JP2017137249A - 整髪料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】整髪力を有しながら、べたつかず、良好な指通りを有し、重量感を与えず、さらに自然なツヤを与えることができる整髪料組成物の提供。【解決手段】式(I)で表わされる化合物(A1)及び特定のアルキル変性シリコーン化合物(A2)から選ばれる少なくとも1種のシリコーンワックス(A)を1〜50質量%と、25℃での動粘度が60,000〜30,000,000mm2/sである高重合シリコーン(B)を0.5〜12.5質量%と、揮発性油(C)を4.5〜50質量%とを含む整髪料組成物。(mは10〜25の整数)【選択図】なし

Description

本発明は、整髪料組成物に関する。
従来、良好な整髪力を与えるため、整髪料組成物は、固形のワックス・ロウ類、ヘアセットポリマー等を成分として含んでいた。しかしながら、これらの整髪料組成物は、毛髪に塗布した際に、毛髪にべたつきやごわつきを生じさせていた。これを解決すべく、前記成分に加え、さらに、べたつき防止剤としてシリコーンワックスを配合した整髪料組成物が知られている(例えば、特許文献1〜3)。しかしながら、これらの整髪料組成物は、毛髪に塗布した際に、良好な指通りが得られず、不快な重量感を与えていた。
また、毛髪に良好な手触りを与えるために、高重合シリコーンやパウダーを含む毛髪化粧料が知られている(例えば、特許文献4、5)。しかしながら、これらの毛髪化粧料は整髪力を有していなかった。
したがって、現在、良好な整髪力を有し、べたつきやごわつきが生じず、良好な指通りを有し、重量感を与えない整髪料組成物が望まれている。
特表2009−516737号公報 特許第5783666号公報 特開2005−213252号公報 特開2009−102237号公報 特開2013−91637号公報
本発明では、整髪力を有しながら、べたつかず、良好な指通りを有し、重量感を与えず、さらに自然なツヤを与えることができる整髪料組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した。その結果、以下の構成を有する整髪料組成物により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、例えば、以下の[1]〜[3]である。
[1] 下記式(I)で表わされる化合物(A1)および下記式(II)で表わされる化合物(A2)から選ばれる少なくとも1種のシリコーンワックス(A)を1〜50質量%と、
25℃での動粘度が60,000〜30,000,000mm2/sである高重合シリコーン(B)を0.5〜12.5質量%と、
揮発性油(C)を4.5〜50質量%とを含む整髪料組成物。
Figure 2017137249
(式(I)中、lおよびmは同一であっても、異なっていてもよく、それぞれ10〜25の整数を示す。)
Figure 2017137249
(式(II)中、複数あるRはそれぞれ独立に炭素数20〜50の直鎖または分岐のアルキル基を示し、nは3〜50の整数を示す。)
[2] さらに多価アルコール(D)を含む、[1]に記載の整髪料組成物。
[3] さらに不揮発性油(E)を含む、[1]または[2]に記載の整髪料組成物。
本発明によれば、整髪力を有しながら、べたつかず、重量感を与えず、良好な指通りを有し、自然なツヤを与えることができる整髪料組成物を提供することができる。
以下、本発明の整髪料組成物を説明する。以下では、本発明の整髪料組成物を単に「組成物」ともいう。
〔整髪料組成物〕
本発明の組成物は、以下に説明する、特定のシリコーンワックス(A)と、特定の高重合シリコーン(B)と、揮発性油(C)とを含む。前記組成物は、さらに、多価アルコール(D)を含むことが好ましく、不揮発性油(E)を含むことも好ましい。前記組成物は、多価アルコール(D)および不揮発性油(E)を含むことが好ましい。また、必要に応じてその他の成分(F)を含んでもよい。
<シリコーンワックス(A)>
本発明のシリコーンワックス(A)は、下記式(I)で表わされる化合物(A1)(以下「シリコーンワックス(A1)」ともいう)および下記式(II)で表わされる化合物(A2)(以下「シリコーンワックス(A2)」ともいう)から選ばれる少なくとも1
種である。
Figure 2017137249
(式(I)中、lおよびmは同一であっても、異なっていてもよく、それぞれ10〜25の整数を示す。)
Figure 2017137249
(式(II)中、複数あるRはそれぞれ独立に炭素数20〜50の直鎖または分岐のアルキル基を示し、nは3〜50の整数を示す。)
本発明の組成物は、シリコーンワックス(A)を含むことにより、整髪力に優れる。また、シリコーンワックス(A)は、従来整髪力を与えるために用いられていた、キャンデリラロウ、カルナバロウ等のワックス・ロウ類と比較してさっぱりとした感触であるため、組成物がべたつきにくいという利点を有する。
