JP2003521451A - ヘアケア組成物 - Google Patents

ヘアケア組成物

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JP2003521451A
JP2003521451A JP2000561963A JP2000561963A JP2003521451A JP 2003521451 A JP2003521451 A JP 2003521451A JP 2000561963 A JP2000561963 A JP 2000561963A JP 2000561963 A JP2000561963 A JP 2000561963A JP 2003521451 A JP2003521451 A JP 2003521451A
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メアリー マッカン,シャンテル
マックミーキン,アンソニー
ニール マッケルヴィー,グレアム
ヴィクトリア ジェーン ヤング,ウェンディ
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    • A61Q5/00Preparations for care of the hair

Abstract

(57)【要約】 本発明によれば、(a)樹脂の少なくとも1つの置換基が非局在化電子を有するポリシロキサン樹脂;及び(b)C1〜C6の脂肪族アルコールを含む、ヘアケア組成物が提供される。本発明の組成物は、髪に容易に展着され、良好な状態及び光沢という利点を与え、べたつき感及び油っぽい感触を減じる。加えて、本発明の組成物は、頭皮に爽快感を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ヘアケア組成物に関する。特に、本発明は、髪に容易に展着され、
向上した状態及び輝きを与え、べたつき感及び油っぽい感触を減じるヘアケア組
成物に関する。
【0002】
【背景技術】
髪はしばしば、損傷を引き起こし得る広範な攻撃にさらされる。この攻撃とし
ては、シャンプー、リンス、乾燥、熱、梳毛、スタイリング、パーマ、カラーリ
ング、自然にさらされることなどが挙げられる。したがって、髪表面が剥離し、
髪の天然油分及び他の天然コンディショニング成分及び潤いを与える成分が除か
れることによって、髪はしばしば、乾燥し、荒れ、つやがなく、又は縮れた状態
になる。 これらの状態を緩和するさまざまなアプローチが開発されている。これらのア
プローチとしては、ウルトラマイルドシャンプー組成物の使用、1つの製品で洗
浄とコンディショニングの両方を意図したコンディショニングシャンプーの使用
、及び、リンスオフ(linse-off)製品及びつけたままにしておく(leave-on)
製品等のヘアコンディショニング処方の使用が挙げられる。 つけたままにしておくヘアケア処方は、他のアプローチに付加的な有利点を提
供する。例えば、つけたままにしておく処方はコンディショニング成分が髪に残
るので、コスト的により有効であり、より長期間作用する。消費者は製品をいつ
でも使用することができ、製品をすすぐために待つ必要がないので、つけたまま
にしておく処方はより便利である。又、この製品は、コンディショニング効果を
最も必要としている髪の一部に適用してもよい。
【0003】 通常、コンディショニング効果は、カチオン系界面活性剤、カチオン系ポリマ
ー、シリコーンコンディショニング剤、炭化水素、及び他の有機油及び脂肪族ア
ルコール類等の固体脂肪族などのヘアコンディショニング剤を使用することによ
って得られる。これらのコンディショニング剤は当業界では周知である。例えば
、国際公開WO−A−97/35542号、同WO−A−97/35545号、
同WO−A−97/35546号を参照のこと。これらのすべてにシャンプー組
成物におけるコンディショニング剤の使用が記載されている。 理想的には、これらのコンディショニング剤は髪の繊維上に付着し、髪を滑ら
かな感じで輝いて見えるようにする。好ましくは、組成物は、確実にコンディシ
ョニング剤が髪の軸に沿ってきちんと平坦に付着するために、髪に容易に作用す
るべきである。しかしながら、コンディショニング組成物、特にすすぎ工程のな
いつけたままにしておく組成物は、しばしばつけるのが難しく、コンディショニ
ング剤の付着が多すぎ、ムラになる可能性がある。このことによって、髪は汚れ
や被膜感が増し、髪に勢いがなく、コシがなくなる。このことは、コンディショ
ニング組成物を繰り返し使用し、髪を毎日洗わない場合に特に顕著である。した
がって、髪に容易に作用し、平坦にコンディショニング剤を付着させる組成物を
処方することが望ましい。又、これらの組成物が消費者の頭皮に爽快感を与える
ことも望ましい。
【0004】 近頃、ポリシロキサン樹脂がヘアコンディショニング剤として使用され得るこ
とが示唆された。例えば、英国特許公開GB−A−2,297,757号には、
低粘度の有機機能化シロキシシリケートが記載されており、それらをヘアケア組
成物に使用する例が挙げられている。この特許は参考として本明細書に組み入れ
る。しかしながら、この引例では、輝きとコンディショニング効果を与え、髪に
容易に作用するが、髪に過剰なべたつき感及び油っぽい感触を感じさせずヘアケ
ア組成物を提供するという問題は検討されていない。
【0005】 驚くべきことに、樹脂の少なくとも1つの置換基が非局在化電子を有するポリ
シロキサン樹脂と、C1〜C6の脂肪族アルコールとを組み合わせることによって
、容易に展着し、良好な状態/光沢という利点を与え、べたつき感及び油っぽい
感触を減じるヘアケア組成物が提供されることが見出された。加えて、本発明の
組成物は、髪に乾燥感を残さず、頭皮に爽快感を残す。
【0006】
【発明の要約】
本発明によれば、 (a)樹脂の少なくとも1つの置換基が非局在化電子を有するポリシロキサン樹
脂; 及び (b)C1〜C6の脂肪族アルコール を含む、ヘアケア組成物が提供される。 本発明の組成物は、髪に容易に展着され、良好な状態及び光沢という利点を与
え、べたつき感及び油っぽい感触を減じる。加えて、本発明の組成物は、頭皮に
爽快感を与える。 本発明において、すべての濃度および比は、特に明記しない限り、ヘアケア組
成物の重量による。 本発明において、特に明記しない限り、平均はすべて重量平均である。
【0007】
【発明の説明】
本発明のヘアケア組成物は2つの主要な要素、即ち樹脂の少なくとも1つの置
換基が非局在化電子を有するポリシロキサン樹脂、及びC1〜C6の脂肪族アルコ
ールを含む。以下に、これらの要素を更に詳細に説明する。 本発明で使用する時、「べたつく」及び「粘着性」という用語は、ある種のヘ
アケア組成物を適用した後の毛髪がべたべたする感触を意味する。 本発明で用いられる場合、「つけたままにしておく(リーブオン)」という語
句は、すすぎ工程なく使用されることを意図したヘアケア組成物を意味する。し
たがって、つけたままにしておく組成物は一般に、消費者が洗髪計画の一部とし
て次に髪を洗うまで髪に残る。つけたままにしておく組成物は、一般的に5%未
満のアニオン系界面活性剤を含み、且つ一般的に5%未満のノニオン系界面活性
剤を含む。
【0008】ポリシロキサン樹脂 本発明の組成物に不可欠な特徴は、ポリシロキサン樹脂を含み、該樹脂の置換
基の少なくとも1つは非局在化電子を有することである。本発明のヘアケア組成
物は、一般的にはポリシロキサン樹脂を約0.001重量%〜約10重量%、好
ましくは約0.005重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.01重量%〜
約2重量%、更に好ましくは約0.1重量%〜約1重量%含む。 ポリシロキサン樹脂は、高度に架橋したポリマーシロキサン系である。架橋は
、シリコーン樹脂の製造中に三官能性および四官能性のシランを一官能性もしく
は二官能性、又はその両方のシランとともに取り込むことにより行われる。当業
者に周知であるように、シリコーン樹脂を得るために必要とされる架橋の度合い
は、シリコーン樹脂中に組み込まれる特定のシランのユニットに従って変化する
。通常、十分なレベルの三官能性および四官能性のシロキサンモノマーのユニッ
