JP2017154991A - エアゾール型泡状毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】原液と炭酸ガス含有の噴射剤を含む泡状毛髪化粧料であり、良好な使用感と泡質をもち、適度なセット性を有しつつ、毛髪に塗布した際のフレーキングを抑制することができ、かつ容器内への残量の少ないエアゾール型泡状毛髪化粧料を提供する。【解決手段】原液と、炭酸ガスを含有する噴射剤とからなり、前記原液は、(A)カルボキシビニルポリマーを原液全量に対し0.1質量%を超えて0.3質量%未満、(B)(A)成分以外の増粘系水溶性高分子を原液全量に対し0.08質量%を超えて0.3質量%以下、(C)セット性樹脂化合物、及び(D)起泡剤を含有し、前記原液の常温におけるpHが5〜8であり、かつ(A)成分と(B)成分の原液中における合計含有量が0.5質量%未満であることを特徴とするエアゾール型泡状毛髪化粧料。【選択図】なし

Description

本発明はエアゾール型泡状毛髪化粧料に関し、更に詳細には、噴射剤として炭酸ガスを含有するエアゾール型泡状毛髪化粧料に関する。
近年、美容業界全体においては、「炭酸」に注目が集まっている。サロン業界から発信したサービスであったが、化粧品メーカーの市場への製品導入により、一般消費者においても、炭酸の効果や炭酸入り化粧料の使い勝手、新規性や特徴等が人気を集めている。市場にある製剤類として、例えば、炭酸シートや炭酸パック、炭酸化粧水の他、炭酸美容液、炭酸水などカテゴリーを問わず、炭酸を用いた製剤が数多く見受けられる。ヘアケア製剤としては、エアゾール型製品において炭酸ガス入りのスタイリング剤等がある。
従来、このようなエアゾール型製品としては、有効成分等を含む原液と、液化ガスや圧縮ガスよりなる噴射剤とからなり、泡を形成するものが知られている。このようなエアゾール型製品において、良好な泡を得るために、原液には界面活性剤や増粘剤や高分子が配合されている。しかし、これらの成分はその種類や配合量によっては、様々な課題を生じさせる。例えば、原液の粘性が高い場合、容器内に原液が残存しやすくなったり、噴射剤として炭酸ガスを用いる場合、セルロース類やガム類を配合したものでは泡感に乏しくなるという課題があった。そのため、上記の課題を解決するためのものとして、種々の提案がなされている。
下記特許文献1は、揮発性を有する酸である炭酸ガスによって、原液のpHを酸性に保ち、吐出後に揮発性成分の揮発によって粘度を上昇させるエアゾール組成物を開示する。
下記特許文献2は、噴射剤として炭酸ガスを用いる泡沫形成エアゾール組成物において、原液中に疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合して、良好な使用感が得られることを開示する。
また、エアゾール製剤のスタイリング性を上げるために、上記の高分子以外にセット樹脂を配合することが知られているが、皮膜を形成する樹脂を配合する場合、フレーキングが起こりやすいという問題が生じる。そこで、下記特許文献3は、ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール/メチルビニルイミダゾリウムメチル硫酸塩共重合体と多価アルコールを特定の割合で含む原液及び液化ガスからなるスタイリング用エアゾール組成物によって、その皮膜によるフレーキングを抑制することを開示する。
特許第3865831号公報 特開2013−170152号公報 特開2008−195669号公報
しかし、特許文献1に記載のエアゾール組成物は、その原液が酸性であるために、エアゾールの缶が腐食するおそれがあるという問題が生じる。また、特許文献2に記載の泡沫形成エアゾール組成物は、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースの配合量によっては、フレーキングの問題を生じるおそれがある上に、泡質について十分満足できるもので
はなかった。さらに、特許文献3に記載のスタイリング用エアゾール組成物は、炭酸ガスを用いる場合、起泡性の点で十分満足できるものではなかった。
本発明は、上記状況を鑑みて、原液と炭酸ガス含有の噴射剤を含む泡状毛髪化粧料であり、良好な使用感と泡質をもち、適度なセット性を有しつつ、毛髪に塗布した際のフレーキングを抑制することができ、かつ容器内への残量の少ないエアゾール型泡状毛髪化粧料を提供することを目的としている。
本発明者は、上記目的を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、原液と、炭酸ガスを含む噴射剤とからなるエアゾール型泡状毛髪化粧料において、カルボキシビニルポリマー、増粘系水溶性高分子、セット性樹脂化合物と起泡剤を特定の割合で組み合わせて配合することにより、上記課題が解決されることを見出した。
すなわち、本発明は、原液と、炭酸ガスを含有する噴射剤とからなり、
