JP2002370941A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2002370941A
JP2002370941A JP2001182975A JP2001182975A JP2002370941A JP 2002370941 A JP2002370941 A JP 2002370941A JP 2001182975 A JP2001182975 A JP 2001182975A JP 2001182975 A JP2001182975 A JP 2001182975A JP 2002370941 A JP2002370941 A JP 2002370941A
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hair cosmetic
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Sachiko Kiso
さちこ 木曽
Tadashi Yamamoto
直史 山本
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた整髪保持効果を有し、毛髪に塗布時の伸
びが良く、べたつきが極めて少なく、塗布後には、ごわ
つきが無く、フレーキング(被膜が剥離し白粒状にな
る)がなく、再整髪が可能で、更には保存安定性に優れ
た毛髪化粧料を提供する。 【解決手段】下記(A)〜(D)を含有することを特徴
とする毛髪化粧料。 (A)カルボキシル基含有増粘性高分子化合物 (B)アルカリ性物質 (C)室温でペースト状の油剤 (D)被膜形成能を有する高分子化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は整髪保持効果に優
れ、また、毛髪への塗布時の伸びが良く、べたつきが極
めて少なく、塗布後には、ごわつきがなく、フレーキン
グ(被膜が剥離し白粒状になる)がなく、再整髪が可能
で、保存安定性にも優れた毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料として、ヘアーリクイ
ド、ヘアークリーム、ヘアーチック、ポマード、ヘアー
スプレー、ヘアフォーム、セットローション、ブローロ
ーション、ヘアートリートメントなどが使用されてき
た。これらの整髪剤成分としては、油性物質や被膜形成
物質が用いられてきた。
【0003】しかし、油脂、ワックス、ポリオキシアル
キレンアルキルエーテル系化合物またはそのリン酸塩な
どの油性物質を整髪剤成分とするヘアーリクイド、ヘア
ークリーム、ヘアーチック、ポマードは、整髪保持効果
が弱く、使用時にべたつき、洗い落ちが悪く、仕上がり
が重く汚れた印象を与えるなどの欠点があった。
【0004】また、被膜形成物質としては、例えば、ア
クリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プ
ラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸
共重合体(レジン28−1310、NSC社製)、酢酸
ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体
(28−2930、NSC社製)、メチルビニルエーテ
ルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、IS
P社製)などのアニオン性高分子化合物、ジアルキルア
ミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカ
フォーマー、三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアク
リルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリ
ル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、
NSC社製)などの両性高分子化合物、ビニルピロリド
ン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物
(GAFQUAT、ISP社製)などのカチオン性高分
子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、B
ASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体
(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリド
ン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コ
ポリマー937、ISP社製)などのノニオン性高分子
化合物がある。
【0005】しかし、これらの被膜形成物質としての高
分子化合物を整髪成分とするヘアースプレー、ヘアフォ
ーム、セットローション、ブローローションは、整髪保
持効果は良好であるが、整髪後の髪のつやがなくなる、
ごわつく、フレーキングを生じるなどの欠点があった。
【0006】一般に、整髪目的の毛髪化粧料の必須条件
として、(1)整髪保持効果が高いこと、(2)使用感
が優れていること(毛髪に塗布時の伸びが良い、べたつ
かない)(3)仕上がり感が優れていること(ごわつき
がない、フレーキングがない)などが挙げられる。更に
は、近年では、再整髪性も重要視されるが、従来の毛髪
化粧料ではこれらの条件を満たす充分な効果がまだ得ら
れていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】斯かる状況下、本発明
の目的は、優れた整髪保持効果を有し、毛髪に塗布時の
伸びが良く、べたつきが極めて少なく、塗布後には、ご
