JP2006028153A - 乳化型整髪料組成物 - Google Patents

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Yuki Kokeguchi
由貴 苔口
Kiyoshi Maeno
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Kiyotaka Kawai
清隆 川合
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Abstract

【課題】 整髪特性、形状保持特性、再整髪特性、洗髪特性、及び保存安定性の全てに優れた乳化型整髪料組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】 (A)固形油分…10〜20質量%と、(B)多価アルコールと2−エチルヘキサン酸とのエステル…4〜12質量%と、(C)シリコンオイル…0.2〜10質量%と、(D)ポリグリセリンイソステアリン酸エステル…4〜10質量%と、(E)水…50〜70質量%とを含有することを特徴とする乳化型整髪料組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、整髪特性、形状保持特性、再整髪特性、洗髪特性、及び保存安定性等に優れた乳化型整髪料組成物に関する。
従来より、毛髪固定用高分子化合物(毛髪セット用樹脂)を含有する整髪料は知られている。この整髪料は、毛髪のカール保持性、「べたつき」も少ないなどの特性に優れているが、髪が「ごわごわ」したり、「櫛通り」が悪く、再整髪が困難であり、また洗髪後にもセット用樹脂が残存するなどの欠点も見られた。
そこで近年では、再整髪及び洗髪も容易である毛髪固定剤として、ロウ類、ワックス類などの固形油分を含有する整髪料が提案されている。
例えば、(A)ロウ類、(B)ポリアクリル酸ナトリウムのような曳糸性のある水溶性高分子、(C)流動油分、(D)水から成り、それぞれ特定量含有し、曳糸性を有し、手櫛が効き、ナチュラルなセット力があり、髪に「つや」、「みずみずしさ」を与え、再整髪性などに優れたワックス状整髪料が提案されている。(特許文献1参照。)
また、(A)固形ワックス、(B)カルボキシビニルポリマーのような水溶性高分子、(C)常温で液状の油分、(D)シリカのような粉末、(E)水からなり、それぞれ特定量含有し、手に取る時に指どれがよく、ふわっとした感触があり、髪に含有する時に伸びがよく、整髪性に優れ、櫛通りがよい乳化型整髪料が提案されている。(特許文献2参照。)
しかし、これらの整髪料でも、整髪力を長時間に保つには、毛髪への塗布量が多くなり、櫛通りも悪く、「べたつき感」も生じ、形状を持続する再整髪も困難となる。
特に、汗をかいた時、湿度が80%以上の高い環境下では、整髪料が加湿し、「べたつき感」を生じ、髪の形状がくずれ易いなどの問題点があった。
すなわち、(イ)塗布時には、「のび」、「つき」、「櫛通り」がよいなどの整髪特性、(ロ)毛髪が「ごわごわ感」を示さず、また、高い湿度の環境でも「べたつき感」を生じることがなく、自然な形状を保持する形状保持特性、(ハ)指または櫛で再整髪が容易である再整髪特性、及び(ニ)洗髪後の毛髪にセット用樹脂などの異物が残存することがない洗髪特性等に優れた整髪料が求められていた。
特開平10−45546号公報 特開2001−316228号公報
解決しようとする課題は前記のごとく、整髪特性、形状保持特性、再整髪特性、洗髪特性、及び保存安定性等に優れた乳化型整髪料組成物を提供することである。
本発明者等は、前記課題を解決すべく鋭意研究した結果、後記特定の固形油分(半固形油分を含む)からなる毛髪固定剤(整髪基剤)と多価アルコールの2−エチルヘキサン酸エステル類とシリコンオイル類からなる液状油分と、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル類からなる非イオン界面活性剤とを含有してなる乳化型整髪料組成物は、本発明の前記課題である整髪特性、形状保持特性、再整髪特性、洗髪特性及び保存安定性等の全てに優れていることを見出して本発明を完成した。
すなわち本発明は、
