JP2020070253A - 毛髪変形処理用第2剤、毛髪変形処理方法及び毛髪変形剤 - Google Patents

毛髪変形処理用第2剤、毛髪変形処理方法及び毛髪変形剤 Download PDF

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Abstract

【課題】だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを安定して形成させることができる、毛髪変形処理用第2剤、毛髪変形処理方法及び毛髪変形剤を提供すること。【解決手段】還元剤を含有する第1剤で毛髪を処理した後に使用するための、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有し、pHが8.5〜10である毛髪変形処理用第2剤。【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪変形処理用第2剤、毛髪変形処理方法及び毛髪変形剤に関する。
パーマネントウェーブ処理等の毛髪変形処理は、毛髪を還元剤で処理して毛髪内のジスルフィド結合を開裂させ、ロッド等でウェーブをつけて酸化剤でジスルフィド結合を再結合させることで行われる。
特許文献1には、毛髪変形処理における毛髪の還元処理後に用いられる毛髪処理剤であって、pH8以上のアルカリ性液であることを特徴とする毛髪処理剤(請求項1)が記載され、また臭素酸塩を含む請求項1等の毛髪処理剤(請求項5)が記載されている。この毛髪処理剤によれば、毛髪変形処理における毛髪の還元処理後の毛髪の酸化環境を整えて、酸化を十分且つ均一に進行させることができ、毛髪変形処理の効果を従来得られないレベルまで高めることができるので、優れたウェーブ形成や縮毛矯正、弾力付与、持続性、ウェット・ドライ差のなさが確保され、かつ、良好な仕上がり感、すなわち、低ダメージ性、良好な指通り、やわらかさ、自然なツヤが得られると記載されている(段落[0013])。
特許文献1の実施例16〜26では、8質量%の臭素酸塩を含有し、pHが8.1〜10.7の第2剤が用いられている。しかし、これら実施例等の従来の方法では、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを安定して形成させることはできなかった。
特開2013−245189号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを安定して形成させることができる、毛髪変形処理用第2剤、毛髪変形処理方法及び毛髪変形剤を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、還元剤を含有する第1剤で毛髪を処理した後、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有する第2剤のpHを8.5〜10にして毛髪を処理したところ、意外にも、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを安定して形成させることができることを見出し、本発明を完成した。本発明は、かかる知見に基づくものであり、具体的には、本発明は以下のとおりである。
[1] 還元剤を含有する第1剤で毛髪を処理した後に使用するための、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有し、pHが8.5〜10である毛髪変形処理用第2剤。
[2](工程1)還元剤を含有する第1剤で毛髪を処理する工程;及び
(工程2)工程1で処理された毛髪に対して、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有し、pHが8.5〜10である第2剤で毛髪を処理する工程
を含む、毛髪変形処理方法。
[3] 毛髪にだれないしっかりとした立体的なカールをかける、[2]に記載の毛髪変形処理方法。
[4] 還元剤を含有する第1剤と、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有し、pHが8.5〜10である第2剤を含む、毛髪変形剤。
本発明の毛髪変形処理用第2剤、毛髪変形処理方法及び毛髪変形剤によれば、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを形成させることができる。本発明の毛髪変形処理用第2剤、毛髪変形処理方法及び毛髪変形剤で形成されたウェーブは長期間、保持される。
試験例1の第2剤のpHの検討の実験結果を示す写真である。 処理された毛髪の短径の測定に用いられる長さa1〜a3を示す模式図である。
<毛髪変形処理用第2剤>
本発明の毛髪変形処理用第2剤は、還元剤を含有する第1剤で毛髪を処理した後に使用するための、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有し、pHが8.5〜10である毛髪変形処理用第2剤である。通常、特定の半径の円筒形のロッド又はコイルに、処理する毛髪を巻き付け、その後、第1剤で還元処理を行い、第2剤で酸化処理を行って、毛髪をロッド又はコイルから外すことで、毛髪変形処理がなされる。あるいは、処理する毛髪を第1剤で還元処理を行った後、特定の半径の円筒形のロッド又はコイルに巻き付けて、第2剤で酸化処理を行って、毛髪をロッド又はコイルから外すことで、毛髪変形処理を行ってもよい。
