JP6590729B2 - 整髪剤組成物 - Google Patents

整髪剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6590729B2
JP6590729B2 JP2016029330A JP2016029330A JP6590729B2 JP 6590729 B2 JP6590729 B2 JP 6590729B2 JP 2016029330 A JP2016029330 A JP 2016029330A JP 2016029330 A JP2016029330 A JP 2016029330A JP 6590729 B2 JP6590729 B2 JP 6590729B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
mass
content
hair
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016029330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017145224A (ja
Inventor
禎二 伊澤
禎二 伊澤
基祐 吉井
基祐 吉井
健剛 大野
健剛 大野
佳和 橋本
佳和 橋本
範子 藤田
範子 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mandom Corp
Original Assignee
Mandom Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mandom Corp filed Critical Mandom Corp
Priority to JP2016029330A priority Critical patent/JP6590729B2/ja
Publication of JP2017145224A publication Critical patent/JP2017145224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6590729B2 publication Critical patent/JP6590729B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、毛髪を整える整髪剤に用いられる整髪剤組成物に関する。
毛髪を整えるために用いられる整髪剤組成物の発揮し得る整髪特性には様々なものがあり、例えば、毛髪同士をまとめる特性、毛髪の流れを作り髪型を作る特性、毛髪を固める特性、髪を立ち上げる特性、髪型を長時間保持する特性、毛髪につや(艶)を付与する特性、毛髪同士に滑りを良くしてさらさら感を付与する特性等が挙げられる。整髪剤は、目的とするヘアスタイルや、対象とする髪質などに応じて、上記の特性のうちの一つ又は複数を発揮するように設計されている。また、整髪剤組成物の性状や剤型としても、液状、ジェル状、クリーム状、グリース状、ワックス状などの種々のものがあり、それぞれ、異なる使用性、使用感や整髪特性を有している。
具体的な整髪剤組成物としては、例えば、主たる毛髪セット成分として皮膜形成ポリマーを用いたジェル状の整髪剤組成物が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。上記整髪剤組成物は、ある程度の粘度を有していることから、チューブ容器などから手にとって使用する際に垂れ落ちにくく、取扱い性に優れている。加えて、毛髪へ塗布する際ののびも良好であり、塗布性にも優れている。また、上記整髪剤組成物は、皮膜形成ポリマーの作用により、毛髪の表面に皮膜を形成するため、毛髪を固める特性や髪型を長時間保持する特性に優れる。その反面、整髪後にポリマーによる皮膜が剥落しやすく、所謂フレーキングが生じやすいという欠点がある。
また、クリーム状やワックス状の整髪剤組成物としては、例えば、主たる毛髪セット成分として固形状の油剤を用い、上記油剤のかたさをセット力に利用するものが一般的に知られている。しかし、これらの整髪剤組成物では、セット力向上のため、上記油剤を多量に配合すると、整髪後の毛髪のべたつきが増したり、洗髪性が低下したりするなどの欠点がある。
特開平3−48611号公報 特開平10−87448号公報
本発明の目的は、高温下でも性状の安定性に優れ、整髪時の塗布のしやすさ、整髪力に優れ、整髪後にはべたつきが少なく、フレーキングの発生の少ない、優れた整髪剤組成物を提供することである。
本発明の整髪剤組成物は、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)と、下記成分(E)と、下記成分(F)とを含み、成分(A)の含有量が23.0〜40.0質量%、成分(B)の含有量が0.5〜5.0質量%、成分(C)の含有量が0.5〜5.0質量%、成分(D)の含有量が10.0〜30.0質量%、成分(E)の含有量が1.0〜5.0質量%であることを特徴とする。
成分(A):ノニオン界面活性剤
成分(B):両性皮膜形成ポリマー
成分(C):炭素数10〜20のアルキル基を有する安息香酸アルキルエステル
成分(D):多価アルコール
成分(E):炭素数1〜4の低級アルコール
成分(F):水
上記成分(A)は下記成分(A1)と下記成分(A2)とを含み、成分(A1)の含有量が20.0〜35.0質量%、成分(A2)の含有量が1.0〜10.0質量%であることが好ましい。
成分(A1):ポリオキシエチレンアルキルエーテル
成分(A2):ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
上記成分(A1)はオキシエチレンの平均付加モル数10〜30のポリオキシエチレンステアリルエーテルであることが好ましく、且つ、上記成分(A2)はオキシエチレンの平均付加モル数30〜50のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であることが好ましい。
上記成分(C)は安息香酸アルキル(C12−15)であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物は、上記構成を有することにより、高温下でも性状の安定性に優れる。また、整髪時の塗布のしやすさ、整髪力に優れる。さらに、整髪後にはべたつきの抑止性、フレーキングの抑止性に優れる。
