JP5557234B2 - エアゾール型毛髪化粧料 - Google Patents
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Description
(2)顔にかからないように手でガードしたり、顔をそむけたりしてスプレーしている人が存在する。
(3)霧の勢いを低減すると、特にセット剤樹脂を配合した場合にノズルが詰まるという問題点があり、これをエアゾール容器により解決すべく、詰まり低減ボタンを採用すると、噴射音が大きく感覚的に霧の勢いが強く感じられて、使用者に好まれない傾向がある。
(1)
すなわち、使用者に適度な強さで心地良いと感じる噴射の勢い(霧の勢いの弱さ)を維持しつつ、霧質にも優れている。またセット剤樹脂によりノズルが詰まるという問題がない。さらに毛髪セット力及び毛髪セット保持力の点においても極めて優れており、霧の勢いが弱いにもかかわらず、ヘアスタイルの固定力は従来と変わらずに使用者を十分満足させることが可能である。
(1)
この高分子は皮膜形成能を有するセット剤樹脂として配合されるものである。上記の特許文献1〜4にも記載されているように、エアゾール型毛髪化粧料に配合されるセット剤樹脂は極めて多くの高分子が存在する。
しかしながら、本発明では、多くの種類のセット剤樹脂の中で、上記(1)の共重合体が限定されて選択的に使用される。特に好ましくは、R1、R2、R3はそれぞれ水素原子又はメチル基であることが好ましい。R4は炭素数1〜22個の直鎖又は分岐アルキル基であることが好ましい。
好ましい共重合体としては、市販品ではプラスサイズL−9909B(互応化学工業社製)を使用することができる。
なお、(1)の共重合体とポリビニールカプロラクタムとを併用する場合においては、それらの合計の配合量はエアゾールに充填する原液中0.2〜42質量%であることが好ましい。
最終的にエタノール原液中の上記セット剤樹脂の実分が0.04〜16.8質量%となることが好ましい。
なお、本発明に使用する原液中のエタノールの含有量は、原液全量に対して、通常60〜99.5質量%に調整できる。好ましくは70〜80.0質量%である。
なお、上記必須成分以外のその他のセット剤樹脂は本発明の効果を損なわない範囲で添加することは可能ではある。
これらを試料として、下記評価基準に従って、噴射性(霧の勢い)、霧質(細かさ、均一性)、セット力、セット保持力、詰まりを評価した。結果を「表1」に示す。
専門パネラー10人により、ヘアスプレー塗布過程の霧の勢いを官能評価した。
<評価基準>
◎:霧の勢いが弱いと評価した専門パネラー数が9〜10人。
○:霧の勢いが弱いと評価した専門パネラー数が6〜8人。
△:霧の勢いが弱いと評価した専門パネラー数が3〜5人。
×:霧の勢いが弱いと評価した専門パネラー数が2人以下。
専門パネラー10人により、ヘアスプレー塗布過程の霧質を官能評価した。
<評価基準>
◎:霧質が良いと評価した専門パネラー数が9〜10人。
○:霧質が良いと評価した専門パネラー数が6〜8人。
△:霧質が良いと評価した専門パネラー数が3〜5人。
×:霧質が良いと評価した専門パネラー数が2人以下。
毛髪セット力について、毛束による官能試験にて評価した。
<実験方法>
毛髪としてビューラックス製黒髪健常毛3g(長さ16cm)を用いた毛束に、試料を0.5g塗布し、常温にて乾燥させた後の毛束について、10名の女性専門パネラーによる官能試験を行い、毛髪セット力について評価した。評価は下記評価点基準により各人が点数をつけ、10人の点数を合計し、下記の評価基準で各試料の評価を行った。
<評価点基準>
5点:毛髪セット力として非常に相応しい。
4点:毛髪セット力として相応しい。
3点:毛髪セット力として普通。
2点:毛髪セット力として相応しくない。
1点:毛髪セット力として非常に相応しくない。
<評価基準>
◎:合計点が40点以上である。
○:合計点が30点以上40点未満である。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
毛髪セット保持力について、高湿度下でのカール保持力を評価した。
<実験方法>
