JP2009256257A - 乳化型整髪用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪に対する伸びが良好で均一に塗布することができ、ベタつき感がなく、しかも初期のセット性と再整髪性を両立した乳化型整髪用化粧料の提供。
【解決手段】次の成分(A)〜(E)を含有し、成分(A)と成分(B)との質量比(A):(B)が6:1〜1:6である乳化型整髪用化粧料。
(A) 融点が45℃以上105℃以下である油性成分
(B) 融点が30℃以上45℃未満である油性成分
(C) 被膜形成性のアクリル系ポリマー
(D) 界面活性剤
(E) カルボキシ基を有する増粘性高分子化合物又はその塩
【選択図】なし

Description

本発明は、乳化型整髪用化粧料に関する。
ヘアスタイルを維持するために、通常ヘアスプレー、ヘアミスト、ムース、フォーム、ヘアジェル、セットローション、ヘアクリーム、ヘアワックス等の整髪剤が用いられている。このうち、高融点及び低融点の複数種の油性成分を組み合わせた整髪剤が提案されている(特許文献1及び2参照)。しかし、これらのものは、油性成分が多いため、非常にベタつきが強く、また伸びが悪いことから、毛髪に不均一に塗布されるという問題を有する。
また、室温で液体の油性成分(液油)を多く含むアウトバストリートメントのようなものは、伸びは良好で、毛髪に均一に塗布することはできるが、毛髪のセット力が弱く、またスタイルの持続性も悪い。
また、皮膜形成ポリマーを含むジェルなども使用されているが、このようなものは初期のセット性は高いものの、一度スタイルが崩れた場合には、再整髪が困難であり、またフレーキングなどにより白い皮膜が生じてしまうという問題がある。
特開平11-124316号公報 特開2008-7438号公報
したがって、本発明は、毛髪に対する伸びが良好で均一に塗布することができ、ベタつき感がなく、しかも初期のセット性と再整髪性を両立した乳化型整髪用化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、本件は、融点が45℃以上105℃以下の油性成分と融点が30℃以上45℃未満である油性成分を最適比率で組み合わせると共に、特定の被膜形成ポリマーと特定の増粘剤を併用することにより、上記課題を解決できることを見出した。
本発明は、次の成分(A)〜(E)を含有する乳化型整髪用化粧料を提供するものである。
(A) 融点が45℃以上105℃以下である油性成分
(B) 融点が30℃以上45℃未満である油性成分
(C) 被膜形成性のアクリル系ポリマー
(D) 界面活性剤
(E) カルボキシ基を有する増粘性高分子化合物又はその塩
本発明の乳化型整髪用化粧料は、毛髪に対する伸びが良好で均一に塗布することができ、ベタつき感がなく、しかも初期のセット性と再整髪性を両立したものである。
〔(A):融点が45℃以上105℃以下である油性成分〕
成分(A)である油性成分としては、ロウ類、油脂類、炭化水素、高級アルコール及び脂肪酸エステルから選ばれるものが好ましく、毛髪の保水性を高めパサつきを抑えるとともに、毛髪の形を整えるためにも有効である。例えば、ロウ類としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、モクロウ、コメヌカロウ、鯨ロウ、綿ロウ、モンタンロウ等が、油脂類としては、カカオ脂、馬脂、硬化ヤシ油、牛脂、硬化牛脂等が、炭化水素としては、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト等が、高級アルコールとしては、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が、脂肪酸エステルとしては、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ステアリル、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、ステアリン酸コレステリル等が挙げられる。特にミツロウ、マイクロクリスタリンワックスが好ましい。これらは単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
成分(A)の含有量は、セット力、スタイル保持性と、毛髪への付けやすさ、ベタツキ感の抑制の両立の点から、本発明の乳化型整髪用化粧料中の1.0〜30.0質量%が好ましく、更には2.0〜20.0質量%、特に3.0〜10.0質量%が好ましい。
〔(B):融点が30℃以上45℃未満である油性成分〕
成分(B)である油性成分としては、ワセリン(ペトロラタム)、ラノリン、トリラノリン脂肪酸グリセリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル、ミリスチルアルコール、イソステアリン酸コレステリル等が挙げられる。これらは単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
