JP2008195706A - シリコーン化合物を含有する化粧料エマルジョン - Google Patents

シリコーン化合物を含有する化粧料エマルジョン Download PDF

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Abstract

【課題】互いに異なりかつ別々に包装されている2以上の組成物を含む、ケラチン物質のメイクアップ又は非治療的ケアのための化粧用キットにおいて、1以上の化合物X、1以上の化合物Yを含み、化合物X又はYは互いに反応することができ、化合物の少なくとも1はシリコーン化合物であり、該組成物の少なくとも1つはエマルジョンであるキットを提供する。
【解決手段】生理学的に許容される媒体中に1以上の化合物Xを含む第1、Yを含む第2の組成物からなりXYの少なくとも1がシリコーン化合物であり、XおよびYは、互いに接触させられるとき、触媒の存在下でヒドロシリル化反応によって互いに反応することができ、上記第1および第2の組成物の少なくとも1は、化合物X又はYをその油相中に含む単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wエマルジョンの形であり、上記第1および第2の組成物の少なくとも1はさらに1以上の触媒を含ませる。
【選択図】なし

Description

本発明は、2以上の組成物を含み、かつ1以上の化合物X及び1以上の化合物Yを含むケラチン物質のメイクアップ又は非治療的ケアのための化粧用キットに関し、化合物X及びYは、もし必要であれば、触媒又は過酸化物の存在下、互いに反応することができ、化合物X及びYの少なくとも1つはシリコーン化合物であり、該組成物の少なくとも1つはエマルジョンである。
本発明に従うキットは、ケラチン物質、特に皮膚、口唇、睫、眉毛、又は爪のメイクアップ又はケアのための製品であることができる。
より具体的には、該メイクアップ製品は以下のタイプ、例えばファンデーション、メイクアップルージュ、アイシャドウ、コンシーラー製品、頬紅、口紅、リップバーム、リップグロス、マスカラ、アイライナー、ボディーメイクアップ製品又は皮膚着色製品であり得る。
スキンケア製品は、顔、手、足のための、主要な解剖学上のヒダのための、またはボディーのための保護、治療またはケアのための組成物の形(例えばデイクリーム、ナイトクリーム、メイクアップリムーバークリーム、サンスクリーン組成物、保護またはケアのためのボディー乳液、日焼け後乳液、スキンケアローション、ゲルまたはムース、人工日焼け組成物);およびアフターシェイブローションであり得る。
本発明は、特に持続力、マット化効果に関して良好な化粧料的性質を有し、皮膚上に快適な堆積物を形成する、ケラチン物質上に堆積されたフィルムを得ることを可能にする化粧料組成物を配合するための新規な方法を提案することにより特に向けられる。
最近、本発明者らは、ある種の化合物、特にシリコーン化合物の能力を使用することにより、そのような性質を得ること、それらが接触に置かれたときに、もし必要であれば触媒又は過酸化物の存在下、相互作用すること、及びそれらの相互作用の後、ポリマーフィルムを構成することが可能であることを見出した。
即ち、下で定義される化合物X及び化合物Yと呼ばれる化合物は、大気圧、室温において、インシチューで重合化できること、及び、生体適合性であり、べとつかず、かつ少しオパール色があり、剥皮性(peelable)ですらあるフィルムを形成できることが分かった。そのような系は特に、ダウコーニングからの国際公開第01/96450号および英国特許出願公開第2407496号に部分的に記載されている。
基体、特にケラチン物質などの上にインシチューに形成され得るこれらのポリマー膜は、化粧に関する有利な特性、すなわち、良好な接着性、良好な持続性および満足できる快適さを有することが分かった。
一般的に、これらのフィルムは、ある程度の光沢を有する。今、光沢のこれらの性質はある種の化粧料製品、例えば口紅およびマニュキアに要求されるが、他の化粧料製品、例えばファンデーションおよびケア製品には逆に望ましくない。従って、本発明はより詳細には、上記の化合物を接触させることによりインシチューでフィルムを形成することができ、かつ他方で何らの光沢効果のない、メイクアップ及び/又はケアのための化粧料製品を提案することを目的とする。
本発明者らは、化合物XおよびYの少なくとも1つが、単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wエマルジョンの油相中に配合されれば上記性質を得ることができることを発見した。
単純エマルジョンとは、水中油型(O/W)又は油中水型(W/O)エマルジョンを意味すると理解される。
すなわち第一の特徴に従うと、本発明は、互いに異なりかつ別々に包装されている2以上の組成物を含む、ケラチン物質のメイクアップ又は非治療的ケアのための化粧用キットであって、該キットは、1以上の化合物X、1以上の化合物Yを含み、任意的に1以上の触媒又は過酸化物を含んでいてもよく、該化合物X又はYの少なくとも1はシリコーン化合物であり、該化合物XおよびYは、それらが互いに接触させられるとき、触媒存在下でヒドロシリル化反応により、又は縮合反応により、又は過酸化物の存在下で架橋反応により、互いに反応することができ、該キットは、化合物XおよびY、および存在する場合には触媒又は過酸化物は、同じ組成物中に同時に存在しないようなものであり、該キットの組成物の少なくとも1つは、該化合物X又はYが油相中に存在する単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wのエマルジョンの形であるキットに関する。
化合物Xおよび化合物Yは、化合物Xおよび化合物Yを単独で又は混合物として含むいくつかの組成物を使用して、又は化合物Xおよび化合物Yを含む単独の組成物を使用して、ケラチン物質に施与され得る。
特定の変形の実施態様によれば、上記キットは、
i.生理学的に許容される媒体中に1以上の化合物Xを含む第1の組成物、および
ii.生理学的に許容される媒体中に1以上の化合物Yを含む第2の組成物
を少なくとも含み、上記第1および第2の組成物の少なくとも1が、化合物X又はYが油相中に存在する単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wエマルジョンの形であり、上記第1および第2の組成物の少なくとも1が、必要ならば、1以上の触媒または過酸化物をさらに含む。
第1および第2の組成物は互いに異なる。
例えば、第1の組成物は、有利に化合物Yを含まず、第2の組成物は、有利に化合物Xを含まない。実際、互いに対する高い反応性に関して、化合物XおよびYは、それらの相互作用が触媒又は過酸化物の存在を条件としないときは、本発明に従うキットを形成する第1及び/又は第2の組成物中に同時には存在しない。
第一の実施態様に従うと、該キットは、エマルジョンの形の2つの組成物のうち、1つのみを含み得る。
第二の実施態様に従うと、2つの組成物は、単純エマルジョン又はW/O/Wマルチプルエマルジョンの形である。
第二の実施態様の変形に従うと、該キットは少なくとも、
i. 生理学的に許容される媒体に1以上の化合物Xおよび1の化合物Yを含み、該化合物XおよびYは、それらが互いに接触させられるとき、触媒の存在下ヒドロシリル化反応により又は縮合反応により、又は過酸化物の存在下、架橋反応により互いに反応することができる、
ii. 生理学的に許容される媒体中に、化合物XおよびYの相互作用に必要な少なくとも該触媒又は該過酸化物を含む第2の組成物
を含み、該第1の組成物は、化合物XおよびYが油相中に存在する単純エマルジョン又はマルチプル(W/O/W)エマルジョンの形である。
特に、本発明に従うキットは、1以上の触媒を含み得る。
特に、該触媒は水性相に配合されている。
有利に、本発明に従うキットのエマルジョンの形の組成物は、水中油型直接エマルジョンである。
意外なことに、本発明に従うキットを形成する組成物を施与した後に得られるフィルムは、なんら光沢効果なしであることが見出された。
すなわち、このフィルムは、記号Rにより表されるマット化パラメーターを特徴とし得、その値は、下に記載されるプロトコルに従って測定されたとき1.2未満である。
好ましくは、キットの組成物、特に化合物Xを含む第1の組成物および該キットの化合物Yを含む第2の組成物は、別々の容器に入れられている。
例えば、各組成物は、同じ包装物品に別々に、例えば2つのコンパートメントのペンに入れられ、ベース組成物は該ペンの1つの末端により排出され、トップ組成物は該ペンの他の末端により排出され、それぞれの末端はキャップで著しく密封するように閉鎖されていることができる。各組成物は同じ包装用物品内のコンパートメントに入れられ、2つの組成物は各組成物の排出の間に包装物品の1つの末端、又は両末端において混合されることもできる。
又は第1及び第2の組成物のそれぞれは異なる包装物品に入れられることができる。
本発明の意味において、組成物が上記したように得られる、すなわち化合物Xを少なくとも含む第1の組成物および化合物Yを少なくとも含む第2の組成物を、使用するときに混合することによって得られる実施態様では特に、こうして形成された混合物は、まだ反応していない形の化合物Xおよび/またはYを含み、ヒドロシリル化による、重縮合による、および/または過酸化物の存在下での架橋によるそれらの反応生成物の形に限られないと理解されるべきである
すなわち、本発明に従う反応生成物の形成は、処理されるべきケラチン物質の表面上で直接行われ得るか、または化合物XおよびYの相互作用に好ましい条件で化合物XおよびYのその場での混合による施与の直前に開始され得、後者の場合、反応生成物の形成は、ケラチン物質の表面上で完結される。
明らかな理由のためにおよび化合物Xおよび/またはYの大きい反応性を考慮して、実際に必要なことは、それらの施与が、例えば特にその広がりに関して、それ(またはそれら)を含む組成物の操作性に好ましい条件で行われるべきであるということである。したがって、本発明に従う方法は、化合物XおよびYを含み、かつ、したがってXの全ておよび/またはYの全ての反応から生じる予期される最終のフィルムの形で固まらない組成物を使用する。
本発明はまた、ケラチン物質の化粧的ケアおよび/またはメイクアップのための方法であって、該方法は、(a)1以上の化合物X、(b)1以上の化合物Y、そしてもし必要であれば(c)該化合物Xと該化合物Yとの相互作用に必要とされる触媒または過酸化物の1以上の単純エマルジョン又はマルチプル(W/O/W)エマルジョンの形における施与を少なくとも含み、但し化合物XおよびYの少なくとも1はシリコーン化合物であり、上記化合物XおよびYは、互いに接触させられるとき、触媒の存在下でヒドロシリル化反応によって、または縮合反応によって、または過酸化物の存在下で架橋反応によって互いに反応することができ、(a)、(b)、および(c)の施与は同時に、または該化合物XおよびYの相互作用を促進する限り任意の順序で逐次的であることができる方法に関する。
すなわち、1又は1以上の化合物X、1又は1以上の化合物Yは、それぞれ、1又は1以上の化合物X、1又は1以上の化合物Y、もし施与可能であればさらに1以上の触媒又は過酸化物をそれ自身で又は混合されて含むいくつかの組成物からケラチン物質上に施与され得、あるいは、1又は1以上の化合物X、1又は1以上の化合物Y、そしてもし必要であればさらに1以上の触媒又は過酸化物を含む単一の組成物からケラチン物質上に施与され得る。
本発明の特定の実施態様によれば、ケラチン物質、特にヒトの皮膚、のメイクアップ及び/又はケアのための化粧的方法に従って、人は、生理学的に許容される媒体中に1以上の化合物Xを含む第1の組成物の1以上の層、及び生理学的に許容される媒体中に1以上の化合物Yを含む第2の組成物の1以上の層を該ケラチン物質上に施与する。該第1の及び第2の組成物の少なくとも1つは、その油相中に化合物X又はYを含む単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wエマルジョンの形であり、該第1の及び第2の組成物の少なくとも1つはさらにもし必要であれば1以上の触媒又は過酸化物を含む。
第1の及び第2の組成物のそれぞれの複数の層は、ケラチン物質上に交互に施与されることもできる。
より詳細には、該方法は、油相中に1以上の化合物X及び1以上の化合物Yを含み、もし必要であればさらに1以上の触媒又は過酸化物を含んでいてもよい単純エマルジョン又はマルチプル(W/O/W)エマルジョンの形の1以上の組成物を、ケラチン物質上に施与することを含むことができる。
施与された組成物は、少なくとも化合物Xを含む第1の組成物及び少なくとも化合物Yを含む第2の組成物を使用のときに混合することにより得られることができ、第1及び第2の組成物の少なくとも1つは単純エマルジョン又はマルチプル(W/O/W)エマルジョンの形であり、第1の組成物及び第2の組成物の少なくとも1つはもし必要であればさらに1以上の触媒又は過酸化物を含む。
上記されたように、組成物は有利には、単純エマルジョン又はマルチプル(W/O/W)エマルジョンの形である。
