に好ましく用いられる粘度調節剤は、カルボポール・ウルトレズ10(Carbopol Ultrez 10)等のカルボン酸アニオン系粘度調節剤である。
【0082】
グリセリドのポリエチレングリコール誘導体
好適なグリセリドのポリエチレングリコール誘導体としては、水溶性で、ヘアケア組成物に好適に使用される、グリセリドのあらゆるポリエチレングリコール誘導体が挙げられる。本発明において好適に使用されるグリセリドのポリエチレングリコール誘導体としては、モノ−、ジ−及びトリ−グリセリドの誘導体、及びこれらの混合物が挙げられる。
本発明に好適なグリセリドのポリエチレングリコール誘導体の一群は、一般式(I)にあてはまるものである:
【0083】
【化7】
Figure 0004007479
【0084】
式中、nはエトキシル化度であり、約4〜約200、好ましくは約5〜約150、より好ましくは約20〜約120であり、Rは、約5〜約25個の炭素原子、好ましくは約7〜約20個の炭素原子を有する脂肪族基を含む。
【0085】
好適なグリセリドのポリエチレングリコール誘導体は、水素化ヒマシ油のポリエチレングリコール誘導体であり得る。例えば、PEG−20水素化ヒマシ油、PEG−30水素化ヒマシ油、PEG−40水素化ヒマシ油、PEG−45水素化ヒマシ油、PEG−50水素化ヒマシ油、PEG−54水素化ヒマシ油、PEG−55水素化ヒマシ油、PEG−60水素化ヒマシ油、PEG−80水素化ヒマシ油、及びPEG−100水素化ヒマシ油がある。本発明の組成物に好ましく用いられるものは、PEG−60水素化ヒマシ油である。
【0086】
他の好適なグリセリドのポリエチレングリコール誘導体は、ステアリン酸のポリエチレングリコール誘導体であり得る。例えば、PEG−30ステアレート、PEG−40ステアレート、PEG−50ステアレート、PEG−75ステアレート、PEG−90ステアレート、PEG−100ステアレート、PEG−120ステアレート、及びPEG−150ステアレートがある。本発明の組成物に好ましく用いられるものはPEG−100ステアレートである。
【0087】
カチオン系界面活性剤
本発明の組成物において有用なカチオン系界面活性剤は、アミノ基又は第四級アンモニウム部分を含有する。カチオン系界面活性剤は組成物中で不溶性のものが好ましいが、必ずしも不溶性である必要はない。ここで有用なカチオン系界面活性剤については、以下の文書に開示されており、すべて引用して本明細書に組み入れる。M.C.パブリッシング・カンパニー、マカッカチオン(McCutcheon)、洗浄剤及び乳化剤(Detergents & Emulsifiers)、(北アメリカ版1979年);シュワルツら;界面活性剤、その化学及び技術(Surface Active Agents, Their Chemistry and Technology)、ニューヨーク:インターサイエンス・パブリッシャーズ(Interscience Publishers)、1949年;1964年11月3日に発効されヒルファー(Hilfer)に付与された米国特許第3,155,591号;1975年12月30日に発効されラフリン(Laughlin)らに付与された米国特許第3,929,678号;1976年5月25日に発効されベイリー(Bailey)ら米国特許に付与された第3,959,461号;及び1983年6月7日に発効されボーリッヒ(Bolich)Jr.に付与された米国特許第4,387,090号。
【0088】
第四級アンモニウム基を持つカチオン系界面活性剤の中で、ここで有用な物質は以下の一般式のようなものである:
【0089】
【化8】
Figure 0004007479
【0090】
式中、R1〜R4は独立に、炭素数約1〜約22の脂肪族基、又は、炭素数約1〜約22の芳香族基、アルコキシル基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基又はアルキルアリール基であり;Xは、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)基、酢酸塩基、クエン酸塩基、乳酸塩基、グリコール酸塩基、リン酸塩基、硝酸塩基、硫酸塩基、及びアルキル硫酸塩基より選択されるもののような、塩形成アニオンである。脂肪族基は、炭素原子や水素原子に加えて、エーテル結合やアミノ基などの他の基を含んでいてもよい。更に長鎖の脂肪族基は、例えば、炭素数約12以上のものは、飽和でも不飽和でもよい。特に好ましいものは、モノ長鎖(例えば、モノC12−C22、好ましくはC12−C18、より好ましくはC16、脂肪族、好ましくはアルキル)、ジ短鎖(例えば、C1−C3アルキル、好ましくはC1−C2アルキル)第四級アンモニウム塩である。
【0091】
一級、二級及び三級脂肪アミン類の塩も適切なカチオン系界面活性物質である。このようなアミン類のアルキル基は好ましくは約12〜約22の炭素原子を有し、置換又は非置換である。本発明において有用な、このようなアミン類としては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミド、ジメチルステアラミン、ジメチル大豆アミン、大豆アミン、ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、N−タロープロパンジアミン、(エチレンオキシド5モルによる)エトキシ化ステアリルアミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、及びアラキジルベヘニルアミンが挙げられる。好適なアミン塩としては、ハロゲンの塩、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、及びアルキル硫酸塩が挙げられる。このような塩としては、ステアリルアミン塩酸塩、大豆アミン塩化物、ステアリルアミンギ酸塩、N−タロープロパンジアミンジクロリド、ステアラミドプロピルジメチルアミンクエン酸塩、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、及び塩化ジセチルジアンモニウムが挙げられる。本発明の組成物に好ましく用いられるものは、塩化セチルトリメチルアンモニウムである。本発明で有用なものの中に含まれるカチオン系アミン界面活性剤は参考のためここに組み込まれる1981年6月23日付で発行されたナクティガル(Nachtigal)らの米国特許第4,275,055号明細書で開示されている。