シリコーンワックス(A1)およびシリコーンワックス(A2)は、室温で、ペースト状または固体状である。
上記式(I)において、lおよびmは同一であっても、異なっていてもよく、それぞれ10〜25の整数、好ましくは10〜20の整数、より好ましくは15〜20の整数である。lおよびmが前記下限値以上であると、良好な水分散性が得られ、前記上限値以下であると、手に伸ばす際や毛髪に塗布する際の組成物の伸びが向上し、操作性が良好となる。
上記式(II)において、複数あるRはそれぞれ独立に、炭素数20〜50の直鎖または分岐のアルキル基であり、好ましくは炭素数30〜45の直鎖または分岐のアルキル基である。nは、3〜50の整数であり、好ましくは5〜30の整数である。Rおよびnが前記範囲内にあると、後述の高重合シリコーン(B)と良好な親和性が得られるため好ましい。
シリコーンワックス(A)は、水との親和性がよく、洗い落ちに優れる観点からシリコーンワックス(A1)であることが好ましい。また、シリコーンワックス(A1)は、水分散性に優れ、整髪料組成物に水を用いた際に組成物全体に均一に分散する。そして、融点が30℃と低いため、手の平で伸びやすく、お湯での洗い落ちがよい。
また、シリコーンワックス(A)は、整髪料組成物として用いた際に軽さに優れる観点から、シリコーンワックス(A2)であることが好ましい。
組成物100質量%中のシリコーンワックス(A)の配合量は、1〜50質量%であり、好ましくは4〜40質量%であり、より好ましくは7〜25質量%である。シリコーンワックス(A)の配合量が前記下限値以上であると、十分なまとまり、潤い、ツヤが得られやすく、前記上限値以下であるとべたつきや重さを生じにくく、良好な指通りとなりやすい。特にシリコーンワックス(A)の配合量が、7質量%以上であるとまとまりおよび整髪力に優れ、25質量%以下であると指通りおよび軽さに優れる。
<高重合シリコーン(B)>
高重合シリコーン(B)は、25℃での動粘度が、60,000〜30,000,000mm2/sである。本発明の組成物に高重合シリコーン(B)を含むことにより、指通りを良好にすることができる。高重合シリコーン(B)の25℃での動粘度は、指通り、軽さを向上させる観点から、好ましくは500,000〜22,000,000mm2/sである。動粘度は、例えば、ウベローデ型オストワルド粘度計により測定することができる。
25℃での動粘度が500,000〜22,000,000mm2/sである高重合シリコーン(B)を含む市販品としては、例えば、XF49−C2403(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)、XF49−601(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)、X−21−5666(信越化学工業株式会社製)が挙げられる。
高重合シリコーン(B)を構成するシリコーンの種類としては、特に限定はなく、ジメチコン(ジメチルポリシロキサン)、ジメチコノール、ポリエーテル変性シリコーン、フェニル変性シリコーン等が挙げられる。これらの中でも、指通りおよび軽さが良好で、べたつきの少ない組成物を得る観点から、ジメチコン、ジメチコノールが好ましい。なお、前述の市販品は、XF49−C2403およびXF49−601が高重合シリコーン(B)としてジメチコンを含み、X−21−5666が高重合シリコーン(B)としてジメチコノールを含む。
高重合シリコーン(B)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
組成物100質量%中の高重合シリコーン(B)の配合量は、0.5〜12.5質量%であり、好ましくは1〜10質量%であり、より好ましくは1.5〜7.5質量%である。高重合シリコーン(B)の配合量が前記下限値以上であると、十分な指通り、ツヤ、軽さが得られやすく、前記上限値以下であると、まとまり、再整髪性が得られやすくなる。
<揮発性油(C)>
本発明の組成物は、揮発性油(C)を含む。
揮発性油(C)としては、例えば、トリシロキサン、ジメチコン(25℃での動粘度が2mm2/s以下のものが好ましい)、シクロペンタシロキサン、メチルトリメチコンなどの揮発性シリコーン油;ドデカン、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカンなどの炭化水素油が挙げられる。
揮発性油(C)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
揮発性油(C)は、軽さ、ツヤ、指通り、潤いを向上させる観点から、25℃での動粘度が2mm2/s以下のジメチコン、シクロペンタシロキサン、ドデカン、軽質流動イソパラフィン、イソドデカンであることが好ましい。