本発明の整髪剤組成物は、ノニオン界面活性剤;両性皮膜形成ポリマー;炭素数10〜20のアルキル基を有する安息香酸アルキルエステル;多価アルコール;炭素数1〜4の低級アルコール;および水を少なくとも含む。本明細書においては、上記「ノニオン界面活性剤」を「成分(A)」と称する場合がある。また、上記「両性皮膜形成ポリマー」を「成分(B)」と称する場合がある。また、上記「炭素数10〜20のアルキル基を有する安息香酸アルキルエステル」を「成分(C)」と称する場合がある。また、上記「多価アルコール」を「成分(D)」と称する場合がある。また、上記「炭素数1〜4の低級アルコール」を「成分(E)」と称する場合がある。さらに、上記「水」を「成分(F)」と称する場合がある。
すなわち、本発明の整髪剤組成物は、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)と成分(E)と成分(F)とを少なくとも含む。本発明の整髪剤組成物は、さらに他の成分を含んでいてもよい。上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、成分(F)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
(成分(A):ノニオン界面活性剤)
上記成分(A)は、ノニオン界面活性剤である。本発明においては、成分(A)は、整髪剤組成物を増粘させ固くしゲル状の性状とし、さらに上記性状の安定性を向上させる効果を発揮する。これにより、整髪剤組成物の整髪時の使用性を向上させる。また、整髪剤組成物の整髪力を向上させる効果を発揮する。成分(A)としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリンなどが挙げられる。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
より具体的には、例えば、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ジアラキン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル;モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4〜10)グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6〜10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ポリ(10)グリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等のグリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物;モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル;モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテルなどが挙げられる。
成分(A)としては、ゲル状の性状とする効果や整髪力を向上する効果等の観点から、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(特に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)が好ましい。中でも、成分(A)として、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを併用することが好ましい。即ち、成分(A)は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを含むことが好ましい。なお、本明細書においては、上記「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」を「成分(A1)」と称する場合があり、上記「ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」を「成分(A2)」と称する場合がある。成分(A1)、成分(A2)は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分(A1)の、オキシエチレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、整髪力の向上の観点から、5〜100が好ましく、より好ましくは10〜30である。成分(A1)としては、特に限定されないが、整髪力の向上の観点から、ポリオキシエチレンステアリルエーテルが好ましい。成分(A1)としては、オキシエチレンの平均付加モル数10〜30のポリオキシエチレンステアリルエーテルが特に好ましい。
成分(A2)の、オキシエチレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、整髪剤組成物の性状の安定性向上の観点から、20〜100が好ましく、より好ましくは30〜50である。成分(A2)としては、オキシエチレンの平均付加モル数30〜50のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が特に好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、23.0〜40.0質量%(23.0質量%以上、40.0質量%以下)であり、好ましくは25.0〜35.0質量%である。上記含有量が23.0質量%以上であることにより、整髪剤組成物の性状の安定性(製剤安定性とも称する)、特に高温下での安定性が向上する。また、上記含有量が40.0質量%以下であることにより、整髪剤組成物の塗布時ののびが向上し、塗布のしやすさが向上する。また、べたつきの抑止性、フレーキングの抑止性が向上する。上記成分(A)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(A)の含有量の合計量である。
成分(A)の中でも成分(A1)は、整髪剤組成物をゲル状の性状とする効果、及び性状の安定性を向上させる効果に特に優れる。本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A1)の含有量は、20.0〜35.0質量%が好ましく、より好ましくは22.0〜32.0質量%である。
成分(A)の中でも成分(A2)は、整髪力を向上させる効果に特に優れる。本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A2)の含有量は、1.0〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは2.0〜5.0質量%である。