「還元剤」としては、毛髪変形処理用の第1剤に通常、用いられるものは如何なるものでも使用することができる。還元剤としては、システアミン又はその塩、チオグリコール酸又はその塩、チオ乳酸又はその塩、システイン又はその塩、N−アセチルシステイン、サルファイト及び2−メルカプト−4−ブタノリドから選択される1又は複数の還元剤が挙げられる。ここで、システイン及びN−アセチルシステインには、L−システイン、D−システイン、DL−システインの構造を有するものが含まれる。好ましくは、チオグリコール酸又はその塩、チオ乳酸又はその塩、システイン又はその塩及びN−アセチルシステインから選択される1又は複数の還元剤が挙げられ、より好ましくは、チオグリコール酸塩及びチオ乳酸塩から選択される1又は複数の還元剤が挙げられる。チオグリコール酸塩及びチオ乳酸塩から選択される1又は複数の還元剤は、皮膚への影響が少ないため好ましい。塩基性基又は酸性基等を有する還元剤は、よりだれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを形成させることができるため、好ましい。上記の還元剤の塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩等の無機酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニア塩等の無機塩基塩、エタノールアミン塩、イソプロパノールアミン塩、トリエチルアミン塩、アルギニン塩、リジン塩等の有機塩基塩等が挙げられる。また、第1剤には、上記の還元剤に加えて、その還元剤の2量体、例えばジチオジグリコール酸、ジチオジ乳酸等を還元剤の当量以下添加することもできる。
第1剤中の還元剤の含有量、第1剤の毛髪処理方法、pH、処理温度、処理時間等は、通常の方法に基づいて実施することができる。すなわち、用いる還元剤に合わせて、含有量、処理方法、pH、処理温度、処理時間を任意に選択して、実施することができる。第1剤中の還元剤の含有量としては、例えば、第1剤に対して1〜15質量%が挙げられ、好ましくは2〜10質量%、より好ましくは4〜8質量%が挙げられる。第1剤のpHとしては、例えばpH5〜10が挙げられ、好ましくはpH7〜10が挙げられ、より好ましくはpH8〜9.5が挙げられる。
第1剤による還元処理が終わった後、毛髪に残存した還元剤は、続く酸化反応を阻害することになるため、水で洗い流すことが好ましい。
第2剤に含まれる臭素酸塩又は過ホウ素酸塩としては、具体的には、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過ホウ素酸ナトリウム、過ホウ素酸カリウム等が挙げられる。第2剤中の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩の含有量としては、例えば4〜8質量%が挙げられ、好ましくは4〜7質量%が挙げられ、より好ましくは4〜6質量%が挙げられる。後述の試験例2に記載の通り、含有量を4〜8質量%とすることで、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを安定して形成することができ、好適な毛髪の感触を得ることができる。さらに、含有量を4〜6質量%とすることで、よりだれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを安定して形成することができ、なめらかな毛髪の感触を得ることができ、より好ましい。
第2剤のpHとしては、例えば8.5〜10が挙げられ、好ましくは8.5〜9が挙げられる。臭素酸塩又は過ホウ素酸塩の含有量及び第2剤のpHが上記の範囲内であることで、より多くの混合ジスルフィドを毛髪内に残存させることができ、それによって、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを形成させることができる。
第2剤の毛髪処理方法、処理温度、処理時間等は、通常の方法に基づいて実施することができる。
第1剤及び第2剤のpHを調整するために、pH調整剤が用いられる。pH調整剤としては、毛髪変形処理に通常用いられるものが挙げられ、例えば、リン酸、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、クエン酸、酢酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、酢酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、モノエタノールアミン、アンモニア、炭酸アンモニウム、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、クエン酸三カリウム、リン酸水素二アンモニウム等が挙げられる。