組成物100質量%中の揮発性油(C)の配合量は、4.5〜50質量%であり、好ましくは5〜45質量%であり、より好ましくは6〜40質量%である。揮発性油(C)の配合量が前記下限値以上であると、十分な軽さ、ツヤ、指通り、潤いが得られやすく、前記上限値以下であると、まとまりが得られやすい。
<多価アルコール(D)>
本発明の組成物は、多価アルコール(D)を含むことが好ましい。多価アルコール(D)を含むことにより、毛髪のツヤや潤いを向上させることができる。
多価アルコール(D)は、1分子中に2個以上のヒドロキシル基を有するアルコールをいう。ただし、多価アルコール(D)は、酸素以外のヘテロ原子を分子内に有さないことが好ましい。
多価アルコール(D)としては、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン誘導体、ソルビトール、マルチトールが挙げられる。
多価アルコール(D)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
多価アルコール(D)は、重さを与えずにツヤ、潤いを向上させる観点から、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、平均分子量が200〜1500のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン誘導体が好ましい。
組成物100質量%中の多価アルコール(D)の配合量は、整髪力を有しながら、ツヤおよび潤いを向上させる観点から、好ましくは1〜30質量%、より好ましくは2〜10質量%である。
<不揮発性油(E)>
本発明の組成物は、不揮発性油(E)を含むことが好ましい。不揮発性油(E)を含むことにより、毛髪のツヤや潤いを向上させることができる。
不揮発性油(E)としては、例えば、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、スクワランなどの炭化水素類;リンゴ酸ジイソステアリル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ジミリスチン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ミリスチン酸・イソステアリン酸グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、コハク酸ジオクチル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ヒマシ油、マカデミアナッツオイル、ホホバ油、アボカド油、アーモンド油、アルガニアスピノサ核油、オリーブ油、ククイナッツ油、コメヌカ油、ダマスクバラ花油、ヤシ油、ローズヒップ油、月見草油などのエステル類;不揮発性ジメチコン(25℃での動粘度が5〜5,000mm2/sのものが好ましい)、ジフェニルジメチコン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体などが挙げられる。
不揮発性油(E)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
なお、本発明の不揮発性油(E)には、上述の高重合シリコーン(B)は含まれない。
不揮発性油(E)は、重さを与えずに、ツヤや潤いを向上させることができる観点から、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、25℃での粘度が5〜500mm2/sの不揮発性ジメチコンが好ましい。
組成物100質量%中の不揮発性油(E)の配合量は、洗い落ちが良好でありながら、ツヤ、潤いを向上させる観点から、好ましくは0.5〜30質量%、より好ましくは1.5〜10質量%である。
<その他の成分(F)>
本発明の組成物は、さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外に、増粘剤、保湿剤、生薬類、乳化剤、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、清涼剤、ビタミン類、蛋白質、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤、および色素等の添加剤を含有することができる。
増粘剤としては、例えば、カチオン化グアーガムおよびカチオン化セルロース等のカチオン系増粘剤;カルボキシビニルポリマー、カルボキシエチルセルロース、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン(VP))コポリマーおよびキサンタンガムなどのアニオン系増粘剤;ノニオン系増粘剤が挙げられる。これらの増粘剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
本発明の組成物は、増粘剤を用いることが好ましい。増粘剤を用いて組成物の粘度を上昇させることにより、組成物を手にとり毛髪に塗布する際に、塗布前に組成物が手から垂れることが無くなり、操作性が向上する。また、増粘剤を用いて組成物の粘度を上昇させることにより、乾いた毛髪にも均一に塗布し易くなる。
