JP2006062996A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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【課題】使用に際して優れた使用性、使用感を有し、優れた整髪機能を発揮するヘアワックス等の毛髪化粧料を提供すること。
【解決手段】(a)ワックスと、(b)疎水変性ポリエーテルウレタンと、(c)イオン性ビニルポリマーと、(d)アルコールとを含有し、粘度が20,000〜100,000mPa・sであることを特徴とするヘアワックス等の毛髪化粧料。本発明の構成をとることにより、特に従来にはなかった、曳糸性、弾力感を有した使用性、使用感のある優れた毛髪化粧料が得られる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ヘアワックス等の毛髪化粧料に関する。さらに詳しくは、使用に際して優れた使用性、使用感を有し、優れた整髪機能を発揮するヘアワックス等の毛髪化粧料に関する。
一般に用いられている整髪用毛髪化粧料としては、セット樹脂で整髪するムース、ヘアスプレー、ジェル、セットローション等の整髪用毛髪化粧料、主として固形ワックスの整髪力を用いるヘアスチック、ポマード、ヘアクリーム、ヘアワックス等の整髪用毛髪化粧料がある。前者の整髪用毛髪化粧料はセット樹脂の被膜が毛髪上で、水やアルコールの揮発とともに形成され、毛髪同士を接着し固定することでセット力を発揮させている。しかしながら、これらのセット樹脂を含有した整髪料は、優れたセット力は得られるものの、バリバリした感触で自然な風合いが失われるといった欠点もあった。
上記のような問題を解決する整髪料として近年後者の整髪用毛髪化粧料、特にワックス状の整髪料(ヘアワックス)が開発されてきている(例えば、特許文献1及び2参照)。ヘアワックスはワックス被膜の粘性で整髪させている。これらヘアワックスは、バリバリせずナチュラルなヘアスタイルが得られるものの、整髪性やヘアスタイルキープ性といった点で不充分であった。
現在までに優れた使用性を得ようとする開発が行われている。例えば、少なくとも40質量%の水性又は水−アルコール性キャリヤー媒質、少なくとも5質量%の、少なくとも1種の乳化剤、少なくとも2質量%の、少なくとも1種のワックスを含有し、この際、前記乳化剤のワックスに対する質量割合が1以上であるヘアワックス製品の技術(特許文献3参照)、高重合度のポリエチレングリコールを配合した技術(特許文献4参照。)等が開示されている。
しかしながら、従来のヘアワックスは、整髪性やヘアスタイルキープ性といった点で充分でないばかりか、使用性も依然として充分でなく、現在まで、満足される、整髪性及びヘアスタイルキープ性、使用性、使用感を有したヘアワックスは開発されていない。
特開平10−45546号公報 特開2001−316228号公報 特開2004−67678号公報 特開2002−241243号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、使用に際して優れた使用性、使用感を有し、優れた整髪機能を発揮するヘアワックス等の毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、ワックスと疎水変性ポリエーテルウレタンとイオン性ビニルポリマーとアルコールとを含有し、特定範囲の粘度にすることにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(a)ワックスと、(b)下記一般式(1)
Figure 2006062996
(一般式(1)中、R1、R2及びR4は、それぞれ独立に炭化水素基を表し、R3はウレタン結合を有してもよい炭化水素基を表し、R5は直鎖、分岐鎖を有する炭化水素基を表し、mは2以上の数であり、hは1以上の数であり、k及びnはそれぞれ独立に0〜1000の範囲の数である。ただし、k及びnが両方が0になることはない。)で示される疎水変性ポリエーテルウレタンと、(c)イオン性ビニルポリマーと、(d)アルコールとを含有し、粘度が20,000〜100,000mPa・sであることを特徴とする毛髪化粧料である。
本発明の構成をとることにより、特に従来にはなかった、曳糸性、弾力感を有した使用性、使用感のある優れたヘアワックス等の毛髪化粧料が得られる。
本発明においては、前記一般式(1)で示される疎水変性ポリエーテルウレタンにおいて、R1はエチレン基、R2はエチレン基、R3は炭素数4〜8のアルキレン基、R4はエチレン基、R5は分岐鎖を有する炭素数16〜32のアルキル基、mは2、hは1、k及びnはそれぞれ独立に10〜200の範囲の数であることが好ましい。
また、前記(c)イオン性ビニルポリマーは、アニオン性ビニルポリマー、カチオン性ビニルポリマー又は両性ビニルポリマーである。
前記アニオン性ビニルポリマーとしては、カルボマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーであることが好ましい。
前記カチオン性ビニルポリマーとしては、アミン含有(メタ)アクリル系モノマー共重合体であることが好ましい。
前記両性ビニルポリマーとしては、両性アクリル系高分子であることができる。
本発明において、これらの毛髪化粧料において、好適には(a)ワックスを毛髪化粧料全量中0.01〜30質量%、(b)前記一般式(1)で示される疎水変性ポリエーテルウレタンを毛髪化粧料全量中0.1〜10質量%、(c)イオン性ビニルポリマーを毛髪化粧料全量中0.001〜5質量%、(d)アルコールを毛髪化粧料全量中0.1〜30質量%含有する毛髪化粧料である。
本発明の毛髪化粧料には、さらに、(e)ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂を含有することができる。この成分の配合により、曳糸性及び弾力感のある整髪効果が向上する。
前記(e)ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の含有量は、毛髪化粧料全量中0.01〜10質量%であることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料としては、ヘアワックスであることができる。
本発明において、ワックスとは、常温(1気圧、20℃)で固体、好ましくは融点が30℃以上の油分のことを意味する。
また、本発明において粘度は、30℃におけるブルックフィールド型粘度計(スピンドル番号6、回転数10rpm)で測定した粘度である。
本発明において、アクリル酸及びメタクリル酸に関連した表記で、(メタ)アクリル酸の表記は、メタクリル酸とアクリル酸の両方に適用されることを示す。また、(メタ)アクリルアミドについては、メタクリルアミドとアクリルアミドの両方に適用されることを示し、その他関連するモノマー及びポリマーの記載も同様である。
本発明によれば、優れた髪型が得られる整髪力、そのヘアスタイルキープ力を付与すると同時に、使用に際して、指どれがよく、曳糸性、弾力感を有した、優れた使用性のヘアワックス等の毛髪化粧料が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。
本発明において用いられる(a)ワックスとしては、化粧品に用いることができる高級アルコール系ワックス、エステル系ワックス、炭化水素系ワックス、高級脂肪酸系ワックス等のワックスが挙げられ、具体的には、セタノール、ベヘニルアルコール、キャンデリラロウ、ビースワックス(ミツロウ)、カルナウバロウ、水素添加牛脂、グリセリルトリステアレート、綿ロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カボックロウ、モクロウ、セラックロウ、固形パラフィン(パラフィンワックス)、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ステアリン酸等が挙げられる。ワックスは、1種又は2種以上が選択されて使用される。
ワックスの含有量は、毛髪化粧料全量中0.01〜30質量%が好ましい。含有量が0.01質量%未満であるとナチュラルな風合いでの整髪や再整髪性が充分でなくなってくる傾向にあり、また、30質量%を越えるとのびや指どれが悪く重い仕上がりとなり使用性が悪くなる傾向がある。さらに好ましい含有量は毛髪化粧料全量中1〜10質量%である。
本発明において用いられる(b)疎水変性ポリエーテルウレタンは、下記一般式(1)で示されるものである。
Figure 2006062996
一般式(1)中、R1、R2及びR4は、それぞれ独立に炭化水素基を表し、R3はウレタン結合を有してもよい炭化水素基を表し、R5は直鎖、分岐鎖を有する炭化水素基を表し、mは2以上の数であり、hは1以上の数であり、k及びnはそれぞれ独立に0〜1000の範囲の数である。ただし、k及びnが両方が0になることはない。
一般式(1)で示される(b)疎水変性ポリエーテルウレタンは、例えばR1−[(O−R2k−OH]mで表される1種または2種以上のポリエーテルポリオールと、R3−(NCO)h+1で表される1種または2種以上のポリイソシアネートと、HO−(R4−O)n−R5で表される1種または2種以上のポリエーテルモノアルコールとを反応させることにより得ることができる。
この場合、一般式(1)中のR1〜R5は、製造に用いるR1−[(O−R2k−OH]m、R3−(NCO)h+1、HO−(R4−O)n−R5により決定される。3者の仕込み比は、特に限定されないが、ポリエーテルポリオールおよびポリエーテルモノアルコール由来の水酸基と、ポリイソシアネート由来のイソシアネート基の比が、NCO/OH=0.8:1〜1.4:1であるのが好ましい。
本発明の一般式(1)で表される(b)疎水変性ポリエーテルウレタンを得るために好適に用いることのできるポリエーテルポリオールは、R1−[(O−R2k−OH]mで表され、m価のポリオールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エピクロルヒドリン等のアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等を付加重合することにより得ることができる。
m価のポリオールとしては、2〜8価のものが好ましく、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等の2価アルコール、グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、ペンタメチルグリセリン、ペンタグリセリン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の3価アルコール、ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール等の4価のアルコール、アドニット、アラビット、キシリット等の5価アルコール、ジペンタエリスリトール、ソルビット、マンニット、イジット等の6価アルコール、ショ糖等の8価アルコール等が挙げられる。本発明においては、2価アルコール、なかでもエチレングリコールが特に好ましい。
したがって、m価のポリオールによって、R1が決定される。
また、前記付加させるアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等は、優れた効果を発揮させることができることから、炭素数2〜4のアルキレンオキサイドあるいはスチレンオキサイドが好ましく、エチレンオキサイドが特に好ましい。
したがって、付加させるアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等により、R2が決定される。
付加させるアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等は単独重合、2種類以上のランダム重合、あるいはブロック重合であっても良い。付加の方法は通常の方法であれば良い。また、重合度kは、0〜1000であり、好ましくは1〜500、さらに好ましくは10〜200である。また、R2に占めるエチレン基の割合が、好ましくは全てのR2に対して50〜100質量%である。