前記原液は、(A)カルボキシビニルポリマーを原液全量に対し0.1質量%を超えて0.3質量%未満、(B)(A)成分以外の増粘系水溶性高分子を原液全量に対し0.08質量%を超えて0.3質量%以下、(C)セット性樹脂化合物、及び(D)起泡剤を含有し、
前記原液の常温におけるpHが5〜8であり、
かつ(A)成分と(B)成分の原液中における合計含有量が0.5質量%未満
であることを特徴とするエアゾール型泡状毛髪化粧料である。
本発明によれば、良好な使用感と泡質をもち、適度なセット性を有しつつ、毛髪に塗布した際のフレーキングを抑制することができ、かつ吐出されずに容器内へ残存する量が少ないエアゾール型泡状毛髪化粧料が提供される。
以下、本発明のエアゾール型泡状毛髪化粧料を具体化した実施形態について詳細に説明する。
本実施形態のエアゾール型泡状毛髪化粧料は、原液と、炭酸ガスを含有する噴射剤とからなる。原液には、(A)カルボキシビニルポリマー、(B)(A)成分以外の増粘系水溶性高分子、(C)セット性樹脂化合物、及び(D)起泡剤が含有されている。
本発明に用いられる(A)成分であるカルボキシビニルポリマーは、炭酸ガスにより生成される泡の泡質を向上させるために配合される。カルボキシビニルポリマーは、カルボキシル基を有する水溶性のビニルポリマーであり、通常、塩基性物質で中和して用いられる。塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが例示される。また、塩基性物質の添加量は、カルボキシビニルポリマーを中和するのに充分な量であり、これら成分の種類や使用量に応じて適宜配合すればよい。
かかるカルボキシビニルポリマーは入手可能な市販品を用いることができる。カルボキシビニルポリマーとしてはカーボポール940、カーボポール941、カーボポール934〔日本ルーブリゾール社製〕、シンタレンL、シンタレンK〔3V SIGMA社製〕等が挙げられる。これらカルボキシビニルポリマーは1種単独又は2種以上を適宜選択して組み合わせて用いることができる。
本発明において(A)成分の配合量は、エアゾール型泡状毛髪化粧料の原液全量に対し、好ましくは0.1質量%を超えて0.3質量%未満の範囲であり、より好ましくは0.1質量%を超えて0.25質量%以下の範囲である。(A)成分の配合量が0.1質量%を超えると、十分な起泡性を得ることができる。一方、(A)成分の配合量が0.3質量%以上であると、最終的に吐出されずに容器内へ残存する量が多くなるおそれがある。
本発明に用いられる(B)成分である(A)成分以外の増粘系水溶性高分子は、炭酸ガスにより生成される泡の泡質を向上させるために配合される。(B)成分としては、通常の化粧料や外用剤に配合されるもので、本発明の他の成分との相性の良い溶解性を示すものであれば特に限定されるものではなく、例えばキサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル等)、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン等が挙げられ、これらの中でも、特にキサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロースや疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースを好ましく使用することができる。
本発明において(B)成分は、単一のものを使用してもよく、あるいは2種以上のものを組み合わせて使用してもよい。本発明における(B)成分の配合量は、エアゾール型泡状毛髪化粧料の原液全量に対して0.08質量%を超えて0.3質量%以下の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.09〜0.25質量%である。(B)成分の配合量が0.08質量%を超えると、良好な泡質を得ることができる。一方、(B)成分の配合量が0.3質量%以上であると塗布後の毛髪におけるフレーキングを生じるおそれがある。
本発明における(A)成分と(B)成分の合計配合量は、エアゾール型泡状毛髪化粧料の原液全量に対して0.5質量%未満であることが好ましく、さらに好ましくは0.45質量%以下である。(A)成分と(B)成分の合計含有量が0.5質量%未満であると、十分な起泡性と良好な泡質が得られると共に、塗布後の毛髪におけるフレーキングを十分に抑制することができる。
本発明に用いられる(C)成分のセット性樹脂化合物は、エアゾール型泡状毛髪化粧料の原液の粘性を下げて、容器内へ残存する量を低減するために配合される。(C)成分としては、通常の化粧料等に配合されるものであれば、特に限定されるものではないが、アニオン性、ノニオン性のセット性樹脂化合物が好ましい。アニオン性のセット性樹脂化合物としては、例えば、アニセットL−1000、KB−100H、NF−1000(以上、大阪有機化学工業社製)、プラスサイズL−53P、L−9540B、L−6220G、L−6010G、L−2700、L−9700(以上、互応化学工業社製)で代表されるアクリル酸および/またはメタクリル酸と、アクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステルの共重合体であるアクリル樹脂アルカノールアミン、ガントレッツES−425、ES−225、ES−33(以上、アイエスピー社製)で代表されるメチルビニルエーテルとマレイン酸モノアルキルエステルとの共重合物、レジン28−1310、レジン28−2930(以上、ナショナルスターチ社製)等が挙げられ;ノニオン性のセット性樹脂化合物としては、例えば、ルビスコールKシリーズ、ルビセット クリアTA(以上、BASF社製)、PVP Kシリーズ(以上、ISP社製)等のポリビニルピロリドン;ルビスコールVAシリーズ(以上、BASF社製)、PVP/VA
