JP6931978B2 - 整髪剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪を整える整髪剤に好適に用いられる整髪剤組成物に関する。
毛髪を整えるために用いられる整髪剤組成物が発揮し得る整髪特性には、様々な整髪特性がある。例えば、整髪特性としては、毛髪同士をまとめる特性(例えば、毛髪をタイトにまとめる特性等)、毛髪の流れを作り髪型を作る特性、髪を固める特性、髪を立ち上げる特性、髪型を長時間保持する特性、毛髪に艶を付与する特性、並びに、毛髪同士の滑りを良くしてさらさら感を付与する特性等が挙げられる。
整髪剤組成物は、目的とする整髪スタイルや、対象とする髪質などに応じて、上記の整髪特性のうちの一つ又は複数を発揮するように設計されている。また、整髪剤組成物の性状についても、液状、ジェル状及びグリース状などの種々の性状があり、それぞれの性状の整髪剤組成物が、それぞれ異なる使用性、使用感や整髪特性を有する。また、性状が異なる整髪剤組成物では、異なる組成設計が行われている。
整髪剤組成物の中でも、グリース状の整髪剤組成物(所謂、ヘアグリースやヘアポマード)は、流動性を有さないか、又はジェル状の整髪剤組成物と比べて低い流動性を有し、固形状又はペースト状の性状を有する。このため、グリース状の整髪剤組成物は、ジャー容器などに充填して、容器から指で適量をとるなどして使用することができ、取扱い性に優れるという特徴を有する。また、グリース状の整髪剤組成物は、ジェル状の整髪剤組成物と比べて、毛髪の流れを作り髪型を作る特性(アレンジ力)や毛髪に艶を付与する効果に優れるという利点を有する。このようなグリース状の整髪剤組成物としては、液状油及び固形油を用いた油性のグリース状整髪剤組成物や、水と比較的多量のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを用いた水性のグリース状整髪剤組成物、多価アルコールを多量に含みかつ増粘剤によって大きく増粘された水性のグリース状整髪剤組成物(例えば、特許文献1参照)、並びに、水と皮膜形成ポリマーとを含みかつ増粘剤によって大きく増粘された水性のグリース状整髪剤組成物(例えば、特許文献2参照)等が挙げられる。
特開平9−110649号公報 特開2000−34212号公報
上記油性のグリース状整髪剤組成物や多量のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含む水性のグリース状整髪剤組成物では、べたつきが生じやすいという問題があり、上記特許文献1や2に記載の増粘剤によって大きく増粘された水性のグリース状整髪剤組成物では、グリース状整髪剤組成物の本来の特徴であるアレンジ力(毛髪の流れを作り髪型を作る特性)が不十分であるという問題がある。
このような課題に対して、本発明者らは水と比較的多量のポリオキシエチレンアルキルエーテルによりグリース状の性状を形成した整髪剤組成物では、べたつきが抑えられ、尚且つ、優れたアレンジ力が発揮されることを見出した。
ところで、整髪剤組成物などの化粧品には、開封後の雑菌混入による品質低下を防ぎ、長期間安全かつ快適に使用するために、防腐性を高める観点から、パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)やフェノキシエタノールなどの防腐剤が配合されることが多い。特に、エタノールを含まないか含有量が極めて少量(例えば、エタノールの含有量が2.0質量%未満)である場合には、防腐剤が配合されることが望ましい。
しかしながら、上述のポリオキシエチレンアルキルエーテルを多く含むグリース状整髪剤組成物では、従来の防腐剤を配合したとしても、十分な防腐効果を得ることが困難であり、特に、エタノールの含有量が2.0質量%未満である場合には、十分な防腐効果を得ることがより一層困難であるという新たな課題が見出された。
そこで、本発明の目的は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが比較的多く配合されているにもかかわらず、十分な防腐効果を発揮することができる整髪剤組成物を提供することである。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルを20.0質量%以上含む整髪剤組成物においては、防腐剤を配合したとしても、十分な防腐効果を得ることが困難であるという課題がある。本発明者らは、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが比較的多く配合されているにもかかわらず、十分な防腐効果を発揮することができる配合成分の組み合わせを見出した。
本発明に係る整髪剤組成物は、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)と、下記成分(E)とを含み、前記成分(A)の含有量が20.0質量%以上、45.0質量%以下であり、前記成分(B)の含有量が0.5質量%以上、3.0質量%以下であり、前記成分(C)の含有量が0.2質量%以上、3.0質量%以下であり、前記成分(D)の含有量が0.5質量%以上、20.0質量%以下である。
成分(A):平均付加モル数が5以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル
成分(B):パラオキシ安息香酸エステル及びフェノキシエタノールからなる群から選ばれる成分
成分(C):N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩
成分(D):1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる多価アルコール
成分(E):水
本発明に係る整髪剤組成物のある特定の局面では、該整髪剤組成物は、エタノールを含まないか、又は、エタノールを2.0質量%未満で含む。
本発明に係る整髪剤組成物は、下記成分(F)を含むことが好ましい。
成分(F):数平均分子量が300以上、5000以下であるアクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体
本発明に係る整髪剤組成物は、下記成分(G)を含むことが好ましい。
成分(G):平均付加モル数が30以上、80以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
本発明に係る整髪剤組成物の性状は、グリース状であることが好ましい。
