JP2000053543A - パーマネントウエーブ用組成物 - Google Patents

パーマネントウエーブ用組成物

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JP2000053543A
JP2000053543A JP10227936A JP22793698A JP2000053543A JP 2000053543 A JP2000053543 A JP 2000053543A JP 10227936 A JP10227936 A JP 10227936A JP 22793698 A JP22793698 A JP 22793698A JP 2000053543 A JP2000053543 A JP 2000053543A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1剤処理後のカール形状と第2剤処理後の
カール形状との差が少なく、第1剤処理後のカール形状
と第2剤処理後のカール形状をほぼ同一または相似形に
することができるパーマネントウエーブ用組成物を提供
する。 【解決手段】 下記の成分〔I〕および〔II〕を含有す
る第1剤と、下記の成分〔III 〕および〔IV〕を含有
し、かつ成分〔II〕を含有しない第2剤とで、パーマネ
ントウエーブ用組成物を構成する。 〔I〕還元剤、〔II〕塩化ジメチルジアリルアンモニウ
ム−アクリル酸共重合体または塩化ジメチルジアリルア
ンモニウム−アクリル酸−アクリルアミド三元共重合
体、〔III 〕酸化剤、〔IV〕ベタイン型またはイミダゾ
リン型両性界面活性剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1剤と第2剤か
らなるパーマネントウエーブ用組成物に関し、さらに詳
しくは、第1剤処理後のカール形状と第2剤処理後のカ
ール形状との差が少なく、第1剤処理後のカール形状と
第2剤処理後のカール形状をほぼ同一または相似形にす
ることができるパーマネントウエーブ用組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パーマネントウエーブ用組成物による毛
髪のパーマネントウエーブ処理は、チオグリコール酸ま
たはその塩、システインまたはその塩などからなる還元
剤を含有するパーマネントウエーブ用第1剤を毛髪に塗
布し、該毛髪をロッドなどに巻き付け(毛髪をロッドに
巻き付けてから第1剤を毛髪に塗布してもよい)、その
状態で毛髪の構成タンパク(蛋白)であるケラチン中の
シスチンのジスルフィド結合を上記還元剤で還元開裂
し、ついで臭素酸ナトリウム、過酸化水素などの酸化剤
を主成分とするパーマネントウエーブ用第2剤により、
新たな位置でジスルフィド結合を再形成させ、ウエーブ
を固定化させることによって行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1剤による処理によって毛髪に形成されたカール形状と
第2剤処理後のカール形状とが大きく異なるため、習熟
度の浅い施術者では所望の形状に仕上げることが非常に
難しく、また、熟練者でも所望の形状に仕上げることは
容易ではないという問題があった。
【0004】従って、本発明は、上記のような従来技術
の問題点を解決し、第1剤処理後のカール形状と第2剤
処理後のカール形状との差が少なく、第1剤処理後のカ
ール形状と第2剤処理後のカール形状をほぼ同一または
相似形にすることができるパーマネントウエーブ用組成
物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、第1剤に特定の
共重合体を含有させ、第2剤には上記特定の共重合体を
含有させることなく、特定の両性界面活性剤を含有させ
るときは、第1剤処理後のカール形状と第2剤処理後の
カール形状との差を少なくし、第1剤処理後のカール形
状と第2剤処理後のカール形状をほぼ同一または相似形
にすることができることを見出し、本発明を完成するに
いたった。
【0006】すなわち、本発明は、下記の成分〔I〕お
よび〔II〕を含有する第1剤と、下記の成分〔III 〕お
よび〔IV〕を含有し、かつ成分〔II〕を含有しない第2
剤とからなるパーマネントウエーブ用組成物に関する。 〔I〕還元剤、〔II〕塩化ジメチルジアリルアンモニウ
ム−アクリル酸共重合体または塩化ジメチルジアリルア
ンモニウム−アクリル酸−アクリルアミド三元共重合
体、〔III 〕酸化剤、〔IV〕ベタイン型またはイミダゾ
リン型両性界面活性剤。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における第1剤において
は、成分〔I〕および〔II〕を含有するが、この成分
〔I〕の還元剤は従来のパーマネントウエーブ用第1剤