1.(A)固形油分…10〜20質量%と、(B)多価アルコールと2−エチルヘキサン酸とのエステル…4〜12質量%と、(C)シリコンオイル…0.2〜10質量%と、(D)ポリグリセリンイソステアリン酸エステル…4〜10質量%と、(E)水…50〜70質量%とを含有することを特徴とする乳化型整髪料組成物。
2.(A)成分の固形油分は、(イ)脂肪類では、硬化ヤシ油、硬化パーム油、モクロウ、硬化ヒマシ油等、(ロ)ロウ類では、キャンデリラロウ、カルナバロウ、イボタロウ、モンタンロウ、ジョジョバロウ、ミツロウ等、(ハ)炭化水素類では、固形パラフィン、セレシン、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン(分子量500以上)等、(ニ)高級脂肪族アルコール類では、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、12−ヒドロキシステアリルアルコール等、(ホ)高級脂肪酸類では、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等、(ヘ)高級脂肪酸と多価アルコールとのエステル類では、ステアリン酸とグリセリンとのモノ−、ジ−、トリ−エステル、ステアリン酸とエチレングリコールとのジ−エステル、ステアリン酸とイソプロピルアルコールとのモノ−、ジ−エステルであり、これらの少なくとも1種が利用される前記1に記載の乳化型整髪料組成物。
3.(A)成分の固形油分がキャンデリラロウ、固形パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン(分子量500、600)、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、12−ヒドロキシステアリルアルコール、ステアリン酸、ジステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸モノグリセライドであり、これらの少なくとも1種が利用され、その含有量は12〜18質量%である前記1または2に記載の乳化型整髪料組成物。
4.(B)成分の多価アルコールと2−エチルヘキサン酸とのエステルは、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ジプロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトールであり、これらの少なくとも1種が利用され、その含有量は6〜10質量%である前記1〜3のいずれかに記載の乳化型整髪料組成物。
5.(C)成分のシリコンオイルは、粘度2〜10万mPa・sのジメチルポリシロキサン、粘度が13〜500mPa・sのメチルフェニルポリシロキサン、環状シリコンであるオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンであり、これらの少なくとも1種が利用され、その含有量は0.2〜6質量%である前記1〜4のいずれかに記載の乳化型整髪料組成物。
6.(D)成分のポリグリセリンイソステアリン酸エステルは、(イ)HLB値7未満であるジグリセリンのモノ−イソステアリン酸エステル、トリグリセリンのモノ−イソステアリン酸エステル、(ロ)HLB値7以上である、ヘキサグリセリンのモノ−イソステアリン酸エステル、デカグリセリンのモノ−、ジ−イソステアリン酸エステルであり、これらの(イ)と(ロ)のポリグリセリンイソステアリン酸エステルを併用し、(イ)と(ロ)の含有比率(質量)は、(イ):(ロ)=1:1〜1:2であり、それらの含有量が6〜9質量%である前記1〜5のいずれかに記載の乳化型整髪料組成物。
7.(E)成分の水の含有量が55〜65質量%である前記1〜6のいずれかに記載の乳化型整髪料組成物。
を提供する。
本発明は、整髪特性、形状保持特性、再整髪特性、洗髪特性及び保存安定性等の全てに優れた乳化型整髪料組成物を提供するものである。
本発明で利用される(A)成分の固形油分は、化粧料に利用されている融点が45℃以上の(イ)脂肪類、(ロ)ロウ類、(ハ)炭化水素類、(ニ)高級脂肪族アルコール類、(ホ)高級脂肪酸類、(ヘ)高級脂肪酸と多価アルコールとのエステル類等が挙げられる。