本発明に係る整髪剤組成物は、特定の成分(A),(B),(C),(D)及び(E)を含み、成分(B)〜(D)の含有量が特定の範囲内であるため、成分(A)としてポリオキシエチレンアルキルエーテルが比較的多く配合されているにもかかわらず、十分な防腐効果を発揮することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る整髪剤組成物は、平均付加モル数が5以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルと、パラオキシ安息香酸エステル及びフェノキシエタノールからなる群から選ばれる成分(少なくとも1の成分)と、N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩と、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる多価アルコール(少なくとも1の多価アルコール)と、水とを含む。
本明細書においては、上記「平均付加モル数が5以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書において、上記「パラオキシ安息香酸エステル及びフェノキシエタノールからなる群から選ばれる成分」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書において、上記「N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩」を「成分(C)」と称する場合がある。
本明細書において、上記「1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる多価アルコール」を「成分(D)」と称する場合がある。
本明細書において、上記「水」を「成分(E)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、数平均分子量が300以上、5000以下であるアクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体を更に含んでいてもよい。本明細書においては、上記「数平均分子量が300以上、5000以下であるアクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体」を「成分(F)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、平均付加モル数が30以上、80以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を更に含んでいてもよい。本明細書においては、上記「平均付加モル数が30以上、80以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」を「成分(G)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、ジグリセリンを更に含んでいてもよい。本明細書においては、上記「ジグリセリン」を「成分(H)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、イソステアリン酸プロピレングリコール、脂肪酸ポリグリセリル、デシルグルコシド、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル、及び脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンからなる群から選ばれる成分(少なくとも1の成分)を更に含んでいてもよい。本明細書においては、上記「ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、イソステアリン酸プロピレングリコール、脂肪酸ポリグリセリル、デシルグルコシド、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル、及び脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンからなる群から選ばれる成分」を「成分(I)」と称する場合がある。
上記のように、本発明の整髪剤組成物は、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)と成分(E)とを少なくとも含む。本発明の整髪剤組成物は、成分(F)、成分(G)及び成分(H)からなる群から選ばれる成分(少なくとも1の成分)を更に含んでいてもよい。本発明の整髪剤組成物は、成分(F)を含んでいてもよく、成分(G)を含んでいてもよく、成分(H)を含んでいてもよい。本発明の整髪剤組成物は、成分(F)、成分(G)、及び成分(H)からなる群から選ばれる少なくとも2の成分を含んでいてもよく、成分(F)と成分(G)とを含んでいてもよく、成分(F)と成分(H)とを含んでいてもよく、成分(G)と成分(H)とを含んでいてもよい。本発明の整髪剤組成物は、成分(F)、成分(G)、及び成分(H)を全て含むことが好ましい。
また、本発明の整髪剤組成物は、成分(F)、成分(G)、成分(H)及び成分(I)からなる群から選ばれる成分(少なくとも1の成分)を更に含んでいてもよい。本発明の整髪剤組成物は、成分(F)、成分(G)、成分(H)及び成分(I)を全て含むことが好ましい。
本発明の整髪剤組成物は、成分(A)〜(I)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(F)、成分(G)、成分(H)、成分(I)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
以下、本発明の整髪剤組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A))
成分(A)は、平均付加モル数が5以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルである。成分(A)は、主として、グリース状の性状を形成し、毛髪の流れを作り髪型を作る整髪力(アレンジ力)を高める成分である。成分(A)の使用により、べたつきを抑えながら上記の作用を発揮することができる。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A)は、ポリオキシエチレンセチルエーテル及び/又はポリオキシエチレンステアリルエーテルであり、即ち、ポリオキシエチレンセチルエーテル及びポリオキシエチレンステアリルエーテルのうちのいずれか一方又は双方である。