一つの実施態様に従うと、例えばその持続力及び/又は快適さを改善するために、化粧料的に許容される媒体、好ましくは1以上のフィルム形成性ポリマー、及び1以上の有機溶媒(又は油性の)媒体又は水性媒体を含む1以上の第3の組成物の1以上の追加の層が、化合物XおよびYを含み、そしてもし必要であれば1以上の触媒又は1の過酸化物を含む、本発明に従う組成物の層に施与される。
第2の特徴に従うと、本発明の方法において使用される組成物は、油相中に化合物XおよびYを含み、化合物XおよびYの少なくとも1つはカプセル封入された形であり、該組成物はもし必要であればさらに1以上の触媒又は1の過酸化物を含む、単純エマルジョン又はマルチプル(W/O/W)エマルジョンの形の単独の組成物であり得る。
すなわち、本発明は、生理学的に許容される媒体中に、油相中に1以上の化合物X、本明細書において定義された油相中に化合物Yを含む、特にケラチン物質のケア及び/又はメイクアップのための単純エマルジョン又はマルチプル(W/O/W)エマルジョンの形の化粧料組成物に関し、該組成物はもし必要であればさらに1以上の触媒又は1の過酸化物を含み、化合物XおよびYの少なくとも1つはカプセル封入された形である。
好ましい変形の実施態様に従うと、2つの化合物XおよびYは別々のカプセル封入された形で存在する。
この実施態様に従うと、2つの化合物XおよびYは、それらの間の早過ぎる反応の危険を回避しながら、同一の組成物中に入れることができる。上記反応は、上記組成物のケラチン物質への施与の前または施与の瞬間に上記組成物が操作されるときにのみ生じる。カプセル封入された形及び化合物XおよびYは、反応して期待されたフィルムを形成する。
マット化性の測定
値Rにより定量化されるマット化性は、Newport ESP 300社製の連結式アームを装備されたMicromodule社製のゴニオ反射計を使用する測定を特徴とする。
これをするために、本発明に従う組成物、特に50/50の割合の本発明に従う第1及び第2の組成物から得られる混合物が、機械式フィルムスプレッダーを使用して(150ミクロンの湿潤厚さ)コントラストカード(Erichsen社により販売されているPrufkarte タイプ24/5 - 250 cm2)上に広げられる。
このようにして得られた組成物は、次に37℃の温度において終夜乾燥され、次に反射がゴニオ反射計を使用して測定される。
得られた結果は正反射と拡散反射の間の比R(ratio R between the specular reflection and diffuse reflection)である。Rの値はマット化効果が大きいほど比例して小さくなる。
有利に、このフィルムは1.2未満、特に1未満、特に0.8未満、又は0.75未満でさえの値を有するマット化パラメーターRを特徴とする。
化合物XおよびY
シリコーン化合物は、ポリオルガノシロキサン化合物を意味する。すなわち、2以上のオルガノシロキサン単位、例えば少なくとも5のオルガノシロキサン単位、特に少なくとも10のオルガノシロキサン単位を含む。特定の実施態様によれば、化合物XおよびYの少なくとも1、または化合物Xおよび化合物Yがシリコーン化合物である。化合物XおよびYはアミノ化されていてもよく、またはアミノ化されていなくてもよい。
別の実施態様によれば、化合物XおよびYの少なくとも1がポリマーであり、その主鎖がオルガノシロキサン単位で主に形成されている。下記に挙げられるシリコーン化合物のうち、いくつかは、例えばそれらのシリコーンの割合に依存して、またはそれらが特定の添加物と混合されて使用されるかどうかに依存して、フィルム形成性および接着性の両方を示し得る。したがって、提案された用途に応じて上記化合物の膜形成性または接着性を調整することが可能であり、これは、いわゆる「室温加硫」反応性エラストマー性シリコーンの場合には特にそうである。
化合物XおよびYは、室温〜180℃の間で変動する温度で互いに反応し得る。有利には、化合物XおよびYは、室温(20±5℃)および大気圧で、または有利には触媒の存在下で、ヒドロシリル化反応または縮合反応によって、または過酸化物の存在下で架橋反応によって、互いに反応することができる。
極性基
特定の実施態様によれば、化合物XおよびYの少なくとも1、例えば化合物Xは、ケラチン物質と1以上の水素結合を形成することができる1以上の極性基を有する。
極性基とは、その化学構造において炭素原子および水素原子、および1以上のヘテロ原子(例えば、O、N、SおよびP)を有し、その結果、上記基が、ケラチン物質と1以上の水素結合を形成することができる基を意味する。
水素結合を形成し得る1以上の基を有する化合物は、それらを含む組成物にケラチン物質へのより良好な接着性を付与するので、特に有利である。
化合物XおよびYの少なくとも1が有する極性基は、水素結合を形成することができ、陰性原子に結合した水素原子または、陰性原子、例えば酸素、窒素または硫黄原子、を含む。上記基が、陰性原子に結合した水素原子を有するとき、上記水素原子は、例えば別の分子(例えばケラチン)が有する別の陰性原子と相互作用して水素結合を形成し得る。上記基が陰性原子を有するとき、上記陰性原子は、例えば別の分子(例えばケラチン)が有する、陰性原子に結合した水素原子と相互作用して水素結合を形成し得る。
有利には、これらの極性基は、下記の基から選択され得る。
カルボン酸−COOH、
アルコール、例えば−CHOHまたは−CH(R)OH(Rは1〜6の炭素原子を有するアルキル基である)、
式−NRのアミノ(RおよびRは同じでも異なっていても良く、1〜6の炭素原子を有するアルキル基を表し、またはRまたはRの一方が水素原子であり、他方が1〜6の炭素原子を有するアルキル基を表す)、
ピリジノ、
式−NH−COR’または−CO−NH−R’ のアミド(R’は水素原子または1〜6の炭素原子を有するアルキル基を表す)、
好ましくは下記式の基から選択される、ピロリジノ、
Figure 2008195706
[ここで、Rは1〜6の炭素原子を有するアルキル基である]、
式−O−CO−NH−R’または−NH−CO−OR’ のカルバモイル(R’は上記で定義した通りである)、
チオカルバモイル、例えば−O−CS−NH−R’または−NH−CS−OR’(R’は上記で定義した通りである)、
ウレイル、例えば−NR’−CO−N(R’)(R’は同じでも異なっていてもよく、上記で定義した通りである)、
スルホンアミド、例えば−NR’−S(=O)−R’(R’は上記で定義した通りである)。
好ましくは、これらの極性基は、各化合物XまたはYの重量に対して10重量%以下の量で、好ましくは5重量%以下の量で、例えば1〜3重量%の量で存在する。
上記極性基は、化合物Xおよび/またはYの主鎖中に位置し、または主鎖からぶらさがり、または化合物Xおよび/またはYの主鎖の末端に位置することができる。
1.ヒドロシリル化によって反応可能な化合物XおよびY
1実施態様によれば、本発明は、互いに異なり、かつ別々に包装されている2以上の組成物を含む、ケラチン物質のメイクアップ又は非治療的ケアのための化粧用キットに関し、該キットは、1以上の化合物X、1以上の化合物Y、および1以上の触媒を含み、化合物XおよびYの少なくとも1はシリコーン化合物であり、該化合物XおよびYは、それらが互いに接触させられるとき、触媒の存在下でヒドロシリル化反応によって互いに反応することができ、該キットは、化合物X、Yおよび触媒は同時に同じ組成物中に存在しないようなものであり、該キットの組成物の少なくとも1は、該化合物X又はYが油相中に存在する、単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wエマルジョンの形であるようなものである。
この実施態様によれば、化合物XおよびYは、触媒の存在下でヒドロシリル化によって反応することができ、上記反応は、下記のように単純化された様式で図式的に表される。
Figure 2008195706
ここで、Wは1以上の不飽和脂肪族基を含む炭素鎖および/またはシリコーン鎖を表す。
この場合には、化合物Xが、2以上の不飽和脂肪族基を含むシリコーン化合物から選択され得る。例えば、化合物Xは、シリコーン主鎖を含むポリオルガノシロキサンであり得、その不飽和脂肪族基は、主鎖からのペンダントであり(側基)、または上記化合物の主鎖の末端に位置している(末端基)。これらの特定の化合物を以降、不飽和脂肪族基を有するポリオルガノシロキサンと呼ぶ。
1実施態様によれば、化合物Xおよび/または化合物Yは、上記したように、ケラチン物質と1以上の水素結合を形成し得る1以上の極性基を有する。この極性基は、有利には、化合物Xによって有され、化合物Xは2以上の不飽和脂肪族基を有する。
1実施態様によれば、化合物Xは、各々ケイ素原子に結合した2以上の不飽和脂肪族基、例えば2または3のビニルまたはアリル基、を含むポリオルガノシロキサンから選択される。
有利な実施態様によれば、化合物Xは、下記式(I)のシロキサン単位を含むポリオルガノシロキサンから選択される。
Figure 2008195706
ここで、Rは、1〜30の炭素原子、好ましくは1〜20、より好ましくは1〜10の炭素原子を有する直鎖状または環状の1価の炭化水素基、例えば、1〜10の炭素原子を含む短鎖アルキル基、特にメチル基あるいはフェニル基、好ましくはメチル基を表し、
mは1または2であり、
R’は、2〜10、好ましくは3〜5の炭素原子を有する不飽和脂肪族炭化水素基、例えばビニル基または基−R”−CH=CHR”’(R”はケイ素原子に結合された、1〜8の炭素原子を有する2価の脂肪族炭化水素鎖であり、R”’は水素原子または1〜4の炭素原子を有するアルキル基であり、好ましくは水素原子である)を表す。基R’として、ビニル基およびアリル基およびそれらの混合物が挙げられ得る。あるいは、R’は、5〜8の炭素原子を有する不飽和環式炭化水素基、例えばシクロへキセニル基を表す。
好ましくは、R’は不飽和脂肪族炭化水素基であり、好ましくはビニル基である。
1実施態様によれば、Rは、1〜10の炭素原子を有するアルキル基あるいはフェニル、好ましくはメチル基を表し、R’はビニル基である。
特定の実施態様によれば、上記ポリオルガノシロキサンはまた、下記式(II)の単位を含む。
Figure 2008195706
ここで、Rは先に定義された基であり、nは1、2または3である。
1変形によれば、化合物Xは、2以上のエチレン性不飽和を含むシリコーン樹脂であり得、上記樹脂は、触媒の存在下でヒドロシリル化によって化合物Yと反応し得る。例えば、それら自体が−CH=CH不飽和反応性末端基を持っているMQまたはMTタイプの樹脂が挙げられ得る。
これらの樹脂は、架橋されたオルガノシロキサンポリマーである。
シリコーン樹脂のクラスは「MDTQ」の名称で知られ、上記樹脂は、それが含む種々のシロキサンモノマー単位に関して記載され、該文字「MDTQ」の各々が単位の型を特徴付ける。
文字Mは、式(CHSiO1/2のモノ官能性単位を表し、ケイ素原子が、上記単位を含むポリマーにおいて1個の酸素原子に結合されている。
文字Dは、2官能性単位(CHSiO2/2を意味し、ケイ素原子が2個の酸素原子に結合されている。
文字Tは式(CH)SiO3/2の3官能性単位を表す。
上記で定義された単位M、D、Tにおいて、メチル基の少なくとも1は、メチル基以外の基R、例えば2〜10の炭素原子を有する炭化水素基(特にアルキル基)またはフェニル基、あるいはヒドロキシル基で置換されていることができる。
最後に、文字Qは、4官能性単位SiO4/2を示し、それら自体がポリマーの残部に結合された4つの水素原子にケイ素原子が結合されている。上記樹脂の例として、MTシリコーン樹脂、例えばポリ(フェニル−ビニルシルセスキオキサン)、例えばゲレスト(Gelest)社によって参照番号SST−3PV1として市販されているもの、が挙げられ得る。
好ましくは、化合物Xは、0.01〜1重量%の不飽和脂肪族基を有する。
有利には、化合物Xは、ポリオルガノポリシロキサン、特に先に記載されたシロキサン単位(I)および所望により(II)を含むもの、から選択される。
化合物Yは好ましくは、2以上の遊離(free)Si−H基(ヒドロゲノシラン基)を有する。
化合物Yは、有利には、下記式の1以上のアルキルヒドロゲノシロキサン単位を含むポリオルガノシロキサンから選択され得る。
Figure 2008195706
ここで、Rは、1〜30の炭素原子を有する直鎖状または環状の1価の炭化水素基、例えば1〜30の炭素原子、好ましくは1〜20、さらに好ましくは1〜10の炭素原子を有するアルキル基、特にメチル基、またはフェニル基を表し、pは1または2である。好ましくは、Rは炭化水素基、好ましくはメチル基である。
アルキルヒドロゲノシロキサン単位を有するこれらのポリオルガノシロキサン化合物Yは、上記で定義された下記式(II)の単位をさらに含み得る。
Figure 2008195706
化合物Yは、上記で定義された単位M、D、T、Qから選択される1以上の単位を含みかつ1以上のSi−H基を含むシリコーン樹脂、例えばゲレスト(Gelest)社によって参照番号SST−3MH1.1として市販されているポリ(メチル−ヒドリドシルセスキオキサン)であり得る。
好ましくは、これらのポリオルガノシロキサン化合物Yは、0.5〜2.5重量%のSi−H基を有する。