組成物100質量%中の増粘剤の配合量は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.3〜4質量%である。
保湿剤としては、例えば、アミノ酸類が挙げられる。
生薬類としては、例えば、植物エキスが挙げられ、具体的には、ダイサンチクエキス、アルニカエキス、カモミラエキス、シコンエキス、シナノキエキス、スギナエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージエキス、トウキエキス、ノバラエキス、ビワ葉エキス、マロニエエキス、モモ葉エキス、ヨクイニンエキスおよびローズマリーエキスなどが挙げられる。これらの生薬類は1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
乳化剤としては、例えば、ステアリン酸トリエタノールアミン塩等の脂肪酸とアルカリとから得られる脂肪酸塩ならびにノニオン性、両性、アニオン性およびカチオン性界面活性剤が挙げられる。界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、ラウリル硫酸Na、オレフィン(C14−16)スルホン酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、セトリモニウムブロミド、ステアリルトリモニウムクロリド、セテス−20およびPEG−100水添ヒマシ油が挙げられる。これらの乳化剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
pH調整剤としては、例えば、酸性物質、塩基性物質が挙げられ、具体的には、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール等が挙げられる。これらのpH調整剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
キレート剤、防腐剤、清涼剤、ビタミン類、蛋白質、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤、および色素については、当業者に公知のものを始め、特に制限なく用いることができる。
本発明の組成物は、上記成分(A)〜(F)の他に水を含むことが好ましい。水を含むことにより、伸びが良くなり組成物を手の平に伸ばす際などの操作性を向上させるとともに、べたつきを抑えることができ、また、油性感を抑えヘアスタイルの印象が重くなるのを防ぐことができる。また、クリームの洗い落ちを良くすることができる。
水としては、例えば、イオン交換水、蒸留水、精製水および天然水が挙げられ、殺菌済みのものが好ましい。
組成物100質量%中の水の配合量は、べたつきを抑え、良好な伸び、洗い落ちの良さ、潤いが得られる観点から、好ましくは5〜80質量%、より好ましくは15.5〜72質量%である。
≪製造方法≫
本発明の組成物は、上述した各成分を、公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造することができ、製造方法は特に限定されない。
本発明の組成物は、シリコーンワックス(A)と、高重合シリコーン(B)と、揮発性油(C)とを含む。前記組成物は、シリコーンワックス(A)、高重合シリコーン(B)および揮発性油(C)に加え、さらに、多価アルコール(D)を含むことが好ましい。また、前記組成物は、シリコーンワックス(A)、高重合シリコーン(B)および揮発性油(C)に加え、さらに、不揮発性油(E)を含むことが好ましい。そして、前記組成物は、シリコーンワックス(A)、高重合シリコーン(B)、揮発性油(C)、多価アルコール(D)および不揮発性油(E)を含むことが特に好ましい。また、本発明の組成物は通常、水を含む。
≪用途および剤型≫
本発明の組成物は、毛髪に塗布して使用することができる。
本発明の組成物は、整髪力を有しながら、べたつかず、重量感を与えず、良好な指通りを有し、自然なツヤを与えることができる。さらに、本発明の組成物は、毛髪にまとまりに与え、再整髪性、毛髪の潤い、洗い落ち、伸びが良好である。
本発明の組成物の状態は、水中油型の乳化物、油中水型の乳化物などが挙げられるが、さっぱりとしてべたつきにくい点で水中油型の乳化物が好ましい。
本発明の組成物としては、例えば、ミルク状、クリーム状、ジェル状、ローション状等が挙げられる。中でも、本発明の組成物は、粘度が適切な範囲内となり操作性に優れる観点から、クリーム状であることが好ましい。
本発明の組成物の25℃での粘度は、好ましくは1,000〜500,000mPa・s、より好ましくは5,000〜250,000mPa・sである。粘度は、例えば、B型粘度計(ブルックフィールド社製)で測定することができる。粘度は、例えば、組成物に<その他の成分(F)>に記載の増粘剤を配合することによって調整することができる。
