JP7258707B2 - エアゾール組成物 - Google Patents
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成分Aの含有量が0.8~13.0質量%であり、成分Bの含有量が0.1~6.0質量%であり、成分Cの含有量が0.01~2.0質量%であり、成分Eの含有量が40.0~95.0質量%である、エアゾール組成物;
成分A:デンプン
成分B:アルギン酸カルシウム
成分C:不定形シリカ
成分D:エタノール
成分E:噴射剤。
本発明に係るエアゾール組成物は、下記成分A、成分B、成分C、成分Dおよび成分Eを含有し、成分Aの含有量が0.8~13.0質量%であり、成分Bの含有量が0.1~6.0質量%であり、成分Cの含有量が0.01~2.0質量%であり、成分Eの含有量が40.0~95.0質量%である、エアゾール組成物である;
成分A:デンプン
成分B:アルギン酸カルシウム
成分C:不定形シリカ
成分D:エタノール
成分E:噴射剤。
[成分A]
本発明に係るエアゾール組成物は、成分Aとしてデンプンを含む。当該成分Aは、皮脂汚れを除去することによって、皮脂によるベタツキを除去する効果を奏する。
本発明に係るエアゾール組成物は、成分Bとしてアルギン酸カルシウムを含む。当該成分Bは吸水性があり、汗を除去することによって、汗によるベタツキを除去する効果を奏する。更に、当該成分Bは、デンプン及びシリカの白浮きを防止する効果を奏する。
本発明に係るエアゾール組成物は、成分Cとして不定形シリカを含む。当該成分Cは、エアゾール組成物を頭皮および頭髪の上に残すことにより、エアゾール組成物の整髪効果を上げることができる。
本発明に係るエアゾール組成物は、成分Dとしてエタノールを含む。当該成分Dは、エアゾール組成物における溶媒として機能する。エタノールは、エアゾール組成物に含まれる他の成分との相溶性が高く、安定なエアゾール組成物を形成する点で好適である。また、エタノールは、低温にて容易に蒸発するため、エアゾール組成物を噴霧した対象に溶媒が与える影響を小さくすることができる。
本発明に係るエアゾール組成物は、成分Fとして両親媒性エステルを含んでいてもよい。成分Fは、(i)デンプン及びシリカの白浮きを防止する効果、(ii)エアゾール組成物が乾燥したときの頭髪のヌルつきを防止する効果、並びに、(iii)成分A、成分Bおよび成分Cを頭皮および頭髪の上に固着させる効果、を奏する。
本発明のエアゾール組成物は、任意成分として、通常の化粧品に用いられる成分を含んでいてもよい。当該任意成分としては、例えば、清涼剤、制汗剤、殺菌剤、酸化防止剤、酸化防止助剤、紫外線防止剤、植物エキス、抗炎症剤、キレート剤、防腐剤、保湿剤、油脂類、香料等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。これら任意成分の含有量は、任意成分の用途などに基づいて適宜決定され得る。
本発明のエアゾール組成物は、上述した原液以外に、噴射剤(成分E)を含む。当該噴射剤は、エアゾール組成物を噴霧することを可能にするとともに、エアゾール組成物にドライ感を付与する効果を奏する。
本発明のエアゾール組成物は、公知の方法を用いて製造することができる。例えば、原液をエアゾール容器内に充填し、エアゾール用バルブによってエアゾール容器をクリンチした後、ステムを介してエアゾール容器内へ噴射剤を規定量充填し、ステムに適したボタンを当該ステムに装着する方法が挙げられる。
表1~表3に示すように各成分を配合することにより、実施例1~18および比較例1~7のエアゾール組成物を調整した。なお、これらの実施例では、(i)エアゾール組成物の合計量が100質量%、原液の合計量が30質量%、噴射剤の合計量が70質量%、(ii)エアゾール組成物の合計量が100質量%、原液の合計量が35質量%、噴射剤の合計量が65質量%、(iii)エアゾール組成物の合計量が100質量%、原液の合計量が20質量%、噴射剤の合計量が80質量%、または、(iv)エアゾール組成物の合計量が100質量%、原液の合計量が10質量%、噴射剤の合計量が90質量%となるように、各成分を配合している。
<成分A>
オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウム:Nouryon社製、製品名「DRY-FLO PURE」、
トウモロコシデンプン:Nouryon社製、製品名「DRY-FLO AF PURE」、
タピオカデンプン:Nouryon社製、製品名「DRY-FLO TS PURE」、
コメデンプン:日本コーンスターチ社製、製品名「米澱粉」。
アルギン酸カルシウム-1:平均粒子径7μm、
アルギン酸カルシウム-2:平均粒子径10μm。
無水ケイ酸-1(平均粒子径5μm、不定形):富士シリシア社製、製品名「サイリシア250」、
無水ケイ酸-2(平均粒子径9μm、不定形):富士シリシア社製、製品名「サイリシア380」、
無水ケイ酸-3(平均粒子径14μm、不定形):富士シリシア社製、製品名「サイリシア470」。
LPG:小池化学社製、製品名「LPG0.15」。