に用いられているものと同様のものを用いることがで
き、そのような還元剤としては、例えば、チオグリコー
ル酸、チオグリコール酸アンモニウムなどのチオグリコ
ール酸塩、システイン、システイン塩酸塩などのシステ
イン酸塩、N−アセチルシステインなどのシステイン誘
導体、チオグリセリルアルキルエーテル、メルカプトア
ルキルアミド、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩などが挙げら
れ、これらの還元剤は毛髪を構成するケラチン中のジス
ルフィド結合を還元してメルカプト基を生成させ、第2
剤の酸化剤とともに、毛髪にウエーブを付与する基剤と
なるものである。
【0008】そして、上記還元剤はそれぞれ単独でまた
は2種以上を組み合わせて用いることができ、その還元
剤の第1剤中の含有量(第1剤への配合量)としては、
1〜20重量%、特に2〜10重量%が好ましい。
【0009】本発明において、第1剤に含有させる成分
〔II〕の塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル
酸共重合体または塩化ジメチルジアリルアンモニウム−
アクリル酸−アクリルアミド三元共重合体は、毛髪に対
するコンデイション作用を有するとともに、第2剤に含
有させる成分〔IV〕との相乗的作用により、第1剤処理
後のカール形状と第2剤処理後のカール形状との差を少
なくし、第1剤処理後のカール形状と第2剤処理後のカ
ール形状をほぼ同一または相似形にする役割を果たすも
のである。
【0010】上記塩化ジメチルジアリルアンモニウム−
アクリル酸共重合体としては、例えば、塩化ジメチルジ
アリルアンモニウム70〜99重量%とアクリル酸1〜
30重量%とを共重合体させたものが好ましく、その平
均分子量としては10〜100万程度が適している。そ
のような塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル
酸共重合体の市販品としては、例えば、水または有機溶
剤で液状にしたものが、例えば、カルゴン社からマーコ
ート280(塩化ジメチルジアリルアンモニウム80重
量%とアクリル酸20重量%との共重合体の液状製
品)、マーコート295(塩化ジメチルジアリルアンモ
ニウム95重量%とアクリル酸5重量%との共重合体の
液状製品)などの商品名で上市されている。
【0011】また、塩化ジメチルジアリルアンモニウム
−アクリル酸−アクリルアミド三元共重合体としては、
例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム35〜60
重量%とアクリル酸10〜35重量%とアクリルアミド
15〜45重量%とを共重合させたものが好ましく、そ
のような塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル
酸−アクリルアミド三元共重合体の市販品としては、例
えば、水または有機溶剤で液状にしたものが、例えば、
カルゴン社からマーコートプラス3330(塩化ジメチ
ルジアリルアンモニウム50重量%とアクリル酸25重
量%とアクリルアミド25重量%との三元共重合体の液
状製品)、マーコートプラス3331(塩化ジメチルジ
アリルアンモニウム45重量%とアクリル酸17重量%
とアクリルアミド38重量%との三元共重合体の液状製
品)などの商品名で上市されている。
【0012】これら成分〔II〕の塩化ジメチルジアリル
アンモニウム−アクリル酸共重合体または塩化ジメチル
ジアリルアンモニウム−アクリル酸−アクリルアミド三
元共重合体は、それぞれ単独で用いることができるし、
また併用することもできる。そして、この成分〔II〕の
第1剤中の含有量としては、0.1〜5重量%、特に
0.5〜5重量%、とりわけ0.5〜2重量%が好まし
い。
【0013】本発明における第1剤は、上記成分〔I〕
および〔II〕以外にも、従来のパーマネントウエーブ用
第1剤に含有されているものと同様のものを含有させる
ことができる。そのような成分としては、例えば、炭酸
水素アンモニウム、アンモニア水、トリエタノールアミ
ン、モノエタノールアミンなどのアルカリ剤、アニオン
性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性
剤、ノニオン性界面活性剤などの各種界面活性剤、カラ
ギーナン、キサンタンガム、各種アルキロールアミドな
どの増粘剤、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、グリセリンなどの湿潤剤、パラフィン、脂
肪酸エステル、動植物油などの油脂類、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコールなどの
高級アルコール、コラーゲン、ケラチン、絹、大豆タン