また、R1−[(O−R2k−OH]mの分子量は500〜10万のものが好ましく、1000〜5万のものが特に好ましい。
本発明の一般式(1)で表される(b)疎水変性ポリエーテルウレタンを得るのに好適に用いることのできるポリイソシアネートは、R3−(NCO)h+1で表され、分子中に2個以上のイソシアネート基を有するものであれば特に限定されない。例えば、脂肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、ビフェニルジイソシアネート、フェニルメタンのジイソシアネート、トリイソシアネート、テトライソシアネート等が挙げられる。本発明においては、脂肪族ジイソシアネートが好ましい。
脂肪族イソシアネートとしては、例えば、メチレンジイソシアネート、ジメチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジプロピルエーテルジイソシアネート、2,2−ジメチルペンタンジイソシアネート、3−メトキシヘキサンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルペンタンジイソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、3−ブトキシヘキサンジイソシアネート、1,4−ブチレングリコールジプロピルエーテルジイソシアネート、チオジヘキシルジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、パラキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。これらのうちでは、ヘキサメチレンジイソシアネートが好ましく用いられる。
芳香族ジイソシアネートとしては、例えば、メタフェニレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジメチルベンゼンジイソシアネート、エチルベンゼンジイソシアネート、イソプロピルベンゼンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネート、2,7−ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環族ジイソシアネートとしては、例えば、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
ビフェニルジイソシアネートとしては、例えば、ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチルビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメトキシビフェニルジイソシアネート等が挙げられる。
フェニルメタンのジイソシアネートとしては、例えば、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルジメチルメタン−4,4’−ジイソシアネート、2,5,2’,5’−テトラメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、シクロヘキシルビス(4−イソシオントフェニル)メタン、3,3’−ジメトキシジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジメトキシジフェニルメタン−3,3’−ジイソシアネート、4,4’−ジエトキシジフェニルメタン−3,3’−ジイソシアネート、2,2’−ジメチル−5,5’−ジメトキシジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジクロロジフェニルジメチルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ベンゾフェノン−3,3’−ジイソシアネート等が挙げられる。
トリイソシアネートとしては、例えば、1−メチルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、1,3,5−トリメチルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、1,3,7−ナフタレントリイソシアネート、ビフェニル−2,4,4’−トリイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4,4’−トリイソシアネート、3−メチルジフェニルメタン−4,6,4’−トリイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート等が挙げられる。
また、これらのポリイソシアネート化合物のダイマー、トリマー(イソシアヌレート結合)で用いられても良く、また、アミンと反応させてビウレットとして用いても良い。
さらに、これらのポリイソシアネート化合物と、ポリオールを反応させたウレタン結合を有するポリイソシアネートも用いることができる。ポリオールとしては、2〜8価のものが好ましく、前述のポリエーテルポリオールの製造原料であるポリオールが好ましい。なお、R3−(NCO)h+1として3価以上のポリイソシアネートを用いる場合は、このウレタン結合を有するポリイソシアネートが好ましい。
本発明の一般式(1)で表される(b)疎水性変性ポリエーテルウレタンを得るのに好適に用いることができるポリエーテルモノアルコールは、HO−(R4−O)n−R5で表され、1価アルコールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エピクロルヒドリン等のアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等を付加重合することにより得ることができる。ここで、1価アルコールとしては、直鎖又は分岐鎖を有する(以下、分岐という。)1価アルコールである。
したがって、R5は、前記1価アルコールの水酸基を除いた炭化水素基であり、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキルアリール基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基等が挙げられる。
アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ターシャリブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ターシャリペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、イソステアリル、イコシル、ドコシル、テトラコシル、トリアコンチル、2−オクチルドデシル、2−ドデシルヘキサデシル、2−テトラデシルオクタデシル、モノメチル分岐−イソステアリル、2−ヘキシルデシル、2−デシルテトラデシル等が挙げられる。
アルケニル基としては、例えば、ビニル、アリル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、ペンテニル、イソペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、テトラデセニル、オレイル等が挙げられる。
アルキルアリール基としては、フェニル、トルイル、キシリル、クメニル、メシチル、ベンジル、フェネチル、スチリル、シンナミル、ベンズヒドリル、トリチル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ブチルフェニル、ペンチルフェニル、ヘキシルフェニル、ヘプチルフェニル、オクチルフェニル、ノニルフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル基等が挙げられる。
シクロアルキル基、シクロアルケニル基としては、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、メチルシクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、メチルシクロペンテニル、メチルシクロヘキセニル、メチルシクロヘプテニル基等が挙げられる。
また、R5はアルキル基であることが好ましく、なかでも分岐アルキル基が好ましい。また、アルキル基の炭素数は8〜36が好ましく、12〜24が特に好ましい。
また、前記付加させるアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等は、優れた効果を発揮させることができることから、炭素数2〜4のアルキレンオキサイドあるいはスチレンオキサイドが好ましく、エチレンオキサイドが特に好ましい。
したがって、付加させるアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等により、R4が決定される。
また、付加させるアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等は、単独重合、2種以上のランダム重合あるいはブロック重合であっても良い。付加の方法は通常の方法であれば良い。重合度nは0〜1000であり、好ましくは1〜200、さらに好ましくは10〜50である。また、R4に占めるエチレン基の割合は、好ましくは全てのR4に対し50〜100質量%、さらに好ましくは、65〜100質量%である。
また、R1−[(O−R2k−OH]mで表されるポリエーテルポリオール(a)と、R3−(NCO)h+1で表されるポリイソシアネート(b)と、HO−(R4−O)n−R5で表されるポリエーテルモノアルコール(c)とを反応させる場合には、一般式(1)の構造の化合物以外のものも副生することがある。例えば、ジイソシアネートを用いた場合、主生成物としては一般式(1)で表されるc−b−a−b−c型の化合物が生成するが、その他、c−b−c型、c−b−(a−b)x−a−b−c型等の化合物が副生成することがある。この場合、特に一般式(1)型の化合物を分離することなく、一般式(1)型の化合物を含む混合物の状態で本発明に使用することができる。
本発明に用いる疎水変性ポリエーテルウレタンは、特開平9−71766号公報において公知になっている化合物であり、該公報に記載されているものが用いられ、また、前記公報に記載されている製造法等、通常のポリエーテルとイソシアネートとの反応で得ることができる。
以下に、本発明に用いられる疎水変性ポリエーテルウレタンの製造例を挙げる。
(製造例1)
温度計、窒素導入管および撹拌機を付した容量1000mlの4つ口フラスコにポリエチレングリコール(PEG)6000(分子量6000)を480部、2−オクチルドデシルアルコールのエチレンオキサイド(EO)20モル付加物を198部仕込み、減圧下(10mmHg以下)にて90〜100℃で3時間脱水し、系の水分量を0.03%とした。次いで、80℃に冷却しヘキサメチレンジイソシアネ−ト(HMDI)を29.6部を加え窒素気流下80〜90℃にて2時間反応させ、イソシアネート含量が0%であることを確認し常温で淡黄色固体の反応生成物を得た。該生成物は、一般式(1)中、R1=エチレン基、R2=エチレン基、R3=ヘキサメチレン基、R4=エチレン基、R5=2−オクチルドデシル基、h=1、m=2、k=67、n=20の疎水変性ポリエーテルウレタンであった。
(製造例2)
製造例1と同様の条件下、PEG6000を522部、2−デシルテトラデシルアルコ−ルのEO10モル付加物を145部とHMDI32.2部から淡黄色固体の反応生成物を得た。該生成物は、一般式(1)中、R1=エチレン基、R2=エチレン基、R3=ヘキサメチレン基、R4=エチレン基、R5=2−デシルテトラデシル基、h=1、m=2、k=67、n=10の疎水変性ポリエーテルウレタンであった。
(製造例3)