第1剤及び第2剤には、本願発明の効果を妨げない範囲において、他の成分を添加することができる。他の成分としては、例えば、高級アルコール、溶剤、油剤、湿潤剤、カチオン性、アニオン性、両性の界面活性剤、尿素、グアニジン、グアニジン塩、シリコーン、ステアリン酸アルミニウム、ミョウバン等のアルミニウム化合物、クエン酸、コハク酸、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、グリシン、アスパラギン酸等の有機酸、塩酸、リン酸等の無機酸、エチレンジアミン、モノ−、ジ−若しくはトリ−エタノールアミン、モルホリン、塩基性アミノ酸、アンモニア、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸等の金属封鎖剤、プロテイン、増粘剤、乳化剤、養毛剤、殺菌剤、着色剤、香料等が挙げられる。
第1剤及び第2剤は、水又は水性溶媒に溶解し、溶液、乳液、懸濁液、エアゾール等にすることで調製される。水性溶媒としては、例えば、人体に影響の無い濃度のエタノール、イソプロパノール等の有機溶媒を含む水が挙げられる。第1剤及び第2剤は、毛髪に塗布又は噴霧することによって使用される。
本発明の毛髪変形処理用第2剤を用いて毛髪変形処理を行うことで、毛髪にだれないしっかりとした大きく立体的なカールをかけることができる。後述の試験例に記載のとおり、毛髪変形処理を行うことで、従来の方法と比べて、毛髪のカールの短径及び毛髪の厚みが向上する。
<毛髪変形処理方法>
本発明の毛髪変形処理方法は、以下の工程を含む。
(工程1)還元剤を含有する第1剤で毛髪を処理する工程;及び
(工程2)工程1で処理された毛髪に対して、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有し、pHが8.5〜10である第2剤で毛髪を処理する工程。
工程1における第1剤、及び第1剤中の還元剤の含有量、第1剤の毛髪処理方法、pH、処理温度、処理時間等は、前記と同様にして実施することができる。工程1の後、毛髪に残存した還元剤は、続く工程2の酸化反応を阻害することになるため、水で洗い流すことが好ましい。工程2における第2剤、及び第2剤中の酸化剤の含有量、第2剤の毛髪処理方法、pH、処理温度、処理時間等は、前記と同様にして実施することができる。通常、工程1の前にあるいは工程1の後に、毛髪をロッド又はコイルに巻き付けて、工程2の後に、ロッド又はコイルを外すことで、毛髪にカールをかけることができる。
本発明の毛髪変形処理方法によって、毛髪にだれないしっかりとした大きく立体的なカールをかけることができる。後述の試験例に記載のとおり、毛髪変形処理を行うことで、従来の方法と比べて、毛髪のカールの短径及び毛髪の厚みが向上する。ここで、「だれないしっかりとした大きく立体的なカール」とは、後述の試験例に記載の方法にしたがって、毛髪変形処理を行った後、乾燥して、櫛で2回梳いた毛髪について、形成されたカールの短径を測定し、用いたロッドの半径と比較して、カールの短径がロッドの半径以上であるカールを言う。
<毛髪変形剤>
本発明の毛髪変形剤は、還元剤を含有する第1剤と、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有し、pHが8.5〜10である第2剤を含む。
第1剤及び第2剤は、前記のものと同じである。本発明の毛髪変形剤は、これらの2つの剤をセットとして含むものであり、本発明の毛髪変形処理方法に用いることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
下記の実施例及び比較例で用いた試薬は、以下のものを用いた。
チオ乳酸アンモニウム(ブルーノボック社製,60%)
臭素酸ナトリウム(佐々木化学社製)
水酸化ナトリウム(東京応化工業社製)
エタノールアミン(BASF社製)
試験例1:第2剤のpHの検討
チオ乳酸アンモニウム(60%)8.0質量部(チオ乳酸アンモニウムとして4.8質量部)とモノエタノールアミン3.0質量部を精製水89.0質量部と混合することで、第1剤を調製した。また、臭素酸ナトリウム6.0質量部と精製水93.0質量部を混合し、水酸化ナトリウムを添加することで、pHが6、8、8.5、10及び12の第2剤を調製した。
25cmの毛髪3gの毛束(製品名:毛束黒髪根元揃え(BS−B3AK),ビューラックス社製)を2束用いた。直径2.3cm(半径1.15cm)の円筒形のプラスチック製ロッドに、この毛髪の束をその平たい面で巻付くように巻き付けた。続いて、第1剤に浸漬して30℃で15分間放置し、1分間、水洗し、1、5、10、15及び20質量%の毛髪変形処理用中間処理剤に浸漬して室温で2分間放置し、第2剤に浸漬して室温で15分間放置し、水洗して、ロッドを外した。一晩風乾させ、櫛で2回梳いだ。また、毛髪変形処理用中間処理剤で処理しないものをコントロールとした(比較例1)。処理された毛束2束をその平たい面同士で重ね合わせて図1に示すように机の上に置いた。
得られた毛髪の短径と厚みの測定は以下のようにして行った。図1の通り、処理された毛束2束をその平たい面同士で重ね合わせて図1に示すように机の上に置いた。毛髪の厚みは、重ね合わせた状態の真横の方向、すなわち図1の写真の真横の方向から見て、その厚み(cm)を測定した。