パク、小麦タンパクなどの動植物由来のタンパク質の加
水分解物やその誘導体、毛髪保護剤、防腐剤、安定剤、
抗炎症剤、着色剤、キレート剤、香料などが挙げられ
る。
【0014】本発明における第2剤は、成分〔III 〕お
よび〔IV〕を含有するが、その成分〔III 〕の酸化剤は
従来のパーマネントウエーブ用第2剤に用いられている
ものと同様のものを用いることができ、そのような酸化
剤としては、例えば、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウ
ム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化水素などが挙げられ
る。そして、これらの酸化剤の第2剤中の含有量として
は、1〜20重量%、特に2〜10重量%が好ましい。
【0015】第2剤に含有させる成分〔IV〕はベタイン
型またはイミダゾリン型両性界面活性剤であるが、この
成分〔IV〕は、保水性を有し、酸化剤による急激な酸化
に対して緩衝作用を果たし、第1剤に含有させている成
分〔II〕との相剰的作用によって、第1剤処理後のカー
ル形状と第2剤処理後のカール形状との差を少なくし、
第1剤処理後のカール形状と第2剤処理後のカール形状
とをほぼ同一または相似形にする役割を果たすものであ
る。
【0016】上記成分〔IV〕のベタイン型両性界面活性
剤としては、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタイ
ン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルベタイン、ステ
アリルベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、オレイルベ
タイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ステ
アリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。
また、成分〔IV〕のイミダゾリン型両性界面活性剤とし
ては、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−
ラウロイル−N′−カルボキシメチル−N′−ヒドロキ
シエチルエチレンジアミンナトリウム、ウンデシルヒド
ロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、2
−ヘプタデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキ
シラートメチルイミダゾリニウムクロライド・2−ヘプ
タデシル−N,N−ビスヒドロキシエチルイミダゾリニ
ウム塩、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N′−カルボキシエ
チル−N′−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリ
ウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキ
シエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナ
トリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N′−カルボキシ
エトキシエチル−N′−カルボキシエチルエチレンジア
ミン二ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N′−カ
ルボキシメトキシエチル−N′−カルボキシメチルエチ
レンジアミン二ナトリウムラウリル硫酸、N−ヤシ油脂
肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カル
ボキシメチルエチレンジアミンジナトリウムポリオキシ
エチレントリデシル硫酸、N−ラウロイル−N′−カル
ボキシメトキシエチル−N′−カルボキシメチルエチレ
ンジアミン二ナトリウムドデカノイルサルコシンなどが
挙げられる。
【0017】この成分〔IV〕のベタイン型またはイミダ
ゾリン型両性界面活性剤は、それぞれを単独で用いるこ
とができるし、また両者を併用することもできる。この
成分〔IV〕の第2剤中の含有量は0.01〜10重量
%、特に0.1〜2重量%が好ましい。
【0018】本発明における第2剤は、上記成分〔III
〕および〔IV〕以外にも従来のパーマネントウエーブ
用第2剤に含有されていたものと同様のものを含有させ
ることができる。そのような成分としては、例えば、製
剤のpH緩衝の目的で添加されるリン酸塩、リン酸、水
酸化ナトリウムなどや、毛髪浸透促進剤や毛髪保護剤と
して添加される界面活性剤、感触向上剤、香料、防腐剤