ト(したがって、十分なレベルの架橋)を有するシリコーン材料は、乾燥して剛
性化又は硬質化するので、フィルムはシリコーン樹脂であると考えられる。ケイ
素原子に対する酸素原子の比率が、特定のシリコーン材料においては架橋の程度
を示している。通常、ケイ素1原子当たり少なくとも約1.1の酸素原子を有す
るシリコーン材料が、本明細書におけるシリコーン樹脂である。好ましくは、酸
素:ケイ素の原子比は、少なくとも約1.2:1.0である。シリコーン樹脂の
製造に用いられるシランとしては、モノメチル、ジメチル、トリメチル、モノフ
ェニル、ジフェニル、メチルフェニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、モ
ノビニル、及びメチルビニルクロロシラン、並びにテトラクロロシランが挙げら
れる。
【0009】 本発明に用いられるポリシロキサン樹脂は、非局在化電子を有する置換基を少
なくとも1つ有しなければならない。この置換基は、アルキル、アリール、アル
コキシ、アルカリル、アリールアルキル、アリールアルコキシ、アルカリルオキ
シ、及びこれらの組合せより選択することができる。好ましい置換基は、アリー
ル、アリールアルキル、及びアルカリル基である。より好ましい置換基は、アル
カリル、及びアリールアルキル基である。更に好ましい置換基はアルカリル基で
あり、特に2−フェニルプロピル基である。本発明におけるポリシロキサン樹脂
は、少なくとも1つの置換基が非局在化電子を有しなければならないが、一般的
には非局在化電子を有しない他の置換基も又有する。このような他の置換基とし
ては、水素、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシ、アミノ機能性基、及びこれ
らの混合物を挙げることができる。好ましくはアルキル置換基であり、特に好ま
しくはメチル置換基である。したがって、本発明に特に好ましく用いられるもの
は、ジメチル(2−フェニルプロピル)シリルエステルである。 本発明で用いられる場合、「アリール」という語は、1つ又は2つ以上のホモ
環又はヘテロ環を含む機能性基を意味する。本発明におけるアリール機能性基は
、非置換でも置換されていてもよく、一般的には炭素原子3〜16個を含む。好
ましいアリール基としては、フェニル、ナフチル、シクロペンタジエニル、アン
トラシル、ピレン、ピリジン、ピリミジンが挙げられるが、これらに限定されな
い。 本発明で用いられる場合、「アルキル」という語は、炭素原子を1〜10個、
好ましくは1〜4個有する、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、直鎖状又は
分枝鎖状の炭化水素を意味する。したがって「アルキル」という語は、炭素数2
〜8、好ましくは2〜4のアルケニル基、及び炭素数2〜8、好ましくは2〜4
のアルキニル基を包含する。好ましいアルキル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、及びブチルが挙げられるが、これらに限定されない。よ
り好ましくは、メチル、エチル、及びプロピルである。 本発明で用いられる場合、「アルカリール」という語は、アルキル部分及びア
リール部分を含む置換基であって、アルキル部分がシロキサン樹脂に結合してい
る置換基を意味する。 本発明で用いられる場合、「アリールアルキル」という語は、アリール部分及
びアルキル部分を含む置換基であって、アリール部分がシロキサン樹脂に結合し
ている置換基を意味する。
【0010】 シリコーン材料やシリコーン樹脂は特に、当業者には“MDTQ”命名法とし
てよく知られている簡略命名法に従って便宜よく識別することができる。この命
名システムでは、シリコーンを構成するさまざまなシロキサンモノマーユニット
の存在に従ってシリコーンが表現される。簡潔には、記号Mは一官能性単位(C
33SiO0.5を示し、Dは二官能性単位(CH32SiOを示し、Tは三官
能性単位(CH3)SiO1.5を示し、Qは四官能性単位SiO2を示す。ダッシ
ュの付いた単位記号、例えば、M’、D’、T’及びQ’は、メチル基以外に一
又は二以上の置換基を有するシロキサン単位を示し、それぞれの存在を特定的に
定義しなければならない。したがって、本発明に用いられるシロキサン樹脂は、
非局在化電子を有する置換基を1つ有する、少なくとも1つのM’、D’、T’
及びQ’機能性基を有しなければならない。好ましい置換基は上記で定義したと
おりである。さまざまなユニットのモル比は、シリコーン中の各種ユニットの総
数(又はその平均)を記号の下付き文字数字で示すか、又は分子量とともに具体
的に比率を示すかのいずれかにより、MDTQ命名システムに基づいたシリコー
ン材料の記載を完全にする。
【0011】 本発明に用いる好ましいポリシロキサン樹脂は、M’Q樹脂であり、より好ま
しくはM’63、M’84、M’105、M’126樹脂、及びこれらの混合物で
ある。好ましいM’Q樹脂は、各M’機能性基に置換した非局在化電子を含む少
なくとも1つの基を有するものである。より好ましくは、他の置換基がアルキル
基、特に好ましくはメチル基である樹脂である。 本発明に用いられるポリシロキサン樹脂は、好ましくは25℃における粘度が
約5000mm2s-1未満、より好ましくは約2000mm2s-1未満、更に好まし
くは約1000mm2s-1未満、更に又好ましくは約600mm2s-1未満である。
粘度はキャノン−フェンスク・ルーティン(Cannon-Fenske Routine)粘度計(A
STM D−445)を用いて測定することができる。 シリコーンの背景材料について、シリコーンの製造の他、シリコーン液、ゴム
及び樹脂をを論ずる項などは、ポリマー科学と工学の専門辞典(Encyclopaedia o
f Polymer Science and Engineering)(15巻、第2版、204〜308頁、ジ
ョン・ウィリー&サンズ(John Wiley & Sons)社、1989年)に記載されてお
り、参考として本明細書に組み入れる。好適なポリシロキサン樹脂の背景材料の
詳製造方法の詳細は、米国特許第5,539,137号、同第5,672,33
8号、同第5,686,547号及び同第5,684,112号に記載されてお
り、すべて参考として本明細書に組み入れる。
【0012】 1 〜C 6 脂肪族アルコール 本発明の組成物の第二の不可欠な特徴は、C1〜C6、好ましくはC2〜C3、よ
り好ましくはC2の、脂肪族アルコールを含むことである。脂肪族アルコールは
、一般的には全組成物の約1重量%〜約75重量%、好ましくは約10重量%〜
約40重量%、より好ましくは約15重量%〜約30重量%、更に好ましくは約
18重量%〜約26重量%を構成する。
【0013】任意成分 本発明のヘアケア組成物は、多数の任意成分を更に含むことができる。これら
の任意成分の非限定的ないくつかの例を以下に挙げる。
【0014】シリコーンコンディショニング剤 本発明の組成物は、追加のシリコーン・コンディショニング成分を任意に含ん
でいてもよい。シリコーン・コンディショニング成分は、揮発性シリコーン、非
揮発性シリコーン、又はこれらの混合物を含んでいてもよい。典型的には、揮発
性シリコーンが存在する場合、それはシリコーンゴムや樹脂のような、市販の形
態の非揮発性シリコーン材料成分のための溶媒又はキャリアとして使用された附
随的なものである。好ましくは、シリコーンは非揮発性であるが、揮発性シリコ
ーンは本発明における使用から除外されない。 本明細書で用いられる場合、「非揮発性」は、当業者に理解されているように
、普通の条件下で蒸気圧がほとんどないか、実質的にないことを言う。1気圧(
atm)下での沸点は、好ましくは少なくとも約250℃、より好ましくは少な
くとも約275℃、最も好ましくは少なくとも約300℃である。蒸気圧は、好
ましくは25℃以下で約0.2mmHg、好ましくは25℃以下で約0.1mm
Hgである。
【0015】 いくつかの好適なシリコーンヘアコンディショニング剤、及びシリコーンの任
意の懸濁剤の非制限的な例を開示する参照個所として、国際公開WO−A−94
/08557(ブロック(Brock)ら)、米国特許第5,756,436号(ロイ
ス(Royce)ら)、米国特許第5,104,646号(ボーリッヒ(Bolich)Jr.