成分(B)の含有量は、剤の使用感向上と、乳化の保存安定性向上の観点から、本発明の乳化型整髪用化粧料中の0.2〜30.0質量%が好ましく、更には0.5〜20.0質量%、特に1.0〜10.0質量%が好ましい。
〔(C):被膜形成性のアクリル系ポリマー〕
成分(C)の被膜形成性のアクリル系ポリマーは、整髪性の向上、粘度の調整、安定性、毛髪塗布時の付着性向上の点から使用される。被膜形成性のアクリル系ポリマーとしては、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート(四級塩化)共重合体、ビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体、N-メタクリロイルエチル-N,N-ジメチルアンモニウム・α-N-メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合体などが挙げられる。これらは単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。特に、アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体が好ましい。
成分(C)の含有量は、本発明の乳化型整髪用化粧料中の0.1〜20.0質量%が好ましく、更には0.5〜10.0質量%、特に1.0〜3.0質量%が好ましい。
また、上記2種の油性成分(A)及び(B)の比率は、伸びのよさ、毛髪に塗布した際のベタつきの無さ、セット性ならびにセット保持性の点から、(A):(B)=1:6〜6:1が好ましく、更には1:3〜3:1、特に1:2〜1:1が好ましい。
〔(D):界面活性剤〕
成分(D)の界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤のいずれを使用することもできる。例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和の高級脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、スルホコハク酸エステル等のアニオン界面活性剤;イミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系両性界面活性剤等の両性界面活性剤;ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノエタノールアミド又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等の非イオン界面活性剤;イミダゾリン開環型第四級アンモニウム塩、第四級アンモニウム塩、モノ長鎖アルキル第四級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル第四級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤などが挙げられる。
これらの界面活性剤のアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン等のハロゲン化物イオン、メトサルフェートイオン、サッカリネートイオンを挙げることができる。
これら成分(D)は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができるが、アニオン界面活性剤を含むことが好ましい。成分(D)の含有量は、安定乳化の点から、本発明の乳化型整髪用化粧料中の0.1〜20.0質量%が好ましく、更には0.5〜10.0質量%、特に1.0〜3.0質量%が好ましい。
〔(E):カルボキシ基を有する増粘性高分子化合物又はその塩〕
成分(E)の増粘性高分子化合物は、水溶性であり、カルボキシ基をアルカリ性物質で中和することにより、水系の粘度を上昇させることができる成分である。なかでも、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体が好ましい。このアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体は、ショ糖のアリルエーテル又はペンタエリトリトールのアリルエーテルで架橋した、(メタ)アクリル酸アルキルと、アクリル酸、メタクリル酸、又はこれらの単純エステルの1又はそれ以上のモノマーとの共重合体である。またアルキル基の炭素数は10〜30であるのが好ましい。アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体は、化粧料の分野においては、乳化作用を有する増粘剤として広く使用されており、数種のグレードのものが既に市販されている。このような市販品としては、例えば、ペムレンTR-1、ペムレンTR-2、カーボポール981、カーボポールETD2020(いずれもLubrizol社)等が好ましく例示でき、特に、カーボポール981が好ましい。
カルボキシ基を有する増粘性高分子化合物の塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩;トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。