本発明の整髪剤組成物は、成分(A)として、平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルを含むことが好ましい。本明細書においては、上記「平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル」を「成分(A1)」と称する場合がある。
成分(A1)は、グリース状の性状をより一層良好に形成し、これによりアレンジ力をより一層高める主成分である。成分(A1)によって、より一層良好なグリース状の性状とすることができるのは、成分(A1)が水とヘキサゴナル液晶を形成し、流動性のない又は極めて低い強固なゲルを形成するためであると推定されるが、理由はこれに限定されない。成分(A1)により、本発明の整髪剤組成物の性状が硬くなり、アレンジ力が高くなる。また、成分(A1)はべたつきが少なく、整髪剤組成物のべたつきを抑える作用も有する。成分(A1)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A1)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は30以上、50以下である。グリース状の整髪剤組成物の形成性及びアレンジ力を効果的に高める観点から、成分(A1)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数は好ましくは40以下である。
本発明の整髪剤組成物は、成分(A)として、好ましくは上記成分(A1)に加えて、平均付加モル数が5以上、25以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルを含むことが好ましい。本明細書においては、上記「平均付加モル数が5以上、25以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル」を「成分(A2)」と称する場合がある。
成分(A2)は、主として、整髪剤組成物の高温安定性を高める成分である。また、成分(A2)が成分(A1)と組み合わされていることで、整髪剤組成物の高温安定性がより一層効果的に高くなる。これは、成分(A2)が、成分(A1)と水とのヘキサゴナル液晶の構造を補強し安定化するためであると推定されるが、理由はこれに限定されない。成分(A2)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A2)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は5以上、25以下である。整髪剤組成物の高温安定性をより一層良好にする観点からは、成分(A2)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数は好ましくは10以上、20以下である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、20.0質量%以上であり、好ましくは23.0質量%以上、より好ましくは25.0質量%以上、更に好ましくは26.0質量%以上、特に好ましくは27.0質量%以上、45.0質量%以下であり、好ましくは43.0質量%以下、より好ましくは40.0質量%以下、更に好ましくは38.0質量%以下、特に好ましくは35.0質量%以下である。本発明では、成分(A)の含有量が上記下限以上であるので、整髪剤組成物を適度に硬くし、グリース状の性状とすることができ、アレンジ力を良好にすることができる。さらに、本発明では、成分(A)の含有量が上記上限以下であるので、整髪剤組成物が硬くなり過ぎることを抑制し、整髪剤組成物の毛髪への塗布性を良好にすることができる。成分(A)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(A)の含有量の合計量である。
成分(A)は、成分(A1)を含むことが好ましく、成分(A1)及び成分(A2)の双方を含むことがより好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A1)の含有量は、好ましくは20.0質量%以上、より好ましくは23.0質量%以上、好ましくは35.0質量%以下、より好ましくは30.0質量%以下である。成分(A1)の含有量が上記下限以上であると、整髪剤組成物を適度に硬くし、より一層良好なグリース状の性状とすることができ、アレンジ力をより一層高めることができる。成分(A1)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物が硬くなり過ぎることを抑制し、整髪剤組成物の毛髪への塗布性をより一層良好にすることができる。成分(A1)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(A1)の含有量の合計量である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A2)の含有量は、好ましくは3.0質量%以上、より好ましくは4.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下である。成分(A2)の含有量が上記下限以上であると、整髪剤組成物の高温安定性を良好にすることができる。成分(A2)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物が硬くなり過ぎることを抑制し、整髪剤組成物の毛髪への塗布性をより一層良好にすることができる。成分(A2)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(A2)の含有量の合計量である。
(成分(B))
成分(B)は、パラオキシ安息香酸エステル及びフェノキシエタノールからなる群から選ばれる成分(少なくとも1の成分)である。成分(B)を成分(C)及び成分(D)と併用することによって、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(成分(A))が比較的多く配合されている整髪剤組成物において、十分な防腐効果を発揮することができる。また、エタノールの配合量を少なくしても、十分な防腐効果が発揮される。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(B)として、パラオキシ安息香酸エステルを用いてもよく、フェノキシエタノールを用いてもよい。