ら)、米国特許第5,106,609号(ボーリッヒ(Bolich)Jr.ら)、及び米
国再発行特許第34,584号(グロート(Grote)ら)、英国特許第849,4
33号に記載があるが、これらはすべて参考として本明細書に組み入れる。 本発明の組成物に使用されるシリコーン液としては、25℃での粘度が1,0
00,000mm2s-1未満、好ましくは約5〜1,000,000mm2s-1、よ
り好ましくは約10〜約600,000mmm2s-1、更に好ましくは約10〜約
500,000mm2s-1、最も好ましくは10〜350,000mm2s-1の、流
動性のシリコーン材料であるシリコーン油が挙げられる。粘度は、1970年7
月20日付けのダウ・コーニング社(Dow Corning Corporate)試験法CTM0
004に示されているように、ガラスキャピラリー粘度計で測定することができ
る。好適なシリコーン油としては、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロ
キサン、ポリアリールアルキルシロキサン、ポリアルカリルシロキサン、ポリエ
ーテルシロキサンコポリマー、およびこれらの混合物が挙げられる。その他のコ
ンディショニング効果を持つ不溶性で不揮発性のシリコーン液を使うこともでき
る。 組成物に用いられるシリコーン油としては、以下の式に当てはまるポリアルキ
ル又はポリアリールシロキサンが挙げられる。
【0016】
【化1】
【0017】 式中、Rは脂肪族、好ましくはアルキル又はアルケニルであるか、又はアリー
ルであり、Rは置換されていても非置換でもよく、xは1〜約8,000の整数
である。好適な非置換のR基としては、アルコキシ、アリールオキシ、アルカリ
ル、アリールアルキル、アルカミノ、及びエーテル置換、ヒドロキシル置換、及
びハロゲン置換脂肪族及びアリール基が挙げられる。好適なR基は又、カチオン
アミンおよび四級アンモニウム基を含む。 シロキサン鎖上に置換する脂肪族又はアリール基は、得られるシリコーンが、
室温で液体のままであり、疎水性であり、髪に適用した場合に刺激性、毒性及び
他の有害性のいずれもなく、本明細書に記載されるヘアケア祖組成物の他の成分
と相溶性があり、通常の使用及び保存状態で化学的に安定であり、本発明の組成
物中で不溶性であり、且つ、髪をコンディショニングすることができる限り、い
かなる構造を有していてもよい。 各単量体のシリコーン単位のシリコン原子における2つのRは、同じ基でも別
の基でもかまわない。好ましくは、2つのR基は同一基を表わす。
【0018】 好ましいアルキルおよびアルケニル置換基はC1〜C5、より好ましくはC1
4、最も好ましくはC1〜C2のアルキルおよびアルケニルである。その他のア
ルキル−、アルケニル−、又はアルキニル−を含有する(アルコキシ、アルカリ
ール、およびアルカミノのような)基の脂肪族部分は、直鎖又は分枝鎖であり得
るが、好ましくは1〜5個の炭素原子、より好ましくは1〜4個の炭素原子、更
により好ましくは1〜3個の炭素原子、最も好ましくは1〜2個の炭素原子を有
する。上述のように、このR置換基も又、例えば第一級、第二級、もしくは第三
級アミン、又は四級アンモニウムであり得るアルカミノ基のような、アミノ官能
性を含有し得る。これらには、モノー、ジ−、およびトリ−の、アキルアミノお
よびアルコキシアミノ基が含まれ、その脂肪族部分の炭素鎖の長さは好ましくは
上述の長さである。R置換基は、ハロゲン(例えば、塩化物、フッ化物、および
臭化物)、ハロゲン化脂肪族基又はアリール基、およびヒドロキシ基(例えば、
ヒドロキシ置換脂肪族基)のようなその他の基と置換し得る。好適なハロゲン化
R基としては、例えば、−R1−C(F)3(R1はC1−C3アルキル)等のトリ
ハロゲン化(好ましくはフルオロ)アルキル基が挙げられる。このようなポリシ
ロキサンの例には、ポリメチル−3,3,3トリフルオロプロピルシロキサンが
含まれる。 好適なR基はメチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、メチルフェニル
基およびフェニルメチル基である。好ましいシリコーンは、ポリジメチルシロキ
サン、ポリジエチルシロキサン、およびポリメチルフェニルシロキサンである。
ポリジメチルシロキサンが特に好ましい。その他の好適なR基には、メチル、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、およびアリールオキシが含まれる。シリコーン
のエンドキャップ上の3つのR基も又、同一基又は異なる基であり得る。
【0019】 使用できる不揮発性のポリアルキルシロキサン液は、例えばポリジメチルシロ
キサンが挙げられる。これらのシロキサンは、例えば、ゼネラルエレクトリック
社(the General Electric Company)よりビスカシル(Viscasil)RおよびSF
96シリーズとして、ダウコーニング社(Dow Corning)よりダウコーニング
200シリーズとして入手可能である。 使用できるポリアルキルアリルシロキサン液は又、例えばポリメチルフェニル
シロキサンが挙げられる。これらのシロキサン類は、例えば、ゼネラルエレクト
リック社(the General Electric Company)からSF1075メチルフェニル液
として、又はダウコーニング社(Dow Corning)から556コスメチックグレー
ド液(Cosmetic Grade Fluid)として入手可能である。 エチレンオキシド、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物も又
使用できるが、使用可能なポリエーテルシロキサンコポリマーとしては、例えば
、ポリプロピレンオキシドで改質したポリジメチルシロキサン(例えば、ダウコ
ーニング社(Dow Corning)製DC−1248)が挙げられる。不溶性シリコー
ンには、水及び本発明の組成物への可溶性を妨げるために、エチレンオキシド及
びポリプロピレン値が充分に低くなければならない。
【0020】 シリコーン・コンディショニング剤に使うシリコーン液で他に好適なものは、
不溶性のシリコーンゴムである。これらのゴムは粘性率が25℃で1,000,
000センチストークス以上であるポリオルガノシロキサンである。シリコーン
ゴムは、米国特許第4,152,416号;ノール(Noll)及びウォルター(Walte
r)、シリコーンの化学と技術(Chemistry and Technology of Silicones)、ニュ
ーヨーク:アカデミック・プレス1968年;及び、ゼネラル・エレクトリック
・シリコーン・ラバー・プロダクト・データシートSE30、SE33、SE5
4及びSE76に記載されており、これらはすべて参考として本明細書に組み入
れる。シリコーンゴムは、典型的には約200,000以上の質量分子量を有し
、一般には約200,000〜約1,000,000であり、その具体例として
、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキ
サン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニルシロキサン)(メ
チルビニルシロキサン)コポリマー、およびそれらの混合物が含まれる。 シリコーン・コンディショニング剤は又、ポリジメチルシロキサンゴム(粘度
は約1,000,000センチストークよりも大きい)とポリジメチルシロキサ
ン油(粘度は約10から約100,000センチストーク)の混合物を含み得る