などが挙げられる。ただし、本発明における第2剤には
成分〔II〕の塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アク
リル酸共重合体や塩化ジメチルジアリルアンモニウム−
アクリル酸−アクリルアミド三元共重合体は含有させな
い。これは第2剤に成分〔II〕を含有させると、カール
が伸びてカール形状が壊れてしまうからである。
【0019】本発明のパーマネントウエーブ用組成剤に
おける第1剤、第2剤とも、通常の方法によって調製す
ることができる。本発明のパーマネントウエーブ用組成
物は常温で毛髪にウエーブをかける、いわゆるコールド
パーマネントウエーブ用組成物として調製することもで
きるし、また、加温下で毛髪にウエーブをかける、いわ
ゆる加温式パーマネントウエーブ用組成物として調製す
ることもできる。
【0020】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て、溶液または分散液の濃度を示す%は重量%である。
【0021】実施例1および比較例1〜3 表1に示す組成で2種類のパーマネントウエーブ用第1
剤と表2に示す組成で2種類のパーマネントウエーブ用
第2剤を調製し、それらを表3に示すように組み合わせ
て実施例1および比較例1〜3のパーマネントウエーブ
用組成物とした。なお、表中に示す各成分の配合量を示
す数値の単位は重量部である。また、配合する成分で純
分でないものについては、その濃度を成分名の末尾にカ
ッコ(括弧)書きで示す。これらは以後の組成を示す表
においても同様である。
【0022】上記実施例1のパーマネントウエーブ用組
成物における第1剤(これを「本発明品1−1」とす
る)の調製にあたって、成分〔I〕の還元剤としてはチ
オグリコール酸を用い、成分〔II〕としては塩化ジメチ
ルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体を用いる
が、この塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル
酸共重合体としてはカルゴン社製のマーコート280
(商品名)を用いている。また、実施例1のパーマネン
トウエーブ用組成物における第2剤(これを「本発明品
2−1」とする)の調製にあたって、成分〔III 〕の酸
化剤としては臭素酸ナトリウムを用い、成分〔IV〕とし
てはヤシ油アルキルベタインとラウリルジメチルアミノ
酢酸ベタインを用いている。なお、第1剤において成分
〔II〕を含まないものは「比較品1−1」とし、第2剤
において成分〔IV〕を含まないものは「比較品2−1」
とする。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】上記のように調製した第1剤と第2剤を下
記の表3に示すように組み合わせて実施例1および比較
例1〜3のパーマネントウエーブ用組成物とした。
【0026】
【表3】
【0027】上記第1剤と第2剤を上記の表3に示す組
み合わせになるようにしつつ、毛束に対して下記に示す
ようにパーマネントウエーブ処理を行った。
【0028】長さ27cmで重さ0.5gの毛束を5%
ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテ水溶液で洗
浄、乾燥した後、直径17mmのロッドに巻き付け(約
5回転巻き付ける)、第1剤をそれぞれ0.3mlずつ
塗布し、室温で10分間放置した後、さらに第1剤を
0.7mlずつ塗布し、室温で15分間放置した後、水
洗し、ついで第2剤を0.7ml塗布し、10分間放置
した後、さらに、第2剤を0.3ml塗布し、5分間放
置した後、水洗し、自然乾燥させてパーマネントウエー
ブ処理を終了した。
【0029】上記パーマネントウエーブ処理中において
第1剤処理後の毛束のカール形状を調べ、かつ第2剤処
理後の毛束のカール形状を調べた。なお、第1剤処理後
の毛束とは、上記パーマネントウエーブ処理において、
2回目の第1剤塗布後、20分間放置し、水洗した後、
自然乾燥した毛束をいい、第2剤処理後の毛束とは2回
目の第2剤塗布後、5分間放置し、水洗した後、自然乾
燥した毛束をいう。
【0030】カール形状を調べるにあたっては、まず、
第1剤処理後の毛束および第2剤処理後の毛束をそれぞ
れのロッドからはずし、それらの毛束をラセン状(螺旋
状)で同じ向きになるように吊り下げる。この状態の毛
束を図1〜4に示す。図1は実施例1のパーマネントウ
エーブ用組成物による第1剤処理後の毛束および第2剤
処理後の毛束を示し、図2は比較例1のパーマネントウ
エーブ用組成物による第1剤処理後の毛束および第2剤
処理後の毛束を示し、図3は比較例2のパーマネントウ
エーブ用組成物による第1剤処理後の毛束および第2剤
処理後の毛束を示し、図4は比較例3のパーマネントウ