パラオキシ安息香酸エステルは、炭素数1〜4のアルキル基を有するパラオキシ安息香酸エステルであることが好ましい。パラオキシ安息香酸エステルとしては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、及びイソブチルパラベン等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、0.5質量%以上であり、好ましくは1.0質量%以上、3.0質量%以下であり、好ましくは2.0質量%以下である。本発明では、成分(B)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であるので、防腐性能が効果的に高くなる。成分(B)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(B)の含有量の合計量である。
(成分(C))
成分(C)は、N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩である。成分(C)を成分(B)及び成分(D)と併用することによって、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(成分(A))が比較的多く配合されている整髪剤組成物において、十分な防腐効果を発揮することができる。また、エタノールの配合量を少なくしても、十分な防腐効果が発揮される。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、0.2質量%以上であり、好ましくは0.5質量%以上、3.0質量%以下であり、好ましくは2.0質量%以下である。本発明では、成分(C)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であるので、防腐性能が効果的に高くなる。成分(C)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(C)の含有量の合計量である。
(成分(D))
成分(D)は、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる多価アルコール(少なくとも1の多価アルコール)である。成分(D)を成分(B)及び成分(C)と併用することによって、特に成分(D)を成分(C)と併用することによって、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(成分(A))が比較的多く配合されている整髪剤組成物において、十分な防腐効果を発揮することができる。また、エタノールの配合量を少なくしても、十分な防腐効果が発揮される。成分(D)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(D)として、1,3−ブチレングリコールを用いてもよく、ジプロピレングリコールを用いてもよく、プロピレングリコールを用いてもよい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、0.5質量%以上であり、好ましくは5.0質量%以上、20.0質量%以下であり、好ましくは15.0質量%以下である。本発明では、成分(D)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であるので、防腐性能が効果的に高くなる。成分(D)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(D)の含有量の合計量である。
(成分(E))
成分(E)は、水である。水を用いることにより、水性のグリース状の整髪剤組成物を形成でき、べたつきを低減できる。また、水を用いることにより、グリース状の整髪剤組成物の調製が容易になる。
成分(E)の含有量は、他の配合成分の含有量によって、適宜調整することができる。本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、グリース状の整髪剤組成物の形成性を効果的に高める観点から、好ましくは20.0質量%以上、より好ましくは30.0質量%以上、更に好ましくは35.0質量%以上、好ましくは75.0質量%以下、より好ましくは70.0質量%以下、更に好ましくは65.0質量%以下である。
(成分(F))
成分(F)は、数平均分子量が300以上、5000以下であるアクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体である。成分(F)は、アクリル酸ヒドロキシエチルに由来する構成単位とアクリル酸メトキシエチルに由来する構成単位とが必須の構成単位である共重合体である。成分(F)は、例えば、INCI名:HYDROXYETHYL ACRYLATE/METHOXYETHYL ACRYLATE COPOLYMER[(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー]で表示される化合物である。成分(F)を用いることにより、性状の安定性などの特性の低下を防ぎつつ、毛髪をタイトにまとめる特性を効果的に高めることができる。成分(F)を用いても、べたつきが生じ難く、塗布性が低下し難く、かつ、高温安定性が低下し難い。成分(F)は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、成分(G)、成分(H)及び成分(I)の添加効果を阻害しにくい。成分(F)は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記数平均分子量は、例えば、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。上記数平均分子量は、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)・ポリエチレンオキシド(PEO)換算により算出することが好ましい。上記数平均分子量のより詳細な測定条件としては、特に限定されないが、例えば、以下の条件が挙げられる。
GPC装置:Waters社製、Alliance
検出器:RI(東ソー社製、RI−8020)
カラム:東ソー社製、TSKgelαシリーズ
カラム温度:40℃
溶離液:メタノール/10mM LiBr含有
溶離液流量:0.5ml/分
標準試料:標準ポリエチレンオキシド、標準ポリエチレングリコール(いずれもAgilent Technologies社製)