。その場合、ゴムと液体の比率は約30:70から約70:30、好ましくは約
40:60から約60:40である。 任意のシリコーン成分の数平均粒子サイズは、制限なく広く変わることができ
、処方及び/又は所望の特性による。本発明において好ましく用いられる数平均
粒子サイズは、典型的には約10nm〜約100ミクロンであり、より好ましく
は約30nm〜約20ミクロンである。
【0021】カチオン系コンディショニング剤 本発明の組成物は、1つ又は2つ以上のカチオン系ポリマーコンディショニン
グ剤も含むことができる。カチオン系ポリマーコンディショニング剤は、好まし
くは水溶性である。カチオン系ポリマーは、全組成物中の濃度が、典型的には約
0.001〜約20重量%、より典型的には約0.005〜約10重量%、好ま
しくは約0.01〜約2重量%である。 「水溶性」カチオン系ポリマーとは、水に対して十分な溶解性があり、25°
Cで水(蒸留水又は同等の水)中の濃度0.1%において、肉眼で実質的に透明
な溶液を形成するポリマーである。好ましくは、このポリマーは十分な溶解性が
あり、濃度0.5%において、より好ましくは濃度1.0%において、実質的に
透明な溶液を形成する。 本明細書で用いられる場合、「ポリマー」という用語は、1つのタイプのモノ
マーの重合によって製造されるか、又は2つの(即ち、コポリマー)又は3つ以
上のタイプのモノマーによって製造される物質を包含する。 カチオン系ポリマーは、一般的には、重量平均分子量が約5,000以上、典
型的には約10,000以上で、約1千万以下である。好ましくは、分子量は約
100,000〜約2,000,000である。カチオン系ポリマーは、一般的
には、第四級アンモニウム又はカチオン系アミノ部分、及びそれらの混合物など
の、カチオン系窒素含有部分を有する。 カチオン性電荷密度は、好ましくは少なくとも約0.1meq/g、より好ま
しくは少なくとも約0.5meq/g、更に好ましくは少なくとも約1.1me
q/g、最も好ましくは少なくとも約1.2meq/gである。一般的には、実用
上の目的では、カチオン系ポリマーは、約7meq/g未満、好ましくは約5m
eq/g未満、より好ましくは約3.5meq/g、更に好ましくは約2.5me
q/g未満のカチオン性電荷密度を有する。カチオン系ポリマーのカチオン性電
荷密度は、ケルダール法(米国薬局方−化学試験−窒素定量−方法II)を用い
て求めることができる。当業者は、ある含アミノポリマーの電荷密度がアミノ基
のpH及び等電点によって変化し得ることを認識している。電荷密度は用途のp
Hで上述の限度内であるべきである。
【0022】 水への溶解度基準が満たされる限り、カチオンポリマーについていかなるアニ
オン系対イオンも利用することができる。好適な対イオンとしては、ハライド(
例えば、Cl、Br、I、又はF、好ましくはCl、Br、又はI)硫酸塩、及
びメチル硫酸塩が挙げられる。この例示は排他的なものではなく、他のものも用
いることができる。 カチオン系窒素含有部分は、一般には、カチオン系ヘアコンディショニングポ
リマーの全モノマーユニットのフラクションに置換基として存在する。したがっ
て、カチオン系性ポリマーは、例えば四級アンモニウム又はカチオン系アミン置
換モノマーユニット及び本明細書にスペーサーモノマーユニットとして引用され
る他の非カチオン系ユニットの、コポリマー、ターポリマーなどを含み得る。そ
のようなポリマーは当業者に公知であり、CTFA国際化粧品成分辞典及びハン
ドブック(the CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handb
ook)、第7版、ウェニンガー(Wenninger)及びマクエウェン(McEwen)編(化粧品
、トイレタリー、および香粧品有限責任協会(The Cosmetic, Toiletry, and Fra
grance Association, Inc.)、ワシントンDC、1997年)に種々記載されて
いる。 好適なカチオンポリマーの例として、アクリルアミド、メタクリルアミド、ア
ルキルアクリルアミド及びジアルキルアクリルアミド、アルキルメタクリルアミ
ド及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリ
レート、ビニルカプロラクトン、並びにビニルピロリドンのような水溶性スペー
サーモノマーとともに、カチオンアミン又は四級アンモニウムの官能性を有する
ビニルモノマーのコポリマーが挙げられる。アルキルおよびジアルキル置換モノ
マーは好ましくはC1〜C7アルキル基、より好ましくはC1〜C3アルキル基を有
する。他の好適なスペーサーモノマーとしては、ビニルエステル、ビニルアルコ
ール(酢酸ポリビニルの加水分解により得られる)、無水マレイン酸、プロピレ
ングリコール及びエチレングリコールなどがある。 カチオンアミンは組成物の種類の特殊性およびpHによって一級アミン、二級
アミン、又は三級アミンであり得る。通常は二級アミン及び三級アミンが好まし
く、特に三級アミンが好ましい。 アミン置換ビニルモノマーはアミン形で重合した後任意に、四級化反応でアン
モニウムに変換することができる。アミン類もポリマーの形成後に同様に四級化
してよい。例えば、第三級アミン官能基は、式R’Xの塩との反応によって四級
化することができる。式中、R’は短鎖アルキルであり、好ましくはC1〜C7
アルキルであり、より好ましくはC1〜C3のアルキルであり、Xは四級アンモニ
ウムと水溶性の塩を形成するアニオンである。 好適なカチオン系アミノモノマーおよび四級アンモニウムモノマーとしては、
例えば、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメ
タクリレート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノ
アルキルメタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム
塩、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル四級アンモ
ニウム塩で置換されたビニル化合物、および、例えばアルキルビニルイミダゾリ
ウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキルビニルピロリドン塩など、ピリジ
ニウム、イミダゾリウム、および四級ピロリドンなどの環状カチオン性窒素含有
環を有するビニル四級アンモニウムモノマーが挙げられる。これらのモノマーの
アルキル部分は、好ましくはC1〜C3アルキルなどの低級アルキルであり、より
好ましくはC1〜C2アルキルである。本発明において使用される好適なアミン置
換ビニルモノマーとしては、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキ
ルアミノアルキルメタクリレート、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、
およびジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドが挙げられ、このときアルキ
ル基は好ましくはC1〜C7炭化水素基であり、より好ましくはC1〜C3アルキル
である。
【0023】 ここでカチオン系ポリマーは、アミン及び/又は四級アンモニウム置換モノマ
ーから誘導されるモノマー単位、及び/又は適合性スペーサーモノマーの混合物
を含み得る。 好適なカチオン系ヘアコンディショニングポリマーとしては、例えば、BAS
