JP2009007347A - 整髪方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)整髪性ポリマー及び(B)可塑剤を含有し、下記測定方法により測定される粘着力が20gf/cm2以上であるエアゾール式毛髪化粧料を、髪を持ち上げ、持ち上げた髪の内側にスプレーする整髪方法。
(測定方法)
エアゾール式毛髪化粧料を丸型フラスコにとり、ロータリーエバポレータで15mmHg〜20mmHgの範囲に減圧しながら60℃で恒量化することで、揮発性成分を除去して乾燥残分を得、該乾燥残分の10質量%エタノール溶液を調製する。25℃65%の環境において、この溶液をPET製シート上にバーコーターを用いて均一に広げて塗布し、40℃で60分間乾燥させ、測定試料とする。次いで、25℃、65%RHで30分間保持した後、タッキングテスターにより、ポリプロピレン製プローブ側基盤(8mm径)、プローブ進入速度120mm/sec、加圧力200gf、加圧時間3秒、プローブ引き上げ速度600mm/secの条件下で、乾燥残分の粘着力を測定する。
【選択図】なし
Description
一方、ヘアワックスなどのスタイリング剤では、髪を油の粘着力で保持することから、髪は固まることなく自然な仕上がりが得られ、再整髪も可能であるが、油による粘着力はべたつきの原因となる。しかも整髪性ポリマーの固着力に比べて極めて弱く、思いどおりのヘアスタイルを長時間保持することは難しい。また、ふわっとした仕上がりを持続することもできない。
また、ふわっとした仕上がりと再整髪が可能なエアゾール式毛髪化粧料として、整髪性ポリマーとポリオールとを一定比率で含有し、更に特定の可塑剤を含有する組成物を原液とするものが提案されている(特許文献2)。しかしながら、このものも、粘着性が十分でないため、思いどおりのヘアスタイルを長時間保持することは難しい。しかも、ヘアスタイルの流行の変化から、よりふわっとした軽いまとまりが可能で、再整髪性に優れたエアゾール式毛髪化粧料や整髪方法が望まれていた。
(測定方法)
エアゾール式毛髪化粧料を丸型フラスコにとり、ロータリーエバポレータで15mmHg〜20mmHgの範囲に減圧しながら60℃で恒量化することで、揮発性成分を除去して乾燥残分を得、該乾燥残分の10質量%エタノール溶液を調製する。25℃65%の環境において、この溶液をPET製シート上にバーコーターを用いて均一に広げて塗布し、40℃で60分間乾燥させ、測定試料とする。次いで、25℃、65%RHで30分間保持した後、タッキングテスターにより、ポリプロピレン製プローブ側基盤(8mm径)、プローブ進入速度120mm/sec、加圧力200gf、加圧時間3秒、プローブ引き上げ速度600mm/secの条件下で、乾燥残分の粘着力を測定する。
N-ヒドロキシエチルカルボン酸アミドとしては、N-アセチルエタノールアミド等が挙げられる。
噴射剤としては、液化天然ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、炭酸ガス、窒素ガス、これらの混合物等が挙げられる。また、HFC-152a等の代替フロンを使用することもできる。噴射剤の量は、良好な噴射特性と良好な粘着特性を得るために、原液と噴射剤の質量比で、原液/噴射剤=5/95〜80/20、特に40/60〜70/30の範囲が好ましい。また、耐圧容器内の圧力が良好な噴射特性と良好な粘着特性を得るためには、25℃の温度で0.12〜0.45MPaになるように調整するのが好ましい。
エアゾール式毛髪化粧料を丸型フラスコにとり、ロータリーエバポレータで15mmHg〜20mmHgの範囲に減圧しながら60℃で恒量化することで、揮発性成分を除去して乾燥残分を得、該乾燥残分の10質量%エタノール溶液を調製する。25℃65%の環境において、この溶液をPET製シート上にバーコーターを用いて均一に広げて塗布し、40℃で60分間乾燥させ、測定試料とする。次いで、25℃、65%RHで30分間保持した後、タッキングテスターにより、ポリプロピレン製プローブ側基盤(8mm径)、プローブ進入速度120mm/sec、加圧力200gf、加圧時間3秒、プローブ引き上げ速度600mm/secの条件下で、乾燥残分の粘着力を測定する。