成分(F)の市販品としては、互応化学工業社製、商品名「プラスサイズ L−222」等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(F)の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは2.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは10.0質量%以下である。成分(F)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛髪をタイトにまとめる特性が効果的に高くなる。成分(F)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(F)の含有量の合計量である。
(成分(G))
成分(G)は、平均付加モル数が30以上、80以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。成分(G)を用いることにより、毛髪を立ち上げる特性を効果的に高めることができる。成分(G)は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(G)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は30以上、80以下である。整髪力をより一層良好にする観点からは、成分(G)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数は好ましくは35以上であり、好ましくは70以下である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(G)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下である。成分(G)の含有量が上記下限以上であると、髪を立ち上がるように整髪する整髪力がより一層高くなる。成分(G)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物の高温安定性がより一層高くなる。成分(G)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(G)の含有量の合計量である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A)と成分(G)との含有量の合計は、高温安定性をより一層良好にする観点から、好ましくは25.0質量%以上、より好ましくは27.0質量%以上であり、整髪剤組成物が硬くなり過ぎることをより一層抑制し、整髪剤組成物の毛髪への塗布性をより一層良好にする観点から、好ましくは45.0質量%以下、より好ましくは40.0質量%以下である。
(成分(H))
成分(H)は、ジグリセリンである。成分(H)を用いることにより、髪に良好な艶を付与することができる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(H)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下である。成分(H)の含有量が上記下限以上であると、髪に艶が良好に付与される。成分(H)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物の性状安定性(特に、高温安定性)がより一層高くなる。成分(H)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(H)の含有量の合計量である。
(成分(I))
成分(I)は、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、イソステアリン酸プロピレングリコール、脂肪酸ポリグリセリル、デシルグルコシド、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル、及び脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンからなる群から選ばれる成分(少なくとも1の成分)である。成分(I)を用いることにより、髪に良好な艶を付与することができる。また、成分(H)と成分(I)との併用により、髪により一層良好な艶を付与することができる。
髪により一層良好な艶を付与する観点からは、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテルのポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は好ましくは2以上であり、好ましくは20以下、より好ましくは10以下である。
髪により一層良好な艶を付与する観点からは、上記脂肪酸ポリグリセリルにおける脂肪酸は、炭素数が12以上22以下の脂肪酸が好ましく、より好ましくは炭素数が12以上18以下の脂肪酸であり、例えば、ステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸などが挙げられる。上記脂肪酸ポリグリセリルのグリセリンの平均重合度は、2以上が好ましく、より好ましくは5以上、20以下が好ましく、より好ましくは15以下である。上記脂肪酸ポリグリセリルとしては、例えば、ステアリン酸ポリグリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル、ミリスチン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリルなどが挙げられる。より具体的には、ステアリン酸ポリグリセリル−10、ラウリン酸ポリグリセリル−10、イソステアリン酸ポリグリセリル−10、モノラウリン酸ペンタグリセリルなどが挙げられる。
髪により一層良好な艶を付与する観点からは、上記(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリルのグリセリンの平均重合度は、2以上が好ましく、より好ましくは5以上、20以下が好ましく、より好ましくは15以下である。上記(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリルとしては、例えば、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10が挙げられる。