成分(E)は単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。成分(E)の含有量は、整髪剤に適度な粘性を付与する点から、本発明の乳化型整髪用化粧料中の0.01〜2.0質量%が好ましく、更には0.05〜1.0質量%、特に0.1〜0.5質量%が好ましい。
〔その他の成分〕
本発明の乳化型整髪用化粧料には、更に室温(25℃)において液状の油性成分を含有させてもよい。また成分(F)は、シリコーン油、炭化水素油、動植物油、エステル油及び高級アルコールから選ばれるものが好ましい。毛髪に対する伸びの向上、剤の使用感の向上に有効である。成分(F)のうち、シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。なかでも、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーンが好ましい。成分(F)のうち、炭化水素油としては、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、シクロパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、スクワラン等が挙げられる。成分(F)のうち、動植物油としては、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、パーム核油、ミンク油、卵黄油、ホホバ油等が挙げられる。成分(F)のうち、エステル油としては、リンゴ酸ジイソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸エチル、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル、イソステアリン酸コレステリル等のほか、ミリスチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル等が挙げられる。成分(F)のうち、高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-オクチルドデカノール等が挙げられる。これらは単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。特に、ジメチルポリシロキサン、流動パラフィンが好ましい。
成分(F)の含有量は、毛髪にしっとり感を付与し、毛髪に対する伸びのよさの点から、本発明の乳化型整髪用化粧料中の0.5〜30.0質量%が好ましく、更には1.0〜25.0質量%、特に5.0〜20.0質量%が好ましい。
本発明の乳化型整髪用化粧料には、剤の髪へのなじみやすさの向上と、剤塗布時のきしみ感の抑制のため、更に成分(G)として多価アルコールを含有させてもよい。多価アルコールとしては、エチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールなどが挙げられ、特にグリセリン、プロピレングリコールが好ましい。これらは単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
成分(G)の含有量は、本発明の乳化型整髪用化粧料中の0.1〜20.0質量%が好ましく、更には0.5〜15.0質量%、特に1.0〜10.0質量%が好ましい。
本発明の整髪剤組成物には、上記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分を目的に応じて配合できる。このような成分としては、例えば、成分(C)以外の被膜形成性ポリマー(例えばカラギーナン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ポリシリコーン−9等)、成分(E)以外の増粘剤、抗フケ剤、ビタミン剤、殺菌剤、抗炎症剤、キレート剤、保湿剤(パンテノール等)、pH調整剤、染料、顔料等の着色剤、植物エキス、パール化剤、香料、紫外線吸収剤、酸化防止剤などが挙げられる。
本発明の乳化型整髪用化粧料は、ジャー、ポンプディスペンサー、エアゾール缶、ポンプフォーマーに入れて使用することができる。この中でも好ましくはポンプディスペンサーである。
〔粘度、剤型〕
本発明の乳化型整髪用化粧料は、ポンプ式容器(ポンプディスペンサー)に入れて使用することができる程度に低粘度であることが好ましく、かかる粘度は、3,000〜20,000mPa・sが好ましく、更には4,000〜15,000mPa・s、特に5,000〜10,000mPa・sが好ましい。ここで粘度は、B型粘度計TVB-10形(東機産業社)で、30℃、12r/m、60秒間回転後の条件により測定される。ローターは、粘度が10,000mPa・sまではNo.3で、それ以上の粘度の場合は、No.4を使用する。
本発明の整髪剤組成物の形態は、液状、ゲル状、ペースト状、クリーム状、ワックス状等、適宜選択できるが、媒体としては、水;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコールが好ましい。