有利には、上記式(I)、(II)、(III)において、基Rがメチル基を表す。
好ましくは、これらのポリオルガノシロキサンYが式(CHSiO1/2の末端基を有する。
有利には、ポリオルガノシロキサンYが、式−(HC)(H)SiO−の2以上のアルキルヒドロゲノシロキサン単位を有し、所望により−(HC)SiO−単位を含む。
ヒドロゲノシラン基を有するこれらのポリオルガノシロキサン化合物Yは、例えば欧州特許出願公開EP0465744に記載されている。
1変形によれば、化合物Xが、有機オリゴマーまたはポリマー(有機とは、その主鎖がシリコーン鎖でない化合物を意味し、好ましくはケイ素原子を含まない化合物を意味する)から、またはハイブリッド有機/シリコーンポリマーまたはオリゴマーから選択され、上記オリゴマーまたはポリマーは2以上の不飽和反応性脂肪族基を有し、化合物Yが、上記で挙げられたヒドロゲノシラン基を有するポリオルガノシロキサンYから選択される。
1実施態様によれば、2以上の不飽和反応性脂肪族基を有する有機またはハイブリッド有機/シリコーン化合物Xが、上記の1以上の極性基を有する。
有機性の化合物Xは、そのとき、ビニル系、(メタ)アクリル系のポリマーまたはオリゴマー、ポリエステル、ポリウレタンおよび/またはポリウレア、ポリエーテル、パーフルオロポリエーテル、ポリオレフィン、例えばポリブテン、ポリイソブチレン、デンドリマーまたは有機多分岐(hyperbranched)ポリマー、あるいはそれらの混合物から選択され得る。
特に、有機ポリマーまたは、ハイブリッドポリマーの有機部分は、下記ポリマーから選択され得る。
a)エチレン性不飽和を有するポリエステル:
これは、ポリマーの主鎖中にランダムに分布された2以上のエチレン性二重結合を有するポリエステル型のポリマー群である。これらの不飽和ポリエステルは、下記の混合物、すなわち、
3〜50の炭素原子、好ましくは3〜20、より好ましくは3〜10の炭素原子を特に有する、直鎖状または分岐状の脂肪族または脂環式ジカルボン酸、例えばアジピン酸またはセバシン酸;8〜50の炭素原子、好ましくは8〜20、より好ましくは8〜14の炭素原子を特に有する、芳香族ジカルボン酸、例えばフタル酸、特にテレフタル酸;および/またはエチレン性不飽和を有する脂肪酸の二量体、例えば欧州特許出願公開EP−A−959066(段落[0021])に記載されたオレイン酸またはリノール酸の二量体(ユニケマ社によってPripolの商品名でまたはヘンケル社によってEmpolの商品名で市販されている)、から誘導されるジカルボン酸、ここで、上記全ての二酸は、重合可能なエチレン性二重結合を有しない、
2〜50の炭素原子、好ましくは2〜20、より好ましくは2〜10の炭素原子を特に有する、直鎖状または分岐状の脂肪族または脂環式ジオール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオールまたはシクロヘキサンジメタノール;6〜50の炭素原子、好ましくは6〜20、より好ましくは6〜15の炭素原子を有する芳香族ジオール、例えばビスフェノールAおよびビスフェノールB;および/または上記で定義された脂肪酸の二量体の還元によって得られるジオール二量体、および
1以上の重合可能なエチレン性二重結合を有しかつ3〜50の炭素原子、好ましくは3〜20、より好ましくは3〜10の炭素原子を有する1以上のジカルボン酸またはその無水物、例えばマレイン酸、フマル酸またはイタコン酸
の混合物の重縮合によって得られる。
b)(メタ)アクリレート側基および/または末端基を有するポリエステル:
これは、下記混合物、すなわち、
3〜50の炭素原子、好ましくは3〜20、より好ましくは3〜10の炭素原子を特に有する、直鎖状または分岐状の脂肪族または脂環式ジカルボン酸、例えばアジピン酸またはセバシン酸;8〜50の炭素原子、好ましくは8〜20、より好ましくは8〜14の炭素原子を特に有する芳香族ジカルボン酸、例えばフタル酸、特にテレフタル酸;および/またはエチレン性不飽和を有する脂肪酸の二量体、例えば欧州特許出願公開EP−A−959066(段落[0021])に記載されたオレイン酸またはリノール酸の二量体(ユニケマ社によってPripolの商品名でまたはヘンケル社によってEmpolの商品名で市販されている)、から誘導されるジカルボン酸、ここで、上記全ての二酸は、重合可能なエチレン性二重結合を有しない、
2〜50の炭素原子、好ましくは2〜20、より好ましくは2〜10の炭素原子を特に有する、直鎖状または分岐状の脂肪族または脂環式ジオール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオールまたはシクロヘキサンジメタノール;6〜50の炭素原子、好ましくは6〜20、より好ましくは6〜15の炭素原子を有する芳香族ジオール、例えばビスフェノールAおよびビスフェノールB、および
(メタ)アクリル酸と2〜20の炭素原子、好ましくは2〜6の炭素原子を有するジオールまたはポリオールとの1以上のエステル、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートおよびグリセロールメタクリレート
の混合物の重縮合によって得られるポリエステル型のポリマー群である。
これらのポリエステルは、エチレン性二重結合が主鎖中に位置しないで側基上にまたは主鎖の末端に位置している点で段落a)に記載されたものと異なる。これらのエチレン性二重結合は、ポリマー中に存在する(メタ)アクリレート基のものである。
このようなポリエステルは、例えばUCB社によってEBECRYL(商標)の商品名で市販されている(EBECRYL(商標)450:分子量1600、1分子につき平均6のアクリレート官能基、EBECRYL(商標)652:分子量1500、1分子につき平均6のアクリレート官能基、EBECRYL(商標)800:分子量780、1分子につき平均4のアクリレート官能基、EBECRYL(商標)810:分子量1000、1分子につき平均4のアクリレート官能基、EBECRYL(商標)50000:分子量1500、1分子につき平均6のアクリレート官能基)。
c)(メタ)アクリレート基を有するポリウレタンおよび/またはポリウレア:
これは、下記混合物、すなわち
4〜50、好ましくは4〜30の炭素原子を特に有する、脂肪族、脂環式および/または芳香族のジイソシアネート、トリイソシアネートおよび/またはポリイソシアネート、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートまたは、3分子のジイソシアネートOCN−R−CNOの三量化によって得られる下記式のイソシアヌレート、
Figure 2008195706
[ここで、Rは、2〜30の炭素原子を有する直鎖状、分岐状または環状の炭化水素基である]、
重合可能なエチレン性不飽和を有しないポリオール、特にジオール、例えば1,4−ブタンジオール、エチレングリコールまたはトリメチロールプロパン;および/またはポリアミン、特に脂肪族、脂環式および/または芳香族ジアミン、特に3〜50の炭素原子を有するもの、例えばエチレンジアミンまたはヘキサメチレンジアミン、および
(メタ)アクリル酸と2〜20の炭素原子、好ましくは2〜6の炭素原子を有するジオールまたはポリオールとの1以上のエステル、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートおよびグリセロールメタクリレート
の混合物の重縮合によって得られるものである。
アクリレート基を有するこれらのポリウレタン/ポリウレアは、例えば、CRAY VALLEY社によってSR368(トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート−トリアクリレート)またはCRAYNOR(商)435の名称で、またはUCB社によってEBECRYL(商)の商品名で市販されている(EBECRYL(商)210:分子量1500、1分子につき2のアクリレート官能基、EBECRYL(商)230:分子量5000、1分子につき2のアクリレート官能基、EBECRYL(商)270:分子量1500、1分子につき2のアクリレート官能基、EBECRYL(商)8402:分子量1000、1分子につき2のアクリレート官能基、EBECRYL(商)8804:分子量1300、1分子につき2のアクリレート官能基、EBECRYL(商)220:分子量1000、1分子につき6のアクリレート官能基、EBECRYL(商)2220:分子量1200、1分子につき6のアクリレート官能基、EBECRYL(商)1290:分子量1000、1分子につき6のアクリレート官能基、EBECRYL(商)800:分子量800、1分子につき6のアクリレート官能基)である。
また、EBECRYL(商)2000、EBECRYL(商)2001およびEBECRYL(商)2002の名称で市販されている水溶性の脂肪族ジアクリレートポリウレタン、およびUCB社によってIRR(商)390、IRR(商)400、IRR(商)422およびIRR(商)424の名称で市販されている水性分散物中のジアクリレートポリウレタンも挙げられ得る。
d)(メタ)アクリレート基を有するポリエーテル:
これは、C1〜4アルキレングリコールのホモポリマーまたはコポリマー、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの好ましくは10000未満の重量平均分子量を有するコポリマー、ポリエトキシル化またはポリプロポキシル化されたトリメチロールプロパン、のヒドロキシル末端基を(メタ)アクリル酸によってエステル化することによって得られるものである。
適する分子量のジ(メタ)アクリレートポリオキシエチレンは、例えば、CRAY VALLEY社によってSR259、SR344、SR610、SR210、SR603およびSR252の名称で、またはUCB社によってEBECRYL(商)11の名称で市販されている。ポリエトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレートは、例えば、CRAY VALLEY社によってSR454、SR498、SR502、SR9035、SR415の名称で、またはUCB社によってEBECRYL(商)160の名称で市販されている。ポリプロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレートは、例えば、CRAY VALLEY社によってSR492およびSR501の名称で市販されている。
e)エポキシアクリレート:
これは、下記化合物の間の反応によって得られるものである。すなわち、
例えば下記(i)〜(vi)から選択される1以上のジエポキシド:
(i)ビスフェノールAジグリシジルエーテル、
(ii)ビスフェノールAジグリシジルエーテルとエピクロロヒドリンとの間の反応によって得られるジエポキシ樹脂、
(iii)3〜50の炭素原子を有するジカルボン酸と化学量論的に過剰の(i)および/または(ii)との縮合によって得られる、α,ω−ジエポキシ末端基を有するエポキシエステル樹脂、
(iv)3〜50の炭素原子を有するジオールと化学量論的に過剰の(i)および/または(ii)との縮合によって得られる、α,ω−ジエポキシ末端基を有するエポキシエーテル樹脂、
(v)2以上のエポキシド基を有する天然油または合成油、例えばエポキシ化された大豆油、エポキシ化された亜麻仁油およびエポキシ化されたベルノニア(vernonia)油、
(vi)末端基および/または側基がエポキシ化されているフェノール−ホルムアルデヒド重縮合物(Novolac(商)樹脂)、
および
カルボキシル基のα,βに1以上のエチレン性二重結合を有する1以上のカルボン酸またはカルボキシルポリ酸、例えば(メタ)アクリル酸またはクロトン酸または、(メタ)アクリル酸と2〜20の炭素原子、好ましくは2〜6の炭素原子を有するジオールまたはポリオールとのエステル、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
の間の反応によって得られるものである。
そのようなポリマーは、CRAY VALLEY社によってSR349、SR601、CD541、SR602、SR9036、SR348、CD540、SR480、CD9038の名称で、UCB社によってEBECRYL(商)600、EBECRYL(商標)609、EBECRYL(商標)150、EBECRYL(商標)860、EBECRYL(商標)3702の名称で、およびヘンケル社によってPHOTOMER(商)3005およびPHOTOMER(商標)3082の名称で市販されている。
f)2以上の官能基を有し、側および/または末端の炭化水素鎖にエチレン性二重結合を有する(C1〜50アルキル)ポリ(メタ)アクリレート、ここで、上記アルキルは、直鎖状、分岐状または環状である。
そのようなコポリマーは、例えば、UCB社によって、IRR(商)375、OTA(商)480およびEBECRYL(商)2047の名称で市販されている。
g)ポリオレフィン、例えばポリブテン、ポリイソブチレン
h)ヒドロキシル側基および/または末端基を有するパーフルオロポリエーテルの、例えば(メタ)アクリル酸による、エステル化によって得られる、アクリレート基を有するパーフルオロポリエーテル。