製造例1と同様の条件下、PEG20000を580部、2−ヘキシルデシルアルコ−ルのEO35モル付加物を109部とトリレンジイソシアネート(TDI)を11.1部から淡黄色固体の反応生成物を得た。該生成物は、一般式(1)中、R1=エチレン基、R2=エチレン基、R3=トリレン基、R4=エチレン基、R5=2−ヘキシルデシル基、h=1、m=2、k=226、n=35の疎水変性ポリエーテルウレタンであった。
(製造例4)
製造例1と同様の条件下、構造式HO−(C24O)80−(C36O)30−(C24O)80−Hの化合物を603部と、2−デシルテトラデシルアルコ−ルのEO20モル付加物を82.7部とHMDI11.3部から淡黄色固体の反応生成物を得た。該生成物は、一般式(1)中、R1=プロピレン基、R2=(C36O)15−(C24O)80、R3=ヘキサメチレン基、R4=エチレン基、R5=2−デシルテトラデシル基、h=1、m=2、n=20の疎水変性ポリエーテルウレタンであった。
本発明の疎水変性ポリエーテルウレタンは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えばアデカノールGT−700(旭電化社製)等が挙げられる。
疎水変性ポリエーテルウレタンの含有量は、毛髪化粧料全量中0.1〜10質量%が好ましい。含有量が0.1質量%未満であると弾力感や曳糸性が実感できる増粘性が充分でなくなる傾向にあり、また、10質量%を越えると粘度が高すぎて指どれやのびが悪くなる傾向がある。さらに好ましい含有量は毛髪化粧料全量中0.5〜3質量%である。
本発明において用いられる(c)イオン性ビニルポリマーは、アニオン性、カチオン性、両性等のイオン性のビニルポリマーである。
以下、アニオン性ビニルポリマーについて詳述する。アニオン性ビニルポリマーとしては、カルボマー(carbomer)(CTFA定義)、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリ(メタ)アクリル酸、(ジメチル(メタ)アクリルアミド・(メタ)アクリロイルジメチルタウリンアルカリ金属塩)クロスポリマー等の高分子が挙げられる。中でも、カルボキシル基を含有する高分子が好ましく、カルボマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマーをそれぞれ単独で又は併用して用いることがさらに好ましい。
前記カルボマーは、アクリル酸系の架橋共重合体で、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸等の置換アクリル酸等のアクリル酸系モノマーの架橋ポリマーである。前記アクリル酸系モノマーは好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸であり、アクリル酸が最も好ましい。
前記カルボマーにおける架橋剤は、分子当たり2以上の炭素−炭素二重結合(アルケニルエーテル基)を有した多価アルコールのポリアルケニルポリエーテルが好ましく、具体的には、スクロースのアリルエーテル、ペンタエリトリトールのアリルエーテル等が挙げられる。
前記カルボマーは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、カーボポール(Carbopol)910、同934、同940、同941、同981(以上、グッドリッチ(B.F.Goodrich Chemical)社製)、ハイビスワコー104、同105(以上、和光純薬工業社製)、シンタレンK、同L(以上、シグマ社製)等が挙げられる。
前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸等の置換アクリル酸、及びこれらアクリル酸又は置換アクリル酸の短鎖アルコール(炭素数1〜4)エステルから選ばれる1種以上のモノマーからなるアクリル酸系第一モノマーと、アクリル酸、又はメタクリル酸、エタクリル酸等の置換アクリル酸の長鎖アルコール(炭素数8〜40)エステルからなるアクリル酸系第二モノマーの架橋コポリマーである。
前記短鎖アルコールエステルとしては、アクリル酸の炭素数1〜4のアルコールエステル、メタクリル酸の炭素数1〜4のアルコールエステルが好ましい。
前記長鎖アルコールエステルとしては、アクリル酸の炭素数8〜40のアルコールエステルが好ましく、さらに好ましくはアクリル酸の炭素数10〜30のアルコールエステルである。
前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーにおける架橋剤は、分子当たり2以上の炭素−炭素二重結合(アルケニルエーテル基)を有した多価アルコールのポリアルケニルポリエーテルが好ましく、具体的には、スクロースのアリルエーテル、ペンタエリトリトールのアリルエーテル等が挙げられる。
前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、カーボポール(Carbopol)R1342、同R1382、ペミュレン(Pemulen)TR−1、同TR−2(以上、ノベオン(Noveon)社製)、アキュリン−22(ローム&ハース製)等が挙げられる。
アニオン性ビニルポリマーは1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
次に、カチオン性ビニルポリマーについて詳述する。カチオン性ビニルポリマーとしては、アミン含有(メタ)アクリル系モノマー共重合体、ポリ[ジメチルジアリルアンモニウムハライド]型カチオン性ポリマー、ジメチルジアリルアンモニウムハライドとアクリルアミドの共重合体カチオン性ポリマー、ビニルピロリドン、ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオン化物等が挙げられる。
本発明においては、アミン含有(メタ)アクリル系モノマー共重合体が好ましく用いられる。前記アミン含有(メタ)アクリル系モノマー共重合体は、好ましくは、下記(F)〜(I)を含有したモノマー組成物を重合して得られるカチオン性ビニルポリマーである。
(F)下記一般式(2)
Figure 2006062996
(一般式(2)中、R6は水素原子又はメチル基、R7およびR8はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、エチル基又はt−ブチル基、Aは酸素原子又は−NH−基、Bは直鎖状又は側鎖を有する炭素数1〜4のアルキレン基を表す。)で示されるアミン含有(メタ)アクリル系モノマー
(G)下記一般式(3)
Figure 2006062996
(一般式(3)中、R6は一般式(2)の場合と同じ、R9は下記一般式(4)
Figure 2006062996
(一般式(4)中、pは3又は4を表す。)で示される基または下記式(5)
Figure 2006062996
で表わされる基を表す。)で示されるビニルモノマー
(H)下記一般式(6)
Figure 2006062996
(一般式(6)中、R6及びAは一般式(2)の場合と同じ、R10は直鎖状又は側鎖を有する炭素数1〜21のアルキレン基又は下記一般式(7)
Figure 2006062996
(一般式(7)中、nは1〜4の整数、qは1〜25の整数を表す。)で表される基、R11は水素原子又はメチル基を表す。)で示される(メタ)アクリロイル基含有モノマー
(I)架橋性ビニルモノマー
該アミン含有(メタ)アクリル系モノマー共重合体は、特許第3488494号公報で公知となっているポリマーで、このものを用いることができる。
前記アミン含有(メタ)アクリル系モノマーにおいて、一般式(2)中で、R7およびR8はいずれもメチル基、Aは酸素原子又は−NH−基、Bはエチレン基、プロピレン基であることが好ましい。前記Aは酸素原子であることがさらに好ましく、前記Bはエチレン基であることがさらに好ましい。前記アミン含有(メタ)アクリル系モノマーとしては具体的に、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これらの中では、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドが好ましく、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドがさらに好ましい。特に、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートが好ましい。なお、本発明においては、前記一般式(2)で示されるアミン含有(メタ)アクリル系モノマーは、1種又は2種以上が混合されて用いられ、モノマー組成物全量中15〜85質量%含有することが好ましい。さらに好ましくは、30〜70質量%である。特に、40〜55質量%が好ましい。
前記一般式(3)で示されるビニルモノマーは、例えば、N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これらの中では、N−ビニルピロリドンが好ましく用いられる。なお、本発明においては、前記ビニルモノマーは1種又は2種以上が混合されて用いられ、モノマー組成物全量中0〜80質量%含有することが好ましい。前記一般式(3)で示されるビニルモノマーは、含有されなくても構わないが、モノマー組成物全量中5〜80質量%含有することがさらに好ましい。さらに好ましくは、20〜70質量%である。特に、35〜55質量%が好ましい。
前記(メタ)アクリロイル基含有モノマーにおいて、一般式(6)中で、R10が鎖状炭素数11〜17のアルキレン基でR11がメチル基であることが好ましい。前記R10は鎖状炭素数15〜17のアルキレン基であることがさらに好ましい。前記(メタ)アクリロイル基含有モノマーとしては、具体的に、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−t−オクチル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの中では、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートが好ましく、ステアリル(メタ)アクリレートが好ましく、ステアリル(メタ)アクリレートがさらに好ましい。なお、本発明においては、前記一般式(6)で示される(メタ)アクリロイル基含有モノマーは、1種又は2種以上が混合されて用いられ、モノマー組成物全量中0.5〜20質量%含有することが好ましい。さらに好ましくは0.5〜10質量%である。特に、1〜5質量%が好ましい。
前記架橋性ビニルモノマーは、1分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する化合物であり、他の単量体と架橋する性質を有するものである。前記架橋性ビニルモノマーとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等の1分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する(メタ)アクリル系モノマー;メチレンビス(メタ)アクリルアミド、1,2−ビス(メタ)アクリルアミドエタン、1,5−ビス(メタ)アクリルアミドペンタン等の1分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する(メタ)アクリルアミド系モノマー;ジビニルベンゼン等の1分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有するビニルモノマー等が挙げられる。これらの中では、1分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する(メタ)アクリル系モノマーが好ましく、中でもポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートがさらに好ましく、特にトリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートが好ましい。なお、本発明においては、前記架橋性ビニルモノマーは、1種または2種以上が混合されて用いられ、モノマー組成物全量中0.1〜20質量%含有することが好ましい。さらに好ましくは、1〜15質量%であり、特に、1〜10質量%が好ましい。