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール:日本精化社製、製品名「Neosolue-Aqulio」。
皮脂汚れ除去力は、ミドルレングスのウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)に擬似頭皮脂スプレー(LPGガス 99.95%、スクワラン 0.05%)を0.5g噴霧した後、手櫛で馴染ませることで、ウィッグに擬似頭皮脂を付着させた。そして、擬似頭皮脂を付着させたウィッグに、調整したエアゾール組成物を3.0g噴霧し、手櫛で馴染ませた際のべたつきを以下の評価基準に基づき評価した。
◎:試験結果がべたつきを全く感じなかった場合、皮脂汚れ除去力を「◎」と評価した。
○:試験結果がべたつきをほとんど感じなかった場合、皮脂汚れ除去力を「○」と評価した。
×:試験結果がべたつきを感じた場合、皮脂汚れ除去力を「×」と評価した。
吸水力は、ミドルレングスのウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)に精製水を0.3g噴霧し、手櫛で馴染ませることでウィッグに水を付着させた。そして、水を付着させたウィッグに、調整したエアゾール組成物を3.0g噴霧し、手櫛で馴染ませた。その後、毛髪を指先で触れたときの濡れ感を以下の評価基準に基づき評価した。
◎:試験結果が濡れ感を全く感じなかった場合、吸水力を「◎」と評価した。
○:試験結果が濡れ感をほとんど感じなかった場合、吸水力を「○」と評価した。
×:試験結果が濡れ感を感じた場合、吸水力を「×」と評価した。
整髪力は、ミドルレングスのウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)の右半頭に調整したエアゾール組成物を3.0g噴霧し、毛髪の根元から毛先にかけて上方向に毛髪をかき上げた。一方、エアゾール組成物未塗布の左半頭も同様の操作を行った。上記操作後、目視にて左右の毛髪の整髪状態を観察し、以下の評価基準に基づき評価した。
◎:試験結果が左半頭と比較し、毛髪が根元から立ちあがっており、明らかにボリュームアップしていた場合、整髪力を「◎」と評価した。
○:試験結果が左半頭と比較し、毛髪が根元から立ちあがっており、ややボリュームアップしていた場合、整髪力を「○」と評価した。
×:試験結果が左半頭と比較し、毛髪が根元から立ちあがっておらず、全くボリュームアップされていなかった場合、整髪力を「×」と評価した。
使用感は、ミドルレングスのウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)の半頭に調整したエアゾール組成物を3.0g噴霧し、手櫛で馴染ませた際のゴワつきの無さ、ヌルつきの無さについて以下の評価基準に基づき評価した。
◎:試験結果がゴワつき、ヌルつきがまったく感じられなかった場合、使用感を「◎」と評価した。
○:試験結果がゴワつき、ヌルつきがほとんど感じられなかった場合、使用感を「○」と評価した。
×:試験結果がゴワつき、ヌルつきを感じた場合、使用感を「×」と評価した。
表1~表3より、本実施例に係るエアゾール組成物は、皮脂汚れ除去力、吸水力、整髪力、および使用感の評価に優れていることが明らかになった。なお、比較例3、5および7は、ゴワつきが大きく使用感が悪かった。
オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウム 3.5質量%
不定形シリカ 0.15質量%
アルギン酸カルシウム 0.30質量%
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 0.10質量%
香料 0.03質量%
エタノール 25.92質量%
LPG 70.0質量%
合計 100.0質量%
Claims (3)
- 下記成分A、成分B、成分C、成分Dおよび成分Eを含有し、
成分Aの含有量が0.8~13.0質量%であり、成分Bの含有量が0.1~6.0質量%であり、成分Cの含有量が0.01~2.0質量%であり、成分Eの含有量が40.0~95.0質量%である、エアゾール組成物。
成分A:デンプン
成分B:アルギン酸カルシウム
成分C:不定形シリカ
成分D:エタノール
成分E:噴射剤 - 前記成分Bの平均粒子径が1~50μmである、請求項1に記載のエアゾール組成物。
- 前記成分Cの平均粒子径が1~50μmである、請求項1または2に記載のエアゾール組成物。
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JP2002114659A (ja) | 2000-09-29 | 2002-04-16 | Shiseido Co Ltd | 肌への制汗および冷感付与方法 |
JP2017061544A (ja) | 2012-06-27 | 2017-03-30 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 微粒子タピオカデンプンを含むエアロゾル組成物 |
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