毛髪としてビューラックス製黒色健常毛を長さ15cm、重さ1gの毛束に調整し、試料に15分間浸漬した後に、直径2cmのロッドに巻きつけてカールを作成し、ついで50℃、1時間半乾燥させた。その後、室温で1時間順化させた後、ロッドを取り外して、毛束だけを取り出し、25℃、湿度90%の環境下で3時間後保持した後に、カール保持力を測定した。
このとき、カールを外した直後の毛束の長さをLoとし、n時間後の毛束の長さをLnとして、次式にてカール保持力を算出した。なお、同実験は4回繰り返し、4回の平均値を求めた。
カール保持力(%)={(15−Ln)/(15−Lo)}×100
<評価基準>
◎:カール保持力が80%以上
○:カール保持力が50%以上80%未満
△:カール保持力が30%以上50%未満
×:カール保持力が30%未満
実施例、比較例の各サンプル20本ずつを40℃で24時間放置したあと、5℃に24時間放置し、その後10秒間噴霧した。このサイクルを使い切るまで行い、詰まり現象(アクチェーターを押しても中味が噴出されない状態)が1本も生じなかった場合を○、1本でも生じた場合を×と判定した。
*2:ルビスコールPlus(BASF社)
*3:プラスサイズL9948B(互応化学工業株式会社)
<原液処方>
ポリオキシエチレンオレイルエーテル(5EO) 0.2
ジメチルポリシロキサン(6CS) 0.2
プラスサイズL9909B 20 (実分6)
エタノール 残余(合計100質量%)
上記原液40質量%と、液化石油ガス(0.20MPa at20℃)60質量%とを常法によりエアゾール缶に充填して、霧状ヘアセットスプレーを得る。
<原液処方>
ポリオキシエチレンオレイルエーテル(5EO) 0.2
ジメチルポリシロキサン(6CS) 0.2
プラスサイズL9909B 20 (実分6)
エタノール 残余(合計100質量%)
上記原液45質量%と、液化石油ガス(0.18MPa at20℃)55質量%とを常法によりエアゾール缶に充填して、霧状ヘアセットスプレーを得る。
<原液処方>
ポリオキシエチレンオレイルエーテル(5EO) 0.2
ジメチルポリシロキサン(6CS) 0.2
プラスサイズL9909B 35 (実分14)
エタノール 残余(合計100質量%)
上記原液50質量%と、液化石油ガス(0.20MPa at20℃)50質量%とを常法によりエアゾール缶に充填して、霧状ヘアセットスプレーを得る。
<原液処方>
ポリオキシエチレンオレイルエーテル(5EO) 0.2
ジメチルポリシロキサン(6CS) 0.2
プラスサイズL9909B 15 (実分6)
エタノール 残余(合計100質量%)
上記原液40質量%と、液化石油ガス(0.15MPa at20℃)60質量%とを常法によりエアゾール缶に充填して、霧状ヘアセットスプレーを得る。
<原液処方>
PCAジメチコン 0.1
MONASIL PCA(ユニケマ社製)
ステアリル変性アクリルシリコーン 0.1
KP561P(信越化学工業株式会社製)
プラスサイズL9909B 20 (実分6)
イザヨイバラエキス 0.01
エタノール 残余(合計100質量%)
上記原液40質量%と、液化石油ガス(0.18MPa at20℃)60質量%とを常法によりエアゾール缶に充填して、霧状ヘアセットスプレーを得る。
<原液処方>
プラスサイズL9909B 20 (実分6)
ルビスコールPlus 10 (実分4)
エタノール 残余(合計100質量%)
上記原液40質量%と、液化石油ガス(0.15MPa at20℃)60質量%とを常法によりエアゾール缶に充填して、霧状ヘアセットスプレーを得る。
<原液処方>
プラスサイズL9909B 20 (実分6)
サトウキビエキス 0.01
油溶性加水分解植物タンパク 0.01
POE(9)POP(2)ジメチルエーテル 0.1
香料 0.03
エタノール 残余(合計100質量%)
上記原液40質量%と、液化石油ガス(0.15MPa at20℃)60質量%とを常法によりエアゾール缶に充填して、霧状ヘアセットスプレーを得る。
Claims (2)
- 前記エアゾール型毛髪化粧料がヘアセットスプレーであることを特徴とする請求項1記載のエアゾール型毛髪化粧料。
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Applications Claiming Priority (1)
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