また、本発明の組成物は、噴射剤とともに用いることによりヘアスプレー用組成物として用いることもできる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
[実施例1〜36および比較例1〜7]
表1〜6に示す処方で各成分を混合することにより、整髪料組成物を製造し、以下の方法で評価した。結果を表1〜6に示す。
なお、表1〜6に記載の各成分は以下の市販品を用いた。
<シリコーンワックス(A)>
ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシラン:2501 cosmetic wax(東レ・ダウコーニング株式会社製)
アルキル(C30−45)メチコン:AMS−C30コスメティックワックス(東レ・ダウコーニング株式会社製)
<高重合シリコーン(B)>
高重合シリコーン(1):XF49−C2403(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製;高重合シリコーン34質量%、シクロペンタシロキサン66質量%)に含まれる高重合シリコーン
高重合シリコーン(2):XF49−601(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製;高重合シリコーン15質量%、シクロペンタシロキサン85質量%)に含まれる高重合シリコーン
高重合シリコーン(3):X−21−5666(信越化学工業株式会社製;高重合シリコーン30質量%、シクロペンタシロキサン70質量%)に含まれる高重合シリコーン
<高重合シリコーン(b)>
ジメチコン(1):KF−96H−1万cs(信越化学工業株式会社製;ジメチコン100質量%)
<揮発性油(C)>
シクロペンタシロキサン:XF49−C2403、XF49−601またはX−21−5666に含まれるシクロペンタシロキサン、および、KF−995(信越化学工業株式会社製)
ドデカン:PARAFOL12−97(SASOL社製)
<多価アルコール(D)>
グリセリン:グリセリン(日本油脂社製)
プロピレングリコール: プロピレングリコール(昭和電工株式会社製)
PEG−8:PEG−400(商品名)(ポリエチレングリコール−400)(主成分の化粧品表示名称:PEG−8)(三洋化成工業株式会社製)
<不揮発性油(E)>
ミリスチン酸イソプロピル:クロダモルIPM(クローダジャパン株式会社製)
イソノナン酸イソノニル:KAK99(高級アルコール工業株式会社製)
ジメチコン(2):KF−96A−10CS(信越化学工業株式会社製)
<その他の成分>
(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー:アリストフレックスAVC(クラリアントジャパン株式会社製)
〔評価〕
室温(25℃)の条件下で、トップ40cm、ネープ25cmの女性の毛髪に、試料を2g塗布し、専門パネラー(美容師)10名が1人ずつ、各項目に記載した評価基準に従って官能評価を行った。各項目につき10名の評価点の平均を算出し、以下のとおり評価した。
◎:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が3.5点以上である。
○:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が2.5点以上3.5点未満である。
△:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点以上2.5点未満である。
×:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点未満である。
<評価項目および評価基準>
(1)まとまり
試料を万遍なく毛髪に塗布し、その後直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作る。その作った毛流れ(ヘアスタイル)が、どの程度まとまっているかを目視で評価した。
4点:しっかりまとまっている。
3点:まとまっている。
2点:ややまとまっていない。
1点:全くまとまっていない。
(2)整髪力
試料を万遍なく毛髪に塗布し、その後直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作る。その際の、毛流れ(ヘアスタイル)、毛先の動きおよび毛先のハネの作りやすさを評価した。
4点:非常に作りやすい。
3点:作りやすい。
2点:やや作りづらい。
1点:作れない。
(3)再整髪性
試料を万遍なく毛髪に塗布し、その後直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作る。3時間経過後の再整髪のしやすさを評価した。
4点:容易に再整髪できる。
3点:再整髪できる。
2点:再整髪しづらい。