Fワイアンドット(Wyandotte)社(米国ニュージャージー州、パーシッパニー(Pa
rsippany))より商品名ルビクアット(LUVIQUAT)で販売されているもの(例えば
、ルビクアットFC370)などの、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル
−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば塩化物塩)とのコポリマー(当業界では
、化粧品、トイレタリー、及び香粧品協会、「CTFA」によってポリクアテル
ニウム(Polyquaternium)16と称する);ガフ(Gaf)社(米国ニュージャージー
州、ウェイン(Wayne))より商品名ガフクアット(GAFQUAT)で販売されているもの
(例えば、ガフクアット755N)などの、1−ビニル−2−ピロリドンとジメ
チルアミノエチルメタクリレートとのコポリマー(当業界ではCTFAによって
ポリクアテルニウム11と称する);例えば、当業界(CTFA)ではそれぞれ
ポリクアテルニウム6及び7と称する、塩化ジメチルジアリルアンモニウムのホ
モポリマー及びアクリルアミドと塩化ジメチルジアリルアンモニウムとのコポリ
マーなどの、カチオン系ジアリル四級アンモニウム含有ポリマー;及び、参考と
して本明細書に組み入れる米国特許第4,009,256号に記載されているよ
うな、炭素数3〜5の不飽和カルボン酸のホモ及びコポリマーのアミノアルキル
エステルの鉱酸塩が挙げられる。
【0024】 本発明に好ましく用いられるカチオン系ポリマーは、糖のカチオン系ポリマー
及びコポリマーである。本発明において有用なカチオン系多糖類としては、例え
ばエチレンオキシドで誘導することによって水溶性とした、5又は6単糖及び誘
導体に基づくポリマーが挙げられる。これらのポリマーは、1,4−α、1,4
−β、1,3−α、1,3−β及び1,6−結合等の、いくつかの配置の任意の
もので結合していてもよい。モノマーは、直鎖又は分岐鎖の幾何配置であっても
よい。 好適なカチオン系多糖類の非限定的例としては、以下に基づくものが挙げられ
る:セルロース類、ヒドロキシアルキルセルロース類、デンプン類、ヒドロキシ
アルキルデンプン類、アラビノースモノマーに基づくポリマー類、キシロールか
ら誘導されるポリマー類、フコースから誘導されるポリマー類、フルクトースか
ら誘導されるポリマー類、ガラクトウロン酸及びグルクロン酸等の酸含有糖に基
づくポリマー類、ガラクトサミン及びグルコサミン、特にアセチルグルコサミン
等のアミン等に基づくポリマー類、5又は6員環ポリアルコールに基づくポリマ
ー類、ガラクトースに基づくポリマー類、マンノースモノマーに基づくポリマー
類、及びグアーゴムとして知られるガラクトマンナンコポリマーに基づくポリマ
ー類。
【0025】 髪に光沢及びコンディショニング効果を与え、べたつき感及び油っぽい感触を
減じるのに好ましいものは、セルロース類及びアセチルグルコサミン誘導体に基
づくカチオン系ポリマーであり、特にセルロース誘導体のカチオン系ポリマーで
ある。好適なカチオン系ポリマーの非限定的な例には、当業界(CTFA)でポ
リクアテルニウム10と称される、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反
応したヒドロキシエチルセルロースの塩として、アマーコール(Amerchol)社(米
国ニュージャージー州、エジソン(Edison))より販売されているものがある。
これらのポリマーの背景材料及び製造方法は、1969年10月14日に発効さ
れストーンに対して付与された米国特許第3,472,840号に記載があり、
参考として本明細書に組み入れる。他の種類のカチオン系セルロースとしては、
当業界(CTFA)でポリクアテルニウム24と称され、アマーコール(Amercho
l)社(米国ニュージャージー州、エジソン(Edison))より販売されているラウ
リルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロー
スの重合性第四級アンモニウム塩、及び当業界(CTFA)でポリクアテルニウ
ム4と称され、ナショナル・スターチ(National Starch)(米国ノースカロライ
ナ州、サリスバリー(Salisbury))より販売されている塩化ジアリルジメチルア
ンモニウムと反応したヒドロキシエチルセルロースの重合性第四級アンモニウム
塩が挙げられる。
【0026】 本発明において有用な糖のカチオン系コポリマーは、以下の糖モノマーを含む
ものを包含する:ブドウ糖、ガラクトース、マンノース、アラビノース、キシロ
ース、フコース、果糖、グルコサミン、ガラクトサミン、グルクロン酸、ガラク
トウロン酸、および5、6種の環状ポリアルコール。更に上述の糖類のヒドロキ
シメチル、ヒドロキシエチル、およびヒドロキシプロピル誘導体も含まれる。糖
がコポリマー内で互いに結合している場合、1,4−α、1,4−β、1,3−
α、1,3−β及び1,6−結合等の、いくつかの配置の任意のもので結合して
いてもよい。得られるポリマーがヘアケアに好適に使用される限り、任意の他の
モノマーを用いることができる。本発明に有用な他のモノマーの非限定的な例と
しては、塩化ジメチルジアリルアンモニウム、ジメチルアミノエチルメチルアク
リレート、塩化ジエチルジアリルアンモニウム、N,N−ジアリル、N,N−ジ
アルキルアンモニウムハライド等が挙げられる。 上記したように、本発明におけるカチオン系ポリマーは水溶性である。しかし
ながら、このことは組成物中、可溶性でなければならないことを意味するもので
はない。しかし、好ましくは、カチオン系ポリマーは組成物中可溶性であるか、
又はカチオン系ポリマー及びアニオン系物質によって形成される組成物中、複合
コアセルベート相中に存在する。カチオン系ポリマーの複合コアセルベートは、
任意に本発明における組成物に添加することができるアニオン系界面活性剤又は
アニオン系ポリマー(例えば、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)によって形
成することができる。
【0027】感覚剤(sensate) 本発明のヘアケア組成物は、更に感覚剤を含んでいてもよい。本明細書で用い
られる場合、「感覚剤」という用語は、皮膚に適用されたときに、認められる感
覚を、例えば、限定されないが、温感、冷感、爽快感などの状態へ変化させる物
質を意味する。 感覚剤は、全組成物中、約0.001重量%〜約10重量%程度使用すること
が好ましく、より好ましくは約0.005重量%〜約5重量%、更に好ましくは
約0.01重量%〜約1重量%である。 ヘアケア組成物に好適に使用される感覚剤はいずれも本発明において用い得る
。好適な感覚剤の非限定的な例示は、英国特許GB−B−1315626号、G
B−B−1404596号及びGB−B−1411785号に記載されており、
これらはすべて参考として本明細書に組み入れる。本発明の組成物に好適に用い
られる感覚剤は、カンファー、メントール、1−イソプレゴール(isopulegol)、
エチルメンタンカルボキサミド、及びトリメチルイロプロピルブタンアミドであ
る。
【0028】粘度調節剤 本発明の組成物は、更に粘度調節剤を含むことができる。ヘアケア組成物に好
適に用いられる粘度調節剤はいずれも本発明において用い得る。粘度調節剤は、
存在するならば、一般的には全組成物の約0.01重量%〜約10重量%、好ま