シリーズ(以上、ISP社製)等のポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体を挙げることができ、これらの中でもプラスサイズシリーズやルビセット クリア等を好ましく使用することができる。本発明において(C)成分は、必要に応じて1種または2種以上
を併用して用いることができ、その配合量は適宜に設定すればよい。
本発明の(D)成分である起泡剤としては、従来起泡剤として化粧料等に用いられているものであり、泡状毛髪化粧料を構成できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、モノラウリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、モノオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン等の脂肪酸エステル、及びその他ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどが例示できる。アニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等が例示できる。両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のN,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンアンモニウムベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−スルホアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミンオキシド等などが例示できる。これらの中でも、特にノニオン性界面活性剤を好ましく使用することができる。本発明において(D)成分は、単一のものを使用してもよく、あるいは2種以上のものを組み合わせて使用してもよい。本発明における(D)成分の配合量は適宜に設定すればよい。
本発明のエアゾール型泡状毛髪化粧料における原液のpH範囲は、エアゾールの腐食の観点と製剤の毛髪への効果(pHコントロールによるキューティクルケア、感触改善等)の観点から、5〜8の範囲であることが好ましい。pHが5を下回る場合に、経時でのエアゾール缶の腐食のリスクが高くなることがあげられ、原液のpHが8を上回る場合に、最終製剤のpHが高くなるため好ましくない。なお、本発明のエアゾール型泡状毛髪化粧料の原液のpHは、25℃において、株式会社堀場製作所製のガラス電極法測定方式の卓上型pHメーターを用いて、直接電極をサンプルに入れて測定したものである。
本発明において、噴射量の調整は、エアゾール原液の組成、噴射剤との配合比率、噴射ボタンの噴口形状などにより異なるが、主としてバルブ孔径(ステム孔径、ハウジング孔径)や噴射ボタンの孔径を適宜調整することにより行うことができる。
本発明のエアゾール型泡状毛髪化粧料の原液は、炭酸ガスが溶解可能な剤型として構成される。原液の剤型としては、例えば、水溶液状、分散液状、乳液状、ゲル状、及びクリーム状が挙げられる。
本発明のエアゾール型泡状毛髪化粧料は、炭酸ガスを容易に溶解させることができるという観点から、水を含有することが好ましい。本発明における水の配合量は、エアゾール型泡状毛髪化粧料原液全量に対して、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上である。
さらに、本発明の効果を損なわない範囲であれば、必要に応じて、さらに通常化粧料等に用いられている他の追加成分を配合することができる。これらの追加成分としては、例えばアミノ酸類、抽出エキス類、抗菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、ビタミン類、感触調整剤、保湿剤、香料、水等を配合することができる。アミノ酸類としては、例えば、グリシン、ロイシン、リシンHCl、グルタミン酸、ヒスチジンHCl、セリン、バリン、