毛髪の短径は、複数の毛髪が1つにまとまった毛束1つを選択して、机の真上から、すなわち図1の真正面から見て、図2に示すような状態とし、毛束の末端から3つの山の長さa1〜a3を測定してそれらの平均値を短径とした。具体的には、毛束の末端から2つ目の山について、毛髪と接点P1とP2で接する接線L1を引き、接線L1から直角に2つ目の山までの長さが最長となる直線を引いて、その長さa1(cm)を測定した。3つ目の山について、毛髪と接点P3とP4で接する接線L2を引き、接線L2から直角に3つ目の山までの長さが最長となる直線を引いて、その長さa2(cm)を測定した。4つ目の山について、毛髪と接点P5とP6で接する接線L3を引き、接線L3から直角に4つ目の山までの長さが最長となる直線を引いて、その長さa3(cm)を測定した。得られたa1〜a3の平均値を短径(cm)とした。短径と厚みの測定結果を、表1に示す。
得られた毛髪の感触を下記評価基準にしたがって評価した。
A:なめらか
B:普通
C:ごわつく
短径と厚みの測定結果及び感触を、表1に示す。
この結果から、第2剤のpHを8.5〜12とした実施例1〜2及び比較例3では、短径が1.61〜2.03cmであり、ロッドの半径1.15cm以上であり、短径かつ厚みがともに大きくなり、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブが安定して形成された。このように、第2剤のpHを8.5以上とすることで、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを安定して形成させることができた。しかし、pHが12の第2剤を用いた比較例3では感触が不良であったため、第2剤のpHは8〜10が好ましいことが分かった。第2剤のpHを8.5以上とすることで、第2剤による酸化処理の速度を遅くして、毛髪のカールの三次元構造を安定化することで、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを安定して形成させることができると推定している。
試験例2:臭素酸ナトリウムの含有量の検討
試験例1で調製した第1剤を用いた。また、臭素酸ナトリウム2.0、4.0、6.0、8.0及び10.0質量部に、全体が100質量部となるように精製水を混合し、また第2剤のpHを8前後に調整するために水酸化ナトリウムを添加して第2剤を調製した。用いた第2剤のpHは、表2に記載のとおりであった。
試験例1と同様にして、毛髪処理を行い、得られた毛髪の短径、厚み及び感触を測定した。その結果を、表2に示す。
この結果から、臭素酸ナトリウムの含有量を4〜8質量%とした実施例3〜5及び比較例5では、短径が1.19〜1.42cmであり、ロッドの半径1.15cm以上であり、短径かつ厚みがともに大きくなり、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブが安定して形成された。しかし、臭素酸ナトリウムの含有量が10質量%である比較例5では感触が不良であったため、臭素酸ナトリウムの含有量は4〜8質量%が好ましいことが分かった。臭素酸ナトリウムの含有量が4〜6質量%(実施例4及び5)では、短径が1.32〜1.42cmであり、なめらかな感触が得られており、より好ましいことが分かった。また、臭素酸ナトリウムの含有量が6質量%(実施例5)では、短径が1.42cmであり、さらに好ましいことが分かった。このように、第2剤中の臭素酸ナトリウムの濃度を4〜8質量%とすることで、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを安定して形成させることができた。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によって、だれない、しっかりとした大きく立体的なウェーブを安定して形成させることができる、毛髪変形処理用第2剤、毛髪変形処理方法及び毛髪変形剤が提供される。

Claims (4)

  1. 還元剤を含有する第1剤で毛髪を処理した後に使用するための、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有し、pHが8.5〜10である毛髪変形処理用第2剤。
  2. (工程1)還元剤を含有する第1剤で毛髪を処理する工程;及び
    (工程2)工程1で処理された毛髪に対して、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有し、pHが8.5〜10である第2剤で毛髪を処理する工程
    を含む、毛髪変形処理方法。
  3. 毛髪にだれないしっかりとした立体的なカールをかける、請求項2に記載の毛髪変形処理方法。
  4. 還元剤を含有する第1剤と、4〜8質量%の臭素酸塩又は過ホウ素酸塩を含有し、pHが8.5〜10である第2剤を含む、毛髪変形剤。
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