前記(F)アミン含有(メタ)アクリル系モノマー、(G)ビニルモノマー、(H)(メタ)アクリロイル基含有モノマー及び(I)架橋性ビニルモノマーを含有したモノマー組成物の重合反応は、一般的な溶液重合法や塊重合法によって行なうことができ、例えば特許第3488494号公報に記載の方法で得ることができる。
以下、前記カチオン性ビニルポリマーの製造例を示す。
(製造例5)
温度計、還流管およびチッ素導入管を備えた三つ口フラスコに、モノマーとしてN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート50g、N−ビニルピロリドン47.5g、ステアリルアクリレート2.5g及びトリプロピレングリコールジアクリレート1.9gと、エタノール23.1g及びシクロヘキサン554.3gの混合溶媒(混合比(質量比)4:96)とを添加し、80℃にて還流を行いながらチッ素気流下で2時間撹拌して脱気した。つぎに、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.41gを三つ口フラスコに添加し、80℃で重合を開始した。重合開始45分間経過後にトリプロピレングリコールジアクリレート1.9gを添加し、さらに45分間経過後にトリプロピレングリコールジアクリレート1.9gを添加した。チッ素気流下で撹拌しながら約10時間重合反応を行なった後、得られたポリマースラリー溶液を減圧下で濾過し、固形分を減圧下で乾燥した。得られた乾燥ポリマーを粉砕機で粉砕し、白色粉末状のカチオン性ビニルポリマーを得た。
(製造例6)
製造例5におけるN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの代わりにN,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドを用いた他は製造例5と同様にして白色粉末状のカチオン性ビニルポリマーを得た。
(製造例7)
温度計、還流管及びチッ素導入管を備えた三つ口フラスコに、モノマーとしてN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート50g、メタクリルアミド47.5g、ステアリルアクリレート2.5g、トリプロピレングリコールジアクリレート1.9gと、エタノール376.2gを添加し、前記モノマー濃度が21質量%となるように調整し、80℃にて還流を行ないながらチッ素気流下で2時間撹拌して脱気した。つぎに、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.41gを三つ口フラスコに添加し、80℃で重合を開始した。重合開始45分間経過後にトリプロピレングリコールジアクリレート1.9gを添加し、さらに45分間経過後にトリプロピレングリコールジアクリレート1.9gを添加した。チッ素気流下で撹拌しながら約10時間重合反応を行なったのち、得られたポリマースラリー溶液を減圧下で濾過し、固形分を減圧下で乾燥した。乾燥ポリマーを粉砕機で粉砕し、白色粉末状のカチオン性ビニルポリマーを得た。
カチオン性ビニルポリマーは1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
本発明のカチオン性ビニルポリマーは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えばコスカットGA467(大阪有機工業株式会社製)、マーコート100、同550(以上、米国メルク社製)、H.C.ポリマー1、同1N、同2、同HCP−3A(以上、大阪有機化学工業株式会社製)、ガフコート755、同734(以上、アイエスピー(ISP)社製)等が挙げられる。
次に、両性ビニルポリマーについて詳述する。両性ビニルポリマーとしては、両性アクリル系高分子等が挙げられる。両性アクリル系高分子としては、例えば、N−(メタ)アクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、N,N−ジメチル−N−(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)アミン・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキルエステル・(メタ)メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(メタ)アクリルアミド・N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート・(メタ)アクリル酸共重合体、N,N−ジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン=N−オキシド・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウムー39)等が挙げられる。
なお、これらの共重合体中の(メタ)アクリル酸アルキルエステルのアルキルエステルは、メチルエステル等炭素数1〜18のアルキルエステルが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が好ましい例として挙げられる。
両性アクリル系高分子は一般に市販されているのでその市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体である、ユカフォーマーR205、同R205S、同510、同SM、同301、同104D、同202、AMPHOSET(以上、三菱化学株式会社製)、RAMレジン2000、3000、4000(大阪有機化学工業株式会社製)等、N,N−ジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体であるダイヤフォーマーZ−711、同Z−712、同Z−631、同Z−632、同Z−651(以上、三菱化学株式会社製)等、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマーであるダイヤフォーマーZ−772(三菱化学株式会社製)等が挙げられる。
両性ビニルポリマーは1種又は2種以上が任意に選択されて用いられる。
本発明におけるイオン性ビニルポリマーの含有量は、毛髪化粧料全量中0.001〜5質量%が好ましい。含有量が0.001質量%未満であると増粘性が充分でなくなる傾向にあり、また、5質量%を越えると粘度が高く指どれやのびが悪くなる傾向がある。さらに好ましい含有量は毛髪化粧料全量中0.05〜2質量%である。
本発明において用いられる(d)アルコールとしては、1価の炭素数1〜5のアルコール類が好ましく、例えばエタノール、n‐プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール等が挙げられる。本発明においてはエタノールが好ましい。アルコールは1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
アルコールの含有量は、毛髪化粧料全量中0.1〜30質量%が好ましい。さらに好ましい含有量は毛髪化粧料全量中1〜15質量%である。
本発明に係る毛髪化粧料は、前記成分を含有し、粘度が20,000〜100,000mPa・sであることが必要である。粘度が20,000mPa・s未満であると、製剤としての安定性(内層油分のクリーミング)が損なわれるばかりか、化粧容器として使用する際の指どれなども悪くなりたれ落ち等が懸念される。一方、100,000mPa・sを越えると、使用において扱いにくい(ゆびどれ・のび等)、毛髪へのなじみが悪い。
本発明の毛髪化粧料には、前記成分の他に、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる他の成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。前記任意配合成分として、(e)ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂を配合することができ、この成分の配合により、曳糸性及び弾力感のある整髪効果が向上する。
ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂としては、ポリシロキサン化合物を担持した一分子中にカルボキシル基と第三級アミノ基とを有する両性ウレタン樹脂が好ましい。
前記ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂を構成する両性ウレタン樹脂としては、少なくとも下記の(A)〜(D)の化合物を反応させて生成される両性ウレタン樹脂が好ましい。
(A)ポリオール化合物
(B)ポリイソシアネート化合物
(C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有する化合物
(D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有する化合物
前記ポリオール化合物(以下、化合物(A)ともいう。)としては、一般にウレタン樹脂の製造に使用されるポリオール化合物であれば特に限定されるものではない。化合物(A)の例としては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、低分子ポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール、ポリオレフィンポリオール、ポリアクリル酸エステル系ポリオール等が挙げられ、これらは単独で、もしくは2種以上併せて用いられる。中でも、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、低分子ポリオールが好適に用いられる。
前記ポリエステルポリオールとしては、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸の少なくとも1種と、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、ジエチレングリコール、スピログリコール、トリメチロールプロパン等の多価アルコールの少なくとも1種とを縮重合させて得られるポリエステルポリオール、並びにラクトン類の開環重合により得られるポリエステルポリオール等が挙げられる。
前記ポリエーテルポリオールとしては、例えば、水及び前記ポリエステルポリオールの合成に使用する多価アルコールの他、ビスフェノールA等のフェノール類及びその水素化物、並びに第一級アミン類もしくは第二級アミン類に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、オキセタン、テトラヒドロフラン等の環状エーテルを開環付加重合させて得られるポリエーテルポリオールが挙げられる。さらに、ポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキシテトラメチレンポリオール、並びにビスフェノールAに、プロピレンオキサイドもしくはエチレンオキサイドの少なくとも一方を開環付加重合させたポリエーテルポリオール(共重合体の場合は、ブロック共重合体、ランダム共重合体のいずれでもよい。)等が挙げられる。
前記低分子ポリオールとしては、例えば、1,4−シクロヘキサンジメタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、スピログリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン等が挙げられる。
化合物(A)は、単独で又は組み合わせて使用できる。化合物(A)の中では、1,4−シクロヘキサンジメタノールが好ましい。