これらのα,ω−ジオールパーフルオロポリエーテルは、欧州特許出願公開EP−A−1057849に特に記載されており、AUSIMONT社によってFOMBLIN(商)ZDIOLの名称で市販されている。
i)ヒドロキシルまたはアミノ末端基を有するデンドリマーおよび多分岐ポリマーを(メタ)アクリル酸によってエステル化またはアミド化することによってそれぞれ得られる、(メタ)アクリレートまたは(メタ)アクリルアミド末端基を有するデンドリマーおよび多分岐ポリマー。
デンドリマー(ギリシャ語のdendron=木に由来する)は、「樹木様」ポリマー分子、すなわち、高度に分岐したポリマー分子であり、1990年代初めにD.A. Tomaliaおよび彼のチームによって発明された(Donald A.Tomaliaら、Angewandte Chemie, Int. Engl. Ed.,Vol.29,No.2, 138-175頁)。デンドリマーは、1つの、一般には多価の、中心単位の周りに構築された構造である。分岐した鎖延長単位が、この中心単位の周りに完全に規定された構造にしたがって配置されており、こうして、十分規定された化学的および立体化学的構造を有する対称の単分散マクロ分子を与える。ポリアミドアミン型のデンドリマーは、例えば、DENDRITECH社によってSTARBURSTの商品名で市販されている。
多分岐ポリマーは、多官能性モノマーから得られる重縮合物、一般にはポリエステル、ポリアミドまたはポリエチレンアミン型のものであり、それは、デンドリマーのものに類似した樹木様構造を有するが、後者よりも規則性がはるかに小さい(例えば、国際公開WO−A−93/17060および国際公開WO96/12754を参照)。
PERSTORP社は、BOLTORN(商標)の商品名で多分岐ポリエステルを市販している。多分岐ポリエチレンアミンは、DENDRITECH社からCOMBURSTの商品名で入手可能である。ヒドロキシル末端基を有する多分岐ポリ(エステルアミド)は、DSM社によってHYBRANE(商標)の商品名で市販されている。
アクリル酸および/またはメタクリル酸によってエステル化されたまたはアミド化された、これらのデンドリマーおよび多分岐ポリマーは、上記a)〜h)に記載されたポリマーと、存在する非常に多くのエチレン性二重結合において異なる。この増加された、一般には5より大きい、官能性は、それらが「架橋節」として、すなわち多重架橋部位として作用することを可能にする点においてそれらを特に有用なものにする。
したがって、これらのデンドリマーおよび多分岐ポリマーを上記ポリマーおよび/またはオリゴマーa)〜h)の1以上と関連して使用することが可能である。
1a.追加の反応性化合物
1実施態様によれば、化合物Xおよび/またはYを含む組成物は、下記のような追加の反応性化合物をさらに含み得る。
表面に2以上の不飽和脂肪族基を有する有機粒子または鉱物粒子、例えば、ビニル系の基を有するシリコーン化合物で表面処理されたシリカ、例えばシクロテトラメチルテトラビニルシロキサン処理されたシリカ、が挙げられ得る、および
シラザン化合物、例えばヘキサメチルジシラザン。
1b.触媒
ヒドロシリル化反応は、化合物XまたはYの一方または他方とともに存在し得る、またはそれだけで存在し得る触媒の存在下で起きる。例えば、この触媒は、それが相互作用させなければならない2つの化合物XおよびYが同じ組成物中に、カプセル封入されていない形で存在するならば、カプセル封入された形でその組成物中に存在し得、逆に、化合物XおよびYの少なくとも1がカプセル封入された形でその組成物中に存在するならば、この触媒は、カプセル封入されていない形でそこに含まれ得る。触媒は好ましくは、白金またはスズに基づく。
例えば、シリカゲルまたは粉末炭の担体上に担持された白金ベースの触媒、塩化白金、白金の塩および塩化白金酸の塩が挙げられ得る。
塩化白金酸は好ましくは、6水和物の形または無水物の形で使用され、それらは、オルガノシリコーン媒体中に容易に分散可能である。
また、白金複合体、例えば、塩化白金酸6水和物およびジビニルテトラメチルジシロキサンに基づくものも挙げられ得る。
触媒は、それを含む組成物の総重量に対して0.0001〜20重量%の範囲の量で存在し得る。
化合物Xおよび/またはYは、重合阻害剤または抑制剤、および特に触媒の阻害剤と組み合わされ得る。非限定的に、環状ポリメチルビニルシロキサン、および特にテトラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサン、アセチレン系アルコール、好ましくは揮発性のもの、例えばメチルイソブチノールが挙げられ得る。
イオン性の塩、例えば酢酸ナトリウム、の存在は、上記化合物の重合速度に影響を及ぼし得る。
触媒の存在下でのヒドロシリル化によって反応する化合物XおよびYの組み合わせの例として、ダウコーニング社によって提供される次の表示のもの、すなわちDC7−9800 Soft Skin Adhesive Parts A & B、ならびにダウコーニング社によって調製された下記混合物AおよびBの組み合わせが挙げられ得る。
混合物 A:
Figure 2008195706
混合物 B:
Figure 2008195706
有利には、化合物XおよびYは、触媒の存在下でのヒドロシリル化によって反応し得るシリコーン化合物から選択される。特に化合物Xは、上記式(I)の単位を含むポリオルガノシロキサンから選択され、化合物Yは、上記式(III)のアルキルヒドロゲノシロキサン単位を含むオルガノシロキサンから選択される。
特定の実施態様によれば、化合物Xはビニル系末端基を有するポリジメチルシロキサンであり、化合物Yはポリメチルヒドロゲノシロキサンである。
2.縮合によって反応し得る化合物XおよびY
1実施態様によれば、本発明は、互いに異なりかつ別々に包装されている2以上の組成物を含む、ケラチン物質のメイクアップまたは非治療的ケアのための化粧用キットに関し、上記キットは、1以上の化合物X、1以上の化合物Yを含み、任意的に1以上の触媒を含んでいてもよく、化合物XおよびYの少なくとも1はシリコーン化合物であり、上記化合物XおよびYは、それらが互いに接触させられるとき、もし必要であれば触媒の存在下、縮合反応によって互いに反応することができ、該キットは、化合物X、Yおよび、存在するときの触媒は、同時に同じ組成物中に存在せず、該キットの組成物の少なくとも1は、該化合物X又はYが油相中に存在する単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wエマルジョンの形であるキットである。
この実施態様によれば、化合物XおよびYは縮合によって反応可能であり、それは、水の存在下(加水分解)でのアルコキシシラン基を有する2つの化合物の反応により、またはアルコキシシラン基を有する化合物とシラノール基を有する化合物との反応によるもしくはシラノール基を有する2つの化合物の反応によるいわゆる「直接の」縮合により反応可能である。
縮合が水の存在下で行なわれるとき、水は特に、環境の湿気、皮膚、唇、まつげおよび/または爪の残留水、または外部源からの水、例えばケラチン物質を(例えばアトマイザーにより、天然または人工の涙により)先に湿らしたことによる水であり得る。
このような縮合反応ではしたがって、化合物XおよびYは、同じでも異なっていてもよく、主鎖が2以上のアルコキシシラン基および/または2以上のシラノール(Si−OH)側基または末端基を含むシリコーン化合物から選択され得る。
1実施態様によれば、化合物Xおよび/または化合物Yは、上記したように、ケラチン物質と1以上の水素結合を形成し得る1以上の極性基を有する。
有利な実施態様によれば、化合物Xおよび/またはYは、2以上のアルコキシシラン基を含むポリオルガノシロキサンから選択される。「アルコキシシラン基」は、1以上のSi−OR部分(Rは、1〜6の炭素原子を有するアルキル基である)を含む基を意味する。
化合物XおよびYは、アルコキシシラン末端基を有するポリオルガノシロキサンから特に選択され、より特には、2以上のアルコキシシラン末端基、好ましくはトリアルコキシシラン末端基、を有するものから選択される。
これらの化合物Xおよび/またはYは、好ましくはほとんど、下記式の単位を含む。
Figure 2008195706
ここで、基Rは、互いに独立して、1〜6の炭素原子を有するアルキル基、フェニル基、フルオロアルキル基から選択される基を表し、sは0、1、2または3である。好ましくは、基Rは、互いに独立して、1〜6の炭素原子を有するアルキル基を表す。アルキル基として、特に、メチル、プロピル、ブチル、ヘキシルおよびそれらの混合物が挙げられ得、好ましくはメチルまたはエチルである。フルオロアルキル基として、3,3,3−トリフルオロプロピルが挙げられ得る。
特定の実施態様によれば、化合物XおよびYは、同じでも異なっていてもよく、下記式の単位を含むオポリオルガノシロキサンである。
Figure 2008195706
ここで、Rは上記した通りであり、好ましくはRはメチル基であり、fは、ポリマーが有利には、25℃で0.5〜3000Pa.sの範囲、好ましくは5〜150Pa.sの範囲の粘度を有するところの値である。例えばfは2〜5000、好ましくは3〜3000、より好ましくは5〜1000の範囲であり得る。
これらのポリオルガノシロキサン化合物XおよびYは、ポリマー1分子につき2以上のトリアルコキシシラン末端基を含む。上記基は、下記式を有する。
Figure 2008195706
ここで、
基Rは、独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル基を表し、好ましくはメチルまたはエチル基であり、
はメチルまたはエチル基であり、
xは0または1であり、好ましくはxは0であり、
Zは、エチレン性不飽和を有せずかつ1〜18の炭素原子、好ましくは2〜18の炭素原子を有する2価の炭化水素基(アルキレン基)、下記式(IX)の2価の炭化水素基とシロキサン部分との組み合わせから選択される。
Figure 2008195706
ここで、Rは上記した通りであり、Gは、エチレン性不飽和を有せずかつ1〜18の炭素原子、好ましくは2〜18の炭素原子を有する2価の炭化水素基であり、cは1〜6の範囲の整数である。
ZおよびGは特に、アルキレン基、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、アリーレン基、例えばフェニレン、から選択され得る。
好ましくは、Zは、アルキレン基、より好ましくはエチレンである。
これらのポリマーは、1分子につき平均して少なくとも1.2のトリアルコキシシラン末端基または末端鎖、好ましくは1分子につき平均して少なくとも1.5のトリアルコキシシラン末端基を有し得る。1分子につき少なくとも1.2のトリアルコキシシラン末端基を有し得るこれらのポリマーのいくつかは、他の型の末端基、例えば式CH=CH−SiR −または式R −Si−の末端基(Rは先に定義されたとおりであり、各基Rは独立してRまたはビニル基から選択される)を含み得る。上記末端基の例として、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、ビニルジメトキシシランおよびビニルメチルオキシフェニルシラン基が挙げられ得る。
そのようなポリマーは、特に米国特許第3175993号明細書、同第4772675号明細書、同第4871827号明細書、同第4888380号明細書、同第4898910号明細書、同第4906719号明細書および同第4962174号明細書に記載されており、これらの中身は、引用することにより本出願に組み入れられる。
化合物Xおよび/またはYとして、特に、下記式のポリマーから選択されるポリオルガノシロキサンが挙げられ得る。
Figure 2008195706
ここで、R、R、R、Z、xおよびfは上記した通りである。
化合物Xおよび/またはYは、また、上記式(VII)のポリマーと下記式(VIII)のポリマーとの混合物を含み得る。
Figure 2008195706
ここで、R、R、R、Z、xおよびfは上記した通りである。
アルコキシシラン基を有するポリオルガノシロキサン化合物Xおよび/またはYが上記混合物を含むとき、種々のポリオルガノシロキサンは、オルガノシリル末端鎖が、末端鎖数の40%未満、好ましくは25%未満であるような量で存在する。
特に好ましいポリオルガノシロキサン化合物Xおよび/またはYは、上記式(VII)のものである。そのような化合物Xおよび/またはYは、例えば国際公開WO01/96450に記載されている。
上記したように、化合物XおよびYは、同一でも異なっていてもよい。
特に、化合物XおよびYは、メトキシシラン基を有するポリジメチルシロキサンの混合物を表し得る。
1変形によれば、2の反応する化合物XまたはYの一方がシリコーン性であり、他方が有機性である。例えば、化合物Xが有機オリゴマーもしくはポリマーまたはハイブリッド有機/シリコーンオリゴマーもしくはポリマーから選択され、ここで、上記ポリマーまたはオリゴマーは2以上のアルコキシシラン基を含み、Yがシリコーン化合物、例えば上記したポリオルガノシロキサン、から選択される。特に、上記有機オリゴマーまたはポリマーは、ビニル系、(メタ)アクリル系のオリゴマーまたはポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタンおよび/またはポリウレア、ポリエーテル、ポリオレフィン、パーフルオロポリエーテル、デンドリマーおよび多分岐有機ポリマー、およびそれらの混合物から選択される。