わつきが無く、フレーキング(被膜が剥離し白粒状にな
る)がなく、再整髪が可能で、更には保存安定性に優れ
た毛髪化粧料を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明1は、下記(A)〜(D)を含有することを
特徴とする毛髪化粧料にある。 (A)カルボキシル基含有増粘性高分子化合物 (B)アルカリ性物質 (C)室温でペースト状の油剤 (D)被膜形成能を有する高分子化合物 また、本発明2は、更に、(E)多価アルコールを含有
することを特徴とする上記本発明1の毛髪化粧料にあ
る。また、本発明3は、(D)被膜形成能を有する高分
子化合物がイオン性を有することを特徴とする本発明1
または本発明2の毛髪化粧料にある。また、本発明4
は、(D)被膜形成能を有する高分子化合物が一般式
(1)
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1およびR5は水素原子またはメ
チル基、R2およびR3はそれぞれ1〜4個の炭素原子を
有するアルキル基、R4は1〜4個の炭素原子を有する
アルキレン基、R6は1〜24個の炭素原子を有するア
ルキル基またはアルケニル基、Aは酸素原子またはNH
基、nおよびmはそれぞれ正の整数で、かつn:mの比
率がn:m=10:90〜90:10の範囲となるよう
な数を示す。)にて示されるN−メタクリロイルエチル
N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボ
キシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体ことを特
徴とする本発明1または2の毛髪化粧料にある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を詳述する。
【0012】本発明に使用する(A)成分のカルボキシ
ル基含有増粘性高分子化合物は、カルボキシル基をアル
カリ性物質で中和することにより水溶性となり、水系の
粘度を上昇させるものであり、具体的には、例えば、カ
ルボキシビニルポリマー(商品名:CARBOPOL、
B.F.GOODRICH社製)、アクリル酸・メタク
リル酸アルキル共重合体(商品名:PEMULEN、
B.F.GOODRICH社製)、アクリル酸アルキル
・メタクリル酸アルキルポリオキシエチレンエステル共
重合体(商品名:ACULYN、ISP社製)アクリル
酸アルキル・イタコン酸アルキルポリオキシエチレンエ
ステル共重合体(商品名:STRUCTURE、NSC
社製)、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸・デカ
ジエン共重合体(商品名:STABILEZE、ISP
社製)等が挙げられる。上記共重合体の内、アクリル酸
・メタクリル酸アルキル共重合体(商品名:PEMUL
EN、B.F.GOODRICH社製)を用いると保存
安定性の向上の面で特に優れる。
【0013】尚、本発明における上記共重合体は、それ
ぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用する事がで
き、その配合量としては、化粧料の組成物全量に対して
0.01〜2.0質量%(以下、単に%と略す)が好ま
しく、更に好ましくは0.05〜1.0%である。0.
01〜2.0%であると使用上好ましい粘性が得られ、
塗布時ののびがよく、望ましい整髪保持効果が得られや
すい。
【0014】本発明に使用する(B)成分のアルカリ性
物質としては、例えば、ジソプロパノールアミン、トリ
エタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アンモ
ニア、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、塩基性アミ
ノ酸類(リジン、アルギニンなど)、塩基性ポリペプチ
ドなどが挙げられる。これらのアルカリ性物質は、
(A)成分のカルボキシル基含有増粘性高分子化合物の
中和剤として用いられる。アルカリ性物質の配合量は、
(A)成分のカルボキシル基を50〜100%当量中和
する様に調整する。
【0015】本発明における(C)成分の室温でペース
ト状の油剤は、例えば、ラノリン、トリラノリン脂肪酸
グリセリル、軟質ラノリン脂肪酸、ワセリン、シア脂、
分岐またはヒドロキシル化した脂肪酸コレステリル、ジ
ペンタエリトリット脂肪酸エステル(ヘキサオキシステ
アリン酸ジペンタエリトリット等)、イソステアリン酸
硬化ヒマシ油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ
油、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、トリ(カ
プリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセ
リド、乳酸ミリスチルなどが挙げられる。これらは、室
温でペースト状(半固体)の油剤であり、室温(15〜
25℃)の範囲を超える温度に融点を持ち、かつこの範
囲で完全に固化しない点で液体油、固体油脂と区別され
る油剤である。上記ペースト状の油剤の中でも、ラノリ
ン、ワセリン、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ
油、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリ
ン酸)グリセリド、ジペンタエリトリット脂肪酸エステ
ルを用いると再整髪性の面で特に優れる。
【0016】尚、本発明におけるペースト状の油剤は、
それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用する事が
でき、その配合量としては、化粧料の組成物全量に対し