ここで本発明において、PET製シートはミネロン化成工業社製のMINERON A−PET コード506を用いるものとする。また本発明において、バーコーターは第一理化社製 No.120を用いるものとし、2cm/secの速度で塗布するものとする。また本発明において、測定値については、同一乾燥残分に対して測定試料を4枚作成し、各5点ずつ場所を変えて測定し、合計20点の測定を行い、平均値をもって測定値とする。
ここで、ロータリーエバポレータで除去される揮発性成分は、溶剤、噴射剤等であり、乾燥残分には、(A)整髪性ポリマー、(B)可塑剤、アルカリ、酸、香料、塩等が含まれる。
ここで噴射量とは、スプレーの噴射ボタンを10秒間押し続けて噴射剤を排出した後の、スプレー全体の質量減少の値をいう。
エアゾール式毛髪化粧料は、髪を持ち上げ、持ち上げた髪の内側にスプレーする。ここで、持ち上げた髪の内側とは、持ち上げた髪の頭皮側にあった部分をいう。髪は、第1関節より先の指先でつまんで持ち上げるのが好ましく、少量ずつつまんで持ち上げるのが好ましい。より具体的には、効率よく整髪でき、毛束の内側にできるだけ均一かつ充分にスプレーするために、1回あたりのつまんだ毛束の太さが直径5mm〜20mmの量を持ち上げるのが好ましい。
また、ふわっとした軽いまとまりを得る観点から、頭皮から2cm以上、特に5cm以上髪の毛先側に離れた部分にスプレーするのが好ましい。
ー,回転数30rpm,60秒間,30℃)により測定した。噴射された液滴の平均粒径は、Sympatec GmbH, system-Partikel-technik社のレーザー回折式粒子径分布測定装置HELOS SYSTEMを使用し、測定レンジR4(焦点距離200mm,粒度測定範囲0.5/1.8〜350μm)で、レーザー光へ直接スプレーして測定(測定距離15cm)したときの体積累積分布50%の値である。
常法に従って表1に示すヘアスプレー原液を調製し、噴射剤としてのLPG(0.15MPa,20℃)と共に、表1に示す原液/噴射剤(質量比)で、下記バルブ及びボタンを備えたエアゾール容器に充填した。容器内の圧力は25℃で0.23Mpaであった。
バルブ:ステム孔径φ0.41mm,ハウジング下孔径φ0.64mm×ベーパータップ孔径φ0.41mm
ボタン:口径φ0.46mm(MB,コンケープ)
(日本プリシジョンバルブ社)
(1)乾いた髪に、指先で毛束の太さが直径10mmになる量の髪を持ち上げ、持ち上げた髪の頭皮側にあった部分で、頭皮から2cm以上離れた部位に髪への塗布後の乾燥残分が10mg/cm2になるように噴霧した。ここで、乾いた髪とは、スプレー噴霧する対象毛髪の飽和水分量未満である毛髪のことである。毛髪飽和水分量は、25℃、相対湿度98%RH以上の環境に入れて、毛髪重量が吸湿して質量変化が飽和する状態により定義する。
(測定方法)
エアゾール式毛髪化粧料を丸型フラスコにとり、ロータリーエバポレータで15mmHg〜20mmHgの範囲に減圧しながら60℃で恒量化することで、揮発性成分を除去して乾燥残分を得、該乾燥残分の10質量%エタノール溶液を調製する。25℃65%の環境において、この溶液をPET製シート(ミネロン化成工業社製のMINERON A−PET コード506)上にバーコーター(第一理化社製 No.120)を用いて2cm/secの速度で均一に広げて塗布し、40℃で60分間乾燥させ、次いで、25℃、65%RHで30分間保持した後、タッキングテスター(レスカ社製、TAC II UC-2006)により、ポリプロピレン製プローブ側基盤(8mm径)、プローブ進入速度120mm/sec、加圧力200gf、加圧時間3秒、プローブ引き上げ速度600mm/secの条件下で、乾燥残分の粘着力を測定した。ここで、同一乾燥残分に対して測定試料を4枚作成し、各5点ずつ場所を変えて測定し、合計20点の測定を行い、平均値をもって測定値とした。