【0092】
カチオン系界面活性剤は、好ましくは組成物の約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.25重量%〜約5重量%、最も好ましくは約0.3重量%〜約0.7重量%程度用いられる。
【0093】
脂肪族アルコール
本発明のヘアケア組成物は、更に脂肪族アルコールを含んでいてもよい。ヘアケアに好適に使用される脂肪族アルコールはいずれも本発明において用い得る。しかしながら、好ましくはC8〜C22の脂肪族アルコールであり、より好ましくはC12〜C18、更に好ましくはC16の脂肪族アルコールである。
脂肪族アルコールは、好ましくは組成物の約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.25重量%〜約10重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約5重量%程度用いられる。
脂肪族アルコール及びカチオン系海面活性剤の双方が存在する場合、アルコール:界面活性剤の割合は、好ましくは約3:1〜約6:1の範囲であり、より好ましくは4:1である。
【0094】

本発明の組成物は、一般的には更に水を含有する。水が存在する場合、一般的には全組成物の約25重量%〜約99重量%、好ましくは約50重量%〜約98重量%、より好ましくは約65重量%〜約95重量%を構成する。
【0095】
追加の成分
本発明の組成物は、このような組成物をより化粧上又は美観上受け入れ易いものにするか又はそれらに追加用法効果を与えるために好適な、さまざまな他の任意成分を含有することができる。このような従来の任意成分は当業者に周知である。
【0096】
広範囲の追加成分を本発明の組成物に配合することができる。これらの追加成分としては、パンテノール、パンテチン、パントテイン、パンテニルエチルエーテル、及びこれらの組み合わせ等の、他のヘアコンディショニング成分;へキシレングリコール等の他の溶媒;国際公開WO−A−94/08557に記載されたもののような毛髪固定ポリマー、この特許は参考として本明細書に組み入れる;アニオン系、ノニオン系、両性及び双極性界面活性剤等の洗浄界面活性剤;キサンタンガム、グアーゴム、ヒドロキシエチルセルロース、トリエタノールアミン、メチルセルロース、デンプン及びデンプン誘導体等の、追加の粘度調節剤及び懸濁剤;ココモノエタノールアミド等の長鎖脂肪酸のメタノールアミド等の粘度調節剤;結晶性懸濁剤;エチレングリコールジステアレート等の真珠光沢助剤;ポリスチレン等の乳白剤;フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニル尿素、及びヒダントイン類等の防腐剤;ポリビニルアルコール;エチルアルコール;乳酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等のpH調整剤;一般に、酢酸カリウム及び塩化ナトリウム等の塩類;あらゆるFD&C又はD&C染料等の着色料;過酸化水素、過ホウ酸塩及び過硫酸塩等の、毛髪酸化(漂白)剤;チオグリコレート等の毛髪還元剤;香料;エチレンジアミン四酢酸テトラナトリウム等の金属イオン封鎖剤;ジンクピリチオン(ZPT)、イオウ、硫化セレニウム、コールタール、ピロクトンオラミン(piroctone olamine)、ケトコナゾール、クリンバゾール、サリチル酸等の抗ふけ剤;オクチルメトキシケイ皮酸、ベンゾフェノン−3、及びDL−α酢酸トコフェロール等の、抗酸化/紫外線フィルター剤、及びグリセリン、ジイソブチルアジペート、ブチルステアレート、及びプロピレングリコール等の可塑剤が挙げられる。このような任意成分は、通常それぞれ組成物の約0.001重量%〜約10.0重量%、好ましくは約0.01重量%〜約5.0重量%の範囲で用いられる。
【0097】
製品形態
本発明のヘアケア組成物は、クリーム、ゲル、エアゾール又は非エアゾールフォーム、ムース及びスプレーを含む、広範な製品形態に処方することができるが、これらに限定されない。ムース、フォーム及びスプレーは、プロパン、ブタン、ペンタン、ジメチルエーテル、ヒドロフルオロカーボン、CO2、N2O等の噴射剤を用いて、又は特に噴射剤を加えずに(ポンプスプレー又はポンプフォーム容器に噴射剤として空気を用いて)処方とすることができる。
【0098】
使用方法
本発明のヘアケア組成物は、ヒトの毛髪のケアのために従来の方法で使用し得る。組成物は有効量、典型的には約1g〜約50g、好ましくは約1g〜約20gを髪に適用する。組成物の適用は、典型的には、良好な適用範囲を確実にするため、一般的には手や指、又は櫛やブラシ等の好適な道具を用いて組成物を髪に作用させることを含む。次に、一般的には消費者が次に洗髪するまで、組成物を髪に残す。
したがって、髪を処理する好ましい方法は、(a)有効量のヘアケア組成物を、湿った、濡れた又は乾いた髪に適用する工程、(b)手及び指、又は好適な道具を用いて、ヘアケア組成物を髪に作用させる工程、を含む。
上記方法は任意に、髪を水ですすぐ工程を更に含むことができる。
【0099】
実施例
