JP2016050184A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】水相および油相からなる二相型の毛髪化粧料であって、ヘアアイロンを継続して使用することによって引き起こされる毛髪の水分保持性の低下、毛髪水分量の低下を改善し、さらに毛髪のパサつきを抑えて良好な指通り性を付与できる毛髪化粧料を提供すること。【解決手段】下記成分(A)、(B)を水相に、下記成分(C)を油相に含有する二相型の毛髪化粧料であって、塗布前に混ぜてから使う毛髪化粧料。(A)ガラス転移点が180℃以上の水溶性高分子化合物(B)引火点が180℃以上のジメチコンコポリオール(C)テトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリット【選択図】なし
Description
本発明は、油相および水相からなる二相型の毛髪化粧料に関し、詳細には、ヘアアイロンを継続して使用することによって引き起こされる毛髪の水分保持性の低下、毛髪水分量の低下を改善し、さらに毛髪のパサつきを抑えて良好な指通り性を付与できる毛髪化粧料に関する。
近年、ヘアスタイルのトレンドは特に若年層を中心に多様化している。毛先にしっかりとしたウェーブを持たせたボリューム感のある巻き髪スタイル、流れるようにゆるやかなウェーブを持たせたふんわり巻きスタイル、さらさらとなびくストレートスタイル、自然なまとまり感を演出するボブスタイル、毛先のみをカールさせた自然なゆるいスタイルなどが例として挙げられる。このようにファッション性が多様化したヘアスタイルを形成する方法として、「ストレートアイロン」や「カールアイロン」などヘアアイロンを用いて形成する方法が一般的である。ヘアアイロンは一般的に120〜220℃の熱によって毛髪内部の水分を瞬間的に蒸発させ、毛髪のタンパク質の構造を変形させて毛髪の癖付けするものである。ヘアアイロンの熱はドライヤーの熱(約90℃)と比較して非常に高い温度の熱を毛髪に与えるものであり、そのためヘアアイロンを繰り返し使用すると、熱および水分蒸散によって毛髪のタンパク質が変性し、毛髪ダメージが徐々に進行する。例えば、毛髪表面のキューティクルではブリスター(水脹れ)、リフトアップや剥がれが発生し、毛髪内部のコルテックスではタンパク質を構成しているシスチンやメチオニンの化学変化やα−へリックス構造の変化が発生し、毛髪の表面と内部のダメージが複合的に進行して、やがて切れ毛や枝毛を発生させることとなる。
熱処理に伴う毛髪ダメージを抑制し低減するために、シャンプー、ヘアコンディショニング組成物、ヘアスタイリング組成物などの各種ヘアケア組成物を塗布することがある。このようなヘアケア組成物としては、例えば、水分散性ポリエステル樹脂、及び植物抽出物を含有する毛髪化粧料(例えば、特許文献1参照。)や、シリル化ペプチドを含有する毛髪化粧料(例えば、特許文献2参照。)などのように、植物エキス類、ケラチンやコラーゲンなどの加水分解タンパク質などの天然由来素材を含有する毛髪化粧料がある。また、シロキサン化合物、エタノール可溶性タンパク質誘導体、及び低級アルコールを含有するエアゾール型霧状毛髪化粧料(例えば、特許文献3参照。)、アミンオキシド基含有樹脂、及び酸化アルキレン付加重合体を含有する毛髪化粧料(例えば、特許文献4参照。)、アミンオキシド基含有樹脂と、塩基性アミノ酸、酸性アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、尿素及びパントテニルアルコールから選ばれる成分を含有する毛髪化粧料(例えば、特許文献5参照。)、カチオン性界面活性剤、脂肪酸多価アルコールエステル、及びポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・アルキレン・メチルポリシロキサン共重合体を含有する毛髪化粧料(例えば、特許文献6参照。)、ガラス転移点が180℃以上の水溶性高分子化合物、引火点が180℃以上のジメチコンコポリオール、及び低級アルコールアルコールを含有する毛髪化粧料(例えば、特許文献7参照。)などのように、多価アルコールや各種の高分子ポリマーやシリコーン類を組み合わせた毛髪化粧料もある。また、エトキシジグリコールとシクロヘキサンジカルボン酸のジエステルを含有する毛髪化粧料(例えば、特許文献8参照。)もある。
しかしながら、上記の各ヘアケア組成物が毛髪の損傷をある程度低減できるとしても、ヘアアイロンを継続して使用することによる毛髪ダメージである毛髪水分量の低下、毛髪の水分保持性の低下についての抑制効果を十分発揮できるとまではいえなかった。このことから髪にウェーブを形成あるいはストレートにすることを目的としてヘアアイロンを継続
使用し損傷した毛髪を補修するヘアトリートメントにおいて、熱処理によって引き起こされる毛髪の水分保持性の低下、毛髪水分量の低下を抑え、さらに毛髪のパサつきを抑えて良好な指通り性を付与できる毛髪化粧料が望まれていた。
使用し損傷した毛髪を補修するヘアトリートメントにおいて、熱処理によって引き起こされる毛髪の水分保持性の低下、毛髪水分量の低下を抑え、さらに毛髪のパサつきを抑えて良好な指通り性を付与できる毛髪化粧料が望まれていた。
なお、本発明の明細書、特許請求の範囲及び要約書において、特に限定することなく単に「ヘアアイロン」と記載したときは、特定の「ストレート用ヘアアイロン」や「カール用ヘアアイロン」だけでなく「ウェーブ用アイロン」、「巻き髪用コテ」「ワッフル用アイロン」または他の呼称の毛髪に接触させて熱処理を行うアイロン、コテ類の器具全てを含む。また、一般家庭で使用される120〜220℃程度の設定温度の器具だけでなく、美理容専門店で使用されるような200〜240℃あるいはそれ以上の温度に設定可能な器具も含む。