(成分(B):両性皮膜形成ポリマー)
上記成分(B)は、両性皮膜形成ポリマーである。成分(B)は、例えば、溶媒に溶解して頭髪に塗布した後に、頭髪に皮膜を形成することができるポリマーである。本発明の整髪剤組成物中に成分(B)を配合することにより、整髪力が向上するため好ましい。成分(B)としては、例えば、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体[(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー]、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、ジアルキルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物、(イソブチレン/ジエチルアミノプロピルマレイミド/マレイン酸)共重合体などが挙げられる。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記の中でも、整髪力がより一層向上する観点から、メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマーが好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、0.5〜5.0質量%であり、好ましくは0.7〜3.0質量%である。上記含有量が0.5質量%以上であることにより、整髪力が向上する。また、上記含有量が5.0質量%以下であることにより、フレーキングの抑止性が向上する。また、成分(B)の含有量が5.0質量%を超えると、成分(B)の整髪剤組成物中への相溶性が低下して、整髪剤組成物の安定性が低下する。上記成分(B)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(B)の含有量の合計量である。
(成分(C):炭素数10〜20のアルキル基を有する安息香酸アルキルエステル)
上記成分(C)は、安息香酸のアルキルエステルである。成分(C)としては、例えば、安息香酸と脂肪族アルコールのエステルが挙げられる。成分(C)におけるアルキル基の炭素数は10〜20であり、好ましくは12〜17、より好ましくは12〜15である。本発明の整髪剤組成物中に成分(C)を配合することにより、べたつきの抑制効果が向上するため好ましい。さらに、毛髪につやを付与する効果が向上するため好ましい。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分(C)としては、例えば、安息香酸アルキル(C12−15)、安息香酸アルキル(C16,17)などが挙げられる。中でも、べたつきの抑制効果向上の観点から、安息香酸アルキル(C12−15)が好ましい。上記安息香酸アルキル(C12−15)としては、特に限定されないが、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,2014年,p.531〜532)で「C12−15 ALKYL BENZOATE(安息香酸アルキル(C12−15))」と表記される化合物が挙げられる。上記安息香酸アルキル(C16,17)としては、特に限定されないが、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,2014年,p.532)で「C16−17 ALKYL BENZOATE(安息香酸アルキル(C16,17))」と表記される化合物が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、0.5〜5.0質量%であり、好ましくは1.0〜3.0質量%である。上記含有量が0.5質量%以上であることにより、べたつき抑制効果が向上する。また、上記含有量が5.0質量%を超えると、整髪力が低下する。さらに、整髪剤組成物の性状の安定性が低下する。上記成分(C)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(C)の含有量の合計量である。
(成分(D):多価アルコール)
上記成分(D)は、多価アルコールである。本発明の整髪剤組成物中に成分(D)を配合することにより、整髪剤組成物ののびが向上し、塗布のしやすさが向上するため好ましい。さらに、毛髪につやを付与する効果が向上するため好ましい。成分(D)としては、例えば、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、グリセリン、ポリグリセリン、ジプロピレングリコールなどが挙げられる。中でも、プロピレングリコール、グリセリンが好ましい。成分(D)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、10.0〜30.0質量%であり、好ましくは10.0〜25.0質量%である。上記含有量が10.0質量%以上であることにより、塗布のしやすさが向上する。また、上記含有量が30.0質量%を超えると、整髪剤組成物の性状の安定性が低下する。上記成分(D)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(D)の含有量の合計量である。
(成分(E):炭素数1〜4の低級アルコール)
上記成分(E)は、炭素数1〜4の低級アルコールである。上記成分(E)としては、例えば、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどが挙げられる。中でも、エタノールが好ましい。本発明の整髪剤組成物中に成分(E)を配合することにより、速乾性や防腐効果が向上するため好ましい。成分(E)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、1.0〜5.0質量%であり、好ましくは1.0〜3.0質量%である。上記含有量が1.0質量%以上であることにより、速乾性や防腐効果が向上する。また、上記含有量が5.0質量%を超えると、整髪剤組成物の性状の安定性が低下する場合がある。上記成分(E)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(E)の含有量の合計量である。
(成分(F):水)
上記成分(F)は、水である。成分(F)としては、精製水が好ましい。成分(F)は、本発明の整髪剤組成物を、ジェル状、グリース状などの水性の組成物として、油性感がなくさっぱりした感触とする効果やのびのよさを向上する効果を有する。本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(F)の含有量は、特に限定されないが、20.0〜65.0質量%が好ましく、より好ましくは25.0〜50.0質量%である。