しくは約0.05重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約3重
量%を構成する。好適な粘度調節剤の非限定的リストは、CTFA国際化粧品成
分辞典及びハンドブック(the CTFA International Cosmetic Ingredient Dictio
nary and Handbook)、第7版、ウェニンガー(Wenninger)及びマクエウェン(McEw
en)編(化粧品、トイレタリー、及び香粧品有限責任協会(The Cosmetic, Toilet
ry, and Fragrance Association, Inc.)、ワシントンDC、1997年)に記載
されており、参考として本明細書に組み入れる。 本発明において好適に用いられる粘度調節剤としては、剪断感受性粘度調節剤
が挙げられる。本明細書で用いられる場合、「剪断感受性粘度調節剤」とは、粘
度が低剪断速度に低下した組成物を形成する粘度調節剤を意味する。剪断速度(
s-1)は、静止物体と材料との距離(m)に対する材料の速度(ms-1)の割合
として定義することができる。約250s-1未満の剪断速度を「低剪断速度」と
考えることができる。ヘアケアに好適に用いられる剪断感受性粘度調節剤はいず
れも本発明において用い得る。しかしながら、本発明に好ましく用いられるもの
は、粘度が約100s-1未満、より好ましくは約50s-1未満の剪断速度で低下す
る組成物を形成する粘度調節剤である。加えて、好ましい剪断感受性粘度調節剤
は、剪断速度50s-1における粘度が約30%以上、好ましくは約50%以上、
より好ましくは約70%以上、更に好ましくは約80%以上低下した組成物を形
成することができるものである。 本発明において好適に用いられる粘度調節剤は、粘度が水性相の中で電解質濃
度に対しても感受性のある組成物を形成するものであり、以降「塩感受性粘度調
節剤」という。塩感受性粘度調節剤の性質に関する背景材料は、米国化学会シン
ポジウム・シリーズ(1991年)、462巻、101〜120頁に記載されて
おり、参考として本明細書に組み入れる。ヘアケア組成物に好適に使用される塩
感受性粘度調節剤はいずれも本発明において使用し得る。
【0029】 好適な粘度調節剤の例としては、限定されないが、合成ヘクトライト(hectori
tes)、カルボン酸アニオン系ポリマー/コポリマー及びカルボン酸アニオン系架
橋ポリマー/コポリマーが挙げられる。本発明において好ましく用いられるもの
は、カルボン酸アニオン系架橋ポリマー及びコポリマーである。より好ましくは
、カルボン酸アニオン系架橋コポリマーである。 本発明において有用な合成ヘクトライトは、塩化マグネシウムシリケート等の
合成層状シリケートである。好適な合成ヘクトライトの例としては、商品名ラポ
ナイト(Laponite)として英国のラポート(Laporte)Plc.、より販売されてい
るものが挙げられる。 本発明において有用なカルボン酸アニオン性コポリマーは、カルボン酸及びカ
ルボン酸アルキルの疎水変性した架橋コポリマーであり、両親媒性の性質を有す
る。これらのカルボン酸アニオン系コポリマーは、1)アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸、又はα
−クロロアクリル酸等のカルボン酸モノマー、2)炭素数1〜約30のアルキル
鎖を有するカルボン酸エステル、好ましくは3)下式の架橋剤を共重合すること
によって得られる:
【0030】
【化2】
【0031】 式中、R1は水素又は炭素数1〜約30のアルキル基であり;Y1は独立して酸素
、CH2O、COO、OCO、フェニレン、
【0032】
【化3】
【0033】 であり、式中、R2は水素又は炭素数1〜約30のアルキル基であり;Y2は(C
2)m”、(CH2CH2O)m”、又は(CH2CH2CH2O)m”より選択さ
れ、m”は1〜約30の整数である。 本発明において好適なカルボン酸アニオン系コポリマーは、下式を有するアク
リル酸/アルキルアクリレートコポリマーである:
【0034】
【化4】
【0035】 式中、R2は独立して水素又は炭素数1〜30のアルキル基であり、少なくと
も1つのR2は水素であり、R1は上記で定義したとおりであり、n、n’、m及
びm’は、n+n’+m+m’が約40〜約100となる整数であり、n”は1
〜約30の整数であり、Pはコポリマーの分子量が約5000〜約3,000,
000となるように規定される。 本発明において、カルボン酸アニオン系コポリマーを中和するための中和剤が
含まれていてもよい。このような中和剤の非限定的な例としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、アミノメチル
プロパノール、トロメタミン(tromethamine)、テトラヒドロキシプロピルエチレ
ンジアミン、及びこれらの混合物が挙げられる。 製造方法の詳細を含む、好適なカルボン酸アニオン系粘度調節剤の非限定的な
例は、米国特許第3,940,351号、同第5,288,814号、同第5,
349,030号、同第5,373,044号及び同第5,468,797号に
記載されており、これらはすべて参考として本明細書に組み入れる。カルボン酸
アニオン系粘度調節剤の例としては、米国オハイオ州クリーブランド(Cleveland
)のB.F.グッドリッチ(Goodrich)より、商品名ペムレン(Pemulen)TR−1、
ペムレンTR−2、カルボポール(Carbopol)980、カルボポール981、カ
ルボポールETD−2020、カルボポールETD−2050及びカルボポール
・ウルトレズ(Ultrez)10で販売されているものが挙げられる。好ましいものは
、カルボポールETD−2020、カルボポールETD−2050及びカルボポ
ール・ウルトレズ10であり、特にカルボポール・ウルトレズ10である。 展着性の改善、べたつきの軽減及び光沢の改善の観点から、本発明において特
に好ましく用いられる粘度調節剤は、カルボポール・ウルトレズ10等のカルボ
ン酸アニオン系粘度調節剤である。
【0036】グリセリドのポリエチレングリコール誘導体 好適なグリセリドのポリエチレングリコール誘導体としては、水溶性で、ヘア
ケア組成物に好適に使用される、グリセリドのあらゆるポリエチレングリコール
誘導体が挙げられる。本発明において好適に使用されるグリセリドのポリエチレ
ングリコール誘導体としては、モノ−、ジ−及びトリ−グリセリドの誘導体、及
びこれらの混合物が挙げられる。 本発明に好適なグリセリドのポリエチレングリコール誘導体の一群は、一般式
(I)にあてはまるものである:
【0037】
【化5】
【0038】 式中、nはエトキシル化度であり、約4〜約200、好ましくは約5〜約15
0、より好ましくは約20〜約120であり、Rは、約5〜約25個の炭素原子
、好ましくは約7〜約20個の炭素原子を有する脂肪族基を含む。 好適なグリセリドのポリエチレングリコール誘導体は、水素化ヒマシ油のポリ
エチレングリコール誘導体であり得る。例えば、PEG−20水素化ヒマシ油、
PEG−30水素化ヒマシ油、PEG−40水素化ヒマシ油、PEG−45水素
化ヒマシ油、PEG−50水素化ヒマシ油、PEG−54水素化ヒマシ油、PE
G−55水素化ヒマシ油、PEG−60水素化ヒマシ油、PEG−80水素化ヒ
マシ油、及びPEG−100水素化ヒマシ油がある。本発明の組成物に好ましく
用いられるものは、PEG−60水素化ヒマシ油である。 他の好適なグリセリドのポリエチレングリコール誘導体は、ステアリン酸のポ