本発明の目的は、水相および油相からなる二相型の毛髪化粧料であって、ヘアアイロンを継続して使用することによって引き起こされる毛髪の水分保持性の低下、毛髪水分量の低下を改善し、さらに毛髪のパサつきを抑えて良好な指通り性を付与できる毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者は、このような状況に鑑み、鋭意研究した結果、水相にガラス転移点が180℃以上の水溶性高分子化合物、引火点が180℃以上のジメチコンコポリオールを配合し、油相にテトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリットを配合する二相型の毛髪化粧料を塗布前に混ぜてから使うことによって上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の毛髪化粧料は、下記成分(A)、(B)を水相に、下記成分(C)を油相に含有する二相型の毛髪化粧料であって、塗布前に混ぜてから使うことを特徴としている。
(A)ガラス転移点が180℃以上の水溶性高分子化合物
(B)引火点が180℃以上のジメチコンコポリオール
(C)テトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリット
(A)ガラス転移点が180℃以上の水溶性高分子化合物
(B)引火点が180℃以上のジメチコンコポリオール
(C)テトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリット
本発明の毛髪化粧料は、油相および水相からなる二相型の毛髪化粧料であって、ヘアアイロンを継続して使用することによって引き起こされる毛髪の水分保持性の低下、毛髪水分量の低下を改善し、さらに毛髪のパサつきを抑えて良好な指通り性を付与することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる(A)成分は、ガラス転移点が180℃以上の物性を有する水溶性高分子化合物である。ここでガラス転移点とは、一般には非晶質固体材料にガラス転移が起きる温度であり、通常Tgと記される。水溶性高分子のような非晶質の固体の場合には、低温では剛性を有し流動性の無い状態が、加熱することによって急速に剛性と粘度が低下して流動性を示す温度を意味する。上記水溶性高分子化合物としては、例えばノニオン性高分子化合物、カチオン性高分子化合物またはアニオン性高分子化合物であり、180℃以上のガラス転移点を有するものである。ノニオン性高分子化合物としては、例えば(ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)コポリマー等であり、これらの市販品としては、ルビセットClear(BASF社製)等が挙げられる。カチオン性高分子化合物としては、例えば塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体、(ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)コポリマー、(ビニルピロリドン/アクリル酸DMAPA)コポリマー等であり、これらの市販品としては、ルビカットFC370(BASF社製)、ルビカットFC550(BASF社製)、ルビカットExcellence(BASF社製)、ルビカットSTYLE(BASF社製)、GAFQUAT HS−100(アイエスピー・ジャパン社製)、STYLEZE CC−10(アイエスピー・ジャパン社製)等が挙げられる。アニオン性高分子化合物としては、例えばビニルピロリドン/アクリレート/ラウリルメタアクリレートコポリマー等であり、これらの市販品としては、STYLIZE 2000(アイエスピー・ジャパン社製)等が挙げられる。これらの中でもノニオン性高分子化合物の(ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)コポリマー、カチオン性高分子化合物である塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体、(ビニルピロリドン/アクリル酸DMAPA)コポリマーが好ましい。
本発明において、上記水溶性高分子化合物は一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その配合量は、毛髪化粧料全量に対し、好ましくは0.01〜2%、(以下、特に記載のあるもの以外は、質量%を単に「%」で示す)、更に好ましくは、0.1〜1%の範囲である。この配合量の範囲であれば、毛髪をヘアアイロンの熱ダメージから保護、補修し、優れた感触を付与することができるため好ましい。
本発明に用いられる(B)成分は、引火点が180℃以上の物性を有するジメチコンコポリオールである。このようなジメチコンコポリオールとしては、ジメチルポリシロキサンの側鎖にポリエチレングリコール,ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコールを有するタイプ、ジメチルポリシロキサン部位とポリエーテル部位が交互に結合した直鎖状のブロックタイプ等が挙げられる。