エーブ用組成物による第1剤処理後の毛束および第2剤
処理後の毛束を示す。
【0031】つぎに、第1剤処理後のカール形状と第2
剤処理後のカール形状との差を算出するにあたって使用
する山の特定について説明すると、上記毛束の毛先(自
由端側)の位置を固定して(ただし、荷重をかけず、自
然状態で固定する)真横から観察した場合、サインカー
ブの頂点になる所を山とし、毛先を始点とし、その毛先
から順番に第1山、第2山、第3山……と定義する。そ
の山の部分を図1〜4においては矢印「→」と「←」と
で示している。
【0032】そして、毛先から第3山までの1.5回転
分について、根元からそれぞれの山の高さを測定し、そ
れぞれ対応する山について第1剤処理後の毛束の山の高
さ(これを「A」とする)と第2剤処理後の毛束の山の
高さ(これを「B」とする)を測定し、その第2剤処理
後の山の高さ(B)から第1剤処理後の山の高さ(A)
を引き(すなわち、「B−A」を求め)、それを第1剤
処理後のカール形状と第2剤処理後のカール形状の差と
し、その結果を表4に簡略化して「カール形状の差」と
いう表現で示す。なお、第1剤処理後のカール形状と第
2剤処理後のカール形状との差を求めるにあたって、毛
先から第3山までで行っているのは、実務上、その部分
の第1剤処理後のカール形状と第2剤処理後のカール形
状との差が問題になるからであり、その毛先から第3山
までの第1剤処理後のカール形状と第2剤処理後のカー
ル形状との差が少なく、毛先から第3山までで第1剤処
理後のカール形状と第2剤処理後のカール形状がほぼ同
一または相似形になっていれば、ロッド側の部分で第1
剤処理後のカール形状と第2剤処理後のカール形状とに
若干の差が出ても、実際の毛髪へのパーマネントウエー
ブ処理ではその部分は隠れてしまい問題にならないから
である。
【0033】
【表4】
【0034】表4に示す結果から明らかなように、実施
例1は、比較例1〜3に比べて、第1剤処理後のカール
形状と第2剤処理後のカール形状との差が少ない。
【0035】実施例2および比較例4〜6 表5に示す組成で2種類の第1剤と表6に示す組成で2
種類の第2剤を調製し、それらを表7に示すように組み
合わせて実施例2および比較例4〜6のパーマネントウ
エーブ用組成物とした。
【0036】上記実施例2のパーマネントウエーブ用組
成物における第1剤(これを「本発明品1−2」とす
る)の調製にあたって、成分〔I〕の還元剤としては塩
酸DL−システインとN−アセチル−L−システイン
(2)を用い、成分〔II〕としては塩化ジメチルジアリ
ルアンモニウム−アクリル酸共重合体を用いるが、この
塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合
体としてはカルゴン社製のマーコート280(商品名)
を用いている。また、実施例2のパーマネントウエーブ
用組成物における第2剤の調製にあたっては、成分〔II
I 〕の酸化剤としては臭素酸ナトリウムを用い、成分
〔IV〕としてはヤシ油アルキルベタインとラウリルジメ
チルアミノ酢酸ベタインを用いている。なお、第1剤に
おいて成分〔II〕を含まないものは「比較品1−2」と
し、第2剤において成分〔IV〕を含まないものは「比較
品2−2」とする。
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】上記のように調製した第1剤と第2剤を下
記の表7に示すように組み合わせて実施例2および比較
例4〜6のパーマネントウエーブ用組成物とした。
【0040】
【表7】
【0041】上記第1剤と第2剤を表7に示す組み合わ
せになるようにしつつ、毛束に対して下記に示すように
加温式でパーマネントウエーブ処理を行った。
【0042】長さ27cmで重さ0.5gの毛束を5%
ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテ水溶液で洗
浄、乾燥した後、直径17mmのロッドに巻き付け(約
5回転巻き付ける)、第1剤をそれぞれ0.3mlずつ
塗布し、室温で10分間放置した後、さらに第1剤を
0.7mlずつ塗布し、45℃で15分間放置した後、
水洗し、ついで第2剤を0.7ml塗布し、室温で10
分間放置した後、さらに、第2剤を0.3ml塗布し、
室温で5分間放置した後、水洗し、自然乾燥させて加温
式でのパーマネントウエーブ処理を終了した。
【0043】上記処理中の第1剤処理後において毛束の
カール形状を調べ、かつ第2剤処理後において毛束のカ
ール形状を調べた。
【0044】カール形状を調べるにあたっては、前記実
施例1などの場合と同様に、第1剤処理後の毛束および
第2剤処理後に毛束をそれぞれのロッドからはずし、そ
れらの毛束をラセン状(螺旋状)で同じ向きになるよう
に吊り下げる。そのとき、毛先の位置が同じになるよう
にしておき、その毛束を真横から観察する。