アスパラギン酸Na、トレオニン、アラニン、イソロイシン、L−システイン、L−シスチン、L−チロシン、L−トリプトファン、L−メチオニン、L−フェニルアラニンまたはこれらの塩等が挙げられ;抽出エキス類としては、例えば、植物や生薬の抽出エキス等が挙げられ;抗菌剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられ;感触調整剤としては、例えば、シリコン類や天然オイル類、エステル類等が挙げられ;保湿剤としては、例えば、ブチレングリコールやグリセリン等のポリオール類等が挙げられ、必要に応じて1種または2種以上を併用して用いることができる。
本発明に用いられる炭酸ガスは、通常のエアゾール組成物と同様に噴射剤として用いられる圧縮ガスの一つで、内容物をエアゾール容器内から噴出させ、水系原液に若干溶解し、大気中に内容物が放出された時に、泡沫を生じさせるための成分である。
エアゾール型泡状毛髪化粧料は、周知のエアゾール容器に充填され、エアゾール容器から吐出されることで泡状とされる。エアゾール容器としては、周知のものを適宜選択して用いることができる。エアゾールの充填方法としては特に限定されないが、常法により調製した原液を耐圧容器に充填し、バキュームクリンチ等の公知の方法により容器にエアゾールバルブを固着した後、噴射剤を充填する。更に、前記エアゾールバルブに目的に応じた噴射部材を取り付けることによってエアゾール製品となる。
炭酸ガスは、温度35℃においてエアゾール容器の内圧を0.4MPa〜0.8MPa(ゲージ圧)の範囲とするように配合されることが好ましい。エアゾール容器の内圧がこの範囲内であれば、良好な起泡性を得ることができると共に、製品としての安全性も確保できる。炭酸ガスは、原液100質量部に対して、例えば1.0〜3.0質量部となるように含有される。
エアゾール容器中(エアゾール型泡状毛髪化粧料中)には、液化ガスを噴射剤として更に配合させることもできる。また、エアゾール容器中(エアゾール型泡状毛髪化粧料中)には、炭酸ガス以外の圧縮ガスを噴射剤として更に配合させることもできる。液化ガスとしては、例えば液化石油ガス(LPG)、及びジメチルエーテル(DME)が挙げられる。上記の圧縮ガスとしては、窒素ガス、空気、酸素ガス、亜酸化窒素ガス、ヘリウムガス、ネオンガス、及びアルゴンガスが挙げられる。こうした炭酸ガス以外の噴射剤は、必要に応じて一種または二種以上を併用して用いることができる。
本発明のエアゾール型泡状毛髪化粧料は、例えば、スタイリングフォーム、トリートメントフォーム等の製品形態とされ、特にスタイリングフォームとして好適に製品化される。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。なお、実施例に記載の、泡感・起泡性、フレーキング抑制、製剤の残量、使用感(感触)及びセット性に関する試験法を下記に示す。また、以下の表に示すエアゾール型泡状毛髪化粧料の配合量は、それぞれ質量%で示す。
(製剤の泡感・起泡性)
実施例及び比較例で示したエアゾール型泡状毛髪化粧料が充填されたエアゾール容器を、一定の力で上下に5秒間振り、正立状態で1〜2秒間噴射後、吐出物において、泡感(泡の量、泡の濃厚さ、泡持ちのよさを総合的に評価したもの)・起泡性を目視にて、以下の基準により評価した。
判定基準(泡感・起泡性が良い、悪い)
◎:泡感・起泡性が非常によく、濃厚なホイップミルク状の泡を生成する状態
○:泡感・起泡性がよく、濃厚なホイップミルク状の泡を生成する状態
△:泡感・起泡性が悪く、早い段階で液状に変わる状態
×:泡感・起泡性が非常に悪く、完全液状状態
(フレーキング抑制)
上記の泡感・起泡性の評価試験にて吐出した各エアゾール型泡状毛髪化粧料を、長さ20cm、重さ10gの毛束に塗布し、25℃にて2時間乾燥させた後、10回ブラッシングを行った際のフレーキング現象を目視にて、以下の基準により評価した。
判断基準(フレーキング抑制がある、ない)
◎:フレーキング現象が全く確認できず、抑制できている状態
○:フレーキング現象がほとんど確認できず、抑制できている状態
△:フレーキング現象がある程度確認でき、抑制ができていない状態
×:フレーキング現象ははっきり確認でき、抑制できていない状態
(製剤の残量)
予めその原液の充填量を測定しておいたエアゾール型泡状毛髪化粧料を、充填物が吐出できなくなるまで噴射させたのち、エアゾール用耐圧容器内に残留しているエアゾール組成物の原液の重量を測定し、以下の式に基づいて噴射残量率を算出した。
噴射残量率(%)=(噴射後の残量(g)/充填量(g))×100
なお、評価基準は以下の通りである。
判断基準(残量率が高い、低い)
◎:残量率が2%未満
○:残量率が2%以上〜4%未満
△:残量率が4%以上〜5%未満
×:残量率が5%以上
(使用感(感触))
5名の専門パネルを対象に、実施例及び比較例で示したエアゾール型泡状毛髪化粧料を使用してもらい、その時の感触について官能試験を行い、以下の基準により評価を行った。
判定基準(感触が良い、または感触が悪い)
◎:パネルの4名以上が感触が良いと判断
○:パネルの3名が感触が良いと判断
△:パネルの2名が感触が良いと判断
×:感触が悪いと判断したパネルが4名以上
(セット性)