リエチレングリコール誘導体であり得る。例えば、PEG−30ステアレート、
PEG−40ステアレート、PEG−50ステアレート、PEG−75ステアレ
ート、PEG−90ステアレート、PEG−100ステアレート、PEG−12
0ステアレート、及びPEG−150ステアレートがある。本発明の組成物に好
ましく用いられるものはPEG−100ステアレートである。
【0039】カチオン系界面活性剤 本発明の組成物において有用なカチオン系界面活性剤は、アミノ又は第四級ア
ンモニウム部分を含有する。カチオン系界面活性剤は組成物中で不溶性のものが
好ましいが、必ずしも不溶性ではない。ここで有用なカチオン界面活性剤につい
ては、以下の文書に開示されており、これらはすべて参考として本明細書に組み
入れる:M.C.パブリッシング・カンパニー、マカッチャン(McCutcheon)、洗
浄剤及び乳化剤(Detergents & Emulsifiers)、(北アメリカ版1979年);シ
ュワルツら;界面活性剤、その化学及び技術(Surface Active Agents, Their Ch
emistry and Technology)、ニューヨーク:インターサイエンス・パブリッシャ
ーズ(Interscience Publishers)、1949年;1964年11月3日に発効さ
れヒルファー(Hilfer)に付与された米国特許第3,155,591号;1975
年12月30日に発効されラフリン(Laughlin)らに付与された米国特許第3,9
29,678号;1976年5月25日に発効されベイリー(Bailey)ら米国特許
に付与された第3,959,461号;及び1983年6月7日に発効されボー
リッヒ(Bolich)Jr.に付与された米国特許第4,387,090号。 第四級アンモニウム基を持つカチオン系界面活性剤の中で、ここで有用な物質
は以下の一般式のようなものである:
【0040】
【化6】
【0041】 式中、R1〜R4は独立に、炭素数約1〜約22の脂肪族基、又は、炭素数約1
〜約22の芳香族基、アルコキシル基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミ
ド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基又はアルキルアリール基であり;Xは
、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)基、酢酸塩基、クエン酸塩基、乳酸塩基
、グリコール酸塩基、リン酸塩基、硝酸塩基、硫酸塩基、及びアルキル硫酸塩基
より選択されるもののような、塩形成アニオンである。脂肪族基は、炭素原子や
水素原子に加えて、エーテル結合やアミノ基などの他の基を含んでいてもよい。
更に長鎖の脂肪族基は、例えば、炭素数約12以上のものは、飽和でも不飽和で
もよい。特に好ましいものは、モノ長鎖(例えば、モノC12−C22、好ましくは
12−C18、より好ましくはC16、脂肪族、好ましくはアルキル)、ジ短鎖(例
えば、C1−C3アルキル、好ましくはC1−C2アルキル)第四級アンモニウム塩
である。
【0042】 一級、二級及び三級脂肪アミン類の塩も適切なカチオン系界面活性物質である
。このようなアミン類のアルキル基は好ましくは約12〜約22の炭素原子を有
し、置換又は非置換である。本発明において有用な、このようなアミン類として
は、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミド
、ジメチルステアラミン、ジメチル大豆アミン、大豆アミン、ミリスチルアミン
、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、N−タロープロパンジアミン、
(エチレンオキシド5モルによる)エトキシ化ステアリルアミン、ジヒドロキシ
エチルステアリルアミン、及びアラキジルベヘニルアミンが挙げられる。好適な
アミン塩としては、ハロゲンの塩、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、乳
酸塩、及びアルキル硫酸塩が挙げられる。このような塩としては、ステアリルア
ミン塩酸塩、大豆アミン塩化物、ステアリルアミンギ酸塩、N−タロープロパン
ジアミンジクロリド、ステアラミドプロピルジメチルアミンクエン酸塩、セチル
トリメチルアンモニウムクロリド、及び塩化ジセチルジアンモニウムが挙げられ
る。本発明の組成物に好ましく用いられるものは、塩化セチルトリメチルアンモ
ニウムである。本発明で有用なものの中に含まれるカチオン系アミン界面活性剤
は参考のためここに組み込まれる1981年6月23日付で発行されたナクティ
ガル(Nachtigal)らの米国特許第4,275,055号明細書で開示されてい
る。 カチオン系界面活性剤は、好ましくは組成物の約0.1重量%〜約10重量%
、より好ましくは約0.25重量%〜約5重量%、最も好ましくは約0.3重量
%〜約0.7重量%程度用いられる。
【0043】脂肪族アルコール 本発明のヘアケア組成物は、更に脂肪族アルコールを含んでいてもよい。ヘア
ケアに好適に使用される脂肪族アルコールはいずれも本発明において用い得る。
しかしながら、好ましくはC8〜C22の脂肪族アルコールであり、より好ましく
はC12〜C18、更に好ましくはC16の脂肪族アルコールである。 脂肪族アルコールは、好ましくは組成物の約0.1重量%〜約20重量%、よ
り好ましくは約0.25重量%〜約10重量%、最も好ましくは約0.5重量%
〜約5重量%程度用いられる。 脂肪族アルコール及びカチオン系海面活性剤の双方が存在する場合、アルコー
ル:界面活性剤の割合は、好ましくは約3:1〜約6:1の範囲であり、より好
ましくは4:1である。
【0044】 本発明の組成物は、一般的には更に水を含有する。水が存在する場合、一般的
には全組成物の約25重量%〜約99重量%、好ましくは約50重量%〜約98
重量%、より好ましくは約65重量%〜約95重量%を構成する。
【0045】追加の成分 本発明の組成物は、このような組成物をより化粧上又は美観上許容されるもの
にするか又はそれらに追加用法効果を与えるために好適な、さまざまな他の任意
成分を含有することができる。このような従来の任意成分は当業者に周知である
。 広範囲の追加成分を本発明の組成物に配合することができる。これらの追加成
分としては、パンテノール、パンテチン、パントテイン、パンテニルエチルエー
テル、及びこれらの組み合わせ等の、他のヘアコンディショニング成分;へキシ
レングリコール等の他の溶媒;国際公開WO−A−94/08557に記載され
たもののような毛髪固定ポリマー、この特許は参考として本明細書に組み入れる
;アニオン系、ノニオン系、両性及び双極性界面活性剤等の洗浄界面活性剤;キ
サンタンガム、グアーゴム、ヒドロキシエチルセルロース、トリエタノールアミ
ン、メチルセルロース、デンプン及びデンプン誘導体等の、追加の粘度調節剤及
び懸濁剤;ココモノエタノールアミド等の長鎖脂肪酸のメタノールアミド等の粘
度調節剤;結晶性懸濁剤;エチレングリコールジステアレート等の真珠光沢助剤
;ポリスチレン等の乳白剤;フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、メチ
ルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニル尿素、及びヒダントイン類等
の防腐剤;ポリビニルアルコール;エチルアルコール;乳酸、クエン酸、クエン
酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等のpH