1実施態様によれば、有機性のまたはハイブリッド有機/シリコーン性の化合物Xは、上記したように、ケラチン物質と1以上の水素結合を形成し得る1以上の極性基を有する。
アルコキシシラン側基を有するビニル系または(メタ)アクリル性の有機ポリマーは、特に、1以上のビニル系または(メタ)アクリル系の有機モノマーと(メタ)アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、アリルトリメトキシシランなどとの共重合によって得られ得る。
例えば、KUSABE, M., Pitture e Verniei− European Coating; 12-B, 43-49頁、2005に記載された(メタ)アクリル系ポリマー、および特に、KanekaからのMAXの名称を有するアルコキシシラン基を有するポリアクリレートまたはPROBSTER,M.,Adhesion-Kleben & Dichten, 2004, 481(1-2), 12-14頁に記載されたもの、が挙げられ得る。
重縮合または重付加から得られる有機ポリマー、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリウレタンおよび/またはポリウレア、ポリエーテル、であって、アルコキシシラン側基および/または末端基を有するものは、例えば、上記に記載されたオリゴマー状プレポリマーと、1以上のアルコキシシラン基を有する下記のシラン反応パートナー、すなわちアミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、の1との反応によって得られ得る。
アルコキシシラン基を有するポリエーテルおよびポリイソブチレンの例は、KUSABE,M., Pitture eVerniei − European Coating; 12-B, 43-49頁、2005に記載されている。アルコキシシラン末端基を有するポリウレタンの例としては、PROBSTER,M.,Adhesion-Kleben & Dichten, 2004, 481(1-2), 12-14頁に記載されているものあるいはLANDON, S., Pitture e Verniei Vol. 73, No. 11, 18-24頁、1997に記載されているもの、またはHUANG, Mowo, Pitture e Verniei Vol. 5, 2000, 61-67頁に記載されているものが挙げられ得、特に、OSI-WITCO-GEからの、アルコキシシラン基を有するポリウレタンが挙げられ得る。
ポリオルガノシロキサン化合物Xおよび/またはYとして、それ自体がアルコキシシランおよび/またはシラノール末端基を有するMQまたはMT型の樹脂、例えば、ゲレスト社によりSST−S7C41(3個のSi−OH基)の名称で提供されている、シラノール基で官能化されているポリ(イソブチルシルセスキオキサン)樹脂、が挙げられ得る。
2a.追加の反応性化合物
1実施態様によれば、化合物Xおよび/またはYは、2以上のアルコキシシランまたはシラノール基を有する追加の反応性化合物とさらに組み合わされ得る。
例えば、表面にアルコキシシランおよび/またはシラノール基を有する1以上の有機粒子または鉱物粒子、例えば上記基で表面処理されたフィラーが挙げられ得る。
2b.触媒
縮合反応は、化合物XまたはYの一方または他方とともに存在し得る、またはそれだけで存在し得る金属ベースの触媒の存在下で起こり得る。例えば、上記触媒は、それが相互作用させるべき2つの化合物XおよびYが同じ組成物中に、カプセル封入されていない形で存在するならば、カプセル封入された形でその組成物中に存在し得、逆に、化合物XおよびYの少なくとも1がカプセル封入された形で上記組成物中に存在するならば、この触媒は、カプセル封入されていない形でそこに存在し得る。この種の反応での使用のための触媒は好ましくはチタンベースの触媒である。
特に、下記式のテトラアルコキシチタンに基づく触媒が挙げられ得る。
Figure 2008195706
ここで、Rは三級アルキル基、例えばt−ブチル、t−アミルおよび2,4−ジメチル−3−ペンチル、から選択され、Rは1〜6の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、ヘキシル基、を表し、yは3〜4の範囲の数であり、好ましくは3.4〜4の範囲の数である。
触媒は、それを含む組成物の総重量に対して0.0001〜20重量%の範囲の含量で存在し得る。
2c.希釈剤
Xおよび/またはYを含む、使用され得る組成物は、組成物の粘度を下げるための揮発性シリコーン油(または希釈剤)をさらに含み得る。上記油は、短鎖直鎖状シリコーン、例えばヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、環状シリコーン、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンおよびそれらの混合物から選択され得る。
このシリコーン油は、各組成物の重量に対して5〜95重量%、好ましくは10〜80重量%であり得る。
アルコキシシラン基を有しかつ縮合によって反応する化合物XおよびYの組み合わせの例として、ダウコーニング社によって製造された下記混合物A’およびB’の組み合わせが挙げられ得る。
混合物:A'
Figure 2008195706
混合物:B'
Figure 2008195706
なお、同一の化合物XおよびYは、混合物A’中に一緒にされることに留意されたい((1)参照)。
3.過酸化物の存在下での架橋
1実施態様によれば、本発明は、互いに異なりかつ別々に包装されている2以上の組成物を含む、ケラチン物質のメイクアップまたは非治療的ケアのための化粧用キットに関し、上記キットは、1以上の化合物X、1以上の化合物Yおよび1以上の過酸化物を含み、化合物XまたはYの少なくとも1はシリコーン化合物であり、上記化合物XおよびYは、それらが互いに接触させられるとき、過酸化物の存在下で架橋反応によって互いに反応することができ、該キットは、化合物X、Yおよび、過酸化物は、同時に同じ組成物中に存在せず、該キットの組成物の少なくとも1は、該化合物X又はYが油相中に存在する単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wエマルジョンの形であるキットである。
この反応は好ましくは、50℃以上の温度、好ましくは80℃以上、および120℃までの温度に加熱することにより行なわれる。
化合物XおよびYは同じでも異なっていてもよく、この場合には、2以上のCH側基および/または−CH基を有する2以上の側鎖を有する。
化合物XおよびYは好ましくはシロキサンであり、例えば、高分子量であり、6より大きい重合度を有し、かつケイ素原子に結合した2以上の−CH側基および/または−CH基を有する2以上の側鎖を有する不揮発性の直鎖状ポリジメチルシロキサンから選択され得る。例えば、ゲレスト社のカタログ「反応性シリコーン(Reactive Silicones)」、2004版、第6頁に記載されているポリマー、および特に、500,000〜900,000の範囲の分子量および特に2,000,000cStより上の粘度を有するビニルメチルシロキサン−ジメチルシロキサンのコポリマー(ガムとも呼ばれる)が挙げられ得る。
本発明で使用され得る過酸化物としては、過酸化ベンゾイル、過酸化2,4−ジクロロベンゾイルおよびそれらの混合物が挙げられ得る。
1実施態様によれば、化合物XおよびYの間の、触媒の存在下でのヒドロシリル化反応、または縮合反応、または過酸化物の存在下での架橋反応は、熱の供給により、例えば系の温度を25℃〜180℃に上げることにより、促進される。
一般に、化合物XおよびYが互いに反応するところの反応の型に関係なく、化合物XおよびYの合計に対するXのモル%、すなわち比X/(X+Y)x100は、5〜95%、好ましくは10〜90%、より好ましくは20〜80%であり得る。
同様に、化合物XおよびYの合計に対するYのモル%、すなわち比Y/(X+Y)x100は、5〜95%、好ましくは10〜90%、より好ましくは20〜80%であり得る。
化合物Xは、150〜1,000,000、好ましくは200〜800,000、より好ましくは200〜250,000の範囲の重量平均分子量(Mw)を有し得る。
化合物Yは、200〜1,000,000、好ましくは300〜800,000、より好ましくは500〜250,000の範囲の重量平均分子量(Mw)を有し得る。
化合物Xは、それを含む組成物の総重量に対して0.1〜95重量%、好ましくは1〜90重量%、より好ましくは5〜80重量%であり得る。
化合物Yは、それを含む組成物の総重量に対して0.1〜95重量%、好ましくは1〜90重量%、より好ましくは5〜80重量%であり得る。
化合物Xの化合物Yに対する割合は、反応速度および、したがって、フィルムの形成速度を調整するように、または意図される用途にしたがって、形成されるフィルムの特性(例えばその接着特性)を適合させるように変えられ得る。
特に、化合物XおよびYは、0.05〜20の、好ましくは0.1〜10の範囲のモル比X/Yで存在し得る。
化合物XおよびYは、有利には、1以上のフィラーと組み合わされ得る。すなわち、本発明に従うキットは例えば、組成物の少なくとも1中に、シリカまたは表面処理されたシリカから選択されたフィラーを含み得る。
上記で指摘されたように、本発明の1実施態様によれば、化合物XおよびYは、単一の組成物の形で使用され得、そのとき、上記組成物は、それらの少なくとも1または、適用可能ならば、それらの相互作用に必要ならば触媒または過酸化物を、カプセル封入された形で含む。
本発明の範囲内において、コア/シェル型のカプセル封入された形(マイクロカプセルまたはナノカプセルとも呼ばれる)が特に考慮される。上記形では、シェルがポリマー性であり、コアが、化合物X、化合物Yを含み、その化合物XおよびYの一方が、上記2つの化合物の相互作用のために必要ならば触媒または過酸化物とともにカプセル封入されている。この触媒が化合物XまたはYの一方または他方とともにカプセル封入されていない場合には、それは、カプセル封入された形を含む化粧用組成物中に存在する。
この種のマイクロカプセルまたはナノカプセルを製造するために、現在、多数の技術が利用できる。
しかし、好ましい実施態様によれば、本発明に従って考慮されるカプセル封入された形はナノカプセルであり、溶媒ナノ析出と呼ばれる、特にEP274961およびEP1552820に記載されている技術によって得られる。
特に、本発明にしたがって用いられる化合物XまたはYのナノカプセルのシェルはポリマー性であり、架橋されておらず、水溶性でなく、かつカプセルコア中に溶解しない。
一般に、水と混和しない溶媒中に溶解する全てのポリマー(天然または合成)、および特に、大気圧下での水の沸点(100℃)より下の融点を有するものが適し得る。
これらのポリマーは、生物分解性であり得(例えばポリエステル)、または生物分解性でない。
本発明に適するポリマーの例として、下記が特に挙げられ得る。
〜C12アルキルシアノアクリレートポリマー、
ポリ−L−ラクチド、ポリ−DL−ラクチド、ポリグリコリドおよび対応するコポリマーによって形成されるポリマー、
ポリカプロラクトン、
3−ヒドロキシ酪酸のポリマー、
塩化ビニルおよび酢酸ビニルのコポリマー、
メタクリル酸とメタクリル酸エステルとのコポリマー、特にメタクリル酸とメタクリレートとのコポリマー、
ポリビニルアセトフタレート、
セルロースアセトフタレート、
ポリビニルピロリドン−ビニルアセテートコポリマー、
ポリエチレンビニルアセテート、
ポリアクリロニトリル、
ポリアクリルアミド、
ポリエチレングリコール、
ポリ−(C〜Cヒドロキシアルキルメタクリレート)、
セルロースおよびC〜Cカルボン酸のエステル、
ポリスチレンおよびスチレンと無水マレイン酸とのコポリマー、スチレンとアクリル酸とのコポリマー、スチレンエチレン/ブチレン−スチレンブロック三元ポリマー、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック三元ポリマー、
スチレンアルキル−アルコールオリゴマー、
エチレン、酢酸ビニルおよび無水マレイン酸の三元ポリマー、
ポリアミド、
ポリエチレン、
ポリプロピレン、
ポリジメチルシロキサンを含むオルガノポリシロキサン、
ポリ(アルキレンアジペート)、
ポリオールポリエステル、
ポリシルセスキオキサンシリコーンポリマー、
ヒドロキシル末端官能基を有するデンドリマー性ポリエステル、
水分散性であるが、水と混和しない溶媒中に溶解するポリマー、例えば、ポリエステル、ポリ(エステルアミド)、ポリウレタンおよびカルボン酸および/またはスルホン酸官能基を有するビニルコポリマーおよび特にFR2787729に記載されたもの、