5名の専門パネルを対象に、実施例及び比較例で示したエアゾール型泡状毛髪化粧料を使用してもらい、自然にセットをしてもらった時の毛髪のセット性について、以下の基準により評価を行った。
判定基準(セット性が良い、またはセット性が悪い)
◎:パネルの4名以上がセット性が良いと判断
○:パネルの3名がセット性が良いと判断
△:パネルの2名がセット性が良いと判断
×:セット性が悪いと判断したパネルが4名以上
実施例1〜7及び比較例1〜9(エアゾール型泡状スタイリング剤)
表1に示すスタイリング剤を常法により調製し、泡感・起泡性、フレーキング抑制、製剤の残量、使用感(官能評価)及びセット性について評価を行い、その結果を併せて表1に示した。なお、容器は通常のエアゾール缶とフォーム用バルブとボタンを使用し、原液を充填後、バキュームクリンチし、その後噴射剤を充填した。
Figure 2017154991
表1から明らかなように実施例1〜7の本発明の毛髪化粧料は、泡感・起泡性、フレーキング抑制、製剤の残量、使用感(感触)及びセット性の各項目についていずれも優れていた。
以下、本発明のエアゾール型泡状毛髪化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例のエアゾール型泡状毛髪化粧料についても、上記の泡感・起泡性、フレーキング抑制、製剤の残量、使用感(感触)及びセット性について各項目を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例11 炭酸ミルク(スタイリングフォーム)
<原液> 配合量(質量%)(1)エタノール 15
(2)流動パラフィン 10
(3)1,3−BG 10
(4)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 0.5
(5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3
(6)カルボキシビニルポリマー 0.28
(7)防腐剤(パラベン) 適量
(8)ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル 0.05
(9)キサンタンガム 0.06
(10)アクリル樹脂アルカノールアミン 0.1
(11)オーガニックアルガンオイル 1.0
(12)ツバキ油 1.0
(13)アルギニン 0.05
(14)グルタミン酸 0.05
(15)ローヤルゼリーエキス 0.5
(16)トリエタノールアミン 適宜
(17)純水 残量
合計 100
<ガス充填>
(18)原液 98
(19)噴射剤(炭酸ガス) 2
(製法)(2)、(5)、(11)、(12)を均一溶解混合し、残りの成分(噴射剤以外)を溶解混合したものを加えて乳化してエアゾール原液(18)を得た。エアゾール原液をエアゾール缶に充填し、バルブ装着後、(19)の噴射剤を充填し、炭酸ミルク(スタイリングフォーム)を調製した。
実施例12 炭酸泡スタイリング剤
<原液> 配合量(質量%)(1)エタノール 5
(2)流動パラフィン 10
(3)ジプロピレングリコール 2
(4)ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテル 0.5
(5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5
(6)カルボキシビニルポリマー 0.2
(7)防腐剤(パラベン) 適量
(8)ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル 0.08
(9)キサンタンガム 0.15
(10)アクリル樹脂アルカノールアミン 3
(11)オーガニックアルガンオイル 1.0
(12)ツバキ油 1.0
(13)アルギニン 0.05
(14)グルタミン酸 0.05
(15)エイジツエキス 0.5
(16)トリエタノールアミン 適宜
(17)純水 残量
合計 100
<ガス充填>
(18)原液 94
(19)噴射剤(炭酸ガス) 1
(20)噴射剤(液化ガス) 5
(製法)(2)、(5)、(11)、(12)を均一溶解混合し、残りの成分(噴射剤以外)を溶解混合したものを加えて乳化してエアゾール原液(18)を得た。エアゾール原液をエアゾール缶に充填し、バルブ装着後、(19)、(20)の噴射剤を充填し、炭酸泡スタイリング剤を調製した。

Claims (1)

  1. 原液と、炭酸ガスを含有する噴射剤とからなり、
    前記原液は、(A)カルボキシビニルポリマーを原液全量に対し0.1質量%を超えて0.3質量%未満、(B)(A)成分以外の増粘系水溶性高分子を原液全量に対し0.08質量%を超えて0.3質量%以下、(C)セット性樹脂化合物、及び(D)起泡剤を含有し、
    前記原液の常温におけるpHが5〜8であり、
    かつ(A)成分と(B)成分の原液中における合計含有量が0.5質量%未満
    であることを特徴とするエアゾール型泡状毛髪化粧料。
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