〔使用方法〕
本発明の乳化型整髪用化粧料は、まとめ髪をつくるのに好適に使用することができる。まとめ髪をつくるには、本発明の乳化型整髪用化粧料を毛髪に適用し、次いで手グシで髪型を整えて束ねた後、結束道具等で固定することが好ましい。このときラフな束感で髪型を整えることが好ましい。本発明の乳化型整髪用化粧料の毛髪への適用は、頭髪の表面側だけでなく、満遍なく頭髪の内側から、根元から毛先までの毛髪に均一に適用できるようにすることが好ましい。このための具体的な適用方法としては、一旦髪を持ち上げて適用するのが好ましい。固定するために使用される結束道具等としては、ゴム輪、ゴムひも、ヘアピン、かんざし、バレッタ、リボン等が挙げられるが、固定できるものであれば何でもよく、束ねる毛髪の一部を結束道具として用いてもよい。また束ねる際には、髪全体をねじってもよい。これにより、ルーズな形のまとめ髪をつくることができる。また、本発明の乳化型整髪用化粧料を毛髪に適用する前に、アイロンやカーラー等で毛先にカールをつけることで、ふんわり感を一層出すことも好ましい。また、固定した部分よりも毛先側の部分に部分的に重ねづけすることにより、粘着力を調整し、髪を絡めて柔らかな束感と動きを演出することができる。この際、重ねづけした後に逆毛を立ててボリューム感を出してもよい。更に、以上のようにして本発明の乳化型整髪用化粧料で処理して結束道具等で固定してまとめ髪をつくった後に、さらに一般的な整髪剤であるワックス、スティック、フォーム、ジェル、スプレー(特にスプレー)等で処理してヘアスタイルを固定することにより、持続性をさらに向上させることもできる。
実施例1〜5及び比較例1〜16
表1〜4に示す乳化型整髪用化粧料を調製し、ポンプディスペンサーに詰めた。これらを用いて下記の評価を行った。
(評価方法)
・官能評価
20名の被験者により整髪剤を試用してもらい、1〜5点の5段階評価で官能評価を行った。なお、毛束は、ブリーチ処理を1回、パーマ処理を1回行うことにより得たダメージ毛を用いた。
表1〜4には、評価の平均値を算出し、平均値が4.5以上の場合を非常に良好(◎)、3.5以上4.5未満の場合を良好(○)、2.5以上3.5未満の場合を普通(△)、2.5未満の場合を不良(×)として得た判定結果を示す。
・保存安定性
整髪用化粧料を100gを密閉瓶容器(広口規格瓶PS-No.11)に充填し、50℃の恒温槽内に1ヶ月放置した後、外観変化を目視し、下記基準に従って安定性を評価した。その結果を表1に併せて示す。
◎:離水現象や分離現象等がなく外観が全く変化していない。
○:表層がわずかに固化している/若干粘度が低下している
△:わずかに離水現象が生じている。
×:分離又は析出物等がある
なお、表1〜3における配合成分の詳細を以下に示す。
*1:PM ワックス82,日興リカ
*2:脱臭キヤンデリラワックス,セラリカ野田社
*3:パラフィンワックス125,日本精蝋
*4:サラコス334,日清オイリオグループ
*5:プラスサイズL-9540B,互応化学工業
*6:ユカフォーマーM-75,三菱化学
*7:ガフカット734,ISP
*8:カーボポール981,Lubrizol Advanced Materials, Inc.
*9:ソアギーナLX-22K,MRCポリサッカライド
*10:ルビスコールVA64W,BASFジャパン社
*11:シリコーンSH200C FLUID 10CS,東レ・ダウコーニング
*12:BY22-060,東レ・ダウコーニング
Figure 2009256257
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Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(E)を含有し、成分(A)と成分(B)との質量比(A):(B)が6:1〜1:6である乳化型整髪用化粧料。
    (A) 融点が45℃以上105℃以下である油性成分
    (B) 融点が30℃以上45℃未満である油性成分
    (C) 被膜形成性のアクリル系ポリマー
    (D) 界面活性剤
    (E) カルボキシ基を有する増粘性高分子化合物又はその塩
  2. 更に成分(F)として、室温において液体である油性成分を含有する請求項1記載の乳化型整髪用化粧料。
  3. 粘度が、3,000 mPa・s〜20,000 mPa・sである請求項1又は2記載の乳化型整髪用化粧料。
  4. 成分(D)が、アニオン界面活性剤を含むものである請求項1〜3のいずれかに記載の乳化型整髪用化粧料。
  5. ポンプ式容器に充填して使用されるものである請求項1〜4のいずれかに記載の乳化型整髪用化粧料。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の乳化型整髪用化粧料を髪に適用し、次いで手ぐしでまとめて束ねる整髪方法。
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