(他の成分)
本発明の整髪剤組成物は、特に限定されないが、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等の成分(A)以外の界面活性剤;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール及びオレイルアルコール等の炭素数12〜18の高級アルコール;ソルビトール、マルチトール及びトレハロース等の糖アルコール;シリコーン油;金属イオン封鎖剤;酸化防止剤;植物抽出エキス;染料;顔料;pH調整剤;香料;防腐剤;溶剤等を含んでいてもよい。
(整髪剤組成物の他の詳細)
本発明の整髪剤組成物の性状としては、手に取って毛髪に塗布する場合に手からの垂れ落ちが生じにくく取扱い性に優れる観点から、ジェル状、グリース状が好ましく、より好ましくはグリース状である。グリース状の整髪剤組成物は、毛髪に比較的多量の整髪剤組成物を塗布しやすく、しっかりとした髪型に整髪する際の使用性に特に優れる。即ち、本発明の整髪剤組成物は、ジェル状整髪剤組成物、グリース状整髪剤組成物(ヘアグリース、ウォーターグリース、水溶性ポマード等と称される)であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物の製造方法としては、特に限定されず、公知の整髪剤組成物の製造方法を用いることができる。本発明の整髪剤組成物の製造方法としては、例えば、各成分をディスパーミキサー、パドルミキサー等で攪拌し均一化する方法などが挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、特に限定されないが、例えば、容器に充填された形態で用いることができる。上記容器としては、ボトル容器、ジャー容器、チューブ容器等が挙げられる。特に限定されないが、使用性の観点から、本発明の整髪剤組成物がジェル状である場合にはボトル容器、チューブ容器やジャー容器が好ましく、本発明の整髪剤組成物がグリース状である場合にはジャー容器が好ましい。
本発明の整髪剤組成物は、手に取って毛髪に塗布する場合に手からの垂れ落ちが生じにくく取扱い性に優れる観点から、粘度(25℃)が5000mPa・s以上であることが好ましい。上記「粘度(25℃)」は、例えば、ブルックフィールド型回転粘度計を用いて25℃で測定することができる。
また、本発明の整髪剤組成物の稠度(25℃)は、容器から指ですくい取る場合に容易にすくい取れ取扱い性に優れる観点から、40gf以下が好ましく、より好ましくは30gf以下である。上記「稠度(25℃)」は、例えば、17φ平型アダプターを備えた稠度計を用いて、25℃、スピード60mm/分、及びストローク20mmの条件で測定することができる。上記稠度計としては、株式会社サン科学製の「RHEO METER」などが挙げられる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例で用いた主な成分は以下のとおりである。
ステアレス−20:青木油脂製、商品名「ブラウノンSR−720」、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、オキシエチレンの平均付加モル数:20
POE(40)硬化ヒマシ油:日本エマルジョン株式会社製、商品名「エマレックス HC−40」、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(PEG−40水添ヒマシ油)、オキシエチレンの平均付加モル数:40
メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー:三菱化学製、商品名「ユカフォーマー120D」(純分30質量%)
安息香酸アルキル(C12−15):エボニック社製、商品名「TEGOSOFT TN」

(実施例1〜4及び比較例1〜6)
下記の表に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、整髪剤組成物を調製した。なお、表中の配合量(整髪剤組成物100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
実施例および比較例で得られた各整髪剤組成物について、下記の評価を行った。評価結果は表中に示した。なお、評価は専門評価員4名が行った。
(1)塗布のしやすさ
実施例および比較例で得られた各整髪剤組成物3.0gを手に取り、ヘアウィッグ(レッスンマネキン:株式会社ユーカリジャパン製)の毛髪に均一に塗布した際の、塗布のしやすさを下記の基準で評価した。
<評価基準>
○(良好):のびが良く、塗布しやすい。
×(不良):のびが悪く、塗布しにくい。
(2)整髪力
上記「(1)塗布のしやすさ」の評価における、整髪剤組成物の塗布直後に、整髪剤組成物が塗布されたヘアウィッグの毛髪を、手で曲げてくせ付けし、くせ付けの度合いを観察し、下記の基準で評価した。
<評価基準>
○(良好):明確にくせ付けすることができる。
×(不良):くせ付けが弱い、又は、くせ付けすることができない。
(3)べたつきのなさ
上記「(2)整髪力」の評価直後に、ヘアウィッグの毛髪を手で触り、べたつきの有無を評価した。
<評価基準>
○(良好):べたつきがほとんど、又は、全く感じられない。
×(不良):明らかにべたつきが感じられる。
(4)フレーキングのなさ
上記「(3)べたつきのなさ」の評価から3時間経過後、櫛で5回コーミングし、ヘアウィッグ上のフレーキング(白い粉状のもの)が発生しているかどうかを観察し、下記の基準で評価した。
<評価基準>
○(良好):フレーキングが認められない。
×(不良):フレーキングが認められる。
(5)製剤の性状・安定性
実施例および比較例で得られた各整髪剤組成物を、45℃の環境下で3日間保存した後、流動性及び外観を観察し、下記の基準で評価した。
<評価基準>
○(良好):流動性のない透明なゲルを形成している。
×(不良):ゲルを形成しない、ゲルに流動性が認められる、もしくは白濁している。
Figure 0006590729
本発明の整髪剤組成物の処方例を以下に示す。
(処方例1:グリース状整髪剤組成物)
ステアレス−20: 27.0質量%
POE(40)硬化ヒマシ油: 3.0質量%
(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー 0.9質量%
安息香酸アルキル(C12−15): 2.0質量%
グリセリン: 5.5質量%
1,3−ブチレングリコール: 5.5質量%
エタノール: 4.6質量%