以下の実施例により、本発明の範囲内の好ましい態様を更に説明する。実施例は単に説明を目的とするものであって、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく本発明の多くの変更が可能であることから、実施例を本発明の限定として解釈すべきではない。すべての構成成分は活性成分の重量%として表わされる。なお、実施例1及び2は参考例である。
【0100】
【表1】
Figure 0004007479
【0101】
【表2】
Figure 0004007479
【0102】
上記カチオン系ポリマー及びクエン酸三ナトリウムを水に加え、均一な溶液が得られるまで周囲条件で完全に攪拌する。その後その他のすべての構成成分を混合し、均一な溶液に加える。得られた溶液が均一になるまで攪拌する。
【0103】
【表3】
Figure 0004007479
【0104】
【表4】
Figure 0004007479
【0105】
上記カチオン系ポリマー及びクエン酸三ナトリウムを水に加え、均一な溶液が得られるまで周囲条件で完全に攪拌する。その後その他のすべての構成成分を混合し、均一な溶液に加える。得られた溶液が均一になるまで攪拌する。それから得られた生成物を揮発性噴射剤(プロパン、ブタン等)と、噴射剤1部に対し10〜15部の充填比で、加圧されたエアゾール容器に充填する。
【0106】
【表5】
Figure 0004007479
【0107】
【表6】
Figure 0004007479
【0108】
構成成分Aは水に溶解し、80℃に加熱する。その後構成成分Cをすべて加え、得られた混合物を高剪断攪拌しながらプレート熱交換機を通して、再循環により30℃まで冷却する。バッチ冷却速度は1.0〜1.5℃/分に維持する。その後構成成分Dをすべて加え、構成成分のEトリエタノールアミンの50%を加える。この混合物を均一になるまで攪拌する。次いで構成成分Bを水に溶解し、上記混合物に加える。この混合物を、均一な粒子径分布に達するまで、高剪断攪拌する。中和が完了するまで生成物の剪断応力の損傷を避けるために再循環を止める。残りの構成成分のEトリエタノールアミンを規定のpH及び粘度に達するまで加える。
【0109】
【表7】
Figure 0004007479
【0110】
【表8】
Figure 0004007479
【0111】
成分Aを水に溶解した後、80℃に加熱する。得られた混合物を高剪断攪拌しながらプレート熱交換機を通して30℃に冷却する。冷却速度は1.0〜1.5℃/分の間を維持する。次に、成分Cをすべて添加する。次に、この混合物を均一になるまで混合する。次に、成分Bを水に溶解し、主混合物に添加する。次にこの混合物を、均一な粒子サイズ分布が達成されるまで、高剪断混合に付す。

Claims (12)

  1. (a)0.01重量%〜2重量%の、ヒドロキシエチルセルロースのカチオン系ポリマーであって、1.8meq/gより大きく、3.5meq/g未満の電荷密度を有し、且つ100万〜150万の平均分子量を有する前記カチオン系ポリマー
    (b)0重量%のアニオン系界面活性剤、及び
    (c)0.01重量〜2重量%の、アルカリール又はアリールアルキル置換基を有するシリコーン樹脂
    を含むリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  2. 前記カチオン系ポリマーが、1.8meq/gより大きく、2.2meq/g未満の電荷密度を有する請求項に記載のリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  3. 前記カチオン系ポリマーが、1重量%〜10重量%のカチオン系窒素を含む請求項1又は2に記載のリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  4. 前記カチオン系ポリマーが、2.5重量%〜2.9重量%のカチオン系窒素を含む請求項1又は2に記載のリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  5. 前記カチオン系ポリマーを、総組成物の0.05重量%〜1重量%含む請求項1〜のいずれか1項に記載のリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  6. 前記シリコーン樹脂が、アルキル部分及びアリール部分を含むアルカリール置換基を有し、前記アルキル部分が前記シリコーン樹脂に結合している請求項に記載のリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  7. 前記シリコーン樹脂の粘度が、5000mm−1未満である請求項に記載のリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  8. 前記シリコーン樹脂の粘度が、1000mm−1未満である請求項に記載のリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  9. 前記シリコーン樹脂の粘度が、600mm−1未満である請求項に記載のリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  10. 前記組成物が、C〜Cの脂肪族アルコールをさらに含む請求項1〜のいずれか1項に記載のリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  11. 前記組成物が、Cの脂肪族アルコールを含む請求項1〜のいずれか1項に記載のリーブオンヘアコンディショニング組成物。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物の有効量を毛髪に適用することによる毛髪のコンディショニング方法。
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