1点:再整髪できない。
(4)べたつき
試料を万遍なく毛髪に塗布し、5分後のべたつきを触感で評価した。
4点:べたつきがない。
3点:べたつきが少ない。
2点:べたつきがある。
1点:べたつきがあり、不快を感じる。
(5)指通り
試料を万遍なく毛髪に塗布し、その後直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作る。その作った毛流れ(ヘアスタイル)に沿って、手櫛を通して風合いを触感で評価した。
4点:非常に指通りが良い。
3点:指通りが良い。
2点:指通りが悪い。
1点:非常に指通りが悪い。
(6)軽さ
試料を万遍なく毛髪に塗布し、その後直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作る。その後、毛髪を揉みこみながら持ち上げ、重量感を触感で評価した。
4点:非常に軽い。
3点:軽い。
2点:重みを感じる。
1点:非常に重く、不快である。
(7)ツヤ
試料を万遍なく毛髪に塗布し、その後直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作る。その作った毛流れ(ヘアスタイル)のツヤを目視で評価した。
4点:自然で綺麗なツヤがある。
3点:自然なツヤがある。
2点:あまりツヤがない。
1点:ギラつくような不自然なツヤがある、または、ツヤはない。
(8)潤い
試料を万遍なく毛髪に塗布し、5分後の潤いを触感で評価した。
4点:非常にうるおっている。
3点:ややうるおっている。
2点:あまりうるおっていない。
1点:うるおっていない。
(9)洗い落ち
試料を万遍なく毛髪に塗布し、毛髪が十分乾いた後にシャンプーを1.0g使用して30秒間洗い、水温38℃付近の水で1分間水洗した。その際の洗い落ちを触感で評価した。シャンプーはシェルパ デザインサプリ シャンプー D−2(アリミノ社製)を使用した。
4点:非常に洗い落ちが良い。
3点:洗い落ちが良い。
2点:洗い落ちが悪い。
1点:非常に洗い落ちが悪い。
(10)伸び
試料を手に取り、手の上で伸ばす際の、伸びの良さを触感で評価した。
4点:非常に伸びが良い。
3点:伸びが良い。
2点:伸びが悪い。
1点:非常に伸びが悪い。
Figure 2017137249
Figure 2017137249
Figure 2017137249
Figure 2017137249
Figure 2017137249
Figure 2017137249
実施例1〜36で製造した整髪料組成物はいずれも、(1)〜(10)の全評価項目において良好な評価となった。そのため、本発明の組成物は、整髪力を有しながら、べたつかず、重量感を与えず、良好な指通りを有し、自然なツヤを与えることができることが分かる。さらに、本発明の組成物は、毛髪にまとまりに与え、再整髪性、毛髪の潤い、洗い落ち、伸びが良好である。
比較例1で製造した組成物は、シリコーンワックス(A)の配合量が少ないため、毛髪のまとまり、潤い、ツヤが劣る結果となった。比較例2で製造した組成物は、シリコーンワックス(A)の配合量が多いため、べたつきや重さを生じ、指通りが悪いという結果となった。
比較例3で製造した組成物は、高重合シリコーン(B)の配合量が少ないため、十分な指通り、ツヤ、軽さが得られなかった。比較例4で製造した組成物は、高重合シリコーン(B)の配合量が多いため、まとまり、再整髪性に劣る結果となった。比較例5で製造した組成物は、高重合シリコーン(B)の代わりに粘度が低い高重合シリコーン(b)を使用しているため、べたつきが生じ、指通り、軽さに劣る結果となった。
比較例6で製造した組成物は、揮発性油(C)の配合量が少ないため、十分な軽さ、ツヤ、指通り、潤いが得られなかった。比較例7で製造した組成物は、揮発性油(C)の配合量が多いため、まとまりが悪いという結果となった。

Claims (3)

  1. 下記式(I)で表わされる化合物(A1)および下記式(II)で表わされる化合物(A2)から選ばれる少なくとも1種のシリコーンワックス(A)を1〜50質量%と、
    25℃での動粘度が60,000〜30,000,000mm2/sである高重合シリコーン(B)を0.5〜12.5質量%と、
    揮発性油(C)を4.5〜50質量%とを含む整髪料組成物。
    Figure 2017137249
    (式(I)中、lおよびmは同一であっても、異なっていてもよく、それぞれ10〜25の整数を示す。)
    Figure 2017137249
    (式(II)中、複数あるRはそれぞれ独立に炭素数20〜50の直鎖または分岐のアルキル基を示し、nは3〜50の整数を示す。)
  2. さらに多価アルコール(D)を含む、請求項1に記載の整髪料組成物。
  3. さらに不揮発性油(E)を含む、請求項1または2に記載の整髪料組成物。
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