(1)整髪性:
専門パネラー10人により、各ヘアスプレーを用いて整髪し、整髪性について、以下の基準に従って官能評価を行った。結果を、評価点の平均値で示した。
5:非常に良い。
4:良い。
3:やや良い。
2:やや悪い。
1:悪い。
専門パネラー10人により、各ヘアスプレーを用いて整髪し、スプレー施術後、25℃65%の環境で9時間経過後の再整髪性について、以下の基準に従って官能評価を行った。結果を、評価点の平均値で示した。
5:非常に良い。
4:良い。
3:やや良い。
2:やや悪い。
1:悪い。
専門パネラー10人により、各ヘアスプレーを用いて整髪し、べたつきのなさ、ごわつきのなさについて、以下の基準に従って官能評価を行った。結果を、評価点の平均値で示した。
5:非常に良い。
4:良い。
3:やや良い。
2:やや悪い。
1:悪い。
専門パネラー10人により、各ヘアスプレーを用いて整髪し、元の髪型からいかに大きくふくらんだ状態で保持できるか、以下の基準に従って官能評価を行った。結果を、評価点の平均値で示した。
5:非常に良い。
4:良い。
3:やや良い。
2:やや悪い。
1:悪い。
常法に従って表3〜表5に示すヘアスプレー原液を調製し、噴射剤としてのLPG(0.15MPa,20℃)と共に、原液/噴射剤(質量比)を60/40で、下記バルブ及びボタンを備えたエアゾール容器に充填する。容器内の圧力は25℃で0.23Mpaである。
バルブ:ステム孔径φ0.41mm,ハウジング下孔径φ0.64mm×ベーパータップ孔径φ0.41mm
ボタン:口径φ0.46mm(MB,コンケープ)
(日本プリシジョンバルブ社)
いずれのエアゾール式毛髪化粧料も、本発明に規定する方法により測定される粘着力は20gf/cm2以上となる。これらを用いて整髪すれば、ふわっと軽いまとまりが得られるとともに、仕上がったヘアスタイルを長時間保持し、ヘアスタイルが崩れる場合でも再整髪が可能である。
Claims (4)
- (A)整髪性ポリマー及び(B)可塑剤を含有し、下記測定方法により測定される粘着力が20gf/cm2以上であるエアゾール式毛髪化粧料を、髪を持ち上げ、持ち上げた髪の内側にスプレーする整髪方法。
(測定方法)
エアゾール式毛髪化粧料を丸型フラスコにとり、ロータリーエバポレータで15mmHg〜20mmHgの範囲に減圧しながら60℃で恒量化することで、揮発性成分を除去して乾燥残分を得、該乾燥残分の10質量%エタノール溶液を調製する。25℃65%の環境において、この溶液をPET製シート上にバーコーターを用いて均一に広げて塗布し、40℃で60分間乾燥させ、測定試料とする。次いで、25℃、65%RHで30分間保持した後、タッキングテスターにより、ポリプロピレン製プローブ側基盤(8mm径)、プローブ進入速度120mm/sec、加圧力200gf、加圧時間3秒、プローブ引き上げ速度600mm/secの条件下で、乾燥残分の粘着力を測定する。 - 乾いた髪にエアゾール式毛髪化粧料をスプレーする請求項1記載の整髪方法。
- 髪を、指先でつまんで持ち上げる請求項1又は2記載の整髪方法。
- 頭皮から2cm以上離れた髪の部分にスプレーする請求項1〜3のいずれか1項記載の整髪方法。
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- 2008-05-30 JP JP2008142501A patent/JP2009007347A/ja active Pending
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