室温で水不溶性であり、室温で固体であり、上記ポリマーの1の1以上のブロックを有するブロックコポリマー、および
それらの混合物。
これらのポリマーまたはコポリマーは、1000〜500,000の、特に1500〜100,000の重量平均分子量を有し得る。
下記は、本発明に特に適する。すなわち、ポリ(アルキレンアジペート)、オルガノポリシロキサン、ポリカプロラクトン、セルロースアセトフタレート、セルロースアセト酪酸、セルロースエステル、ポリスチレンおよびその誘導体であり、特にポリカプロラクトンである。
もちろん当業者は、十分な乳化と両立する混合物粘度を有するように、溶媒中のその濃度に関して選択されるポリマーの分子量を当業者の知識に基づいて調整することができる。
脂肪親和性のコアに関して、それは、化合物Xまたは化合物Yに加えて、1以上の油を含み得る。上記油は、油相のための下記に記載される油から選択され得る。油は好ましくはシリコーン油である。
本発明の1変形によれば、化合物Xまたは化合物Yのカプセル封入された形は、ラメラ相によってコーティングされ得る。
本発明に適するナノカプセルの製造のための操作手順に関して、当業者は、先に引用されたEP1552820における開示を特に参照できる。必要な界面活性剤の選択および上記方法を行なうことは、当業者の知識を必要とする。
生理学的に許容される媒体
上記のように、本発明に従う組成物は、生理学的に許容される媒体、すなわち、ヒトのケラチン物質に施与され得かつ好ましい外観、芳香および感触を有する非毒性媒体を含み得る。
本発明に従う組成物は、一般的には、水性相における脂肪相の分散によって得られる直接エマルジョン(O/W)、水性相を脂肪相に分散させることにより得られる逆エマルジョン(W/O)又は逆エマルジョンを水性相に分散させることにより得られるマルチプルエマルジョン(W/O/W)のタイプの形態である。これらの組成物は、通常の方法に従って調製される。
より特に、それは、水性相中における脂肪相の分散により得られる直接エマルジョン(O/W)である。
1実施態様によれば、本発明に従うキットのエマルジョンは、1以上のオイルを含む液状脂肪相を有する。
両方の場合において、化合物XおよびYは、有利油性相に存在する。
本発明に従う組成物中での使用のための油の例として、下記が挙げられ得る。
動物起源の炭化水素油、例えばパーヒドロスクアレン;
植物起源の炭化水素油、例えば4〜10の炭素原子を有する脂肪酸の液状トリグリセリド、例えばヘプタン酸またはオクタン酸のトリグリセリド、あるいは例えばひまわり油、トウモロコシ油、大豆油、キューカービット(cucurbit)油、グレープシード油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、アララ(arara)油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、例えばStearineries Dubois社販売のものまたはDynamit Nobel社によってMiglyol 810、812および818の名称で販売されているもの、ホホバ油、シアバター油;
合成エステルおよびエーテル、特に脂肪酸のもの、例えば式RCOORおよびRORの油(Rは8〜29の炭素原子を有する脂肪酸の残基を表し、Rは3〜30の炭素原子を有する直鎖状または分岐状の炭化水素鎖を表す)、例えばパーセリン(purcelline)油、イソノニルイソノナノエート、イソプロピルミリステート、エチル−2−ヘキシルパルミテート、オクチル−2−ドデシルステアレート、オクチル−2−ドデシルエルケート、イソステアリルイソステアレート;ヒドロキシル化エステル、例えばイソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、オクチルドデシルヒドロキシステアレート、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル、脂肪アルコールのヘプタノエート、オクタノエート、デカノエート;ポリオールエステル、例えばプロピレングリコールジオクタノエート、ネオペンチルグリコールジヘプタノエートおよびジエチレングリコールジイソノナノエート;およびペンタエリスリトールのエステル、例えばペンタエリスリチルテトライソステアレート;
鉱物起源または合成起源の直鎖状または分岐状炭化水素、例えば揮発性または不揮発性のパラフィン油、およびその誘導体、イソヘキサデカン、イソドデカン、ペトロラタム、ポリデセン、水素化されたポリイソブテン、例えばParleam(商品名)油、
天然または合成の精油、例えば、ユーカリ油、ハイブリッドラベンダー油、ラベンダー油、ベチベルソウ油、リツェア・クベバ油、レモン油、ビャクダン油、ローズマリー油、カモミール油、セイバリー油、ナツメグ油、シナモン油、ヒソップ油、キャラウェー油、オレンジ油、ゲラニオール、ケード油およびベルガモット油;
8〜26の炭素原子を有する脂肪アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物(セチルステアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、オレインアルコールまたはリノールアルコール;
フッ素化油、部分的に炭化水素含有および/またはシリコーン含有、例えば特開平2−295912に記載されたもの;
シリコーン油、例えば直鎖状または環状のシリコーン鎖を有する揮発性または不揮発性のポリメチルシロキサン(PDMS)、室温で液体またはペースト状、特にシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン)、例えばシクロヘキサシロキサンおよびシクロペンタシロキサン;シリコーン鎖のペンダントまたは末端に2〜24の炭素原子を有するアルキル、アルコキシまたはフェニル基を有するポリジメチルシロキサン;フェニル化シリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2−フェニルエチルトリメチル−シロキシシリケート、およびポリメチルフェニルシロキサン;
それらの混合物。
上記油のリストの中で、「炭化水素油」は、主として炭素原子および水素原子を含み、任意的にエステル基、エーテル基、フッ素、カルボン酸および/またはアルコールを含む任意の油を意味する。
油相中に存在し得る他の脂肪は、例えば、8〜30の炭素原子を有する脂肪酸、例えばステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸およびオレイン酸;ワックス、例えばラノリン、蜜蝋、カルナウバ蝋またはカンデリラロウ、パラフィン蝋、リグナイト蝋またはマイクロクリスタリンワックス、セレシンまたはオゾケライト、合成ワックス、例えばポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス;ガム、例えばシリコーンガム(ジメチコノール);シリコーン樹脂、例えばトリフルオロメチルC1〜4アルキルジメチコーンおよびトリフルオロプロピルジメチコーンである。
これらの脂肪は、所望される性質、例えばコンシステンシー又はテクスチュアを有する組成物を製造するために、当業者により種々に選択されることができる。
本発明に従う組成物は、揮発性油をさらに含み得る。
「揮発性油」により、本発明の意味において、ケラチン物質との接触において、室温および大気圧で1時間未満で蒸発し得る油を意味する。本発明の揮発性有機溶媒および揮発性油は、室温で液体の、室温および大気圧でゼロでない蒸気圧、特に0.13Pa〜40,000Pa(10−3〜300mmHg)、特に1.3Pa〜13,000Pa(0.01〜100mmHg)、より特に1.3Pa〜1300Pa(0.01〜10mmHg)の蒸気圧を有する揮発性の化粧用油である。
揮発性油として、特に、2〜6のケイ素原子を含む環状または直鎖状のシリコーン、例えばシクロヘキサシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ブチルトリシロキサンおよびエチルトリシロキサンが挙げられ得る。また、分岐状炭化水素、例えばイソドデカン、および揮発性のパーフルオロアルカン、例えば、3M社によって「PF5050(商標)」および「PF5060(商標)」の商品名で販売されているドデカフルオロペンタンおよびテトラデカフルオロヘキサン、およびパーフルオロモルホリンの誘導体、例えば3M社によって「PF5052(商標)」の商品名で販売されている4−トリフルオロメチルパーフルオロモルホリンを使用することも可能である。
本発明に従う組成物中に存在する油相の量は、例えば考慮下の組成物の合計重量に対して1〜90重量%、好ましくは5〜70重量%の範囲であり得る。
本発明に従う組成物中に存在する揮発性オイルの含有量は、例えば考慮下の組成物の合計重量に対して50重量%以下、好ましくは30重量%以下、なおよりよくは10重量%であり得る。
例示的な実施態様に従うと、本発明に従う組成物は揮発性オイルを含まない。
エマルジョンは、単独で又は混合物として使用される両親媒性、アニオン性、カチオン性、非イオン性の乳化剤から選択された1以上の乳化剤を一般的に含む。乳化剤は一般的に、組成物の合計重量に対して0.3〜30重量%、好ましくは 0.5〜20重量%の範囲である割合で組成物中に存在する。
言うまでもなく、乳化系は、より特に本発明に従う考慮下のエマルジョン、すなわちO/W, W/O 又は O/W/Oのエマルジョンを効果的に安定化するように選択される。この選択は当業者の能力の範囲内である。
界面活性剤
O/Wエマルジョンの場合、例えば界面活性剤として、非イオン性界面活性剤、特に、ポリオールと例えば8〜24の炭素原子、好ましくは12〜22の炭素原子を有する飽和または不飽和鎖を有する脂肪酸とのエステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体、すなわちオキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化された単位を含むもの、例えばグリセロールとC〜C24脂肪酸とのエステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体、ポリエチレングリコールとC〜C24脂肪酸とのエステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体、ソルビトールとC〜C24脂肪酸とのエステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体、糖(スクロ−ス、グルコース、アルキルグルコース)とC〜C24脂肪酸とのエステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体、脂肪アルコールのエーテル、糖とC〜C24脂肪アルコールとのエーテル、およびそれらの混合物が挙げられ得る。
例示的な実施態様に従うと、本発明に従う組成物は、例えばポリオールと飽和又は不飽和鎖を含む脂肪酸とのエステル、及びそのオキシアルキレン化誘導体からそれぞれ選択された1以上の非イオン性界面活性剤を含む。
グリセリルと脂肪酸とのエステルとして、特に、ステアリン酸グリセリル(モノ−、ジ−および/またはトリグリセリルステアレート)(CTFA名:ステアリン酸グリセリル)またはリシノール酸グリセリルおよびそれらの混合物が挙げられ得る。
ポリエチレングリコールと脂肪酸とのエステルとして、特に、ステアリン酸ポリエチレングリコール(ポリエチレングリコールのモノ−、ジ−および/またはトリステアレート)、特にポリエチレングリコールモノステアレート50OE(CTFA名:ステアリン酸PEG−50)、ポリエチレングリコールモノステアレート100OE(CTFA名:ステアリン酸PEG−100)およびそれらの混合物が挙げられ得る。
また、これらの界面活性剤の混合物、例えばステアリン酸グリセリルおよびステアリン酸PEG−100を含む製品(ユニケマ社によってARLACEL 165の名称で市販されている)、およびステアリン酸グリセリル(モノ−ジグリセリルステアレート)およびステアリン酸カリウムを含む製品(Goldschmidt社によってTEGINの名称で市販されている)(CTFA名:グリセリルステアレートSE)を使用することができる。
脂肪酸とグルコースまたはアルキルグルコースとのエステルとして、特に、パルミチン酸グルコース、セスキステアリン酸アルキルグルコース、例えばセスキステアリン酸メチルグルコース、パルミチン酸アルキルグルコース、例えばパルミチン酸メチルグルコースまたはパルミチン酸エチルグルコース、メチルグルコシドの脂肪族エステル、特にメチルグルコシドおよびオレイン酸のジエステル(CTFA名:ジオレイン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドおよびオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸混合物の混合エステル(CTFA名:メチルグルコースジオレエート/ヒドロキシステアレート)、メチルグルコシドおよびイソステアリン酸のエステル(CTFA名:イソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドおよびラウリン酸のエステル(CTFA名:ラウリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドおよびイソステアリン酸のモノエステルおよびジエステルの混合物(CTFA名:セスキイソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドおよびステアリン酸のモノエステルおよびジエステルの混合物(CTFA名:セスキステアリン酸メチルグルコース)、特にAMERCHOL社によってGlucate SSの名称で市販されている製品、およびそれらの混合物が挙げられ得る。