て0.05〜10.0%が好ましく、更に好ましくは
0.1〜5.0%である。上記ペースト状の油剤の配合
量が0.05%未満であると、整髪保持効果が損なわれ
る場合がある。また、配合量が10.0%を越える場
合、べたつき感を生じる場合がある。
【0017】本発明で用いられる(D)成分の、被膜形
成能を有する高分子化合物として先に例示したものが挙
げられる。即ち、アクリル酸エステル/メタクリル酸エ
ステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸
ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28−1310、
NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデ
カネート共重合体(28−2930、NSC社製)、メ
チルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガント
レッツES、ISP社製)などのアニオン性高分子化合
物、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢
酸両性化合物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アク
リル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシ
プロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体
(AMPHOMER、NSC社製)などの両性高分子化
合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタク
リレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、
ビニルアルコール/ビニルアミン共重合体(バイアミ
ン、AIR PRODUCT社製)などのカチオン性高
分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、
BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合
体(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリ
ドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体
(コポリマー937、ISP社製)などのノニオン性高
分子化合物がある。
【0018】上記被膜形成能を有する高分子化合物の中
で、アニオン性高分子化合物、両性高分子化合物、カチ
オン性高分子化合物は整髪保持効果の面でノニオン性高
分子化合物より若干優れている。また、毛髪化粧料をを
使用した時のべたつきがないという点で、ジアルキルア
ミノエチルメタクリレート重合体のモノクロル酢酸両性
化物であるN−メタクリロイルエチルN,N−ジメチル
アンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メ
タクリル酸アルキル共重合体(ユカフォーマー、三菱化
学社製)が最も好ましい。
【0019】被膜形成能を有する高分子化合物の配合量
は、毛髪化粧料組成物全量に対して0.1〜10.0%
が好ましい。この範囲であると、優れた整髪保持効果、
使用時のべたつきが無い等の特性が得られやすい。ま
た、上記の高分子化合物は、それぞれ単独でまたは2種
以上を混合して使用することができる。
【0020】本発明には、更に(E)成分として多価ア
ルコールを配合すると、再整髪性の付与の面でより効果
が向上する。(E)成分、多価アルコールとしては、例
えば、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレン
グリコール(平均分子量が1000以下)、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ソルビトール、マンニトール等が挙げら
れる。
【0021】尚、本発明における(E)成分の多価アル
コールは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使
用する事ができ、その配合量としては、毛髪化粧料の組
成物全量に対して0.05〜20.0%が好ましく、更
に好ましくは0.1〜10.0%である。上記多価アル
コールの配合量が0.05%未満であると、再整髪性の
付与の向上が得られにくく、また、配合量が20.0%
を越える場合、べたつき感を生じる場合がある。
【0022】本発明において、更に(F)成分として非
イオン性界面活性剤を配合すると保存安定性が向上す
る。本発明における(F)成分の非イオン性界面活性剤
としては、例えばソルビタン脂肪酸エステル、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフィト
スタノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、
ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエ
チレンミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物単一鎖
長ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルグル
コシド、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド等が
挙げられ、これらのうち1種または2種以上が用いられ
る。
【0023】本発明の(F)非イオン性界面活性剤の好
ましい配合量は、毛髪化粧料の組成物全量に対して0.