具体的には、(イ)脂肪類では、硬化ヤシ油、硬化パーム油、モクロウ、硬化ヒマシ油等、(ロ)ロウ類では、キャンデリラロウ、カルナバロウ、イボタロウ、モンタンロウ、ジョジョバロウ、ミツロウ等、(ハ)炭化水素類では、固形パラフィン、セレシン、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン(分子量500以上)等、(ニ)高級脂肪族アルコール類では、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、12−ヒドロキシステアリルアルコール等、(ホ)高級脂肪酸類では、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等、(ヘ)高級脂肪酸と多価アルコールとのエステル類では、ステアリン酸とグリセリンとのモノ−、ジ−、トリ−エステル、ステアリン酸とエチレングリコールとのジ−エステル、ステアリン酸とイソプロピルアルコールとのモノ−、ジ−エステル等が好ましい。
上記固形油分のうち、キャンデリラロウ、固形パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン(分子量500、600)、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、12−ヒドロキシステアリルアルコール、ステアリン酸、ジステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸モノグリセライド等は、本発明の組成物の整髪特性を改善する上でより好ましい。特に、キャンデリラロウ、固形パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸モノグリセライドはより更に好ましい。これらの固形油分のうち、少なくとも1種を選択して、好ましくは2種以上を組み合わせて利用される。固形油分の含有量は、組成物の総量を基準として、10〜20質量%(以下、質量%を%と省略記載する)であり、好ましくは12〜18%である。含有量が10%未満では整髪力が乏しく、20%を超えると組成物の「のび」が重く、「べたつき感」も生じて整髪特性が劣る。また、組成物の外観が不均一となり、固形油分の固まりが生じ易い。
(B)成分の多価アルコールと2−エチルヘキサン酸とのエステルは、化粧料に利用されている液状油であり、具体的にはジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ジプロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール等の粘度が10〜110mPa・sを示す液状油が好ましく、特にはジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパンがより好ましい。これらのうち、少なくとも1種を選択して利用される。(B)成分の含有量は、4〜12%であり、好ましくは6〜10%である。含有量が4%未満では他の(A)成分の固形油分、(C)成分のシリコンオイルなどを組成物中で均一に溶解、または分散される作用が劣る。また、12%を超えては、整髪力の低下と「べたつき感」を生じるなど、整髪特性が劣る。
(C)成分のシリコンオイルは、一般に化粧料に利用されているジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコンオイルなどのシリコンオイルである。具体的には、粘度2mPa・sから10万mPa・sのジメチルポリシロキサン、粘度が13〜500mPa・sのメチルフェニルポリシロキサン、環状シリコンであるオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどが好ましい。これらの少なくとも1種が選択され利用される。組成物中におけるシリコンオイルは、整髪時の組成物の「のび」、「櫛通り」、「べたつき感」を改善し、また、塗布した毛髪の高い湿度環境下における吸湿量(水分量)を抑制し、形状保持性を高める作用を示した。特に、高粘度1〜10万のジメチルポリシロキサンは、少量の含有量でその効果が高い。ここで、環状シリコンは、シリコンオイルの溶媒としてシリコンオイルの均一な分散と組成物の保存安定性を高める効果があり、環状シリコンオイルと粘度100mPa・sから10万mPa・sのジメチルポリシロキサンの併用がより好ましい。シリコンオイルの含有量は、0.2〜10%であり、好ましくは0.5〜6%である。含有量が0.2%未満では前記シリコンオイルの作用効果が得られない。また、10%を超えては、整髪力が低下し発明の効果を達成出来ない。