フェノキシエタノール: 0.5質量%
メチルパラベン: 0.2質量%
香料: 1.0質量%
染料: 5.0質量%
精製水: 残部
合計: 100.0質量%

Claims (4)

  1. 下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)と、下記成分(E)と、下記成分(F)とを含み、
    前記成分(A)の含有量が23.0〜40.0質量%、前記成分(B)の含有量が0.5〜5.0質量%、前記成分(C)の含有量が0.5〜5.0質量%、前記成分(D)の含有量が10.0〜30.0質量%、前記成分(E)の含有量が1.0〜5.0質量%であることを特徴とする整髪剤組成物。
    成分(A):ノニオン界面活性剤
    成分(B):(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー
    成分(C):炭素数10〜20のアルキル基を有する安息香酸アルキルエステル
    成分(D):多価アルコール
    成分(E):炭素数1〜4の低級アルコール
    成分(F):水
  2. 前記成分(A)が下記成分(A1)と下記成分(A2)とを含み、
    前記成分(A1)の含有量が20.0〜35.0質量%、前記成分(A2)の含有量が1.0〜10.0質量%である請求項1に記載の整髪剤組成物。
    成分(A1):ポリオキシエチレンアルキルエーテル
    成分(A2):ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
  3. 前記成分(A1)がオキシエチレンの平均付加モル数10〜30のポリオキシエチレンステアリルエーテルであり、
    前記成分(A2)がオキシエチレンの平均付加モル数30〜50のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である請求項2に記載の整髪剤組成物。
  4. 前記成分(C)が安息香酸アルキル(C12−15)である請求項1〜3のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
JP2016029330A 2016-02-18 2016-02-18 整髪剤組成物 Active JP6590729B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016029330A JP6590729B2 (ja) 2016-02-18 2016-02-18 整髪剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016029330A JP6590729B2 (ja) 2016-02-18 2016-02-18 整髪剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017145224A JP2017145224A (ja) 2017-08-24
JP6590729B2 true JP6590729B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=59681955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016029330A Active JP6590729B2 (ja) 2016-02-18 2016-02-18 整髪剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6590729B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110913832A (zh) * 2017-09-29 2020-03-24 株式会社漫丹 整发剂组合物
JP7100874B2 (ja) * 2017-10-13 2022-07-14 タカラベルモント株式会社 毛髪処理剤および毛髪処理剤セット

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4101437B2 (ja) * 2000-05-31 2008-06-18 株式会社コーセー ゲル状化粧料
WO2008004502A1 (fr) * 2006-07-03 2008-01-10 Shiseido Co., Ltd. Préparation cosmétique pour les cheveux
JP4637229B2 (ja) * 2008-11-04 2011-02-23 株式会社資生堂 整髪化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017145224A (ja) 2017-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6530237B2 (ja) 整髪剤組成物
JP5965803B2 (ja) デオドラント組成物及びデオドラント剤
JP6249918B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2007320872A (ja) 頭髪化粧料
JP2006265217A (ja) 化粧料
JP2012240987A (ja) 粘性組成物
WO2017159247A1 (ja) 油性クレンジング化粧料
JP6590729B2 (ja) 整髪剤組成物
JP2003012467A (ja) 頭髪用化粧料
JP6628580B2 (ja) 毛髪化粧料組成物
JP6814556B2 (ja) 整髪剤組成物
JP2015160838A (ja) リンス剤
JP2002370941A (ja) 毛髪化粧料
JP6793820B2 (ja) 整髪剤組成物
JP6893485B2 (ja) クレンジング化粧料
JP2002284672A (ja) クレンジング化粧料
JP2014172845A (ja) クリーム状整髪剤
JP6909176B2 (ja) 毛髪化粧料
JP6864660B2 (ja) 整髪剤組成物
JP7201209B2 (ja) 整髪料組成物
JP6786155B2 (ja) 整髪剤組成物
JP2024008281A (ja) 整髪剤組成物
JP5936222B2 (ja) 毛髪処理剤
JP6931978B2 (ja) 整髪剤組成物
JP6628487B2 (ja) 整髪剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6590729

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250