05〜5.0%が好ましく、更に好ましくは0.1〜
3.0%である。上記非イオン性界面活性剤の配合量が
0.05%未満であると、保存安定性の向上が得られな
い場合がある。また、配合量が5.0%を越える場合、
べたつき感を生じる場合がある。
【0024】本発明において、発明の効果を損なわない
範囲であれば、上記成分の他に、イオン性界面活性剤、
ガム質、固形油、粉体、低級アルコール、噴射剤、防腐
剤、キレート剤、酸化防止剤、pH調整剤、色素、香料
等を配合することも可能である。
【0025】本発明の毛髪化粧料は、ヘアージェル、ヘ
アークリーム、ヘアフォーム、ヘアリキッド、ヘアスプ
レー等の各種剤型に応用でき、整髪料、ヘアートリート
メント、ヘアリンスとして用いることができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説明
する。本発明は、これらにより限定されるものではな
い。
【0027】実施例、比較例に示した官能試験の試験方
法は下記の通りである。尚、以下の表に示す組成物の配
合量は、それぞれ%で示す。
【0028】(1)整髪保持効果 長さ15cm、重さ1gの毛束に毛髪化粧料の試料を
0.5gを均等に塗布し、直径2cmのロッドに巻き、
45℃の高温室内に6時間放置して、完全に乾燥させ
た。乾燥後、ロッドをはずして、毛束の見かけの長さ
(L)を測定した。次に温度25℃湿度90%の恒温恒
湿室に毛束を吊し、30分後に取り出し、再び毛束の見
かけの長さ(L0)を測定した。
【0029】整髪保持効果を次式にて求めた。 整髪保持力(%)=(15−L0)÷(15−L)×1
00 従って、この値が100に近いほど整髪保持効果が高
い。
【0030】評価基準は、以下の通りである。 ◎:非常に良好 整髪保持力80%以上 ○:良好 整髪保持力50%以上、80%未満 △:やや悪い 整髪保持力30%以上、50%未満 ×:悪い 整髪保持力30%未満
【0031】(2)官能試験 20名の被験者によって毛髪化粧料の試料を使用した。
その後被験者本人が、毛髪化粧料の塗布時ののび、べた
つきのなさ、フレーキングの無さ、再整髪性について官
能評価した。評価基準は、以下の通りである。
【0032】 ◎:非常に良好 良いと答えた被験者の数が18人以
上 ○:良好 良いと答えた被験者の数が12人以
上、18人未満 △:やや悪い 良いと答えた被験者の数が8人以
上、12人未満 ×:悪い 良いと答えた被験者の数が8人未満
【0033】(3)保存安定性 毛髪化粧料の試料を透明容器に充填し、40℃に保たれ
た恒温槽に保存し、3ヶ月後の試料の状態(粘度、外
観)を評価した。
【0034】評価基準は、以下の通りである。 ◎:粘度の変化が±10%未満 ○:粘度変化が±10以上20%未満 △:粘度変化が±20以上30%未満 ×:粘度変化が±30%以上、または分離
【0035】実施例1〜11、比較例1〜3 表1に示した処方の毛髪化粧料を常法により作製し、前
記各試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1より明らかなように本発明の成分を用
いた実施例の毛髪化粧料はいずれも優れた性能を有して
いた。一方、必須成分のいずれかを欠いた比較例では、
整髪保持効果、塗布時ののび、べたつきのなさ、フレー
キングの無さ、再整髪性、保存安定性のいずれかの面で
劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
【0038】 実施例12(ヘアクリーム) メチルビニルエーテル・無水マレイン酸・デカジエン共重合体 0.3% (商品名:STABILEZE、ISP社製) アミノメチルプロパノール 0.1 ラノリン 2.0 (商品名:クロダランSWL、クローダ社製) 流動パラフィン 0.5 (商品名:ケイドール350、ウィトコ社製) ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート 1.0 の4級化物 (商品名:GAFQUAT755N、ISP社製) ポリエーテル変性シリコーン 0.3 (商品名:シルウェットL7001、日本ユニカー社製) エデト酸二ナトリウム 0.05 パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.2 グリセリン 3.0 エタノール 10.0 精製水 残 部
【0039】上記組成の毛髪化粧料(ヘアクリーム)を
常法により調製し、評価したところ、整髪保持効果、塗
布時ののび、べたつきのなさ、フレーキングの無さ、再
整髪性、保存安定性のいずれの面においても優れてい
た。
【0040】 実施例13(ヘアートリートメント) アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキルポリオキシエチレン 1.6% エステル共重合体エマルション (商品名:ACULYN22、ISP社製) 水酸化ナトリウム 0.1 ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 1.5 (商品名:コスモール168M、日清製油社製) ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル 0.5 (商品名:SY−DP9、坂本薬品工業社製) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.6 (商品名:CREMOPHOR RH60、BASF社製) 高分子シリコーンエマルション 3.0 (商品名:BY22−070、東レ・ダウ・コーニング社製) プロピレングリコール 8.0 メチルフェニルポリシロキサン 0.2 (商品名:KF−56、信越化学工業社製) ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 1.0 (商品名:ルビスコールVA、BASF社製) エタノール 10.0 エデト酸二ナトリウム 0.03 加水分解シルク液 0.2 (商品名:プロモイス シルク1000、成和化成社製) 香料 0.2 精製水 残 部