(D)成分のポリグリセリンイソステアリン酸エステルは化粧料に利用されている公知の物質であって、グリセリンの2〜10量体とダイマー酸(炭素数36のジカルボン酸)を合成する時の副産物であるメチル分岐のイソステアリン酸とのエステル化物である。具体的には、(イ)HLB値が7未満であるジグリセリンモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−イソステアリン酸エステル、トリグリセリンのモノ−、ジ−イソステアリン酸エステル、テトラグリセリンのモノ−、ジ−イソステアリン酸エステル、ヘキサグリセリンのモノ−、ジ−、トリ−イソステアリン酸エステル、デカグリセリンのペンタ−、ヘプタ−、デカ−イソステアリン酸エステル、また、(ロ)HLB値が7以上であるヘキサングリセリンのモノ−イソステアリン酸エステル、デカグリセリンのモノ−、ジ−イソステアリン酸エステルが挙げられる。これらの少なくとも1種ずつが選択され利用されることが好ましい。
本発明は、(イ)HLB値7未満であるジグリセリンのモノ−イソステアリン酸エステル、トリグリセリンのモノ−イソステアリン酸エステル、デカグリセリンのペンタ−イソステアリン酸エステル、(ロ)HLB値7以上である、ヘキサグリセリンのモノ−イソステアリン酸エステル、デカグリセリンのモノ−、ジ−イソステアリン酸エステルが利用され、これらの(イ)成分と(ロ)成分のポリグリセリンイソステアリン酸エステルを併用し、(イ)と(ロ)の含有比率(質量)は、(イ):(ロ)=1:1〜1:2であることがより好ましい。ポリグリセリンイソステアリン酸エステルの含有量は、4〜10%であり、好ましくは6〜9%である。特には、上記(イ)HLB値7未満のポリグリセリンイソステアリン酸エステルは2〜4%、(ロ)HLB値7以上のポリグリセリンイソステアリン酸エステルは3〜6%であることが更に好ましい。
ここで、上記ポリグリセリンイソステアリン酸エステルは、本発明の組成物中では、非イオン界面活性剤としての効果と、これらに粘着性があることから整髪剤としての効果を発揮するものである。特に、デカグリセリンのモノイソステアリン酸エステルは水アメ状で、10%水溶液では2000mPa・s(25℃)を示し、整髪剤として好適である。
(E)成分の水は、イオン交換水、蒸留水などの精製水が利用され、含有量が多いほど組成物の「のび」、「櫛通り」が改善される。含有量は、50〜70%、好ましくは55〜65%である。
本発明の乳化型整髪料組成物には、前記(A)〜(E)成分に記載した成分以外のもので、一般に乳化型整髪料などに通常利用されている成分を、本発明の効果を発揮する範囲で適宜含有することが可能である。例えば、硬化ヒマシ油とダイマー酸とのオリゴマー(表示名称:ダイマージリノール酸水添ヒマシ油)、硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POEミツロウ(3〜8E.O.)などの粘着性の半固形汕分、POEステアリルアルコール(3〜6E.O.)、POEセチルアルコール(2〜6E.O.)などの非イオン界面活性剤、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム塩またはカリウム塩、N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム塩またはカリウム塩、ステアリン酸ナトリウム塩またはカリウム塩、セチル硫酸ナトリウム塩またはカリウム塩などのアニオン界面活性剤。
また、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース系水溶性高分子、カラギーナン、アルギン酸ナトリウムなどの天然高分子類、キサンタンガム、グアガムなどの多糖類、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸アミド、(アクリル酸アルキル/ステアレス−20)コポリマーの塩、ポリアクリル酸ナトリウムなどのアクリル酸系の水溶性高分子、及び数平均分子量が10万〜800万の高重合ポリエチレングリコールなどの水溶性高分子等が利用され、この水溶性高分子は、本発明の組成物の粘性を高め、保存安定性、整髪特性をもを改善する作用がある。