脂肪酸とグルコースまたはアルキルグルコースとのオキシエチレン化エーテルとして、例えば、脂肪酸とメチルグルコースとのオキシエチレン化エーテル、特にメチルグルコースとステアリン酸とのジエステルの約20モルのエチレンオキシドとのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:ジステアリン酸PEG−20メチルグルコース)、例えばAMERCHOL社によりGlucam E-20ジステアレートの名称で市販されている製品、メチルグルコースとステアリン酸とのモノエステルおよびジエステルの混合物の約20モルのエチレンオキシドとのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:セスキステアリン酸PEG−20メチルグルコース)、特にAMERCHOL社によってGlucamate SSE-20の名称で市販されている製品およびGoldschmidt社によってGrillocose PSE-20の名称で市販されている製品、およびそれらの混合物が挙げられ得る。
スクロースのエステルとして、例えば、パルミトステアリン酸スクロース、ステアリン酸スクロースおよびモノラウリン酸スクロースが挙げられ得る。
脂肪アルコールのエーテルとして、例えば、ポリエチレングリコールと8〜30の炭素原子、特に10〜22の炭素原子を有する脂肪アルコールとのエーテル、例えばポリエチレングリコールとセチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール(セチルアルコールおよびステアリルアルコールの混合物)とのエーテルが挙げられ得る。例えば、1〜200、好ましくは2〜100のオキシエチレン基を有するエーテル、例えばCTFA名がセテアレス−20、セテアレス−30のもの、およびそれらの混合物が挙げられ得る。
糖のエーテルとして、特にアルキルポリグルコシド、例えばデシルグルコシド、例えばKao Chemicals社によってMYDOL 10の名称で市販されている製品、ヘンケル社によってPLANTAREN 2000の名称で市販されている製品およびSeppic社によってORAMIX NS 10の名称で市販されている製品;カプリリル/カプリルグルコシド、例えばSeppic社によってORAMIX CG 110の名称でまたはBASF社によってLUTENSOL GD 70の名称で市販されている製品;ラウリルグルコシド、例えばヘンケル社によってPLANTAREN 1200 NおよびPLANTACARE 1200の名称で市販されている製品;ココ−グルコシド、例えばヘンケル社によってPLANTACARE 818/UPの名称で市販されている製品;任意的にセトステアリルアルコールと混合された、セトステアリルグルコシド、例えばSeppic社によってMONTANOV 68の名称で、Goldschmidt社によってTEGO-CARE CG90の名称でおよびヘンケル社によってEMULGADE KE3302の名称で市販されている製品;アラキジルグルコシド、例えばアラキジンアルコールおよびベヘンアルコールとアラキジルグルコシドとの混合物の形のもの(Seppic社によってMONTANOV 202の名称で市販されている);ココイルエチルグルコシド、例えばセチルアルコールおよびステアリルアルコールを有する混合物(35/65)の形のもの(Seppic社によってMONTANOV 82の名称で市販されている);およびそれらの混合物が挙げられ得る。
W/Oエマルジョンの場合、挙げられ得る乳化剤の例はジメチコーンコポリオール、例えばシクロメチコーンとジメチコーンコポリオールとの混合物(ダウコーニング社によってDC5225Cの商品名で販売されている)、およびアルキル−ジメチコーンコポリオール、例えばダウコーニング社によってDow Corning 5200 Formulation Aidの商品名で販売されているラウリルメチコーンコポリオールおよびGoldshmidt社によってABIL EM90Rの商品名で販売されているセチルジメチコンコポリオール、またはGoldshmidt社によってABIL WE09の商品名で販売されているポリグリセリル−4−イソステアレート/セチルジメチコンコポリオール/ヘキシルラウレート混合物を含む。1以上の共乳化剤もまたそこへ添加され得る。有利には、共乳化剤はポリオールアルキルエステルを含む群から選択され得る。挙げられ得るポリオールアルキルエステルは、グリセロール及び/又はソルビタンエステル、例えばイソステアリン酸ポリグリセリル、例えばGoldschmidt社によりIsolan GI 34の名前で販売されている製品、イソステアリン酸ソルビタン、例えばICI社によりArlacel 987の名前で販売されている製品、イソステアリン酸ソルビタングリセリル、例えばICI社によりArlacel 986の名前で販売されている製品、及びそれらの混合物を含む。
1以上のオキシアルキレン基を有する架橋された固体のエラストマー性オルガノポリシロキサン、例えば米国特許公開US−A−5412004の実施例3、4および8および米国特許公開US−A−5811487の実施例における手順にしたがって得られるもの、特にUS−A−5412004の実施例3(合成例)の生成物および信越社によってKSG21の商品名で市販されている製品もまた、W/Oエマルジョン界面活性剤として使用されることができる。
W/Oエマルジョンを得るために適する乳化剤として、エステル化されたコハク酸末端基を含むポリイソブチレン界面活性剤、例えばLubrizol及びChemron社によりLubrizol 5603(商標)及びChemcinnate 2000(商標)の名前で販売されているものが特に使用に適切である。
両親媒性ポリマー
用語「両親媒性ポリマー」は、親水性部分及び疎水性部分の両方を含み、異なる極性の2つの液体を分離するフィルムを形成する性質を有し、その結果、直接、逆、又はマルチプルタイプの液体−液体分散物を安定化することを可能にする任意のポリマーを意味する。より特に適する両親媒性ポリマーは、オイルに関わらず、水/油の界面の表面張力を10mN/mに低下させる。これらのポリマーはイオン性(アニオン性又はカチオン性)又は両性である。それらは水溶性又は水に分散可能であり得る。用語「水溶性」は、それらが分子溶液の形で水に分散されることができることを意味する。用語「水に分散可能」は、それらが粒子の形で水に分散されることができることを意味する。
本発明における使用に適する両親媒性ポリマーは、1000〜20000 000 g/mol, 好ましくは20 000〜8000 000の範囲、さらにより好ましくは100 000〜700000 g/molの範囲の数平均分子量を有する。本発明に従って使用される両親媒性ポリマーの量は、それを含む組成物の合計重量に対して0.01%〜20重量%, 好ましくは 0.1%〜10重量%、さらにより好ましくは 0.2%〜5重量%から選択される。
アクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートコポリマー、例えばグッドリッチ社によりPemulen TR1(商標)、Pemulen TR2(商標)および Carbopol 1382(商標)の名前で販売されている製品、又はそれらの混合物が、より特に使用され得る。ナショナルスターチ社によりStructure 2001(商標)および Structure 3001(商標)の名前で販売されているアクリレート/ steareth-20イタコネートコポリマーおよびアクリレート/ ceteth-20イタコネートコポリマーもまた使用され得る。使用され得る三元ポリマーとして、メタクリル酸/アクリル酸メチル/ベヘニルジメチルm−イソプロペニルベンジルイソシアネートの三元ポリマーであって40OEでエトキシレート化されているもの、即ち40のオキシエチレン基を含むもの、Amerchol社によりViscophobe DB 1000 NP3-NP4の名前で販売されている、が挙げられ得る。
メタクリル酸、アクリル酸エチル、及びポリエチレングリコール(10OE)のステアリルエーテル(Steareth10)の架橋された三元ポリマー、特にAllied Colloids社によりSalcare SC 80の名前で販売されているものもまた挙げられ得る。
本発明に従って使用され得るアニオン性ポリマーは、例えば、イソフタル酸またはスルホイソフタル酸のポリマー、および特に、Eastman Chemical社によってEASTMAN AQ POLYMER(AQ35S、AQ38S、AQ55S、AQ48 Ultra)の名称で販売されているフタレート/スルホイソフタレート/グリコールコポリマー(例えば、ジエチレングリコール/フタレート/イソフタレート/1,4−シクロヘキサンジメタノールコポリマー)である。
本発明に従う組成物は、例えば顔料、真珠光沢剤、染料、及び効果を有する物質、及びそれらの混合物から選択された1以上の染料をもまた含み得る。
これらの染料は、組成物の合計重量に対して0.01%〜50重量%、好ましくは0.01%〜30重量%の含有量で存在し得る。
本発明に従う組成物は、フィラーを特に組成物の合計重量に対して0.01%〜50重量%の範囲、好ましくは0.01%〜30重量%の範囲の含有量で含み得る。これらのフィラーは、結晶学上の形態(例えばラメラ、立方晶系、六方晶系、斜方晶系等)に関わらず任意の形状、小板状、球形又は長方形の鉱物又は有機物であってもよい。タルク、マイカ、カオリン、ラウロイルリジン、澱粉、チッカホウ素、硫酸バリウム、沈殿された炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ハイドロキシアパタイト、硝子若しくはセラミックのマイクロカプセル、及び8〜22の炭素原子、好ましくは12〜18の炭素原子を含む有機カルボン酸から誘導された金属せっけん、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム若しくはステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛、又はミリスチン酸マグネシウムが挙げられ得る。
本発明に従う組成物は、化粧料において一般的に使用される助剤、例えば金属封鎖剤、香料、及び増粘剤及びゲル化剤をもまた含み得る。これらの種々の助剤の量及びその性質は、組成物の光学的性質を害さないように選択される。
製造されるべき組成物の流動性に依存して、1以上のゲル化剤、特に親水性のもの、すなわち水の可溶である又は分散可能であるもの、が本組成物に取り込まれることができる。
親水性ゲル化剤として、特に、水溶性または水分散性の増粘性ポリマーが挙げられ得る。後者は特に、変性されたまたはされていないカルボキシビニルポリマー、例えばNoveon社によってCarbopol(商標)の商品名(CTFA名:カルボマー(carbomer))で市販されている製品;ポリアクリレートおよびポリメタクリレート、例えばGUARDIAN社によってLubrajel(商標)およびNorgel(商標)の商品名でまたはHISPANO CHIMICA社によってHispagel(商標)の商品名で販売されている製品;ポリアクリルアミド;2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸のポリマーおよびコポリマー(任意的に架橋されおよび/または中和されていてもよい)、例えばクラリアント社によってHostacerin AMPS(商標)(CTFA名:アンモニウムポリアクリルジメチルタウルアミド)の商品名で市販されているポリ(2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸);アクリルアミドおよびAMPSの架橋されたアニオン性コポリマー(W/Oエマルジョンの形)、例えばSEPPIC社によってSEPIGEL 305(商標)(CTFA名:ポリアクリルアミド/C13〜14イソパラフィン/ラウレス−7)の名称でおよびSIMULGEL 600(商標)(CTFA名:アクリルアミド/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)の名称で市販されているもの;ポリサッカライドバイオポリマー、例えばキサンタンガム、グアーガム、カロブガム、アカシアガム、スクレログルカン、キチンおよびキトーサンの誘導体、カラギーナン、ゲラン、アルギネート、セルロース、例えば微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロース;およびそれらの混合物から選択され得る。