なお、本発明において、化合物(A)の中で後述する化合物(E)と重複する場合、その化合物は、化合物(E)に含まれ、化合物(A)には含まれない。さらに、本発明において、化合物(A)の中で後述する化合物(C)と重複する場合、その化合物は、化合物(C)に含まれ、化合物(A)には含まれない。また、本発明において、化合物(A)の中で後述する化合物(D)と重複する場合、その化合物は、化合物(D)に含まれ、化合物(A)には含まれない。
本発明に用いられるポリイソシアネート化合物(以下、化合物(B)ともいう。)としては、一般にウレタン樹脂の製造に使用されるポリイソシアネート化合物であれば特に限定されるものではない。化合物(B)の例としては、例えば、脂肪族ジイソシアネート化合物、脂環式ジイソシアネート化合物、芳香族ジイソシアネート化合物等の有機ジイソシアネート化合物が挙げられ、これらは単独で、もしくは2種以上を併せて用いられる。
前記脂肪族ジイソシアネート化合物としては、例えば、エチレンジイソシアネート、2,2,4ートリメチルヘキサメチレンジイソシアネート,1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
前記脂環式ジイソシアネート化合物としては、例えば、水素添加4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロへキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート等が挙げられる。
前記芳香族ジイソシアネート化合物としては、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。
これらの化合物(B)中では、耐候性に優れ、かつ、低価格である点で、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート等が好ましい。化合物(B)は、単独でもしくは組み合わせて使用できる。
本発明に用いられる水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有する化合物(以下、化合物(C)ともいう。)としては、分子内に水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種と、カルボキシル基を少なくとも1つ有する化合物であって、目的とする両性ウレタン樹脂を得ることができる化合物であれば特に限定されるものではない。化合物(C)としては、例えば、ジメチロール、ジエタノール、ジプロパノール等のジアルキロール基を持った炭素数3〜26、好ましくは3〜12のカルボン酸が好適な例として挙げられる。具体的な例としては、例えば、ジメチロールプロパン酸(DMPA)、ジメチロールブタン酸等が挙げられる。また、カルボキシル基含有ポリカプロラクトンジオールも用いられる。これらは単独で、もしくは2種以上併せて用いられる。
本発明に用いられる水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有する化合物(以下、化合物(D)ともいう。)としては、分子内に水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基を少なくとも1つ有する化合物であって、目的とする両性ウレタン樹脂を得ることができる化合物であれば特に限定されるものではない。化合物(D)としては、例えば、前記化合物(C)と同じジアルキロール基を持った、例えば、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−ラウリルジエタノールアミン、N−メチルジプロパノールアミン等のN−アルキルジアルカノールアミン化合物が挙げられる。N−アルキルジアルカノールアミン化合物のN−アルキルのアルキル基は、炭素数1〜24が好ましく、特に1〜8が好ましい。さらに、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン等のN,N−ジアルキルアルカノールアミン化合物、並びにトリエタノールアミン等が挙げられる。これらは単独で、もしくは2種以上併せて用いられる。
前記ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂を構成するポリシロキサン化合物(以下、化合物(S)ともいう。)としては、化粧料に配合できるポリシロキサン化合物であって、シロキサン鎖の両末端もしくは片末端に水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種を有しないポリシロキサン化合物であり、目的とする両性ウレタン樹脂を得ることができる化合物であれば特に限定されるものではない。ポリシロキサン化合物の例を挙げれば、例えば、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、環状シリコーン、フェニル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等である。これらのポリシロキサン化合物は、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
ジメチルポリシロキサンとしては、例えば下記一般式(8)で示される化合物を挙げることができる。
Figure 2006062996
(一般式(8)中、nは1以上の整数を表す。)
一般式(8)中のnは1〜100の整数が好ましく、1〜50の整数がより好ましく、3〜30の整数が特に好ましい。
本発明のジメチルポリシロキサンは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH200シリーズ(商品名)、信越化学工業株式会社製のKF96シリーズ(商品名)等が挙げられる。
ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えば下記一般式(9)で示される化合物を挙げることができる。
Figure 2006062996
(一般式(9)中、mは0以上の整数を表し、nは1以上の整数を表し、R12は下記一般式(10)で示される基を表す。)
Figure 2006062996
(一般式(10)中、R13は水素原子又は炭素数1〜10の炭化水素基を表し、aは1〜10の整数を表し、bは1〜300の整数を表し、cは0〜300の整数を表す。)
一般式(9)において、mは0〜300の整数が好ましく、1〜300の整数がさらに好ましく、1〜100の整数がより好ましく、1〜50の整数が特に好ましい。nは1〜300の整数が好ましく、1〜100の整数がより好ましく、1〜50の整数が特に好ましい。さらに、一般式(10)において、R13は水素原子又はメチル基が好ましい。aは1〜5の整数が好ましく、2〜4の整数が特に好ましい。bは2〜50の整数が好ましく、2〜40の整数がより好ましく、2〜30の整数が特に好ましい。cは0〜50の整数が好ましく、0〜40の整数がより好ましく、0〜30の整数が特に好ましい。
一般式(9)で示される化合物(S)として、一般式(9)において、mが1〜300の整数であり、nが1〜300の整数であり、R12は一般式(10)で示される基であって、aが1〜5の整数であり、bが2〜50整数であり、cが0〜50の整数である化合物が好ましい。
一般式(9)で示される化合物(S)として、一般式(9)において、mが1〜100の整数であり、nが1〜100の整数であり、R12は一般式(10)で示される基であって、aが2〜4の整数であり、bが2〜40整数であり、cが0〜40の整数である化合物がより好ましい。
一般式(9)で示される化合物(S)として、一般式(9)において、mが1〜50の整数であり、nが1〜50の整数であり、R12は一般式(10)で示される基であって、aが2〜4の整数であり、bが2〜30整数であり、cが0〜30の整数である化合物が特に好ましい。
一般式(9)で示されるポリエーテル変性シリコーンとして、例えば、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH3746、SH3771C、SH3772C、SH3773C、SH3775C、SH3748、SH3749、SH3771M、SH3772M、SH3773M、SH3775M(商品名)、並びに信越化学工業株式会社製のKF351A、KF353A、KF945A、KF352A、KF615A、KF6011、KF6012、KF6013、KF6015、KF6016、KF6017(商品名)等を挙げることができる。
フェニル変性シリコーンとしては、例えば下記一般式(11)で示される化合物を挙げることができる。
Figure 2006062996
(一般式(11)中、R14及びR15は、それぞれ独立に炭素数1〜12の炭化水素基(例えば、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12の飽和炭化水素基)、−OSi(CH33又はフェニル基を表す。ただし、R14及びR15の少なくとも一つはフェニル基である。mは0以上の整数を表し、nは1以上の整数を表す。)
一般式(11)において、mは0〜300の整数が好ましく、0〜100の整数がより好ましく、0〜50の整数が特に好ましい。nは1〜500の整数が好ましく、1〜100の整数がより好ましく、1〜50の整数が特に好ましい。フェニル変性シリコーンとして、一般式(11)において、R14=CH3もしくは−OSi(CH33、R15=C65、m=0、n=1〜100であるメチルフェニルポリシロキサンが特に好ましい。
一般式(11)で示されるフェニル変性シリコーンとして、例えば、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH556、SF557、SF558、SH559(商品名)、並びに信越化学工業株式会社製のKF50−100cs、KF50−1000cs、KF53、KF54、KF56(商品名)等を挙げることができる。
アルキル変性シリコーンとしては、例えば下記一般式(12)で示される化合物を挙げることができる。
Figure 2006062996
(一般式(12)中、R16〜R18は、それぞれ独立に炭素数1〜50の炭化水素基を表す。ただし、R16〜R18のうち少なくとも一つは炭素数5〜30の炭化水素基である。mは1以上の整数を表し、nは1以上の整数を表す。)
一般式(12)において、R16〜R18として、炭素数1〜50の炭化水素基であって、直鎖状又は分岐状の飽和炭化水素基を例示できる。炭化水素基の炭素数は、5〜30であるのが好ましく、5〜20であるのがより好ましく、10〜20であるのが特に好ましい。また、mは1〜300の整数であるのが好ましく、1〜100の整数であるのがより好ましく、1〜50の整数であるのが特に好ましい。nは1〜300の整数であるのが好ましく、1〜100の整数であるのがより好ましく、1〜50の整数であるのが特に好ましい。
一般式(12)で示されるアルキル変性シリコーンとして、例えば、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSF8416(商品名)、並びに信越化学工業株式会社製のKF−412、KF−413、KF−414(商品名)等を挙げることができる。
アルコキシ変性シリコーンとしては、例えば下記一般式(13)で示される化合物を挙げることができる。
Figure 2006062996
(一般式(13)中、R19〜R21は、それぞれ独立に炭素数1〜12の炭化水素基または炭素数1〜50のアルコキシ基を表す。ただし、R19〜R21のうち少なくとも一つは炭素数1〜50のアルコキシ基である。mは0以上の整数を表し、nは1以上の整数を表す。)
一般式(13)において、R19〜R21は、炭素数1〜12の炭化水素基または炭素数1〜50のアルコキシ基であるが、炭素数1〜12の炭化水素基として、直鎖状又は分岐状の飽和炭化水素基を例示でき、炭素数1〜50のアルコキシ基として、直鎖状又は分岐状のアルコキシ基を例示できる。炭素数1〜50のアルコキシ基の炭素数は、1〜30であるのが好ましく、1〜25であるのがより好ましく、1〜20であるのが特に好ましい。また、mは0〜500の整数であるのが好ましく、1〜500の整数であるのがさらに好ましく、1〜100の整数であるのがより好ましく、1〜50の整数であるのが特に好ましい。nは1〜100の整数であるのが好ましく、1〜80の整数であるのがより好ましく、1〜50の整数であるのが特に好ましい。