上記ジメチコンコポリオールの具体例としては、ポリシリコーン−13、PEG−8ジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−12ジメチコン、PEG−14ジメチコン、PEG−17ジメチコン、PEG−7メチルエーテルジメチコン、PEG−8メチルエーテルジメチコン、PEG−9メチルエーテルジメチコン、PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−32メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG−19/19ジメチコン、PEG/PPG−20/15ジメチコンPEG/PPG−20/23ジメチコン、PEG/PPG−23/6、PEG/PPG−30/10ジメチコン、ジメチコンPEG5/PPG3−メチコン、、PEG−20/PPG−6ジメチコン、PEG−20/PPG−23ジメチコン等であり、これらの市販品としては、SILSOFT430、SILSOFT440、SILSOFT475、SILSOFT805、SILSOFT810、SILSOFT840、SILSOFT870、SILSOFT875、SILSOFT880、SILSO
FT910、SILSOFT895、TSF4440、SF1528、SF1540(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、FZ−2222、FZ−2233、FZ−2231、SS−2801、SS−2802、SS−2803、SS−2804、SS−2805、SH3772M、SH3773M、SH3749、SS−2910、BY11−030、BY22−008M、BY25−337(東レ・ダウコーニング社製)、KF−618、KM−906、KF−6016、KF−351A、KF−6011、KF−6018、KF−351AS、KF−6005、KF−6009、KF−6013、KF−6019、KF−6029、KF−6017、KF353A、KF354A、KF355A(信越化学社製)、ZeniconeDMC−1(Zeitech社製)等が挙げられる。これらの中でも、PEG−7メチルエーテルジメチコン、PEG−8メチルエーテルジメチコン、PEG−9メチルエーテルジメチコン、PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−32メチルエーテルジメチコンが好ましい。
FT910、SILSOFT895、TSF4440、SF1528、SF1540(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、FZ−2222、FZ−2233、FZ−2231、SS−2801、SS−2802、SS−2803、SS−2804、SS−2805、SH3772M、SH3773M、SH3749、SS−2910、BY11−030、BY22−008M、BY25−337(東レ・ダウコーニング社製)、KF−618、KM−906、KF−6016、KF−351A、KF−6011、KF−6018、KF−351AS、KF−6005、KF−6009、KF−6013、KF−6019、KF−6029、KF−6017、KF353A、KF354A、KF355A(信越化学社製)、ZeniconeDMC−1(Zeitech社製)等が挙げられる。これらの中でも、PEG−7メチルエーテルジメチコン、PEG−8メチルエーテルジメチコン、PEG−9メチルエーテルジメチコン、PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−32メチルエーテルジメチコンが好ましい。
本発明においては、上記ジメチコンコポリオールから一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その配合量は、毛髪化粧料全量に対し、好ましくは0.01〜2%、更に好ましくは、0.1〜1%の範囲である。この配合量の範囲であれば、髪をヘアアイロンの熱ダメージから保護、補修し、パサつきがなく、優れた感触を付与することができるため好ましい。
本発明に用いられる(C)成分は、テトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリットである。テトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリットとしては、熱安定性が高く、加熱による酸化などの劣化が少ないものが好ましい。本発明において、上記テトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリットの配合量は、毛髪化粧料全量に対し、好ましくは0.1〜10%、更に好ましくは0.1〜5%の範囲である。この配合量の範囲であれば、髪をヘアアイロンの熱ダメージから保護、補修し、パサつきがなく、優れた感触を付与することができるため好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、上記の特定の水溶性高分子化合物、ジメチコンコポリオールおよびテトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリットを必須成分とするが、これらの必須成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で通常毛髪化粧料に一般的に配合される他の成分を目的に応じて配合することができる。