更に、添加成分として、防腐剤、抗酸化剤、キレート剤、pH調整剤、紫外線防止剤、色素、香料等を含有することが可能である。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。尚、本発明は実施例の記載内容に限定されるものではない。まず、実施例及び比較例に用いた原料成分、評価方法を説明する。
Figure 2006028153
<メーカーまたはサプライヤー>
1:横関油脂株式会社製、2、4、5:日興リカ株式会社製、3:日本精鑞株式会社製、6〜8、10〜19:高級アルコール工業株式会社製、9:理研ビタミン株式会社製
Figure 2006028153
<メーカーまたはサプライヤー>
20〜21:東芝シリコーン株式会社製、22〜25:東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製、26〜37、49:高級アルコール工業株式会社製、38〜39:日本エマルジョン株式会社製、40:信越化学工業株式会社製、41、48:日光ケミカルズ株式会社、42〜44:ユニオンカーバイド社製、47:味の素株式会社製
1.諸特性の評価方法
実施例、比較例の試料の整髪特性、形状保持特性、再整髪特性、洗髪特性、及び保存安定性など諸特性の評価方法は下記のとおりである。
<1>保存安定性
実施例及び比較例の試料を45℃の恒温室に3ヶ月間保存した後、また、−10℃と45℃を往復する恒温室に5回往復する期間保存した後に、組成物の外観の劣化(粒子の粗大)、着色着臭、分離の有無について評価した。評価結果は、異常が認められない場合を良好とし「○」で示し、やや異常が認められる場合で実用上問題がない場合は「△」で示し、異常が認められる場合を不良とし「×」で示した。
<2>整髪力(カール保持効果)、吸湿性の評価方法
同一条件で処理保存された長さ34cm、質量2.0gの人毛の束を用いて、整髪力(カール保持効果)、及び加湿時における吸湿性を評価した。毛束を恒温恒湿室(25℃、50%R・H)内に1日以上保存し、この毛束の表面に、実施例、比較例の試料を均一に0.340〜0.360g塗布した。この毛束をロッドに巻いて、ドライヤーで15分間温風乾燥した後、ロッドをはずし、カールのついた毛束の長さ(L)と、毛束の質量(W)とを測定した。
次に、この毛束を恒温高湿室(25℃、98%R・H)内で2時間加湿し、毛束の質量(W)とカールのついた毛束の長さ(L)を測定した。それぞれの整髪力と吸湿性を、下記のとおりに評価点を算出した。
整髪力は、毛束の伸長率=[(L−L)/L]×100(%)、吸湿性は、水分の増加率=[(W−W)/W]×100(%)から算出され、それぞれの数が少ない方が改善されている結果を示す。尚、試料を水にして同様な評価方法で評価した結果(ブランク)は、整髪力は70%、吸湿性は9.0%であった。
<3>実用特性
被試験者男子5名、女子5名、合計10名によって、試料を5回使用して下記の諸特性を評価した。評価方法は、(1)まず、諸特性の各評価項目「のび」、「つき」などに対して、良好−普通−悪い、との評価を下記の評価点のとおりに最大点5から最小点1の数値で被試験者が示した。(2)つぎに、諸特性毎に被試験全員の評価点を合計し、その平均値を算出し、総合評価点とした。評価結果は、下記のとおり、良好「○」、普通「△」、悪い「×」の記号で記載した。
(評価点)
5点:非常に良い。
4点:良い。
3点:普通。
2点:悪い。
1点:非常に悪い。
(評価結果)
評価点の平均値が、
3.5〜5.0の範囲では、「○」
2.5〜3.4の範囲では、「△」
1.0〜2.4の範囲では、「×」
1.整髪特性(塗布時)
評価項目
(イ)「のび」が良いか?
(ロ)「つき」が良いか?
(ハ)「櫛通り」が良いか?
2.形状特性(整髪後)
評価項目
(イ)「ごわごわ感」がないか?
(ロ)「べたつき感」がないか?
(ハ)「自然なカール」が良いか?
3.再整髪特性(整髪後)
評価項目
(イ)指または櫛での再整髪が容易か?
(ロ)水をわずか塗布しての再整髪が容易か?
4.洗髪特性
評価項目
(イ)洗髪時の指通りが良いか?
(ロ)高分子化合物など異物が残らないか?