【0041】上記組成の毛髪化粧料(ヘアートリートメ
ント)を常法により調製し、評価したところ、整髪保持
効果、塗布時ののび、べたつきのなさ、フレーキングの
無さ、再整髪性、保存安定性のいずれの面においても優
れていた。
【0042】 実施例14(ヘアーフォーム) カルボキシビニルポリマー 0.2% (商品名:カーボポール941、B.F.GOODRICH社製) 水酸化カリウム 0.05 トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリド 3.0 (商品名:サラコス334、日清製油社製) ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体 のモノクロル酢酸両性化物 3.0 (商品名:ユカフォーマー301、三菱化学社製) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 (商品名:CREMOPHOR RH60、BASF社製) ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.0 (商品名:NIKKOL BC−10TX、日光ケミカルズ社製) 高分子シリコーンエマルション 4.0 (商品名:BY22−029、東レ・ダウ・コーニング社製) 1,3−ブチレングリコール 3.0 エタノール 10.0 エデト酸二ナトリウム 0.03 ビニルピロリドン 0.5 (商品名:ルビスコール K−30、BASF社製) 香料 0.1 精製水 残 部
【0043】上記組成の組成物を原液とし、原液92%
に対し液化石油ガスを噴射剤として8%を耐圧容器に充
填し、エアゾール型毛髪化粧料(ヘアーフォーム)を調
製し、評価したところ、整髪保持効果、塗布時ののび、
べたつきのなさ、フレーキングのなさ、再整髪性、保存
安定性のいずれ面においても優れていた。
【0044】尚、上記の実施例113、14において使
用した香料の組成は表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】上記の如く、本発明は、優れた整髪保持
効果を有し、毛髪に塗布時の伸びが良く、べたつきが極
めて少なく、塗布後には、ごわつきが無く、フレーキン
グ(被膜が剥離し白粒状になる)がなく、再整髪が可能
で、更には保存安定性に優れた毛髪化粧料を提供するも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB032 AB052 AC012 AC022 AC072 AC111 AC122 AC182 AC352 AC392 AC402 AC422 AC542 AC622 AC852 AD011 AD072 AD092 AD112 AD131 AD152 AD162 AD452 AD512 BB07 BB11 BB41 BB43 BB53 CC31 CC32 CC33 DD31 EE01 EE06 EE07 EE28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(D)を含有することを特
    徴とする毛髪化粧料。 (A)カルボキシル基含有増粘性高分子化合物 (B)アルカリ性物質 (C)室温でペースト状の油剤 (D)被膜形成能を有する高分子化合物
  2. 【請求項2】 更に、(E)多価アルコールを含有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 (D)被膜形成能を有する高分子化合物
    がイオン性を有するものである請求項1または請求項2
    に記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 (D)被膜形成能を有する高分子化合物
    が一般式(1) 【化1】 (式中、R1およびR5は水素原子またはメチル基、R2
    およびR3はそれぞれ1〜4個の炭素原子を有するアル
    キル基、R4は1〜4個の炭素原子を有するアルキレン
    基、R6は1〜24個の炭素原子を有するアルキル基ま
    たはアルケニル基、Aは酸素原子またはNH基、nおよ
    びmはそれぞれ正の整数で、かつn:mの比率がn:m
    =10:90〜90:10の範囲となるような数を示
    す。)にて示されるN−メタクリロイルエチルN,N−
    ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタ
    イン・メタクリル酸アルキル共重合体であることを特徴
    とする請求項1または2のいずれかに記載の毛髪化粧
    料。
JP2001182975A 2001-06-18 2001-06-18 毛髪化粧料 Pending JP2002370941A (ja)

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