髪により一層良好な艶を付与する観点からは、上記脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンにおける脂肪酸は、炭素数が12以上22以下の脂肪酸が好ましく、より好ましくは炭素数が12以上18以下の脂肪酸であり、例えば、ステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸などが挙げられる。上記脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンのポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は好ましくは5以上であり、より好ましくは15以上、好ましくは40以下、より好ましくは30以下である。上記脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンとしては、例えば、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどが挙げられる。より具体的には、オキシエチレンの平均付加モル数20のモノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどが挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(I)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、好ましくは7.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下である。成分(I)の含有量が上記下限以上であると、髪に艶が良好に付与される。成分(I)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物の性状安定性(特に、高温安定性)がより一層高くなる。成分(I)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(I)の含有量の合計量である。
(他の成分)
また、本発明の整髪剤組成物は、上述した成分(A)〜(I)とは異なる成分として、炭素数2〜5の低級アルコール、ジグリセリン以外の多価アルコール、炭素数12〜18の高級アルコール、エステル油、炭化水素油、及び油脂等を含んでいてもよい。
上記炭素数2〜5の低級アルコールとしては、エタノール等が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、グリセリン、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物では、優れた防腐効果が発揮されることから、エタノールを用いなくてもよく、エタノールの含有量を少なくしてもよい。エタノールの含有量が少ないほど、より一層良好なグリース状の整髪剤組成物を得ることができ、更に整髪剤組成物の性状安定性(特に、高温安定性)がより一層高くなる。
本発明の整髪剤組成物は、エタノールを含まないか、又はエタノールを2.0質量%未満で含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物がエタノールを含む場合に、本発明の整髪剤組成物100質量%中、エタノールの含有量は、好ましくは1.5質量%未満、より好ましくは1.0質量%未満である。
上記炭素数12〜18の高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール及びオレイルアルコール等が挙げられる。
上記エステル油としては、パルミチン酸イソプロピル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、及びイソステアリン酸ポリグリセリル等が挙げられる。
上記炭化水素油としては、流動パラフィン、ワセリン、スクワレン及びスクワラン等が挙げられる。
上記油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油及びアボカド油等が挙げられる。
さらに、本発明の整髪剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、例えば、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤等の界面活性剤;カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、ラノリン等のロウ;アクリル樹脂アルカノールアミン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体等の皮膜形成ポリマー;ソルビトール、マルチトール及びトレハロース等の糖アルコール;シリコーン油;金属イオン封鎖剤;酸化防止剤;植物抽出エキス;染料;顔料;pH調整剤;香料;防腐剤;溶剤等を含んでいてもよい。
(整髪剤組成物の他の詳細)
本発明の整髪剤組成物の性状は、特に限定されないが、取扱い性を高める観点から、グリース状であることが好ましい。本発明の整髪剤組成物は、グリース状整髪剤組成物であることが好ましい。上記グリース状整髪剤組成物としては、例えば、ヘアグリース、ウォーターグリース、水性ポマード等と称される組成物などが挙げられる。
本発明の整髪剤組成物の製造方法としては、特に限定されないが、公知の整髪剤組成物の製造方法を採用することができる。本発明の整髪剤組成物の製造方法としては、例えば、各成分をパドルミキサー等で撹拌して均一化する方法等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、特に限定されないが、例えば、容器に充填された形態で用いることができる。上記容器としては、グリース状整髪剤組成物の場合には特に、ジャー容器が好ましい。
取扱い性をより一層高める観点からは、本発明の整髪剤組成物の25℃での稠度は好ましくは50gf以上、より好ましくは70gf以上であり、好ましくは700gf以下、より好ましくは600gf以下である。上記稠度は、10φ球型アダプターを備える稠度計を用いて、25℃、スピード60mm/分、ストローク20mmの条件で測定することができる。稠度計としては、サン科学社製「RHEO METER」等が挙げられる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(成分(A1))
セテス−40(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数40、ポリオキシエチレンセチルエーテル)