【0045】この状態の毛束を図5〜8に示す。図5は
実施例2のパーマネントウエーブ用組成物による第1剤
処理後の毛束および第2剤処理後の毛束を示し、図6は
比較例4のパーマネントウエーブ用組成物による第1剤
処理後の毛束および第2剤処理後の毛束を示し、図7は
比較例5のパーマネントウエーブ用組成物による第1剤
処理後の毛束および第2剤処理後の毛束を示し、図8は
比較例6のパーマネントウエーブ用組成物による第1剤
処理後の毛束および第2剤処理後の毛束を示す。これら
の図5〜8においても、図1〜4の場合と同様に山の部
分を矢印「→」と「←」とで示す。
【0046】そして、これら実施例2および比較例4〜
6についても、前記実施例1および比較例1〜3の場合
と同様に、第1剤処理後のカール形状との第2剤処理後
のカール形状との差を調べた。その結果を簡略化して
「カール形状の差」という表現で表8に示す。
【0047】
【表8】
【0048】表8に示す結果から明らかなように、実施
例2は、比較例4〜6に比べて、第1剤処理後のカール
形状と第2剤処理後のカール形状との差が少ない。
【0049】なお、実施例では、チオグリコール酸系に
関してはコールド式のパーマネントウエーブ用組成物に
ついて例示し、また、システイン系に関しては加温式の
パーマネントウエーブ用組成物について例示したが、チ
オグリコール酸系で加温式のパーマネントウエーブ用組
成物の場合やシステイン系でコールド式のパーマネント
ウエーブ用組成物の場合においても、実施例の場合と同
様に第1剤処理後のカール形状と第2剤処理後のカール
形状との差が少ないという効果を奏し得る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、第1
剤処理後のカール形状と第2剤処理後のカール形状との
差が少なく、第1剤処理後のカール形状と第2剤処理後
のカール形状をほぼ同一または相似形にすることができ
るパーマネントウエーブ用組成物を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のパーマネントウエーブ用組成物によ
る第1剤処理後の毛束のカール形状と第2剤処理後の毛
束のカール形状を示す側面図である。
【図2】比較例1のパーマネントウエーブ用組成物によ
る第1剤処理後の毛束のカール形状と第2剤処理後の毛
束のカール形状を示す側面図である。
【図3】比較例2のパーマネントウエーブ用組成物によ
る第1剤処理後の毛束のカール形状と第2剤処理後の毛
束のカール形状を示す側面図である。
【図4】比較例3のパーマネントウエーブ用組成物によ
る第1剤処理後の毛束のカール形状と第2剤処理後の毛
束のカール形状を示す側面図である。
【図5】実施例2のパーマネントウエーブ用組成物によ
る第1剤処理後の毛束のカール形状と第2剤処理後の毛
束のカール形状を示す側面図である。
【図6】比較例4のパーマネントウエーブ用組成物によ
る第1剤処理後の毛束のカール形状と第2剤処理後の毛
束のカール形状を示す側面図である。
【図7】比較例5のパーマネントウエーブ用組成物によ
る第1剤処理後の毛束のカール形状と第2剤処理後の毛
束のカール形状を示す側面図である。
【図8】比較例6のパーマネントウエーブ用組成物によ
る第1剤処理後の毛束のカール形状と第2剤処理後の毛
束のカール形状を示す側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金山 勝美 大阪市旭区赤川2丁目17番2号 株式会社 ミルボン内 Fターム(参考) 4C083 AB082 AB282 AB312 AB332 AC182 AC542 AC582 AC711 AC712 AC772 AC851 AD131 AD132 CC34 DD06 EE05 EE25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分〔I〕および〔II〕を含有す
    る第1剤と、下記の成分〔III 〕および〔IV〕を含有
    し、かつ成分〔II〕を含有しない第2剤とからなるパー
    マネントウエーブ用組成物。 〔I〕還元剤、〔II〕塩化ジメチルジアリルアンモニウ
    ム−アクリル酸共重合体または塩化ジメチルジアリルア
    ンモニウム−アクリル酸−アクリルアミド三元共重合
    体、〔III 〕酸化剤、〔IV〕ベタイン型またはイミダゾ
    リン型両性界面活性剤。
  2. 【請求項2】 成分〔I〕の含有量が1〜20重量%
    で、成分〔II〕の含有量が0.1〜5重量%で、成分
    〔III 〕の含有量が1〜20重量%で、成分〔IV〕の含
    有量が0.01〜10重量%である請求項1記載のパー
    マネントウエーブ用組成物。
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