他の成分としては、例えば、ラウリル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸塩、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム等のアニオン性界面活性剤;2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油アルキルN−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム等の両性界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;カチオン化セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)、高重合ポリエチレングリコール等の高分子化合物;グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の湿潤剤;ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ミリスチン酸イソプロピル等のエステル油;流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ジメチルポリシロキサン、高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコン類;その他紫外線吸収剤、防腐剤、糖類、香料、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、各種生理活性成分等が挙げられる。
上記各種生理活性成分は、例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類
、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。上記生理活性成分は、天然系の植物抽出成分、植物油、海藻抽出成分、生薬成分や、化合物等が挙げられるが、これらの中でも、特に天然系の植物抽出成分、植物油、海藻抽出成分、生薬成分が安全性の点で好ましい。
、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。上記生理活性成分は、天然系の植物抽出成分、植物油、海藻抽出成分、生薬成分や、化合物等が挙げられるが、これらの中でも、特に天然系の植物抽出成分、植物油、海藻抽出成分、生薬成分が安全性の点で好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、ヘアローション、ヘアリキッド、ヘアミスト等の毛髪化粧料、ヘアスプレー等のエアゾール状毛髪化粧料等に用いることができる。また本発明の毛髪化粧料は、常法により製造することができる。
次に本発明の毛髪化粧料について、実施例を用いて詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験方法、評価基準を説明する。
(1)熱ダメージ保護効果
アジア人バージン毛の毛束(5g,10cm)に実施例および比較例の毛髪化粧料2.0gを塗布し、2分後に180℃に加熱したストレート用アイロン(ES2400デジタルセラミックアイロン,レッカ社製)を用いて30秒間処理を行った。次いで市販のシャンプー・コンディショナーで洗浄後、25℃,RH60%の条件下で一昼夜風乾した。この試料塗布〜風乾の操作を30回繰り返した後、以下の試験を行った。
アジア人バージン毛の毛束(5g,10cm)に実施例および比較例の毛髪化粧料2.0gを塗布し、2分後に180℃に加熱したストレート用アイロン(ES2400デジタルセラミックアイロン,レッカ社製)を用いて30秒間処理を行った。次いで市販のシャンプー・コンディショナーで洗浄後、25℃,RH60%の条件下で一昼夜風乾した。この試料塗布〜風乾の操作を30回繰り返した後、以下の試験を行った。
(a)毛髪水分量の測定
赤外水分計(ゲット科学研究所社製)を用いて、毛束から1gの毛髪を採取し、毛髪の水分量を計測し、3回測定した平均値を求めた。
赤外水分計(ゲット科学研究所社製)を用いて、毛束から1gの毛髪を採取し、毛髪の水分量を計測し、3回測定した平均値を求めた。
(b)毛髪水分保持性の評価
湿度90%に調湿し、重量を計量した毛束を湿度10%の雰囲気下に変更し、直後からの毛束の重量を1分おきに60分間計量した。毛束は五酸化二リン存在下のデシケーター内で1週間静置させ、絶乾状態にし、絶乾させた毛束の重量を測定した。各時間での重量から絶乾させた毛束の重量を引いた値を水分量とし、その重量変化曲線の勾配を水分保持能として評価した。
湿度90%に調湿し、重量を計量した毛束を湿度10%の雰囲気下に変更し、直後からの毛束の重量を1分おきに60分間計量した。毛束は五酸化二リン存在下のデシケーター内で1週間静置させ、絶乾状態にし、絶乾させた毛束の重量を測定した。各時間での重量から絶乾させた毛束の重量を引いた値を水分量とし、その重量変化曲線の勾配を水分保持能として評価した。
(判定基準)
○:健康毛と同等
×:健康毛よりも低い
○:健康毛と同等
×:健康毛よりも低い
(2)官能試験(パサつきのなさ、指通り)
アジア人バージン毛の毛束(10g,15cm)に実施例および比較例の毛髪化粧料2.0gを塗布し、2分後に180℃に加熱した市販の巻髪用アイロン(デジタルカールアイロン25mm、アドスト社製)を用いて30秒間毛束を巻き、ウェーブを形成させた。毛髪温度が常温に戻してから市販のシャンプー・コンディショナーで洗浄後、25℃,RH60%の条件下で一昼夜風乾した。この試料塗布〜風乾の操作を60回繰り返した後、20名の専門パネルを対毛髪のパサつきのなさ、指通りについて官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
アジア人バージン毛の毛束(10g,15cm)に実施例および比較例の毛髪化粧料2.0gを塗布し、2分後に180℃に加熱した市販の巻髪用アイロン(デジタルカールアイロン25mm、アドスト社製)を用いて30秒間毛束を巻き、ウェーブを形成させた。毛髪温度が常温に戻してから市販のシャンプー・コンディショナーで洗浄後、25℃,RH60%の条件下で一昼夜風乾した。この試料塗布〜風乾の操作を60回繰り返した後、20名の専門パネルを対毛髪のパサつきのなさ、指通りについて官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
(判定基準)
パサつきのなさ(パサつく/パサついていないの二者択一)