親油性ゲル化剤として、例えば、変性された粘土、例えば変性されたケイ酸マグネシウム(RHEOXからのbentone gel VS38(商標)(商品名))、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドによって変性されたヘクトライト(CTFA名:ジステアルジモニウムヘクトライト)(RHEOX社によってbentone 38CE(商標)の商品名で市販されている)が挙げられ得る。
特に、脂ぎった皮膚のケアまたはメイクアップのための用途のために、本発明に従う組成物は、皮膚剥離剤、抗脂漏剤、抗菌剤および鎮静剤から選択される1以上の活性剤を含み得る。
特に、老化皮膚のケアまたはメイクアップのための用途のために、本発明に従う組成物は、皮膚剥離剤または水和剤;脱色素剤または抗着色剤;抗グリケート剤(antiglycating agent);抗NO剤;皮膚または表皮のマクロ分子の合成を刺激するおよび/またはそれらの分解を防止する剤;繊維芽細胞またはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する剤;筋肉弛緩剤または皮膚の脱収縮剤;抗ラジカル剤または抗汚れ剤;リフティング剤;および微小循環に作用する剤から選択される1以上の活性剤を含み得る。
本発明に従う製品及び組成物は、顔及び/又は体のためのケアまたはメイクアップ製品の形であることができ、例えばポット中にクリームの形で、またはチューブもしくはポンプボトル中に流動体の形でパッケージされ得る。
それらは、使用される成分の性質に依存して、皮膚、唇、ケラチン繊維、特に睫及び/又は爪をケアする及び/又はメイクアップするために有利に使用され得る。
一つの実施態様に従うと、組成物は唇をメイクアップする及び/又はケアするための組成物である。
特に、本発明に従うキットは、体又は顔を被覆するための皮膚のためのフィルムを与えることを意図されていてもよい。
特に、本発明に従うキットは、唇又は爪を被覆するためのフィルムを提供することを意図されていてもよい。
別の実施態様に従うと、本発明に従うキットは、ケラチン繊維を被覆するフィルムを与えることを意図されていてもよい。
別の実施態様に従うと、本組成物は睫又は眉毛を被覆するための組成物、特にマスカラである。
別の実施態様に従うと本組成物は、体又は顔の皮膚を被覆するための組成物、より特に、体又は顔の皮膚のメイクアップ及び/又はケアのための組成物、例えばファンデーション又は体のメイクアップのための組成物である。
当業者は、一方では使用される構成成分の性質、特に成分のキャリヤー中での溶解性を、他方では各組成物のために意図される用途を考慮して、常識に基づいて、適切な生薬形態ならびにその製造法を選択することができる。
本発明を下記実施例によってより詳細に説明する。特に断らない限り、示される量は、重量%として表される。
実施例:
以下に記載される組成物の例において、ダウコーニング社によって製造された下記混合物AおよびBの組合わせが化合物XおよびYとして使用される。
混合物A:
Figure 2008195706
混合物B:
Figure 2008195706
実施例1:
水中油型エマルジョンの形の発明に従う化合物Aを含む化粧料組成物。
Figure 2008195706
実施例2
水中油型エマルジョンの形の実施例1の化合物1に相補的な化合物Bを含む化粧料組成物。
Figure 2008195706
実施例 1および2の手順:
相 B は約75℃に加熱され、均一なゲルが得られるまで攪拌しながら、Hostacerin AMPSがそこへ取り込まれる。
次に、相 A は約 75℃に加熱される。
相Aを相Bに取り込むこと、及び組成物が完全に室温に冷却するまで攪拌することによりエマルジョンが製造される。
実施例1及び2の組成物の混合物から得られるフィルムのマット化性の実証
上記のエマルジョンの形の組成物I及びII(実施例1及び2)が50/50の重量比で互いに混合され、そして混合物はコントラストカード(Erichsen社により販売されているPrufkarte タイプ24/5 - 250 cm2)に機械式フィルムスプレッダーを使用して施与される(150ミクロンの湿潤厚さ)。組成物は37℃の温度において終夜乾燥される。移らないマットなフィルムが得られる。
得られた結果は、正反射と拡散反射との間の比Rである。マット化効果が大きいほど、Rの値は比例して小さい。
組成物I及びIIのそれぞれのマット性もまた測定される。結果は下の表に与えられる。
Figure 2008195706
これらのインビトロでの結果は、本発明の組成物I及びIIは、ひとたび互いに混合され、広げられ、乾燥されると、良好なマット化性を有する堆積物を形成することを示す。値は、本発明に従うエマルジョンの油性相において配合されたのと同じ濃度における2つの油性相中の反応性シリコーンの混合物で期待されるより著しく低い。

Claims (22)

  1. 互いに異なりかつ別々に包装されている2以上の組成物を含む、ケラチン物質のメイクアップ又は非治療的ケアのための化粧用キットにおいて、1以上の化合物X、1以上の化合物Y,および1以上の触媒を含み、化合物X又はYの少なくとも1はシリコーン化合物であり、上記化合物XおよびYは、それらが互いに接触させられるとき、触媒存在下でヒドロシリル化反応により互いに反応することができ、化合物X、Y、および触媒は同じ組成物中に同時には存在せず、上記キットの組成物の少なくとも1は上記化合物X又はYが油相中に存在する単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wエマルジョンの形であるキット。
  2. i.生理学的に許容される媒体中に1以上の化合物Xを含む第1の組成物、および
    ii.生理学的に許容される媒体中に1以上の化合物Yを含む第2の組成物
    を少なくとも含み、上記第1および第2の組成物の少なくとも1が、化合物X又はYが油相中に存在する単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wエマルジョンの形であり、上記第1および第2の組成物の少なくとも1が1以上の触媒をさらに含む
    請求項1に記載のキット。
  3. 第1および第2の組成物がエマルジョンの形である、請求項1又は2のいずれか1項に記載のキット。
  4. i. 生理学的に許容される媒体に1以上の化合物Xおよび1以上の化合物Yを含む第1の組成物、上記化合物XおよびYは、それらが互いに接触させられるとき、触媒の存在下で、ヒドロシリル化反応により互いに反応することができる、および
    ii. 生理学的に許容される媒体中に、上記化合物XおよびYの相互作用に必要な少なくとも上記触媒を含む第2の組成物
    を少なくとも含み、上記第1の組成物は、化合物XおよびYが油相中に存在する単純エマルジョン又はマルチプル(W/O/W)エマルジョンの形である、請求項1に記載のキット。
  5. エマルジョンが直接エマルジョン(O/W)である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のキット。
  6. 揮発性油の含有量が、各組成物の合計重量に対して50重量%以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のキット。
  7. 組成物が揮発性油を含まない、請求項1〜6のいずれか1項に記載のキット。
  8. 上記複数の組成物がそれぞれ、1以上の非イオン性界面活性剤を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のキット。
  9. 非イオン性界面活性剤が、ポリオールと、飽和又は不飽和鎖を含む脂肪酸とのエステル、およびそれらのオキシアルキレン化誘導体から選択される、請求項8に記載のキット。
  10. 非イオン性界面活性剤が、C〜C24脂肪酸のグリセリルエステル、C〜C24脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、C〜C24脂肪酸のソルビトールエステル、および脂肪酸の糖エステル、ならびにそれらのオキシアルキレン化誘導体;脂肪族アルコールのエーテル;糖と脂肪族アルコールとのエーテル;およびそれらの混合物から選択される、請求項9に記載のキット。
  11. 化合物Xが、2以上の不飽和脂肪族基を含むシリコーン化合物から選択される、請求項1〜10のいずれか1項に記載のキット。
  12. 化合物Xが、下記式(I)のシロキサン単位を含むポリオルガノシロキサンから選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載のキット、
    Figure 2008195706
    ここで、
    Rは、1〜30の炭素原子を有する直鎖状または環状の1価の炭化水素基を表し、
    mは1または2であり、
    R’は、
    2〜10の炭素原子を有する不飽和脂肪族炭化水素基、又は
    5〜8の炭素原子を有する不飽和環状炭化水素基
    を表す。
  13. 式(I)のポリオルガノシロキサンにおいて、R’が、ビニル基又は基−R''−CH=CHR'''を表し、R''は、ケイ素原子に結合された、1〜8の炭素原子を有する2価の脂肪族炭化水素鎖であり、R'''は水素原子又は1〜4の炭素原子を有するアルキル基である、請求項12に記載のキット。
  14. 化合物Yが2以上の遊離のSi-H基を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載のキット。
  15. 化合物Yが、下記式(III)を有する1以上のアルキルヒドロゲノシロキサン単位を含むポリオルガノシロキサンから選択される、請求項1〜14のいずれか1項に記載のキット、
    Figure 2008195706
    ここで、Rは、1〜30の炭素原子を有する、直鎖又は環状の1価の炭化水素基又はフェニル基を表し、pは1又は2である。
  16. Yが式−(HC)(H)Si−O−の2以上のアルキルヒドロゲノシロキサン単位を含むポリオルガノシロキサンである、請求項14〜15のいずれか1項に記載のキット。
  17. 化合物Xが、ビニル系末端基を有するポリジメチルシロキサンであり、化合物Yがポリメチルヒドロゲノシロキサンである、請求項1〜16のいずれか1項に記載のキット。
  18. 体又は顔の皮膚を被覆するためのフィルムを与える、請求項1〜17のいずれか1項に記載のキット。
  19. ケラチン物質の化粧的ケアおよび/またはメイクアップのための方法において、(a)1以上の化合物X、(b)1以上の化合物Y、および(c)上記化合物Xと上記化合物Yとの相互作用に必要である触媒、の少なくとも1の単純エマルジョン又はマルチプル(W/O/W)エマルジョンの形における施与を少なくとも含み、但し化合物XおよびYの少なくとも1はシリコーン化合物であり、上記化合物XおよびYは、互いに接触させられるとき、触媒の存在下でヒドロシリル化反応によって互いに反応することができ、(a)、(b)、および(c)の施与は同時に、または上記化合物XおよびYの相互作用を促進する限り任意の順序で逐次的であることができる方法。
  20. ケラチン物質のメイクアップおよび/またはケアのための方法において、ケラチン物質上への
    i.生理学的に許容される媒体中に1以上の化合物Xを含む第1の組成物の1以上の層、
    ii.生理学的に許容される媒体中に1以上の化合物Yを含む第2の組成物の1以上の層
    の施与を含み、化合物XおよびYの少なくとも1がシリコーン化合物であり、上記化合物XおよびYは、互いに接触させられるとき、触媒の存在下でヒドロシリル化反応によって互いに反応することができ、上記第1および第2の組成物の少なくとも1は、化合物X又はYをその油相中に含む単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wエマルジョンの形であり、上記第1および第2の組成物の少なくとも1はさらに1以上の触媒を含む方法。
  21. 組成物が請求項1〜18のいずれか1項に記載されたものである、請求項19又は20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 互いに異なりかつ別々に包装されている2以上の組成物を含む、ケラチン物質のメイクアップ又は非治療的ケアのための化粧用キットにおいて、1以上の化合物X、1以上の化合物Yを含み,任意的に1以上の触媒を含んでいてもよく、化合物X又はYの少なくとも1はシリコーン化合物であり、上記化合物XおよびYは、それらが互いに接触させられるとき、必要であれば触媒の存在下で、縮合反応により互いに反応することができ、化合物X及びY並びに、存在するときの触媒が同じ組成物中に同時に存在せず、上記キットの組成物の少なくとも1が、上記化合物X又はYが油相中に存在する単純エマルジョン又はマルチプルW/O/Wのエマルジョンの形であるキット。
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