一般式(13)で示されるアルコキシ変性シリコーンとして、例えば、信越化学工業株式会社製のKF−851、X−22−801B(商品名)等を挙げることができる。
環状シリコーンとしては、例えば下記一般式(14)で示される化合物を挙げることができる。
Figure 2006062996
(一般式(14)中、R22は、炭素数2〜12の炭化水素基を表すが、各繰り返し単位において、互いに同一であっても異なってもよい。mは1以上の整数を表し、nは0以上の整数を表し、m+n=3〜10である。)
一般式(14)において、R22は、炭素数1〜12の炭化水素基であって、直鎖状又は分岐状の飽和炭化水素基を例示できる。R22は、炭素数が2〜10であるのが好ましく、2〜8であるのがより好ましく、2〜5であるのが特に好ましい。また、mは1〜8の整数であるのが好ましく、3〜8の整数であるのがさらに好ましく、4〜8の整数であるのがより好ましく、4〜6の整数であるのが特に好ましい。nは0〜7の整数であるのが好ましく、0〜5の整数であるのがより好ましく、0〜3の整数であるのが特に好ましい。m+nは3〜8であるのが好ましく、4〜8であるのがより好ましく、4〜6であるのが特に好ましい。
一般式(14)で示される環状シリコーンとして、例えば、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH244、SH344、SH245、DC345、DC246(商品名)、並びに信越化学工業株式会社製のKF994、KF995、KF9937(商品名)等を挙げることができる。
なお、前記一般式(9)及び一般式(11)〜(14)で示される化合物の繰り返し単位部分は、ランダム重合、ブロック重合等のいかなる重合形態であってもよい。
化合物(S)の25℃での粘度(動粘度)は、いずれも1〜5,000mm2/sであるのが好ましく、1〜2,000mm2/sであるのがより好ましく、1〜1,000mm2/sであるのが特に好ましい。化合物(S)として、ジメチルポリシロキサン及びポリエーテル変性シリコーンが好ましい。化合物(S)は、単独で又は組み合わせて使用することができる。
本発明における好ましいポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂は、前記化合物(S)の存在下、少なくとも前記化合物(A)〜(D)を反応させて生成される両性ウレタン樹脂である。本発明に係る前記ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂を製造するに当たっては、少なくとも、前記化合物(A)〜(D)及び(S)を使用し、前記化合物(A)、(B)及び(C)を、イソシアネート基過剰の条件にて反応させてイソシアネート基含有プレポリマーを製造する第一工程、並びに該イソシアネート基含有プレポリマーを、化合物(D)と反応させる第二工程を含み、かつ第一工程及び第二工程の少なくとも一方において、化合物(S)を存在させて製造することができる。また、前記化合物(C)と化合物(D)との反応順序を入れ換えても製造することができる。
化合物(S)と前記化合物(A)、(B)、(C)及び(D)との質量比、すなわち(S)/((A)+(B)+(C)+(D))は、0.1/100〜30/100であるのが好ましく、0.5/100〜25/100であるのがより好ましく、1/100〜20/100であるのが特に好ましい。
また、化合物(B)と化合物(A)、(C)及び(D)とのモル比、すなわち(B)/((A)+(C)+(D))は、2.0/1.8〜2.0/0.8であるのが好ましく、2.0/1.8〜2.0/1.0であるのがより好ましく、2.0/1.8〜2.0/1.2であるのが特に好ましい。
本発明においては、ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂として、樹脂の構造中にROから誘導される構造単位を有するものを用いることが、化粧料組成物の安定性、特性の向上の点から好ましい。ROから誘導される構造単位としては、例えば、EO単位や、PO単位等が挙げられ、好ましくはEO単位である。
構造中にROから誘導される構造単位を有する化合物としては、ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の構造中に、ROから誘導される構造単位を導入できるものであれば特に限定するものではない。
構造中にROから誘導される構造単位を有する好ましい化合物としては、水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種と、下記の一般式(15)で示される構造単位とを有する化合物(以下、化合物Eともいう。)である。
Figure 2006062996
(一般式(15)中、pは1〜500の整数、qは0〜400の整数を表す。)
一般式(15)において、qが0の場合、C24Oの重合体(ポリオキシエチレン)であり、qが0でない場合、C24OとC36Oの共重合体である。この共重合体である場合、ランダム共重合体であっても、ブロック共重合体であってもよい。
一般式(15)において、pは1〜500の整数である。さらに、qが0でない場合であっても、0の場合であっても、pは、3〜250が好ましく、3〜120がより好ましく、3〜50が特に好ましい。pが1未満の場合、両性ウレタン樹脂に導入されるEO単位が少なすぎるため、充分な親水性が付与できず、ポリシロキサン化合物担時両性ウレタン樹脂を例えば整髪剤に使用した場合、整髪剤の親水性が不充分となり、毛髪の洗髪性が悪くなる。一方、nが500を越えると、ポリシロキサン化合物担時両性ウレタン樹脂自身の親水性が強くなりすぎ、耐湿性等に悪影響を及ぼすことになる。
また、一般式(15)において、PO単位の繰り返し数qは、0〜400の整数であり、好ましくはq=0である。qが0でない場合、qは3〜200の範囲に設定することが好ましく、さらに好ましくは3〜100である。特に好ましくは3〜40である。なお、qが0でない場合であっても、0の場合であっても、p+q=3〜300の範囲に設定することが好ましく、さらに好ましくはp+q=10〜120である。特に好ましくはp+q=3〜50である。
また、qが0でない場合であっても、0の場合であっても、EO単位とPO単位の比率は、質量基準で、EO単位/PO単位=10/0〜2/8の範囲が好ましく、さらに好ましくはEO単位/PO単位10/0〜3/7である。特に好ましくはEO単位/PO単位10/0〜4/6である。
なお、化合物(E)は、両末端OH基導入タイプ、両末端NH2基導入タイプ、片末端OH基導入タイプ、片末端NH2基導入タイプが好ましい。前記両末端OH基導入タイプまたは両末端NH2基導入タイプを用いた場合、一般式(15)で示される構造単位を主鎖中に有する両性ウレタン樹脂が得られる。また、片末端OH基導入タイプまたは片末端NH2基導入タイプを用いた場合には、一般式(15)で示される構造単位を側鎖もしくは末端に有する両性ウレタン樹脂が得られる。
前記化合物(E)の質量平均分子量は、200〜20,000の範囲が好ましく、さらに好ましくは200〜5,000である。特に好ましくは500〜2,000である。
化合物(E)としては、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンポリプロピレングリコール、ポリエチレンポリプロピレンブロックコポリマー等が挙げられる。なかでも、ポリエチレングリコールが好ましい。化合物(E)は、単独で又は組み合わせて使用できる。
化合物(E)を加えた場合のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂は、前記化合物(S)存在下で、少なくとも前記化合物(A)〜(E)を反応させて生成される両性ウレタン樹脂が好ましい。
本発明のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂は、一分子中に、カルボキシル基と第三級アミノ基とを有している。カルボキシル基と第三級アミノ基との比率(両官能基の数の比率)、カルボキシル基/第三級アミノ基は、1/50〜50/1が好ましく、1/1〜50/1がより好ましく、1/1〜25/1が特に好ましい。ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂中のカルボキシル基と第三級アミノ基との比率が1/50〜50/1にある場合、ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂を配合した整髪剤を用いると、毛髪はより優れた風合いを持つこととなる。なお、反応に際しては、化合物(C)と化合物(D)との比率(モル比)、化合物(C)/化合物(D)は、1/50〜50/1が好ましく、1/1〜50/1がより好ましく、1/1〜25/1が特に好ましい。
本発明に係るポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂は、ポリシロキサン化合物のポリシロキサン鎖を必ずしもその骨格内に共有結合を介して含有するものではなく、両性ウレタン樹脂の骨格によってポリシロキサン化合物を「拘束させる」または両性ウレタン樹脂の骨格がポリシロキサン化合物のポリシロキサン鎖と物理的に絡まりあうことによって、ポリシロキサン鎖を含有するものである。この拘束または絡まりあいは、両性ポリウレタンの重合反応の進行によって、より複雑化し、得られた両性ウレタン樹脂からポリシロキサン化合物が分離することを困難にしていると考えられる。
このような、両性ウレタン樹脂の骨格とポリシロキサン化合物の拘束または絡み合い状態を、本発明においては、両性ウレタン樹脂の骨格がポリシロキサン化合物を「担持」している状態という。ここで「担持」は、両性ウレタン樹脂の形態が水溶液の形態か、水分散体の形態かで異なる。両性ウレタン樹脂の骨格は、通常直鎖構造であるが、分岐構造、架橋構造を有してよく、両性ウレタン樹脂が「水溶液」の形態の場合、両性ウレタン樹脂の骨格の間にポリシロキサン鎖が入り込んでいるものと考えられる。
一方、両性ウレタン樹脂が「水分散体」の形態の場合、両性ウレタン樹脂は、水中で分散した粒子の形態となっていると考えられ、その粒子に対するポリシロキサン鎖の拘束の形態には、いくつかの形態が考えられる。まず、第一の形態は、ポリシロキサン鎖の全体もしくは一部が粒子の内部に包まれている形態である。第ニの形態は、ポリシロキサン鎖の末端が粒子の内部に包まれている形態である。がる。第三の形態は、ポリシロキサン鎖が粒子の表面に付着している形態である。第一〜第三に形態は、いずれも「拘束」に該当し、第一〜第三の形態が混合して存在するものも、「拘束」に該当すると考えられる。
このように、本発明に係るポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の骨格は、ポリシロキサン化合物を担持している。このためにポリシロキサン鎖は、比較的運動し易い性質を持ちつつ、ポリシロキサン化合物は両性ウレタン樹脂から、分離し難いと考えられる。
本発明に用いるポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂は、特開2003−12440号公報において公知になっている化合物であり、該公報に記載されているものが用いられ、また、前記公報に記載されている製造法によって得られるものが用いられる。
以下に、本発明に用いられるポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の製造例を挙げる。
(製造例8)