調整剤;一般に、酢酸カリウム及び塩化ナトリウム等の塩類;あらゆるFD&C
又はD&C染料等の着色料;過酸化水素、過ホウ酸塩及び過硫酸塩等の、毛髪酸
化(漂白)剤;チオグリコレート等の毛髪還元剤;香料;エチレンジアミン四酢
酸テトラナトリウム等の金属イオン封鎖剤;ジンクピリチオン(ZPT)、イオ
ウ、硫化セレニウム、コールタール、ピロクトンオラミン(piroctoneolamine)、
ケトコナゾール、クリンバゾール、サリチル酸等の抗ふけ剤;オクチルメトキシ
ケイ皮酸、ベンゾフェノン−3、及びDL−α酢酸トコフェロール等の、抗酸化
/紫外線フィルター剤、及びグリセリン、ジイソブチルアジペート、ブチルステ
アレート、及びプロピレングリコール等の可塑剤が挙げられる。このような任意
成分はそれぞれ、一般的に組成物の約0.001重量%〜約10.0重量%程度
、好ましくは約0.05重量%〜約5.0重量%程度用いられる。
【0046】製品形態 本発明のヘアケア組成物は、クリーム、ゲル、エアゾール又は非エアゾールフ
ォーム、ムース及びスプレーを含む、広範な製品形態に処方することができるが
、これらに限定されない。ムース、フォーム及びスプレーは、プロパン、ブタン
、ペンタン、ジメチルエーテル、ヒドロフルオロカーボン、CO2、N2O等の噴
射剤を用いて、又は特に噴射剤を加えずに(ポンプスプレー又はポンプフォーム
容器に噴射剤として空気を用いて)処方とすることができる。好ましい態様にお
いて、本発明の組成物は、組成物が髪に残ることを意図することを示す使用説明
を有する包装材に詰められる。
【0047】使用方法 本発明のヘアケア組成物は、ヒトの毛髪をケアするための慣用法によって使用
し得る。組成物は有効量、典型的には約1g〜約50g、好ましくは約1g〜約2
0gを髪に適用する。組成物の適用は、典型的には、良好な適用範囲を確実にす
るため、一般的には手や指、又は櫛やブラシ等の好適な道具を用いて組成物を髪
に作用させることを含む。次に、一般的には消費者が次に洗髪するまで、組成物
を髪に残す。 したがって、髪を処理する好ましい方法は、 (a)有効量のヘアケア組成物を、湿った、濡れた又は乾いた髪に適用する工程
、 (b)手及び指、又は好適な道具を用いて、ヘアケア組成物を髪に作用させる工
程、を含む。 上記方法は任意に、髪を水ですすぐ工程を更に含むことができる。
【0048】
【実施例】
以下の実施例により、本発明の範囲内の好ましい態様を更に説明する。実施例
は単に説明を目的とするものであって、本発明の精神及び範囲を逸脱することな
く本発明の多くの変更が可能であることから、実施例を本発明の限定として解釈
すべきではない。実施例I−II(重量%)
【0049】
【表1】
【0050】 成分Aをすべて水に添加し、均一溶液が得られるまで、普通の条件下で充分に
攪拌する。成分Bをすべて一緒に混合した後、成分Aの均一溶液に添加する。次
に成分Cすべてを添加し、得られた溶液を充分に混合する。実施例III−IV(重量%)
【0051】
【表2】
【0052】 Aの成分をすべて水に溶解した後、80℃に加熱する。次に、成分Bをすべて
添加する。次に、溶液を高剪断攪拌しながら平板熱交換機を通し、再循環によっ
て30℃に冷却する。冷却速度は1.0〜1.5℃/分の間を維持する。次に、
成分D、トリエタノールアミンの約50%を添加し、溶液が均一になるまで混合
する。次に、成分Cをすべて添加し、得られた溶液を、均一な粒子サイズ分布が
達成されるまで高剪断混合する。次に、中和終了の間、製品への剪断ストレスダ
メージを防ぐために、再循環を止める。特定のpH及び粘度に到るまで、残る成
分Dを添加する。 例示した組成物はすべて、良好な状態及び光沢を呈する一方、同時にべたつき
感及び油っぽい感触が減じられ、爽快感を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 マッカン,シャンテル メアリー イギリス国、サリー、ティダブリュ20、8 ビーエヌ、エグハム、ソープ、リー、ロー ド 88 (72)発明者 マックミーキン,アンソニー イギリス国、サリー、ケイティ16、9エイ チダブリュ、チャーツィー、フォックス、 レイン、ノース 14エイ (72)発明者 マッケルヴィー,グレアム ニール イギリス国、サリー、ジーユー21、2エイ アール、ウーキング、ナップヒル、ラグラ ン、ロード 27 (72)発明者 ヤング,ウェンディ ヴィクトリア ジェ ーン イギリス国、バークシャー、アールジー 14、2ティエイ、ニア、ニューベリー、シ ョウ、ロング、レイン、ペニームーア Fターム(参考) 4C083 AC072 AC101 AC102 AC302 AC342 AC402 AC432 AC472 AC532 AC542 AC782 AC852 AD092 AD161 AD162 BB60 CC33 EE06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)樹脂の少なくとも1つの置換基が非局在化電子を有するポリシロキサン樹
    脂;及び (b)C1〜C6の脂肪族アルコール を含む、ヘアケア組成物。
  2. 【請求項2】 (a)樹脂の少なくとも1つの置換基が非局在化電子を有するポリシロキサン樹
    脂を約0.005重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約2
    重量%;及び (b)C1〜C6の脂肪族アルコール を含む、ヘアケア組成物。
  3. 【請求項3】 組成物がつけたままにしておく(leave-on)組成物である、
    請求項1又は2に記載のヘアケア組成物。
  4. 【請求項4】 非局在化電子を有するポリシロキサン樹脂の置換基が、アリ
    ール基、アリールアルキル基及びアルカリル基より選択される、請求項1〜3の
    いずれかに記載のヘアケア組成物。
  5. 【請求項5】 非局在化電子を有するポリシロキサン樹脂の置換基がアルカ
    リール基より選択される、請求項1〜4のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  6. 【請求項6】 ポリシロキサン樹脂の25℃における粘度が約5000mm 2 s-1未満、好ましくは約1000mm2s-1未満、より好ましくは約600mm2s -1 未満である、請求項1〜5のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  7. 【請求項7】 脂肪族アルコールがエタノールである、請求項1〜6のいず
    れかに記載のヘアケア組成物。
  8. 【請求項8】 アルコールが組成物全体の約1重量%〜約75重量%、好ま
    しくは約15重量%〜約30重量%を構成する、請求項1〜7のいずれかに記載
    のヘアケア組成物。
  9. 【請求項9】 組成物が更に感覚剤(sensate)を含む、請求項1〜8のい
    ずれかに記載のヘアケア組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の組成物の有効量を髪に適
    用することによる、髪のコンディショニング方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載の組成物の有効量を頭皮に
    適用することによる、頭皮を爽快にする方法。
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