実施例1〜7
表3に示すごとく、各原料成分を用いて、実施例の組成物を調製した。調製方法は通常の方法であって、油相成分と水相成分を各々80℃で加熱溶解し、混合し攪拌して乳化組成物を得て、次いで30℃まで攪拌冷却し調製した。
種々の固形油分と液状油分を利用し、任意成分である水溶性高分子を含有する実施例を示した。実施例1〜7は、整髪力、吸湿性の評価では、試料に水を用いたブランクの結果よりははるかに優れた効果を示し、実用特性も良好であり、本発明の効果を発揮するものであった。
Figure 2006028153
実施例8〜11、比較例1〜3
表4に記載のごとく、種々の任意成分などを含有する実施例は、全ての諸特性に優れている。また、比較例1の(C)成分のシリコンオイルの含有していない組成物は実用特性に劣り、比較例2の(B)成分の多価アルコールと2−エチルヘキサン酸とのエステルを含有していない組成物は保存安定性に劣る。更に、比較例3の(D)成分のポリグリセリンイソステアリン酸エステルを含有していない組成物も、保存安定性に劣ることは明らかであった。
Figure 2006028153
実施例12〜17、比較例4〜5
表5に示すごとく、任意成分である種々の水溶性高分子が含有する組成物を評価した。また、実施例13、14では水の含有量の多い、または少ない組成物を評価した。全て諸特性に優れていた。比較例4は、液状油分にはコハク酸ジ2−エチルヘキシルを含有するため、この組成物は経日で分解して劣化し、着臭が生じている。比較例5の液状油分として、KAK139、ICEHを含有する組成物は、他の固形油分、シリコンオイル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステルとの相溶性に劣ることから、保存安定性の評価で乳化物が分離していた。
以上記載のごとく、本発明の乳化型整髪料組成物は、保存安定性及び諸特性に優れていることが明らかに認められる。
Figure 2006028153

Claims (7)

  1. (A)固形油分…10〜20質量%と、(B)多価アルコールと2−エチルヘキサン酸とのエステル…4〜12質量%と、(C)シリコンオイル…0.2〜10質量%と、(D)ポリグリセリンイソステアリン酸エステル…4〜10質量%と、(E)水…50〜70質量%とを含有することを特徴とする乳化型整髪料組成物。
  2. (A)成分の固形油分は、(イ)脂肪類では、硬化ヤシ油、硬化パーム油、モクロウ、硬化ヒマシ油等、(ロ)ロウ類では、キャンデリラロウ、カルナバロウ、イボタロウ、モンタンロウ、ジョジョバロウ、ミツロウ等、(ハ)炭化水素類では、固形パラフィン、セレシン、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン(分子量500以上)等、(ニ)高級脂肪族アルコール類では、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、12−ヒドロキシステアリルアルコール等、(ホ)高級脂肪酸類では、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等、(ヘ)高級脂肪酸と多価アルコールとのエステル類では、ステアリン酸とグリセリンとのモノ−、ジ−、トリ−エステル、ステアリン酸とエチレングリコールとのジ−エステル、ステアリン酸とイソプロピルアルコールとのモノ−、ジ−エステルであり、これらの少なくとも1種が利用される請求項1に記載の乳化型整髪料組成物。
  3. (A)成分の固形油分はキャンデリラロウ、固形パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン(分子量500、600)、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、12−ヒドロキシステアリルアルコール、ステアリン酸、ジステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸モノグリセライド等であり、これらの少なくとも1種が利用され、その含有量は12〜18質量%である請求項1または2に記載の乳化型整髪料組成物。
  4. (B)成分の多価アルコールと2−エチルヘキサン酸とのエステルは、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ジプロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトールであり、これらの少なくとも1種が利用され、その含有量は6〜10質量%である請求項1〜3のいずれかに記載の乳化型整髪料組成物。
  5. (C)成分のシリコンオイルは、粘度2mPa・s〜10万mPa・sのジメチルポリシロキサン、粘度が13〜500mPa・sのメチルフェニルポリシロキサン、環状シリコンであるオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンであり、これらの少なくとも1種が利用され、その含有量は0.2〜6質量%である請求項1〜4のいずれかに記載の乳化型整髪料組成物。
  6. (D)成分のポリグリセリンイソステアリン酸エステルは、(イ)HLB値7未満であるジグリセリンのモノ−イソステアリン酸エステル、トリグリセリンのモノ−イソステアリン酸エステル、(ロ)HLB値7以上である、ヘキサグリセリンのモノ−イソステアリン酸エステル、デカグリセリンのモノ−、ジ−イソステアリン酸エステルであり、これらの(イ)と(ロ)のポリグリセリンイソステアリン酸エステルを併用し、(イ)と(ロ)の含有比率(質量)は、(イ):(ロ)=1:1〜1:2であり、それらの含有量が6〜9質量%である請求項1〜5のいずれかに記載の乳化型整髪料組成物。
  7. (E)成分の水の含有量が55〜65質量%である請求項1〜6のいずれかに記載の乳化型整髪料組成物。
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