撹拌装置、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート(IPDI)70g、ポリプロピレングリコール(PPG、質量平均分子量1,000)63g、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)7g、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSH200C−10cs(商品名))8g及びジメチロールブタン酸(DMBA)20gを入れ、溶剤として酢酸エチル50gを加え、オイルバスを用いて80℃に加熱して3時間反応させた。その後、N−メチルジエタノールアミン(NMDEtA)2g並びに酢酸エチル60gを追加して、さらに80℃にて3時間反応させ、イソシアネート基の残存したプレポリマーを得た。このイソシアネート基の残存したプレポリマーを50℃まで冷却した後、水酸化カリウム10gを含む水700gに高速撹拌して分散させ、さらに50℃にて3時間鎖長延長反応を行って高分子量化させた。得られた水性液から前記酢酸エチルを回収し、実質的に溶剤を含まないポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例9)
製造例8に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSH200C−10cs(商品名))8gの代わりに、ポリエーテル変性シリコーン(25℃における粘度が1,600mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH3775C(商品名))8gを用いた以外は、製造例8と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例10)
製造例8に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSH200C−10cs(商品名))8gの代わりに、環状シリコーン(25℃における粘度が4mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH245(商品名))8gを用いた以外は、製造例8と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例11)
製造例8に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSH200C−10cs(商品名))8gの代わりに、フェニル変性シリコーン(25℃における粘度が22mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH556(商品名))8gを用いた以外は、製造例8と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例12)
製造例8に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSH200C−10cs(商品名))8gの代わりに、アルキル変性シリコーン(25℃における粘度が500mm2/s、信越化学工業株式会社製のKF−412(商品名))8gを用いた以外は、製造例8と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例13)
製造例8に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSH200C−10cs(商品名))8gの代わりに、アルコキシ変性シリコーン(25℃における粘度が80mm2/s、信越化学工業株式会社製のKF−851(商品名))8gを用いた以外は、製造例8と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例14)
製造例8に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSH200C−10cs(商品名))8gの代わりに、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH200C−10cs(商品名))20gを用いた以外は、製造例8と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例15)
製造例8に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSH200C−10cs(商品名))8gの代わりに、ポリエーテル変性シリコーン(25℃における粘度が1600mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH3775C(商品名))20gを用いた以外は、製造例8と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例16)
撹拌装置、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート(IPDI)70g、ポリプロピレングリコール(PPG、質量平均分子量1,000)55g、ポリエチレングリコール(PEG、質量平均分子量1,000)8g、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)7g、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH200C−10cs(商品名))8g及びジメチロールブタン酸(DMBA)20gを入れ、溶剤として酢酸エチル50gを加え、オイルバスを用いて80℃に加熱して3時間反応させた。その後、N−メチルジエタノールアミン(NMDEtA)2g並びに酢酸エチル60gを追加して、さらに80℃にて3時間反応させ、イソシアネート基の残存したプレポリマーを得た。このイソシアネート基の残存したプレポリマーを50℃まで冷却した後、水酸化カリウム10gを含む水700gに高速撹拌して分散させ、さらに50℃にて3時間鎖長延長反応を行って高分子量化させた。得られた水性液から前記酢酸エチルを回収し、実質的に溶剤を含まないポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例17)
製造例16に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH200C−10cs(商品名))8gの代わりに、ポリエーテル変性シリコーン(25℃における粘度が1600mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH3775C(商品名))8gを用いた以外は、製造例16と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例18)
製造例16に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH200C−10cs(商品名))8gの代わりに、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH200C−10cs(商品名))20gを用いた以外は、製造例16と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
(製造例19)
製造例16に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH200C−10cs(商品名))8gの代わりに、ポリエーテル変性シリコーン(25℃における粘度が1600mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH3775C(商品名))20gを用いた以外は、製造例16と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂は1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の含有量は、毛髪化粧料全量中0.01〜10質量%が好ましい。含有量が0.01質量%未満では充分な添加効果が得られず、また、10質量%を越えて配合しても配合量に見合う効果が得られない。
さらに、他の任意配合成分としては、一部重複する記載であるが、例えば、前記以外の油分、界面活性剤、保湿剤、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、増粘剤、前記以外の高分子、油ゲル化剤、粉末、顔料、染料、レーキ、糖類、紫外線吸収剤、アミノ酸類、ビタミン類、血行促進剤等の薬剤、植物抽出物、有機酸、有機アミン、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌剤、防腐剤、収斂剤、清涼剤、香料、水等を挙げることができる。
本発明の毛髪化粧料は前記成分を配合して常法にしたがって調製することができる。なお、調製される毛髪化粧料のpHは4〜8の範囲が好ましい。例えば、カチオン性ポリマー配合の場合はpH4〜6、アニオン性ポリマー配合の場合はpH5.5〜8の範囲となる。
本発明の毛髪化粧料の取り得る形態は特に限定されないが、ヘアスタイリング剤、ヘアワックス、ヘアクリーム等の毛髪仕上げ用化粧品の形態を取ることが好ましい。特に、ヘアワックスが好ましく、ヘアワックスにおいて顕著な効果を発揮する。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は質量%である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた粘度測定方法、効果試験方法について説明する。
1.粘度測定
ブルックフィールド(BL)型粘度計(DIGITAL VISMETRON VDH:芝浦システム社製)により、6番のスピンドルを用い、回転数10rpmの条件で、30℃における粘度(mPa・s)を測定した。
2.使用テスト
20名の専門パネルによる使用テストを行い、曳糸性、弾力感、指どれ、整髪力、ナチュラルな風合いでの整髪、ヘアスタイルキープ力の評価項目それぞれについて、下記の評価点基準に基づいて評価した。次いで、各人がつけた評価点を合計し、下記評価基準に基づいて評価した。
(評価点基準)
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
(評価基準)
◎:合計点が80点以上である。
○:合計点が60点以上80点未満である。
△:合計点が40点以上60点未満である。
×:合計点が40点未満である。
3.安定性試験
試料を50℃の恒温槽に1ケ月間保管後、試料の外観を、目視にて観察し、下記評価基準により判定した。
(評価基準)
○:液相(油相または水相)の分離、クリーミング等変化がみられなかった。
×:液相(油相または水相)の分離、クリーミング等何らかの変化が生じた。
[実施例1〜8、比較例1〜8]
表1〜4に示した成分、配合量の処方(配合量合計100質量%)のヘアワックスを以下の方法で調製した。
(調製法)
(パーツA)(7)〜(10)の少量ずつを撹拌している(14)に添加していき一昼夜撹拌してなじませた。(パーツB)(6)については70℃の水に添加、撹拌溶解し均一性を確認後放置冷却した。(パーツC)(1)〜(4)を混合後、80℃に加温し溶解させ、均一性を確認した。次いで、(パーツA)と(パーツB)を混合、70℃に加温し均一に溶解した。続いて80℃に保った(パーツC)をを添加、アジホモミキサー(特殊機化製)を用いて乳化した。次いで、(12)、(13)を添加し増粘後、(5)及び(11)を添加、サーモチェンジャー(特殊機化製)を用いて35℃に急冷した。
Figure 2006062996
Figure 2006062996
Figure 2006062996
Figure 2006062996
表1〜4中、
(注1)アデカノールGT−700(旭電化株式会社製)
(注2)シンタレンL(シグマ社製)
(注3)ペミュレンTR−1(ノベオン(Noveon)社製)
(注4)コスカットGA467(大阪有機工業株式会社製)
(注5)ユカフォーマーR205(三菱化学株式会社製)
(注6)製造例8のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂
上記実施例1〜8、比較例1〜8の毛髪化粧料につき、粘度測定、効果試験を行い、その結果を表1〜4に併せて示した。
表1及び2から分かるように、本発明の必須成分を配合した実施例1〜8のヘアワックスは、いずれも優れた効果を有するものであった。また、さらにポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂を配合した実施例5〜8のヘアワックスは、曳糸性、弾力感の効果においてさらに向上した。これらに対して、表3及び4から分かるように、イオン性ビニルポリマー、エタノールが配合されていない比較例1のヘアワックス、イオン性ビニルポリマーが配合されていない比較例2のヘアワックス及び疎水変性ポリエーテルウレタンの配合量されていない比較例3〜6のヘアワックスは、いずれも本発明の効果を発揮し得ないものであった。さらに、ヘアワックスの粘度が20,000〜100,000mPa・sの範囲から外れた比較例7、8のヘアワックスは、いずれも本発明の効果を発揮し得ないものであった。
以下、さらに本発明毛髪化粧料の実施例を示す。なお、製造は実施例1〜8の方法に準じて行った。得られた毛髪化粧料はいずれも粘度が20,000〜100,000mPa・sの範囲に入るものであった。また、これらに対して効果試験を行ったところ、いずれも優れた結果が得られた。
〔実施例9〕ヘアワックス
成分 配合量(質量%)
水 残余
エタノール 10.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
オリゴコハク酸PEG−3−PPG−20 3.0
グリセリン 3.0
EDTA・2Na−2H2O 0.2
フェノキシエタノール 0.5
タルク 2.0
ポリメタクリル酸メチル 1.0
キャンデリラロウ 5.0
パラフィンワックス 3.0
ミネラルオイル 5.0
水添イソポリブテン 3.0
トリオクタノイン 3.0
ジメチコン 1.0
アモジメチコン 1.0
ステアリン酸 2.0
PEG−60水添ヒマシ油 2.0
ステアリン酸グリセリル 0.5
製造例1の疎水変性ポリエーテルウレタン 1.0
製造例9のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 3.0
カルボマー(注1) 0.15
L−アルギニン 0.5
L−グルタミン酸ナトリウム 0.5
合計100.0
(注1)シンタレンK(シグマ社製)
粘度:48,000mPa・s、pH:7.20
〔実施例10〕ヘアワックス
成分 配合量(質量%)
水 残余
エタノール 5.0
プロピレングリコール 10.0
PEG/PPG−14/7ジメチルエーテル 1.0
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
メチルパラベン 0.2
シリカ 1.0
カルナウバロウ 2.0
マイクロクリスタリンワックス 5.0
ミネラルオイル 5.0
テトラオクタン酸ペンタエリスリチル 5.0
フェニルトリメチコン 2.0
ココアンホ酢酸ナトリウム 2.0
イソステアリン酸 1.0
ポリソルベート−60 2.0
アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注1) 0.5
製造例2の疎水変性ポリエーテルウレタン 0.8
製造例10のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 1.0
製造例19のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 1.0
トリエタノールアミン 0.05
大豆レシチン 1.0
合計100.0
(注1)ペミュレンTR−2(ノベオン(Noveon)社製)
粘度:68,000mPa・s、pH:6.90
〔実施例11〕ヘアワックス
成分 配合量(質量%)
水 残余
エタノール 8.0
プロピレングリコール 5.0
PEG−90M 0.05
ペンテト酸5Na 0.1
メチルパラベン 0.05
カオリン 1.0
ベントナイト 1.0
ミツロウ 5.0
ポリエチレンワックス 2.0
ワセリン 5.0
オクタン酸セチル 5.0
PEG−5−PPG−65ペンタエリスリチル 2.0
アミノプロピルメチコン 1.0
オレス−20 3.0
カチオン性ビニルポリマー(注1) 0.25
製造例6のカチオン性ビニルポリマー 0.25
製造例3の疎水変性ポリエーテルウレタン 1.5
製造例12のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 0.5
製造例18のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 0.5
乳酸 0.2
(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー(注2) 1.0
合計100.0
(注1)コスカットGA467(大阪有機工業株式会社製)
(注2)ダイヤフォーマーZ−772(三菱化学株式会社製)
粘度:52,400mPa・s、pH:5.10
〔実施例12〕ヘアワックス
成分 配合量(質量%)
水 残余
エタノール 15.0
マルトース 1.0
ソルビトール 1.0
EDTA・2Na−2H2O 0.2
モクロウ 3.0
ワセリン 8.0
ミネラルオイル 3.0
ジメチコン 1.0
アミノプロピルジメチコン 1.0
ステアリン酸 2.0
オレス−20 2.0
ステアリン酸グリセリル 0.5
製造例4の疎水変性ポリエーテルウレタン 1.0
(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)クロスポリマー(注1) 0.2
製造例14のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 5.0
L−カルニチン 0.5
合計100.0
(注1)SU−GEL(東邦化学株式会社製)
粘度:36,000mPa・s、pH:6.80
〔実施例13〕ヘアワックス
成分 配合量(質量%)
水 残余
エタノール 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
ジグリセリン 2.0
EDTA・2Na−2H2O 0.2
フェノキシエタノール 0.5
カルナウバロウ 2.0
ミツロウ 2.0
ミネラルオイル 5.0
オクタン酸セチル 5.0
ベヘン酸 2.0
セテス−20 2.0
ステアリン酸グリセリル 0.5
疎水変性ポリエーテルウレタン(注1) 1.0
アクリル酸/メタクリル酸ステアレスー20共重合体(注2) 0.5
製造例13のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 2.5
製造例16のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 2.5
クレアチン 0.5
合計100.0
(注1)アデカノールGT−700(旭電化株式会社製)
(注2)アキュリン−22(ローム&ハース社製)
粘度:66,000mPa・s、pH:6.90
〔実施例14〕ヘアワックス
成分 配合量(質量%)
水 残余
エタノール 8.0
尿素 1.0
トリメチルグリシン 1.0
イソプレングリコール 8.0
EDTA・2Na−2H2O 0.2
セタノール 5.0
ミツロウ 2.0
ミネラルオイル 5.0
コハク酸ジオクチル 5.0
ミリスチン酸 2.0
ポリソルベート−80 0.5
疎水変性ポリエーテルウレタン(注1) 2.0
ポリクオタニウム−39(注2) 1.0
製造例11のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 2.0
製造例17のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 2.0
クレアチン 0.5
合計100.0
(注1)アデカノールGT−700(旭電化株式会社製)
(注2)マーコート プラス3300(カルゴン社製)
粘度:71,000mPa・s、pH:6.20
〔実施例15〕ヘアワックス
成分 配合量(質量%)
水 残余
エタノール 8.0
プロピレングリコール 5.0
PEG−90M 0.05
ペンテト酸5Na 0.1
メチルパラベン 0.05
カオリン 1.0
ベントナイト 1.0
ミツロウ 5.0
ポリエチレンワックス 2.0
ワセリン 5.0
オクタン酸セチル 5.0
PEG−5−PPG−65ペンタエリスリチル 2.0
アミノプロピルメチコン 1.0
オレス−20 3.0
製造例5のカチオン性ビニルポリマー 0.05
製造例7のカチオン性ビニルポリマー 0.05
疎水変性ポリエーテルウレタン(注1) 1.5
製造例15のポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂 2.0
乳酸 0.2
合計100.0
(注1)アデカノールGT−700(旭電化株式会社製)
粘度:53,000mPa・s、pH:5.20

Claims (10)

  1. (a)ワックスと、(b)下記一般式(1)
    Figure 2006062996
    (一般式(1)中、R1、R2及びR4は、それぞれ独立に炭化水素基を表し、R3はウレタン結合を有してもよい炭化水素基を表し、R5は直鎖、分岐鎖を有する炭化水素基を表し、mは2以上の数であり、hは1以上の数であり、k及びnはそれぞれ独立に0〜1000の範囲の数である。ただし、k及びnが両方が0になることはない。)で示される疎水変性ポリエーテルウレタンと、(c)イオン性ビニルポリマーと、(d)アルコールとを含有し、粘度が20,000〜100,000mPa・sであることを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 請求項1記載の一般式(1)で示される疎水変性ポリエーテルウレタンにおいて、R1はエチレン基、R2はエチレン基、R3は炭素数4〜8のアルキレン基、R4はエチレン基、R5は分岐鎖を有する炭素数16〜32のアルキル基、mは2、hは1、k及びnはそれぞれ独立に10〜200の範囲の数である請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. (c)イオン性ビニルポリマーが、アニオン性ビニルポリマー、カチオン性ビニルポリマー又は両性ビニルポリマーである請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. アニオン性ビニルポリマーが、カルボマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーである請求項3記載の毛髪化粧料。
  5. カチオン性ビニルポリマーが、アミン含有(メタ)アクリル系モノマー共重合体である請求項3記載の毛髪化粧料。
  6. 両性ビニルポリマーが、両性アクリル系高分子である請求項3記載の毛髪化粧料。
  7. (a)ワックスを毛髪化粧料全量中0.01〜30質量%、(b)請求項1記載の一般式(1)で示される疎水変性ポリエーテルウレタンを毛髪化粧料全量中0.1〜10質量%、(c)イオン性ビニルポリマーを毛髪化粧料全量中0.001〜5質量%、(d)アルコールを毛髪化粧料全量中0.1〜30質量%含有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
  8. さらに、(e)ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
  9. (e)ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の含有量が毛髪化粧料全量中0.01〜10質量%であることを特徴とする請求項8記載の毛髪化粧料。
  10. 毛髪化粧料が、ヘアワックスである請求項1乃至9のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
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