◎:パネルの15名以上がパサついていないと判断
○:パネルの10名以上15名未満がパサついていないと判断
△:パネルの5名以上10名未満がパサついていないと判断
×:パサついていないと判断したパネルが5名未満
指通り(引っかかりがあった/なめらかになったの二者択一)
◎:パネルの15名以上が毛髪がなめらかになったと判断
○:パネルの10名以上15名未満が毛髪がなめらかになったと判断
△:パネルの5名以上10名未満が毛髪がなめらかになったと判断
×:なめらかになったと判断したパネルが5名未満
パサつきのなさ(パサつく/パサついていないの二者択一)
◎:パネルの15名以上がパサついていないと判断
○:パネルの10名以上15名未満がパサついていないと判断
△:パネルの5名以上10名未満がパサついていないと判断
×:パサついていないと判断したパネルが5名未満
指通り(引っかかりがあった/なめらかになったの二者択一)
◎:パネルの15名以上が毛髪がなめらかになったと判断
○:パネルの10名以上15名未満が毛髪がなめらかになったと判断
△:パネルの5名以上10名未満が毛髪がなめらかになったと判断
×:なめらかになったと判断したパネルが5名未満
実施例1〜7及び比較例1〜5(ヘアミスト)
表1に示すヘアミストを常法により調整し、熱ダメージ保護効果(毛髪水分量測定、毛髪水分保持性)、官能試験(パサつきのなさ、指通り)について評価を行いその結果を併せて表1に示した。
表1に示すヘアミストを常法により調整し、熱ダメージ保護効果(毛髪水分量測定、毛髪水分保持性)、官能試験(パサつきのなさ、指通り)について評価を行いその結果を併せて表1に示した。
表1から明らかなように実施例1〜7の毛髪化粧料は、熱処理によって引き起こされる毛髪の水分保持性の低下、毛髪水分量の低下を改善し、さらにパサつきがなく、指通り性に
優れていた。
優れていた。
以下、本発明の毛髪化粧料について、他の処方例を実施例8として挙げる。なお、この実施例の毛髪化粧料についても、上記の熱ダメージ保護効果(毛髪水分量測定、毛髪水分保持性評価)、官能試験(パサつきのなさ、指通り)について各項目を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例8(ヘアミスト) (%)
<油相>
(1)シクロペンタシロキサン 10.0
(2)ジメチコン 9.0
(3)ジメチコノール 0.5
(4)テトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリット 0.5
(5)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.1
(6)ローズヒップ油 0.1
(7)色素 0.00005
(8)香料 0.15
<水相>
(9)エタノール 25.0
(10)(ビニルピロリドン/メタクリルアミド
/ビニルイミダゾール)コポリマー 0.1
(商品名:ルビセットClear、BASF社製)
(11)ジメチコンコポリオール 0.1
(商品名:SS−2804、東レ・ダウコーニング社製)
(12)1.3−ブチレングリコール 2.0
(13)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
(14)精製水 残 余
<油相>
(1)シクロペンタシロキサン 10.0
(2)ジメチコン 9.0
(3)ジメチコノール 0.5
(4)テトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリット 0.5
(5)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.1
(6)ローズヒップ油 0.1
(7)色素 0.00005
(8)香料 0.15
<水相>
(9)エタノール 25.0
(10)(ビニルピロリドン/メタクリルアミド
/ビニルイミダゾール)コポリマー 0.1
(商品名:ルビセットClear、BASF社製)
(11)ジメチコンコポリオール 0.1
(商品名:SS−2804、東レ・ダウコーニング社製)
(12)1.3−ブチレングリコール 2.0
(13)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
(14)精製水 残 余
(製法)一方で油相を、他方で水相成分を均一に混合する。次いでポンプミスト容器にそれぞれを充填してヘアミストを調整した。
Claims (5)
- 下記成分(A)、(B)を水相に、下記成分(C)を油相に含有する二相型の毛髪化粧料であって、塗布前に混ぜてから使うことを特徴とする毛髪化粧料。
(A)ガラス転移点が180℃以上の水溶性高分子化合物
(B)引火点が180℃以上のジメチコンコポリオール
(C)テトラ2ーエチルヘキサン酸ペンタエリトリット - 分離した水相および油相の重量比が、75/25〜85/15である請求項1に記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)の含有量が、毛髪化粧料全量に対し、0.01〜2質量%である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
- 成分(B)の含有量が、毛髪化粧料全量に対し、0.01〜2質量%である請求項1から3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(C)の含有量が、毛髪化粧料全量に対し、0.1〜10質量%である請求項1から4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
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