(成分(A2))
セテス−20(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数20、ポリオキシエチレンセチルエーテル)
(成分(B))
メチルパラベン
プロピルパラベン
フェノキシエタノール
(成分(C))
N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩
(成分(D))
ジプロピレングリコール
1,3−ブチレングリコール
プロピレングリコール
(成分(E))
精製水
(成分(F))
アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体:商品名「プラスサイズ L−222」、互応化学社製
(成分(G))
ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数40)
ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数50)
ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数60)
(成分(I))
ポリオキシエチレン(5E.O.)オクチルドデシルエーテル
(その他)
エタノール
(実施例1〜4及び比較例1〜5)
下記の表2,3に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、整髪剤組成物を調製した。表中の配合量(整髪剤組成物100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
実施例1〜4で得られた整髪剤組成物の性状はいずれも透明かつグリース状であった。
得られた整髪剤組成物について、下記の評価を行った。評価結果は表中に示した。なお、評価は専門評価員4名が行った。
(評価:防腐性能)
表1に示す4種の供試菌を予め前培養した培養液を表1に示す濃度に希釈した菌懸濁液を調製した。なお、菌数はコロニーカウント法により確認した。
乾熱滅菌済みのガラス容器に、実施例及び比較例で得られた各整髪剤組成物を20g入れ、上記菌懸濁液を0.2ml接種して、表1に示す温度で培養を行った。二種混合菌(Escherichia coli NBRC3972(大腸菌)、Staphylococcus aureus NBRC13276(黄色ブドウ球菌))、Pseudomonas aeruginosa NBRC13275(緑膿菌)、及びCandida albicans NBRC1594(カンジダ菌)については接種後1、7日後に、Aspergillus brasiliensis NBRC9455(クロカビ)については7、14日後に、各試料を1gずつ抜き取り、生理食塩水で希釈したものを寒天培地に混釈して48時間培養し、試料中の残存菌数を算出した。残存菌数(単位:CFU)を表2,3に示す。表2,3中、「<10」は10CFU未満であることを示す。
Figure 0006931978
組成及び結果を下記の表2,3に示す。
Figure 0006931978
Figure 0006931978
整髪剤組成物が成分(C)及び成分(D)を含まない場合(比較例1)、並びに整髪剤組成物が成分(C)を含まない場合(比較例2、3)には、実施例と比べて、カンジダ菌及びクロカビの減少度合いが低く、防腐性が劣っていた。
整髪剤組成物が成分(D)を含まない場合(比較例4)には、実施例と比べて、緑膿菌の減少度合いが低く、防腐性が劣っていた。
整髪剤組成物が成分(B)を含まない場合(比較例5)には、実施例と比べて、クロカビの減少度合いが低く、防腐性が劣っていた。
また、実施例で得られた各整髪剤組成物約1.5gを掌にとり、掌上でのばした後、ウィッグ(ビューラック社製、商品名「スタッフス カットウィッグ」)に塗布した。塗布は、ウィッグの左右いずれかの半分に対して行った。
その後、櫛を使って整髪を行い、ウィッグの側頭部の毛髪はウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪し、ウィッグの頭頂部の毛髪は毛髪を根元から上方へ立ち上げるように整髪を施した。
その結果、各整髪剤組成物はのびが良く、塗布しやすかった。また、毛髪にしっかりと毛髪の流れを形成することができ、アレンジ力にも優れていた。さらに、整髪されたウィッグの毛髪のべたつきも少なかった。

Claims (5)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dと、下記成分Eとを含み、
    前記成分Aの含有量が20.0質量%以上、45.0質量%以下であり、
    前記成分Bの含有量が0.5質量%以上、3.0質量%以下であり、
    前記成分Cの含有量が0.2質量%以上、3.0質量%以下であり、
    前記成分Dの含有量が0.5質量%以上、20.0質量%以下である、整髪剤組成物。
    成分A:平均付加モル数が5以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル
    成分B:パラオキシ安息香酸エステル及びフェノキシエタノールからなる群から選ばれる成分
    成分C:N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩
    成分D:1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる多価アルコール
    成分E:水
  2. エタノールを含まないか、又は、エタノールを2.0質量%未満で含む、請求項1に記載の整髪剤組成物。
  3. 下記成分Fを含む、請求項1又は2に記載の整髪剤組成物。
    成分F:数平均分子量が300以上、5000以下であるアクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体
  4. 下記成分Gを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
    成分G:平均付加モル数が30以上、80以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
  5. 性状がグリース状である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
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